DIYコンピュータのKanoがホリデイシーズンに合わせてスクリーンキットをリリース…もうテレビやモニタは要らない

Kanoの協同ファウンダでCEOのAlex Kleinに、新製品Kano Screen Kitと、同社の‘DIYコンピュータ’シリーズの、今後の展開について聞いた(上のビデオ)。

Screen Kitは、これ(スクリーン)があることによってKanoが、誰もが作れる完全なコンピュータになる。中心的な年齢層は、6歳から12歳だ。

彼らは部品を組み立てることによってコンピュータを作り、音楽やアートワークをプログラミングし、PongやSnakeのようなゲームを作り、Minecraftの世界もプログラミングする。

KanoはPythonやJavaScriptなどのプログラミング言語への入門を、子どもたちに提供する。PythonはMinecraftやPongを作りながらKano Blocksで学ぶし、Terminal Questで遊んだりSnakeを作りながらLinuxの世界に飛び込む。
Kanoのコンピュータキットは、11のコンポーネントから成る:

• Raspberry Pi 2
• ワイヤレスキーボード+マルチタッチトラックパッド
• DIYスピーカー、ケース付き、GPIOで駆動
• 電源用とHDMI用ケーブル
• Wi-Fiドングル、Kano OSと8GBのメモリカード
• 合衆国、イギリス、EU対応USB電源
• 2冊の絵本: “Make a computer”(コンピュータを作ろう)と“Code powers”(プログラミングの威力)
• 4枚のステッカーとケースカード

Kanoのコンピュータキット本体はスクリーンがないけど、HDMIケーブルでそこらのテレビやモニタにつなげば使える。

でも今度リリースしたスクリーンキットは、子どもが持ち運びできる、手ごろなサイズのHDディスプレイだ。これも、自分で組み立てる。ディスプレイというハードウェアの仕組みが分かるし、Kano全体がポータブルになる。

同社は最近、Kano OSをRaspberry Pie Zero向けに最適化した。前のバージョンの6倍速い。コンピュータとして、いよいよ本物だ。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

自動運転車がリアルタイムで道路を「学習」するための新システム

105730_web

米ケンブリッジ大学で作られた新しいシステム、SegNetは、道路を「読んで」標識、道路標示、歩行者、さらには空も含めた様々な状況を認識する。システムは道路のRGB画像を見て、ベイズ分析を用いて場面を様々な要素に分類する。

リリース文より:

第一のシステム、SegNetは、見たことのない街の場面の画像を見て、対象物を12の区分 ― 道路、道路標識、道路標示、歩行者、建物、自転車等 ― にリアルタイムで分類することができる。明るい場所、影、夜間にも対応し、現在画素の90%以上を正確に識別している。従来のレーザーやレーダーのセンサーを用いた高価なシステムでも、リアルタイムでこのレベルの精度を出すことはできない。

第二のシステムは、位置にかかわらず車両を正しい方向に向ける興味深いしくみだ。つまり、システムは画像を「見る」ことによって「位置と方向を数メートル、数度の精度」で評価する。同システムはGPSよりはるかに優れており、分析や位置の報告のために無線通信も必要としない。

SegNetを試してみたい人は、自分の街の道路の写真を送るか、用意された写真でテストすることができる。システムが分析して何が見えたかを教えてくれる。

この種のシステムの利点は、GPSを全く使わず、3D空間の機械学習に特化していることだ。ただし、まだ完全とはいえない。

「短期的に、この種のシステムは室内用ロボット― 例えばロボット掃除機 ― でよく見かけるようになるだろう 」と研究リーダーのRoberto Cipolla教授は言った。「運転者が自動走行車を全面的に信用できるまでには時間を要するが、こうした技術の効果と精度が高くなればなるほど、無人自動車やその他の無人ロボティクスの普及に近づくことができる」。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

クリスマスをねらって家族向けゲームのChromecastバージョンが続々登場、画面にコントローラが表示されるのだ

55810660-14e0-4f45-ae4a-10040359a15b

クリスマスの休日がまだ遠い先のころから、Googleのお値段35ドルの最近アップデートされたChromecastではゲームをかなり楽しんだ。ゲームが楽しいだけじゃなくて、この“ゲーム機”のお値段が爽快感を与える。

休日が目の前に迫ってきた今日このごろは、テレビの大型画面に向かって家族たちに大声をあげさせるゲームの数も増えてきた。たとえばAngry Birds FriendsとDriver Speedboat Paradiseは、Chromecastバージョンがもうすぐ出る。Riskは前からChromecast対応なので、十分楽しませていただいた。

さらに、Hasbroのゲームも数本がChromecast向けに“リマスター”された。スマホやタブレットをコントローラとして使える。Monopoly Here & NowとYahtzee Blitz、The Game of Life、そしてScrabble Blitz 2.0がある。

うちのおチビさんの家族は、ChromecastでWheel of Fortuneをプレイし、大量の時間を浪費した。小さくて安いデバイスなのに反応が速いので、プレイ感覚は快適だ。この点では、Apple TVに負けていない。ファミリー向けのアプリも十分あり、セットアップも容易だ。

Screen Shot 2015-12-22 at 8.41.51 AM

Chromecast対応アプリの数は、急速に増えている。そのリストがhttp://chromecast.com/appsにある。そして簡単なギフト・アイデアを求めている人には、35ドルのChromecastが最適だ。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Oculusのファウンダー曰く:Riftの出荷は「目標通り」2016年Q1

