二社から発売のAlexaルーターは今や完成された製品のようだ

世の中には、必ず起きることがある。株価の変動、雷雨、金がないときにかぎって好きだったバンドが再編される。そして、Alexaだ。Amazonのスマートアシスタントは、徐々に、どんなスマートホームにも必ずあるものになりつつある。そのあとを、Googleが追っている。

こういうものには、ルーターが最上の組み合わせだろう。ルーターはネットに接続するための重要な部品だし、メッシュネットワークならそれは至るところにある。Alexaにルーターとの一人二役をやらせない手はないね。同じことを、HuaweiとNetgearも考えたようだ。Amazonも、喜んでそれを受け入れている。

両社はそのコンセプトの実装を、今週のIFAで披露した。HuaweiのAI Cubeは、全然キューブではないけれども、より単純明快だ。形がGoogle Homeに似ていることで目立つけれども、そのため空気清浄機Gladeにも似ている。4GのSIMカードでLTEをサポート、 2.4GHz帯と5GHz帯に対応している。

ルーターの下で服を着ているのが、Alexaが応答するための大きなスピーカーで、“音容積は400ミリリットル、アルミ製振動板”だ。“AI”は、Alexaの機能のことだろう。ルーターの特長は何も書かれていないが、速度性能は悪くない。

Netgearは、Orbi VoiceでHuaweiに差をつけている。人気製品にAlexaをつけて、メッシュルーターは家中に置いてWi-Fiの死角をなくすもの、という特徴を生かしている。Echo Dotを家中に置くような感じになるが、ネットワークのカバー率を高めるという余録がある。

Huaweiは価格を発表していないが、Netgearのは300ドルだ。どちらも、Alexaを置こうと思ってた人たちに、確かな付加価値感を与えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Instacart、米国全世帯の70%が利用できるように

2017年の終わり、Instacartは米国最大の食品小売の一つ、Krogerと提携を結んだ。それは、KrogerのチェーンRalphsとの契約という小さなものだった。

しかし今回Instacartは、Krogerとの提携を拡大する。新たにKrogerの75ものマーケットでInstacartのデリバリーが使えるようになり、これによりKrogerでのInstacart利用は全米で50%増えることが予想される。提携拡大は10月末までに完了し、Krogerの1600店舗超で利用可能となる。

こうした動きはAlbertsons、Aldi、Sam’s Club、そしてLoblawとの提携という、Instacartの勢いに乗ったものだ。

結果的に現在、全米世帯の70%がInstacartを利用できる状態にある。昨年、Instacartは2018年末までに全米世帯の80%に利用してもらえる状態にもっていきたいと抱負を語っていたが、最近の資金調達はこのスタートアップを目標達成に向けバックアップしているようだ。

2月、InstacartはCoatue ManagementやGlade Brook Capital Partners、そして既存の出資者から2億ドルを調達。これによりInstacartの企業価値は42億ドルとなった。

AmazonがWhole Foodsを買収して以来、Instacartはそれにチャレンジするという構図だった。しかし、多くの意味で、そのチャレンジは好機につながった。140億ドル近くの買収は、食品小売業界における急速な変化に拍車をかけた。オンラインでの食品購入とAmazonの配達に太刀打つために既存の小売に残されたのは、独自の配達プラットフォームを取得(または構築)するか、Instacartと提携するかという選択だった

Targetのようないくつかの小売は独自のプラットフォームを購入した。しかしAlbertsonsやSam’s Clubといった他の大手小売はWhole Foodsの買収後、Instacartとの提携に傾いた。

一連の動きを受け、結果的にInstacartの提携先は300以上にものぼり、Instacartを利用しての買い物客は今年、最高の5万人となった。

こうした成長が続けば、今後はInstacartがサービスの質をいかに維持するかが課題となる。しかし、Instacartはプラットフォームのテコ入れに向けて確実に手を打っている。サンフランシスコでピーク時の配達をPostmatesに手伝ってもらうという試みを始めた。

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(翻訳:Mizoguchi)

サンダース上院議員がAmazonの反論に反論、低賃金を国民の血税で補うのは不条理

来週、先の大統領選でかなりの人気を獲得したBernie Sanders上院議員が、政府の“企業優遇策”を利用して社員に低賃金を払っている大企業を規制する法案を提出する。この上院議員にとくに激しく叩かれているのが、AmazonとWalmartだ。そしてその議論は、最近の数日間でますます過熱してきた。

昨日(米国時間8/28)の本誌TechCrunchに載ったSanders上院議員のAmazon批判に対して今朝(米国時間8/29)は、AmazonがSandersを批判して、Amazonの倉庫の状態に対する彼の批判は“正しくないし人びとの誤解を招く”、と反論した。するとこのバーモント州出身の上院議員は、Amazonのフルフィルメントセンターの賃金は“不条理だ”、と反撃した。

彼は言う: “Amazonでは何千人もの社員が、賃金があまりにも少ないので、フードスタンプ(食料切符)とメディケイド(低所得者障害者向け医療費扶助)とパブリックハウジング(低所得者用公共住宅)に依存せざるをえない。The New Food Economyによるとその比率は、アリゾナでは3人に1人、ペンシルベニアとオハイオでは2400名だ。結論としては: わが国の納税者は、1550億ドルを保有しているBezos氏が所有する企業の社員を補助すべきではない。それは、不条理だ”。

昨日のインタビューでSandersは本誌TechCrunchに、同社が社員に関する情報をくれない、と述べた。すると同社は、上院議員は倉庫のツアーへの招待にまだ応じていない、と言い返した。

Sandersは曰く: “フルフィルメントセンターを訪ねる件に関しては、先月はウィスコンシンへ行って、ケノーシャのフルフィルメントセンターの訪問をリクエストした。残念ながらAmazonは、それに応じなかった。9月にはバージニア州チェスターのフルフィルメントセンターを訪ねて、詳細をAmazonと詰めたいと思っている。安全でない労働環境については、海軍の復員兵Seth Kingなど、労働者からの聴き取りもしている。少なくとも一人は、倉庫で死んだらしい”。

もちろん、Amazonのフルフィルメントセンターの状況を問題として取り上げたのは、Sandersが初めてではない。何年も前から、現在や過去の社員たちからの話が、あちこちに登場している。Sandersの批判の標的であるJeff Bezosは、最近の取材に対して、“わが社の労働環境にはとても満足しているし、わが社が払っている賃金にもきわめて満足している”、と答えている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

サンダース上院議員、Amazon倉庫の労働環境を懸念

バーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員は、準備中の法案を9月5日に明らかにするのを前に、Amazonの倉庫での労働環境についてさらなる情報を求めている。

収入の不平等は、2016年の大統領選におけるサンダースの目玉の主張だった。それは有権者に強く訴える人民主義的なメッセージで、必死の選挙戦が繰り広げられる中、憂慮していた進歩主義者や無党派層の間でダークホース候補だったサンダースを押し上げるものとなった。

選挙戦で先に進むには、そのメッセージではおそらく不十分だったものの、メッセージは議会におけるサンダースの中心的なミッションとして残り、世界最大の企業数社に狙いをつけている。ここ数カ月、サンダースの視野に入っているのはAmazonだ。

今日(米国時間8月29日)早く、サンダースはオンライン小売の大御所で働いている人向けにそこでの労働体験をシェアして欲しいと、リンクをツイートした。現在働いている人、あるいは以前働いていた人に、実名もしくは匿名で労働体験を語るように呼びかけている。要求の厳しい条件で働いている(いた)のか、労働者は公的な支援を必要としているのかを問うものだ。

今日の電話インタビューで、サンダースはTechCrunchに対しサンダース事務所としてはAmazonの倉庫の労働環境についてよく知っているが、9月5日に法案提出を控え、追加の情報を探している、と説明した。

