リアルタイムデータベースのMemSQLが$30Mを調達、毎秒1兆レコードののスキャンを誇る

リアルタイムデータベースのMemSQLが今日、シリーズDで3000万ドルを調達したことを発表した。これで同社の調達総額は1億1000万ドルになる。このラウンドをリードしたのはGV(元Google Ventures)とGlynn Capitalで、これまでの投資家Accell, Caffeinated Capital, Data Collective, およびIA Venturesも参加した。

MemSQLデータベースは分散リレーショナルデータベースで、標準的なSQLドライバーとクェリを実装し、それらによるトランザクションとアナリティクスをサポートしている。それは、データの取り入れ技術がとくに優れているとされ、1日に数百万のイベントをプッシュできると同時に、レコードをリアルタイムでクェリできる。同社が最近示したところによると、12のサーバーにまたがるクラスター上の1兆あまりの列を1秒でスキャンできた。

このデータベースは、大手のパブリッククラウド上やオンプレミスでデプロイできる。

MemSQLの最近の発表によると、今期第四四半期の登録ユーザー数は前年同期比で200%増加した。これは投資家を喜ばせる数字だが、しかしこの市場は競争が厳しく、多数の強力な古顔たちのほかに、スタートアップやオープンソースのプロジェクトも少なくない。現在のMemSQLのユーザーには、Uber, Akamai, Pinterest, Dell EMC, Comcastなどがいる。

GVのゼネラルパートナーAdam Ghobarahは、今日(米国時間5/15)の発表声明でこう述べている: “MemSQLは大規模かつ高速なオペレーショナルアナリシスを提供でき、動的でインテリジェントなアプリケーションを作れるため、エンタープライズ系のユーザーが増えている。同社はエンタープライズ顧客の増加とともに、数字で明確に表せるほどの成功を収めつつあり、継続的にスケールしている同社に投資できることは喜ばしい”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Xiaomiが正式に香港市場にIPO申請、公開価格は推定100億ドルか

かねてより噂のあったXiaomiのIPO(株式公開)だが、この中国の巨大スマホメーカーはようやく正式に香港証券取引所にIPOを申請した

申請書類のドラフト初版には上場に伴う財務諸表といった詳細は記載していないものの、地元メディアSouth China Morning Postは「設立8年のこの会社は公開価格100億ドル、時価総額にして1000億ドルを狙っている」と報じている。これは、今年最大のIPOとなるばかりでなく、アリババが2014年にニューヨーク証券取引所に上場した時以来の規模となる。時価総額に基づくと、Xiaomiは上場により中国で3番目に大きなテック企業となる。

Xiaomiは同業他社と異なり、少ない利ざやでスマートフォンやスマートデバイスを販売し、その代わりサービスや利用料などで利益を出している。スマホ販売にとどまらず、自ら小売やオンライン支払い、ストリーミングなどの事業を展開している。CEOのLei Jun氏が言うところの「トライアスロン」戦略では、ハードウェア部門で5%という最大の純利益を達成して以来、さらに成長するためにサービス部門に最も注力している。

Xiaomiは上場申請書類に、中国では1億9000万人超がXiaomi独自開発のMIUIバージョンAndroid携帯を使用している、としたためている。これは、MIUIデバイスが何台出回ってしるのかを知る良い洞察だ。一方で、Xiaomiはこれまでスマートウォッチやフィットネス用バンド、スマート体重計など接続デバイスを1億台以上販売している。Xiaomiは、同社のユーザーが1日に4.5時間スマホを利用し、顧客140万人が5台以上の接続デバイスを使用している、と述べている。

分析会社IDCによると、Xiaomiはスマホ出荷台数で見ると世界第4位で、販売台数がこのところ低迷している中国マーケットで健闘している数少ない企業の一つだ。

Xiaomiの財政状況はまったく驚くべきものだ。

2017年には1146億人民元(約180億ドル)の売上を記録した。2016年の684億人民元、2015年の668億人民元から大幅なアップだ。

一方でXiaomiは2017年に投資家への優先株式発行(540億人民元)で439億人民元(約69億ドル)の損失を計上したが、成長路線はゆるぎない。営業利益は122億人民元(19億2000万ドル)と、前年の3倍超となっている。

売り上げの70%がスマホで、20%超がスマートデバイス、残りがサービス関連となっている。

中国というと、多くの人が収入を上げるマーケットととらえている向きがあるが、Xiaomiは中国マーケット頼りではなくなってきつつある。2017年の売上では中国マーケットが72%を占めたが、2015年は94%、2016年は87%だった。Xiaomiにとって、いま中国以外で最も成功しているマーケットはなんといってもインドだ。シェアでいえば、Xiaomiはインドでナンバーワン、他のエリアではまだ不安定な状況だ。

興味深いことに、Xiaomiはこれまで米国スマホ市場への進出について言及したことがない。しかしながら、IPOで得る資金の30%は東南アジや欧州、ロシア、そして“その他地域”での市場開拓にあてるとしている。近年、Xiaomiは世界74カ国で販売していて、そこにはアクセサリーなどスマホ関連商品を販売している米国も含まれている。

IPOで調達する資金の別の30%は研究開発や製品開発にあて、またさらに別の30%はモノのインターネットやスマート製品エコシステムに、そして残り10%は運転資金にあてる。

Xiaomiは、同社の主要投資家がどれくらいの割合で株式を保有しているのか正確な数字は明らかにしていないが、CEOのLei Jun氏が最大の株式保有者の一人だとされている。Jun氏が同社株式の75%超を保有しているとのレポートもあり、今回のIPOによりJun氏は中国で最も裕福な中国人の一人となりそうだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