14223855646_9c38d05f4e_k

Oculus Riftについて最も多い質問は、「いつ手に入るのか?」であり、同社のファウンダーは、辛抱強く待っている人々に最新状況を伝え続けている。

ファウンダー、Palmer Luckeyが発信した一連のツイートによると、Riftは来年Q1の出荷目標に向かって進んでいるようだ。

[嬉しいニュース:製造は順調に進んでいて、すごいRiftのQ1出荷は予定通り]
[予約分は新年早々にやってくる。ストレスのない休日を楽しんでくれ。予告なしに出荷することはない]

この前にデベロッパーには、ハードウェアの早期製品が送付される旨のメールが届いている。いよいよVR時代の始まりだ。

この最新情報は重要だ。なぜなら、市場、会社(Facebook!)、ファン、そしてバーチャルリアリティー全般に興味のある人たちにとって、将来のプランはOculus初の消費者向け製品の発売にかかっているからだ。同社は独自タイトルも発表し、それは楽しみではあるのだが、VRコミュニティーは、Oculusが勝手に行動して自分たちが開発するオープンプラットフォームがなくなることを恐れた。それは起きそうにない。

最近 LuckeyはOculusの計画についてGameinformerのインタビューに答え、ゲーム業界が多大な努力でVRの発展を支えてくれていると言った。

ゲーム業界は、VRでやっていることの発祥の地ともいえるため、VRに必要な基盤をすべて作ってきた。われわれは高いフレームレートで動くゲームエンジンを使える。山ほどの3Dオブジェクトをレンダリングできるゲームエンジンもあり、その描写は非常に高速で写真のようにリアルだ。もしそれらがなければ、そしてもしゲーム業界がなければ、今のVRはあり得なかった。

その大変な努力は、まだまだ多くの物がやって来ることを意味している。そしてどうやらOculusは、消費者市場でHTCのViveをあっさり打ち負かしそうだ。それは、FacebookとOculusにとって実に大きい勝利となるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

クリスマスを前にキム・カルダシアンのお尻をフィーチャーしたKimojiアプリがApp Storeで大人気

2015-12-23-kardashianbutt

2015年はエモジの年だったようだ。 なにしろ オックスフォード大英和辞典にまで「今年の新語」としてemojiが採用されたぐらいだ。そのエモジが、お騒がせセレブのキム・カルダシアンのおかげで、App Storeの有終の美を飾ることになった。

ともかくApp StoreでiPhoneアプリを検索してみるとよい。Kimojiが有料アプリのトップに表示されて驚くはずだ。

Screen Shot 2015-12-22 at 11.03.46 AM

問題のアプリ、 KIMOJIは1.99ドル〔日本版は240円〕だ。何が手に入るかというと、改めて説明するまでもないだろうが、キム・カルダシアンの「資産」が有効に活用されていることが判明するだろう。キーボードからこれが入力できるなら悪くないかもしれない。

screen322x572

今のところ2つ星だから人々の評価は人気ほどではないのだろうか。リリース当初の人気はすごかった。とんでもなく評判になったことは確かだ。おまけにApp Storeは一時ダウンしていた。

本当にキム・カルダシアンの お尻のせいだったろうか?

まず無関係だろう。しかしストーリーとしては面白い。

キムの旦那、カニエ・ウェストも誇らしげだ。

いつものカルダシアン家のようだ。ともあれ、皆さんにハッピー・クリスマスを!

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、360度没入型ムービーの「スポットライトストーリー」をYouTubeアプリケーションで閲覧可能に

sls_specialdelivery_twitter_1-1

GoogleがYouTubeで「スポットライトストーリー」を閲覧可能にした。「スポットライトストーリー」とは、360度を見渡せる没入型インタラクティブムービーのことだ。米国時間の22日朝にアナウンスされた。まず投入されたのは「Special Delivery」と題されたクリスマスムービーだ。「ウォレスとグルミット」を製作したアードマン・スタジオが制作したものだ。多くのAndroidデバイスで、YouTubeアプリケーションを使うことで閲覧することができる。スマートフォンの向きを変えたりすることで、ムービー内のシーンをさまざまな角度から楽しむことができるようになっている。

この「スポットライトストーリー」のフォーマットは当初、Motorola MobilityのAdvanced Technology And Products(ATAP)部門が開発していた。Googleは同社を2011年に買収して以来、自社内での開発を続けていたというわけだ。もともとはMotorolaのMoto Xなどのデバイス用に開発されていたため、直ちにAndroidに移植することはできなかった。現在でも完全な互換性を有するわけではなく、動作しないAndroidデバイスもある。

Googleは今年、YouTubeのAndroidアプリケーションに従来型ビデオを閲覧させるだけでなくVR機能を投入したり、360度見渡すことのできるビデオフォーマットなどを導入してきた。今回の「スポットライトストーリー」も「機能拡張」の一貫と見ることはできるが、ただしこれまでのものとは異なると言えよう。すなわちスマートフォンに内蔵されたセンサーを活用した新しいインタラクティブ・エクスペリエンスを提供することができるからだ。

「スポットライトストーリー」の形式でビデオを制作する場合、ジャイロスコープや加速度センサーなどからのデータを使って、2Dないし3Dで、360度を見渡すことのできる没入型エクスペリエンスを提供できるのだ。専用のアプリケーションを使えば、2013年からこうしたエクスペリエンスを体感することはできた。今年にはiPhone用のスポットライトストーリーズ・アプリケーションも投入していた。

