コンテナで野菜果物のハウス栽培をするAgricoolがさらに$28Mを調達し中東にも進出

フランスのAgricoolが、昨年に次ぎ今度は2800万ドルの資金調達を行った。同社は、都市部で果物や野菜をコンテナの中で育てることに取り組んでいて、最初の作物は苺(いちご)だ。

今日(米国時間12/2)の投資ラウンドには、Bpifrance, Danone Manifesto Ventures, Marbeuf Capital, Solomon Hykes, そして数名のエンジェルたちが参加した。daphni, XAnge, Henri Seydoux, Kima Venturesなど、これまでの投資家も参加した。

クレイジーに聞こえるかもしれないが、コンテナ栽培は従来の農業の方法よりも効率的だ。たとえば、コンテナなら温度や湿度、光のスペクトルなどをコントロールできる。Agricoolは、太陽光の代わりに大量のLEDを用いる。

その結果には、説得力がある。苺は年中栽培できるし、コンテナは閉じているから水やスペースを節約できる。輸送も簡単だ。

作物は完全に地元産で、遺伝子組み換えなし、農薬なしの苺(等々)だ。苺はすでにパリのMonoprixでも売っている。

Agricoolは2021年までにパリとドバイに計100基のコンテナを設置する予定だ。そのためには新たに200名を雇用する必要がある。苺だけでなく、作物の多様化も計画している。

ぼくはこれまでに、複数回Agricoolを取り上げている。今日までロードマップは変わっていないが、資金は増えた。過去に例がないからあれだけど、コンテナのネットワークを作るにはかなりの資本が要るようだ。でも将来性のある事業だし、排気ガスの抑制にも貢献する。

関連記事: Agricool raises $9.1 million to grow fruits and vegetables in containers(未訳)…コンテナの建設過程を示すスライドあり。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ベルリンのBattlefield勝者は晩婚者のために元気な精子を冷凍保存するLegacyに決定

最初は13社だった。そして二日間の激しい競争の結果、勝者が決まった。

これらStartup Battlefieldの参加社は全参加社の中から書類選考で選ばれ、いずれも甲乙つけがたい優秀なスタートアップとして、このコンペに参加した。彼らはみな、VCたちとテクノロジー業界のリーダーから成るジャッジの前でプレゼンを行い、5万ドルの優勝賞金と優勝カップDisrupt Cupを争った。

数時間に及ぶ討議を経て本誌TechCrunchの編集者たちは、ジャッジのノートを熟読し、5社のファイナリストを決めた: それらは、Imago AI, Kalepso, Legacy, Polyteia, そしてSpikeだ。

5社は決勝のステージで、新たなジャッジたちの前で再度デモを行った。決勝のジャッジは、Sophia Bendz(Atomico), Niko Bonatsos(General Catalyst), Luciana Luxandru(Accel), Ida Tin(Clue), Matt Turck (FirstMark Capital), そしてMatthew Panzarino(TechCrunch)だ。

そしてついに、ベルリンで行われたTechCrunch Disrupt Berlin 2018 Startup Battlefieldの優勝者が決まった。

優勝: Legacy

Legacyは、おもしろい問題を探究している。それは、加齢に伴う精子の活動低下だ。スイス出身の同社は、人間の精子を冷凍保存して、本人が高齢者になっても元気で安全な精子を使えるようにする。晩婚だけど自分たちの子どもがほしい、という人びとにとっては、これは重要な問題だ。

Legacyに関する本誌記事は、ここにある〔未訳〕。

準優勝: Imago AI

Imago AIはAIを使って作物の収量を増やし、無駄に廃棄される食品を減らして、世界の人口増に対応する。同社はコンピュータービジョンと機械学習の技術を使って、作物の収量と品質を、誰でも容易に予測できるようにする。

Imago AIに関する本誌記事は、ここにある〔未訳〕。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

フィンテックRevolut、日本とシンガポールで間もなくサービス開始

フィンテックのスタートアップRevolutがアジアマーケットでの事業拡大を吹聴して1年以上になるが、いよいよ実行に移されるようだ。Revolutはシンガポールと日本での事業許可を取得した。2019年第一四半期のサービス開始が見込まれている。

シンガポールでは通貨当局から送金の事業許可が与えられ、プリペイドカード業の承認も得たーこの2つによりRevolutユーザーは預金や送金、使用ができる。日本では金融庁から事業許可を得た。

Revolutによると、こうした許可により当該国でサービスを立ち上げることができる。しかしこれでもって日本とシンガポールで全ての機能が使えるわけではない。規制は国によって異なり、すでに展開している他の国と同じ限度額や機能を提供できないかもしれない。

事業立ち上げにあたっては、Revolutは電子財布と支払いカードにフォーカスしていて、暗号通貨の購入やビジネス口座の開設はできない。こうしたサービス制限は多かれ少なかれ当地の同業者と同じだ。

Revolutによると、日本では楽天、損保ジャパン(SJNK)、凸版とすでに契約を結んでいる。これから想像するに、新たな保険プロダクトや特別なカードデザインなどが提供されるのかもしれない。

RevolutはシンガポールにAPACオフィスを開設する計画だ。Revolutが国外駐在組にサインアップするように呼びかけて終わりとなるのか、それとも本当に欧州外のマーケットにインパクトをもたらすことができるのかみてみよう。

もしあなたが米国かカナダの居住者でRevolutを使ってみたいと思っているのなら、もう少し待つ必要がある。数週間以内に新たなニュースが届けられるとのことだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

Upflowで請求書処理を簡単に

フランスのスタートアップUpflowを紹介しよう。未回収の請求書の処理を手助けしてくれる企業だ。同社は最初eFounders(フランスのインキュベーター)でスタートを切った。もしあなたが中小企業を経営しているなら、売掛金の処理に大量の時間か、多額のコストを消費している可能性が高い。

ほとんどの企業は、現在請求書を、Excelスプレッドシート、旧式の銀行インターフェース、そして本来不要な会話を使って管理している。誰かが取引にサインするたびに、請求書を生成し、どこかのスプレッドシートの中に記録するのだ。