「我々は、Amazon従業員の給与の中央値が約2万8000ドルであることを知っている」とサンダースは語った。「そして、Amazonで働く人のおおよそ半分が年に2万8000ドルももらっていない」。

なぜAmazonがサンダースの主要ターゲットとなったのかは実にわかりやすい。最近の証券取引所の記録によると、従業員の給料の中央値は2万8446ドルで、これはAmazonオーナーJeff Bezosが稼ぐ10秒あたりの額より少ない。

「アメリカ中のAmazon倉庫で働く労働者の多くが極めて少ない賃金で働いているという確証を持っている」とサンダースは説明する。「こうした情報を入手するのは難しい。Amazonは協力的ではない。我々がかき集めた情報では、お分かりの通り、アリゾナのAmazon労働者の3人に1人が公的な支援を受けている。メディケイドやフードスタンプ、公営住宅を利用している(編集部注:メディケイドは米国の低所得者向けの公的医療保険、フードスタンプも低所得者向けの食料品購入のための公的補助制度)。

サンダースは、Amazonがそうした問題を抱えていながら表面上何ら対処していないのが法に反するかどうかというのは認識していない。しかし、彼にとって、なぜ最も安い賃金で働くAmazonの従業員をサポートするために政府の助成金が使われないければならないのかを問いただすのに、そうした賃金格差は十分な理由となる。これこそが、提出する法案の目的だ。

単直に言えば、世界で最もリッチな人なら従業員にもっと払えるだろう、とサンダースは言いたいわけだ。

「この国の納税者は、1500億ドルもの資産を持つ男に助成金を支払うべきではない。彼の富は毎日2億6000万ドルも増えている」とサンダースは語る。「まったく馬鹿げた話だ。彼は従業員が最低限の生活ができる賃金を払うのに十分な金を持っている。彼は企業福利も必要としていない。我々の目的は、Bezosが従業員に対し生活できるだけの賃金を払うようにすることだ」。

こうした問題について、Amazonは悪評が立つほどに固く口を閉ざしているが、サンダースがキャンペーンを展開し始めて以来、ずっと劣勢に立たされている。法案については、Amazonは正式に提案されるまでおそらく直接コメントをしないだろうが、TechCrunchに対しては、この自ら招いた問題についてコメントしている。

「賃金や福利厚生を他の小売と比べてみてほしい」。Amazonの広報はTechCrunchにこう話した。「Amazonは昨年だけで13万もの雇用を創出したことを誇りに思う。こうした雇用は、他社に引けをとらない賃金や手厚い福利厚生を伴っている。米国の梱包センターでフルタイムで働く人の平均時間給は残業前で15ドル以上だ。これには給与、株式、ボーナスが含まれる。加えて、健康・眼科・歯科の各保険、退職金、産休・育児休暇といった充実の福利厚生を提供している。また、Career Choiceプログラムを通じ、需要のある職に就くためのスキルトレーニングも用意していて、こちらはこれまでに1万6000人の利用があった」。

さらにAmazonは、倉庫の労働環境について興味のある人は、“どうなっているのかを見るために”梱包センターの一つでできる見学を予約してはどうかと勧めている。

サンダース事務所の代理人はTechCrunchに、Amazonがサンダースを梱包センターの見学に招待していて、サンダースがその招きに応じるつもりであることを明らかにした。

SAN FERNANDO DE HENARES, SPAIN – 2018/07/16: General view of the Amazon warehouse in San Fernando de Henares.

もちろん、Amazonの従業員の扱いに対する懸念は今に始まったものではない。Mother Jones(編集部注:米国の労働活動家)はAmazonの倉庫で奴隷のように働くのがどんな体験だったのかを2012年に暴露している。2013年にはGawker(編集部注:ニューヨーク拠点のオンラインメディア)が、「非現実的な目標」「極めて短い休憩」「零下の室温」などの表現を用いて梱包センターでの様子を語る従業員の一連の電子メールを公開した。The Guardianが2014年に紹介した抗議者は、Amazonの倉庫で働くよりホームレスになった方がマシだ、としている。そして最近ではBusiness InsiderがAmazonの倉庫で働く人々が直面している“怖い話”を取り上げている。そこには、常時行われている監視、休憩がままならないこと、必要なときに設備を使うことさえできないことなどが含まれる。

Amazonは、そんな広報の悩みのタネとなるような攻撃にさらされ続けてきた。

先週、ツイッターで奇妙な現象が見られた。これまで取り上げてきたような労働環境ポイントを押さえつつ、倉庫で働くことを呼びかけるツイートだ。

「やあ!」。とあるツイートは陽気な出だしだ。「私はワシントン州のAmazon梱包センターで働いているが、我々の賃金や福利厚生はすごくいい。従来の小売店より30%ほど多い賃金が支払われているし、勤務初日から医療給付がフルに受けられる。労働環境はクリーンでゴミもなく、すごくいい。私のいる施設では、安全第一だ!」

Amazonが、自社の待遇を“とても競争力を持つ”ものにしているのは、おそらく倉庫で働く人の確保という大きな問題に対処するためだろう。Amazonは標的になりやすいが、ただしAmazonだけではない。サンダースも、Amazon以外へもネットを広げていると述べていて、DisneyやWalmartが視野に入っている。

6月、サンダースはアナハイムの教会で「90億ドルもの収益をあげ、CEOらに4億ドルも払い、そして30年も働く従業員を飢えさせるような企業がどう倫理的に防衛するのか聞きたい。どうしてこんなことがまかり通っているのか教えて欲しい」と群衆に訴えた。

その1カ月後、サンダースはツイッターで「DisneyのCEO、Bob Igerは4億ドル超ももらっているが、ディズニーランドで働いている人やホームレスが家族を養うためにフードスタンプに頼っているという事実についてどう思っているのだろうか」とBob Igerに直接挑んでいる。

しかしながら、今週初め、Disneyは従業員に最低15ドルの賃金を支払うことでWalt Disney World組合と合意した。

Disneyでは具体的な成果が見られる」とサンダースはTechCrunchに対しこう述べた。「もしJeff Bezosが“私は世界で一番の金持ちだ。従業員に生活賃金として少なくとも15ドルを払い、全従業員が安全と尊厳を持って暮らせるようにする”と言っていたら、Jeff Bezosはアメリカ社会において重大な役割を演じることができたと思う。私が状況を改善しよう」。

一方、AmazonとWalmartは、法案での主なターゲットとなっている。米国上院で民主党は野党であるため、Mark ZuckerbergのようにBezosが証言を求められる公聴会はなさそうだが、にもかかわらずサンダースは来週、法案を前に進めるべく取り組む考えだ。

「法案は極めてシンプルだ」とサンダースは説明する。「もし従業員数500人以上の大企業で、従業員がフードスタンプやメディケイド、公営住宅を利用しなくてはならないくらい低い賃金を払っているのなら、そうした補助のために政府が負担しているのと同額の税金を払わなければならない、というものだ。こうした公的補助プログラムの代金を支払うのは、中流階級の人々ではなくJeff BezosやWaltonファミリーといった、雇う側になる」。

イメージクレジット: Drew Angerer / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

「Amazon Pay」がQRコード決済参入で戦国時代に突入か。NIPPON PAYとタッグを組み、狙うは小規模店舗

eng-logo-2015アマゾンジャパン(Amazon.co.jp)は本日(2018年8月29日)、同社の決済サービス「Amazon Pay」において、QRコードを用いた実店舗での決済対応開始を発表しました。

LINEの「LINE Pay」、NTTドコモの「d払い」、ソフトバンクとYahoo!の「PayPay」など、有名企業の新規参入が相次ぎ、注目を集めているQRコード決済。”黒船”となるAmazon Payは、「利便性」と「決済手数料0%」を武器に激戦の市場へ切り込みます。