Googleの発表によれば、「Special Delivery」はさまざまな角度から閲覧することができ、またスマートフォンを動かしていくことで、隠れたストーリーをアンロックすることもできるのだとのこと。10種類のサブプロットが隠れているのだそうだ。ストーリーの分岐点は60シーンに隠されているらしい。見るたびに何度も違うはストーリーを楽しむことができると言っても良いかもしれない。

「スポットライトストーリー」は今のところ限られたAndroidスマートフォンでしか動作しない。Googleは対象ユーザー以外にも楽しんでもらうためにYouTube 360版を用意して、今回非対応となったAndroidデバイスやiOSデバイスでも閲覧できるようにしている。またGoogle Cardboardでも楽しむことができるようになっている。

来年にはより多くの「スポットライトストーリー」を公開し、またiOS版のYouTubeアプリケーションでも閲覧することができるようになる予定なのだそうだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

日経グループのQUICKからまさかの美少女キャラゲームーー背景には3年がかりの大プロジェクト

quick

QUICKと言えば、日本経済新聞グループで金融・経済向けツールやレポートを提供する、1971年設立の言ってみれば“おカタい”会社。そんな同社が、美少女ゲームアプリを出したというのだから驚きだ。

同社は12月21日より、iOS向けにゲームアプリ「IRroid(アイアールロイド) 恋の有効フロンティア」の提供を開始した。App Storeから無料でダウンロードできる(アイテム課金あり)。来春にはAndroid版のアプリも提供する予定だ。

このゲームでは、NTTやキリンホールディングス、旭硝子、帝人、コロプラなど、約30社の応援キャラクター(各社とも擬人化され、美少女イラストとなっている)が登場。ユーザーは「カブ主」となって、お気に入りのキャラクター5人をポートフォリオ(カードゲームで言うところのデッキだ)に自分の資産(実際のお金ではなく、ゲーム内通貨だ)を配分して投資を行う。

株価はリアルな株価データと連動している。ユーザーは投資で資産を増やしつつ、そこで得た通貨でアイテムを購入してIRroidたちにプレゼントを贈るなどしてコミュニケーションをとり、親密度を高めていく。キャラとの親密度が高くなれば、キャラごとのストーリーが閲覧できるほか、株価が上がった際などにボーナスがあるという。

プレスリリースには記載がなかったが、アプリを立ち上げると開発元としてユビキタスエンターテインメントのロゴが表示された。正直なところ最初は提供元と美少女キャラのギャップに戸惑ったのだけれど、本気のゲームアプリとして仕上がっている。

このアプリ、そしてアプリのベースとなる「IRroid」の世界観を作っているのは、「チャンス部」と呼ばれる選任5人、兼任2人で組織されたQUICK若手社員集団とのこと。

同部署の部長である大河内善宏氏に聞いたのだが、IRroidは(1)若年層に企業への関心を高めファンにする(投資家層の拡大)、(2)金融リテラシーの向上と“投資”の社会イメージの改善(証券全体のリブランディング)、(3)証券金融市場の活性化と投資教育(投資・企業情報の啓蒙活動)ーーという3つのミッションを掲げた本気(と多分担当者の趣味と)のプロジェクトなのだという。

プロジェクトは3か年の中期計画のもと進行しており、2014年8月にまず、IRroidのサイトがオープン。これまでに105社の上場企業の応援キャラクターを生み出し、各社の株価データ(や4コママンガ、イラストなど)を提供してきた。

「1年目は今回のコンセプトに共感いただける企業を増やしていくことに注力をいたしました。2年目はいかにユーザーに想い入れを持っていただき、ファンを拡大するうえで、キャラクターにストーリーを加味したアプリをリリースいたしました」(大河内氏)

3年目となる2016年には、「IRroidのブランドを、証券会社、発行体の方々にライセンス提供を行い、実際に投資家を増やすお手伝いをしていきます」としており、6月にはキャラクターを起用した企業紹介ムックを出版する。さらにはテレビの経済番組、新機軸のIRイベント等も企画しているという。

GoogleとFordが自動運転車の開発と生産で提携か…とくに“生産”をFordが担当するらしい

google-self-driving-car

Yahoo Autosの記事によると、GoogleFordがジョイントベンチャーで自動運転車を開発し生産する、そしてそのことを、来月ラスベガスで行われるConsumer Electronics Showで発表するそうだ。テクノロジ業界と自動車業界、両世界の大物同士のパートナーシップだ。

Googleのスポークスパーソンは、同社のコメントは何もない、と述べた。今、Fordにも問い合わせ中だ。

Yahoo Autosの記事では、GoogleはFord一社に縛られるわけではなく、自動運転車の技術に関心のあるほかの自動車メーカーと協働してもよいらしい。

でもGoogleとの提携を最初に発表したFordには、それなりの先行利益があるのだろう。Mercedes-BenzやBMW、Volvo、Teslaなどのライバルはいずれも独自に、自動運転車を売り出そうとしている。2014年の1月のCESでFordのCEO Mark Fieldsは、どこかが最初に自律的な自動車を5年以内には発売するだろう、と述べた。

上記記事によるとこのジョイントベンチャーは、Fordから完全に独立の企業体とし、自動運転車が事故などを起こしたときに責任がFordに及ばないようにする、という。今現在は、自律的自動車に関して法律も規制も何もないから、このあたりが、前から厄介な問題なのだ。でも、VolvoとMercedes-BenzとGoogleの三社は、それぞれ別々に、自律的自動車の事故に関して責任を負う、と明言している。