素直に数日後に支払ってくれる企業もある。しかし現実を見つめよう。支払期限を過ぎた請求書の支払いについて考え始めるのでさえ、30日、40日、あるいはそれ以上かかる会社がとても多いのだ。あなたは電子メールを送信し、顧客に電話をかけ、ただ集金するためだけのために、膨大な時間を無駄にすることになる。すでに契約書にサインしていたとしても、お金を請求することに後ろめたさを感じることさえあるかもしれない。

フランスでは、ほとんどの企業が請求書に対する支払いに、銀行振り込みを利用している。しかし、ビジネスバンキングのためのAPIはまだ提供されていない。すなわち、誰かが支払いを行ったかどうかをチェックするために毎日ウェブサイトにログインしなければならないということだ。そして、Excelスプレッドシートのボックスにチェックを入れることができる。

もしここまで述べたことに心当たりがあるなら、Upflowはそんなあなたのために、代わって請求書を管理してくれる会社だ。あなたの銀行口座を置き換えるものではないし、あなたに代わって請求書を発行してくれるわけでもない。既存のワークフローとシームレスに統合されるのだ。

申し込みを行ったあと、あなたは顧客へ請求書を送ると同時に、UpflowにそのメールをCC(コピー送信)することができる。UpflowはOCRを使用して、顧客名、金額、支払期限などの関連するデータを自動的に検出する。

Upflowのインターフェースを介して、未処理の請求書をすべて閲覧し、現状を確認することができる。このサービスが提供するのは、集金するために実行可能なタスクの一覧だ。例えば、Upflowは支払い期日が過ぎているかどうかを知らせ、顧客に再度連絡するようあなたに促す。

顧客に応じて異なるルールを設定することができる。たとえば、小さな顧客がたくさんある場合、それらのメッセージの一部を自動化することができる。しかし、ほんの一握りの顧客を相手にしている場合には、Upflowがメッセージを送る前に、誰かが内容をレビューしたいかもしれない。

デフォルトでは、他のチームメンバーが何が起こっているかを知ることができるように、Upflow上で電子メールを書くことになる。顧客ごとの請求書をレビューして、未払いの請求書を複数ためている顧客がいないかどうかを調べることもできる。またUpflowを使用することで、この特定の顧客と親しいチームメンバーにアクションを割り当てることができる。

しかし、こうしたことは皆、製品の一部に過ぎない。Upflowはまた、Treezorの助けを借りて、銀行情報も生成することができる。これを使って、あなたのUpflow銀行情報を請求書に記載することができる。

顧客が支払いを行うと、Upflowは自動的に請求書と入金と照合する。この機能だけで、時間を大幅に節約することができる。スタートアップは毎日あなたの会社の銀行口座に送金を行う。

Upflowの共同創業者でCEOのAlexandre Louisyが、私たちが会った際に描いてくれたのが以下の図だ。おそらく私の説明を読んだ後に見たほうが理解しやすいだろう。

言い換えれば、Upflowは、あなたの会社のバックオフィスと顧客の間に置かれたゲートウェイを生み出したのだ。究極的には、Upflowがあなたの会社の多くのことを学ぶにつれて、このゲートウェイ上に構築されるより多くのサービスを想像することができるだろう。

Louisyによれば、中小企業には本当にこの種の製品が必要であるという。そうした企業たちは必ずしもハイテク企業である必要はない。そうした会社は、銀行口座に大金を保持しているわけではなく、スタッフの数も多くはなく、可能な限り時間を節約する必要があるのだ。

さあ、これまで何十年間も行われてきた家族経営ビジネスに、SaaS(software-as-a-service)ソリューションを簡単に売り込めるか否かに、着目することにしよう。

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(翻訳:sako)

BlueCargoがコンテナの配置方法を最適化する

港湾ターミナルに焦点を当てる物流スタートアップ、BlueCargoを紹介しよう。同社はY Combinatorの最新卒業生であり、300万ドルの調達ラウンドを、1984 VenturesGreen Bay VenturesSound VenturesKima Venturesなどから行ったばかりだ。

港湾ターミナルを撮影してみると、積み上げられた沢山のコンテナたちが目に入ることになるだろう。しかし、現在の整理方法は効率的ではない。作業ヤードのクレーンは、そうした山の底に置かれているコンテナにアクセスするためだけに、大量のコンテナを動かす必要に迫られている。

BlueCargoはコンテナを適切な場所に保管することを支援することで、そうした動きを最適化しようとしている。ターミナルから出ていく最初のコンテナが、最上段に積まれているようになるということだ。

「ターミナルは、非生産的または望ましくない動きのために多くの時間を費やしています」と語るのは共同創業者兼CEOのAlexandra Griffonだ。「にもかかわらず、ターミナルが収益を得ることができるのは、コンテナを受け取ったり出荷したりする場合だけなのです」。

現状では、ERPのようなソリューションは、コンテナのタイムラインを考慮せず僅かなビジネスルールに従って、コンテナを管理しているだけである。例えば、空のコンテナはすべて1つのエリアに保管し、危険物を収納したコンテナは別のエリアに保管するといった具合だ。

スタートアップは、コンテナごとのデータを可能な限り活用する。それがどこからやってきたのか、コンテナのタイプは、満杯なのか空なのか、それを積み込む貨物船はどれかなどだ。

BlueCargoは新しいターミナルで作業を行うたびに、過去のデータを収集し、それを処理してモデルを作成する。こうすることで、チームはBlueCargoがターミナルを最適化する方法を予測できる。

「サン・ナゼール(フランス西岸の港町)では、コンテナの移動を22%節約できました」と、Griffonは私に語った。

同社は12月にサン・ナゼールでソリューションをテストする。既存のERPソリューションと直接統合を行うのだ。クレーンはすでにコンテナ識別番号をスキャンしている。BlueCargoは、関連情報を即座にクレーンオペレーターにプッシュして、彼らがコンテナをどこに置くべきかを知ることができるようにする。

サンナゼールはヨーロッパ最大の港に比べて比較的小さな港である。しかし同社はすでに、米国最大のコンテナ港の一つであるロングビーチのターミナルと話を始めている。

BlueCargoはまた、慎重に振る舞う必要があることも理解している。これまでにも多くの企業が魔法のようなITソリューションを約束してきたからだ。だが、それは港湾をあまり変化させることはなかった。

