Gmail、iPhone 6/6 Plusに対応

私のiPhone 6と6 Plusの初レビューでは、サードパーティーアプリの互換性にあまり時間を割けなかった。その理由は、A) iOSが低解像度アプリの拡大表示をどうこなしているかに注目していた、B) 主としてファーストパーティーのソフトウェアに時間を費していた。しかし、新しいデバイスでGmailのネイティブアプリを使う時間が長くなるにつれ、耐えられなくなってきた。今日(米国時間10/6)Googleは、iPhone 6および6 Plusの解像度に完全対応したアップデートを公開して、その問題を解決した。

要するに、最新iPhoneを持っている人がこのアップテートをインストールすることは、初めてメガネをかけた人が、以前はちゃんと見えていなかったことを忘れてしまうようなものだ。受信箱のメールはプレビュー画面に大部分が表示されるようになり、メールを開いた時に見える本文テキストは、甘やかされているかのように感じる。

ゆっくり、しかし確実に、主要な人気サードパーティーアプリは、iPhone 6改革を進めている。Facebook、次は君の番だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


このアプリはiPhoneの充電器を使うことによって陳腐化を回避した(充電のためではない)


Cycloramicを覚えているだろうか? 昨年本誌の人気iOSアプリの一つに選ばれた作品で、iPhoneのバイブレーション用モーターを利用して、360度パノラマセルフィー写真を手ぶらで撮ることができる。

しかし、この技の中核を成していたのは、最近のiPhoneは縁が直角だという事実だった。あの平らな面を利用してiPhoneを自立させ、パノラマ撮影を可能にしていた。そうでなければ天井が写るだけだ。

でもちょっと待ったぁ! iPhone 6の縁は丸いじゃないか。自力では立っていられない。Cycloramicは万事窮したのか?

ご心配なく!驚くべき頭脳の持ち主が、驚くべき回避策を思い付いた。

ミソは? iPhoneの充電器を持ってきて、プラグの間にiPhoneを載せる。なんと! ハンズフリー、360度セルフィーが、縁の丸いiPhone 6で撮れる。

それで、iPhone 5/5sバージョン並みの出来映えかって? 残念。要素が1つ加わることによって、マジックに少々ケチがついた、だ26て普段充電器は持ち歩かないだろう。しかし、そうでなけれは彼らに振りかかっていた陳腐化の波と戦う、何とすばらしいアイデアではないか。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook Messengerには、支払い機能のコードが隠されている

FacebookのMessengerアプリは、友達同士で送金し合うしくみの準備を整えた。あとはFacebookがこの機能のスイッチを入れるだけだ。スタンフォードのコンピュータサイエンスの学生、Andrew Audeが、iOSアプリ解析ツール、Cycriptを使って撮ったスクリーンショットとビデオによる。

Messengerの支払いオプションを使うと、ユーザーは写真を送るのと同じようにメッセージでお金を送ることができる。そのためにデビットカードを登録するか、すでにFacebookに登録したカードを使える。アプリにはPINコードが導入され、支払いにかかわるセキュリティーを強化している。

FacebookがMessengerを収益化するために、少額の送金手数料を徴収するのか、この単体チャットアプリの利用を促進するために無料で提供するのかは不明だ。それは元PayPalのプレジデントで、新たにMessengerの責任者となったDavid Marcusの考え次第だ

これでFacebookがMarcusを引き抜いた理由がはっきりした。Facebook Messengerによる支払いは、Venmo、PayPal、Square Cashその他のピアツーピア送金アプリと競合する。。

FacebookのCEO、Mark Zuckerbergは同社のQ2 収支会見で、「いずれ、Messengerと支払いにはある程度重複する部分ができるだろう・・・支払い機能は、Facebook全体の成功を後押しするものであり、ユーザーがユーザー同士あるいは企業とやり取りするのにも役立つようにになる」と語った。しかし彼は、「必要な基盤作りのためにはまだ山ほど作業が残っている」のでまだ実施には時間がかかると語った。

彼は、アナリストや投資家に対して、これ[支払い機能]がすぐ来ると予想していたならFacebookの収益予測を修正するように、と促した。「もしみなさんの立てたモデルなどに、われわれがこれをやる計画が反映されているなら、修正することを強く推奨する。なぜなら、まだやらないからだ。われわれは複数年をかけて、正しいやり方を探していく」

Messengerのコードに支払い機能があることを先月最初に見つけたのは、セキュリティー研究者のJonathan Zdziarskiだった。Audeは本誌に対して、彼がCycryptを使って、自分のjailbreakしたiPhoneのMessengerアプリのコードに入り込み、支払い機能を有効にしてスクリーンショットとビデオを撮ったことを話した。FacebookにMessenger支払いについて問い合わせたところ、同社はコメントを拒んだ。

Audeはこの機能とコードをいじってみた。彼によると使い方は、ボタンを押して支払い機能を起動し、送金したい金額を入力して送るだけだという。送金取引情報は非公開で、ニュースフィード等には一切流されない。

Audeが解析したバージョンのMessenger支払いでは、デビットカードのみが利用可能で、クレジットカードや銀行口座は使えない。おそらく、デビットカードを利用した方が安上がりで認証手続きも楽だからだろう。Audeは、「デビットカードの取引でFacebookにかかる手数料は0.40~0.50ドル程度だろう。アプリには送金手数料への言及がなかったので、少なくとも当初は無料と思われる。いずれ1ドルの手数料を追加するかもしれない」と語った。しかし、それを確認する術はない。

Messengerの支払いオプションの中にPayPalをなかったが、Audeが発掘したコードの中にはPayPalについての注記があった。Facebookは、ユーザーがメインアプリでゲームまたは広告の支払い設定を行う際に、自動的に支払い方法のリストを表示する。

実際に資金が送られる方法について、Audeは私に、「送金のしくみは、まず一方の口座から引き出し、次に何かの魔法を使って受け手の口座番号とACH[自動決済機関]を割り出して振り込む。これはSquare Cashと同じだ」と言った。

今のところ支払いは個人対個人に限られるが、いずれはグループ支払いもサポートするであろうことが、コードから見てとれる:「当面は単一の支払いのみの添付をサポートする。複数支払いは将来サポートする」

Audeは、Facebookは同機能を数ヵ月以内に米国で有効にし、いずれその他の国でも公開するだろうが、このコードは早期段階の内部テストに向けたものだと考えている。一般公開までにはまだ時間がかかりそうだ。しかし、いつの日かFacebookは、外国人労働者が自国の家族へ送金する際に、10~20%に及ぶ法外な手数料を取っている送金業界に挑戦できるかもしれない。

現在メッセージングでは、Facebook/WhatsApp、Apple iMessage、TencentのWeChat、Line、KakaoTalk、Google Hangouts、Kik、楽天のViber、その他のサービスによる国際戦争が起きている。それぞれがスタンプやゲーム、コマース、ソーシャルネットワーキングなどで差別化をはかっている。