一方Googleは、Fordとのパートナーシップで、自律的自動車の実際の生産に関する費用やもろもろの面倒から解放される。個人や運輸交通企業が導入するときの法的手続きなどなども、Fordの方が得意だろう。Googleの協同ファウンダSergey Brinは、トップクラスのOEMたちと提携したい、と言っていた。何もかもGoogleがやるのではなく、生産に関してはパートナーを見つける、という意味だ。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Uberに対抗するため、Lyftが最大10億ドルを調達する

lyft_presskit_02

Bloombergの報道によると、Lyftは最大10億ドルを調達するシリーズFラウンドを承認されたという。デラウェア州の届け出を参照したと伝えている。

クレディ・スイスが資金調達を取りまとめていると私たちは聞いた。大手銀行は大規模な資金調達ラウンドに関わり、たくさんの投資家との関係をきれいにまとめる。Uberの大規模な調達ラウンドはゴールドマン・サックスが取りまとめたという話も聞いた。(これらの銀行は将来、IPOを引き受ける場合に何か有利になることがあるのかもしれない。)

この新しいラウンドでは、3700万株を26.79ドル辺りの価格で発行することが承認された。前回のラウンドでの1株辺りの価格は19.45ドルだった。もし、このラウンドが全て達成した場合、Lyftの資金調達後のバリュエーションは48億ドルになるとVC ExpertsのJustin ByersはTechCrunchに話す。資金調達ラウンドが承認されたデラウェア州の届け出を元にした情報だ。

しかし、スタートアップが10億ドルの資金調達の届け出をしたからといって、彼らが最終的にその金額を調達するとは限らない。このスタートアップが全ての株式を交渉のテーブルに出さないかもしれないし、 前回の報道も5億ドルを調達するという話だった。だがもちろん、最終的に10億ドル全額を調達することはありうる。

Lyftのスポークスパーソンはこの件についてコメントは差し控えた。

この資金調達で、LyftはUberとの戦いに必要な軍資金を補充することができる。一方のUberは、先日最大21億ドルを調達する届け出を提出した。Uberが着々と全世界に進出するなか、Lyftの最大の課題は引き続きサービスを拡大していくことだ。アメリカのLyft、中国のDidi Kuaidi、インドのOla、そして東南アジアのGrabTaxiは今月、戦略的パートナーシップを締結した。テクノロジーとサービスの部分で提携するという。これらの企業は共通の投資家を持ち、連合を組むことで、Uberのライバルとして対抗するつもりだ。

最近リークのあったLyftの財務状況から、彼らが苦戦を強いられていることが分かる。彼らが多額の資金を探している理由は明らかだ。オンデマンドの交通市場は厳しいところで、特にUberのような競合がいるとなれば尚のことだ。Bloombergによると、Lyftの今年前半の純損失は1億2700万ドルで、収益に関しては4700万ドルに満たなかったという。

Lyftは今年の5月に1億5000万ドルを調達し、ライドシェアのスタートアップのバリュエーションは25億ドルだった。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

ジェフ・ベゾス、SpaceXにケチをつける(SpaceXが何年も前からロケット着陸に成功していることを忘れている)

screenshot-2015-12-22-09-24-25

さて、Twitterの悪口合戦に参加したのは誰あろう、Mr. Jeff Bezosだった。

自らの宇宙会社 Blue Originがロケットの着陸に成功したばかりのAmazonファウンダーは、Falcon 9ロケットの着陸に成功したSpaceX に対して、初めて今日攻撃を仕掛けた。

[@SpaceXがFalconの準軌道ブースターの着陸に成功したことをお祝いする。
わがクラブへようこそ!]

「クラブへようこそ」― イタッ!!

注意深い読者(および今日一日中Twitterを見ている人)なら、SpaceXのファウンダー、Elon Muskが最初に火を着けたことを知っているだろう。先月BezosとBlue Originの偉業を称えると同時に、「軌道」ロケットと「準軌道」ロケットの違いを指摘した時だ。

[Jeff BezosとBO チームには打上げロケットの着陸成功をお祝いしたい。]

[ただし、はっきりさせておく必要があるのは、「宇宙」と「軌道」の違いであり、 https://what-if.xkcd.com/58/ に説明がある]
[宇宙高度に到達するだけならマッハ3でいいが、弾道飛行にはマッハ30が必要。エネルギーは2乗以上だ。つまり9に対して900のエネルギーが必要になる]

[ジェフは気づいていないかもしれないが、われわれのSpaceXは準衛星軌道へのロケットによるVTOLを2013年からテストしている。海面への着水は昨年成功した。次は軌道飛行の後の着陸だ]

[功績を正確に記録するなら、準衛星軌道を飛行した最初の再利用ロケットはX-15だ。最初の商業飛行に成功したのはバート・ルタンと言わねばならない。]

今日のBezosの反論で問題なのは ― 億万長者同志が互いの宇宙ゲームを巡って口論するとことを見るのは面白いが ― SpaceXがBlue Originのクラブに入会することはないことで、それはSpaceXは小型ロケットを何年も前から着陸させているからだ。

しかしそれ以上に、Blue OriginとFalcon 9を比較すること自体が不釣り合いだ。

TechCrunchのロケットマニア、Matt Burnsに言わせると、両社の着陸を比べることは、「縦列駐車を自転車と大型SUVで比べるようなもの」だそうだ。

今日着陸したFalcon 9は巨大なロケットだ。今回の発射には人工衛星が11基積載されており、塔載部分は再利用されず着陸もしていない。

Burnsがこう説明している

Falcon 9は本格的なロケットで、9基のエンジンが生み出す150万ポンド力(667万N)の推進力によって、高度124マイル(200 km)まで到達する能力を持つ。重要な機器を重要な軌道に運ぶために設計された。Blue Originは数人の人間を62マイル(100 km)の上空に送る能力がある ― これもまた素晴らしい。

果たしてElon Muskが再び反撃に出るか、誰かがBezosに少々状況を説明する機会を与えるか見物だ。

まもなく次のラウンドが始まる…

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

フィリピン留学の口コミサイト「School With」が刷新、欧米含む7カ国に対応

12366074_10153755336368361_4296609792550801971_o

安価かつ日本からの距離も近いということで、英語レッスンのためにフィリピン・セブへ留学するという話はよく聞くようになった。フィリピンにおける日本人留学生の数は2010年時点で4000人だったが、この5年で8倍に増加しているという。だが一方で課題になるのはトラブル。ウェブサイトでうたう制度や設備も、いざ現場に行ってみると十分に整っていなかったりすることもあるそうだ。

フィリピン留学の口コミサイト「School With」を運営するスクールウィズ代表取締役の太田英基氏も、フィリピン留学中にそんなトラブルに見舞われた1人。創業に関わったスタートアップを離れ、トラブルがきっかけとなり、「信頼できる口コミの集まる場を作りたい」という思いから2013年に会社を設立。School Withを立ち上げた。

これまで集まった口コミは140校、1700件以上。語学学校の基本情報から金額、英語使用ポリシーなどが掲載され、学校ごとにユーザーの実名による口コミが投稿されており、月間4万人の留学希望者がアクセスしているという。同サイトを通じて留学の契約が成立することで手数料を得るビジネスモデルで、売上高は非公開ながらも「成長中」(太田氏)だという。同社経由での申し込みでは、学校倒産時の補償や、カード決済による留学費用の分割支払いといった機能を提供している。

そんなスクールウィズが12月22日にリニューアルを実施。フィリピンに加えて米国、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、マルタの7カ国の語学学校の情報の掲載をスタートした。

今回のリニューアルにより、School Withに掲載される学校数は合計1014校になった。太田氏は「独自アンケートを実施したところ、フィリピン留学の認知度は大学生で3割程度とまだまだ低い。海外の様々な地域の情報を集めた場所を提供することで、よりフラットに語学留学について考えられると思う」と語る。最近ではフィリピンで基礎的な英語を学び、その後欧米でより上のクラスの英語を学ぶ「2カ国留学」の需要も徐々に高まっているそうで、今後もこういったユーザーのニーズにあわせた機能強化を進めるとしている。

起業家の旅路は圧倒的に険しい

22621055848_be48bcc7cc_o


編集部記Ben Narasinは、Crunch Networkのコントリビューターである。Ben Narasinは25年間起業家として活躍し、その後8年間を投資家として活動し、現在はCanvas Venturesのジェネラルー・パートナーを務めるベンチャーキャピタリストを務めている。

投資先であるシード段階の会社のファウンダーの1人が私に連絡してきた。今週末、すぐにでも話がしたいとのことだった。彼は「会社が崩れ落ちそうで」アドバイスが必要だと言った。

その会社はシードラウンドを調達し、そのほとんどの資金がまだ銀行口座にある状態だった。会社のミッションに深く共感する、とても優秀なエンジニアを採用することもできた。エンジニアは妥当な給与を受け取っていた。しかし、ファウンダー間の折り合いがつかない対立のために会社は崩れようとしていた。

問題について彼と話をしたところ、どうやらその難局を抜け出せる道筋はなさそうだということが明らかとなった。私は両者が決裂したことを互いに認め、いずれかがビジネスを先に進める道を探した方が良いだろうとアドバイスした。それが不可能なのであれば、会社に関わった全ての人たちの将来の可能性を守るため、解散するのに最も後腐れがない方法を探すことを提案した。

彼の返答は、気が滅入るような内容だった。もう一方のファウンダーは、将来の可能性を守ったり、新たな道を探すことに全く関心がないという。彼は、ここに来たのは起業家としての旅路を進むためであり、それが失敗に終わるなら、自宅に帰るだけだと話したのだそうだ。

彼らが迷い込んだそのような難局は紛れもなく起業家の旅路そのものだ。

スタートアップを外側から見る分には、スタートアップゲームは、そう、ただの「ゲーム」だと捉えることは容易い。大勝する人がいて、成功への階段をまたたく間に駆け上がる。何百億ドルのバリュエーションに世界制覇を成し遂げる。何億人のユーザーが使うアプリを提供し、その栄光には何世代にも渡って家族を潤す資金が伴う。

しかし、起業はゲームではない。起業家の旅路の大半は(私もその旅路を通ったことがあり、今もそこに生き、没頭し、心の底から敬愛している)懸命な努力が求められ、痛みや争い、葛藤に満ちた時間でもある。例えば、次のようなことが起きる。

  • カスタマーのコンバージョンが起きない
  • 重役が会社を去る
  • パートナーとなる予定だった企業の優秀な担当者が契約締結の前に仕事を去り、振り出しに戻る
  • 共同ファウンダーと意見が対立する
  • テクノロジーがスケールしない
  • 重要な空きポジションを埋める人材を採用できそうにない
  • 採用が決まった途端、採用予定の人に提示したボーナスの5倍をその人が働く大手企業が提案し、採用が妨げられる
  • リソースの域を超える請求書が溜まる
  • 人件費をもう一度資金調達しなければ払えなくなる
  • 資金調達がなかなか合意に至らなかったり、予想より長くかかる
  • 自分たちより優れているとは言えない競合他社がプレスで露出を獲得しているのに、自分たちにはない

ぱっと思い浮かんだのはこれくらいだ。起業家の旅路は険しい。本当に難しいものだ。

難局に立たされたファウンダーからの相談を何回も受けたことがある。その中の一部は成功への道を辿り、一部は失敗への道を辿った。けれども私のメッセージはいつも一緒だ。上昇する前に状況が悪くなると言うが、この旅路では最悪に最悪が重なる。それでももし踏みとどまって、なお前に進もうとするのなら、いずれ道が開けてくるかもしれない。ただ、ひたすら前を目指すことだ。良くても悪くても、素晴らしい状況でも、どん底な状況でも、それは全部起業家の旅路の一部に過ぎないのだから。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

まだまだ健在だったRay OzzieのチームコミュニケーションツールTalkoをMicrosoftが買ってSkypeに統合

talko_phonescreen-e1411426662789

Microsoftが、会議用の便利な機能を揃えたモバイルメッセージングアプリTalkoを買収する。このアプリを作ったRay Ozzieは、2010年までMicrosoftのChief Software Architectだった人物。Microsoftによると、買収の対象はTalkoの技術とチーム、買収の条件(価額等)は公表されない。Talkoの社員はSkypeに加わり、Talko自体は閉鎖される。しかし、Ozzieが再びMicrosoftに加わることはない。

開発に数年を要したTalkoは、2014年にローンチし、従来の会議電話をVoIPによるクラウドベースの会話でリプレースすることをねらっている。ライブの会話を録音でき、ほかにも、会話内にブックマークを作れる、ユーザにタグをつける、後から会話内に非同期でフォローアップメッセージを吹き込み、それを共有できる、などの機能がある。

Microsoftの発表によると、Talkoの技術と人材を獲得したことによって、SkypeとSkype for Businessの機能および能力を“強力に”拡大する。一方TalkoのWebサイトには、アプリとサービスを2016年3月に完全に閉鎖する、とある。それまでに既存のユーザは、過去の会話(音声、テキスト、写真)をエキスポートできる。

Talkoのどの機能がSkypeに統合されるのか、に関してはまだ発表がない。チームが知識と能力をSkypeのチームに持ち込む、という言い方だけだ。

Microsoftへの身売りを決めた理由について、Talkoは率直に語っている:

“…コミュニケーションアプリは全体としては成功しているが、個々に見ると二極化している。ごく少数のアプリがヴァイラルな成長を遂げている一方で、その他大勢は成長のないニッチに落ち込んでいる。Talkoには高い価値と利用の楽しさがあると信じており、チームはこれまで、ユーザの要望に逐一応じてきたが、利用者は熱心なニッチにとどまっている。もっと大きなインパクトを与えうるアプリだと、われわれは信じているので、そろそろやり方を変えるべき時だ。”

Lotus NotesのファウンダOzzieがMicrosoftに会社を売るのは、これが初めてではない。前は2005年にGroove NetworksをMicrosoftに売り、その後MicrosoftのChief Software Architectになった。

ZDNetによると、これはMicrosoftの、今年の20個目の買収である。

 

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

SpaceX、大型Falcon 9ロケットの着陸に初めて成功

cwyy1dyu4aefuad

SpaceXがやってのけた。Elon Muskのロケットスタートアップは、つい先ほどFalcon 9ロケットを発射し約10分後に着陸させた。これまで数回の試みは炎上爆発に終っていた。

ロケットは低地球軌道に向けられた人工衛星11基を運んだ。重要なのは、このロケットが使い捨てではなく、Blue OriginのNew ShepardやSpace XのGrasshopperのような小型ロケットでもないことだ。Falcon 9は重要な荷物を運んだのであり、打ち上げロケットの着地はミッションの二次的目標だった。

SbvidWA

Falcon 9は本格的なロケットで、9基のエンジンが生み出す150万ポンド力(667万N)の推進力によって、高度124マイル(200 km)まで到達する能力を持つ。重要な機器を重要な軌道に運ぶために設計された。Blue Originは数人の人間を62マイル(100 km)の上空に送る能力がある ― これもまた素晴らしい。

従来SpaceXは、Falcon 9をロボット〈はしけ〉に着陸させようとしていた。今回は、乾いた大地と巨大なコンクリート着陸場を選んだ。

Falcon 9ロケットの着陸はSapceX長年の目標だった。同社はGrasshopperという小型のテスト用ロケットでシステムを試験していた。徐々に、数回の発射を経て、その小型ロケットは数百フィートから準軌道飛行まで新たな高度に到達してから、地球に戻り垂直着陸するようになった。

Falcon 9は2段ロケットである。今日着陸したのは大型のブースターロケットのみ。残りのカプセルには荷物が積まれ、再利用はされない。

これは、Falcon 9にとって2015年中6回目の発射だった。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

レーザー光で絵文字を投射し車の運転者の注意を喚起するBlazeの自転車用ライトをロンドン市が共有自転車事業に採用

gallery-slider_1

2年前に本誌主催のHardware Battlefieldコンペに出て話題になったBlazeが、このほど大きなクライアントをつかまえた。それはロンドン市の、自転車共有事業だ。

来年からBlazeは、このSantander Cyclesプロジェクトの自転車に、同社の安全なライトを提供する。11500台の自転車すべてが、Blazeのライトを装着する。でもなぜ、ロンドン市が市の公共事業にこの特殊なライトを必要とするのだろうか?

Blazeの自転車用ライトは、これまでのふつうのライトとは違う。目の前の地面に、グリーンの絵文字を投射する。自転車事故の多くは、車が自転車の前を右折や左折するとき、自転車に気づかないことによって起きる。そこで、車の運転者の視界に不思議な光の絵文字があることによって、「おやっ?」と気づかせ、急ブレーキを踏ませる。

ロンドン市交通局によると、Santanderの自転車でのテスト結果は“圧倒的にポジティブ”だそうだ。それはBlazeのような若いスタートアップにとって、大きな成果だ。

ロンドン市が負担するライトの装備費用(USドル換算)130万ドルのうち、90%近くがSantanderの料金収入から賄われ、残りが交通局の予算から出る。もちろんロンドン市は、来年以降の自転車事故の減少を期待している。

  1. blaze05.jpg

  2. blaze02.jpg

  3. blaze01.jpg

  4. blaze03.jpg

  5. blaze04.jpg

  6. blaze06.jpg

  7. blaze07.jpg

  8. blaze08.jpg

  9. blaze09.jpg

出典: Wired

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

ドローンがツイートを送受信? Twitterの特許が未来の自撮りの可能性を示唆

gameofdronesbattlequads

今日の「退屈な特許…いや待てよ、一体何だこれは???」コーナー:どうやらTwitterは、無人乗り物(ドローン!)とのメッセージ送信、受信、あるいは両方を行う特許を今年6月に申請していたようだ。つい数日前に公表された。おそらくこれはハッカソンで作られたもののようで、Twitterの誰かが「おい、いいじゃないか特許を取ろう」と言ったのだろう。

「メッセージ可能な無人飛行機」と題された特許の主請求項はこちら:

本無人飛行機(UAV)はカメラを塔載し、カメラのデータを送信し、コマンドを受け取る。本UAVはメッセージングプラットフォームと接続される。本UAVから送られた写真あるいはビデオクリップは選択され、本UAVと関連付けられたアカウントから発信されるメッセージに添付される。カメラから送られるビデオはカード型メッセージの中にライブストリームされる。メッセージプラットフォームのアカウント保有者は、メッセージに埋め込まれ、本UAVと関連付けられたアカウントに向けられたコマンドによってUAVを制御できる。制御可能なUAV要素には、UAV位置、カメラの方向、カメラの被写体、UAV付属の照明、UAV付属のディスプレー、UAV付属のプロジェクター、UAV付属のスピーカー、および取外し可能な積載物がある。UAVの制御は、民主的方法によって決定される場合がある。一部のUAV機能は、メッセージングプラットフォーム上で集約された意見を通じて起動される場合がある。UAVには、テレプレゼンスまたはインタビューに使用するディスプレー画面あるいはマイクロフォンが塔載される場合がある。

つまり、もしかしたら、本当にもしかしたら、ドローンにツイートで行先を指示すると…自撮りその他やってほしいことをした後、それを世界に発信できるようになる、かもしれない。

スポーツイベントやコンサートに最適かもしれない。。私のPeriscope道にも気合いが入りそうだ。

Screen Shot 2015-12-21 at 3.54.02 PM

Amazon、Facebook、Googleはいずれもドローンゲームに参入済みなのだから、Twitterだって。

本誌はTwitterにコメントを求めている。あと、ドローンの登録も忘れずに

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleがナレッジパネル内のローカルビジネスのデータを管理するマークアップをテスト中。

先日、”Place Actions“についての記事を掲載しましたが、ローカルビジネス用の構造化データについての話題です。ナレッジパネル内に表示されるデータについての情報をGoogleに送信することができるようになるとのことですが、マークアップを実装すれば100%その通りになる、という訳にはいかないとも考えています。現在は(おそらく)アメリカの限られたユーザーのみを対象としたテスト段階にあるようですが、近いうちにリリースされることが予測されます。– SEO Japan

ローカルビジネス用の新しいマークアップ方式の内容を見てみよう。Googleがローカルビジネスの情報を更新することができるようになるが、現在はテスト段階だ。

Googleは新しい構造化データについての説明ページを追加した。Googleへローカルビジネスのデータを提供することができる、という内容だ。ドキュメントによれば、現在はテスト段階であるが、近いうちに公開することを望んでいるとのことだ。簡単に言えば、あなたのWebページにマークアップを行うことで、ローカルビジネスについての変更を、Googleにより効果的に伝えることができるようになるのだ。Googleとローカルビジネスの両者にとって、コミュニケーションを容易にする変更だ。検索結果内に表示されるローカルのナレッジパネル内のデータをより正確に、よりリアルタイムなものにすることができるだろう。

興味深い点は、Googleが先週MyビジネスのAPIをリリースしたばかりだということだ。これは、ビジネス(企業側)がGoogleへのデータ送信を容易にすることを目的としており、”プログラム的な”方法でローカルビジネスの情報を更新することができるものだ。

今回の変更は、Webサイトに直接マークアップを行うことで、Googleがそのサイトをクロールし、マークアップを発見すれば、そのデータを用いてローカルビジネスのデータを更新するということになる。私は、Myビジネス内のデータも更新されるだろうと考えている。

デベロッパーズサイトに掲載されているドキュメントには、以下の記載がある。

現在、我々は限定されたデータプロバイダーと、この機能をテストしています。近いうちにこの機能を公開し、誰もが利用できるようになることを望んでいます。

Googleがこの機能を公にリリースする時期は未定ではあるが、自身のサイトにマークアップを先んじて行うことはできるだろう。

より詳細な情報は、こちらのドキュメントを参照して欲しい。

今回の情報はRohan Ayyar氏が最初に気づいたものであり、私にTwitterで知らせてくれていた。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Tests Markup For Managing Local Business Data For Knowledge Panel」を翻訳した内容です。