リアルタイムデベロッパーにツールを提供するPusherがシリーズAで$8Mを調達

Pusherはロンドンで、アプリケーションにプッシュ通知やメッセージなどのリアルタイム機能を持たせたいデベロッパーのためのツールやクラウドインフラストラクチャを提供している。同社はこのほど、シリーズAで800万ドルを調達した。ラウンドをリードしたのはロンドンのVC Balderton Capitalで、サンフランシスコのHeavybitが参加した。後者は、デベロッパー向けの製品を作っている企業に成長資金を提供している投資家だ。

2011年に100万ドルというささやかなシード資金で創業したPusherは、Webサイトやアプリケーションにリアルタイム機能を作りこみたいデベロッパーのために、その敷居を相当低くしてあげることをねらっている。そのために同社が最初に作ったのは汎用のリアルタイムAPIと、それを支えるクラウドインフラストラクチャで、それらを使うとアプリケーションのデベロッパーは、リッチなプッシュ通知やコンテンツのライブアップデート、リアルタイムのコラボレーションやコミュニケーションなどを、容易に作ることができた。

しかし最近の同社は、もっと具体的で専門的なリアルタイム機能をデベロッパーに提供するようになった。その最初の製品であるChatkitは、アプリケーションやサービスにチャット機能を加えるために必要な、いろいろな難工事の多くを引き受けるAPIとSDKだ。

協同ファウンダーのMax Williamsによると、シリーズAの資金は新しいデベロッパー向け製品の継続的な開発と、本格的なアメリカ進出による顧客への接近に充てられる。

現時点のアメリカ進出は、Heavybitのサンフランシスコのオフィスに間借りしている小さなチームだ。しかし成長とともにいずれはウェストコーストに大きなオフィスを持ち、年内にはそこに30名の社員を置きたい。営業とマーケティング、そしてカスタマーサポートも含めて、だ。

さらに、かなりの額をR&Dにもつぎ込みたい。そのためには、ロンドンの技術チームも増員したい。現在の社員数は60名だ。

Williamsによると、その目的を早く達成するためには、今回の資金が大いに助けになる。リアルタイムのデベロッパーツールは最近急速に市場が成長しているだけでなく、競争も激化している。でも彼の感覚では、Pusherは機会を先取りして無理なく成長できるだろう。もちろん、売上も並行して伸びる。このシリーズAの前までは最初の100万ドルのシード資金のほかに、250万ドルの(投資ではなく)融資があっただけだ。

Pusherによると、同社製品のユーザーは全世界で20万人以上、そしてそのAPIを使って1日に400億あまりのメッセージが送信されている。“1か月あたり80億あまりのデバイスを接続している”、という。同社の顧客のうち、The New York TimesはPusherを使ってリアルタイムのニューズフィードをアップデートし、メールマーケティングのMailchimpは社内のコラボレーションツールに利用、そしてスポーツゲームのDraftKingsは、リーダーボード(leaderboard, 戦績表, 順位表)のリアルタイムアップデートに使っている。

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Pivotal Software、IPO初日は5%高、5.55億ドルを調達

株式市場の投資家たちは、金曜日(米国時間4/20)にデビューを飾ったPivotalSoftwareに対してどっちつかずの反応を示した。IPO価格15ドルでスタートした同社は15.73ドルで引けた。

実際新たな投資家にとっての急騰は起こらず、提示された価格幅の中間程度の株価でPivotal調達した金額は5.55億ドルだった。同社の時価総額は30億ドルを超えた。

大企業向けクラウドサービスを提供する同社は、その過半数をDellが所有している。これは2016年にDellがEMCを買収した結果だ。Pivotalは2012年にEMCとVMWareからスピンオフした。

その後、17億ドルの資金をMicrosoft, FordおよびGeneral Electric

から調達した。

S-1申請書には同社の事業が以下のように記載されている。

Pivotalは「最高水準のクラウドネイティブなプラットフォームを提供し、当社顧客のソフトウェア開発とIT運用に戦略的優位性を与える」ことを目標としている。当社のクラウドネイティブプラットフォームである Pivotal Cloud Foundry (‘PCF’)は、新しいクラウドネイティブアプリケーションあるいは既存アプリケーションの改訂にともなう開発、運営の複雑さを減らすことで、ソフトウェア開発を加速させる。

申請書類によると、Pivotは2月締めの会計年度で売上5億940万ドルだった。これは前年の4億1630万ドル、前々年の2億8090万ドルから上昇している。

しかし同社は未だに大きな損失を出している。2018年度の損失は1億6350万ドルで、2017年の2億3250万ドル、2016年の2億8250万ドル、から改善されている。

「多くの損失があり、安定した利益を維持するのに十分な売上は得られないかもしれない」と、 IPO申請の必須項目である「リスク因子」の項目で同社は警告している。

Pivotalは、IBM、Oracleといったインフラストラクチャーおよびミドルウェアの伝統的ベンダーと競合することも認めている。さらに、RedHatなどの企業が提供する「オープンソースに基づく製品」とも競合すると同社は書いている。そのほかPivotalは、SAP Clude Platform、Amazon Web ServiceおよびMicrosoft Azureなどのからの挑戦も受ける。

Pivotalは、強力なセキュリティーと使いやすいプラットフォームで差別化すると信じている。また、ブランド認知度が高く評判も良いとも言っている。同社は米国特許を118件所有、73件出願中であり、革新的な企業であり続けると断言する。

Morgan StanleyとGoldman Sachsが引受会社となり、Davis PolkおよびFenwick & Westが法律顧問を務めた。

同社はニュヨーク証券取引所に上場され、銘柄記号は “PVTL” となる。

低調だった冬のあと、この春はIT企業のIPOが盛んだった。Dropbox、Spotify、およびZuoraがここ数週間で上場した。DocuSign、Smartsheet、Carbon Black、およびPluralsightの各社は来月中にデビューが予定されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

音声認識とAIで会議のノートを取るVoiceraがモバイルの同業Wrappupを買収

Voiceraは、会議などで人間がノートを取ることを今後永遠に不要にしたいと考えている。同社のビジョンはAIによる音声認識システムが、ノートを取るだけでなく話者を認識し、会議の要点や行動案件を要約できることだ。今日(米国時間4/18)同社は、類似のスタートアップWrappupを買収したことを発表した。ここもAIによるノート取りアプリで、Voiceraのビジョンにぴったり符合している。