もしMessenger支払いが成功すれば、Facebookのチャットアプりを選ぶ全く新しい理由が増えることになる。友達に送金する、というのは月に何度もあることではないので、そのために専用アプリを使うのは理にかなわない。Facebookは、人々が毎日使うアプリに機能を組み込むことによって、Venmo等の専用アプリと争うつもりだ。

さらには、ピアツーピア支払いだけでなく、この機能によってFacebookはテビットカードやその他の支払い情報を集めることができる。その情報は、これもFacebookが取り組んでいる、ニュースフィードから直接Eコマース購入ができるBuyボタンにとっても非常に有用だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


車の修理工整備士など用にOBDデータを可視化するDashがAPIを一般公開…多様な車載ソフトウェアの時代の幕開けか

DashはOBD IIのデータを見るための、デザインの良いアプリのひとつで、とくに車の修理や整備をする人たちにとって便利だった。そして今度はこのアプリがChassis APIと呼ばれるAPIを公開したことによって、一般のデベロッパが、車の燃費データや急ブレーキの履歴、速度オーバーをした時間などの情報にアクセスできるようになり、運転者にアラートを提供するなど、多様なアプリケーションが作られる可能性が生まれた。

今の各種超小型デバイスは計算機としての能力も高いから、誰もがOBD-IIのデータにアクセスできるようになったことによって、新しい豊かな市場が生まれるだろう。Disrupt SF 2014に登場したVinliは、そのための独自のハードウェアとプラットホームを提供し、すでにアプリの豊富な作例もあるから、参考になる。Dashそのものは単なるアプリだったが、そのAPIの公開は、デベロッパを奪い合ってVinliと競合することになる。でもこちらは、Amazonなどで売っている一般市販のハードウェア(わずか数ドルから数百ドルまで)を使えるぶん、有利かもしれない。

DashはNavdyとも競合する。Navdyは昨日(米国時間10/2)650万ドルのシードラウンドを発表したばかりのヘッドアップディスプレイのハードウェアプラットホームだ。もちろんそこへ、OBDをぶちこむこともできる。しかしChassis APIのプラットホームにはローンチ前から数百人のデベロッパがユーザ登録し、またDashはFordやGMの車載アシスタントサービスを統合している。その点、カーアプリのプラットホームとしてのアドバンテージがある。

今のところOBDポートを使うどのプラットホームにも、リードオンリーで車に対してライト(write, 情報入力・制御)ができない、ユーザへの保証がない、などの制約がある。しかし、走っている車の情報を集めて分析して、しかも車に対してフィードバックを与える技術には、大きな機会があるはずだ。AppleもGoogleも車載アプリの開発プラットホームを提供しようとしているが、Dashなどの小粒勢力にも独自のツールと発想と魅力があり、これからはとても高度な車両上ソフトウェアの時代が訪れるのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Evernote、ウェブ版アプリケーションを刷新(現在はベータ版)

Evernoteのウェブクライアントが大きく変更されることとなるようだ。EC4カンファレンスでLibinが発した言葉によれば、これまでのウェブクライアントには特徴的な魅力がなかったのではないかとのこと。メモを書くときに、書くことに集中できるシンプルな(melt awayする)インタフェースを実装したのだそうだ。

これまでにくらべると、画面上に配置される要素がずいぶん少なくなっている。新しいメモを作成する際に、過去に作成したノートに目を奪われてしまうようなことがないようにしようとしての配慮だ。

これまでと同様に、ウェブ版クライアントは無料利用者でも利用することができる。プレミアム版の利用者にはより多くの機能が提供される。デスクトップ版やモバイル版との違いを見てみたいという人は、新しいウェブクライアントがオプトイン形式で利用できるようになっている(「設定」メニューから旧版に戻すこともできる)。

Update:当方でもアップデートを確認したので、下に画面を貼っておこう。

ノートを作成する際には次のようになる。まさに周りのメニューが「melt away」しているのがお分かりいただけるだろう。

IMAGE BY Evernote

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(翻訳:Maeda, H


Google、アプリを介さずモノのインターネットと会話できる標準規格Physical Webを開発中

Googleのユーザー体験デザイナーのScott Jensonは一度Goolgeを離れた後、昨年11月にChromeチームに戻ってきた。そのJensenがオンデマンド・インタラクションを提供するThe Physical Webという開発中のプロジェクトを紹介している。

その目的はアプリの仲介なしに各種のスマート・デバイスを使ってモノのインターネットと会話できるようにすることだ。ユーザーがスマートフォンを持ってバス停に近づくと、特別のソフトウェアを開かずに、次のバスがいつ来るか知ることができるようになる。

このプロジェクトはスマートデバイスの将来を大きく変えようという大胆な賭けだ。アナリストの予測によれば、インターネットに接続されるデバイスの数は向こう数年で爆発的に増大するという。Ciscoは2020年までに500億個のインターネット接続デバイスが活動するようになると予測している。Intelは来年中に150億個が接続されると考えている。Jensonが指揮するGoogleのプロジェクトはこのインターネット接続デバイスを日常簡単に使えるようにするための試みだ。

「いちいち専用のアプリを立ち上げたり、インストールしたりする必要なしに、スマートフォンやスマートウォッチを持っているだけで、レンタカー、自動販売機、おもちゃ、ポスター、バス停などに近づくだけで会話ができるようになる。すべてワンタップだけでつながる」とJensonはPhysical Webのページで説明する。

しかしPhysical WebはGoogleのOSやデバイスだけの利用を考えておらず、ウェブ規格同様、誰もが自由に使えるオープンな標準を目指している。オープン化はモノのインターネットの実用性を大きく拡大するはずだ。しかしこの種のテクノロジーではAppleはiBeaconとそれに関連するiOS 8のコンテキスト的推薦機能で独自のテクノロジーを構築する方向に進み始めている。

Jensonはプロジェクト・ページでPhysical Webの実用的な応用について、パーキング・メーターや自販機に対してアプリなしで支払いができるなどの例を上げている。またこれを拡大して、現実店舗での販売をモノのインターネットで自動化したり、ZipCarなど共有型レンタル自動車が駐車場の看板と会話できるようにして希望の場所で車の貸出、返却、支払いが自動的に行われるといった応用も提案している。当面Chromeがこのプロジェクトのユーザー・インターフェイスを担うことになるが、Jensenのチームはサイロ型の独自規格とネーティブ・アプリの並立を排除し新しい「スマートデバイスのウェブ標準」を目指すという。

実際に公的な標準化が進むのは(実現するとしても)何年か先のことだろうが、中央集権的なハブやSmartThingsのような専用アプリを必要としないモノのインターネットの標準化というアイディアは魅力的だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iOS 8向けEmoji++キーボードは宇宙最高!