Amazon PayのQRコード決済は、全国の数十店舗の小売店からスタート。小売店向けサービスを手がける「NIPPON PAY」の加盟店から、順次拡大していく見込みです。

AmazonショッピングアプリでQRコードを表示

「Amazon Pay」は、Amazonアカウントに登録された支払い情報を利用する決済サービスです。これまでは、Amazon以外のショッピングサイトやWebサービスの決済手段として提供されてきました。

今回発表されたAmazon PayでのQRコード決済は、Amazonアカウントの支払い情報を使って、実店舗での支払いができるというもの。アプリでQRコードを表示して、店舗側の端末に読み込ませると支払いが完了します。

最大の売りはAmazonらしく「購入の手間を省く」という点。支払い用のQRコードは、Amazon公式の「Amazonショッピングアプリ」から表示できます。

(すでにAmazonをヘビーに使っている人であれば)余計なアプリの追加も、面倒な支払い情報の設定をする必要もなく、街中でのキャッシュレス決済ができるようになります。

決済はAmazonアカウントに登録したクレジットカードの情報を用いて行われます。Amazonアカウントに登録できるものであれば、デビットカードなども利用可能ですが、Amazonポイントは利用不可。決済履歴はAmazonのサービス上で確認できるほか、決済時にプッシュ通知が届くとのことです。

決済用のタブレット端末で金額を入力後、購入者のQRコードを読み取れば決済完了

NIPPON PAYとタッグ、狙いは小規模店舗

Amazon Payの加盟店向けサービスを提供するのは、NIPPON PAYというベンチャー企業。同社はタブレット端末を活用した小売り店舗向けサービスを手がけています。

アマゾンジャパン Amazon Pay 事業本部 本部長の井野川拓也氏(左)と、NIPPON PAY 代表取締役社長兼CEOの高木純氏

決済用端末となるNIPPON PAYのタブレットは、店舗向けに無料でレンタルされます。決済サービスや免税手続きのサポート、通訳といったサービスがこのタブレットで利用可能となっています。

決済手段では、各種クレジットカードブランドのほか、WeChat Payを初めとした中国の3大QRコード決済、NTTドコモの「d払い」、メタップスの「Pring」といったQR決済サービスに対応しており、「Amazon Pay」のQRコード決済が今回このラインナップに加わる形です。

NIPPON PAYが加盟店に無料でレンタル提供している決済用タブレット「NIPPON Tablet」(右)

加盟店は「NIPPON Tablet」を使い、キャッシュレス決済やインバウンド向けサービスなどの提供が可能となります

QRコード決済においては新参となるAmazon Payですが、「決済手数料0%」キャンペーンで導入拡大を狙います。このキャンペーンは2020年末まで加盟店の決済手数料が無料となるというものです。

このキャンペーンでは、本来加盟店が支払う必要があるAmazon Payの決済手数料(決済金額の3.5%)を、NIPPON PAYが肩代わりして負担する形で実施。NIPPON PAYにとっては、「Amazon Pay」を目玉サービスとして、加盟店の導入を促し、その他のサービスで収益を得る狙いがあります。

NIPPON PAYが狙うのは、未だに現金決済にしか対応していない、POSレジ未導入の個人商店。タブレットの無料レンタルを強みとして、全国120万店舗以上あるとされる店舗の開拓を狙います。

NIPPON PAYのターゲットは、未だ現金決済が主流の小規模店舗とのこと

ちなみにNIPPON PAYのタブレットは、2018年8月時点では全国の1万4851店舗に導入済み。2018年度末には5万6000店舗まで導入拡大予定とのことです。全国の地方自治体などとの実証実験を通して、商店街での導入を進められています。

Amazon Payのサービスを導入するかはNIPPON Payの加盟店の選択次第ですが、浸透していくのは間違いないでしょう。

地方自治体や早稲田大学との実証実験を行うなど、商店街全体のキャッシュレス化も進めているといいます

実は「日本発」 Amazon Pay店舗決済

世界中で多くのサービスを展開するAmazonですが、実店舗でのAmazon Pay支払いサービスは、米国の直営店などでしか提供されていません。小売店舗向けの決済サービスかつ、期間限定でないものとしては、今回が初めてだといいます。

PC、スマートフォン、スマートスピーカーで展開するAmazonだが、直営店舗以外での実店舗決済サービスは初めて

今後のAmazon Payの展開で気になるのは、コンビニなど、大規模なチェーン店での対応。
この点について、アマゾンジャパンでAmazon Payの責任者を務める井野川拓也氏は、「コンビニでの展開はPOSレジ対応などの開発の必要もある。「NIPPON Pay以外の販売パートナーとの提携もあり得る」としつつも、まずはNIPPON Payとの販売で導入実績を重ねたい」と様子見の姿勢を示しました。

Amazon Payのオンライン決済は2015年から日本で展開され、すでに数千社に導入されています

日本のQRコード決済市場の盛り上がりが”黒船”Amazonを動かしたことで、「キャッシュレス戦争」も過熱の様相を呈してきました。今後もソフトバンク&ヤフーの「PayPay」や、ゆうちょ銀行の「ゆうちょ Pay」など、多くのサービスの参入が見込まれています。

筆者も一消費者として、決済の手軽さやポイント還元といったキャッシュレス決済のメリットを享受しています。決済サービス間での競争はもちろん歓迎ですが、これだけ増えてくると決済手段を選ぶのも一苦労となりそう。手間を省くためのキャッシュレス決済で、利用する店ごとにいくつものアプリを用意する手間も本末転倒に思えます。このあたりでサービス間の相互利用などの動きも広がりも期待したいところです。

Engadget 日本版からの転載。

Bose、400ドルのHomePodでスマートスピーカー市場に本格参入

最新のEchoデバイスは、これまでのものと比べて高級感を増したものとなっているようだ。但し、どうやらAppleのHomePodと伍するものとはなっていない様子。Amazonとしては、Apple対抗高級製品路線は、サードパーティーにまかせているということなのかもしれない。

たとえばBoseだ。高級感の面でAppleに対抗し得るThe Home Speaker 500を市場に投入するのだ。本機種の発表により、オーディオメーカーのBoseが、スマートスピーカー市場に本格参入してくることになる。スマートスピーカーと同時に、やはりAlexaの機能を搭載したサウンドバーもアナウンスしている。

Boseは、ここ数年をかけて、Amazonのスマートアシスタントとの連携を図ってきている。しかし新発表の3機種は、これまでのスキルベースのものとは異なり、Alexaの機能を自身に搭載している点が新しい。Speakerはコンパクト(8インチ☓6インチ☓4インチ)ではあるものの、専用のドライバーを搭載して反響音を有効に活用することに成功している。見かけは非常にコンパクトであるものの、音質は「さすがはBose」といいたくなるものだ。

ボード上には8台のマイクが搭載されており、Amazonの「far-field」技術に対応している。音声コマンドの受信性能を向上させるためのものだが、さらに他のEchoデバイスとの連携性もよくなることが期待される。サウンドバーにも同様のマイクが搭載されているが、これらはBoseのヘッドセットに搭載されているものと同様の技術を利用して製作されている。

スマートスピーカーは400ドルで、サウンドバーの方が550ドルないし800ドルとなっている。販売開始は10月を予定しているとのこと。ちなみにBoseは、来年早々に登場予定となっているAirPlay 2や、Googleアシスタントへの対応なども視野に入れているようだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

楽しげに倉庫作業を擁護する、このTwitter上の奇妙なAmazonの軍団は何だろう?

ここに困惑させるような小さなオンラインコミュニティがある。Amazonが人を怯えさせるような、個性を持たない存在をTwitter上に生み出したのだ。それは、教えられたことをただ繰り返すように語り、悪名高い同社の倉庫業務が素晴らしいものであることを世界に対して請け合う、実際のフロア作業者のように見える複数のアカウントの形態をとっているのだ。

Flamboyant Shoes Guyがこの現象を声高に取り上げたことを受けて、私は15のアカウントを発見した(攻撃はしないように。既に十分に攻撃を受けている)。すべてのアカウントで「Amazonスマイル」がヘッダ画像として設定されており、何人かは動物の写真をプロフィールとして使っている。すべてが同じプロフィール構造を持っている:((役職)@(倉庫の場所の略称)) 。(何年間)Amazonで働いているか。(好きなことを2,3項目)。全員がその名前に”FC Ambassador ”を付けている(FCとはフルフィルメントセンター=発送センターの略、Ambassadorとは「大使」という意味)。全てに、Amazon倉庫ツアーサービスへのリンクがある。

また、全てのアカウントが、Amazonの倉庫で働くことが如何に素晴らしいのか、そして強制されて仕事をしているひとはいないということを保証する楽しげなメッセージを、絶え間なく発信している。これらのメッセージは、すべて同じ布から切り取られたように見えるが、しばしば全く同じパターンに沿っている。

こんにちは!私はWA(ワシントン州)のAmazon FCで働いています。私たちの賃金と福利厚生はとても良いものです。Amazonは従来の小売店に比べて30%以上高くFCの従業員たちに払っていますし、勤務初日から完全な医療給付を受けることができます。作業環境は非常に良いです ― きれいで/明るい ― 安全は施設での最優先事項です!

Amazonは倉庫の労働者に、他の小売業者よりも30%多く支払っていることを知っていますか?私はAmazonのために働くことを誇りに思っています ― 会社は私のことを気にかけてくれています。私の以前のいくつかの雇用主たちよりもはるかに優れています。

それどころか、私たちAmazonの従業員は非常に良い収入を得ています。
実際、Amazonはフルフィルメントセンターの従業員たちに対して、従来の小売店よりも30%も多く支払っています。さらに、歯科と眼科を含む健康への完全な医療給付も得られます!言い忘れるところでした…株式も手に入りますよ!

従業員たちは、「大使」になったことによる報酬は受けていないと語る。これは「完全にオプションの役割で」自発的に行っていることだと言うのだ(更新:これを行うために報酬は支払われていることがわかった)。 彼らはまた、普通の意味での倉庫従業員であると主張している。もしそうであるとするなら、時間をかけて、何をやっているかについて毎時間長いつぶやきを書き込むために時間をとることで、彼らは自分のノルマに危険が及んでいることだろう。

会話の中の最も頻繁に出る話題は、トイレ休憩、倉庫の快適な気温、素晴らしい福利厚生と適切な賃金、フレンドリーな管理職、そして仕事が単調なものでなく、まったく疲れないといった事だ。たとえば、 FC AmbassadorのCarolは、ピッカーであることを正に誇りに思っており、明らかにベゾスの崇拝者だ。

実際に彼女の表情の上に笑い声を聞き取ることができるだろう。

私には、しばらくの間ピッカーとして働いていた友人がいる、まあ数年前のことではあるが。彼はそれが、これまでにやってきたことの中で、最も精神を麻痺させ肉体的にも要求の厳しい仕事だったと語る。私は、十分な給与と福利厚生を得て、ただ幸福を感じている人たちもいることは理解している。私は誰も妬んでいるわけではない、そういうことも確かに感じはしたが ―― しかしこれらの大使カウントたちの中に見られる、ディスプレイ上の満場一致で極めて高いポジティブさは、なにか別のもののように思わせる。

結局のところ、労働ということに関して言えば、Amazonがイメージ問題を抱えていることは、秘密でも何でもない。こうした「フルフィルメントセンター」での過酷な労働に関して、沢山の報告書が何年にも渡って書かれている。例えば靴ストアの従業員は常に上がり続ける日々の目標を達成しなければならず、時間の管理は厳格で、昇進のチャンスは少ない。つい最近、GizmodoのBrian Menegusが、Amazonの現在の(過去ではない)労働条件に関するいくつかすごい話を記事にした。もちろんそこには沢山の搾取の詳細や、ここ数年にわたる一般的に劣悪な条件が語られている。そしてそれは、米国だけで起きていることではない。

確かにAmazonはこうした条件を改善して来たかもしれない。そして確かに彼らはメッセージを出したいと思うだろう。しかし、これらのアカウントは、どれも装おうとしているような草の根擁護ではあり得ない(当然ながら、既にパロディアカウントがあり、 おそらく大使の1人は辞めてしまったようだ)。

私はAmazonに、このプログラムが本当は誰で構成されているのか、そして倉庫労働者たちがTwitterをモニタするために報酬を受けていないのはなぜなのかを尋ねた。批判に対して、明らかに事前準備された統計値と一種の型にはまったユーモアで反論する様子は、なにか裏があるのではないかと想像させる。もし回答があった場合にはこの記事を更新する。

更新:Amazonは「FC大使は、フルフィルメントセンターで働いた経験がある従業員たちです。フルフィルメントセンター内の実際の環境について、人びとを教育することは重要なことです。FC大使プログラムは、フルフィルメントセンターのツアーとともに大きな役割を果たしています」と回答して来た。

そして、もちろん彼らはこれを行うことで報酬を受け取っていた。「FC大使」はフルタイムの仕事だと思われる。私はさらなる詳細を尋ねた。なぜなら「大使」たちは、他の人たちに教えるのが好きなので、通常の職務に対して少し余計な責任を負うこの作業をしていると暗示しているように見えるからだ。

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(翻訳:sako)

AWS、VPSサーバーのLightsailを半額に値下げ

2016年に提供開始したAWS Lightsailは、Digital Ocean、OVHを始めとする低価格バーチャルプライベートサーバー(VPS)製品に対するAmazonの答だった。Lightsailはごく基本的なサービスとしてスタートしたが、この2年間にブロックストレージ、Windowsサポートの追加、リージョンの拡大などが加わった。

本日(米国時間8/23)Amazonは、新たに2つのインスタンスサイズを追加し、LinuxベースのLightsailインスタンスのほとんどを半額に値下げした。Windowsインスタンスも値下げされるが、値下げ幅は大部分が約30%だ。

Linuxインスタンスの中で唯一50%の値下げでなかったのは、5ドル/月の512 MBインスタンスで新価格は3.50ドル。これでも悪くはない。ニーズによっては512 MBでもプロジェクトをいくつか動かすのに十分なので、1 GBが必要ないユーザーはLightsailを使えばDigital Oceanの最小構成である5ドル/月よりも数ドル安くできる。実際、Lightsailの1 GBインスタンスも5ドル/月になったのも驚きではない。

どのインスタンスタイプも、SSDストレージ、SSHアクセス、固定IPアドレスを含めVPSホスティングサービスに期待される機能をすべて備えている。

例によってWindowsインスタンスは少々高くて(つまるところWindowsのライセンスはただではない)512 MBインスタンスが月額8ドルだ。より使いでのある1 GBインスタンスには毎月12ドルが必要だ。

新しいインスタンスサイズについては、16 GBインスタンスが4つのvCPUと320 GBのストレージ、および余裕の6 TBデータ転送速度を備える。32 GBインスタンスはvCPUとストレージが倍になりデータ転送速度が7 TBになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleの‘何でもAssistant’路線、今度はBang & Olufsenの高級スピーカーに取り付く

Google AssistantとAmazon Alexaはもはや、自社製の安価なスマートスピーカーだけが自分の世界ではない。中でもとくにGoogleは、サードパーティのハードウェアメーカーに積極的に働きかけて、同社の消費者向けAIを、できるかぎり多様な製品に載せようとしている。

Bang & OlufsenのBeoSound 1と2は間違いなく、この路線のハイエンドに位置するだろう。その高価なスピーカーは、Google Assistantが載る同社の初めての製品だが、しかしB&Oは前から、それを同社のすべての製品に載せる、と約束していた。今回の二つの機種は、そのために必要な技術を最初から装備しており、たとえばマイクロフォンは5つ搭載している。

また上部には4つのボタンがあり、それらに、天気予報、ニュースなどさまざまな機能を割り当てられる。このAssistant搭載の新機種は来月初めに、1が1750ドル、2が2250ドルで発売される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonの子ども用Echo Dot Kids Editionにディズニーなどのスキルが加わる

Amazonが今日(米国時間8/20)、Echo Dot Kids Editionの一連の新機能を展開した。このEcho Dotスマートスピーカーの70ドルのバージョンは保護ケースに入っていて、プライム会員にとって年会費2ドル99セントのAmazon FreeTimeの、1年分の会員権がおまけで付く。今度このKids Editionのペアレンタルコントロールとそのほかの独占コンテンツに加わるのは、Disney(ディズニー), Hotel Transylvania, そしてPac-Man(パックマン)からのスキルと、子どもの寝付きを良くする“Sleep Sounds”スキルだ。

音を出すスキルとしては、今回、雷雨や雨、海、小川のせせらぎが加わるが、“Sleep Sounds”スキルはもっと網羅的で42種の催眠音がある。新米パパママが喜ぶ、赤ちゃんをなだめる音としては、車、汽車、電気掃除機の音(これが意外と効く!)などがある。

Amazonの説明によると、Skill Storeにも催眠音スキルはあるが、Kids Editionのは子ども向けで、それらと全然違うそうだ。

ディズニーからのスキル“Disney Plot Twist,”は、Mad Libsに似ている。短いアドベンチャーストーリーがあって、それらの単語やフレーズを変えるのだ。ナレーションは人気のディズニーキャラクター、Anna, Olaf, Kristoffらが担当している。Kids Edition独占コンテンツであり、一般市販品はない。

また、Drac’s Packという新しいスキルには、映画“Hotel Transylvania 3: Summer Vacation”がフィーチャーされ、モンスターのストーリーや、歌やジョークがある。

Pac-Man Storiesのスキルは対話的に操作するストーリーで、ユーザーが作るアドベンチャー、つまり何をどう決めるかによって、エンディングが異なる。

以上二つのスキルはすでにAlexaにあるから、Kids Editionがない人でもアクセスできる。

ストーリーが多くなっているが、これはどうやら、Alexa対応のスマートスピーカーを家族や子どもに訴求するには“お話”に投資すべき、とAmazonが判断した結果だろう。というのも同社は最近、チャットのストーリーアプリAmazon Rapidsの今後の更新をやめて、それ用のストーリーもAlexaに回したからだ。

Amazonは、子ども向けの独占コンテンツDisney Plot TwisなどでEcho Dot Kids Editionをファミリーに売り込もうとしている。

すでに提供している子ども向けスキルは、Disney Stories, Loud House Challenge, No Way That’s True, Funny Fill In, Spongebob Challenge, Weird but True, Name that Animal, This or That, Word world, Ben ten, Classroom thirteen, Batman Adventures, Climb the Beanstalkなどだ。

でも、独占スキルと違って、ふつうの“子どもにも安全”なスキルは、親がダッシュボードで手作業でホワイトリストつくらなければならない。そのやり方の説明が、Alexaにもアプリにもない。以前、このデバイスをテストしたときにはあったと思うが。

またKids Edition Dot/FreeTimeのバンドルも、親が子どものために本当に欲しい独占スキルがない場合には、あまり意味がない。ふつうのDotを買って、必要ならFreeTimeを加える方がいいのでは。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Kindle VoyageがAmazonサイトから消えた

Kindle Voyageはもういない。現在このEリーダーはAmazon経由で入手できないことを 複数サイト伝えている。小売業者から再生品を買うことは可能だが、新モデルの説明には「この製品はサードパーティー販売者を通じてのみ入手可能」と書かれている。

TechCrunchが確認したところ、同製品はすでにAmazonでは入手不能であり、「Kindle Voyageに対する顧客の反応は驚くほど好調で、現在品切れ」とサイトに書かれている。Amazonはそれ以上の情報提供を拒んでいるが、増産の予定があるのなら、これまでの慣習からそのことを明記するはずだ。

これは新しいモデルの発売が間近なのか、あるいはもっと可能性が高いのは、Voyageが消えゆくことだ。このデバイスは2014年に、薄く、軽く、プレミアム感の高いKindleリーダーとして発売された。しかし、さらにハイエンドのOasisが2年後に出て以来、製品の位置づけが曖昧になってきた。

製品ラインの整理は少々遅すぎた感がある。Amazonは専用電書リーダーの圧倒的リーダーであり、Voyageを抜きにしても、この比較的狭い分野の中に十分な製品バラエティーを揃えている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

セントルイス大学、新学期から学生寮にEcho Dotを大量設置へ

SLU(セントルイス大学)では学生全員が否応なくAmazonのスマートスピーカーに囲まれて過ごすことになる。大学は今週、学生の生活区域全域に2300台のEcho Dotを設置する計画を発表した。今月末、新学期のスタートに合わせて運用が開始されるという。

SLUは「われわれは学生寮のホール、居室のすべてにAlexa for Business上でAmazon Alexaを作動させるデバイスを設置するアメリカ最初の大学となる」と誇らしげに述べている。もちろんEcho Dotを採用する最初の大学ではないだろうが、こうした大きなスケールでスマートスピーカーを配置する大学としては最初の例の一つになるのだろう。

なるほどスマートスピーカーはアメリカの多くの家庭でなくてはならぬシステムとして使われているものの、大学の寮や生活区域に大規模に配置するというのはいささか奇妙な選択に思える。SLUではAlexa for Businessで100以上のカスタムQ&Aを作成したという。たとえば、「今晩図書館が閉まるのは何時?」とか「学生課の場所はどこ?」というような質問だ。

もちろん学生の生活区域にクラウドに接続され音声を常に録音しているスマートスピーカーを大量に設置するのはプライバシー上の懸念を生む。SLUでは次のように述べてこの懸念を打ち消そうとしている。

設置されるEcho DotはSLU専用のAmazon Alexa for Business(A4B)プラットフォームに接続される。このシステムは学生個人のAmazonアカウントとは一切連動しない。また個々の学生に関するプロフィール、履歴を保存することもない。ユーザーはすべて匿名での利用となる。さらにAlexaもAlexa for Businessシステムも質問を記録することはない。

また大学は学生はEcho Dotのマイクをミュートすることもできると述べている。学生はシステムからオプトアウトはできないが、デバイスの電源を抜いてデスクの引き出しに放り込んでおくことはできる。年度末に大学に返還すればよい。弁償しなければならないのでホッケーパックの代わりに使うのは勧められない。

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滑川海彦@Facebook Google+

Amazonが映画館チェーンを買収か?

Amazonは、実際の映画館の世界で、より多くのことを進めるための準備をしているのかもしれない。ブルームバーグによれば、この電子商取引の巨人はLandmark Theatresの買収の準備をしているらしい。Landmark Theatresは米国最大の芸術映画(インディーズならびに外国映画)チェーンを標榜しており、27地域268スクリーンにまたがる52の映画館を結んでいる。

ブルームバーグの情報提供者によれば、AmazonはWagner/Cuban Cosからの事業買収の可能性と競い合うことになるという。だが最終的な決定はなされていない。

各社はこの報告書に対して公にはコメントしていないが、Amazonの広範な戦略に合致するようにみえる手段であることから、これは考慮に値するシナリオだ。

Amazonは、顧客が欲する実質的にあらゆるものを、デジタル世界で購入することを容易に(そして安く)するために、驚くべき仕事を成し遂げてきた。それが洗面化粧品、書籍、食料品、衣服や電子機器などの日用品であろうと、あるいは映画、音楽、あるいはアプリやゲームのためのクラウドストレージであろうと、わずか1クリックで購入することを可能にしたのだ。Amazonは、売り手と買い手の間の仲介業であると同時に様々な商品やサービスの売り手としても振る舞うという、自身の市場モデルを介して、人びとがお金を使いたいと思う場所をなんでも提供するのだ。

しかし、決してオンライン世界に転換できない小売形態がある。それは経験型小売だ ―― レストランで外食したり、バーやイベントに行ったり、支払う前にメロンを持ち上げて匂いを嗅いだり、そしてもちろん映画を観るためには、立ち上がってどこかへ実際に行かなければならない。

Amazonはこれをよく知っているため、より物理的な商取引に人びとを引き寄せるために、ゆっくりと静かに、厳選した強みを集め続けている。こうした動きに含まれるものの例が、書店や、自分自身で運営する未来的なキャッシャー不要の食品店などだ。そしてもちろん、自然食品会の巨人Whole Foodsの獲得に137億ドルを費やしたことも忘れてはならない 。

最後のものは、映画館チェーンがどのようにAmazonの世界に取り込まれて行くかを考える際に有益だ。AmazonのPrime Fresh食料品配送サービスは、忙しいユーザーに食料品店へ行かなくても良い利便性を提供するものだが、これに対してWh​​ole Foodsは食料品店に出かけることが好きな利用者を捉える手段をAmazonに提供する。

しかし、それだけではない。Amazonは、Prime加入者のためのさらなる別特典として、Whole Foodsの割引を追加した。その強靭な物流の力を、Whole Foodsへの注文と配達に対しても広げようとしているのだ(もちろん最初はPrime加入者に対して)。そしてもちろん、同社はその他の製品であるKindleやEchoを売るためのポップアップショップを、店内の最も良い場所に確保している。

映画館のチェーンを所有したAmazonは、映画や実験的な物理的商取引に対する関心の拡大、そして商業帝国の残りの部分の活用に対する多くの機会活用を、はっきり示している。

映画館の世界は長い不況が続いている。高価なチケットやスナックを避けて、快適な自宅の少しばかり小さなスクリーンで観ることを選ぶ消費者が増えているからだ。しかし、ディスラプティブな視点から見ると、この年老いたビジネスモデルも魅力的なものなのだ。だからMoviePass(定額制で映画館での映画が見放題になるサービス)などがやってきたことも驚くようなことではない。それは映画館の座席にもっと多くの人たちを呼び込むために、フラットレートのサブスクリプションを提供することで、映画体験の再興をおこなうチャンスを見たからだ。

もちろん、MoviePassは出血大サービスだし、様々な意味で混乱を引き起こすものだ。だがそれは大きなインパクトを示した。これによってAMCが注意を向け独自のサービスを始めることになった。

だが世界最大の劇場チェーンの場合には、MoviePassと同じ種類の痛みを経験することはほとんどないだろう。なぜなら、それは配信手段をコントロールし、大規模なサポートインフラストラクチャを持っているからだ。そしてもちろん自分自身の映画館を所有している。

しかし、もしAMCの防御力がセーフティネット程度だとしたら、世界で最も価値のある企業の1つであるAmazonの場合は、エアバッグ、衝突センサー、シートベルト、自動ブレーキを持つだけでなく、次に何をすれば良いかを教えてくれるAlexaさえも装備しているかも知れない。もしAmazonが赤字の映画館チェーンを経営するとしても、それはAmazonにとってバケツの中の小さな一滴に過ぎないのだ。

既にAmazonは、2018年4月現在、Primeメンバーが1億人を超える世界最大のデジタルサブスクリプション事業を展開している。この上に、映画館へのサブスクリプションを付け加えることは、それが無料でも割引でも、簡単なことだ。

だがちょっと待った!Landmark Theatresの価値はさらに高いものだ!われわれが知っているように、Amazonは、Primeユーザーに対してムービー、テレビ、音楽を提供する、始まったばかりのメディアビジネスを抱えている。これにはAmazon自身のオリジナルコンテンツマシンであるAmazon Studiosが含まれている。これはTransparentのようなTV番組や、Manchester by the Seaのような映画を担当している。

シアターチェーンを買収すれば、Amazon自身の制作する映画の流通経路がさらに広がり、Amazonはその流通コストをより厳密に管理することができるようになる。また、劇場、DVD、デジタル配信をカバーするポジションを持つことで、まだ制作されていない映画に対する興行権を交渉する際に、Amazonがより多くの力を発揮することは間違いない。

配給をコントロールすることは、各映画賞の季節に有利に働く。映画のリリースタイミングは受賞候補者を決定する際に大いに役に立つからだ(そしてもちろん、そうしたスクリーンはAmazonが伸びつつある広告を流すことのできる場所となる)。

そして結局の所、劇場というものは、不動産ビジネスでもあることを忘れないで欲しい。

映画館が売り場使用権で大きなお金を稼いでいることは、昔から知られた事実であり、それに応じて、人びとが、暗い映画館の中に座る前後に、ひしめき合いお金を使うための広いロビーを用意してきた。通常の商品販売(Amazonとマーケットプレイスパートナーによるもの)に加えて、Amazonはこの空間をWholeFoodsで行ったやりかたと同様に、映画を観に来たひとに何の関係のない商品の体験スペースを用意することができる。そうなると俄然、何か新しいものを試すための興味深い場所に思えてくる。

ブルームバーグの記事に対するAmazonやLandmarkからの反応がなかったとしても、このニュースで他の劇場チェーンの株価が下落しても驚きはない。

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(翻訳:sako)

消費者のストレージはますますクラウドへ移行する――Google Oneとライバルを比較

われわれはDropbox、Googleドライブ、Microsoft OneDriveなどのクラウドの利用料金がどんどん安くなっていくのを目撃してきた。昨日(米国時間8/15)、アメリカでGoogle Oneが公開され、テラバイトの当たりの月額がなんと半額になった。消費者向けストレージのクラウド化というトレンドをなお一層明確なものにしたといえそうだ。

TechCrunchのFrederic Lardinoisが記事に書いたとおり、 2TBのストレージの月額が9.99ドルになった。 Google One以前のGoogleドライブでは1TBがこの金額だったからGoogle Oneに参加するとストレージ容量が一挙に2倍になる。正直、1TBでさえ巨大な容量だ。

ではクラウド・サービスのライバルを比べてみよう。それぞれ特色は少しずつ異なるが、ともあれストレージのコストを比較してみる。

Google Oneが2TBで月額9.99ドルとなったことで、Appleのクラウドと並んでコストパフォーマンスがライバルのトップに立った。Googleが追いつくまでAppleがユーザーに最安のプロダクトを提供していたと聞けば意外に思うユーザーも多いかもしれない。もちろんMicrosoft OneDriveの場合はOffice 365がバンドルされており、WordやPowerPointなどのOfficeアプリを自由に使えるというメリットがある。多くのユーザーにとってこれは単なるストレージの提供に比べて大きな価値があるだろう。

とはいえ、クラウドのストレージ料金だけに関して言えば、AppleとGoogleは1TBあたり5ドルだ。これは安い。これはクラウド・ストレージのコモディティ化が進んでいることを示すと同時に、クラウド・ストレージで利益を出すためには途方もないスケールが必要だということを意味している。

Deep Analysisのプリンシパル・アナリスト、Alan Pelz-Sharpeはこの分野を長年観察してきたエキスパートだが、コンシューマー向けクラウド・ストレージの料金は常にゼロに向かって下落していくと指摘している。Pelz-Sharpeは「マスのスケールがなければ利益を出すことができない。このジャンルの企業はMicrosoft、Amazon、Googleによって非常に厳しい立場に追いやられてきた。Google
Oneの登場はこのトレンドを一層明確にした」と述べた。

たとえばDropboxは5億人のユーザーがいると推定されている。これほどのスケールがあってそのうちの一部でも1TBあたり8.25ドルの有料プランに参加してくれるなら事業として成立するだろう。Dropboxは今年2月に株式上場の準備としてS-1書式を提出しているが、それによれば一般ユーザーからの収入は10億ドルあるとしている。現在、スタートアップが新たにクラウド・ストレージの分野に参入するのは、不可能とまでは言えなくても極めて困難だろう。それでもなおかつ既存の巨大プレイヤー同士は激しくコストダウン競争を繰り広げている。

Google Oneのスタートはコンシューマー・クラウド事業における料金引き下げ戦争の新たな一歩といえる。ある朝突然、料金は据え置きのままでストレージ容量が倍に増えるというのはこの動きが容赦なく進んでいることの何よりの証拠だ。

画像:Vladimir_Timofeev / Getty Images

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滑川海彦@Facebook Google+

Amazon Echoをハックして盗聴できることをセキュリティ研究者たちが発見

DefConでハッカーたちが、スマートスピーカーの新たなセキュリティ問題を公表した。このセキュリティカンファレンスでスピーチしたTencentのWu HuiYuとQian WenxiangはBreaking Smart Speakers: We are Listening to You(スマートスピーカーを破る: あなたを盗聴できる)と題するプレゼンを行い、彼らがAmazonのEchoスピーカーをハックして、それにスパイ役をやらせた方法を説明した。

このハックは、まずAmazon Echoのハンダ付けされている部品を交換するなどして、それを改造する。そしてハックの被害者となる正常なEchoは、改造Echoと同じネットワーク(同じLAN上)に接続していなければならない。

この設定で改造Echoは盗聴者になり、他のEchoスピーカーからの音声をリレーする。他のスピーカーたちは、何かを‘送信’をしてるわけではない。

この方法はとても難しいが、Amazonの人気増大中のスマートスピーカーを悪用するための第一歩だ。

研究者たちは、プレゼンの前にそのエクスプロイトをAmazonに通知した。そしてWired誌によると、Amazonはすでにパッチをプッシュしたそうだ。

しかしそれでもそのプレゼンテーションは、悪質なファームウェアを搭載した一台のEchoが、同じネットワークに接続している一群のスピーカーを変えてしまうことを示している。たとえばホテルの各室にEchoがある場合など、危ないだろう。

Wiredは、Echoのネットワーキング機能がハックを可能にした仕組みを説明している:

手術をされたEchoをターゲットデバイスと同じWi-Fiネットワークに接続できたら、ハッカーはAmazonのスピーカーのソフトウェアのWhole Home Audio Daemon呼ばれる部位を利用できる。同じネットワーク上のEchoは、この部位を使って互いにコミュニケートする。このデーモンに脆弱性があることをハッカーは発見し、それを、ハックしたEchoから悪用して、ターゲットのスピーカーの完全なコントロールを取得した。たとえばそのEchoに勝手な音を出させたり、もっと困るのは、オーディオを黙って録音したり、遠くのスパイに送ったりできる。

AmazonはWiredに、“セキュリティフィックスによるアップデートが自動的に行われたので顧客は自分のデバイスに何もする必要がない。この問題は、犯人がデバイスに物理的にアクセスできて、デバイスのハードウェアを変える能力を持っていることを必要とする”、と述べている。

ただしハックを実行するために犯人がアクセスできなければならないのは、犯人自身のEchoのみである。

Amazonは、その音声デバイスが顧客をモニタしているという懸念を一蹴したが、今年のDefConでハッカーたちは、それができることを証明した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

スマートスピーカーの販売額は来年末までに50%アップする――NPDがアメリカ市場のデータを発表

2014年の後半にEchoをリリースしたときにはAmazon自身もこうなるとは予想していなかったかもしれない。 AIを利用したスピーカーは次世代家電に必須のプラットフォームを作ることになりそうだ。

スマートスピーカーはAIを消費者レベルに浸透させ、さまざまな製品がWiFiなどを経由して協調作動するコネクテッド・ホームの世界へのドアを大きく開いた。

消費動向調査の有力企業、NPDが発表したレポートによれば、スマートスピーカーの売れ行きにはまったくかげりが見えないという。 これらのデバイスの販売額は2016-2017年と2018-2019年を比較して50%の成長を示すと推定されている。スマートスピーカーのカテゴリーには来年末までに16億ドルの売上があるものと期待されている。

AmazonがベストセラーになったDot、スクリーン付のSpotやShowを追加するつれ、Echoシリーズはこの4年間に 急速に売れ行きを伸ばしてきた。一方、GoogleもHomeシリーズでぴったりAmazonの背後につけている。最近LG、Lenovo、JBLが発表したスマートディスプレイはGoogleのホームアシスタントが組み込まれている。

Appleもこの分野に参入し、HomePodを発表した。これによりプレミアム版のスマートスピーカーというジャンルも成立した。Googleもハイエンド製品、Home Maxで続いた。Samsungが近くリリースするGalaxy Home(三脚にHomePodを載せたように見える)もこのジャンルの製品だろう。

こうした大企業はすべてスマートスピーカーがスマートホーム製品の普及に道を開くことになるのを期待しているのは疑いない。NPDの調査によれば、アメリカの消費者の19%は1年以内になんらかのスマートホーム製品を購入する予定があるという。

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AmazonのAlexa Auto SDKで音声アシスタントを車の中で使える

Amazonが今朝(米国時間8/9)、Alexaを車のインフォテインメントシステムに統合するためのツールキットを発表した。その“Alexa Auto SDK”は今GitHubにあって、Alexaの中核的機能のすべて…メディアのストリーミング、スマートホームの制御、天気予報、何千もあるサードパーティ製スキルのサポート、などなど…が含まれている。また車特有の機能として、ナビゲーションや検索もある。

ソースコードとファンクションのライブラリはC++とJavaで書かれていて、それらにより車は、音声入力と各種トリガーを処理してAlexaのサービスに接続し、Alexaとの対話をサポートする。

Amazonはさまざまなアプリの作例や、ビルドスクリプト、そしてドキュメンテーションも提供している。サポートしているプラットホームは、ARMとx86プロセッサーアーキテクチャ上のAndroidとQNXオペレーティングシステムだ。

このSDKでAmazon MusicやiHeartRadio、それにAudibleのストリーミングを聴けるし、また相手の名前や電話番号を言うと電話をかけられる。これらは、車のネイティブな通話サービスを利用することになる。

同じく車のネイティブなターンバイターンのナビゲーションシステムも利用し、ユーザーはAlexaに音声で、アドレスや目印などを指定できる。ナビゲーションのキャンセルも、命令できる。

ローカルな検索機能では、レストランや映画館、食料品店、ホテルなどを探して、そこへナビできる。

Alexaと車のご縁は、これが初めてではない。これまでもすでに、Ford, BMW, SEAT, Lexus, Toyotaなどど協働して、音声アシスタントを特定の車種に載せている。また、AnkerMuse(Speak Music), Garmin, Logitechなどのアドオンデバイスを使って、古い車種でAlexaを使うこともできる。

このSDKにより、もっと広い範囲のデベロッパーが、音声アシスタントを車に組み込めるようになる。Amazonと関係のないデベロッパーでも。

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“Amazonで売れば誰でも儲かる”システムを無知な消費者に売る詐欺集団をAmazonとFTCが訴訟

Amazonによると、同社は今、連邦取引委員会(Federal Trade Commission, FTC)による消費者詐欺の捜査に協力している。詐欺容疑者のSellers Playbookはミネソタ州の企業で、Amazon上の出店者(出品者)のお金儲けを助ける、と称していた

FTCとミネソタ州は今日(米国時間8/6)、Sellers PlaybookとオーナーのJessie TievaおよびCEOのMatthew Tievaを、起訴したことを発表した。結婚している二人はAmazonとの提携関係等はないが、大掛かりな儲け話を被害者たちに持ちかけていた。FTCとミネソタ州法務長官室は、Sellers Playbookが消費者を騙して、Amazonに店を出して製品を売れば毎月数千ドル儲かる、という嘘の仕組みを売りつけていた、と申し立てている。

FTCとミネソタ州は、訴状にこう書いている: “被告は消費者を勧誘して彼らに高価なビジネス機会(“儲け話”)を買わせ、‘この完全なサービスとすぐに使えるパッケージ’で、4000億ドルのAmazonのパイの一切れを手にすることができる、と誘ったが、そのシステムのユーザーのほとんどがそのような収益を達成できず、実際には多くが金を失った”。

一方Jessie TievaとMatthew Tievaは訴状によれば2017年4月から2018年5月までの間に1500万ドルあまりを獲得し、一部の消費者は彼らに32000ドル以上もつぎ込んだ。

FTCによると、Jessie Tievaと彼女にビジネスの一つ、Exposure Marketing Company (Sellers OnlineとSellers Systemとしても知られる)は過去にも同様の“Amazonでお金を儲ける”仕組みFBA Storesを宣伝して売り、多くの購入者が大金を失った。FTCはSellers Playbookに対する訴状で、こう言っている: “Tievaはお決まりの手口として、FBA Storesを売り込むライブイベントで毎回、実体のない偽りの商機を主張した”。

FBA Storesは3月に運用を停止し、その前にはFTCと1億200万ドルの和解に達した。Amazonとワシントン州もFBA Storesに対して同様の訴訟を起こし、彼らが消費者を“食い物にした”と非難した。FBA Storesの事件では、Tieva夫妻は被告ではなかった。

この事件でAmazonはこう声明している: “Amazonの上で売っている起業家や小企業は、弊社とその顧客にとってきわめて重要である。弊社は彼らの販売体験を害することを試みる者たちを強く追及する。弊社は弊社のストアの真正性を保護し、また顧客と売り手を保護するために大きな投資をしている。またそのために、消費者保護機関や法執行当局とも密接に協働している。詐欺や不正行為に対して弊社は完全に不寛容であり、今後も継続的に、法執行当局と協力して犯罪者を追及していきたい”。

本誌TechCrunchは今、Sellers Playbookにコメントを求めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

意外にもAlexaで買い物をする人はほどんどいない、音声は買い物に向いてない?

The Informationの記事によると、Amazon EchoなどのAlexaデバイスを使って買い物をする人はとても少ない。その記事では、およそ5000万のユーザーのうち、一度以上その音声インタフェイスで何かを買った人は約10万だ。それほど意外でもないが、会話的コマースを唱導するAmazonなどにとっては、痛い結果だ。

Amazon Echoとその兄弟たちは、多くの場合、音楽を聴く、天気予報を尋ねる、タイマーをセットするなど、誰もが考えるような使い方をされている。どれもスマートフォンで間に合う機能だが、家の中に家事雑用専用のデバイスがあることには、それなりの意味があるのだろう。

でも、売った側の期待の中には、買い物もあったはずだ。“Alexa、またオレオを注文して”、とか、“Alexa、Boseのノイズキャンセリングヘッドホンを買って”、などが日常化する光景が想定されていただろう。でも、何かおかしい。人は買い物をする前に、その品物を見たり、レビューを読んだり、安値を探して複数のコマースサイトを訪ねるだろう。Echoに声で命じるだけで買い物をする人が、はたしているのだろうか?

関連記事: Alexaのスキルにスキル内購入を書ける、デベロッパーに収入の道ひらける

そんな人は、なかなかいないだろう。でも、会話的コマースが、Alexaなどのデバイスのために列挙された、思いつくかぎりの、ありとあらゆる用途の一つにすぎない、とも言い切れない。

スマートホームの普及とともに、それらのいろんなデバイスのためのハブが必ず必要になるはずだ。Alexaは、そんなハブの良い候補だ。食料品の買い物や、そのほかの物の衝動買いのために音声デバイスを使う人は、今後もあまりいないだろうけど、でもEchoは、SpotifyやAudibleなどのサブスクリプションを‘買う’のには便利だ。そして今後はたとえば、“Alexa、水道工事屋さんを呼んで”、のような使い方もありえるだろう。それに、ありとあらゆる広告や販促活動に、消費者向けの音声の巧妙な使い方がありえる。

今はまだたぶん、音声アシスタントデバイスという装置と買い物が、一般ユーザーの心の中で無理なく結びついていない。それはノートパソコンを金槌の代わりに使うようなものだ。でもThe Informationの記事は、買い物を試みた人が100万で、その中の10万が実際に物を買うまで行った、と言っている。声による買い物は、人びとがまだ慣れていないだけかもしれない。それとも、今後何年経っても、普及しないのかな?

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Alexaが大声で馬鹿話をして泥棒を怖がらせるスキル“Away Mode”

【抄訳】
家を留守にするとき、電灯や音楽やテレビをつけっぱなしにして空き巣を防ごうとする人がいる。でも、ここでご紹介する“Away Mode”(お留守モード)というAlexaスキルの考え方は違う。家を明かりや騒音でもって安全にするのではなく、家の人たちがいつ終わるとも知れぬ長い々々、バカバカしい会話をしているような音声を、流しっぱなしにする。

Away Modeを立ち上げると、Alexaは7本用意されているオーディオトラックのどれかを流し始める。どれも、SNLやIt’s Always Sunny in PhiladelphiaやUCBなどを書いたプロのコメディ作家たちの作品だ。起用は匿名が条件らしいが、全部で6名いる。“Always Sunny…”のKristin Belka Maierもいるようだ。

とくに傑作は、“テレビを見ながら夫婦げんかをしている夫婦”、“ポッドキャストを始めるために自分たちの魅力を議論している二人の凡人”、“子どもの非行防止のための緊急PTA会合”、などだ。

読書会の会話なのに誰も本のことは話していない、とか、母が娘に電話でIKEA家具の組み立て方を教えている、とか、家に閉じ込められてアタマにきている専業主婦ママ、ボードゲームをめぐる口論、などもある。

たとえば専業主婦ママは、こんなことを叫んでいる:

【中略】
〔アメリカのお笑いを日本語訳するのは難しい!〕

このスキルは、ひとつのネタが終わったら“Next”で次の会話を流せる。

このおかしなスキルは、住宅保険のスタートアップHippo Insuranceが、無料の宣伝手段として考えたものだ。

同社の説明によると、ボリュームを上げたまま家を留守にすれば、泥棒さんは彼らの声と話のひどさに驚いて侵入をあきらめるそうだ。

“Hippoは幅広いオーディエンスに、セキュリティと住宅保険の世界に関心を持っていただきたい。そのためにはユーモアがいちばん有効と考え、今回はお笑いの世界に人たちに、出演をお願いした”、という。

トラックはどれも1時間ぐらいだから、買い物などですぐに帰ってくるお留守には使えるが、海外旅行などで長期不在のときには、点滅するライトなど、そのほかの防犯器具を使うべきだろう。

このスキルの欠点などは、Amazon Skill Storeのレビューに書かれている。やや使いづらい、という面もあるようだ。

Alexaの泥棒撃退スキルは、ほかにもある。たとえばこれは、もっとリアルなオーディオだ。アラーム音を鳴らしたり、番犬の声を真似るのもある。でも、笑えるのがほしい人には、Away Modeだね。

試してみたい人は、ここへ行こう(レビューもある)。

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