Wrappupのチームは直ちにVoiceraに加わる。買収価額などの条件は、公表されていない。

VoiceraのCEO Omar Tawakolも、声明文の中で、相性は良い、と見ている: “問題解決への両社のアプローチには、互いにシナジー効果がある。Wrappupはモバイルファーストで目の前の人が相手だから、会議電話が主体のVoiceraを補完する”。

Wrappupの長所は、モバイルのコンテキストでミーティングの重要箇所を見つけることだ。そのために同社は、新しいモバイルアプリのローンチを発表した。これら二つの企業の協働関係は前からあって、それがやっと今日、オフィシャルになったものと思われる。

写真提供: Voicera

WrappupのCEO Rami Salmanによると、Voiceraとの合体によって顧客にとってより魅力的で強力なソリューションが作られた、という。“両社の技術とAIのアルゴリズムが合わさると、ミーティングの重要箇所をより正確に見つけてまとめることができる。それが、どんな場所であっても”、と彼は声明で述べている。

Voiceraの音声認識ツールはEvaと呼ばれるクラウドサービスだ。それは、ミーティングのノートを取る作業を、人間から取り上げるために設計されている。同社は先月、e.ventures, Battery Ventures, GGV Capital, Greycroftなどの著名VCから、シリーズAで1350万ドルを調達した。同社はまた、GoogleのGVやMicrosoft Ventures, Salesforce Ventures, Workday Venturesなどエンタープライズ系のVCからも注目されており、ミーティングの痛点(ノート取り)に対する同社のソリューションが本物であることを伺わせる。

Wrappupは、2015年にドバイで創業された。これまで80万ドルを調達している。同社の製品は、CitrixのGoToMeeting, CiscoのWebEx, UberConference, Zoomなど既存のミーティングツールと併用できる。

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学費不要で完全な技術者を育てるHolbertonが$8Mを調達して学生数を増やす

ここ数年でHolberton School of Witchcraft and Wizardry Engineeringはもっと総合的なプログラミングスクールとして知られるようになった。二年の教程で完全なエンジニアを育てようとする同校は、今では大学の専門学部の課程と比べて遜色ないと見なされている。今日(米国時間4/9)、サンフランシスコに拠を構える同校は、今後の拡張を支えるシリーズA、820万ドルの資金調達を発表した

そのラウンドは現在の投資家daphniTrinity Venturesがリードした。そして、Omidyar Networkが新たな投資家として参加した。これで同校の資金調達総額は、1300万ドルになる。

Holbertonは現在、約200名の学生を教えている(厳しい入学試験がある)が、それを今後1000名に増やす計画だ。最近同じサンフランシスコ市内で移った大きなスペースは、500名の収容能力がある。アメリカのいちばん大きな大学等でも、コンピューターサイエンスの学生が500名〜1000名もいるところはない。これまでの卒業生はApple, IBM, Tesla, Docker, Dropboxなどに就職している。学生が納めるべき学費はないが、就職後3年間は給与の17%を同校がいただく。

同校は、人種や性別などにとらわれず多様な学生を受け入れることをモットーにしているし、学生ローン等の負債状況も問わない。最近のクラスでは、学生の約40%が女性だ。そして、マイノリティの方がやや多い。残念ながらシリコンバレーでは未だに、こんな学校や企業は珍しい。

協同ファウンダーでCEOのJulien Barbierはこう述べる: “第一級の教育は、誰もが受ける資格がある。Holbertonの学生は、背景がきわめて多様だ。昨日までスーパーのレジをやってた子もいれば、ミュージシャンやポーカーのプレーヤー、高校を出たばかりの子に、金のない人、などなど。しかし全員が、受ける教育だけはアイヴィーリーグ(名門大学)級であるべきだ。Holbertonでは、全員に恵まれた人びとと同じ機会が与えられ、今後の全人生を投ずる価値のあるスキルを習得する。ここの学生たちは、ときにはわずか9〜12か月で、アイヴィーリーグの卒業生たちと競争して就職している。

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Dropbox、上場2日目も株価7%アップ

Dropboxの株価が急騰を続けている。上場2日目も7%高で取引を終えた。

終値は30.45ドルで、完全希釈後の時価総額は130億ドルを超えた。

IPO価格が設定されたとき、果たしてDropboxが最後の調達ラウンドで達成した会社評価額100億ドルを超えられるのかという疑問があった。同社はそんな懸念を一夜のうちに一掃した。

上場直後の数日間は、このクラウドストレージ会社に対する投資家の需要を表す重要な指標になっている

おさらいしておくと、当初DropboxはIPO価格を16~18ドルと希望し、後に18~20ドルへと引き上げた。最終的には21ドルでIPOを果たし、28ドル以上で初日の取引きを終えた。そして今も上がり続けている。

通常主幹銀行はIPO価格を、IPO Popと呼ばれる初日の急騰で20%程度上がるように設定する。今の上昇ぶりは、Dropboxがウォール街の予想を上回ることを示唆している。これは、Dropboxが株価をもっと高く設定していればもっと多額の資金を得られたであろうという意味でもある

Dropboxは募集価格21ドルでIPOを実施して7億5600万ドル調達した。仮にそれを24ドルにしていれば、調達額は8億6400万ドルとなり、それでも新規投資家は大きな利益を得ていた

企業の財政が好転することを喜ぶ株式市場の投資家らにとって、これは間違いなく勝利だ。

Dropboxは直近の年度に11億ドルの収益をあげ、2016年の8億4500万ドル、2015年の6億0400万ドルから上昇した。

しかし、キャッシュフローは2016年以来黒字だが利益はまだ出ていない。昨年Dropboxは約1億1200万ドルの損失を出した。それでも、2016年の2億1000万ドル、2015年の3億2600万ドルと比べて利幅は改善されている。