宇宙は大げさだったかもしれない。しかしiPhone向けの今までよりずっと使いやすい絵文字キーボードができたのだ。少しくらい興奮してもいいではないか?  Emoji++は絵文字入力に検索エンジンを導入していわば「車輪を再発明する」ような無駄な手間をかけていない。その代わり、デフォールトの絵文字キーボードに比べてレイアウトが画期的に改良されてる。

デフォールトの絵文字キーボードが目的の絵文字を見つけるまで延々とスクロールしていかねばならないのに対して、Emoji++はカテゴリー別に分類されたリストがスクロールする。右サイドバーのカテゴリーのアイコンをクリックするとそのカテゴリーまで画面がジャンプする。

絵文字を長押しすると「お気に入り」リストに追加される。また最近使った絵文字のリストも利用できる。

新しい分類方式に慣れるために少し時間がかかるかもしれないが、古い方式に比べて格段の改良であるのは間違いない。アプリは0.9ドルでApp Storeで販売されている。Emoji.liEmojicateのような絵文字のみを使うソーシャル・ネットワークのユーザーにはことに便利だろう。

私はEmoji++私は開発者のDavid Smithにインタビューしてみた。TL;DR(「長すぎ。読まない」の略語) と感じた読者のために末尾にEmoji++で打った要約版を載せておいた .

【インタビューは原文参照】

TL;DR

h/t: Faith E. Korpi
写真:: Otto Yamamoto under the CC BY-SA 2.0 license

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Facebook、モバイルアプリ用「いいね!ボタン」を正式公開

ウェブの大部分がモバイルネイティブアプリへと移行するにつれ、Facebookはその中のコンテンツを自らの塀の内側へと囲い込む方法が必要だった。そして4月のf8会議でのプレビューに続き、Facebookは今日(米国時間10/2)正式にモバイル「いいね!」ボタンを公開し、iOSとAndroidの全デベロッパーに対して、彼らのユーザーがアプリ内から簡単に、コンテンツをニュースフィードでシェアする方法を提供した。

モバイルいいね!ボタンは、Facebookページやアプリのオープングラフオブジェクトを「いいね!」したり、コンテンツあるいはゲームであるレベルをクリアした時等の達成記録をシェアするために使用できる。Facebookによると、「いいね!」および「シェア」ボタンは毎日1000万箇所のウェブサイトで見られているが、ネイティブアプリで利用するために必要なパワーとデザインには、モバイルウェブ技術が追いついていなかった。これでFacebookは、サードパーティーデベロッパーのモバイル体験に足を踏み入れ、ストーリーを持ち帰ることによって、フィードへの興味を高め、ユーザーの目を自らの広告に向けられるようになる。

モバイルいいね!ボタンのiOSおよびAndroidアプリでの見え方はこんな感じだ:

ボタンをタップすると、現在のアプリからFacebookアプリへ高速アプリ切替えが行われ、確認ダイアログが表示される。ユーザーが「いいね!」を承認または拒否すると、すぐ元のアプリに戻る。

ゲームで使われている例をいくつか下に示す。最初のゲームは、ゲーム内コンテンツの一つを「いいね!」する場面で、2番目はアプリ内でデベロッパーページを「いいね!」する画面、そして3番目はゲーム内でオープングラフオブジェクトに「いいね!」をつける様子だ。

Facebookのウェブいいね!ボタンは、インターネット全体からコンテンツを吸い上げてくるだけでなく、Facebookを至る所に現れるユビキタスブランドに変えた。Facebookに登録していない人は、どのニュースページやブランドのウェブサイトに行っても、あのボタンが散乱しているので、常にこのソーシャルネットワークの世界的存在感を見せつけられる。Facebookがそれらのボタンの存在感とフィードへのコンテンツ吸い上げと引き換えに、デベロッパーやサイト運営者に参照トラフィックを送り込むという、価値交換システムが作られることによって、世界中のウェブページは、Facebookロゴで自分を埋めつくすインセンティブを与えられてきた。

そして今、Facebookはモバイルも同じように植民地化しようとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


グッドパッチ、スマホ対応のプロトタイピングツール「Prott」を正式に公開


ニュースアプリ「Gunosy」をはじめとして、ユーザーインターフェース(UI)デザインに特化したウェブ制作会社グッドパッチ。同社は10月1日、プロトタイピングツール「Prott」の正式に公開した。

Prottは、プロトタイプを素早く作る「ラピッドプロトタイピング」と、必要なコミュニケーションを的確に行う「ラディカルコミュニケーション」をコンセプトにしたプロトタイピングツールだ。スケッチ画像や写真をアップロードし、左右へのフリックといった操作によって画面がどう遷移するかを設定していくことで、コードを書くことなくプロトタイプを作ることができる。また、ビジネス向けのコミュニケーションツールであるSlackやHipchatと連携することで、プロトタイプの更新情報も共有できる。

Prott – Rapid Prototyping for Mobile Apps from Goodpatch on Vimeo.

2014年4月にベータ版を開始したが、これまでに7000人のユーザーを獲得。デザインコンサルティングファームのIDEOをはじめ、ヤフー、ディー・エヌ・エー、イグニスなどの企業が利用している。今回の正式提供にあ
わせてiOS、Mac、Windows向けのアプリを提供している。実際にiOSアプリのデモを見せてもらったが、写真を取り込み、画面遷移時の動作を選択するだけで、手軽にプロトタイプを作ることができた。

料金は1プロジェクトであれば無料。複数プロジェクトを利用する場合には、1400円のスタータープランから大規模向けのエンタープライズプランまで複数のプランを用意する。

自身のブログ(現在は移転)にあるように、これまで務めていた製作会社を辞めて米国西海岸に行き、働いていた経験もあるグッドパッチ代表取締役の土屋尚史氏。同氏はシリコンバレーから生まれるサービスについて「ベータ版からUIのクオリティが高いものが多い」と説明する。日本だと、スマートフォンアプリを作る際、PCのウェブでの経験を詰め込みすぎる傾向にあるため、機能はすごくても、ゴテゴテしたUIになりがちなのだという。一方でシリコンバレー発のアプリは体験に重きをおいており、「いらない機能は落とす」というものが中心。「(デザイナーだけでなく)CEOからしてデザインに対する意識、考え方が違う。日本は遅れていると思う」(土屋氏)

土屋氏に教えてもらったのだけれども、Prottのようなプロトタイピングツールの競合は、日本企業ではまだいないのだそうだ。ただ海外を見てみると、「POP」や「invision」、「axura」(こちらはNTTデータが国内での販売を担当)など多い。invisionなどは直近も2000万ドルの資金調達をするなど、「ニッチだけれどもマーケットはある」(土屋氏)のだそうだ。

グッドパッチでは今後、Prottにワイヤーフレーム作成をはじめとしたさまざまな機能を追加するほか、外部連携なども進めていくとしている。


Apple、iOS 8の通知センターからアプリを起動するアプリを禁止

Appleは、通知センターから直接アプリを起動するアプリがお気に召さないと見え、iOS 8から追加されたこの新機能を利用した最初のアプリをApp Storeから削除した。問題のアプリ、Launcherは本誌でも先週取り上げており、ホーム画面で何度もスワイプやタップをすることなくアプリを起動できる、便利で賢い方法だと感じた。

残念ながら、Launcherはほんの数日間App Storeにいただけで9月26日金曜日に公開が中止された。Appleはこの種のアプリを認めないという一方的決断を下したようだとデベロッパーは主張する。最初のこの種のアプリに拒否権を発動したことは、後に続くと見られている様々なアプリに対して基調を示すことになる。