記事内にあるRohan氏のツイートによれば、ロケーションページのガイドラインが、ひっそりとリダイレクトされており、構造化データのドキュメントに飛ばされていたとのことです。”Place Actions”のページが追加された時点で、該当の”Overview”のページも閲覧できていましたが、現在のページとは内容が異なっているようです。日本でもすぐに適用されるかどうかは不明ですが、先んじてマークアップしておけば、リリース後すぐに反映されるかもしれませんね。– SEO Japan

続きを読む Googleがナレッジパネル内のローカルビジネスのデータを管理するマークアップをテスト中。

アメリカ連邦航空局がドローン登録サイトをローンチ、登録受付中

19793862459_d3350b1a38_o

約束通り、アメリカ連邦航空局(FAA)はドローン登録サイトを本日ローンチした。

もしアメリカに住んでいて、重量が0.55ポンド(約250グラム)以上、55ポンド(約25キロ)以下に該当するいかなる種類のドローン(つまり、Parrot MiniDroneのようなおもちゃでないドローン全てということだ)を所有しているのなら、2016年2月19日までに登録をすませる必要がある。今日以降にドローンを購入する場合、そのような登録期限の猶予はない。外で初飛行する前に登録しなければならない。

アップデート:登録サイトはローンチ直後に一時落ちた。今は戻って登録を再開しているので、私は問題なく自分の登録番号を入手することができた。このサイトのセキュリティー上の問題いくつか報告されているようだ。

2015-12-21_1207

次の30日以内なら登録は無料だ。(認証のためにクレジットカード情報を登録する必要があるが、FAAはすぐに登録料の5ドルを返金してくれる)。その後の登録料は5ドルで、一度登録すれば3年間有効となる。

良いニュースは、複数台ドローンを所有していたとしても、登録は一度だけで良く、同じ登録番号を全てのドローンに使用できる。好きなだけドローンを買っていい。

2015-12-21_1208

登録番号を入手したら、ドローンの外側かバッテリー収納部に明記する。(ツールがなくても開けて見える場所に限る)。

1つ注意点は、無人航空機を飛ばす時には必ず登録証明書のコピーを携帯していなければならない。

ドローンを登録しないとFAAから民事罰として最大2万7500ドルの罰金が課せられる。刑事罰に該当する場合もあり、そうなれば25万ドルの以下の罰金か3年の以下の懲役が課せられる。

登録する際、名前、住所、郵便先住所、メールアドレスを入力する必要がある。将来的には、これらの情報も検索可能になるそうだ。

FAAの新しい登録に関するFAQはここから見ることができる。

drone_registration

この新しいルールに満足していない人たちもいる。例えば、The Academy of Model Aeronautics(航空模型アカデミー)は、長いこと自分たちの飛行機模型の登録システムを運営してきた。彼らは、メンバーに対して今のところ飛行機模型を登録しないよう伝えている。

「私たちも条件を決めて、機体を登録することは意味のあることだと思います。コミュニティーを基盤とする組織の活動外で飛行したり、商業的な理由から飛行する際には必要でしょうが、私たちのメンバーはそれに該当せず、新たな規制の負担を負うべきでないと考えています」と彼らは伝えている。「80年に渡り、安全性の確保が私たち組織の基盤となっています。そして、AMAのメンバーもそれを実現するために努力しています」。

しかし、FAAのルールでは、マルチコプター型ドローンと、リモートコントロールで動く定形の翼の飛行機やヘリコプター模型を区別していない。その機体がFAAの重量ルールに該当するのなら、登録しておいた方が良さそうだ。

CWxiQq-UkAAMvCN

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

難題多いガラスの3Dプリントはアートとテクノロジの結婚だ

collaborative-glass-robotics-laboratory-virginia-tech-risd-glass-3d-printing

ガラスの3Dプリントは、ご想像どおり、かなりの難題だ。大量の熱と運を必要とするが、ガラスは均一に冷えてくれないから、簡単に美しい形にはならない。でも、これらの問題をすべて克服出来たら、天国が訪れるだろう。

ヴァージニア工科大学とロードアイランドデザイン学校(Rhode Island School of Design, RISD)の研究者たちが、ガラスの3Dプリントを研究するためのシステムとラボを作った。現在のシステムは、溶けたガラスをセラミック製のタイルの上に吹き出すエクストルーダーを使っている。そして小さな可愛らしいロボットアームがそのタイルを動かすことによって、物の形が一層ずつできていく。最終製品は、複雑で高解像度のものではないし、ガラスを溶融する工程もまだ素朴で原始的なようだが、とりあえず、ガラスを3Dプリントする、という夢は実現している。

“この研究は、アートとデザインとテクノロジとサイエンスが交わったところに生まれるイノベーションの例だ”、とRISDのガラスアーチストStefanie Penderは語る。“テクノロジが主導するアプローチではなくて、たとえばわれわれアーチストは、素材に関する深い理解をデジタルの製作過程に提供できる。この研究は、従来のテクニカルアートがデジタルな工程にリプレースされるのではなく、未来の工程をテクニカルアートがガイドしていく例でもある”。

このような、ローテクの職人芸が支える3Dプリントは、テクノロジとアートが結婚すると、難しい素材でもけっこうおもしろいものができる、という意味でなかなかおもしろい。

出典: 3DPrintingIndustry

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。