トランプ大統領の中国関税は、Apple WatchやFitbitトラッカーの価格を上げるかもしれない

中国製品に対する2000億ドルの追加関税は、米国拠点のハードウェアメーカーにも広く影響を与える可能性がある。トランプ大統領が押し付けた新たな関税の政府決定によると、Apple Watch、Fibitトラッカー、Sonosスピーカーなどのデバイス名があがっている。

スマートフォンなどの製品はこれまでのどころ価格に影響を受けていないが、他の電子機器製品は打撃を受ける可能性がある。これは、Reutersが言うところの「米国肥大化した関税品目リストのデータ送信機器に関する不明瞭な分類」のためだ。

これらの製品はホワイトハウスが提案した6000以上にわたる関税品目リストに含まれる。これはApple Watch、Fitbit ChargeおよびSurge、Sonos Play:3、Play:5、およびSUBといった人気商品に最大10%の関税が上乗せされることを意味している。

トランプはTime Cookに、中国関税はiPhoneに影響しないと言ったと報道されているが、どうやらその約束はAppleの全製品ラインに適用されるわけではなさそうだ。関税の影響を避けるために、メーカーは製品を別の項目に分類変更するか、延長申請することが考えられる。

トランプの保護主義的貿易アプローチは、すでに米国産業の一部に影響をあたえている。先月、Harley-Davidson——恩恵を受ける企業だとトランプは主張した——は、高額なEU関税を避けるために製造拠点を海外に移転すると発表し、この移動は「会社の望むものではないが、EU顧客にオートバイの購入可能をし、当社の欧州ビジネスを維持するためには、唯一の継続可能な選択だった」と述べた。

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Apple、watchOS 5を発表

Appleの WWDCのキーノート講演で、watchOSチームのKevin Lynchが次期バージョンのwatchOSを紹介した。これまでApple Watchはゆっくりだが着実な伸びを見せている。他を大きく引き離す人気のスマートウォッチであり、毎年少しずつ便利になってきている。

今年も例外ではない。新しいタイプのワークアウトがヨガとハイキング用に追加された。7日間の競争で友達にチャレンジできるようになった。

しかし、もっと目立つのがワークアウトの自動検出だ。自転車に乗って心拍数が上がり始めると、Apple Watchが自動的にワークアウトを記録し始める。ワークアウトを終えるかどうかの通知も来る。

噂どおり、Appleは新たにウォーキートーキーアプリをApple Watchユーザーに届ける。押してメッセージを録音し、離して送信する。友達は通知を受け取る。この機能から興味深いプロフェッショナルな利用場面が生まれそうだ。セルラーモデルのApple Watchならいっそうこの機能の利用価値も高まる。

新機能のSiri Shortcuのおかげで、Siri文字盤にさまざまなアプリを統合できるようになった。たとえばCitymapperの推奨を受けられる。

ボイスアシスタントを使うために”Hey Siri” という必要がなくなる。これからは腕を持ち上げるだけで話し始められる。

AppleがwatchOSにWebKitを移植したことで多くの可能性が開けた。たとえばウェブのコンテンツをwatchで見られるようになる。Podcastのネイティブサポートとバックグラウンド・オーディオもApple Watchに加わる。

全体的にみて、Appleは達成しやすい目標に数多く取り組んだ。しかし、これはApple Watchの価値をかつてないほどに高める力強い宣言と言えるだろう。

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Apple Watchにウォーキートーキーモードがついた

本日(米国時間6/4)、Appleの年次デベロッパーカンファレンスで、同社はApple Watchのウォーキートーキー(トランシーバー)機能を発表した。アプリの名前はずばりWalkie-Talkie。

「これは友達や家族と話せる簡単で楽しい機能」、とAppleのテクノロジー担当VP、Kevin LynchがWWDCで語った。

初めて使うときはまず友達にリクエストを送り、友達はそれを承認または拒否できる。承認されたら、いつでもその人とウォーキートーキーできる。このWatch間通信は、携帯ネットワークでもWi-Fi経由でも可能で、友達や家族と短いボイスメッセージのやりとりができる。ボタンを押して話しはじめると、友達は触覚フィードバックを感じてすぐに声が聞こえてくる。

これはいつでも使いたいという機能ではないが、間違いなく楽しい。Appleがウォーキートーキー機能について最初に話したのは2014年のことで、Apple Watchが発売される前の年だった。しかし、これまでApple Watchにこの機能か搭載されることはなかった。

Walkie-Talkie feature circa 2014

WWDCでAppleはWatch OS5も発表した。これについてはここで読まれたい。

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Apple Watchのさまざまなスキーアプリで楽しさと実力をアップ

スキーヤーよ、喜べ!