Launcherの作者、Greg Gardnerによると、彼のアプリはApp Storeにデビューした直後から高い人気を保ち、世界43ヵ国の生産性アプリ部門でトップ10にランクされていた。

30万人近いユーザーが、削除されるまでの9日間にLauncherをダウンロードした ― さしたるプロモーションも行っていない新アプリとして悪くない数字だ。

Gardnerは、自らのウェブサイトの記事に詳しく経緯を書いており、それによるとAppleは、彼の作ったようなランチャーアプリは「ウィジェットの誤使用」であるとして、ランチャーアプリが存在してはならないという明文化されたルールがないにもかかわらず、アプリをストアから削除する決定を下したと言った。彼は、タップしたユーザーを一旦Launcherアプリへ誘動してからターゲットアプリへ飛ぶようにする修正を申請したが、1時間以内に却下され、その後LauncherはApp Storeから削除された。

すでにダウンロードしたユーザーは使い続けることができるが、Pro版(広告なし)へのアップグレードはできず、いくつかのバグはそのままになる。

Appleが「ランチャー」ウィジェットを拒否する理由はいくつか考えられる。セキュリティーの懸念、将来Appleが競合機能を正式提供する可能性、通知センターが第2のホーム画面になってユーザー体験を損なわせたくない、等々。

しかし、どうやら最もありそうな理由は、このアプリがApp Storeのランキングを操作する「ゲーム」に使われるか、ホーム画面での広告に使われる(あるいは両方の)可能性があるからだろう。Launcherの無料バージョンには、「スポンサー付」アプリのリストが表示される枠があり、Pro版にアップグレードすると非表示になる(上のスクリーンショット参照)。そして、そのスポンサー付アプリをタップすることによって、アプリのダウンロード数が増える ― よってランキングが上がる ― ことが考えられる。

同アプリの作者は今回の経験でかなり幻滅を感じており、他のアプリを作るかどうかわからないと言っている。「AppleはiOS 8でプラットフォームをオープンにして、アプリ間コミュニケーションを推進するつもりだと思っていたが、この決定を見ると、Appleはまだ自分たちが一番良くユーザーを知っていると思っているようだ、たとえユーザーが同意しなくても」とGardnerは言う。「現時点でiOSアプリの開発を続けるつもりはない」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Niantic Labs、Ingressにユーザーが新しくミッションを作れる機能を追加

GoogleのNiantic Labsは、人気のAndroid版、iOS版の拡張現実ゲーム、Ingressユーザー生成のミッションという新機能を追加した。ユーザーは友達あるいは一般プレイヤーのために、独自のミッションを作れるようになった。作成にはブラウザ・ベースのミッション・クリエーターを利用する。

といっても、すべてのユーザーがすぐにこの機能を利用できるわけではない。Niantic Labsは、レベルの高いプレイヤーから順次機能を公開していくという。そうしたプレイヤーの反応や作成されたミッションの実績を見ながら徐々に利用範囲を広げていくようだ。Niantic Labsのプロダクト担当副社長、John Hankeは「この機能は当初、一定の基準をクリアしたユーザーに対して公開される。将来は一般ユーザーも利用できるようになるだろう」と述べた。

ミッション作成ツール自体はかなりシンプルだ。Ingressのスキンを載せたGoogleマップが表示されるので、作成しようとしているミッションでプレイヤーが行かねばならない場所にマーカーを落とせばよいだけだ。場所の特定にはNiantic LabsのField Tripアプリのデータを用いてもよいし、非常にあいまいにして、ヒントだけを残しておくこともできる。 現実の世界である地点に到達したとき、プレイヤーはその地点を「スキャン」しなければならない。この動作でプレイヤーが目的地を実際に踏んだことを確認する。

他のプレイヤーが作ったミッションの表示はAndroid版でアプリではサポートされている(iOSでは近くサポートされる)。ただし表示されるミッションは自分がプレイしている都市中のものに限られる。たとえばオークランドの自宅でベッドに寝そべったままサンフランシスコのミッションを表示することはできない。これに対して世界中どこにいてもあらゆる場所でのミッションの作成が可能だ。外国で素晴らしい休暇を過ごして帰ってきてから自宅で現地でのミッションを作ることもできる。自分が気に入った景色や名所旧跡をミッションに逐一追加して、現地を訪れた友達を案内するなどということも可能だ。

IMAGE BY Niantic Labs

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


ついにiPhoneのカメラがマニュアル操作可能に―アプリはその名もManualがオススメ

iPhoneはとうに世界でももっとも売れているデジカメの地位を獲得している。そこでAppleがiOS 8でアプリのデベロッパーに(つまり結果的にはユーザーに)対してカメラのコントロールの余地を拡大したことは大いに歓迎すべきニュースだ。

iOS 8は、フォーカス、シャッター速度、ホワイトバランス、標準グレーカード、 ISO(フィルム時代の「感度」に相当)、露出、逆光補正などなどカメラに関する多くコントロール項目を開放した。これによってデベロッパーはiPhone向けの本格的なカメラアプリを開発することが可能になった。

以前、私は写真界に身を置いていたので、最新のカメラアプリに絶えず注意を払っていた。それで知ったのだが、多くのデベロッパーがiPhone向けにカメラアプリを開発するのがおそろしく難しいと認めていた。このジャンルは真偽取り混ぜた「裏ワザ」が充満する世界で、一旦登録されたアプリが削除されたり、その後復活したりすることも珍しくなかった。Appleが公式にはカメラ機能のマニュアル・コントロールのAPIを公開していないため、開発は勘と試行錯誤による経験に頼る他なかった。しかも腹立たしいことに、AndroidもWindows PhoneもiOSよりずっと広範囲にカメラコントロールを公開していた。

ついにAppleがデベロッパーにカメラのコントロールを開放したことが私には大変うれしい。私は元プロのフォトグラファーで、結婚式からスポーツ、自然までほとんどあらゆる分野の写真を撮ってきた。しかしだいぶ以前からメインの(つまりいちばん使用頻度の高い)カメラはiPhoneになっており、iPhoneカメラの詳しいレビュー記事も書いている。 もちろん私はiPhoneが本格的な一眼レフの代用になるとは考えていないし、いろいろな理由からまだ今のところ 結婚式をiPhoneで撮るつもりはない

だが一般ユーザー向けのカメラとしてiPhoneは写真史上最高のプロダクトの一つだというのは間違いない。iPhoneはカメラとしてKodakのブラウニー、ペンタックスK1000、キヤノンのDigital Rebel(EOS Kiss)に匹敵する役割を写真の大衆化においた果たした。テクノロジー的にはもっと画期的製品もあったが、そのような製品の販売量はたかが知れていた。何千万、何億という消費者に高品質の写真を撮る能力を与えた点でiPhoneは今挙げたような偉大なカメラの仲間入りをする資格がある。

