アップルのWWDC20は6月22日開幕、初のオンライン開催

話は3月にさかのぼるが、テック企業が次から次へとオンライン限定の年次イベントを発表する動きにApple(アップル)も加わった。世界中のイベント開催者が深刻化するパンデミックによる新たな現実を受け入れようとする中で、Apple上級副社長のPhil Schiller(フィル・シラー)氏は当時、「デベロッパーコミュニティに新たな体験をもたらし、世界中の数百万のデベロッパーにリーチする画期的な方法になる」ことを約束した。

アップルは米国時間5月5日朝、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の維持)と外出禁止の最中に開催されるWWDCがどのようなものになるか情報を出した。年次開発者会議は6月22日に開幕する。既に示されていたように、イベントは iOS、iPadOS、そしてMacOSのデベロッパー向けのオンラインセッションで構成される。全デベロッパーが、Apple DeveloperアプリとApple Developerウェブサイトを通じて無料でカンファレンスに参加できる。物理的に集うことが制限されているためではあるが、こうした形でアップルがイベントを開催するのは、過去30年で初めてのことだ。アップルのサイトからアクセスできるようになることに、サンノゼマッケンナリーコンベンションセンターはもちろん青ざめているだろう。

プレスリリースの中で、シラー氏は不透明な時代に新たな方式を導入することについて、またもやポジティブな発言をしている。「WWDC20は世界の2300万人超のデベロッパーコミュニティが集う、これまでで最大規模のものになる。Appleプラットフォームの未来を学ぶために6月に1週間にわたって前例のない方法で開催される」と述べた。「グローバルのデベロッパーコミュニティと6月にオンライン上で顔を合わせ、デベロッパーがこれまで以上にすばらしいアプリやサービスを創造するのをサポートすべく現在取り組んでいる新たなツールを共有するのが楽しみだ」。

詳細はイベントが始まる半月ほど前に明らかになる見込みだ。アップルはまた、優秀者がWWDCノベルティをもらえるSwift Student Challengeを5月16日まで開催する。新型コロナウイルス(COVID-19)のために再調整された多数の他のイベントのように、アップルのような大企業のものであっても多少の不具合はあるかもしれない。そうだとしてもオンラインファーストの会議が、新型コロナの脅威が落ち着いた後に特例ではなく常態になるかどうか興味深いところだ。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Mizoguchi

Google I/Oはオンライン開催も含め全面中止

Google(グーグル)は米国時間3月20日のTwitterの投稿で、関係者全員の健康と安全への懸念により2020年のGoogle I/O 2020の中止を発表した。先に発表されていたオンラインでのカンファレンスも行われないこととなった。

そのツイートでは「弊社のデベロッパーや社員、および地元地域社会の健康と安全に配慮し、また地元ベイエリアの各郡による屋内避難指示に基づき、残念ながら今年は、いかなるかたちのI/Oを開催しない」と述べている。

グーグルにとってこのI/Oカンファレンスと、これもやはりキャンセルされたGoogle Cloud Nextカンファレンスは、今後の新製品やサービスについてデベロッパーとパートナー。その他の関係者たちに知ってもらう機会であるため、中止の影響は大きい。

これらに代わる大きな機会はほかにないため、カンファレンスで生まれる人のネットワーク以外にも、同社について世界に知ってもらうための方法は残っていない。2020年はウイルスへの懸念から、さまざまなイベントが二の次になってしまっている。

同社によると2020年は、リアルとバーチャルのどちらも、これらのイベントのスケジュールを改めることをしないという。変更やアップデートや新サービスについては、数カ月以内に別の方法でコミュニティに告知される。

「我々が現在できることの中で最も重要なのは、直面している新たな課題において、人びとを助けることに集中することである。プラットフォームのアップデートについては我々のデベロッパーブログやコミュニティフォーラムといった他の手段で、確実にお伝えしていきたい」とグーグルは記している。

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Google I/O 2020も新型コロナの影響で開催中止
GoogleがCloud Nextのオンライン開催を日程未定で延期

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

GoogleがCloud Nextのオンライン開催を日程未定で延期

数週間前にGoogleは、同社の2020年最大のカンファレンスであるCloud Nextの実会場における開催を中止した。現在、他の大きなイベントの新型コロナウイルス流行による中止が相次いでいる。Cloud Nextは当初、4月6日から8日までに延期され、他の企業と同じくオンラインでの開催になっていたが、米国時間3月17日の発表でそれもまた延期されることになった。新たな日程は発表されていない。