あなたが雪山で何をどうしたか、これからは正確に分かるようになる。

Apple Watchがアップデートされ、GPSと高度計を組み合わせて利用できるようになり、これからのスキーアプリはパフォーマンスを定量化できる。消費カロリーや滑降速度が分かるだけでなく、ほかにもいろんなデータを知ることができる。

その新しい機能は今日から使える。そこで、Ski Tracks, Slopes, Snocru, Snoww, そしてSquaw Valleyなどのスキー関連アプリがどれもアップデートされた。それらの多くは、Apple Watch Series 3およびOSのアップデートwatchOS 4.2と互換性がある。

本誌TechCrunchは、いくつかのアプリを試す機会があった:

Slopes

Slopesは私たちのお気に入りのひとつだ。高度差、距離、心拍を教え、また列に並んだりリフトに乗ったりの時間を除いた正味のスキーした時間も分かる。スキーだけでなく、スノーボードでもよい。トップスピードと平均スピードも教える。行程の地図も表示する。アイドル状態を自動的に検出するので、毎回停止/リスタートする必要がない。アプリは無料だが、年会費19ドル99セントを払って“Season Pass”にアップグレードすると、地形図や衛星地図などをもらえる。

Snoww

Snowwは、パフォーマンスを計るのによい。友だちと接続して競争する機能もある。最新のアップデートで、友だちのいる場所を見つけたり、ハンズフリー状態でSiriからアプリにアクセスする機能が加わった。後者は、凍(こご)えるほど寒いときに便利だろう。各回の滑走距離、成績などを一覧する表も作る。それらのデータを友だちなどと比較することもできる。そして優勝者は、仮想トロフィーをもらう。自己ベストなら、いつも自分が勝者気分かもね。

Squaw

スキーならタホ湖、という人は、今度行くときSquaw Valley(スクォーヴァリー)のアプリを持って行こう。あの山は1960年の冬季オリンピックの会場で、現代的なスキー体験の提供を心がけている。そしてこのアプリは、待ち時間やリフトの閉鎖情報などがリアルタイムでアップデートされる。友だちが今チェアリフトのどのへんにいるかも分かる。アプリからリフトのチケットを買ったり、グループにメッセージを送れる。平均スピードや高度差など、練習時のデータや成績も分かる。

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一部地域でApple Watchに天気を尋ねるとクラッシュする事例多数。原因はサマータイム

eng-logo-201511月4日前後、欧州および北米でApple Watchのクラッシュ事例が相次ぎました。この現象は主にSiriに11月4日の天気をたずねることで発生し、多くのApple Watch Series 3ユーザーはこのクラッシュによってホーム画面”Springboard”が再起動すると報告しています。

クラッシュは11月4日の天気について尋ねたときのみ発生すること、そして現象が発生する地域から、匿名掲示板Redditのユーザーらは、この問題がサマータイムの処理に関連したものであると推測しており、サマータイム精度を導入していないカナダ中部のサスカチュワン州の天気を尋ねても問題が発生しないことなどを報告しています。

アップルはどういうわけかサマータイムの処理が苦手なようで、これまでにもiPhoneなどのiOSデバイスにおいてもサマータイム対象地域でのアラームカレンダーの処理にバグを抱えていたことがありました。またアップルは公式サイトのサポートページにiOSデバイスにおけるサマータイムの切り替えがうまくいかない場合の対処方法を記しています。

すでに2017年のサマータイムの日程は終了していることから、Apple Watchユーザーが今後この現象を(少なくとも来年のサマータイムまでは)目にすることはなさそうです。アップルはまだこの現象に関して詳細を公表しておらず、原因が単純なものか深刻なものかはわかりません。とはいえ、この手のバグはいつの間にか修正され、来年のいまごろには誰も思い出さなくなっているはずです。

Engadget 日本版からの転載。

Apple、新型Apple WatchのLTE接続問題の修正アップデートを公開

Joanna SternがWall Street JournalにApple Watch Series 3レビュー記事を書いたとき、見出しにはこう書かれていた:「Apple Watch Series 3レビュー:紐なし…信頼性なし」。新しいApple Watchは状況によってはLTEネットワークとの接続に問題があった。結局それはソフトウェアのバグであることがわかり、今日AppleはwatchOSのアップデートを発行し、LTE接続問題を修正した

watchOS 4.0.1のリリースノートは実に単刀直入だ:「watchOS 4.0.1はApple Watchが未承認の(閉鎖された)Wi-Fiネットワークに接続する稀なケースの問題を修正します。コーヒーショップやホテルなどで、ネットワークを利用出来るようになる前にユーザーがウェブページに飛ばされる場合のことです」とAppleは書いている。

Wall Street Journalは、3種類のApple Watchと2種類の通信会社で問題を再現したが、Appleがバグを確認するまでにはあと数日を要した。その後同社はソフトウェアのバグであることを認め、深刻な問題ではないことがわかった。あなたのApple Watchを交換する必要はない。

というわけで、Apple Watch Seriese 3のセルラーモデルを持っている人は、iPhoneのWatchアプリを開き、「一般」「ソフトウェアアップデート」の順にタップしてパッチをインストールしよう。watchOSのアップデートはしばらく時間がかかるのが普通なので、充電器と時間のある時に行うことをお勧めする。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone 8とApple Watch 3が販売開始

新築なったスティーブ・ジョブズ・シアターで披露されてから一週間余りがすぎ、iPhone 8/8 PlusとApple Watch Series 3が店頭に並び始めた。例によって、我先に新機種を手に入れようと世界中の待ちきれないファンが店に並んだが、列の人数はこれまでより明らかに少なかったたようだ。

Reutersによると、いつもは「数百人」だったシドニーの行列が、ことしは「30人以下」だった。今のところ新型iPhoneは好評のうちに迎えられている。本誌のMatthew Panzarinoは、新しくなったカメラをほめちぎっていた

もちろん、11月3日発売の超プレミアiPhone Xによる買い控えの影響はあるだろう。ネット注文が増えたことも理由の一つかもしれないし、ハイエンド市場での競争も激化している。今やAppleは、唯一の高級携帯電話メーカーと呼ぶにはほど遠い。