月曜日(米国時間3/26)は株式市場全般に好調の一日だった。Dowは600ポイント急上昇し、Microsoft、AppleといったIT株の値上がりが理由のひとつだった。

Dropboxの筆頭株主は、共同ファウンダー・CEOのDrew Houstonで、IPO前に同社の25.3%を所有していた。Sequia Capitalの持ち株比率は23.2%だった。

Dropboxは、来週上場予定のSpotifyとはまったくタイプの異なる会社だが、投資家はこの好調なデビューをIPOの窓が「開いている」証拠と見ている。つまり、IT企業の新規上場に対する需要が高まっている、という意味だ。

最近、ZuoraPivotalSmartsheetもIPO申請したことを公表し、いずれも4月中の上場を予定している。そして本誌はDocuSignのIPOが近いというニュースもいち早く報じた。

ここ数年、テクノロジー企業のIPOは低調だったが、今年は変わる、と専門家は期待している。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の国際上場責任者、John Tuttleは「市場環境が安定すれば好調の一年になる」と予想している。

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Dropbox、IPOを明日に控え売出価格を21ドルに引上げか

本日(米国時間米国時間3/22)Dropboxは、明日の株式公開の売出価格を 当初の予定より高く設定すると発表した。時価総額は目標の100億ドルに近づく。

今週Dropboxは、IPO価格を1株あたり18~20ドルの範囲として時価総額最大80億ドル(完全希薄化した株数に基づけば約87.5億ドル)に設定すると発言していた。新しい価格設定によるとDropboxの評価額は約84億ドル(完全希薄化株数では90億ドル)になる。18~20ドルという価格範囲も当初提示された16~18ドルよりは上がっていた。DropboxはこのIPOで7億ドル以上の資金調達を見込んでおり、並行して既存株主が900万株以上を売りに出す。

つまりはDropboxが世間の関心を試したということで、実際関心は非常に高い。IPOの価格範囲を控えめに設定しその後その価格で買いたいという投資家候補がどれだけいるかを見て価格を上げる企業もある。Dropboxは明日、株式市場デビューを果たす予定で、時価総額を最大化するとともに、IPOポップとよばれる急騰(通常20%前後の値上がり)も確保したい。正式な価格は今日のSEC申請資料でわかるはずた。

順調に行けばDropboxは最後の調達ラウンドの評価額を上回り、消費者プロダクトスタートアップのブームの中、時価総額100億ドルに届く可能性がある。オンラインストレージの先駆者であるDropboxは、近年では大企業ユーザーを徐々に獲得して高収益な第2の事業も進めようとしている。同社は、まず企業内チームの顧客を取り込み、成長とともに会社幹部にリーチを伸ばす古典的なシナリオを展開しているが、Dropboxが普及するにつれ逆のパターンも可能になるだろう。

CNBC が最初にこのニュースを取り上げた

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Spotifyの上場後の株価はこうなる

Spotifyがついに上場を申請した。しかし多くのIT企業のIPOと異なり、Spotifyは新株を発行して資金調達するのではない。代わりに投資家や従業員が保有している既存の株をニューヨーク証券取引所(NYSE)で公開取引できるようにする。

IPOではない、ということは投資銀行が株式発行を引き受けたり、IPO価格を決めたりすることもない。つまり、取引が始まったあとのSpotify株の価値を決めるのは公開市場だけだ。

しかし、SpotifyのF-1申請書類には、同社株がこれまで非公開市場取引されてきた履歴が公開されている。最新の非公開取引状況を見れば、公開市場で取引が始まったとき、株式がどのくらいの価値になるかを示すかなりよい目安になる。

下のグラフにあるように、2017年にSpotifyの株は非公開取引で37.5ドルから125ドルの間で取引された。これはかなり広い価格幅だ。しかし、最近2カ月の価格範囲は少し狭まっており、2018年1月、2月の株価は90~132.5ドルだった。

つまり、Spotifyが上場した際の価格は、幅広い投資家層に公開されることで需要が伸びることから高値(132.50ドル)に傾く可能性が高い。

もちろん需要が多ければ株価は高くなり、Spotifyの上場は大いに期待されていたことから、150ドル(あるいはそれ以上)まで上がっても不思議ではない。

SpotifyはF-1申請書で、これらの株価と株数はすべて40対1株式分割が反映されたものであることを指摘している。この分割は同社が、「当社の1株当たり価格をNYSEに新規上場する会社として一般的な水準に下げるため」に行われているものだ。

もちろん上の数字は単なる過去の価格推移であり、Spotifyが自身の株の価値を実際にどう考えているかを正式に表しているわけではない。Spotifyもこれを認めて、「ただし、この情報は当社の普通株に対する公開市場の要求とはほとんどあるいは全く関係がなく、NYSEにおける当社普通株の上場価格やその後の価格にも関係ない」と言っている

Spotify株は、NYSEで来月にも取引を開始する。銘柄コードは”SPOT”だ

Spotifyの関連記事はこちらで読める。上場に関するメイン記事はこちら。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

工事店の便宜のため一般住宅の3Dモデルを作るHoverがGV(元Google Ventures)らから$25Mを調達

世界を3Dスキャンするスタートアップがこのところ増えているが、では3Dスキャンに対する一般消費者のニーズは奈辺にあるのだろうか? 多くの人びとにとって、家が人生最大の投資だろう。だからサンフランシスコのHoverは、そこからスタートすることにした。

Hoverは消費者の家の3Dモデルを作り、さまざまな工事などの見積を得やすく、そして理解しやすくする。同社は今日、GV, Home Depot, およびStandard IndustriesがリードするシリーズBのラウンドで2500万ドルを調達したことを発表した。同社の累計資金調達額はこれで5600万ドルあまりになる。