これがスタートアップができるだけシームレスにやりたいと考えている理由だ。それは、単に節約できた移動量に基いて請求を行う。古いモデルに従っていたら余計にかかったはずのコストの30%を請求するというものだ。そしてターミナルで作業する人びとのワークフローを変えることもしようとはしていない。単に作業を迅速化してれる目に見えないクレーンのように働くのだ。

世界には、港湾ターミナルを管理する主要なプレイヤーが6社存在している。もしBlueCargoがこれらの企業に、その作業の価値を認めさせることができるなら、良いビジネスチャンスが得られるだろう。

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(翻訳:sako)

これが連休中にセキュリティーを向上させる必須ポイントだ――家族、親類のデバイスをチェックしておこう

この記事を読み始めた読者の多くは

  • テクノロジーに詳しい
  • 実家に帰って感謝祭の休日を過ごしている
  • この記事を読み始めるほど退屈している

というところではないだろうか? 世界ではサンクスギビングデーが休日ではない国も多いが、アメリカでは七面鳥のローストと共に盛大に祝われてきた。ともあれこの機会に家族や親類のコンピューターのセットアップを見直し、セキュリティーを強化しておくのはいい考えだ。ある朝、伯母さんから電話がかかってきて「コンピューターがランサムウェアにやられて写真が取り出せなくなってので助けてちょうだい」などと言われるリスクをこの先何ヶ月にもわたって大いに軽減できる。

アップデート

コンピューターやスマートフォンのOSを最新の状態にしておかないかぎり、新しく発見された脆弱性を利用する攻撃の犠牲になってしまう。最新のセキュリティー・パッチを導入するためには自動アップデートをオンにしておく必要がある。最新のデバイスはデフォールトで自動アップデートが行われるようになっているが、やはりオンになっていることを確認しておこう。

  • Windows 10 画面左下隅のWindowsアイコンを右クリックしてメニュー開く。以下、「設定」→「更新とセキュリティー」→「Windows Update」と進む。Windowsの状態が「最新」になっていることを確認する。なっていなければ最新の状態に更新する。「Windows Update」から「詳細オプション」を開き、「更新の一時停止」がオフになっていることを確認する。
  • macOS App Storeを開きOSを最新版(macOS 10.14 Mojave)に更新する。「システム環境設定」から「ソフトウェア・アップデート」を開く。自動アップデートを有効にする。App Storeでも自動アップデートを有効にしておけばアプリもこの先長く最新の状態で使える。
  • iOS 「設定」アイコンをタップ、「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進む。iOS 12.xになっていることを確認する。なっていなければアップデートする。同じメニューで「自動アップデート」をオンにする。iTunes-App Storeでも自動アップデートを設定しておく。
  • Android メーカー、キャリヤによってコンフィグレーションが異なるのでやや複雑になる。キャリヤは独自のスケジュールでOSのアップデートを行う(行われない機種もある)。OSの状態は「設定」から確認できる。バージョンは機種ごとに異なる。この点ではユーザーができることはあまりない。Google Playを開き、設定で自動アップデートを有効にしておけばアプリをこの先長く最新の状態で使える。

バックアップ

バックアップの方法は数多くある。とてもすべて紹介する余裕がないので基本的な考え方だけ紹介する。コンピューターの場合は手頃な価格の外付HDDを買って自動バックアップを設定しておく。macOSならTime Machine、 Windows 10なら「更新とセキュリティー」→バックアップ」から設定できる。

クラウド・バックアップも数多くのサービスが提供されている。BackblazeArq Backupなどは優秀だと思う。

家族や親類のコンピューターの場合は完全に自動的にバックアップされることが必須だ。義母にハードディスクをプレゼントして「ここに毎週バックアップを取りましょう」と勧めても結局そうされないだろう。

スマートフォンの場合はまた話が違ってくる。iPhoneならiCloudに連絡先、カレンダー、パスワードなどの個人情報を保存できる。しかし無料で利用できる容量5GBと非常に低いため、iCloudを利用しているユーザーは多くない。有料プラン( 50GBが月額130円など)に加入するか、DropboxやMicrosoft OneDrive、 Googleドライブなどを利用する。これらのサービスでは画質に多少の制限はあるが写真のバックアップは無料だ。

Androidでは Googleフォトを利用しているユーザーが多い。このアプリに保存された写真は自動的にクラウドにバックアップされるので安全性が高い。連絡先その他の重要情報もバックアップされるようGoogleアカウントを設定しておこう。

ディスク暗号化

Macを使っているならOS XのFileVaultオプションをオンにしておけばよい。読者の妹や娘がMacbookを失くし、FileVaultがオンになっていなければ誰でもパソコンの中を覗くことができてしまう。FileVaultは一度オンにすればあとは完全に自動的に作動する。

Windowsの場合、BitLockerが含まれているならオンにしておく。MicrosoftはWindows 10 Home editionにBitLockerを含めていないので、その場合はVeraCryptのようなアプリをインストールするとよい。

パスコード

モバイル・デバイスには必ずパスコードを設定しておこう。パスコードは暗号化その他セキュリティー・オプションの変更にも結びついている。パスコードなしのデバイスを紛失すればありとあらゆる悪夢が待ち受けている。

6桁が望ましいが4桁でもいい。とにかくないよりあったほうがいい。

セキュリティーは常にユーザビリティーと保護の妥協だ。適切な妥協点を見つけることがカギとなる。上で述べた手段は決して家族や親類(や読者自身)のデバイスを完全に防御するものではないが、ともかく正しい方向への一歩だ。チェックがすんだら休暇を大いに楽しもう。

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滑川海彦@Facebook Google+

「ヘイ、Siri, オーケー Google」でアシスタントを起動できる――ただしプライバシーには十分注意

AppleはライバルがSiriのショートカットをこんなふうに利用するとは予想していなかったに違いない。しかしiPhoneに「ヘイSiri, オーケーGoogle」と呼びかけることでGoogleアシスタントを起動できる。

ただし設定には多少手間がかかる。まずiOS版のGoogleアシスタントをアップデートして最新版にする。次に Google Assistant起動のためのSiriショートカットを作成する。

名前のとおりSiriショートカットを利用すればカスタム・フレーズを録音して音声で特定のアプリないし機能を起動することができる。またSiriのショートカットでプレイリストを再生させたり、誰かにメッセージを送ったりすることも可能だ。もしいくつかの動作を連続して実行させたい場合はAppleが提供するショートカットを使う。

Googleアシスタントの起動はデフォールトでOK Googleに設定されているが、ユーザーは自分の好みで「ねーGoogle」などに変えることができる。フレーズを設定してSiriに呼びかけるとGoogleアシスタントが立ち上がる。

最初のトライでiPhoneまたはiPadのiOSにアプリを開く許可を与える必要があるかもしれない。Googleアシスタントが起動されると自動的にコマンドの聞き取りモードで待機する。アプリが立ち上がってから聞き取り可能になるまでわずかに時間がかかるので、その後で呼びかける。

ここまで手間をかけるユーザーがどのくらいいるかはともかく、「ヘイSiri、オーケーGoogle」でGoogleアシスタントが起動するのはやはり面白い。

ちなみにGoogle Assistantはプライバシーの点からは最悪アプリの一つだ。このアプリは例の 「ウエブとアプリのアクティビティ」を有効にするよう求めてくる。この機能はあらゆるプライベートな情報を収集することで悪名高い。有効になっている場合、Googleは検索履歴、Chromeのブラウズ履歴、位置、クレジットカードの履歴その他ありとあらゆる履歴を集めることができる。.

もし有効にしていない場合、目立つ青いバナーがアプリの下に表示され、「ウェブとアプリのアクティビティを有効にするとアシスタントでさらに多くの機能をアンロックできる」と勧めてくる。心理的トリックでユーザーに特定の行動を取らせることを企むダーク・パターンUIの例だ

クリックするとキュートなアニメが表示されるが気を取られてはいけない。内容が肝心だ。表示されるボタンはMoreしかない。Moreボタンをクリックするといつの間にか「オンにする」に変わっている。たいていのユーザーは左の「今はしない」ボタンに気づかないだろう。

これは古典的なトリックだ。相手が常にイェスと答えるような質問をいくつか続ける。相手はいつの間にかイェスと答えるのに慣れてしまい、最後の質問にもイェスと答えてしまう。これが「スタート」だの「さらに詳しく」だのと表示されたボタンの意味だ。なんども「さらに詳しく」ボタンをクリックしていると最後のボタンの内容に納得していなくてもついクリックしてしまうことになる。もし「無効にする」ボタンを選択すると、「本当によいですか」とうるさく尋ねてくる。

無名のゲーム・アプリからAmazon、Googleまでユーザーを誘導するデザインをひんぱんに使っているので、ことプライバシーに関してユーザーは自分が何をしているのか十分に意識する必要がある。

〔日本版〕日本版iOSでも上記手順で設定できる。手持ちのiPadの場合、電源が接続されている場合は「ヘイSiri」と呼びかけるだけで起動される。接続されていない場合はホームボタンを押して「へいSiri」と呼びかける。Siriが起動した後、「オーケーGoogle」と呼びかけるとGoogleアシスタントが起動する。利用法はGoogle Home/Miniと同様だが、常に身近に置かれるモバイル・デバイスの場合は上記記事のようにプライバシーに注意する必要がある。

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滑川海彦@Facebook Google+

Appleのクリスマス広告は美しい短編アニメだった――内気な少女が分かち合うことの大切さに気づく

Appleはいつもクリスマス・シーズンの広告には力を入れている。今年のクリスマス広告はキュートな短編アニメだった。 ピクサーのアニメにウェス・アンダーソン監督のタッチを加えたような仕上がりだ。

この短編は「贈り物を分かち合おう」(Share Your Gifts)と名付けられている。夢見がちなティーンエージャーの女性が主人公で、MacBookを使って何かを作っている。われわれにはそれが文章なのか詩なのか絵なのかわからない。

ともかく彼女は出来たものが気に入らず、プリントアウトをいつも緑色の箱に入れてしまう。紙が溜まりすぎてとうとう蓋が閉まらなくなる。

冬の寒い夜、彼女の愛犬がうっかり窓を開けてしまう。プリントアウトは窓から飛び出して宙を舞う。人に見られてはたいへんだと主人公は紙の後を追いかける。

最後に主人公は「分かち合う」ことの大切さを知る。美しく描かれているが、実際これは多くのクリエーティブな人々の実感をよく現していると思う。Instagram全盛の時代ではあるが、自分自身を深いところから表現する作品を公開することにはためらいを感じるものだ。

昨年までの広告と比べてサウンドトラックの雰囲気は大きく違う。これは16歳のシンガーソングライター、ビリー・アイリッシュが担当しているからだ。若い世代のアーティストの多くと同様、アイリッシュも両親と暮らす家のベッドルームでMacを使って作曲を始めた。この歌は兄弟の俳優、歌手のFinneas O’Connellとの共作だという。

面白いことに、今年の広告にはiPhoneもiPadもApple Watchも登場しない。 登場するのはMacだけだ。AppleにとってMacはきわめて重要なプロダクトだということを訴えたいようだ。ともあれ、ティム・クックはこの秋のビッグイベントでそう語っていた。

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滑川海彦@Facebook Google+

Microsoft、ディスクレスXbox Oneを発売か?