私はカメラの販売員をしていたこともあり、これも楽しい経験だった。私がその職について一二年後に写真界をデジタル化の大波が襲い、あらゆる面で写真というものをを変えた。液晶モニタを備えたデジタルカメラはその場で撮影結果を確認できるというのもその一つだ(シャッターを押すたびにいちいち液晶で結果を確認することをプロ・フォトグラファーの一部は〔チンパンジーのように見えるとして〕チンプするという言葉を作って嘲ったものだ)。しかし液晶モニタのおかげでカメラユーザーが初めてシャッター速度や絞りを変化させた効果をすばやく確認できるようになった。

単に結果を「眺める」だけではなく、その結果を次の撮影に生かすフィードバックがかかるようになった。これは写真の上達に非常に大きな助けになった。今やiPhoneもシャッター速度、露出、ISOなどの要素を自由に設定してその結果を見られるようになっことは私にとって実に嬉しい。おそらく近いうちに人気カメラアプリのCamera+VSCOcam にもマニュアル機能を追加するアップデートが出されるだろう。今のところ私はWilliam Wilkinson,が開発したマニュアルカメラ・アプリでその名もずばり、 Manualを愛用している。

Manualやそのたぐいのアプリを「上級者専用」だとする考え方があるが、私はそうは思わない。良い写真を撮ることに興味あるiPhoneフォトグラファーの全員に(つまりはわれわれのほとんど全員にということになるが)、こうしたアプリでマニュアル撮影を試してみることを強くお勧めする次第だ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


EstimoteがiBeaconを利用して屋内ロケーション機能をアプリに簡単に組み込めるキットをローンチ

EstimoteはAppleのiBeaconテクノロジーに基づいたロケーション・ハードウェアとソフトウェア・プラットフォームを開発しているスタートアップだが、このほど屋内ロケーション機能をiOSとAndroidアプリに簡単に組み込めるデベロッパー向けキットを発表した。このIndoor Locationシステムは同社の既存のビーコン・ハードウェアと新しいモバイルアプリを利用している。デモ・ビデオにあるようにセットアップはごくシンプルで、位置情報の基準点を設けるために4個のビーコン・デバイスを壁に貼り付けるだけでよい。

Indoor Locationを利用するデベロッパーは、 部屋の入り口の直近に1個、つづいて最低3個のビーコンを壁に取り付け、それぞれのビーコンにiOSデバイスをかざして位置を読み取る。取り付ける順序はEstimoteのアプリが指示する。ビーコン位置の読み取りとカリブレーションは数分で終了する。Estimoteアプリは高度な数学的処理によって部屋のデジタルマップを作成し、コード・スニペットを出力する。デベロッパーはこのスニペットをさまざまなアプリにコピー・ペーストするだけでロケーション機能を持たせることができる。たとえば美術展の解説アプリを開発している場合、Estimote Indoor Location開発キットを利用すれば、入場者1人1人の正確な位置を把握して展示品に対応する解説を提供したり、順路を案内したりするアプリが作成できる。

Estimoteはこれまで近接認識ゲートウェイ機能を提供してきた。これは壁などに設置されたビーコンがユーザーの接近を認識してなんらかのアクションをスタートさせるというものだった。ただしこのゲートウェイ機能ではユーザーとのおおまかな距離はわかるものの、位置についての情報は得られなかった。今回のIndoor Location機能はまさにこの情報を提供する。

一般ユーザーに対して位置に応じた屋内ガイダンス・サービスを提供する他に、Estimoteのロケーション機能は、たとえばスーパーマーケットで店内の顧客の行動を正確に追跡する能力も与える。ガイダンス・サービスと組みわせて顧客の動線の追跡を行えばビジネス側は非常に有益な情報を得られるだろう。またその情報の分析をベースにして顧客に対してより適切なサービスを提供することもできるはずだ。

ローンチ・パートナーにはCiscoその他のビッグネームの名前も見える。Estimoteはビーコン・ハードウェアとソフトウェア・プラットフォームのデファクト標準の地位を狙っているが、今回の屋内ロケーション機能の追加はそれに向けてさらに一歩を勧めたことになる。

〔日本版:iBeaconはiPhone 4S以降、iPad第3世代以降、iPad mini、Android 4.3以降でサポートされている。EstimoteのアプリはiOS版とAndroid版が用意されている。〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Apple、iOS 8.0.1アップデートの公開を中止。iPhone 6/6 Plusに重大障害が発生

アップデートAppleはiOS 8.0.1アップデートの公開を中止し、近々修正版が出る模様。現時点では、iPhone 6およびiPhone 6 Plusユーザーのみが影響を受けているようだ。Apple広報担当者から以下の声明を受け取った。

「iOS 8.0.1アップデートに問題があるという報告を受けた。現在鋭意調査中であり、できるだけ早く情報を提供する予定。iOS 8.0.1アップデートの公開は中止した。

問題のアップデートで被害に遭った人は、iTunes経由で、iOS 8.0ファームウェアを復帰されると修正できるようだ。コンピューター環境のない人には、Apple Storeが支援してくれるはずだ ― 本誌のSarah Perezが現在地元のストアで、何人かの影響を受けたユーザーにこの修正が施されているのを見た。

警告! 多くのiPhone 6および6 Plusユーザー(私を含む)が、このアップデート適用後に携帯電話サービスが使用不能になり、Touch IDも認識されていないようだ。これは、WiFi経由のアップデートに特有な現象である可能性もあり、iTunes経由でアップデートしたユーザーで正常に動作しているという報告もある。安全を期して、どのiPhoneモデルのユーザーも、状況が確認されるまでこのアップデートの適用控えるべきだ。

Appleは、iOS 8の公開から間もなく新バージョンを提供した。8.0.1アップデートは、いくつかのバグを修正したが、最も重要だったのは、ヘルスキットアプリが立ち上がらないバグの修正だ。サードパーティー製ソフトウェアキーボードでもいくつかのバグが修正された。

下の画像(英文)にあるように、Appleは他にも、フォトライブラリーで一部の写真が表示されない問題や、iPhone 6、6 Plusのホームボタンをダブルタッチして片手操作をしやすくする機能、その他いくつかの細かいバグ修正を行っていた。

このアップデートで、ヘルスキットアプリが動作するようになるはずだ。アプリのデータが、どうヘルスアプリに入力され、Appleがどのようにアプリ間でデータを共有されるのかを見られることになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


モバイルアプリからのディープリンクをWebのようにスムーズにするBranch Metricsが$3Mを調達

今日のモバイルアプリが抱える深刻な問題を解決しようとする、パロアルトのBranch Metricsが、NEAなどから300万ドルを調達した。同社が考案した高度な“ディープリンク”技術を利用すると、アプリ内からのコンテンツ共有機能が強力になり、リンクからほかの人にアプリをインストールさせる、などのことができるようになる。

現状の標準のディープリンク機能はユーザがアプリをすでにインストールしているときのみ有効だが、Branch Metricsでは、リンクが最初にクリックされたときアプリがインストールされていなくても、ユーザを最終的に正しい場所へ導く。

Branch Metricsの技術はアプリのデベロッパやマーケターたちがいち早くその利点を理解しただけでなく、投資家たちも着目するようになった。同社はそれらの中から、タームシートを3日かけて検討した結果、NEAを選んだ。