Hoverのユーザーは、特殊なハードウェアを買わなくてもよいし、3Dスキャンの技術的詳細を知っている必要もない。ユーザーは家を外から撮った写真を数枚撮り(ドローンは要らない!)、それらをHoverのアプリケーションに読ませるだけだ。アプリケーションはコンピュータービジョンの技術を使って写真を消化し、ユーザーの家の3Dモデルを吐き出す。

消費者にとっての利点は二つある。ひとつは、工事の検討。サイディングや窓の改良などの方針を検討し、決められる。もうひとつは、3D画像があると業者はより正確な見積を作りやすい。

同社のHover Connectというプロダクトは、消費者ではなく工事店が使って、さまざまな工事のセールス〜営業を行うために利用する。見込み客段階で3Dモデルを作らせてもらえると、いろんな提案もやりやすい。その後の見込み客との商談も、円滑に進むだろう。

スマホ用のアプリをここでダウンロードできるから、ご自分の家の3Dモデルを作ってみるのも、おもしろいかも。

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SEC、暗号通貨投信の取引所計画に冷水――「きわめて強い疑念が存在する」と警告

アメリカの証券取引委員会(SEC)は暗号通貨ベースの投資信託の取引所を開設する証券業界の計画を拒否し、強く警告した。

SECの投資管理担当ディレクター、 Dalia Blassは証券業・金融市場協会(Securities Industry and Financial Markets Association)、投資信託協会(Investment Company Institute)のトップ宛にきわめて強い文言の書簡を送った。この中でBlassは暗号通貨(およびこれに関連するプロダクト)形式で保有される資産の現状には「きわめて強い疑念が現に存在する」と述べ、公的規制が必要だと指摘した。

この書簡でBlassは SECにとって懸念となる領域が多数存在することを指摘した。これには各種の投資信託、上場投資信託が保有する暗号通貨資産の評価、これらの資産の実際の流動性と保護監督を行う機関の有無、市場における価格操縦、裁定取引に対する措置などが含まれる。

Blassは次のように書いている。

SEC上記の疑念が適切に解決をみるまでは、投資信託運営者が暗号通貨および関連するプロダクトに対する投資を促進するために、これらを利用する投資信託を登録する取引所を開設することは適切ではないとないと信ずる。SECはこのような取引所の開設を求めた申請を取り下げるよう申請者に求めた。

今週起きた多数の暗号通貨の暴落は暗号通貨価格の不安定性に対するSECの懸念を裏付けるものだろう。またSECは今年に入って暗号通貨に関する市場操縦の可能性について強い懸念を表明していた。

事実、Journal of Monetary Economicsによれば、2013年にbitcoin価格が150ドルから1000ドルに急騰した原因がこの暗号通貨の主要な保有者による市場操縦である可能性が高いという。今週、TechCruchもこれを報じた

またDDOS攻撃を受けて閉鎖され、2件の刑事捜査も関連しているBitconnectによる多数のごまかしも暗号通貨取引所開設の主張を補強する役には立たないだろう。このサービスはネズミ講だと報じられ、テキサスとノースカロライナの証券当局から運営停止を命じられていた。

SECが暗号通貨投信取引所開設の計画に中止させるのはこれが最初ではない。昨年の3月にもSECはWinkelvoss兄弟による同様の申請を拒否しているとWall Street Journalが報じている

このときSECは「bitcoinは取引所を開設するに足る適切な規制を受けておらず、運用にも透明性を欠く」として申請を拒否した。

ただしSECは暗号通貨ファンドを登録する取引所の開設は拒否したものの、上場投資信託に対して暗号通貨資産の保有を一切禁止しているわけではない。実際、暗号通貨に関連する会社に投資することをうたった2つのファンドが開設されたばかりだ(blockchainブームに便乗を企むインチキがあまりにも多いため、こうした事業へのリンクは当面掲載しないこととする)。

画像: NurPhoto / Contributor/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

分散データベースNomsを抱えるAttic LabsをSalesforceが買収、Quipとの統合を目指す

オープンソースの分散データベースNomsを作っているAttic Labsが今日(米国時間1/8)、Salesforceに買収されたことを発表した。これはSalesforceの2018年初の買収だが、その契約条件は公表されていない。Crunchbaseによると、昨年の同社の買収はデジタルクリエイティブエージェンシーSequence一社のみで、10社あまりを買収した2016年に比べ、一休みという形になった。

Nomsがローンチしたのは2016年の8月で、そのとき同時にAttic Labsは、Greylockが率いるシリーズAで810万ドルを調達した。ファウンダーのAaron BoodmanとRafael Weinsteinをはじめ、Attic Labsのチームのメンバーの多くが、それまでGoogle Chromeを手がけていた。Boodmanは、Greasemonkeyの作者でもある。

Gitと同じように、Nomsでもユーザーは複数のマシンのオフライン上でデータを複製し、それをシンクしたり編集できる。バージョニングの機能があるので、編集してもデータの前のバージョンは壊れないから、必要なら復活できる。Gitと違うのは、Nomsはテキストファイルよりも定型データの保存に適していて、とても大きなデータ集合もサポートする。Attic Labsは今日の発表声明の中で、Nomsは今後もオープンソースであり続ける、と言っている。NomsのフォーラムでBoodmanは、そのデータベースに対して、“今すぐやらなければならないことはない”、と述べている。

買収が完了したらAttic Labsのチームは、Salesforceが2016年に7億5000万ドルで買収したドキュメントコラボレーションプラットホーム〔“コラボレーション型ワープロ”〕Quipに加わる。Attic Labsによると、Nomsの技術が“Quipの能力を拡張して、ライブのデータソースに接続できるようにし、人びとが容易に迅速で効果的なコラボレーションをできるようになる”、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

機械学習によりセキュリティの脅威を自動的に検出するNiddelをVerizonが買収

本誌TechCrunchのオーナー企業であるVerizonが今日(米国時間1/5)、セキュリティの脅威を自動的に検出するサービスNiddelを買収したことを発表した。