Thurottの最新記事によると、MicrosoftはXbox Oneファミリーの新しいコンソールを開発しているらしい。この低価格モデルは通常のXbox Oneのゲームをプレイできるが、Blu-rayドライブはない。

これによってエントリーレベルのXbox Oneの価格を下げることが可能になる。Xbox One Sの公式価格は299ドルからだがAmazonでは250ドル前後で見つかる。ディスクレスXbox Oneなら199ドルからにできるかもしれない。

Xbox Oneとゲームディスクを持っている人は、公式販売店に行ってディスクをデジタル・ダウンロード用コードと交換することも考えられる。通信速度の遅い人のために、新しいXboxには大きなハードディスクドライブが付いてくることを期待したい。

2013年にXbox Oneを発表したとき、Microsoftはデジタルゲームを強く推進しようとしていた。当初の計画ではゲーム媒体はユーザーのXboxアカウントに紐付けられていた。その後、ディスクを入れなくてもプレイできるようになった。さらにMicrosoftは、ゲームディスクを30日間友達に貸し出せる方法も計画していた。

その後反発を受けたMicrosoftはこの計画を断念し、従来の方法に戻した。しかしあれから5年が過ぎ、デジタル・ダウンロードはこれまでになく普及し、インターネットの接続速度もこれまでになく速くなった。

Microsoftは将来のゲームはサブスクリプションベースになるとも考えている。 Xbox Game Passを定期購読すれば数十種類のゲームを月額10ドルで利用できる。Xbox OneでEA Accessを購読することもできる。最終的にはストリーミングサービスのサブスクリプションがXboxそのものに取って代わることも考えられる。しかしまだそこまでは行っていない。

Thurottによると、MicrosoftはXbox One Sの改訂版も準備中で、少し安くなるかもしれないという。こちらには従来どおりディスクドライブが付いてくる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ニューモデルRaspberry Pi 3 Model A+はコンパクトで強力なRaspberry Pi

Raspberry Pi Foundationが、新しい機種を発表した。そのRaspberry Pi 3 Model A+は、基本的にはRaspberry Piの中心的機種Bシリーズの、回路基板を小さくしたものだ。定価は25ドルで、Raspberry Pi 3 Model B+よりも10ドル安い。

機種についての記述は少々ややこしいが、しばらくご辛抱を。最良のRaspberry Piをお求めなら、3 Model B+を買うべきだ。それはプロセッサーが1.4GHzのARMv8クワドコアで、Wi-Fi, Bluetooth, Ethernet(最大300Mbps), USB 2.0, そしてHDMIがある。

今度のPi 3 Model A+は小型の機種のようで、Model B+の利点の多くを備えていて仕様も似ているが、RAMは1GBではなく512MB、ポートはUSB 2.0のみでEthernetポートはない。

しかし大量のRAMもEthernetも要らないニーズなら、それ自身としては実にまともなミニコンピューターだ。前にRaspberry Piで遊んだ人が見ても、最近のモデルは長足の進歩を遂げている。相当ヘビーなタスクでもこなせる、強力なプロセッサーだ。

たしかに、ビデオのトランスコードや大きな圧縮ファイルの解凍、ゲームのエミュレーションなどはラップトップの方が速いかもしれないが、24/7動きっぱなしのファンのないコンピューターなら、ほかにもっと安いのはない。Dockerはその上で快調に動くから、コンテナを使った方がメンテナンスは楽だろう。

もっと厳しい場所でRaspberry Piを使いたいなら、スリムなデザインで低電力型のRaspberry Pi Zeroが良い。ただしかなり遅い。Raspberry Pi Foundationは、同じ機種が必要なユーザーのために古い機種も売っている。でもそれらを買うことは、あまりお勧めしない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

コードの各所に関するデベロッパー同士の議論をコメントのように残せるCodeStream、最初はVS Codeをサポート

コードにコメントを入れることは、昔から誰もがやっているが、でも、コードの特定部分に関する同僚などとの会話スレッドを残せるとしたらどうだろう。Y Combinator出身のCodeStreamを使うと、まさにそれができる。

コンテンツに関する議論は、そのコンテンツの直後にある方がよい。Google Docsのアノテーション(注釈)やPowerPointのコメント、Wordのリビジョン(変更履歴)などは、だからとても便利だ。何もかもSlackの上で議論するのは、やめた方がいい。

しかしそれでも、二人のデベロッパーのコラボレーションは、Slackの上のプライベートな会話で始まることが多い。CodeStreamはgit commitやコード中に書くコメントに代わるものではなく、コードの上に便利な会話の層を加える。

誰かと関わりたくなったら、まずテキストをセレクトして議論を開始する。そして、当のコーディングブロックを最初のポストとするスレッドが作られていく。CodeStreamを今使ってるSlackにリンクしたら、Slackのチャネルの中でスレッドが始まる。誰かを@-mentionしたり、数行のコードをコピペしたりもできる。

mentionされたデベロッパーは、そのスレッドをクリックすると、CodeStreamはそのファイルをその行があるところで開く。二人のデベロッパーが同じブランチ上にいなくても、どちらもコードの同じ行を見る。どっちかに新しいコードがあっても。

数か月後にコードベースが進化していても、会話スレッドは残っている。いつでも、過去の会話を見て、なぜそこがそうなったのか、理解できる。

今は、CodeStreamはVS Code(Visual Studio Code)をサポートしている。CodeStreamをインストールしたら、IDEを縦2画面に分割して、左にコード、右にCodeStreamの会話スレッド、という状態にするとよい。

今後は、もっと多くのIDEをサポートしていく予定だ。Visual StudioやJetBrainsエディター、そしてAtomなども。今CodeStreamはベータなので無料だ。

同社は最近、S28 Capitalが率いるラウンドで320万ドルを調達した。それにはPJCが参加した。そのほかに、Y Combinator, Steve Sordello, Mark Stein, David Carlickなども投資に加わった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Luna DispayはiPadをMac Miniのメインディスプレイにできる――WiFiアダプターに便利な機能があった

AstropadLuna DisplayはMacbook用のWiFiディスプレイ・アダプターだが、使いみちはノートだけではなかった。この小さなガジェットをMac Miniのポートに挿すとiPadをメインディスプレイにできる。

Luna DisplayはMacbookの画面を拡張するのが主たる目的だ。デスクトップの大きな画面に慣れているユーザーは出先でMacbookを使うと、13インチだろうと15インチだろうと、狭さを感じてしまう。Luna DisplayをMacbookのポートに接続すればiPadを第2のモニターにできる。われわれもテストしてみたが非常に便利だった。

しかしLunaの開発チームはさらに面白いことを考えていた。Mac Miniのユーザーの多くは単独でテレビの下、戸棚の奥、ルーターの近所などにしまってミニサーバーとして使っている。この場合Mac Miniにはディスプレイもキーボードも接続されていない。

操作の必要があるときはスクリーン共有かVNCクライアントの機能を利用することになる。安全な接続のためには情報を暗号化してやりとりするSSHアクセスを利用する必要がある。