今回の投資には、Mar Hershenson(Pejman Mar Ventures)やBen Narasin(TriplePoint Capital)などのエンジェル投資家たちも参加した。NEAのScott SandellとForest Baskettが今後、Branch Metricsの経営に加わる。

フォトブックからディープリンクへ

Branch Metricsの前身Kindred Printsは、フォトブック(写真アルバム)を作ってそれをプリントしたり友だちに送るモバイルアプリだった。

スタンフォード大学を卒業したAlex AustinとMike MolinetとMada Segheteが2013年の6月に作ったそのアプリは、かなりの人気作だった。AppleがApp Storeでこのアプリを数回フィーチャ(大きく紹介)したぐらいだ。しかしこのアプリを作っているときに、チームはその成長を妨げる問題に何度も遭遇した。

CEOのAustinは、こう説明する: “モバイルアプリの今のシステムには、完全にぶっ壊れている部分が少なくとも二つある。われわれを悩ませた二つは、共有(sharing)とアプリ内からのリンク先参照(referrals)だ”。

Austinはモバイルファーストの会社を作ったつもりだったので、Kindredでもユーザがその中でURLを作り、それを友だちなどと共有したり、あとから参照すると、Kindred Printsで作ったコンテンツへ行けるようにしたかった。

モバイルでは、それがうまくできない。デベロッパは、そのモバイルソフトウェアを補完するためのWebアプリケーションを作って、ユーザがクリックするとそこへ行くようにするか、それとも、従来からあるディープリンクを使ってアプリ内で特定のページを指すしかない(あらかじめアプリが必要)。

今日のスマートディープリンクは、使用しているデバイス(デスクトップかモバイル化)を見分けたり、ユーザの携帯にそのアプリがインストールされているかいないかを見分けてから、ユーザを適切に導く。

しかしモバイルのディープリンクは、ほかのユーザがそのアプリを自分の携帯にインストールしていないと有効でない。インストールしてないユーザがディープリンクをクリックすると、App StoreやGoogle Playへ連れて行かれてアプリのダウンロードを強制される。しかし、それをやられるとユーザは、最初関心を持っていたコンテンツへの興味を、失ってしまう。しかもそのアプリをダウンロードすると、目的のコンテンツではなく、サインアップ画面が出るだけだ。我慢してサインアップした人は、今度は自力でその共有コンテンツを探さなければならない。

Branch Metricsは、そんな状況を変えた。

Branch Metricsのリンクは違う

“新たに完全なWebサイトを作らなければアプリ内のコンテンツにリンクできない、という事実はものすごくショックだった”、とAustinは言う。.

そこでチームは、もっとインテリジェントなディープリンクを作ろう、と考えた。これまでのモバイルアプリは、一つ一つが孤立したサイロになってしまっているが、そうではなく、ユーザがWebとまったく同じように、いろんなアプリやコンテンツをたどっていけるようにしたい。

ディープリンクに関してはAppleやGoogle、Facebook、Twitterなどの大手企業も、相互運用性の向上のために、いろいろ工夫をしている。Googleのモバイル検索ではリンクをクリックするとユーザの携帯上のアプリが開く。AppleのユーザはディープリンクとiOS 8の拡張機能で複数のアプリ間を移動できる。

しかしBranch Metricsでは、共有リンクをクリックしたユーザがそのアプリをインストールしていなかったら、Google PlayやApple App Storeからそのアプリをダウンロードし、アプリを立ち上げたら即、目的のコンテンツへ導かれる。

このマジックを実現するためにBranch Metricsは、通常のディープリンク技術と、有料アプリをインストールするとき使われるユーザマッチング技術を併用している。後者の技術は、クリックされたリンクや、デバイスを特定するデータなど、ブラウザが集めた情報からユーザのマッチングを行う。

共有リンクとそこからの参照

この二者の組み合わせは、友だちに自分が作ったコンテンツを見せる行為を、メールやSMSでアプリのダウンロードをわざわざお願いしていたこれまでと違って、簡単にするだけでなく、これによってデベロッパはモバイル上の新しい参照システムを作れる。つまり、ユーザのアカウントに恒久的に結びついているようなカスタムURLを、アプリからもらうことができるのだ。面倒な、‘お友だちをご招待’のコードは、もはや要らない。友だちには、URLを一つ与えるだけでよい。

それだけでなく、その友だちだけのための、カスタムのアプリ内ナビゲーションも作れる。その途中には、その友だちに宛てたメッセージ(送り主の署名あり)があったり、マーケティング目的では、特別のディスカウントやクレジット(金券サービス)があったりするだろう。

またBranch Metricsの“ログインリンク”を利用すると、ログイン画面を省略して目的のコンテンツへ直接行かせることもできる。これも、上記のユーザマッチングを利用した技術だ。

Branch Metricsのダッシュボード(有料化を予定)を利用すると、誰がどんだけ共有しているか、コンバージョンレートはどうか、ヴァイラルの程度を表すkファクターなど、ユーザ情報を一覧できる。

“グロウスハッカーのプロダクト版だね”、とAustinは説明する。

ローンチしたのは12週間前だが、すでにBranch Metricsを利用してアプリを作ったデベロッパは30名、作り中のデベロッパが同じく30名いる。彼らのデバイスの総台数は2500万台だ。リンクのサービスだけなら無料だが、ダッシュボードは今後有料化を予定している。

Branch Metricsが今は同社の主力プロダクトで、Kindredフォトブックは近く新しいお家(うち)を見つけるだろう。

iOSとAndroid用のSDKはここでダウンロードできる。Webにアプリのリンクのバナーを貼れるWeb向けSDKが、一週間後にリリースされる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


オープンソース、多言語対応のカタログ管理ソフト、AkeneoがExcel地獄の解消を目指す

ラグジュアリーなブランド製品で有名なパリの某社の場合、新作コレクションのウェブ・カタログを完全にアップデートするのに4ヶ月かかるという。大勢の人間がいろいろな場所で大量の複雑なデータをExcelに出し入れするのは悪夢のような作業だ。そうこうするうちにもう次の新作コレクションが登場する季節になってしまう。こういう状態を改革しようというのがAkeneoの狙いだ。

Akeneoは製品情報のCRMというべきソフトウェアで、単一のデータベースに製品情報を追加していくだけで、ウェブ版、、モバイル版、印刷版のカタログが簡単に制作できる。またサードパーティーのソフトウェアとの連携も可能だ。このフランスのスタートアップは最近、Alven Capital.から230万ドル(180万ユーロ)の調達に成功した。

共同ファウンダーでCEOのFrédéric de Gombertは電話インタビューに答えて、「製品情報をカタログ化するにはたいへんな手間がかかる。現在、ほとんどの会社では手作業でExcelファイルをアップデートしているというのが実情だ。そこでこの作業には多額の人件費がかかっている。われわれのシステムはこれを画期的に効率化できる」と説明した。

基本的にAkeneoはExcelや各種のERP(企業資源計画)ソフトと連動するオープンソースの情報管理ソフトだ。オープンソースなのでユーザー・コミュニティーは互いに独自のカスタム化を公開、共有してさらに価値を高めていくことができる。