Google Cloudのチーフ・マーケティング・オフィサーであるAlison Wagonfeld(アリソン・ワゴンフェルド)氏は、再度の延期を発表するブログ記事の中で次のように記している。「目下、私たちにできる最も重要なことは、私たちの顧客とパートナー両者のサポートに集中することである。『Google Cloud Next’20: Digital Connect』の実施に対して今でも全精力を傾けているが、それは正しいタイミングで行うべきだ。状況が好転次第、その新たな日程をシェアしたい」

おそらくこれからの数週間は、これと似た発表が次々に行われるのではないだろうか。企業がリモートワークへ移行し、州が外出禁止を指示し、社会的距離(social distancing)という言葉を突然多くの人が知るようになり、基調講演をストリーミングでやることも難しくなっている。皮肉な見方をすれば、重要な疾病に関するニュースがひっきりなしに飛び込んでくる中、テクノロジー企業の発表の影が薄いことは注目に値するだろう。最近の数日で、複数の企業が延期の延期を発表しているが、今後さらに発表されることは確実だ。

関連記事:Googleは新型コロナの影響で同社最大のカンファレンスCloud Nextをオンラインで開催

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GDC 2020が中止(もしくは夏に延期)になった

サンフランシスコのGame Developers Conference(ゲームデベロッパーカンファレンス、GDC)を企画した連中はこれまで慌ただしい日々を過ごしていたに違いないと思うが、米国時間2月28日になってそのチームは、3月に予定されているそのイベントの中止を正式に決めたと発表した。彼らのブログ記事には、できれば夏の終わりごろへスケジュールを繰り延べたいとある。

このところ、このイベントの有力企業スポンサーのほとんどすべてが、新型コロナウイルスをめぐる不安により社員をイベントに送らないと発表した。MicrosoftやUnity、Epic、Amazon、Facebook、Sonyなどはすべて不参加を決めた。GDCの声明はウイルスに触れていない。

GDCの主催企業は、カンファレンスと展示会の前売り券を買った人には全額返済すると言っているが、2020年のGDCが消えてなくなるのではなく、夏の終わりごろにずらしたい、とブログで書いている。曰く「パートナーといっしょに詳細を詰めて、数週間後に我々の計画に関する情報をシェアしたい」そうだ。

GDCは、新型コロナウイルス騒動で中止に追い込まれたテクノロジーカンファレンスの、最新例にすぎない。2月28日にはFacebookが、F8カンファレンスの生出演(オフライン)の部分を中止すると発表したし、さらにその前には、バルセロナで行われる予定だったMobile World Congress(MWC)の中止を、主催団体GSMAが発表した

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Disrupt BerlinでのStartup Battlefieldファイナリスト5社が決定

現地時間12月11日、ドイツ・ベルリンで開催されたDisrupt Berlinのステージに14社のスタートアップが立ち、ライブのデモと彼らの起源とビジネスモデルに関するプレゼンテーションを行い、業界のエキスパートである審査員たちの質問に答えた。そこからTechCrunchは、審査員たちの意見も参考に、5社のファイナリストを選んだ。彼らの製品は、生産性ツールから大気汚染に至るまで実にさまざまだ。

これらのファイナリストたちは明日12月12日の決勝のステージで、新たな審査員を前に再びプレゼンを行う。その実況はTechCrunchのウェブサイトでも見られる。そして優勝チームは5000ドルの賞金と、由緒あるDisrupt Cupを1年間管理する権利を勝ち取る。以下が、そのファイナリストだ。

Gmelius


Gmeliusは、Gmailの中に作業スペースを作り、チームが次々と新しいソフトウェアを導入するのではなく、既存のさまざまなツールで仕事ができるようにする。GmeliusはGmailの作業スペースに、受信トレイの共有やヘルプデスク、アカウント管理、オートメーションツールなどさまざまな機能を加える。関連記事はこちら

Hawa Dawa

Hawa Dawaは、衛星や大気質監視ステーションなどからのデータを組み合わせて大気汚染のヒートマップを作り、そのマップをAPIのサブスクリプションとして都市や企業に売る。データの利用はハードウェアを特定しないが、同社は大気質センサーを装備していない企業や都市のために、独自のIoTセンサーを作って提供している。関連記事はこちら

Inovat

Inovatは、旅行者に対する付加価値税の還付手続きを容易にする。アプリとOCRと機械学習を併用してレシートを解釈し、取られすぎの税金を計算して、正しい形式の申告書類をオンラインで、または税関に直接提出する。関連記事はこちら

Scaled Robotics

Scaled Roboticsのロボットは、建築現場の3D進捗マップを数分で作る。精度は高く、梁の1〜2cmのずれでも見つける。現場監督はそのマップを見て細部の状況をチェックできる。現場に残された残骸が多すぎるという検知もできる。関連記事はこちら

Stable

Stableが提供するソリューションは自動車保険並にシンプルだ。同社は世界中の農家を、価格変動から護る。このスタートアップを利用して、小さなスムージーショップからコカコーラのような大企業に至るまで、何千種類もの農産物や包装資材、エネルギー製品などに保険を付けることができる。関連記事はこちら

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クソロボット製作者のシモーネ・ギールツがDisrupt SFに登壇

来月は楽しいゲストがやってくる。クソロボット(Shitty Robots)で有名なSimone Giertz(シモーネ・ギールツ)氏が、米国サンフランシスコのMoscone Center(もスコーン・センター)で10月2日から4日まで行われるDisrupt SFに登場するのだ。

彼女は米国に住むスウェーデン人の発明家で、YouTubeのチャンネル登録者が192万人もいる。テクノロジーとアートの結びつきを奇抜なレンズを通していろんな角度から実験しまくる、創意豊かなDIYビデオが好評だ。

ギールツ氏は自称クソロボットの制作で有名なだけでなく、いろんな発明がある。スープと朝食を食べさせてくれたり、クリスマスカードを描いてくれたり、口紅を塗ってくれるアームは、出来不出来の落差が大きくて笑えた。もっと最近の口コミで広まった傑作は、電動工具を持ち出して自分のTesla車をピックアップトラックに変えてしまったやつだ。

サンフランシスコのステージで見せてくれる作品の中には、毎日カレンダーのようなすごく面白いものがあるだろう。このLED点灯カレンダーは昨年Kickstarterで60万ドルを集めたもので、ユーザーがいい習慣を身につけることが目的だ。瞑想、必ずデンタルフロスで歯を磨く、ブログを書く、あるいは、チューロ(メキシコ風揚げパン)を食べるとか。

Disrupt SFには、ギールツ氏のほかにもおもしろいゲストがいっぱい。キティホークのSebastian Thrun(セバスチアン・スラン)氏や、元国家安全保障局長官のMike Rodgers(マイク・ロジャーズ)氏、遺伝子編集技術CRISPRのRachel Haurwitz(レイチェル・ハウルウィッツ)氏、そしてSalesforceのMarc Benioff(マーク・ベニオフ)氏やBoxのAaron Levie(アーロン・レヴィ)氏などなど、数十名が登壇する。

今からチケットを買いたい人は、ぜひここで!。

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アップルが3月25日に新動画ストリーミングサービス発表か、AirPowerやAirPods 2はどうなる?

Apple(アップル)は米国時間3月11日の午後、3月25日にクパチーノのスティーブ・ジョブズ・シアターで開催れるスペシャルイベントの招待状を記者たちに送った。

諸説によると、その日のキーノートの主役は、ハードウェアでもソフトウェアでもなく、同社のコンテンツ事業らしい。招待状に付随している、かなりそのものずばりのヒントによると、そのイベントではビデオコンテンツのサービスが全面的に紹介されるようだ。招待状付随の動画は最初にフィルムリールのカウントダウンが数秒あり、最後に「It’s show time.」というメッセージが表示される。

[3月25日午前10時のイベントへの招待状と付随動画]

Appleはこれまで、大量のテレビ番組を提供してきたし、制作中のコンテンツに関する発表も多かった。でも奇妙なことに、それらを支えるプラットホームとか、サブスクリプションに関する情報は、ほとんど聞かれなかった。

Apple Newsが発表されたときにはサブスクリプション制の話もあったが、でも今回はビデオサービスの本格的なマーケティング色が濃厚だから、ニュースサービスがそこでついでに言及されることも、ありえないだろう。干された企画といえば、今回ハードウェアの発表もない雰囲気だ。AirPowerや第2世代のAirPodsは、とっくに発表があってもいい頃合いだけどね。

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AppleはWWDCで拡張現実の大きなアップデートを発表した、Googleとの技術競争がおもしろい

Appleは今年のWWDCの冒頭で、同社の拡張現実プラットホームのアップデートを強調し、iOS 12におけるARKit 2を紹介した。それには重要な技術的アップグレードがいくつか含まれている。

ARKitに新たに加わるもののすべてをデモすることはできなかったが、取り上げた重要な新機軸は、顔認識の改良やリアルなレンダリング、3Dオブジェクトの検出、持続的ユーザー体験や共有ユーザー体験などだ(上図)。

マルチプレーヤーはAppleのARの大きなアップデートだ。とくにゲームにとって重要だが、そのほかのカテゴリーにも今後利用していくだろう。

・関連記事: Apple’s AR bet still has a lot to prove(未訳)

Google I/Oでは、Cloud Anchorsという新しい技術を見せられた。それは二人のスマートフォンユーザーがクラウドで見ているものを同期してマルチプレーヤーを実現する。Appleがこれをどうやるか、まだ不明だが、Googleのこの方法ではCloud Anchorsによるマルチプレーヤーが複数のプラットホームを横断するから、AndroidユーザーとiOSユーザーの両方が参加できる。その点が、おもしろい。

AppleはARKitを1年前にリリースした。その開発プラットホームは複数のAppleデバイスの慣性センサー間の関係を合成する技術がベースで、カメラが空間内のそれらの位置を追う。この位置トラッキングによりユーザーはデジタルオブジェクトのまわりを動けるだけでなく、それらのオブジェクトを環境内の物理的なスペースに固定できる。

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Dropbox創業者ドリュー・ハウストン、9月のDisrupt SFで思いを語る

Dropboxは5億人以上の人々にとって欠くことのできない重要なツールとなった。われわれがファウンダー・CEOであるDrew HoustonをTechCrunch Disruptのステージに迎えることに興奮しているのはそれが理由だ

Dropboxがスタートしたのは2007年のことで、Houstonはこの10年間でDropboxを今日の巨人へと育て上げた。

その間、Houstonはいくつもの厳しい決断を下してきた。

数年前、HoustonはDropboxのインフラストラクチャーをAWSから移動する決断を下した。2014年、Houstonは当時上場を検討していたBoxに遅れをとらないために5億ドルを負債による融資で資金調達した。そして2017年3月、DropboxはJP Morganからさらに6000万ドルの負債による資金調達を実施した。

Houstonは、Appleからの9桁(1億ドル以上)の買収を断ったとも報じられている。

その間ずっと、HoustonはDropboxをプラスのキャッシュフローへと導き、昨年には年間売上予測10億ドルを見据える会社へと成長させた。

そしてもちろん、今年の株式上場を果たすことになった決断を忘れることはできない。

Houstonが初めてTechCrunch読者の前で自分について話したのは2008年のTC50で、スタートアップバトルフィールドの中だった。そのTC50でHoustonが話したときのビデオがここにある。

来る9月のDisrupt San Franciscoでは、Houstonを迎えてここまでの道のりや株式公開の決断、そしてDropboxの将来について話してもうのがたのしみだ。

ショウは9月5日から7日まで開催される。スーパー早割チケットはまだ買うことができる!

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バイオ専門のアクセラレーターIndieBioが初めてのデモデー、14社が勢揃い

[筆者: Neesha A. Tambe]
【抄訳】
今日(米国時間4/17)の午後2時から、本誌TechCrunchはIndieBioのデモデーをお届けする。

IndieBioは、バイオテク企業にフォーカスする生後4か月のアクセラレーターだ。初期段階の企業にメンター(mentor, 指導者, 個人指導)がつき、バイオセーフティーlevel 1と2のラボを利用でき、業界のエキスパートからのアドバイスと25万ドルの資金が得られる。

2018年度の14社は、ノンオピオイド鎮痛投薬管理や、合成木材の生成、そしてAIを利用する抗生物質耐性の抑止など、さまざまだ。

彼らのデモを、ご覧いただこう:

Antibiotic Adjuvant: AIを利用して抗生物質耐性をモニタし減衰する意思決定支援ソフトウェア。

BeeFlow: 農作物の受粉用の利口で強い蜂を開発中。収穫量を最大90%上げ、蜂の人口減を抑える。

Dahlia Biosciences: 研究や診断用の多重化イン・シトゥー単細胞RNA分析ツールの次世代型を作る。

Jointech Labs: 高品質な脂肪移植、脂肪由来の幹細胞、および細胞治療を安全低価格で提供。

Lingrove: 自然界にある繊維や樹脂から、外観や性質は高級木材のようでカーボンネガティブな合成木材を作る。

MezoMax: 骨折治癒の高速化、骨粗鬆症の治療の改善、高齢者の骨の強化を、新しいグルコン酸カルシウム立体異性体により実現する。

Neurocarrus: 慢性の痛みに対する、効果が長時間なノンオピオイド鎮痛剤。オピオイドのような習慣性や副作用がない。

Nivien Therapeutics: 化学治療と免疫治療の両方を強化する初めての低分子医薬。15例のがんで効果を実証。

Nuro: 手術やICU、介護、リハビリなどのあとで無力化している患者にコミュニケーション能力を持たせる。

Onconetics Pharmaceuticals: 腫瘍の細胞に対する遺伝子治療。遺伝子スイッチがアポプトーシスを誘起してがん細胞を殺す。

sRNAlytics: 新しいバイオインフォマティクスにより小さなRNAバイオマーカーをエラーフリーで見つける。ハンチントン病で概念実証を行った。

Sun Genomics: 各個人に合わせたプロバイオティクスにより腸内細菌の健全な状態を取り戻す。そのために消化管の細密なプロファイルを作成する。

Terramino Foods: シーフードの中でも、菌類や藻類の健康効果を強調した食品を作る。

Vetherapy: 猫、犬、馬などの新しい幹細胞治療を開発。傷の早期治癒や、自己免疫の治療、炎症の治療などで効果を実証。

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Appleが3月27日に教育イベントを開催、中身はまだ謎に包まれている

Appleには、学校や教師にサービスを提供してきた長い歴史があるが、しかし最近では業界の模様も変わり、Chromebookが学校の教室の様相を完全に変えてしまった。しかし、かつてのマインドシェアを取り戻したいAppleは今朝(米国時間3/16)、各方面へイベントの招待状を送り、来場者たちに何かの“実地見学”を勧めている。

シカゴで3月27日に行われるそのイベントは、“クリエイティブな新しいアイデア”を提供する、という。新しいハードウェアの立ち上げか? MicrosoftがWindows 10 SとSurface Laptopのローンチで昨年やったようなイベントか?

Appleの教育に関する戦略では、このところiPadが主役だったから、その路線の延長のような気もする。そもそもiPadは、発売の時点で、そのメインのピッチ(売り込み言葉)の中に‘教育’があった。

近年、タブレットの市場は比較的沈静化しているが、しかしその中にあってもApple製品の優位は揺るいでいない。しかもiPadは新たな脱皮をねらっているようでもあり、最近はありとあらゆるおかしな方角から、新製品の噂が飛び込んでくる

しかし、だからといって今回のイベントがハードウェアの紹介で終わることはないだろう。Appleは学校や先生たち向けのソフトウェアでもおもしろいソリューションを提供してきたし、また学校のIT向けには、個々のiPadをコントロールするソフトウェアも提供している。さらに最近では、一連の新しい教育アプリもある。

あるいはAppleは児童生徒向けの新しいハイエンド製品を紹介して、ここ数年教育市場を席巻してきたChromebookからの移行を迫るのかもしれない。その際同時にもちろん、289ドルのWindows 10Sラップトップも斬るつもりだろう。

Appleがイベントの発表に、とくにこの日を選んだのはなぜだろう? Samsungの旗艦製品の発売とほぼ同時期なのは、単なる偶然と思えるが。

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Googleのパズルを解くと、今年のI/Oカンファレンスは5月8-10日だと分かる

Googleはパズルが好きだ。毎年同社は、その年のGoogle I/Oカンファレンスの最初の情報をパズルで提供する。今年もそうだ。

昨年のなぞなぞは数学的な論理パズルだったけど、今年のは脱出ゲーム的だ。ユーザーはGoogleのマウンテンビュー(Mountain View )本社キャンパスにあるいろんな部屋を次々とクリックして訪れ、パズルを解いていくと、最後にゴールに到着する。そこには、Google I/O 2018の場所、日にちなどが書かれている。

最初のパズルは、こんなツイートだ:

これは01100111…で始まる2進数を表している。これをアルファベット文字の文字コードと見なしてテキストに変換すると、ストリートビューによる探検が始まる。Massive Discordのグループがすぐにできて、なぞ解きに協力する。これのほとんどの部分を構成したのは、The VergeのTom Warrenだ。

パズルの答をここで明かすと、あなたの楽しみがなくなるのでやめておこう。とにかく最後には、ここに到達する:

すなわち、上図によると、Google I/O 2018はShoreline Amphitheaterで5月8日から10日まで行われる。この場所はGoogleのキャンパスの近くにあり、去年も一昨年もここが使われた。

この脱出ゲームはかなり短いけど、いくつかのイースターエッグを拾える。たとえば下図は、ある部屋で見つけたパイナップルケーキだ。

Androidの各バージョンにはニックネームがつき、それはスイーツの名前をアルファベット順に使っている。Lollipop, Marshmallow, Nougat, Oreo, 最新のAndroid 8がOで始まるOreoだから、次はPで始まるお菓子(など)の名前だ。だからそれは、P….だね。



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第10回Crunchies賞のベストアプリ賞ファイナリスト5作…今年もっとも輝いたアプリはこれだ!

crunchies-best-app

2016年はひどい年だった。みんなが自分に正直なら、そう言えるだろう。でも、すべてが無駄ではなかった。テクノロジーの世界には、2016年にも、輝かしいスターがいくつか生まれ、アプリの時代と言われる中で、5つの傑作が、The Best App of 2016賞(ベストアプリ賞)のファイナリストにノミネートされた。

それでは、今年の第10回Crunchies賞〔既存スタートアップに対する年間優秀賞(本誌TechCrunch主催)〕で、ベストアプリ賞の候補になった5社を、これからご紹介しよう。授賞式は、2017年2月6日の夜、行われる。

Clue

女性の生理を追跡し予測するアプリClueは、ビッグな年を経験した。新たに2000万ドルの資金を獲得し、ユーザー数は500万を超えた。言うまでもなくこのアプリは、ありとあらゆる貴重なデータを集め、ユーザーの体と心の状態を判断する。

Musical.ly

ソーシャル国はInstagramとFacebookとSnapchatに支配されているが、その中でMusical.lyは若者の心をとらえた。この音楽ビデオアプリ(Dubsmash的な‘口パク’)は、2016年に、5億ドルの評価額で1億ドルを調達した、といわれる。月間アクティブユーザー数は4000万を記録した。

Pokémon GO

昨年は、NianticのPokémon GOほどの大ヒット作は一つもなかった。子どもも大人もこのアプリに群がり、モバイルゲームの歴史の中で最速成長のアプリとなった。売上5億ドルに達したのも、Pokémon GOが最速だった。

Prisma

2016年はビデオの年と言えるかもしれないが、Prismaは写真が今なおソーシャルメディアの定番であることを証明した。このAIを利用する写真フィルターアプリは、ちょっとしたトレンドになり、Snapchatなどもこのアート的なフィルターを模倣し、フレーミングのLevelも、その仲間に加わった。

Weedmaps

マリファナの全国的な合法化が近い。それに向けて、真っ先に走りだしたのがWeedmapsだ。このアプリは、マリファナに関することなら何でも教えてくれる。そのさまざまな種類について。そして近くの入手先まで。


第10回Crunchies賞のファイナリストの詳細は、ここにある

あるいは授賞式のチケットを買って、一緒に祝っていただけるのも嬉しい。

〔2016 Crunchiesベストビデオ賞(5作)(未訳)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleとリーバイスが「つながった」ジャケットを共同開発。電話の応答、マップの利用などが可能に

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今日(米国時間5/20)のI/Oカンファレンスで、Googleの先進技術・プロジェクト(ATAP)研究部門が、昨年発表したインタラクティブ布地プロジェクト、Project Jacquardの最新情報を発表した。ATAPのIvan Poupyrevは、同社が人気衣類メーカーのLevi’sと組んで、「つながった」スマートジャケットを開発中であることを明らかにした。これは、都会のサイクリストたちが、音楽を制御や電話の応答、ナビなどを、ジャケットの袖をタップしたりスワイプしたりすることで利用できるようにするものだ。

GoogleとLevi’sの提携は昨年発表されたが、服飾メーカーがどうやってProject Jacquardの技術を実装するかについて、両社は何も語っていなかった。

ご存じない方のために言うと、このプロジェクトでは布地にマルチタッチセンサーを織り込み、身に着けるウェアを…新たな「ウェアラブル」デバイスにする。

jacquard sensor

新しいLevi’sのコミューター(通勤)ジャケットは、ファッショナブルであると共に、この技術の実用的利用方法を示すものだと同社は言っている。

今日、サイクリストたちは混み合った道路でスマホを気にしなけばならないことが多く、危険を招いている。

Levi’sのコミューター・ジャケットを着れば、ジャケットの袖口に触れるだけで、ジェスチャーを使って様々な機能を操作することが可能になり、いちいち電話を取り出す必要がなくなる。

このジャケットは、Levi’sが市内を自転車で走る都会の住人向けに展開している、コミューター・コレクションの一部でもある。

Screen Shot 2016-05-20 at 1.13.22 PM

ジャケットの袖にはJacquardタグが埋め込まれていてこの機能を可能にしている。タグは取り外してUSB経由で充電することができ、LED、バッテリー、および衣服に織り込まれたセンサー等と接続されている。接続部分はジャケットのボタン穴に合わせることで、目立たなくしている。

プラットフォームには、このスマート衣類をクラウドとつなぐためのモバイルアプリもある。消費者はこのアプリを使って、つながった衣服を操作する。

さらに同社が強調しているように、ジャケットは他のLevi’s製品と同じように扱える ― 丸めたり、洗濯機に放り込む、等々。

「スマート衣類プラットフォームの開発には独特の課題がある ― ファッションとテクノロジーが一つになって仕事をする必要があるが、そこでは必然的に綱引きが起きる」とPoupyrevは言った。「テクノロジーは脆く、衣類は…そうではない」。

通話やGoogleマップ、Google Play Music等の組み込み機能を操作するだけでなく、ジャケットはサードパーティーのサービスとも相互利用が可能だとGoogleは言う。これは、タッチでSpotifyの音楽や、Strava等のつながったフィットネスアプリを制御できることを意味している。

Screen Shot 2016-05-20 at 1.18.36 PM

イベントのステージで両社は、ジャケットを使う様子をデモした。

例えば、袖口で指を上下に滑らせることによって音楽の音量を調節していた。「コンパス」機能は、スワイプで起動できる。すると音声アシスタントがユーザー(Levi’sのイノベーション担当VP、Paul Dillinger)に、次の会議の時刻と、到着までにかかる時間を教えてくれた。

Screen Shot 2016-05-20 at 1.48.19 PM

デモはうまくいっていたが、センサーが織り込まれた袖口は少々こわばっているように感じられ、少し膨んで見えた。着心地がどうなのか、魅力的なのかどうかはわからない。

Googleは、将来他のアパレルメーカーとも組んで、Jacquardの利用を促進する計画だと話した。スポーツウェア会社や、ビジネスウェアをデザインする会社等だ。(明確に言及はされなかったが、パートナーについて説明するプレゼンの中で、Cintaのロゴが一瞬スライドに表れた)。

おそらく最も関心を引いたのは、このジャケットがはるか先の夢物語ではないことだ ― この秋にはベータテストを開始し、2017年春には一般向けに販売されるとGoogleは言っている。

価格は明らかにされていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

TwitterのLightningプロジェクトは非会員もアクセスできるイベント関連のリッチメディアコンテンツ集

twitter-lightning

Twitterの拡張計画は、必ずしもそのユーザベースの成長を必要としない。同社は2013年の上場以来、投資家が期待したほどのペースでユーザは増えていない。しかしBuzzFeedのMat Honanのさきほどの記事が詳しく説明しているTwitterの‘Project Lightning’は、ログインユーザと非会員のオーディエンスの両方を対象とし、イベント関連のリッチメディアコンテンツに単純にアクセスさせる。

Lightningのローンチは今年の後半を予定しているが、特定のイベントに関するキュレートされたコンテンツを提供し、ユーザはそれをWebにもそのほかのアプリにも埋め込みできる。コンテンツに含まれるビデオや画像は、TwitterやVine、Periscopeなどからピックアップしたもので、ユーザがクリックするとすぐにロードされるように、事前にキャッシュされている。

デザインはいわゆる没入型を心がけていて、ビデオも画像もフルスクリーンで表示される。ログインユーザに対しては、イベントをフォローすると関連コンテンツが、そのイベントの開催期間中はフィードに入ってくる、などの機能が提供される。

非会員のユーザにとってはLightningがゲートウェイとなって、完全なコンテンツにアクセスできる(ただしツイート由来の雑多なコンテンツは見れない)。またコンテンツに対して自分のコンテンツやレスで参加もできる。

Lightningが取り上げるイベントは、NBAファイナルのような事前に日程が決まっているものと、予告なく急に行われるものの両方だ。情報筋によると、人間が手作業でキュレートするぶんの量と、そのイベントに関するユーザからのポストに基づいてライブでアップデートする量ないし回数については、目下検討中だそうだ。

同じ情報筋によると、ビッグイベントに関しては、パートナー企業からの特別のコンテンツもありえる。オスカーとかグラミー賞、メジャーリーグのゲームなどでは、おそらくスポンサー企業が目白押しだろう。

イベントをライブで扱うことは、今多くのスタートアップがねらっていて、ライブのブログプラットホームだったScribbleLiveやコンテンツキュレーションのLivefyre、リアルタイムのソーシャルメディアキュレーションアプリBanjoなどがそのトレンドの代表格だ。しかしLightningプロジェクトでは、Twitter傘下のPeriscopeやVineなどが、有利かもしれない。

Lightningのローンチの具体的な日程はまだ発表されていないが、BuzzFeedの記事では“数カ月後”だそうだ。何らかのビッグイベントに合わせるのではないか、と思うが、でもそれは何だろうか?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoft、既存の5つのカンファレンスを「単一の商用テクノロジー・イベントに統合」

今朝(米国時間7/21)、Microsoftは既存のSharePoint、Lync、Project、Exchange、TechEdの5つのイベントを中止すると発表した これらのイベントは「統合された単一のMicrosoftコマーシャル・テクノロジー・イベントに生まれ変わる」のだという。

要するに、Microsoftはエンタープライズ向けイベントを統合するということのようだ。新イベントは2015年5月にシカゴで第一回が開催される。

Microsoftはこの変更を説明するブログ記事を公開し、「これまでのカンファレンスの枠組みは時代遅れになった」と認めた。プロダクト間の連携が密接になり、カテゴリーの垣根が消失しつつある現在、プロダクトごとに多数の独立のイベントを開催するのは適切でなくなったという。

ZDNetのMary Jo FoleyはMicrosoft Management Summitと同様、TechEdが廃止されるという情報を得ていた。

私はMicrosoftに問い合わせて、もう一つのデベロッパー・イベント、Buildには影響がないことを確認した。

画像: FLICKR USER ROBERT SCOBLE UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitter、Androidアプリケーションで新たな仕組を採用したレコメンド情報の提供を開始。写真編集ツールもバージョンアップ

TwitterがAndroid版アプリケーションのアップデート(iOS版もすぐにアップデートする予定だとのこと)を行った旨をアナウンスしている。新しい写真編集ツールが加わり、Twitterから直接に写真を公開しやすくなった。もちろんこれはInstagramなどの競合サービスへの対抗措置というわけだ。また「レコメンド」や「トレンド」情報関連でも重要なアップデートが行われた。

この「レコメンド」関連のアップデートがなかなか面白い。そもそもTwitterはリアルタイムの情報を提供するツールであり(プロモツイートは異なるものだが)、ここに「レコメンド」の情報を流すタイミングが難しいのだ。今回のバージョンアップではこの辺りに考慮し、利用者が情報更新のアクションをして、その際に新しいツイートが存在しない場合に限って「レコメンド」情報を流すようになっているのだ。「レコメンド」は、たとえばフォローしていない人のツイートながら大いに話題になっているものや、あるいは現在のフォロー情報などから求められたフォロー提案などの情報だ。またアメリカでは、TVやスポーツイベントなどの更新情報も表示されるようになっている。

この「レコメンド」系の情報もクリックスルーでより詳しい内容(ツイート)にジャンプするようになっている。これはEventparrotを通じた実験や、8月からテストをしていた近くにいる人のツイートからのイベント情報などの成果をプロダクトとしてまとめたものと言える。

「レコメンド」情報が、利用者のストリーム上に更新情報がない場合に限られるということは繰り返し強調しておいて良いところだろう。ストリーム上に更新情報はないが、それでも利用者が新しい情報を求めている際に「レコメンド」が表示される。これにより、Twitterは自らのリアルタイム情報を提供するというアイデンティティしっかりと守りつつ、そして追加的に新たなサービスを提供するという仕組みを採用したわけだ。

尚、アメリカ国内で提供される「イベント」情報については、たとえばBanjoなどがこれまでにもTwitterを活用して提供してきた情報と同様のものだと言えるかもしれない。しかしこれを自らのモバイル版に取り込んだことに大きな意味がある。これはTwitterに全く新しい使い方を加えることになるのかもしれない。この機能がより広い範囲で提供されるようになれば、さらに多くの人がさまざまなイベント情報を共有することができるようになる。近隣地域のトレンド情報を発見するためのツールとして、大きく成長していくことも考えられるのではなかろうか。

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(翻訳:Maeda, H