Niddelの主要製品であるNiddel Magnetは有料会員制のサービスで、機械学習により顧客の会社内の感染ないし侵されたマシンを見つける。それは、顧客がコードやルールなどを書かなくても完全に自律的自動的に仕事をする。

Verizonのセキュリティサービス担当部長Alexander Schlagerは、声明文の中でこう説明している: “機械学習を利用して情報の精度を大きく上げ、擬陽性を減らし、検出と対応の能力を大幅に改良できる”。それが、今回の買収の主な理由でもある。

人間の誤判断による擬陽性を減らせることが、Niddelのソリューションの大きな目標だ。システムをモニタする有資格のセキュリティアナリストが不足しているから、それがとくに貴重だ。“Niddel Magnetは、従来の人間の目視による方法に比べて、擬陽性を最大96%減らすことができる。弊社が特許を取得している監視つきの機械学習が脅威に関する既存の知識を外挿することにより、得られるアラートの40%は(従来の方法で検出できなかった)新しい脅威だ”、と同社のWebサイトは書いている。

Niddelは、社内社外の50あまりの多様なソースから情報を取り、それらを分析して、顧客の組織内の被害機を襲ったセキュリティの脅威を追跡する。企業がそれらの被害に真剣に対応しようとしたときには、同社が完全に自動化されたソリューションを提供し、簡単には見つからない有資格のアナリストを不要にする。

Niddelは、2014年に創業された。VerizonはNiddelの技術を今後数か月以内に自社システムに組み込む予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonがインターネットに接続されたWi-FiホームセキュリティカメラのBlinkを買収

Amazonが、2014年に創業されて、インターネットに接続されたWi-Fiのホームセキュリティカメラや、今週発表されたテレビドアホンを作っているBlinkを買収した(Slashgearの記事より)。Blinkは最初、その完全にワイヤレスのホームモニタリングシステムのために、クラウドファンディングで資金を集めた。

Amazonはすでにインターネットに接続されたホームビデオカメラや、あるいは鍵製品までも、Cloud CamやAmazon Keyのような形で提供しており、それらは遠隔地から自分ちの門や玄関の様子を見たり、配達の人にドアを開けてやり、また閉めるといったことが可能だ。

ではBlinkがAmazonに何をもたらすかというと、それは、インターネットに接続されたホームモニタリングとセキュリティの専門技術であり、完全に配線不要なので複雑な据え付け工事もなく、日常の利用も電池交換も簡単な製品仕様だ。

たとえばBlinkのDoorbellは、単三電池2本で、通常の使用なら2年は使える。電池寿命に関しては競合製品Ringのワイヤレスドアホンよりも長く、価格も99ドルと安い。モーションキャプチャーや、双方向オーディオ、防水、暗視などの機能は、両社ほぼ共通だ。

このところAmazonは明らかに、‘コネクテッドホーム’(インターネットに接続された家)の分野に関心があり、それはまるで、自社製品Alexa/Echoの大成功に鼓舞されたような形だ。今回のBlinkの買収でAmazonは、Ringや、Alphabet保有のNestなどに動揺を与えると思われる。なぜなら今後ますますAmazonはこの分野で、安くて利便性に富む製品を市場に投じて行くだろうから。

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オープンソースの分散グラフデータベースDgraphが$3Mを調達しv.1.0にやっと到達

【抄訳】
このところ人気が盛り上がっているDgraphは、オープンソースの分散グラフデータベースで、デフォルトのクェリ言語としてFacebookのGraphQLをベースとする同社独自のGraphQL+-を使用する。今日(米国時間12/19)同社は、Bain Capital Venturesらから300万ドルの資金を調達したことを発表した。そのほかの投資家として、Atlassianの協同ファウンダーMike Cannon-Brookes, Blackbird Ventures, AirTreeなどの名が挙げられている。同社はこれを機に、その主製品であるデータベースがバージョン1.0に達したことを発表した。なお、300万ドルという額面には、昨年のシード資金110万ドルも含まれている。

DgraphのファウンダーManish JainはこれまでGoogleでWeb検索と知識グラフ(ナレッジグラフ)プロジェクトを担当していた。【中略】〔資金調達の経緯〕

Jainによると、グラフデータベースは長年、既存のリレーショナル・データベースを補完する二次的なデータベースとみなされていた。しかし最近では、アプリケーションがますます複雑になるにつれて、いろんなものともののあいだの、大量の関係を表現し追跡する必要性が生じてきた。となると当然、グラフデータベースの出番だ。Jainの予想では、今後ますます、多くの企業がDgraphのようなプロダクトをメインのデータ格納庫として使用するようになるだろう。グラフデータベースは、速さでリレーショナル・データベースに負けないだけでなく、いろんな形の関係性を表現できる柔軟性があるからだ。

DgraphがNeo4などの競合製品より優れているとJainが信ずるのは、それが最初から分散データベースとして構築されているからだ。投資家も同意見で、Bain Capital Venturesの専務取締役Salil Deshpandeは、昨年同社のシードラウンドに参加したとき、こう述べた: “今あるグラフデータベースは本物の分散ではない。それらはノードが一つなら立派に動くが、ノードが複数になると、いろんなアーキテクチャ的ハックに頼らなければならないから、スケールしない”。

Dgraphのプロジェクトは2015年にスタートし、これまでバージョン1.0に達していなかったが、それでもかなりの数のデベロッパーがプロダクションで(本番で)使ってきた。現在のユーザーは、ゲームサービス、広告、フィンテック企業などで、ユースケースは不正ユーザーの検出などだ。このほか、検索エンジンやIoT、医学研究、機械学習、AIなどのユースケースも多い。

Jainによると、プロジェクトをオープンソースにしたのは熟考を重ねた結果だ。Apacheライセンスにしたのは、エンタープライズユーザーに受けが良いからだ。彼によると、このようなプロジェクトが十分な採用数に達するためには、オープンソース以外の道はない。“Uberが使い始めたら、新しいユーザーがどっと増えるだろうね”、と彼は言う。

収益源としては、近くリリースするDgraphのエンタープライズバージョンが軸だ。それはクローズドソースで、同社がホストするバージョンだ。Jainは冗談半分で、それぞれの顧客のそれぞれ独特な環境の面倒をいちいち見てあげるよりも、サービスをこっちでホストした方が楽だ、と言う。

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マルウェア入りコンテンツをユーザーに絶対渡さないMenlo SecurityがシリーズCで$40Mを調達

Menlo Securityは、独特のやり方で企業をマルウェアやフィッシング詐欺から護る。その同社がこのほど、4000万ドルのシリーズCラウンドを発表した。

Menloは、社員たちがマルウェアのあるWebサイトやメールの本物にアクセスさせないようにして、顧客企業を護る。オリジナルは別途保存し、クリーンな写像をブラウザーに表示するから、悪いものはすべて剥げ落ちている。つまり、マルウェアがあなたに届かなければ、あなたに危害を加えることはない、という理屈だ。

CEOで協同ファウンダーのAmir Ben-Efraimは、2015年の2500万ドルのシリーズBのとき、こう説明した: “Webページやメールはすべてクラウド(パブリックまたはプライベート)に隔離する。コンテンツを隔離すれば、それは絶対にエンドポイントに到達しない。これによってマルウェアを、アーキテクチャのレベルで排除する”。

それはとても効果的なやり方なので、Ben-Efraimによると、今では数百社の顧客企業に計100万人以上のユーザーがおり、全員が今日まで無感染だ。

このような結果に、顧客も投資家も前向きに反応している、と彼は語る: “現時点で数百社の顧客がおり、その多くはGlobal 2000社だ。これまで、非常に高い増加率だった。われわれのプロダクトのねらいが、的を得ていたということだろう。過去二年間の大きな被害例を見ると、エンドユーザーがマルウェアの餌食になるケースが多かった”。

今回のラウンドには、American Express Ventures, Ericsson Ventures, HSBCなどからの戦略的投資が目立つ。また、既存の投資家も参加している: JPMorgan Chase, General Catalyst, Sutter Hill Ventures, Osage University Partners, Engineering Capitalなどだ。同社の累計調達額は、8500万ドルになる。

HSBCのサイバーテクノロジー担当Tim Dawsonによると、同社はつねにセキュリティの革新的なソリューションを捜している。彼は声明文でこう述べている: “サイバーセキュリティはわれわれの最上位のプライオリティである。脅威はたえず進化しているのでわれわれは継続的に時間とリソースをそのチャレンジにつぎ込み、クライアントとスタッフを護る革新的な方法を探求している。今回の投資も、その取り組みの一環である”。

同社の社員は今125名だが、来年中には200近くにまで増やしたい、とBen-Efraimは言う。“シリーズCは市場拡大の資金になることが一般的に多い”、と彼は語る。彼は来年以降、全世界的な営業とマーケティングチームの構築に注力していく意向だ。

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オープンソースソフトウェアの利用を管理するBlack Duck Softwareを半導体設計ソフトのSnopsysが買収

今年で15歳になるBlack Duck Softwareは、オープンソースソフトウェアを利用する企業が行うべき、コンプライアンス問題などのチェックや管理を代行して、それらの安全な利用を担保する。その同社を今日、半導体設計ソフトを作っている上場企業Synopsysが買収した。

その最終合意によると、社歴31年のSynopsysが約5億6500万ドルを払う。Black Duckのバランスシート(負債額)を引くとキャッシュの額は5億4800万ドルとなる。

さらにSynopsysによると、そのほかにBlack Duckの社員たちの未確定株式がいくらかある。

すべて、現金取引である。

来月完了すると予想されるこの契約は、エンタープライズにおけるソフトウェアの購入やデプロイの変化を反映している。すなわち近年では、変化に対してオープンでフリーに採用できるソフトウェアがもはや例外扱いされず、エンタープライズのルールの枠内で扱われるようになった。しかもオープンソースのソフトウェアは、今日のアプリケーションのコードの60%あまりを占めている。そこでBlack Duckの技術と蓄積したノウハウはおそらく、Synopsysのソフトウェア開発のライフサイクルにおいてセキュリティと品質試験のレベルをアップし、同社の顧客のリスク軽減に寄与することになる。

Black Duckは、Synopsysの今年初めての買収のようだ。ただし同社は1月に、オランダのソフトウェア企業Forcheckの一部資産を買い上げている。Forcheck社の‘For’はFortranの意味であり、同社はFortranで書かれたアプリケーションの欠陥や異状を検出する静的分析ツールを作っている。

Synopsysの時価総額は130億ドルと大きく、一般的にはあまり買収に依存せずにすむレベルだろう。同社の近年の買収履歴は、Crunchbaseのこのページに載っている。

マサチューセッツ州バーリントンのBlack Duckはこれまで、Crunchbaseによれば7550万ドルを調達している。その投資家は、Fidelity Ventures, Focus Ventures, Gold Hill Capital, Split Rock Partners, General Catalyst Partners, next47(Siemensのベンチャー部門), そしてFlagship Pioneeringなどだ。

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電気歯ブラシのQuipがオーラルケア/デンタルケアの全分野に挑戦すべく$10Mを調達

ベンチャー資金が支えるがあり、ひげそりがあり、メガネもある。なら、歯ブラシがあってもいいよね。

Quipは、同社のデンタルケアビジネスのために1000万ドルを調達した。Sherpa Capital, Blue Scorpion VC, Demi Lovatoなどが主な投資家だ。

ニューヨークに拠を置く同社は、ファウンダーでCEOのSimon Eneverによると、(事業範囲は)“電気歯ブラシだけでなくもっと大きい”、と言う。Quipは、“口内の健康に関わる分野の問題を解決し現代化したい”。