新しいApple Watchの評価は分かれている。少しのあいだ着けてみて私は今もこれが最高のスマートウォッチだと考えているが、最近報じられたLTE問題に水を差さされたのは間違いない。LTEは新Apple Watchをほかの高級機と差別化する重要な機能なだけに、これは残念だ。Appleは修正を約束しているが、会社としては発売前に見たくなかったニュースサイクルだったろう。

恒例にならって、Appleは最初の週末の販売成績を週明けに公表するはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

「医療用」Apple Watchの登場にはまだ時間がかかる

米国食品医薬品局(FDA)はApple Watchを医療機器に分類するだろうか?これは過去数年にわたって、多くの人たちが重ねて来た質問だが、新たに搭載された心房細動や不規則な鼓動を検出する機能により、その可能性は高まった。

既にAppleは、採血を通してではなく、皮膚への接触を通して、血糖値を測定しモニターするセンサーを、Apple Watchに搭載すべく開発を行っていると噂されている。Appleの9月12日のiPhoneのイベントでは何の発表もなかったが、ティム・クックは、Watchと連動できる血糖値モニターのプロトタイプを装着しているところを、目撃されている。

Appleはまた、2016年には、例えば「ユーザーの血管系の特徴を識別する」といった、Watchに適用可能な複数の医学アプリケーションに関する特許を出願している。おそらくこれは、Apple Watch 3で新たに明らかになった心房細動(AFIB)検出のためのものだ。しかしそれとはまた別の特許も浮上してきた。これもまたApple Watchのようなウェアラブルに適用可能なものに見える。「健康データを計算する電子デバイス」と題されたその特許には、カメラ、周囲光センサ、および健康データを測定および計算する近接センサを備えるデバイスが記載されている。Appleはこの特許を2015年初頭に出願していたが、米国特許商標庁(USPTO)がそれを認めたの先月のことである。

これらを総合して考えるならば、AppleがWatchに対して、目に映るものよりも、大きなプランを抱いていることが想像できる。それでも、いくつかの理由から、ユーザーたちにはそうした機能が、すぐに提供されることはないだろう。

その理由の1つはFDAが医療機器を認定する方法だ、これにはAppleがくぐり抜けたくない規制上の苦労が含まれている。規制当局の弁護士であるBradley Merrill Thompsonが説明しているように、Appleの機械的な時計そのものではなく「ソフトウェアが『FDA規制対象の医療機器』になる」のだ。

「FDAは特定の医療ハードウェアとソフトウェアだけを規制しています」と、彼は続ける。「もしAppleが、血糖値をモニターする特定のハードウェアを追加すれば、それは規制されることになるでしょう。そして特定の医療機能をもつソフトウェアを追加したときにも、それは規制の対象となるでしょう。しかし、汎用のプラットフォームはそうはなりません」。

言い換えれば、Appleはプラットフォームそのものに対して特定の医療目的を謳うことを避け、その代わりに特定の医療目的のために提供される特定のソフトウェアとハードウェアに対してだけ医療目的を謳う必要がある、とThompsonは語る。

おそらく、FDAとAppleの両者にとって、iPhone、Apple Watch、そしてApple製の他のユビキタスデジタルデバイスを含む、全てのプラットフォーム自体へ、規制適用を行おうとすることは悪夢に他ならないだろう。実際、ティム・クックは過去に、その理由から、Watchにはフィットネスと心拍センサー以外のものを追加する予定はないということを明言していた

私たちはFDAにコメントを求めた:広報担当者の回答は、当局はApple Watch単体に対するコメントをすることはできないが、FDAはAppleが最近発表した心臓研究の進展に関連したガイダンスを提供している、というものだった。

AppleがWatchのバージョンを分けて、日常利用のバージョンと、医療追跡のためのバージョンを別々に作成することはもちろん可能だ。Appleは既に最新版では2つのバージョンを作っている:LTEありとLTEなしのバージョンだ。

Appleが、皆に身に付けて欲しいと思うデバイスの、普及速度を落とす余計な規制レイヤーを追加することを決意するとは考えにくいが、同社は、私たちにバイタルをチェックさせ、健康情報をプラットフォームを通して追跡させたいと思っているように見える——もちろん一方では、Appleに有用なデータを提供しながら。Watchは、私たちの健康状態、睡眠状態、心臓のリズム、フィットネスデータを追跡する簡単な手段を提供し、それらの情報をすべてAppleのヘルスアプリに取り込む。

また、Research Kit(Appleが公開しているAPI。これを使うことで医療機関や研究機関が患者のデータを集めやすくなる)を通じて医療研究に参加することができ、重要な医療情報を追跡するために便利な、Medical IDセクションを提供している。

Watchを医療機器にするといういうアイデアは、Appleの過去数年の動きを考えれば、それほどとっぴなものではない。しかしAppleが、医療用バージョンのWatchをすぐにでも提供すると期待しているだろうか?おそらくそれには時間がかかるだろう。

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(翻訳:Sako)

セルラー通信対応のApple Watchが正式リリース

新しいApple Watchが正式にアナウンスされた。一番大きなニュースは単独でセルラーネットワークにアクセスできるようになったことだ。内蔵チップにより、単体でLTE通信ができるようになり、iPhoneとのテザリングなしにネットワークにつなぐことができるようになったのだ。Apple Watch単体での魅力を大いに向上させる変更であるといって良いだろう。