ただし、高度な機能や製品サポート、教育研修などが必要であれば、Akeneoから有料のサービスが受けられる。このエンタープライズ・プランは年額$3万2000ドル(2万5000ユーロ)から用意されている。この料金はIBMやOracleが提供する同種のサービスに比べれば非常に安い。

「私は以前eコマース・システムを開発していた。しかしわれわれが新しいプロジェクトを提供しても、クライアントは必要なデータをどうやって集めたらいいかわからないことが普通だった。それがAkeneoを始めたきっかけだ」とGombertは言う。

AkeneoはフランスですでにAuchan、Cora、Feu Vert、Lagardère Activeなど有名企業を多数クライアントにしている。Akeneoがターゲットにしているのは完全にカスタマイズされた独自システムを構築できるほどの大企業ではないが、Excelと人手だけでは製品情報管理が限界に達しているような中規模のビジネスだ。

Akeneoのもっとも重要な機能は製品情報管理の大幅な効率化だ。ユーザーは製品情報を単一データベースに保存し、簡単な操作で異なるチャンネルに送り出すことができる。サイクル時間は平均して60%から80%短縮されるという。

Akeneoの社員は現在15人だが、国際的な拡大を計画中だ。オープンソースで世界どこでも自由にダウンロードできるという特性を生かし、すでにドイツやアメリカへの展開の糸口をつかんでいる。もちろんその他の国も視野に入っている。

Akeneoを利用する効果は時とともに拡大する。特に新しいチャンネルにカタログ情報を流す必要が生じたときの効果が大きい。

Akeneoはフランスを代表するテクノロジー・スタートアップだ。一見すると地味だが、現実のビジネスで切実に必要とする課題に着実に応えている。今後の課題はよりいかにしてより広い市場にアピールし、ユーザーを獲得してていくかだろう。

Photo credit: Foad Hersi under the CC BY-ND 2.0 license

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iOS 8の通知センターに自分が好きな/必要なアプリやアクションを登録できるLauncher

【抄訳】

最新のiOSアプリケーションLauncherは、iOS 8の拡張機能をうまく利用している。iOS 8では、デベロッパが自作の対話的ウィジェットをNotifications Centerに登録できる。でも今のところ、それらのウィジェットの多くが、自分のアプリケーションを呼び出したりするだけだ。でもLauncherは違う。このアプリを使うと、通知に対して実行ないし呼び出してほしいアプリやアクションを指定できるのだ。たとえば、どこそこへ電話をかける、テキストを送る、どこかのWebサイトを見る、などなど。

先日のTechCrunch Disrupt SF 2014のハッカソンにも、Blitzという、これと似たアプリが登場した。

でもBlitzはまだ未完成なアプリなので、完成してApp Storeに登場するまでは時間がかかりそうだ。

しかしLauncherは、iOS 8がリリースされる前から、2か月もかけて開発されているから、ハッカソンの作品とは違う。

ユーザがウィジェットを通知センターに登録する点では、そのほかのアプリと同じだが、ただしそのウィジェットにユーザが、アプリケーションやアクションのショートカットを指定できるのだ。彼女/彼氏に電話する、ツイートをポストする、車で家へ帰る、などなど。Launcherをインストールしたら、ユーザがウィジェットの中身を指定するための構成画面が出る。そのシンプルな画面で、電話する、メッセージングする、メールする、だれかとFaceTimeする、家への近道を表示する、特定のWebサイトを表示する、などを指定する。

以上のような一般的なアクション以外に、アプリケーションを指定してもよい。アプリケーションはAppleの内蔵アプリPhotosやiTunesでもよいし、自分がダウンロード〜インストールしたアプリでもよい。またFacebookなどに対しては、‘Facebookで何をするか’も指定できるし、TwitterやWhatsapp、Yelpなどならユーザがツイートやメッセージを作文してから送信する。

この、カスタムURLとディープリンク(アプリ内からのリンク呼び出し)を多用しているアプリには2ドル99セントのプロバージョンがあり、そっちを買うと、スポンサーつきのショートカットがウィジェットに登録されないようになる。広告メッセージ等が煩わしければ、プロバージョンを買うべきだろう。

無料のダウンロードは、ここから。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS 8がリリースされてからのApple App Storeの上位はキーボードアプリが占拠

iPhone 6と6 Plusが今日発売されることによって、Appleの新しいモバイルオペレーティングシステムiOS 8に多くの消費者が初めて触れることになる。そしてユーザは、そのiOS 8の上にApp Storeでどんなアプリをダウンロードするだろうか? 今の状況から見ると、それはキーボードアプリだ。これまで長年iOSのユーザインタフェイスを厳しく取り締まってきたAppleが、ついに門戸を開いた。これからは、ユーザはiOSのデフォルトのキーボードだけでなく、自分の好きなキーボードを選んで使うことができる。人気上位のアプリはSwiftKeyやSwypeで、特に前者はこれまでに100万回ダウンロードされたという。今やそれは、App Storeの無料アプリのトップだ。

そのほかのキーボードアプリも、App Storeの上位にひしめいている。有料アプリではトップファイブのうちの3つがキーボードアプリ(一位Swype; 二位Fleksy; 三位Color Keyboards)、無料アプリでも上位5つのうちの3つがキーボードだ(一位SwiftKey; 二位CoolKey; 三位Kiwi)。どちらのチャートも、20位までにそのほかのキーボードアプリ(複数)も入っている。

しかし、一つ問題がある。これらのキーボードアプリの中には、デフォルトのキーボードに置き換わらないものもある。そういうアプリは説明の中で‘スタンドアロンのアプリだ’と断わってはいるが、これら擬似的キーボードアプリのうちいくつかは、リビューで“泥棒”、“詐欺”と叩かれている。

これらのキーボード偽装アプリは、iOS 8でAppleがキーボードAPI/SDKを公式に公開する以前から、キーボードをカスタマイズしたいというユーザの要望に応える形で存在している。そういう、ちょっとハッキング臭のあるアプリは、ほかにも、ホーム画面を綺麗にしますとか、ロック画面を変えます、“ライブの壁紙”をインストールします、アイコンを変えますなどなど、いろいろあった。しかしその多くは、ユーザの期待を裏切るものだった。なぜなら、これまでのiOSは、カスタマイズのできないOSだったのだから。これらのアプリはせいぜい、カスタマイズの幻想を与えるだけで、iOSの振る舞いを本当に変えるものではなかった。

もちろんユーザはドキュメンテーションの細部を読まないから、そんなアプリを買い続け、それらをチャートの上位に押し上げていた。

iOS 8では正規に(キーボードの)カスタマイズがサポートされるが、しかしそれでも、一部の偽装キーボードアプリはチャートから消えない。たとえば無料アプリの九位”Pimp My Keyboard”は、説明にこう書かれている:“注意: このアプリを使ってキーボードをエディットできるのは、このアプリケーションの中だけです”。

つまり、iOSの正規のキーボードが置き換えられるわけではない。

ご注意: 最近の、色を変えて絵文字を入力/表示できるiOS用キーボードアプリをダウンロードするときは、説明をよく読むように。

新しいiOS 8用のキーボードで、本当にグレートなのを試してみたい人は、本誌TechCrunchのSwiftKey記事Fleksy記事、そしてThemeBoard記事などを、まず読んでみよう。私たちが気に入ったのを、一覧されるのもよろしかろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Red Hatが企業向けモバイルアプリ開発プラットホームFeedHenryを$82Mで買収…企業ITのモバイル化というビッグトレンドに対応

【一部要訳】

企業向けのLinuxディストリビューションを軸に、企業のITのためのサービス(とくにクラウドサービス)やデベロッパのための開発プラットホームも提供しているRed Hatが、アイルランドのこれまた企業向けのモバイルアプリ開発プラットホームFeedHenryを買収した。この買収に関する声明文の中でRed Hatは、6350ユーロ(8200万ドル)のキャッシュをFeedHenryに払う、と述べている。今日(米国時間9/18)はRed Hatの2015会計年度第二四半期の決算報告が行われる日なので、この買収の完了は第三四半期へ持ち込まれるものと思われる。同社は、買収の結果としてガイダンスを更新する、と述べている。

スマートフォンの今年の売上台数は120億台に達すると言われているので、Red Hatにかぎらず今やどの企業も、モバイルを無視できない。企業も、大企業も小企業もスマートフォンやタブレット、あるいはローミングするPCのためのアプリケーション開発やセキュリティ対策にこぞって取り組んでいる。IDCの調査によると、モバイルのアプリケーションプラットホーム(開発プラットホーム)の市場規模は2013年で14億ドル、2017年には48億ドルになる、という。

Red Hatのアプリケーションプラットホーム事業担当SVP Craig Muzillaは、声明文の中で、“モバイルのアプリケーションプラットホームは企業向けのソフトウェア市場において最速で成長している分野の一つだ”、と言っている。“今では企業のコンピューティングのあらゆる部分にモバイルが浸透しているので、企業向けアプリケーションのデベロッパたちも、これまでの企業向けアプリケーションの能力を拡張するようなモバイルアプリケーションを効率的に開発する方法を求めている。FeedHenryにより弊社の顧客は、Red Hatのエンタプライズソフトウェアが持つセキュリティとスケーラビリティおよび信頼性にモバイルの能力が持つアドバンテージを組み合わせて利用できる”。

エンタプライズサービスの分野ではかねてからヨーロッパのスタートアップが強くて、FeedHenryもその好個の例である。2010年に創業した同社は、昨年のシリーズAラウンドの一回だけで900万ドルを調達している。投資家はIntel CapitalやVMWareなどだ。FeedHenryのこれまでの顧客には、Aer Lingus、Baystate Health、アイルランド政府などがいる。

FeedHenryのCEO Cathal McGloinは声明の中で、“弊社は創業時から、オープンな技術とクラウドをモバイル開発とその管理の中軸に据えている。オープンソースのエンタプライズソリューションにおけるリーダーであるRed Hatの一員になることを嬉しく感じており、これはモバイルとクラウドの組み合わせが強力であることの、ひとつの証拠だと見ている。今やモバイルアプリケーションとMBaaSプラットホームはマスマーケットが採用するところとなっており、そしてNode.jsの人気も拡大している。Red Hatに加わったことによって、弊社の優れたモバイルアプリケーションプラットホームを、グローバルな顧客とパートナーから成るより広いオーディエンスに提供でき、彼らによるモバイルファーストの世界の最適化努力を支援できる”。

FeedHenryはRed Hatが2013年9月に発表したJBoss xPaaS for OpenShiftの取り組みを一層強化し、とりわけエンタプライズアプリケーションと統合化とビジネスプロセスオートメーションをオープンなPaaSとして提供して行くことに貢献する。“モバイルのアプリケーションサービスはこのビジョンの鍵であり、FeedHenryはモバイルアプリケーションをサポートするためのセキュリティとポリシー管理と同期化と統合化機能を提供してくれる”、と同社は言っている。

FeedHenryのアーキテクチャはNode.jsをベースとし、企業によるAndroidやiOS、Windows Phone、BlackBerryのアプリケーションや、HTML5によるWebアプリケーションの開発を助ける。アプリケーションの構築のためには、各ネイティブのSDK、Apache Cordova、HTML5、Titanium、およびフレームワークとしてXamarin、Sencha Touch、各種のJavaScriptフレームワークをサポートする。デベロッパがFeedHenryからリンクできるアプリケーションは、salesforce.com、SAP、Oracle、デバイス管理サービスAirWatchとMobileIronなどだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS 8へのアップデート率の出だしはiOS 7より低い―空き容量が足りないとTwitterに悲鳴

iOS 8のダウロード数は膨大だが、率でみると、昨年のiOS 7を下回っている。少なくとも、ChitikaTapjoyMixpanelAppseeなどのOSモニター統計によればそうなる。これらの統計は一致して、ダウンロード数は大きいが、昨年のiOS 7への当初のアップデート率には及ばないとしている。iOS 7はiPhone 5sの出荷直前に公開され、iOSのビジュアル・デザインを根本的に変えたことで大きな注目を集めた。

MixpanelとAppseeのiOS 8のアップデート状況のライブ・モニターによれば、現在のアップデート率は16%から17%だという。この数字は両社のモバイル・アナリティクス・アプリを搭載している全ユーザー中のiOS 8ユーザーの割合だ。

MixpanelのCEO、Suhail Doshiは「現在のiOS 8のアップデート率は昨年のiOS 7のアップデート率のほぼ半分程度だ。iOS 7の場合、最初の24時間でアップデート率は38%に達した」と述べた。

Doshiは私のインタビューに答えて、iOS 8のアップデート率が低い理由について「まずiOS 8はWiFiでインストールする場合、サイズが大きすぎる。多くのユーザーは写真や動画にスペースを取られて、iOS 8が必要とする空き容量がない。第2に、多くの会社が、前回のセキュリティー問題を教訓にして、iOS 8に大きな脆弱性がないことが確認されるまで、数日間アップデートを待つように社員に求めている」と原因を推測した。

たしかに多くのユーザーがTwitter上で「iOS 8をインストールするためのスペースがない」と悲鳴を上げている。デスクトップ・コンピュータに接続してiTunes経由でアップデートする場合には、写真などを移動してスペースを作り出せるが、それでもiOS 7の場合に比べて一手間余計にかかることに変わりない。

しかしDoshiは「Androidの場合、KitKatが40%になるのに9ヶ月かかったことに比べればiOSのアップデートのスピードは依然として非常に速い」と指摘する。またiOS 8のシェアはiPhone 6が出荷された後、拡大を続けるはずだ。iPhone 6の人気からすると、多くのユーザーが手持ちの古いiPhoneをアップデートしないでiPhone 6の出荷を待っているということも考えられる。

Mixpanelのリアルタイム統計

TapjoyとChitikaの数字も同じ傾向を示している。両社のブログは「iOS 7はビジュアル要素を一新するメジャー・アップデートだったために、初期のアップデート率が高まったのだろう」と推測している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+