Quipはいろんな方法で自社を差別化しようとしている。歯ブラシのお値段は25ドルからで、入手は会員制だ。ヘッドの交換や歯磨きの提供が、会員サービスの一環だ。

Quipには、ご自慢の歯磨きガイドがある。それは、最適のテクニックを教える。歯医者さんが喜びそうだ。また同社の歯ブラシのデザインは、ユーザーが頻繁に歯を磨きたくなる形だそうだ。

Sherpa Capitalの協同ファウンダーで専務取締役のShervin Pishevarによると、彼がQuipに投資した理由は、“オーラルケアは多様な商材商機のある大きな市場であり、Quipは歯ブラシ以外のものをいろいろ考えている”からだ。彼によると、“Quipは健康産業全体の中でももっとも重要な分野のひとつに関して消費者に前向きの行動を喚起し、誰もがデンタルケアにアクセスできるようにしている”、という。

今回得た資金は新製品開発と、同社会員を歯医者さんなどに結びつけるプラットホーム“Dental Connect”の構築に充てられる。Quipはこれまでに、少なくとも200万ドルを調達している

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Applehがニュージーランドのワイヤレス充電専門企業を買収、この技術の‘自社化’にこだわる理由とは

Appleの最新のM&AといえばニュージーランドのPowerbyProxiだが、同社はこれによって、今年iPhone 8とiPhone Xでデビューしたワイヤレス充電技術に、いよいよ本腰を入れようとしている。

創業10年のPowerbyProxiはオークランド大学で生まれ、ワイヤレス充電と電力転送製品にフォーカスしている。それにはワイヤレスのコントロールシステムやワイヤレスセンサー、ロボティクスなども含まれ、それにもちろんワイヤレスの電池充電というApple向きの分野もある。

この買収はStuff New Zealandが最初に報じ、珍しくもAppleが直接の声明で確認した。このクパチーノに本社を置く企業を常時ウォッチしている人びとは、同社が買収をするときとくに発表などしないことを、もういやというほどよく知っているのだ。たとえば最近フランスから買ったRegaindなどは、その典型的な例だ。

Appleが本誌TechCrunchにくれた、ハードウェア部門のSVP Dan Riccioによるとされる声明は、こう言っている: “手間も苦労も要らない簡単な充電方法を弊社は世界中に広めたい。オークランドのチームは、Appleがワイヤレスの未来を作ろうと努力するときの、すばらしい支えとなる”。

この声明に付随するコメントでPowerbyProxのCEO Fady Mishrikiはこう述べている: “チームも私もAppleの一員になることに興奮している。同社との連帯は弊社の価値を大きく増幅し、オークランドで成長を続けながら、ワイヤレス充電に対しニュージーランド発のすばらしいイノベーションを寄与貢献できることに、大きな喜びを感じている”。

この買収は公式には非公表だが、Stuff New Zealandの報道では1億ドルあまり、とされている。

これまで同社には、ニュージーランドのVC Movacとドイツの製造企業Darmstadtが計900万ドルを投資しているが、彼らはこの買収でおいしいリターンを得ることになる。もうひとつ、意外な受益者がSamsungだ。このAppleの天敵のような企業は、4年ほど前にSamsung Ventures経由でPowerbyProxiを支援したことがある。

PowerbyProxiの技術資産には、50名あまりのスタッフと300以上のパテントが含まれる。それらが、Appleのワイヤレス技術を強力に充電することは確実だ。同社の初のワイヤレス充電パッドAirPowerは来年リリースの予定だが、さらにAirPodsのワイヤレス充電バージョンも出る。さらに今後だんだんと、Appleの製品からワイヤーが消えていくだろう。

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1000億ドルでは足りない、SoftbankがVision Fundの続編続々編を計画中

Softbankが最初の最大1000億ドル規模のVision Fundの後続となるファンドの調達を準備しているようだ。今日、Nikkeiの取材に応じたCEO Masayoshi Sonはこう述べている: “Vision Fundは最初のステップにすぎない。10兆円(880億ドル)では全然足りない。積極的にもっと大きくしていきたい。Vision Funds 2, 3, 4などを2〜3年ごとに設立していきたい”。

Vision Fund 1が発表されたのは2016年10月で、その最初のクローズ(930億ドル)は今年の5月だった。投資の主対象は人工知能と物のインターネット(Internet of Things, IoT)だ。

Sonによると、このファンドの背後には‘人工超知能’の到来が迫っていると彼は確信しているので、急いでいるのだ、という。“それがやってくることは確実だと本当に信じているので、それが急ぐ理由だ。大急ぎでキャッシュをかき集め、投資していきたい”、と2月に語っている。

その巨額な後続ファンドの調達先がどこになるのか、まだ明らかではないが、最初のVision FundのバックにいたのはApple, Qualcomm, Foxconn, アラブ首長国連邦の国家資産ファンド, サウジアラビアの公的投資ファンドなどだ。

次のVision Fundの投資家に関してSoftbankのスポークスマンはこう述べた: “Mr. Sonは彼の投資戦略観について一般的なお話しかしていない。具体的な計画に関するお話はまだない”。

NikkeiへのコメントでSonは、ファンドのサイズに関する予想や、次の10年間における主な投資対象について述べている。

“ファンドの設立能力を10兆円から20兆円、さらに100兆円へと大きくしていける仕組みを今作っている”。そして全体としてそのファンドは、“10年間で少なくとも1000社に投資しているだろう”。

Nikkeiによると、Vision Fundsの主な投資ターゲットはユニコーンである。まだ上場していないが推定時価総額が10億ドルを超えるスタートアップだ。

また、一件の投資案件の規模は、最大で約8億8800万ドル(≒1000億円)である。

本誌TechCrunchは、最初のVision Fundのこれまでの投資先企業のリストを作成している。

また本誌TechCrunchは、Uber-Softbankの契約が“ほぼ確実に”来週締結される、と報じた〔未訳〕。

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