しかしLuna DisplayはMac Miniでも期待されるとおり動作する。iPadにLunaアプリをインストールしてからMac MiniのThunderbolt 3ポートにドングルを挿すと、iPadがメインのディスプレイとして機能する。Mac MiniにキーボードとマウスがBluetoothで接続されていれば、その動作もiPad上で見ることができる。

さらにWi-Fi経由でソファに寝転がってMac Miniを操作することも可能だ。iPadがmacOSで動くようになったような使用感だ。Luna Displayは当初、Kickstarterのプロジェクトとして始まったが、現在は80ドルで市販されている。

もちろんMac Miniを毎日何時間も使う予定なら専用のディスプレイを接続すべきだろう。しかしMac Miniの動作をチェックし、簡単な修正を加える程度ならLunaは十分な機能がある。

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滑川海彦@Facebook Google+

マクロン大統領「Paris Call」でサイバー犯罪抑止を提唱

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はパリのUNESCOで行われたインターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)で講演した。IGFは設立されてからしばらくたつが、一部で期待されたほどの活動がなかった。

フランス政府がサイバーセキュリティーに関する3ページの文書、Paris Callを発表したのはそれが理由だ。マクロン大統領はIGFを活性化し、各国(および企業)が集まってサイバーセキュリティー問題について意見を一致させるためのサブグループを作りたいと考えている。

「まず、インターネットは今ここで機能している。そしてニュースはサイバー問題で溢れているにも関わらず、われわれはITのツールを盲信している」とマクロン氏は言った。

しかし、彼によると、もし国際コミュニティーが適切な規制に同意できなければ、民主的プロセスの整合性にリスクをもたらす。現在状況は2種類ある、と彼は考えている。独裁的政府はインターネットのリクエストにフィルターをかけ、ウェブをインターネットのサブセットに制限している。一方民主的国家では、誰もが(ほとんど)フィルターされていないウェブを閲覧できる。

「最近のサイバー攻撃は医療システムに侵入することもできる。もしわれわれが、常にシステムがセキュアである確信を持てなければ、システムは空中分解してしまう」

言い換えるとサイバー攻撃は、民主主義国家がネットワークを守るために中国を模倣し、さまざまなウェブサービスをブロックする事態を招きかねない。

「だから私は今日ここへ来て、新しい合議制度を提案する。このフォーラムは議論や講演以上の何かを生み出すべきだ。具体的な決断に役立つ新しい場になるべきだ」とマクロン氏は言った。

彼はIGFを国連事務総長直轄にすることを提案している。さらに彼は、世界の国々と企業、NGOらの間が合意した”Paris Call” も支持している。

すでに数百の組織がParis Callに署名している。ほとんどのEU加盟国、Microsoft、Cisco、Samsung、Seamens、Facebook、Google、ICANN、インターネットソサエティなどだ。しかし、中国と米国はまだ署名していない。

Paris Callの全文はここで読める。Paris Callのメンバーは、あらゆる種類のサイバー攻撃を防止することに概ね一致している——これは和平提案だ。

その内容に関してマクロン氏はウェブに反対ではない。ウェブが民主主義の春を可能にし、気候変動や女性の権利に対する活動を活発化したことに彼は言及した。しかし、今やウェブが過激派のヘイトスピーチ発信に利用されていることも話した。

「巨大プラットフォームはゲートウェイになるだけではなくゲートの番人にもなるべきだ」とマクロン氏は言った。

テロリストのコンテンツやヘイトスピーチを削除することについては過去にもいくつか取り組みがあった。しかしマクロン氏は、さらに一歩踏み込むべきだと考えている。

コンテンツの監視に関するFacebookの取り組みで、Facebookとフランス政府が協力体制を取ろうとしているのはそれが理由だ。

最後にマクロン氏はこの機会を利用して、フランスのデジタル化への取り組みについて再度話した。フランス政府は欧州のIT巨人らに公正に課税する新しい方法の制定に力を入れている。マクロンはこれを小さい企業を不公平な競争から保護するためだと説明した。しかし交渉は今のところ停滞している。

さらにマクロン氏は、人工知能の投資とイノベーションに関する第三の考えも擁護した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Bubbleは、コーディング経験がなくてもウェブアプリケーションを作れるサービス

Bubbleは自己資金で立ち上げられたスタートアップで、プログラミングのできない人でもウェブアプリケーションを作れる強力なサービスを提供している。大小さまざまな企業が自社ウェブサイトにBubble を利用している。

正直なところ、初めてBubbleのことを聞いたときはかなり懐疑的だった。すでに多くのスタートアップがレゴブロックで遊ぶくらい簡単にコーディングする方法に挑戦してきた。しかし、どれも苛立たしいほど機能が限定されていた。

Bubbleは、一般のウェブサイト構築サイトよりも強力だ。ウェブプログラミングの中心となる柱をすべてビジュアルインターフェースで作ることができる。

まずデザインタブで真っ白なキャンバスを開き、そこにビジュアルエレメントをドラッグ・アンド・ドロップしてウェブページを作っていく。エレメントはどこにでも置くことができて、マップ、テキストボックス、画像などはリサイズできる。プレビューボタンをクリックすれば制作中のページをいつでも見ることができる。

2番めのタブではサイトの背景にあるロジックを作ることができる。MacのAutomatorに似た働きをする。ブロックを加えて時間軸に沿ってアクションを作っていく。各ブロックには条件を設定できる。

3番目のタブで、データベース操作をする。たとえば、サインアップページを作り、プロフィール情報をデータベースに保存できる。いつでもデータのインポート/エクスポートができる。

そのほか数百種類の プラグインを使って、Stripeの支払いを受け付けたり、TypeFormを埋め込んだり、Intercomを使ってチャットでカスタマーサポートを行ったり、Mixpanelを使うことなどが可能だ。さらに、BubbleのデータをBubble以外で使うこともできる。たとえば、Bubbleデータベースに依存するiPhoneアプリを作ることができる。

多くの小さな会社がBubbleを使い始めていて、うまくいっているところもある。たとえばPlatoはバックオフィスで全面的にBubbleを利用している。QoinsMeetawayはBubbleで動いている。3.65億ドルを調達したDividend FinanceもBubbleを使っている。