セルラー通信対応版の価格は399ドルからとなっており、セルラー非対応版は329ドルからだ。プレオーダーは9月15日からとなり、出荷は9月22日からだそうだ。

セルラー通信に対応したことで、iPhoneが手元になくても電話やメッセージの受発信を行うことができるようになったわけだ。iPhoneとつながっていない状態でも同じ電話番号を共有するようになっており、電話やメッセージを電話と時計の双方で受け取ることができるようになる。

もちろん、Apple Watch単体でApple Musicにアクセスできるようにもなる。ランニング中の統計情報を取得するといった従来の用途に加え、さまざまな可能性を持ち運ぶことができるようになるわけだ。

外見は以前のApple Watchと同様で、ストラップやバンドなどはこれまでのものを使うことができる。新しいiPhoneのカラーバリエーションにあわせて、Apple Watchの方にもBlush Goldと呼ばれるカラーが増えている。さらにハイエンドモデルではこれまでのホワイトに加えてDark Grayも加わることになる。なお、以前にもお伝えしたとおり、セルラー通信対応モデルの竜頭部分には赤色のカラーリングが施される。なかなか魅力的に見えるものであり、また非セルラー版との違いをアピールすることもできよう。

プロセッサーはデュアルコアで、従来よりも70%のパフォーマンス改善が行われているとのこと。さらに新しいW2チップの搭載によりBluetoothなどのワイヤレス接続の効率もアップしているそうだ。ディスプレイ部分がアンテナとしても機能し、電子SIMカードも内蔵している。

先に記したとおりにサイズはこれまでのものと同様だが、水晶発振器のサイズは若干大きくなっているらしい。それでも十分に小さなものとなっている。GPSや耐水機能、バッテリーのもちについてもこれまでと変わらない。

Tim Cookによれば、Apple Watchの顧客満足度は97%と、業界トップクラスにあるとのこと。また、昨年の腕時計シェアの数値と比較すれば、いまやApple Watchが世界ナンバーワンの地位にあるとも述べている。

ソフトウェア的なアップデートも行われ、心拍数モニターの表示もわかりやすくなった。安静時心拍数との比較で、ワークアウト完了時にどのくらいの時間で復帰できるかなども測定できるようになっている。

とくに運動を行なっていないのに心拍数が増えた場合などには、通知をしてくれるようになった。不整脈を検知して通知してくれる機能もある。心臓発作などの兆候を検知して、重大事になる前に対処するようなこともできるかもしれない。

スタンフォード大学の協力を得て、「Apple Heart Study」の開発も行なっているそうで、こちらは年内にアプリケーションストアに登場するとのこと。

さらに、アウトドアでの活動中に利用する「Sport Loop」というバンドも発表された。新しいエルメスバンドもあるし、カラーバリエーションも増える様子。ウォッチフェイスにも新しいものが用意されている。

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(翻訳:Maeda, H

次世代Apple WatchはLTE通信対応

昨晩、iOS 11 GMのダウンロードリンクがReddit上でリークされた。その内容については9to5Macが分析して記事にしていた。

新しい機能についてはこちらの記事にまとめてある。しかし、そうした新機能の数々の中でも注目すべきなのはLTE通信に対応したことだろう(あるいはLTE版とWiFi版があるのかもしれない)。LTE通信が可能になるということは、通信を行うのにテザリングする必要がなくなるということを意味する。リークされた画像では、Apple Watchの左上に、LTE信号の強度を示すインジケーターが表示されている。

テザリング不要でネットワークにつながることのメリットはいくらでも考えられるだろう。iPhoneを持ち歩かずとも、音楽ストリーミングを楽しんだり、電話に応答したりすることもできるようになるわけだ。

さらに、9to5Macの記事によれば、LTE版Apple WatchはiPhoneと同じ電話番号を持つようになるのだとのこと。かかってきた電話を、どちらのデバイスでも受けられるようになるわけだ。これまではデータ通信のために回線サービスを新たに契約したりしていたわけだが、おそらくはそれよりも安い料金プランが提供されるのだろう。

なお、9to5の画像によれば、LTE版のApple Watchは竜頭の色が赤になるようだ。

そういえば2年前、オリジナルのApple Watchが発表された際にもTim Cookは赤い竜頭のApple Watchを手にしていた。この頃からTim CookがLTE版を試していたのか、それとも当時は赤竜頭に別の意味をもたせようとしていたのかは不明だ。

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(翻訳:Maeda, H

ボストン・レッドソックスがApple Watchを使ってニューヨーク・ヤンキースからサインを盗んでいた

[↑次は直球]

Appleは次のApple Watchを発表するとき、絶対このネタを使うだろう。Boston Red Soxが相手チームのバッテリーのサインを盗むとき、このスマートウォッチが重要な役割を演じていたらしいのだ。

The New York Timesによると、MLBは、現在一位(アメリカン・リーグ東部地区)のRed Soxが、最近のヤンキース戦と、もしかして他チームとの試合でも、対戦相手のキャッチャーのからサインを盗んでいた、と裁定した

実際にどうやったのか:

Red Soxのビデオ担当者は撮影中の映像からハンドサイン(手信号)を入手し、iMessageやSMSを使って、ダッグアウトにいるトレーナーが着用しているApple Watchにその情報をメッセージした。そしてそのトレーナーは、情報を試合中の選手に伝えた。

野球のファンでない方のために簡単に説明すると、キャッチャーはピッチャーに、次に投げるべき球種をハンドサインで指示する。しかし相手チームの打者などは、この情報が分かればものすごくありがたい。次がカーブか直球か事前に分かっていたら、打者はその球をヒットにできる確率がとても高くなる。

それまでの方法では、二塁にいる走者がキャッチャーの手元を覗き込み、球種を打者にジェスチャーで教えていた。しかしライブのビデオと、Apple Watchのようなリアルタイムの通信デバイスをを使える今では、サイン盗みはずっと容易になった。

そしてもちろん、その‘犯行’の現場をとらえたのは、Red Soxと今地区リーグの首位を争っているYankeesだった。彼らは、Red Soxのトレーナーが自分のApple Watchを見て、その情報を選手に伝えている様子をとらえたビデオを、リーグに提出した。そして両チームは伝統のライバル同士〔日本の巨人/阪神のように〕だから、Red Soxも、Yankeesがテレビ放送用のカメラを使って試合中にサインを盗んだ、と提訴した。

実は、サインを盗むことは野球ではかなり一般的に行われていて、目と何らかの信号と声で自分が見たものを伝えることは許されている。しかし今回のような、ビデオによるリプレイ技術やApple Watchを使って伝達を電子的にスピードアップすることは、許されていない。リーグは、Red Soxやその他の累犯チームに、罰金を課すことになるだろう。

残された唯一の疑問は、Apple Watchのこんな使い方を誰が一体Red Soxに教えたのか?だ。ここに、その手がかりらしきものがある:

[Tim Cook: Red Soxとファンのみなさん、ボストンでの楽しい一日をさらに楽しくしてくれてありがとう。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

米保険大手のエトナ、顧客2300万人にApple Watchを提供か

Appleと医療保険大手のAetnaは、Aetnaの2300万人の顧客にApple Watchを提供する件で秘密の会合を重ねていると、CNBCが報じた。

先週の木曜日と金曜日に南カリフォルニアで開かれた会議には、両社の上級幹部を始め、Appleの特別医療プロジェクトの責任者、Myoung Chaや、全米の病院から医療情報責任者が参加したと報じられている。

Aetnaは早ければ来年に計画を実行する可能性があるとCNBCの情報筋は伝えている。

本誌はApple、Aetnaの両社に問い合わせており、情報が入り次第続報する予定。Aetnaは現時点でコメントを控えている。

Appleがこの医療保険会社と提携するのはこれが初めてではない。すでにAetnaは、同社従業員5万人にApple Watchを配布している。昨年9月には、選ばれた大企業顧客にApple Watchを提供しており、今回の発表はその延長線上にあると言える。

報道によるとAetnaは、さらに広い分野に提供する野望を抱いている。新たな健康データを大量に取得することで、医療保険会社として顧客の活動に対する深い洞察を得ることができる。

この契約はAppleにとっても利益がある。AppleはApple Watchを医療、フィットネス向けに大きく売り出しており、一時的にFitbitを抜いた後、XiaomiがQ2にトップとなるまで今年最大のウェアラブルメーカーの座を獲得していた。

ほかにもAppleは、バイオメディカル・エンジニアを密かに雇い、血糖値の追跡やその他の疾患の検出に使用するセンサー技術の強化をはかっている。これはどの医療保険会社にとっても、データに基づいて顧客の活動を把握するのに役立つ。

もちろん、顧客がApple Watchと引き換えに、その情報を提供するかどうかは、まだわからない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watchの次のバージョンはiPhoneがなくてもデータ通信ができる?

Apple Watchは見事な技術の結晶だが、欠点もある。中でも気になるのは: スマートフォンを持たずに外出した場合、自分の腕にあるスマートウォッチが急に、やや無能になってしまうことだ。近くにiPhoneがなければセルネットワーク上のデータ通信ができないから、メッセージや音楽などを取り出せない。

しかし、最近聞こえてくるひそひそ話によると、それが変わるらしい。

Bloombergにいつもよく当たる記事を書いているMark Gurmanによると、次のApple WatchはIntelのチップによりLTE内蔵になり、年末に発売される。

“でもさぁ”、と思わず言いたい人がいる。“スマホはいつも持ってるから、そんなの要らないじゃん?”。

たしかにそうだが、それは、持たなければならないから持ってるのだ。そうしなければ友だちは、あなたが死んだと思うかもしれない。でもこれからは、ビーチやジムやランニングに出かけるとき、スマートフォンを家に置いておける。しかもジムでは、スマートフォンがなくてもいろんな装備と通信して、あなたの‘成績’などが分かる。

でも、まだ詳細がわからないから、疑問も多い:

  • 電池寿命。Apple Watchの電池寿命は徐々に良くなっているが、まだ満足ではない。セルネットワークへの接続が加われば、悪くはなっても良くはならない。どんな対策を取る気か? John Gruberは、ウォッチのサイズを大きくして大きな電池を入れる説だ。
  • LTEチップは特製のApple Watchモデルか?それとも現行のハイエンド機か? iPadのプレミアムオプションのときを思い出すと、たぶん後者だろう。
  • それは完全に別立てのデータ契約になるのか? それともAppleとの契約で既存のデータ契約の一部になるのか?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple Watch、対前年比売上50%アップ

Apple Watchの販売台数は昨年から50%アップしたとApple CEO Tim Cookが語った。Cookは火曜日(米国時間8/1)の投資家向け会見で好調の第3四半期決算について話した中でこのことに言及した。

全体では、Appleはアナリスト予測を上回り、1株当たり利益は1.57ドルの予測にたして1.67ドルだった。売り上げは454億ドルで、予測の448.9億ドルを超えた。

この良い知らせを受け、株価は時間外取引ですぐに5%高となった。しかし、見落とされがちなのが「その他の製品」カテゴリーで、これにはApple Watch、Apple TV、Beats製品、iPod、およびAppleブランドアクセサリーなどが含まれる。

このカテゴリーの売上は27.4億ドルで、前年同期から23%増加した。年間売上成長に貢献している製品の1つがAirPods、昨年12月に発売されたワイヤレスイヤホンだ(個人的にはちょっと使えないと感じているが、持っている知り合いは全員音質がいいと言っている)。

AirPodの売り上げはすべて新規で、Apple Watchが昨年より50%増えているなら、23%増という数字は、このカテゴリーのほかの製品の成長がずっと小さいか、減少しているかもしれないことを意味している。いずれにせよ、Apple Watchの売り上げが占める割合がわからないので、確かなことはわからない。

一人のアナリスト、Creative StrategiesのBen BajarinはApple Watchの販売台数を2~300万台と推定している。

[2017年1Qと2Qの両方でApple Watchの売り上げが前年比50%アップということは、2~300万台だろう。2017年のWatchはよいスタートを切った。]

なぜこんなに売上が伸びたのかはわからない。AirPodsとの相性のよさが後押ししたという意見もある。フィットネストラッカーのFitbitの苦戦やJawboneの倒産も追い風になったに違いない。発売日の違いによる影響もあるかもしれない。2016年9月のWatchの方が、昨年同時期にとっての2015年4月のWatchよりも新鮮だ。

「その他の製品」は今年の第2四半期から5%ダウンしているが、これは季節変動の傾向に沿っている。また、2016年9月のApple Watch第2世代の発売から時間が経っており、Apple TVは2015年10月以来新製品がないので、前四半期からの減少は驚くに値しない。

そして、2014年に30億ドルで買ったBeats Electronicsがいる。ドクター・ドレーブランドのヘッドフォンにはカルト的ファンがついているが、ライバルも多い。

iPodについては、ほとんどのAppleファンがiPhoneを持っている今、似たような機能の別製品を買う理由はほとんど見つからない。

Appleが「その他の製品」のもっと詳しい内訳を教えてくれることを期待しよう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watchは不整脈を97%の精度で検出できる(UCSFの研究結果)

心拍測定アプリのCardiogramがカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)と協同で実施した研究によると、Apple WatchをAIベースのアルゴリズムと組み合わせることによって、ごく一般的な不整脈を97%の精度で検出できることがわかった。

eHeartと名づけられたこの研究にはApple WatchアプリのCardiogramを通じて募集した6158名の協力者が参加した。ほとんどの被験者の心電図は正常だった。ただし、うち200名には発作性心房細動(異常な心拍)の診断履歴があった。技術者らはApple Watchの心拍データから不整脈を検出するべくディープ・ニューラルネットワークを訓練した。

Cardiogram社はUCSFと協同で、2016年からApple Watchを使って脳卒中を予知する可能性の研究を始めた。脳卒中の約1/4は不整脈が原因であると、Cardioragmの共同ファウンダーでUCSFのeHeart研究プロジェクトのデータサイエンティスト、Brandon Ballingerは言う。

Cardiogramは開発したディープ・ニューラルネットワークを病院内の電気的除細動(心臓のリズムを正常に戻すための医療手順)51例について試験した結果、97%の精度でニューラルネットワークが心拍異常を検出できたと同社は報告している。

現在はまだ予備的アルゴリズムに基づく研究段階にすぎないが、脳卒中を予知し未然に防ぐ方法として期待されている。不整脈の中で最も頻度の高い心房細動は、脳卒中の原因の1/4を占める。Ballingerは、この種の脳卒中の2/3は比較的安価な薬品で予防することが可能だと話した。

そして今や脳卒中のリスクが高い高齢者を含め、多くの人々がFitbitやApple Watchなどのウェアブル製品を着用するようになり、こうしたデバイスは心拍モニターの役割も果たす。心臓の異常を見つけ出すよう訓練されたアルゴリズムをデバイスに内蔵することによって、リスクの高い人たちの命を救えるかもしれない。

なお、ここ数年で携帯型心電計が大きく進歩したことも忘れてはならない。Mayo Clinicは、AIとAliveCor製の心電計を使った協同研究に参加している。この心電計はスマートフォンの裏面に装着されKardiaというアプリで不整脈を検知するもので、その能力は医療機関で使用されている心電計装置に引けを取らない。Mayo Clinicはこの研究結果に強く共感し、AliveCorが最近実施した3000万円の調達ラウンドにも出資した。

CardiogramとUCSFは今後もeHealth研究を継続していく。ディープ・ニューラルネットワークを複数の判定基準に沿って検証し、結果をCardiogramアプリ自身に取り込む計画であり、不整脈以外の健康状態を認識する方法についても研究中だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

大丈夫、五番街Appleストアのガラスキューブは(永久には)撤去されない

今日、Appleがニューヨーク五番街のAppleストアに設置されているあの象徴的「ガラスキューブ」を撤去する、という報道を見た人は私と同じく驚いたことだろう。ニュースの出所は建築許可申請書類で、おそらくAppleウォッチャーの誰かがMacrumorsなどのサイトにタレこんだものと思われる。

許可書類には「Appleストアのエントランスにあるガラスキューブ状構造物を完全に撤去する」ことが求められている。

私はすぐに疑ってかかった。世界一知られている自社店舗の建造物をAppleが理由もなく撤去することなどありえないからだ。そこで、あちこち聞いて回った。

どうやら、〈許可書類はすべてを語らない〉類の話らしいことがわかった。たしかにAppleの建築請負業者は、五番街の店舗入り口に置かれたガラスキューブを実際取り除く必要があるかもしれない ― ただしそれは、大規模なリノベーションを行うのに一番便利な出入り口の上に大きなガラス箱が置かれていると、少々不便だからというだけの理由だ。

私が知る限り、計画では常に工事終了後にキューブを戻すことになっている ― あくまでもまだ計画段階だ。何らかの改造や改良を施すつもりかどうかは現時点ではわからない。かつてAppleは北京拠点のNorth Glass Safety Glass Co.製のガラスを使ってガラスの枚数を減らし見た目をよくしたことがあるので、今回もキューブを輝かせるための何かをするかもしれない。

Appleにコメントを求めたところ、リノベーションを発表したときと同じ声明文が返ってきただけだった。

というわけで、キューブが永久になくなることはない ― 少しの間いなくなったとしても必ず戻ってくる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watchの新年のフィットネスチャレンジは期間をCESに合わせる

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最近は、新年の決意というやつも、ますます簡単になっている。今では年に一度、今年は10キロ痩せるぞ!と大げさに決意表明しなくても、ソーシャルメディアでありとあらゆる人生の選択ができるし、自分の体重の増減など、毎日のように自分の腕の上で知ることができる。年に一度どころか、毎日決意してるようなものだ。もちろん、お正月固有のめでたさを、否定するつもりはないけどね。

11月のAppleは、祝日をテーマとするフィットネスチャレンジをまたやらかした。それは感謝祭の七面鳥レース(Turkey Trot)5キロだ。当然ながら同社は、新年にもおなじようなことをやる。たまたま、Apple Watchのアップデートは12月28日に始まるから、それの展開スケジュールに合わせるてチャレンジの期間は丸一か月になる。

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その日の朝ウォッチを見ると、新年チャレンジのリングが1月2日にセットされている。元旦の一日だけ、休養日だ。チャレンジはウォッチの三つのリングすべてを、その月内の一週間で閉じることだ。

七面鳥レースのときと同じく、Appleはこれをソーシャルなイベントにして、1月初めの一週間ぶん相当のアクティビティという目標を達成したことを、共有できるようにする。その一週間のことを、CESとも呼ぶ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Fitbit、ホリデー需要でようやく一息

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ホリデーシーズンがやってきて、また去っていった。そして、いつも通り、Fitbitがやや息を吹き返した。

また今年も、みんながFitibitをプレゼント用に買っている。〈正確な〉数はわからないが、ダウンロードランキングを見ると、FitbitはApp Storeのトップに踊り出ている(スーパーマリオランの途方もないプロモーションの存在にもかかわらず)。どうやらこの商品は両親へのプレゼントにもかなりの人気らしく、App Storeのヒットチャートを見ると、母の日と父の日の前後に山ができている。

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そして待ち望んでいたものが来た。ウォール街は株価を7%ほど上げてFitbitに一息つかせてくれた。今年同社は75%近く値を下げていた。この年は決して順調ではなかった。数々の低調な結果を残した上、なぜかスマートウォッチ市場への参入を決めた。ウェアラブル市場全体も好調とは言えず、eMarketerは2015年からの成長予測を60%から25%へと急激に引き下げた

Fitbitは相変わらず新製品を出し続けており、益々競争が激化する市場で答を探していることは間違いない。同社はPebbleの資産と一部の人材を獲得した。PebbleはKickstarterで大成功を収めたことで最初の真のスマートウォッチを送り出した会社だ。Pebbleにとって最高の結果ではなかったが、Fitbitがフィットネストラッカー以外を模索するモードに入ったことはたしかだ。

Appleがウォッチのフィットネス機能を強化し始めている今、Fitbitにとって困難曲線の傾きが急になっていくことは間違いない。AppleはNike+バージョンのApple Watchを出すなど、スマートウォッチ市場だけでなく、フィットネストラッカー市場をも支配しようとしている。Appleは付加価値のあるプレミアム商品で知られており、数字はわからないものの、歩数を測るだけではないフィットネストラッカーに余分なお金を払う人はいるだろう。

それでも!Fitbitはプレゼントに向いているようで、人々は今も買い続けている。同社が第1四半期の決算を報告すればすべてがわかる。Apple Watchという強固なライバルが存在するだけでなく、ウェアラブルの普及全般が低調な中を生き残るために、Fitbitは何か大きなブレークスルーを見せる必要がある。幸いなことにJawboneとの法廷闘争も終わったので、今後の心配事は少なくなった。

メリークリスマス、Fitbit! ウォール街を喜ばせるための仕事はまだ山ほどあるが、とりあえず一息つくことができただろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

米国のウェアラブルデバイス市場は不調

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AppleはApple Watchのセールスが「素晴らしい」とまだ言い張るかもしれないが、全体として、ウェアラブルデバイスカテゴリは、これまでに予測されていた速さで成長はしていない。eMarketerの新しいレポートによれば、Apple WatchやFitbitのようなウェアラブル製品は、2015年から2016年にかけて前年比で60パーセント以上の成長が見込まれていたが、同社はその成長の推定をいまや25パーセントまで下げている。

「特にスマートウォッチは」とレポートは書く。「顧客を納得させることに失敗した」。

他のデバイスカテゴリとは異なり、ウェアラブルデバイスは、アーリーアダプターを越えた先の牽引力を得るために苦労している。そしてスマートウォッチに関して言えば、消費者たちは購入する理由に苦労しているままなのだ。

ウェアラブル-eMarketer社

eMarketerのアナリストNicole Perrinは、Apple Watchがやって来る前は、フィットネストラッカー(フィットネスの状況を追跡するデバイス)がその領域を支配していたと指摘した。今日、健康と健康の追跡(トラック)は、Apple Watchも含む新しいウェアラブル機器たちの重要なセールスポイントの1つだ。

しかし、Appleは標準的なフィットネストラッカーと比較して、より高価なスマートウォッチの強化された機能に価値があるのだということをまだ全員に得心させることができていない。

「スマートウォッチの明確なユースケースの欠落によって、このより洗練され高価なデバイスたちは期待されたほどの勢いでは市場を掴んでいません。スマートウォッチはフィットネストラッカーよりも多くの機能を備えているものの、その機能は大きく重複しているからです」とPerrinはレポートで述べている。

同社は3950万米国の大人が少なくとも1ヶ月に1回はウェアラブルデバイスをインターネット接続一緒に利用すると推定している。しかし、これはeMarketerが、2015年10月に予測していた6370万人よりもはるかに少ない数字だ。ウェアラブルデバイスの利用はやっと人口の15.8パーセントに達したところで、2020年までに21.1パーセントに成長する程度だと予想される。

ウェアラブル市場の不調に注目したのはeMarketerだけではない。今月IDCは、スマートウォッチの数字が減少傾向にあることを報告した、 Appleの総出荷台数は前年比71パーセント減で、4位に後退した。その代わりにFitbitが市場の23パーセントを占め、この四半期に530万台を出荷して、このカテゴリの覇者となった。

しかし、Fitbitでさえも苦労する可能性はある。新しいレポートによると、FitbitのCharge 2は、Flex 2の需要が乏しいことに伴って在庫が「積み上がっている」ことを確認した情報源からのチェックに基づき、期待どおりの速さで販売されない可能性がある模様だ。

さらに、IDCは10月にスマートウォッチの販売が急落したと発表した。総出荷台数は前年同期比で51.6パーセントの減少だ。

Appleは、IDCの最新の報告書に対して、ハードの台数ではなく、 Apple Watchの成功を以前の自身のセールスと比べて賞賛することで反応した。Apple CEOのティム・クックは、Appleウォッチのホリディショッピングの最初の週の売上はこれまでの最高を達成し、この四半期の売上も最高のものになる予想であると述べたのだ。

Apple Watchが2016年のホリディシーズン中にこれまで以上に売れたことは驚くことではない。なにしろこの時期は皆の財布の紐が緩みがちなときなのだ。さらに、Appleがホリデーシーズンに向けて新しいバージョンのスマートウォッチをリリースしたことも売上の増加に貢献しているだろう。

しかしその増加もウェアラブルカテゴリー全体を救うほどではない。

ウェアラブル・年齢eMarketer社

eMarketerの新しいレポートによると、若者ほどウェアラブルにより関心があり、18歳から34歳のうち約30パーセントが2017年にはウェアラブルユーザーとなり、人口全体の平均である17.6パーセントよりも多くなる予想だ。

またウェアラブルの早期アダプターが、フィットネストラッカーへの移行が行われるまでは、男性に偏っていたという発見も報告には含まれている。今は、2018年までにより多くのウェアラブルユーザーが女性になることが予測されている。

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(翻訳:Sako)

Tim Cook曰く、Apple Watchの売れ行きは順調

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Apple Watchが当たりなのか外れなのかを知ることは難しい。会社は明確な売上台数を公表しない。しかしTim Cookは、ウェアラブルに関するIDCのレポートに応え、売行きは好調だと語った。

レポートによると、Appleはウェアラブル企業としてFitbit、Xiaomi、Garminに続く第4位にすぎない。前年と比べて出荷台数は大きく71%も減少している。

しかしTim Cookは、事実を明確にすべくいくつかの情報をReutersに伝えた。売上はホリデーショッピングの第一週に記録を更新した。これまた非常に特異な一点のデータだが、おそらくAppleにとって良い週だったことを意味するのだろう。

さらにAppleは、今期がApple Watchにとって過去最高の四半期になると言っている。Apple Watchはホリデーギフトに良さそうなので、他の時期よりもこの四半期の方がずっと売上が増えるのは当然ではある。

今や人々の興味は、既存のApple Watchユーザーがいずれ新機種に買い換えるのか、それとも自分の生活にApple Watchは必要ないと決断するのか、に向けられている。Apple Watchのエキサイティングな時期は終った。それでも、これからの何年かはじわじわと退屈な成長を続けるのだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook