Googleは機械学習とニューラルネットワークを利用してデータセンターのパフォーマンスを最適化している

Googleは、機械学習(machine learning)によって、データセンターのパフォーマンスを最大化し、エネルギー消費を最小化している。同社はこのほど、その取り組みをまとめた研究報告書を公表した。その要点は: Googleが構築している高度にインテリジェントなサーバファームは、自分の過去のパフォーマンスから学び、未来の自己を改良する。

GoogleのAI化データセンターは、社員Jim Gaoの20%プロジェクトだ。彼は自分本来の仕事をしているときに、こいつはおもしろい!と目をつけたのだ。Googleには、拘束時間の20%は自分の好きなことをしてよい、という有名な勤務ルールがある。考えることと学習することのできるデータセンターは、たまたまGaoの、やってみたいことになったのだ。

Gaoは機械学習を勉強し、モデルの構築を開始した。そのために必要なデータとしては、Googleがデータセンターから毎日のように収集している膨大な量のパフォーマンスデータがすでにあり、そこには時間別・機器装置別・気温など気象条件別などに分類されているエネルギー消費に関するデータもあった。Gaoのコンピュータはそれらのデータをすべて分析して、さまざまな条件や要素とエネルギー消費量との相関関係をあぶりだした。そしてそれをもとに彼は、データセンターにおけるコンピューティングの効率を最大化するエネルギー(とくに電力)利用の方式を導き出した。報告書のその部分は、Power Usage Effectiveness(電力利用の実効性)というタイトルでまとめられている。

彼が作成したモデルは、以前Googleで実際にあったような、サーババンク全体を停止しなければならないほどの緊急事態でも、実は、冷房の設定温度など、ほかのパラメータを一時的に調整するだけで切り抜けられることを示している。その方が、高い出力レベルを維持しつつ、時間とエネルギーと経費を節約できるのだ。

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AppleがLiquidMetal(液状金属)とサファイアガラスを使うモバイル製品製造技術で特許を取得

Appleが今日(米国時間5/27)、LiquidMetalとの独占ライセンス契約を更新した。そしてAppleInsiderによると、同社はこの、プラスチックのように振る舞う相当風変わりな合金を、サファイアガラスなどガラス製のディスプレイと組み合わせて使う技術に対し、特許を認められた。この特許は、ディスプレイをLiquidMetal製のデバイスケースに溶接する技術を記述しているので、未来のiPhone、iPad、そしてiWatchの外殻はLiquidMetal製になるのだろう。

この特許によって、Appleが将来の製品に実際にLiquidMetalを使うんだな、という感触がよりはっきりしてきた。次に出るiPhone 6でサファイアガラスが使われる、という噂は前からある。AppleはGT Advanced Technologiesと協働してサファイアガラスの大量生産プラントを国内に作るつもりだ。ということはもちろん、この素材を将来の製品で使うということ。サファイアガラスはとくに、擦過耐性がきわめて高い。Corning製のゴリラガラスよりも、擦過に対して強いのだ。

LiquidMetalは、iPhone 5など、これまでのiPhoneで使われると噂されていたが、実現はしていない。すでに軍用や医療用では実用化されている素材であり、一部の消費者製品にも使われている。プラスチックよりも強度があり、すり減ったり、腐食したりしない。それでいてプラスチックのような弾性があるので、弾力のあるボールベアリングが作られたりする。消費者電子製品では、製造工程を効率化するとともに、消費者製品の寿命を延伸する。

サプライチェーンからはまだ何の音沙汰も漏れてこないから、次のiPhoneでLiquidMetalが使われることはないだろう。でもAppleがこの技術に本腰であることは、あらためて明らかになったし、しかも特定の(具体的な)素材がからむ特許まで取得している。サファイアガラス+LiquidMetal製品の開発が、着々と進んでいることは、ほぼ確実である。

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Firefox OSのデベロッパ向け標準参照機Mozilla Flameが170ドルで予約受付を開始

Firefox OSはこれまで、いろんな形のローンチを経験してきたと思われるが、何はともあれ今回は初めて、公式の“参照機”(reference device)というものを提供することになった。それは機種名がMozilla Flameで、T2MobileとMozillaのパートナーシップから生まれた。今は予約受付中で、アンロック、全世界送料無料で170ドルだ。

Mozilla Flameは中級機に属し、プロセッサは1.2 GHzデュアルコアQualcomm Snapdragon、画面は4.5インチ854×480ピクセル、リアカメラ5mp、フロントカメラ2mp、内蔵ストレージ8GB、デュアルSIMをサポート。しかし最大の売りは、256MB–1GB(可変)のRAMだろう。可変というのはデベロッパが構成可という意味だから、一台でアプリのメモリサイズ適性をテストできるわけなのだ。

したがってこのFirefox OS機は、これまでのデバイスよりも広い対象を視野に入れており、“オフィシャル”を名乗っていることも相まって、Firefox OSの標準機、デベロッパにとって文字通りの参照機なのだ。Firefox OSそのものは未だにモバイル市場で影が薄いが、姿勢としては、あなどれないと感じさせる。発売は、4週間後の予定だ。

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Apple、WWDC 2014カンファレンスのキーノートをライブ中継―日本時間6月3日午前2時から

今日(米国時間5/27)、Appleは今年のWWDC(Worldwide Developers Conference)のキーノートを太平洋時間で6月2日午前10時〔日本時間で6月3日午前2時〕からライブでストリーミング配信すると発表した。Appleは特別イベントのライブ中継をいつでも行うわけではない。また中継を行う場合でもこれほど早くからそのことを告知するのは今回が初めてだ。その意味でも興味深い展開だ。

Appleは今回のカンファレンスの目玉が何になるのかは発表していない。しかし「エキサイティングな発表がある」と予告している。TechCrunchもこのカンファレンスには出席する予定だ。おそらく、iOS 8、OS X 10.9.3、それにいくつかの新しいハードウェアが発表されると思われる。噂では健康モニタとホームオートメーションの分野での発表があるという。いずれにせよ、重要なニュースが満載のカンファレンスになることは間違いないだろう。

Appleは今回のカンファレンスないしキーノートがデベロッパーを対象としているとは述べなかった(実際、カンファレンスの名称としてもWWDCという頭文字のみを用いている)。 つまり、消費者、一般ユーザー対象のニュースも期待できるということだ。なおストリーミングの再生にはOS Xの場合はSafari 4以降、iOSの場合4.2以降、Windowsの場合はQuickTime 7が必要とされる。

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Apple、WWDCでスマートホーム用プラットフォームを発表か

Appleがスマートホーム分野に本格参入しようとしているとFinancial Timesの最新記事が報じた。同社はiPhone等のiOSデバイスを、スマートホーム機器用プラットフォームに変え、照明やセキュリティーシステム等の〈つながる家電〉を制御可能にしようとしている。プラットフォームはiPhoneに内蔵され、複数のサードパーティーアプリに分散するのではなく、集中制御方式をとると同紙は伝えている。新プラットフォームは来週のWWDCで披露される。

対応機種にはiPhone、iPadだけでなく、Apple TVも含まれると記事は伝えており、Apple TVは今年中に新機種が出るという。これらを組み合わせることにより、例えば部屋に入ると照明が点灯したり、家を離れるとセキュリティーシステムが有効になる等の自動化が可能になる。サードパーティーハードウェアの「Made for iPhone」プログラムと同じく、Dropcam、Next、Philips等のアクセサリーメーカーは、自社のスマートホーム機器がAppleの自動化プラットフォームで動作することの認定を受けることができる。

FT紙はこれをAirPlay、CarPlay、およびiBeaconと比較し、自動化機能の一部に低電力Bluetoothが利用されることを示唆している。また、次期iPhoneのNFC採用を予測するアナリストがいることも指摘しており、NFCはこの種のスマートホームシステムと相性が良い。

Appleがこの分野に参入することは、SmartThings等すでに同様のサービスを提供しているスタートアップにとっては悪いニュースかもしれないが、消費者のスマートホーム機器導入を著しく促進する可能性がある。スマートホーム技術は、Philips、Honeywell等の伝統的家電メーカーの参入にもかかわらず、消費者への普及に関してはまだ初期段階にある。Googleも、すでにモノのインターネットおよびスマートホーム技術に注力する意向を明らかにしていることから、Appleが積極的に領有権を主張することは理にかなっている。

来週のWWDCでは、iOSおよびOS Xの新バージョンが発表されることも予想されており、6月2日月曜日の基調講演では多くの魅力ある発表が行われるだろう。本誌は現地からライブでニュースを届ける予定だ。

Image: Composite with Shutterstock photo

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iPhoneは今も最高のスマートフォン

ここTechCrunch編集部では、多くのスマートフォンを見る機会があり、その品質の平均的水準の高さは、つい5年前と比較しても実に印象的だ。その間のAndroidの成熟度合にも驚かされる ― しかし、当初圧倒的リードを保っていたライバルiPhoneとの差を縮めるための、Android OEM各社による様々な努力にもかかわらず、今もApple製スマートフォンが最高であることを疑う余地はない。

なぜ今この時期にこの懐しい話題を持ちだすのかって? 主要Androidメーカーの新機種がほぼ出揃ったことが一つ。そして別の要因がある。ガールフレンドがSamsungへの短い旅からiPhoneに戻ってきたこと、そして、父が旅行にカメラを持っていくのをやめ、iPhone 5sだけを使うようになったこと。生涯にわたる写真マニアにとってこれは一大事だ。

iPhoneのカメラは、今もライバルに対する定量化の難しい優位点の一つだ ― スペックで上回っているAndroidカメラは少なくないが、モバイル端末カメラマンの最高傑作は一貫してiPhoneから生まれており、撮影者の不満も最少限だ。

他にも新たなライバルたちに対するiPhoneの優位性として、体験の一貫性(Androidに様々な外観や変更があることは、使う端末によって振舞いが異なることを意味している)、端末の持ち運びやすさ(巨大画面は使っている時は魅力的だが、大部分の時間あなたの電話機はポケットの中にある)、製造品質等がある。そしてiPhone 5sは昨年秋に発売されたにもかかわらず、最新のソフトウェアやウェブテクノロジーを扱う上で性能に何の問題もない。

この意見に多くの反論があることを私は信じているが、乗換えた人たちの中に、心の奥底では私が正しいと秘かに認めている人たちがいることも、同様に信じている。そして今後魅力ある新機種や新機能が出てきても、Appleのスマートフォン技術が、ライバルたちのはるか上を行くであろうことも。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


次に出るTangoデバイス(三次元視覚能力のあるAndroid機)はタブレット–早くも来月に

Wall Street Journalの記事によると、Googleはモバイルに三次元の視界を持ち込むProject Tango(Tangoプロジェクト)の実装機としてタブレットを出すらしい。早くも来月には約4000台のデベロッパ向けベータバージョンが、各方面の手に渡るようだ。そのタブレットは画面が7インチで、補助的カメラは背面に2基、奥行きを知覚するための赤外線センサがあり、空間を三次元で把握する。

本誌がProject Tangoとその奥行き感知能力について初めて報じたのは2月だったが、その時点でGoogleが開発キットとともに提供したデバイスは5インチ画面のAndroidスマートフォンだった。このプロジェクトを担当している同社のAdvanced Technology and Projects(ATAP)部門は、元DARPAの研究者たちによるハードウェアの“秘密研究室”で、Googleは彼らを、同社が一時Motorolaのオーナーであったときに引きぬいた。

Tangoの基本的な目標は、モバイルデバイス(最初はスマートフォン、次はどうやらタブレット)に、“空間と運動に関する人間と同じような理解力”を持たせることだ。そしてそれによって、三次元のスキャン能力や、建物内のナビゲーション、没入型のゲームなど、これまでになかったようなユーザ体験を可能にする、…ATAPのリーダー格の技術者Johnny Leeがそう言っている。このほか、この技術はコンピュータ/コンピュータ応用機器の障害者向け利用インタフェイスを大きく拡充するだろうし、またモバイルのソフトウェアデベロッパの発想に新たな次元をもたらす。

TangoタブレットはTangoスマートフォンがそうであったように、当初は小規模なデベロッパ向けプロジェクトで、消費者製品の計画は公表されていない。消費者製品としてのTangoデバイスは、Google自身が作るものもあるかもしれないけど、基本的にはSDKをOEMのパートナーたちに提供する、という形で生産されるのだろう。そうなると各社から、Tango対応、三次元空間知覚機能を持つAndroidデバイスが続々出てくるわけだ。

作画: Bryce Durbin

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自分撮り写真に「いいね!」してもらうために必要ないくつかの配慮

Instagram上で、16万もの自分撮り(selfie)写真を分析した結果が発表されている。分析しているのはHubSportの「Social Media Scientist」であるDan Zarrellaだ。この分野における「分析」は流行りでもある。使われているタグ、色合い、利用しているフィルターなどをチェックして、他の人に気に入って貰える自分撮り写真を撮るヒントとするものだ。ちなみに今回紹介するレポートを見る限り、自分ではよかれと思ったことがほとんど逆に作用していることがわかってしまった。自分撮りも、なかなか奥が深い。

まず、色合いについてだが、自分撮り写真においてはどうやら寒色系の色を多用する方が、暖色系の写真よりも人気を集めるらしい。青い服を着て、青緑系の背景の前に立つのが良いのかもしれない。もしかするとスターバックスのロゴの前に立つのも効果的かもしれない。人気を得るためにはハッシュタグも大切な要素で#pretty、#boy、#daily、#girl、および#hairなどのハッシュタグのついた写真が、人気を集めるケースが多いようだ。また「like」をおねだりするハッシュタグも有効らしい。たとえば#l4l、#likeforlike、#like4likeといったようなハッシュタグが、「like」のおねだり用として利用されている。

尚、ハッシュタグの多様は無駄以外の何物でもないと考えている人にとっては残念なことに、どうやらハッシュタグを多く利用すれば、それだけ「like」を取得する機会も増えるらしい。ハッシュタグの個数が30個に到達する前にグラフ上では谷間があるが、しかしそれでも、より多くのハッシュタグを付けることで、より多くの「like」を獲得するチャンスが生まれているようだ。

フィルターについての分析も行っている。この分野でも、個人的に多用しているものは人気が低いということがわかった。当方で利用しているのは「Valencia」、「Lo-Fi」、「X-Pro II」、「Hudson」、そして「Rise」だが、「like」を集めやすいフィルターは「Willow」、「Normal」、「Toaster」、「Mayfair」、「Sutro」および「Hefe」などであるらしい。ちなみに#NoFilterというハッシュタグが最も人気を集めているようだが、しかし実はそのほぼ3分の1のケースで、フィルターが用いられているようだ。そういうケースでは「Valencia」や「Amaro」が用いられることが多い様子。洗面所の鏡を使ったいかにも自然な自分撮り写真であっても、何らかのフィルター処理が加えられているケースがあるということになる。

ところで、酔っ払っているときにこそセクシーに見えるという自負があるにせよ、#drunkハッシュタグを付すのはやめた方が良いようだ。#drunkハッシュタグを付けてしまうと「like」をもらいにくくなってしまうようなのだ。自分撮りは素面のときに限るということなのだろう。よしんば酔っ払いモードであるにせよ、他の人にはばれないようにしておくのが良いようだ。

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(翻訳:Maeda, H


Appleがソーラーパネルとタッチディスプレイの一体化で特許を取得

Appleが最近取得したパテントは、モバイルデバイスが太陽光発電を利用する未来に向かうための一歩だ。AppleInsiderによると、この特許は、従来のタッチパネル表示装置とソーラーパネルの配列を一体化する技術だ。すなわち、可撓性のあるディスプレイモジュールと太陽光発電装置が一つになるので、スペースを節約でき、デバイスのさらなる小型化という近未来の要請にも対応できる。

同社は、この前にも類似の技術で特許を取得している。しかしその特許では、タッチを感取する面が表示装置でもある、とはなっていない。ただ、タッチ面とソーラー面の同一を記述しているだけなので、用途が限定される。

今回の特許では、ソーラーセルがタッチセンサの部位兼ディスプレイの部位から顔をのぞかせることになるので、そのための(太陽光を通すための)技術が鍵となる。たとえば表示面にピンホールを並べるとか、光ファイバを使って光を導く、といった方法がありえるだろう。

AppleがiPhoneやiPadのソーラー化を真剣に考えているのなら、この特許はそれらのための喫緊の技術になる。しかし今のソーラーセルの性能と、高品質なディスプレイを備えたモバイルデバイスの電源要件を対比させると、完全にソーラー化されたiOSデバイスの登場はまだまだ先の話、とも思える。ただし、電池寿命を延命させるための補助的技術としてなら、もしかして…。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


新Androidフォン、OnePlus Oneのコストパフォーマンスは驚異的―299ドルでGalaxy 5に迫る

OnePlusはスマートフォン製造に乗り出したユニークなスタートアップだ。最初の製品はAndroidベースのOnePlus Oneだ。ネーミングとしてはいささか繰り返しが多いのが多少気になるが、デバイスとしては立派なものだ。アンロックでわずか299ドルという価格を考えれば驚くべきコストパフォーマンスといえるだろう。Nexus流の低価格高性能スマートフォンを製造できるのはGoogleに限ったことではないという証明だ。

スペック(今回レビューしたモデル)

  • MSRP: $299
  • 5.5インチ、1920×1080ディスプレイ
  • 16GB
  • クオドコア 2.5GHz、3GB RAM
  • LTE、802.11ac Wi-Fi

メリット

  • 低価格、高機能
  • デフォールトで高度のカスタマイズ可能

デメリット

  • 筐体がかさばる
  • カスタマイズには知識が必要

デザイン

サイズはGalaxy Note 3よりやや小さい。むしろマット仕上げの裏側などはNexus 5に似ている。ボディー上部と下部の金属のヘリはわずかに突起して画面を保護している。大型スマーフォンの中ではデザインは最近のベストだと感じた。

パフォーマンス

OnePlus Oneのパフォーマンスはこの価格帯の製品とは比べ物にならないくらい優れている。RAM、CPUともにSamsung Galaxy S5 やHTC One (M8)クラスだ。しかも価格はこうした高級機の半値以下だ。 また実際にスペックから期待されるとおりの作動をする。

当初のベータテスト機には表示に多少の問題があったがOnePlusはソフトののアップデートで素早く解決した。OSはAndroidのフォークの一つ、Cyanogenを用いている。このためユーザー体験は余計なものを含まず、しかもカスタマイズ性が高い。またパフォーマンスも優秀だ。

ソフトウェア

Cyanogenはサードパーティーのスキンへの交換など数多くのカスタマイズ・オプションを提供している。 残念ながらデフォールトのスキンのデザインはひどいものだが、それを使い続ける必要はない。KitKat風のスキンに交換するのもごく簡単にできる。スキン変更のために特別の許可設定をする必要もない。

OnePlusの設定画面を開くと、カスタマイズできる範囲が非常に広いのに気づく。ロックスクリン、通知バー、ホームスクリーンなど数多くの要素がカスタマイズ・メニューに表示される。メニュー、サブメニューやスイッチ、チェックボックスなどがずらりと並んでいて、そういうものをいじるのが好きなユーザーには遊園地だろう。しかし普通に動けばいいと考えている普通のユーザーにはいささか手にあまるかもしれない。それだけにOnePlusはコアなAndroidファンにはNexusデバイスよりもさらにアピールすると思われる。

ディスプレイ

OnePlus Oneの優れた点は数多いが、その中でもディスプレイは特筆ものだ。このサイズの筐体に、この価格でこれほど高品質なディスレプイを装備できたのは驚異的だ。5.5インチのディスレプイは404ppiで、通常の使用距離からはいくら目を凝らしても個々のピクセルは見えない。

テキストのレンダリングは完璧だし、写真や映画を見るのも快適だ。ただしでフォールトのアイコンにはこれほど高機能なディスレプイには似つかわしくない解像度の低いものがあるのは気になる。

結論

OnePlus Oneは不可能を可能にした製品といってもオーバーではない。フラグシップモデルなみのデバイスを中級機の価格で提供するという難事業に成功している。バッテリー寿命も必要な程度に確保されている。カメラはNexus5よりはずっと良いが、Galaxy S5とiPhoneのレベルにはまだ及ばない。しかし低価格、高性能というメリットの前にはさささいな問題だろう。ともかく高級機の半額以下でほとんど同等の機能を実現したことには驚かざるを得ない。

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Ethernet AVB規格によるホームオーディオシステムBrick & Bulletは遅延のないリアルタイムを実現

AirPlayなどのワイヤレスホームネットワークでオーディオを聴くと、遅延があることに気づく。[play]をクリックしてから数秒後に、音楽がスタートするのだ。通常の録音された音楽はリアルタイムではないから、それでもかまわない。でも住宅やビルなどの中でライブの音楽をブロードキャストしようとしたり、映画を見てるけどオーディオシステムのせいで音が同期してない、なんてときには、困ってしまう。

今日Kickstarterに登場したBrick & Bulletは、Ethernet AVBという規格を使うことによって、消費者に遅延のないオーディオストリームを届けようとする。そのハードウェアを使うと、遅延のないプレイバックが可能なのだ。このプロジェクトを作ったJohn Gildredと彼の会社AVB.ioは、今週末サンフランシスコで行われるMaker Faireでデビューする。

上のビデオでは、Brick & BulletとAirPlayの従来的なセットアップを比較している。使用しているルータはAirport Express製だ。たしかに、ずっと良いシステムだし、Airfoilなどのソフトを使ってAirPlayの特殊な使い方をしたいときに起きがちなトラブルを解決してくれる。OS XはAVBをデフォルトでサポートしているから、Maverickが動いているMacなら、すぐにBrick & Bulletを使える。

基本的にこれは、オーディオが最高のクォリティでなければならないという、特殊な、というかニッチなニーズのための製品だが、でもAVBはいずれ、音楽やオーディオのプロたちや、マニアたちの、デジタルメディアとのつきあい方を、一変させてしまうだろう。

支援者にはBrickが最初は300ドルで提供される。Brick一つとBullet二つのセットが850ドルだ。ちょっと興味がある、という程度の人には手が出せないだろう。発売予定は9月で、Brickはすでに本番生産が可能だが、Bulletの最終デザインはこれからだ。

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アニメGIFを撮れるRaspberry Pi内蔵のデジカメOTTOはヒップな機能満載

カメラといえば写真かビデオを撮るものだが、このたびKickstarterに登場したOTTOは、アニメGIFを撮るのだ。下図でお分かりのように、ハンドルを手回しする。カラフルだ。ちょっとレトロなデザイン。ヒップなカメラという形容がふさわしいカメラは、こいつが初めてではないか。発売予定は12月だが、その後遅くとも2か月以内にはUrban Outfittersに登場するだろう。

このカメラは、GIFを作るだけじゃない。スマートフォンのアプリでいろんなモードを選べるのだ。GIF撮影、時間差、証明写真、フィルタ、それにコミュニティのライブラリで入手できるユーザお手製のモード。Raspberry Pi内蔵の商用製品も、これが初めてだろう。だから誰もがハックしたり拡張したりできる。

USBスロットがあるので、ほかのハードウェアの機能を導入できる。たとえばFlashFlashは、Arduinoを使ったフラッシュで、ハイファイブをするなど、特定のアクションでロボットみたいなGIFを作れる。

ぼくはまず、OTTOのヒップなデザインが気に入ったけど、96×96のOLEDディスプレイ、35mm f/2.0のレンズ、そしておもしろいトリックの数々、これらを総合するとハッカブルな写真ハードウェアとしては上出来の部類だ。お値段は199ドルだが初期の支援者には149ドル…デジカメとしても相当お安い。しかも買ってからいろんな設定変更や改造ができるのだ。

このカメラを作ったオークランドのチームはThomas DeckertとDave RauchwerkとGustavo Huber。サンフランシスコのハードウェアアクセラレータHAXLR8R の出身だ。

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Google検索に個人情報リンク削除リクエストが殺到, EU司法裁判所は藪をつついて巨大怪獣を出した

ヨーロッパの司法裁判所があるスペイン人からの苦情を受理して、彼の名前と資産喪失に関する記事のリンクを検索結果から取り去るよう裁定して以来、この、“デジタルの世界で忘れられたい”という要望がGoogleに殺到し始めている。これらのリクエストすべてにまともに対応することは、Googleにとってたいへんな負荷になるから、もちろん嬉しいことではない。ことの発端となったスペイン人からのささやかなリクエストは、その後起きることの、いわば先例となってしまったのだ。

削除要求の例としては、たとえば、再選を望んでいる元政治家が、オフィスにおける彼の悪行に関する記事のリンクが、彼の名前による検索では出てこないことを求めている。またある医師は、患者からのネガティブなリビューが、やはり彼の名前では現れないことを求めている。児童性愛で有罪になった人が、彼が児童虐待の画像を保有していたなどの詳細判決文の、取り下げを求めている。

これらはすべてBBCがほじくりだした例だが、どれも裁判所が最初の訴訟を持ち込んだスペイン人に有利な裁定を下して以降、寄せられたものだという。WikipediaのファウンダJimmy Walesをはじめ、多くの反検閲団体や言論の自由を守ろうとする団体が、この裁定を批判している。これが判例になった場合、濫用されるおそれがあることと、情報の公開を拒む人たちを一方的に有利にしてしまうことが、批判の根拠だ。

裁判所は、有名人や公的人物の場合はプライバシーの基準が違う、という説を掲げるが、有名人・公的人物の厳密な定義が難しい。しかも、情報の抑圧が公共の福祉に反することも大いにありえる。事実が歴然とした事実で、信頼できる否定情報がない場合は、とくにそうだ。

この裁定に関してGoogleは、ドイツのプライバシー保護当局に対して、一般大衆がそういうリクエストをできるための仕組みを今後2週間以内に実装する、と言っている。つまりGoogleとしては、裁定には不満だがEU各国の暗黙の意思には従わざるをえない、というところだ。

これでもって、Googleに大きな頭痛のタネが増えることは確実だ。すでに、著作権侵犯を理由にリンクの削除を求めるリクエストは毎週数百万件舞い込んでいる。EUだけに限るとしても、すべての個人に苦情申し立てのために手段を与えることは、選別、確認、応答など、ものすごい量の作業負荷としてGoogleに返ってくるだろう。しかもGoogleが大量の訴訟を絶対的に避けようとするなら、事前に大量の検閲を行うだろうから、少なくとも世界最大のWeb発見ポータル(Google)をインタフェイスとするインターネットは、“厳しく検閲されたバージョンの”インターネットになってしまう。

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Appleはメッセージ入力中に相手のプロフィール写真を大きく表示する特許を取得していた

AppleInsiderは、Appleがアメリカ特許商標局(USPTO)から新しい特許の承認を受けていたことを見つけ出した。この特許はテキスト・メッセージを入力中に相手を間違えないようにするためのものだ。間違った相手にSMSのメッセージを送信してしまうほど最低な失敗はない。取り返しのつかない惨事を招く場合さえある。

Appleが特許を取ったシステムでは、テキストを入力に送信相手の写真を背景に大きくはっきり表示する。これならどんなにうっかりしていても今、誰に向かって送信しようとしているのか忘れる気づかいはあるまい。

グループ・チャットの場合はグリッドか横スクロールで全員の写真が表示される。さらに最後にメッセージを受けた相手をカラーで、他の相手をグレーアウトするなどのコミュニケーションを助ける機能も追加される。

相手の写真が得られない場合は男女別のシルエットが表示される。これでも多少は自分が送信しようとしている相手の属性を知る助けになる。またこの特許では、APIを通じてサードパーティーもこの機能を利用できるとしている。

テキスト・アプリの場合はDMほど間違いを犯しやすくないが、 それでも間違うことはあるし、その結果も同じくらい壊滅的だ。Appleは従来の可能な限りシンプルなUIという方針をある程度犠牲にしても、機能を優先することにしたようだ。それでもどぎついフルカラーで直接画像を表示するようなやり方は避け、透明性をコントロールするというような繊細なデザインを採用している。Appleの特許の通例で、すぐに実際の製品に採用されることはなさそうだが、Appleがユーザー体験のコアとなるような部分でも日々小さない改良を重ねていることのもうひとつの証拠といえるだろう。

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Flappy Bird、作者が復活を約束―マルチプレイヤー対応で「より中毒性の低いバージョン」

Flappy Bird物語の最新編の情報が届いた。以前はあれほど人嫌いだった作者が、メディアに登場してあの中毒性の高いゲームをマルチプレイヤー化して復活させると約束した。

今日、作者のDong NguyenはCNBCのClosing BellのKelly Evansに「Flappy Birdsをマルチプレイヤー・ゲームとして復活させる」と語ったという。ただし、実際にリリースされるのはしばらく後になる。またNguyenは「新バージョンでは中毒性を減らす」と語ったというが、あのゲームで大いに時間を無駄にしたプレイヤーたちに取ってはよいことだろう。.

Flappy Birdはごくシンプルだが極端に難しいスマートフォン・ゲームで、大人気となったが突然作者がアプリをストアから取り下げてしまった。いっこうにゲームをクリアできないことに苛立った一部のファンがNguenにしつこく嫌がらせをしたのも取り下げの原因ではないかと言われている。

Nguyenは以前にも少し違った形でゲームを復活させるとツイートしていたが、詳しいことは語っていなかった。今回は8月というスケジュールのようだ。新Flappy Birdsの登場が楽しみだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


よくぞここまで来たGoogleの自動走行車プロジェクト―発端は75年前のNY万博のGM館だった

Googleはこの数年で自動走行車テクノロジーを大きく前進させた。今週は自動走行車にジャーナリストを乗せてマウンテンビュー付近を走らせるプロジェクトを始めている。同時にGoogleは自動走行車の開発の歴史と最近の進歩についての非常に詳しい情報を公開した。この技術的進歩と膨大なテストの成果に「よくぞここまで来たものだ」と私は大いに感銘を受けた。

Googleによれば、自動走行車のコンセプトは1939年のニューヨーク万博でGMが提供したFuturama館にさかのぼるという。Google自身がSebastian Thrunをリーダーとして自動走行車プロジェクトを開始したのは2009年だった。

当初の目的は比較的限定(といっても巨大だが)されたもので、高速道路だけを対象としていた。それが昨年あたりから、複雑な道路標識を解読し歩行者や自転車の安全を守らねばならない混雑した市街地を安全に走ることに拡大された。

このためには視覚認識の高度化、道路上で起こりうるあらゆる事態をあらかじめ予測するソフトウェア・モデルの開発が必要になった。

しかし、さすがのGoogleをもってしても、市街地を安全に走行するソフトウェア・モデルの開発にはなみなみならぬ困難が伴った。 Googleによればマウンテンビュー市内の道路を毎週1本ずつ新たに走行範囲に加えていったという。しかし実用化にはもっと複雑な市街地の道路、州や自治体ごとに異なる交通法規や運転者の習慣、マナーなどに対応していかねばならない。Googleは「今後信号のない4方向一時停止の交差点、レーンチェンジ、合流などでは、手による合図、頭の動き、アイコンタクトなど人間の社会的行動の解析が必要になる」としている。

Googleの自動走行車はすでにある意味人間以上の能力を獲得している。たとえば、この5年間の路上走行実験での事故率は文字通りゼロだ。衝突その他の事故を一度たりとも起こしていない。Googlカーはレーザー、レーダー、方向センサー、位置センサーが常に周囲360度をモニタしている。こうした情報は車載コンピュータで即座に処理され、正確性、重要性が判断され、車を取り囲む周囲の状況の詳細なモデルがリアルタイムで作成される。どんな情報が収集され、どう処理され、その結果どのような行動が必要だと決定されるのか、自動走行車の意思決定プロセスが下に図解されている。

自動走行車プロジェクトの最終目標はどんな状況にも100%の正確さで対処でき、 交通事故全体の93%を占めているとされる人間のミスによる事故をゼロにすることにある。現在までにGoogle自動走行車は70万マイル(112万キロ)を無事故で走ることに成功している。車両自体は改造を施したレクサスのSUVだ。

自動走行車がわれわれ一般人の日常に広く使われるようになるのはまだ時間がかかるようだ。Googleは自動車メーカーと量産について話し合いを始めており、限定製造の開始の時期をおおむね6年後と考えている。市販はしばらく先のこととはいえ、75年前の万博の夢想からすれば自動走行車はもうすぐ手の届く現実になりつつある。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Samsung、Google Glass対抗製品を9月にリリース予定?!

まだいろいろな縛りがあるらしいものの、Google Glassはかなりの人が自由に入手できるプロダクトとなってきているようだ。いろいろなハードルがありながらも、一応は「パブリック」なプロダクトとなった様子。そのような状況の中、Googleのライバルたらんとする競合メーカーも同様のデバイスをリリースする予定にしているらしい。Business Korea(via Business Insider)が伝えるところによればSamsungの従業員から「Gear Glass」という名前のデバイスが、今秋にベルリンで行われるIFAエレクトロニクスショーに出品されるという情報が寄せられたとのことだ。

「Gear Glass」というのはアイウェア部分とイヤホン部分を備えたヘッドセットデバイスであるとのこと。Samsungが推進するTizen OSを搭載したものなのだそうだ。Tizenは現在Samsungの腕時計型デバイスのGearシリーズで用いられている。昨年リリースされた第一世代のGalaxy Gearシリーズから、OSの変更があったわけだ。ウェアラブルデバイスについてみた場合、Tizenには消費電力が低いというメリットがある。充電器に繋いでおく時間が、より短くて済む。

ちなみにSamsungは、ウェアラブルデバイスについて「Gear」というシリーズ名を使用していく意向であるようだ。発表されるらしいGear Glassについては、この「Gear」という名称を使うらしいということ以外、実は詳細がわかっていない。ただ「Glass」の名前が示すように、インタフェースや利用法については、Google Glassと同じようなものであると想定して良いようだ。

今や、あらゆる企業がGlass型デバイスの開発を行っていると言っても過言ではない状況だ。マイクロソフトやAppleなどは各種関連特許を申請中で、EpsonやSonyなどもプロダクトのリリースを予定していると伝えられている。「マーケット」が確立する前に、そのシェアを奪い合う状況が生じつつあるといえるかもしれない。しかし企業というものは、新しいアイデアに飛びつくのがその使命だということもできる。自社の成功が保証されていないにしても、チャレンジせずにはいられない分野であるといえるのかもしれない。

*注:冒頭に掲載している写真は、ずいぶん前にSmasung Glassとして提示されたもの。リリース予定とされるデバイスのものでないことはご注意いただきたい。

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(翻訳:Maeda, H


音声認識で英語が学習できるブラウザ・ゲーム、Spell UpがGoogle Chrome Experimentで登場

Googleはベータ版一時的プロジェクトとして新たなサービスを提供するのが得意だが、今日(米国時間5/13)はChrome Experimentの一環としてSpell Upという英語学習アプリを公開した。これは音声認識と音声合成を用いてユーザーの英語の上達を助けるブラウザ・ベースのゲームだ。

初級から上級までさまざまなレベルが用意されており、ユーザーはどのレベルから始めることもできる。このゲームの主な目的は語彙力を高めることで、Spell Upという名前もそこから来ている。

ユーザーはブラウザが表示する単語を正しく発音しなければならない。表示された綴りから抜けているするアルファベットを推測したり、綴り変えから正しい単語を推測したりするモードもある。答えはすべてマイクに音声で入力する(私が試したところではこのアプリは英国英語の発音を好むようだ)。

このアプリははロンドンのGoogle Creative LabのXavier Barradeをリーダーとして開発された。最近のChromeの音声認識/合成テクノロジーの進歩が存分に利用されている。

昨年GoogleはChromeでWeb Speech APIを、今年はそれを利用した音声合成をそれぞれサポートした。これによってデベロッパーはユーザーが音声でデータを入力し、それに対してアプリが音声で応答するアプリを開発することができるようになった。Spell Upはこのテクノロジーを利用している。

つまりSpell Upは面白いゲームであり教育アプリであると同時に、音声認識、合成などブラウザ・ベースのテクノロジーがネーティブ・アプリの開発環境に負けず、大きく進歩していることを示すデモの役目も果たしている。またこのプロジェクトが若く、国際的なユーザー層をターゲットにしていることも興味深い。

Barradeによれば、Spell Upはゲームデザイナーと英語教育関係者の協力によって開発されたという。最近の教育アプリはデベロッパー、ゲームデザイナー、教育者の三者の連合が必須となっているようだ。このアプリは主としてデスクトップとAndroidのChrome向けに開発されており、iPhone、iPadで実行すると音声入力が無効になるのでユーザーは回答をキーボードからタイプしなければならない。

現在このアプリは英語だけが対象だが、他の言語にも拡張されれば、英語国における外国語教育にも大いに有益だろう。

Macのノートでしばらくプレイしてみたが、たいへん面白かった。ただし音声認識の反応はやや遅く、私が発音したアルファベットを完全に誤解したことも一度ならずあった。しかし私の子供は喜びそうだし、こういうアプリのためならいくらネットを使ってもらっても構わない。

下はGoogleによる紹介ビデオ。

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Apple、iOS 8でiPadにマルチタスクと画面分割を導入するらしい

Appleのソフトウェアの動向の予測にかけては数々の実績がある9to5MacのMark Gurmanが、AppleはiOS 8で画面分割とマルチタスクを開発中だと報じた。この画面分割機能は最近のSamsungタブレットやMicrosoft Surfaceのものに似ているという。最近、これとほとんど同一のマルチタスク機能を追加するOS ExperienceというiPad向けジェイルブレーク(脱獄)が発表されている。

画面分割はMicrosoftがiPadに対するSurfaceの優位性を示すものとして広告で強調しているし、多くのユーザー・フォーラムや記事で必要性が指摘されている機能でもある。iOS 8で開発中の画面分割は、2つのアプリを並べて表示し作動させることができるだけでなく、画像やビデオファイルなどを一つのアプリから他のアプリへドラグ&ドロップできるものになる。Appleでは2つのアプリが独立に作動するだけではなく、相互にコミュニケーションを取れる機能も開発中だという。

9to5Macによれば、画面分割のサポートは9.7インチ以上のiPadで横位置のみだという。iPad miniがサポートされるかどうかは不明だ。画面分割とマルチタスクのサポートはiPadによるノートパソコンの代替をさらに大きく進めることになるだろう。

iOS 8にはこの他にも、フィットネス・センサーや医療センサーと連携するHealthbookアプリ、マップへの公共交通機関の乗り換え案内の追加など数々の改良が準備されているようだ。9to5Macによれば、こうした新機能の一部はiOS 8.1アップデートを待つことになるかもしれないと注意している。リリース時期はともあれ、iOS 8はユーザーにとって多数の新機能がパックされたうれしいプレゼントとなりそうだ。

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Twitter、ミュートを正式導入―アンフォローせずに特定の相手を非表示にできる

TwitterはAndroid、iPhone、ウェブの各クライアント向けにミュート機能を正式に導入した。ユーザーはこれによってアンフォローせずにフォローしている相手のツイートを一時的に非表示にできる。

ミュートをオンにした場合、相手の投稿はリツイートも含めてタイムラインに表示されず、プッシュ通知やSMSでの通知にも含まれなくなる。ミュートしていることはユーザー本人以外にはわからない。またいつでもミュートを解除できる。

ミュートは個別のツイートの「その他」を開いて選択する。歯車アイコンから「設定、プロフィール」を開いても設定できる。この機能は今日から数週間かけて全ユーザーに公開される予定だ。

ミュートは一部のサードパーティーのクライアントではすでに実装されている。たとえばTweetbotはネーティブ・ウェブ・クライアントとiOSでミュート機能を提供している。Tweetbotのミュートはユーザーだけでなく特定のキーワードやハッシュタグを対象とすることもできる。これだとうるさいチャットグループや興味のない事件がタイムラインを溢れかえらせるのを簡単に防ぐことができて便利だTwitterにもTweetbotのようなハッシュタグ、キーワードのミュート機能を提供してもらいたい。

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