Bubbleは利用者のアプリケーションのホスティングも行う。アプリケーションが大きくなってインスタンスをリサイズすると料金が高くなる。

この会社は資金調達したことはないが、すでに毎月11万5000ドルの経常利益を上げている。Bubbleはまだ小さなスタートアップなので、大企業ユーザーにとっては心もとなさがあるかもしれない。しかしBubbleは、製品を改善することで顧客がBubbleの限界を感じないようにしたいと考えている。今の課題は、顧客のニーズより早く成長することだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

スマホで数学を教えてくれるPhotomathはダウンロード数1億, $6Mを調達

Photomathが、Goodwater Capitalが仕切りLearn Capitalが参加したラウンドで600万ドルを調達した。Photomathは大成功したモバイルアプリで、iOSとAndroid合わせてこれまで1億回ダウンロードされた。

Photomathは2014年に本誌TechCrunch主催のTechCrunch Disrupt Londonでデビューしたが、そのときは(手書きなどの)テキスト認識技術が売りだった。Photomathは、その技術をデモする宣伝用アプリにすぎなかった。

でもそのアプリは、何かの間違いのように消費者向けアプリとして成功した。たちまちそれは、自分のスマートフォンで数学を勉強できたら、と願っている多くの学生たちによって、何百万もダウンロードされた。

5年目の今でも、App StoreとPlay Storeの両方で、トップ集団にいる。大成功の理由は、コンセプトがシンプルなことだ。

アプリをダウンロードしたら、手書きでも印刷物でも何でもよいから、数学の問題を彼に見せる。するとアプリは、一歩々々説明しながら、その問題を解く。

Photomathが便利なのは、二つのものを組み合わせているからだ。WolframAlphaは方程式を解く。Evernoteは手書き文字を認識する。しかしこの二つを組み合わせることは、これまで誰も考えなかった。

キーボードから方程式を入力するのはものすごく難しいから、手書きや印刷物という物理的世界とスマートフォンの間にあるギャップを橋渡しすることはすごくありがたい。まだ誰もが拡張現実という言葉を口にしていないころから、Photomathはすでに、スマートフォンのSoCチップの力を利用していたのだ。

Photomathはグラフも作れるし、極限、積分、複素数などの高度な問題もサポートしている。このアプリは1か月に12億の数学の問題を解いている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

翻訳サービスのReversoが同義語辞典アプリケーションとモバイルアプリをローンチ

言語学習サービスReversoが、新しいWebアプリケーションおよびモバイルアプリとして、Reverso Synonymsを立ち上げた。これは一種のシソーラスサービス(類義語辞典)で、これを使ってユーザーは、新しい言葉を覚えたり自分のボキャブラリーを増やしたりできる。

この機能は、翻訳アプリケーションのReversoに前からあった。語や語のグループを翻訳しているときに、“S”ボタンを押すと、関連語が表示される。

でもそれは、あくまでもソフトロールアウトだったけど、今回は単独の完全なサービスとして提供される(“ハードロールアウト”)。対応している言語は、英語、フランス語、スペイン語など12か国語だ。

使い方は簡単で、単語をタイプするとたくさんの同義語が表示される。例文がついているし、詳しい語義もある。語をタップすると、意味を確認できる。

しかしそれだけではなくて、スラングを翻訳してくれるし、複数の意味がある語には複数の類義語が出る。単語だけでなく、“beside the point”のように複数の語から成る語句も扱える。有料会員は、さらに多くの機能を利用できる。

さらにおもしろいのは、Reversoがこの新サービスのための大きなデータベースを、短時間で作ったことだ。つまり同社は何年もかけて翻訳用の辞書を作ってきたから、そのデータを利用して新製品のためのベーシックなデータベースを作れたのだ。

Reversoの翻訳サービスReverso Contextには、20億語から成るバイリンガルの辞書がある。二つの語が、複数の言語で同じ翻訳結果になれば、同義語だと見なせる。もちろんそのデータは、アルゴリズムの改良と、一部は人間の手により、調整されてきた。

翻訳や辞書ではGoogle Translateがもっぱら優勢だが、それでもReversoは各月のユーザーが数千万いて、Webアプリケーションだけでも4億5000万のページビューを生成している。Googleのほぼ独占の中で、かなり健闘している。メインのサービスはあくまでも翻訳だが、今度の新しいサービスもなかなかおもしろい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple Pencilは画期的に使い勝手が向上

新しいApple Pencilはライバルからいくつかアイディアを借用したようだ。なによりありがたいのはデイパックの中でスタイラスが行方不明になったりしないことだ。スマートカバー同様、ペンシルも磁力でiPadに吸着してくれる。

Apple Pencilを取り付けた状態でも(少なくとも横向きに保持するかぎり)邪魔になることはない。さらに便利なのは充電する際にいちいちキャップを外してLightning ポートに接続する必要がなくなったことだ。iPadに吸着させればワイヤレス充電が開始される。

最初にiPadに吸着させると自動的にペアリングされる。またAppleはジェスチャーを追加したので、ペン先の形状や色を簡単に変えることができるようになった。指先でApple Pencilの側面をダブルタップするだけでよい。iPadのスクリーンをペンシルでタップするとiPadは即座に起動する。

新しいApple Pencilは新しいiPad Proでのみ作動する。 価格は129ドル。その他のiPad Proアクセサリーでは、Folioスマートキーボードが11インチ版で179ドル、12.9インチ版で199ドルなどとなっている。

〔日本版〕Apple日本語ページによればApple Pencilの価格は14,500円 (税別)、11インチ用Folioの価格は19,800円 (税別)。

Apple Fall Event 2018

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滑川海彦@Facebook Google+

iPad、ようやくUSB-Cを採用

Lightningケーブルは長い間利用されてきた。しかし今の時代、ケーブルのスタンダードはUSB-Cに移りつつある。Appleも、新しいiPadからは、ついにLightningポートを捨て去る決意をしたようだ。この決定により、iPadは一層の拡張性を手に入れることとなった。

たとえば、iPad Proを5Kディスプレイにつないで、外部ディスプレイで動画を楽しむことができるようになる。ソフトウェア的な拡張機能の詳細についてはまだ不明ながら、利用シーンを大きく拡張することは間違いないだろう。

また、USB-Cを利用するSDカードリーダーのようなデータデバイスや、イーサネットケーブルなども種々利用できるようになる。端的に言えば、iPadがラップトップ的な使い方に対応してきたということができよう。さまざまなハードウェアメーカーが、ドックなどの拡張用デバイスを投入してくることになるのだろう。

当たり前のことかもしれないが一応言っておくと、USB-Cを採用することで、さまざまな外部デバイスをバッテリーパックとして利用することができるようになるはずだ。iPadを使ってiPhoneの充電をするというようなこともできるようになる。バッテリーパックとしてみるならあまりに高額ではあるものの、いつもiPhoneとiPadを持ち歩く人にとっては、より一層便利に利用することができるようになる。

願わくば、この流れにのってiPhoneにもUSB-Cを搭載して欲しいものだと思う。ラップトップ用充電器を使ってiPhoneの充電をしたり、あるいはiPhone用の順電気を使ってNintendo Switchの充電ができたりするようになれば、間違いなく便利なことだと思う。

Apple Fall Event 2018

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(翻訳:Maeda, H

暗号通貨ウォレットの「Blockchain」、Ledgerと提携してハードウェア・ウォレットを発売

ブロックチェーンのスタートアップ、”Blockchain“が今後数ヶ月の shared its 計画を発表した。同社はLedgerと提携してハードウェア・ウォレットを発売する。またBlockchainは新しい取引プラットフォームとしてSwap by Blockchainの提供を開始する——このプラットフォームは数ある交換所の中から最高の取引条件を見つけるので、ユーザーは自分のBlockchainアカウントで直接適正価格でトークンを交換できる。

Blockchainは現在もっとも成功している暗号通貨ウォレットのひとつだ。同社はBitcoin向けのソフトウェア・ウォレットでユーザー基盤を築き、今やEtherumとBitcoin Cashにも拡大している。

伝統的交換所と異なり、Blockchainではユーザーがプライベートキーを管理する。Blockchainはユーザーのトークンをアクセスできないので、仮にBlockchainがハックされてもハッカーがユーザーのウォレットを空にすることはない。現在Blockchainは3000万個のウォレットを管理しており、過去2年間で2000億ドル以上の取引を処理した。

しかしソフトウェア・ウォレットはハードウェア・ウォレットほど堅牢ではない。世の中には無数のフィッシングサイトや詐欺師が人々のプライベートキーを盗もうと狙っている。だからBlockchainは独自のハードウェア・ウォレット、のようなものを発売することになった。

同社はフランスのスタートアップ、 Ledgerと提携してBlockchain Lockboxを発売する。見た目はLedger Nano Sとまったく同じでBlockchainのロゴがついている。中にはBlockchainのファームウェアが入っていてBlockchainのウォレットと連動する。

Ledger自身のアプリと同じく、ハードウェア・ウォレットをパソコンと繋がなくてもスマートフォンやウェブで残高を確認できる。ただし、取引を処理するためにはパソコンに差し込んでBlockchain Lockbox自身で取引を認証する必要がある。

今あるBlockchainウォレットとBlockchain Lockboxにつながったウォレットがどういう関係になるのか気になるところだ。Lockboxは一種の長期保管庫として働き、標準のBlockchainウォレットには少額のコインを保存しておき日常の取引に使用する。

Swapは、Blockchainが独自に作っている取引システム商品だ。独立した交換所になるのではなく、同社は複数の交換所システムと統合する計画だ。最終的にBlockchainは、非中央集権型取引プロトコルに対応して、交換所を経由することなくトークンの交換ができるようにすることを目指している。

Blockchain Lockboxの価格は99ドルで11月に発売予定。Blockchainはモバイル分野で非常に人気が高いので、Bluetoothやモバイルに対応したバージョンもでてくることを私は期待している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Gmail上で共有メールアドレスを管理できるChromeエクステンションHiver

Hiverは、jobs@yourcompany.comやsupport@、sales@といった一般的なメールアドレスで担当チームがコラボレーションするためのサービスだ。インボックス〔“受信トレイ”〕の共有といえばFrontがあるが、HiverではあらゆることがGmailの中で直接起きる。

たしかに、マルチプレーヤーのメーラーという点でFrontは優れているし、業績も良い。Frontはそれ自身がメールクライアントであり、その上でインバウンドのメールを共有できる。

しかし、新しいメールクライアントを使いたくないチームもある。Gmailのインタフェイスに慣れてしまって、ほかのに変えたくない人もいる。

HiverはChromeのエクステンションで、ユーザーのGmailのインボックスにたくさんの機能を加える。個人的インボックスだけでなく、チームのほかの人たちと共有するインボックスにもアクセスできる。メールを同僚の誰か一人に宛てたり、みんなが今何をしているかを見れたりする。

面倒なメールへの返事でヘルプが必要なときは、右カラムに注記を書き、@—の記法でチームメートに通知できる。コメントはすべてこのカラムに入るから、メールのスレッドが転送やCCでごたごたしない。

誰かが返事を書き始めるとHiveが衝突アラートを表示するから、顧客が返事を二通受け取るおそれがない。返事を早く書き送りたいときは、テンプレートを利用できる。メールを後で送る指定もできるし、ドラフト(下書き)を共有してみんなに見てもらえる。

最近Hiverは、単純なif/thenルールによる自動化を加え、会話を正しい人(宛先)に宛てたり、メールの分類を自動化したりできる。

Frontでもこういうことはすべてできるが、“Front for Gmail”を求める企業も少なくない。

Hiverは最近、Kalaari CapitalKae Capitalから400万ドルを調達した。インドの企業である同社は、社員がすでに50名いる。およそ1000社がHiverを使っていて、その中にはHubspot, Vacasa, Pinterest, Lyftなども含まれる。Hiverの顧客の多くは、アメリカの企業だ。

HiverはGmailがベースだから、使い続けるためにはG Suiteのユーザーであり続けなければならない。また、Hiverはモバイルよりデスクトップが向いている。モバイルアプリもすでにあるけど、機能はあまり多くない。

Hiverの機能は、SaaSとして提供される。料金は一人あたり月額14ドルからだ。自動化や、Salesforceの統合などは、さらに別料金になる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa