GithubやStack Overflowを毎日モニタして企業が求める人材を探すHireSweet

エンジニアの雇用は非常に面倒な仕事なので、最近はその面倒な部分を人工知能にやらせようとする企業がとても多い。中でもここにご紹介するフランスのHireSweetは、あなたの会社への求職など考えたこともなかった人びとの中に、候補を見つけようとする。

HireSweetはGitHubやStack Overflowなど、技術者たちが多く集まるプラットホームやコミュニティをスキャンして、求める人材を探す。同社が調べるのは、プロフィールの内容などもっぱら非定型データで、それらからデベロッパーをそのスキルやプロジェクト、適応能力などで分類する。そして毎日ユーザー企業の人事部に、選んだ候補のプロフィールを送る。

同社との会話を開始するには、まず同社サイトにあるテンプレート使ってメールを書き、それを送る。あとは、待てば海路の日和あり、毎日同社からの報告を待って、採用候補を選ぶ。

GitHub上で活動が活発なエンジニアは優秀な人が多いけど、彼らは必ずしも新しい仕事を探していない。しかしHireSweetはそこを一歩踏み込んで、ユーザー企業がそんなエンジニアを引き抜けるよう、努力する。

求職者との面接の前にGitHubのリポジトリやStack Overflowへの回答の投稿を調べる企業は多い。でも、それらの調べる作業は、その企業が自分でやろうとすると、たいへんである。

しかしHireSweetは、車輪の再発明をしているのではない。同社は、時間がかかって非効率なプロセスを自動化サービスに変える。それだけでも、良い候補が見つかる確率は高くなる。

同社は最近180万ドル(150万ユーロ)を、Global Founders Capital, Kima Ventures, Bpifrance, TheFamily, およびDavid Bizer, Yannis Yahiaoui, Yves Weisselbergerのようなエンジェルたちから調達した。

HireSweetの今の主な顧客は、Doctrine, eFounders, Deezer, Nokia Health, Sqreen, CallDeskなどだ。今はフランスの企業が多いが、ゆくゆくはアメリカおよびその他のヨーロッパ各国にも顧客を見つけたいと思っている。得られた資金は、そのため…顧客開拓…に使う予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

斬新な機能部位の多すぎるiPhone Xは発売後の最初の週末に十分な量を供給できないらしい

KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuoによると、Appleからもうすぐ出るはずのiPhone Xは、今だにサプライチェーンの制約に直面しているらしい。11月3日の発売までに200万から300万台を確保できるようだが、それでは需要に十分対応できない。

Apple自身は数字を公表しないが、昨年のiPhone 6sの場合は最初の週末に1300万台売れ、iPhone 6は1000万台、iPhone 5s/5cは900万台だった。すでに発売されたiPhone 8のせいでiPhone Xの需要はややそがれると思うが、それでも200万〜300万の当初在庫では、多くのお客さんをがっかりさせるだろう。

iPhone Xは、これまでのiPhone新製品に比べて斬新な機能や部位が多い。これまでのAppleは、そういう最先端の部分を、サプライヤーの生産能力が十分大きいときに実装していたが、iPhone Xでは複数の部品がサプライチェーンのネックになっている。

KGI Securitiesによると、たとえばアンテナには可撓性のPCBを使うようだが、それは彼らが作り慣れているPCBではない。だからAppleは、同社の量的に厳しい要求を満たすサプライヤーを見つけるのに苦労したはずだ。このパーツはMurataがメインのサプライヤーになる予定だったが、一社で何千万は無理だったようだ。Appleが新たに見つけたサプライヤーは、発注が遅れたぶん納品が遅れる。

カメラに関しては、センサーごとに使用する回路基板が異なる。そのほかのスマートフォンメーカーは、カメラ用の回路基板といえば一つだが、Appleの独特な設計はサプライチェーンにとってチャレンジだ。

そしてiPhone Xは、前面に大量のセンサーを載せている。画面上部のノッチのところには 小さなKinectがある。赤外線のドットのネットワークを投射して、その反射によりユーザーの顔の3Dマップを作るための部位もある。このドットプロジェクターも、量産できるサプライヤーが簡単には見つからなかったようだ。

iPhone Xの予約受付は太平洋時間10月27日の午前0時に始まる。どうしてもほしい人は、予約に遅れるべきではない。数分遅れただけで、数週間待たされる可能性もある。

その数週間の間に生産量は上がるだろうが、Appleストアへ行ってiPhone Xをすぐ買える状態になるまでに数か月はかかりそう、という雰囲気もある。2週間後の四半期決算報告でTim Cookが、サプライチェーンの問題について何と言うか、楽しみだね。

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WiFi脆弱性修正パッチ、Microsoftはリリースずみ――Apple、Googleも近くKRACK問題を修正へ

セキュリティー専門家のMathy Vanhoefが昨日(米国時間10/16)公表したWPA2における深刻な脆弱性は世界中のWiFi利用デバイスに影響を与えるものだった。このKRACK(キー再インストール攻撃)対策についてTechCrunchでも詳しく紹介したが、根本的に脆弱性を除去するにはWiFiデバイスのソフトウェアをアップデートするのが最良の方法だ。この点、企業の対応スピードにはばらつきが見られた。

まずWiFiアクセスポイント側の対策だが、キャリヤが設置したルーターを使っている場合、これに対してユーザー側できることは多くない。キャリヤに対して「一刻も早くパッチをリリースせよ」と要求するしかないだろう。この場合、ユーザー・マニュアルでルーターのソフトウェアのアップデート方法を事前に確認しておくのがよい。

またサードパーティーの対策済みWiFiルーターをキャリヤのルーターにEthernetケーブルで接続し、キャリヤ側のWiFiを無効にしておく方法もある。Owen WilliamsはKRACK対策の状況を幅広くモニターしている。これによると、Ubiquiti、Microtik、Meraki、Aruba、FortiNetはルーターのファームウェアを即座にアップデートした。

しかしアクセスポイント側のアップデートだけでは不十分だ。ユーザーはWiFi接続を行うデバイス側のファームウェアもアップデートする必要がある。そうでないとデバイスを未対策のWiFiネットワークに接続したときに被害を受けてしまう。大規模な公共WiFiでは悪意あるハッカーが個人情報を盗もうと網を張っている可能性が十分ある。

そこでデバイス側の状況だが、Microsoftの対応が非常に素早かった。The Vergeが最初に報じたところによれば、MicrosoftはサポートするWindows製品すべてにおいて10月の定例セキュリティー・アップデート〔CVE-2017-13080〕ですでに対策ずみだという。

iMoreの 記事によれば、Appleもパッチを準備している。残念ながら同社はパッチのリリースを他のアップデートと同時に行うつもりだという。つまりKRACK対策版がすぐに必要ならmacOS、iOS、tvOS、watchOSの各OSについてベータ版をダウンロードする必要がある。安定版に関しては、AppleはmacOS 10.11.1、iOS 11.1を数週間以内にリリースする予定だ。これには各種セキュリティー・アップデートの他、バグ修正、絵文字の追加などが含まれる。

ではAndroidデバイスはどうか? これは難しい問題となる。Android 6.0以降を搭載したモバイル・デバイスは他のデバイスより被害を受ける危険性が高い。これは攻撃者がWPA2暗号を解読するキーを再インストールすることがきわめて容易だからだ。こうなった原因はWiFi接続時のハンドシェイクの実装にミスがあったためだという。.

Googleでは11月6日にリリースするパッチでこの問題に対応するとしている。Google自身のデバイスはリリース後直ちにアップデートをインストールされるが、OEMデバイスにアップデートが行き渡るにはかなりの時間がかかるはずだ。数週間から数か月かかるだろう。Androidがデバイスごとに少しずつ異なるというフラグメンテーション問題はこうした場合非常に厄介だ。

しかしこれだけは確かだ。KRACK脆弱性はユーザーがセキュリティー・アップデートを即座にインストールすべきだということを改めて示した。デバイスの自動アップデートを有効にし、セキュリティー・パッチのインストールが通知されたらすぐにYesをクリックする必要がある。

画像:: Bryce Durbin/TechCrunch

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Microsoft、ついにWindows Phoneの終了を確認

老兵は消えゆく。Windows Phoneの退場のプロセスは鈍く、苦痛の多いものだった。しかしCNETが発見したところでは、Microsoftの OS事業部のトップがWindows Phoneはもうアップデートされないと認めた。

もちろんMicrosoftは現行のWindows Phoneユーザーを放置するわけではない。バグ修正とセキュリティー・アップデートは引き続き行われる。しかし機能の改良はもう行わない。OS担当コーポレート・バイスプレジデント、Joe Belfioreは「MicrosoftはWindows Phoneについてハード、ソフトのアップデートを考えていない」とツイートした。

Belfioreはさらに、Windows Phoneアプリの問題点を解消する方法はないとも述べた。MicrosoftもサードパーティーのデベロッパーももはやWindowsに関して一切の作業を行わない。もっとも最初からこのプロダクトに向けられる関心は非常に低かったのだが。

Microsoftはアプリのデベロッパーにインセンティブを与えるために全力を挙げてきた。金も出したしツールも書いた。しかしデベロッパーが興味を抱くにはあまりにもユーザー数が少なすぎた。 

という次第だ。Microsoftはついに諦めた。Microsoftにとって物事が予定どおりに進まないという経験をするのはこれが初めてではない。またTechCrunchの同僚、Natasha Lomas記者は2012年にWindows Phone 7はうまくいかないに決まっていると書いている。

Windows Phoneのユーザーインターフェイスはよく出来ていただけにユーザーの関心を呼べなかったのは残念だ。このOSではトップ画像に見られるように、黒の背景にテキストが表示され、アイコンは大きな役割を果たしていない。ホームスクリーンはいまのスマートフォンの大部分のように多数のアイコンがグリッドに並ぶスタイルではない。MicrosoftはWindows Phoneで新たな方法を試みたが、いかんせん十分なユーザーを得られなかった。

今後Microsoftはモバイルに関してアプリの活用という方向から取り組むことになる。その一部はすでに大成功を収めている。たとえば新しいブラウザーのMicrosoft EdgeはAndroid版、iOS版ともに多くのユーザーを集めている。Office、Outlook、Swiftkey、Skyeなど多数のMicrosoftのアプリがiOSとAndroidの両方のプラットフォームにリリースされている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、新型Apple WatchのLTE接続問題の修正アップデートを公開

Joanna SternがWall Street JournalにApple Watch Series 3レビュー記事を書いたとき、見出しにはこう書かれていた:「Apple Watch Series 3レビュー:紐なし…信頼性なし」。新しいApple Watchは状況によってはLTEネットワークとの接続に問題があった。結局それはソフトウェアのバグであることがわかり、今日AppleはwatchOSのアップデートを発行し、LTE接続問題を修正した

watchOS 4.0.1のリリースノートは実に単刀直入だ:「watchOS 4.0.1はApple Watchが未承認の(閉鎖された)Wi-Fiネットワークに接続する稀なケースの問題を修正します。コーヒーショップやホテルなどで、ネットワークを利用出来るようになる前にユーザーがウェブページに飛ばされる場合のことです」とAppleは書いている。

Wall Street Journalは、3種類のApple Watchと2種類の通信会社で問題を再現したが、Appleがバグを確認するまでにはあと数日を要した。その後同社はソフトウェアのバグであることを認め、深刻な問題ではないことがわかった。あなたのApple Watchを交換する必要はない。

というわけで、Apple Watch Seriese 3のセルラーモデルを持っている人は、iPhoneのWatchアプリを開き、「一般」「ソフトウェアアップデート」の順にタップしてパッチをインストールしよう。watchOSのアップデートはしばらく時間がかかるのが普通なので、充電器と時間のある時に行うことをお勧めする。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iOS 11.0.2をリリース――iPhone 8の通話時のノイズなどバグを修正

iPhone 8、iPhone 8 Plusを購入したユーザーの一部はやっかいなバグに悩まされていた。 新しいiPhoneでは通話中にノイズが聞こえることがあった。Appleは先ほど、iOS 11.0.2をリリースしたが、このアップデートには問題のバグも修正も含まれている。

iPhone 8/8 Plusの発売直後から多くのユーザーが通話中にノイズが聞こえることを報告している。TechCrunchの同僚も2つの個体でこの現象を確認していた。

すべてのiPhoneに見られる不具合ではないことから、当初はハードウェアの欠陥が疑われた。しかし先週Appleが iOS 11.1ベータの最初のバージョンを発表するとこの不具合は消えていた。そこでAppleはユーザーがiOS 11.1を待たずにすむよう、バグフィックスを目的とする11.0.2を急きょリリースしたわけだ。

OSアップデートの手順は以下のとおりだ。iPhoneで設定アプリを開き、「一般」タブから「ソフトウェア・アップデート」を開く。Appleはマイナー・アップデートでも多数のバグを修正しているのが通例なので、iPhone 8を持っておらず現在のiOS 11.0で問題なくデバイスを利用できているユーザーもアップデートを実施しておくことをお勧めする。

コンピューターからアップデートしたい場合はデバイスを接続してiTunesを開く。アップデートの前に重要なデータはバックアップしておくのをお忘れなく。アップデートでは何が起きるかわからない。iCloudでバックアップしている場合は正常に動作していることを確認する必要がある。あるいはiTunesを使って手持ちのコンピューターにバックアップしてもよい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、iOSとmacOSのARM版カーネルをオープンソース化

AppleはmacOSの主要なリリースの後、常にカーネルを公開してきた。このカーネルはiOSデバイス上でも動作する。macOSとiOSが同じ基盤の上に作られているからだ。このほどAppleは、最新バージョンのカーネルをGitHubでも公開した。あわせてカーネルのARMバージョンも初めて目にすることができる。

先へ進む前に、まずはコンピューターの歴史を少し話しておくべきだろう。macOSの最初のバージョン(当初はMac OS Xと呼ばれていた)は2001年に登場した。ベースとなったNeXTSTEPは、NeXTのために作られたオペレーティングシステムだ。スティーブ・ジョブズは1985年にNeXTを創設し、1997年にAppleに売却した。そしてAppleはMac OS Xの基盤としてNextSTEPを使う決断を下した。

NeXTSTEP自身、オープンソースプロジェクトのBSDに由来している。今あなたが使っているかもしれないMacが、オープンソース技術に強く依存している理由はそこにある。それはAppleが毎年macOSのごく小さな部分をリリースする理由でもある。これをコンパイルして自分専用バージョンのmacOSを動かすことはできないが、このカーネルのソースコードに関心を持つデベロッパーもいる。

iOSはどうなのか? 2007年にスティーブ・ジョブズが最初のiPhoneを発表したとき、iPhoneのオペレーティングシステムはmacOSの派生物だと言った。「今日みなさんに、ソフトウェアのブレークスルーをお目にかけます。ほかのどの携帯電話よりも5年以上先を行くソフトウェアです。どうやってそれができたのでしょう? 実はある強力な基盤を元にしました ― iPhoneではOS Xが動いています」ジョブズはそう言った。「なぜ携帯端末にそんな高度なオペレーティングシステムを使うのでしょう? そこには私たちに必要なものが全部入っているからです」

AppleはこのオペレーティングシステムをiPhone OSと呼ぶようになり、後にiOSになった。iOSはフローティングウィンドウがないなどmacOSの完全なコピーではない。しかしiOSとmacOSは、Darwinと呼ばれる同じUnixベースのコアをはじめ多くのフレームワークを共有している。Apple WatchとApple TVも、やはりDarwinに依存するiOSの派生システムを使用している。

そういうわけで、ARMに最適化されたAppleカーネルのソースコードをダウンロードできるようになったことに、さほど大きな意味はない。Appleは、iPhoneのカーネルを公開することでオープンソースコミュニティーのフィードバックをもらいたいのかもしれない。AppleはARMチップで動くmacOSを開発中なのかもしれない。あるいは単なる間違いかもしれない。たぶんAppleはTwitterの反応を見たかっただけなのだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SketchfabのアプリがARKitを体験するのに最高かも

iOS 11の大きな約束の1つだったのがARKitである。この新しいフレームワークは、拡張現実を利用して、現実世界に置かれた仮想オブジェクトを簡単に見ることができるようにするものだ。これまでSketchfabは、3DモデルのためのYouTubeと呼ぶことができる世界最大の3Dモデル共有プラットホームを構築してきた。それが本日(米国時間26日)行われたiOSアップデートで、Sketchfabが完全な拡張現実アプリに変わった理由だ。

今回の実装は、現実世界上のウェブビューを利用しているため、まだ完璧ではない。これが多少の遅れが生じる原因だ。ともあれまずはiOS 11をインストールする必要がある。

しかしSketchfab内にある膨大なライブラリの中の、任意のオブジェクトを選べるということで、アプリで素晴らしい驚きを味わえる。同社は現在、200万もの3Dオブジェクトを提供しているので、さまざまなものを試すことができる。

アプリでモデルをブラウズすると、画面上部にARボタンが表示される。このボタンはカメラを起動する。このあと、iPhoneやiPadなどを平らな面に向けて、画面をタップする必要がある。すると3Dモデルが現実の世界の真中に現れる。

画面をピンチすることで、オブジェクトを拡大したり縮小したりすることができる。将来のバージョンでは、デフォルトの大きさをコンテンツクリエイターたちが指定できるようになるので、居間が巨大で恐ろしい蟹で埋まることもなくなる。オブジェクトを指で回転させることも可能だ。

モデルの配置が完了したら、オブジェクトの周りを移動しながら、近寄って詳細を見ることができる。あたかもモデルが、現実の部屋の中に置かれているように感じることができる。

Googleもまた、ARKitへ対抗するARCoreを発表した。Sketchfabによれば、Androidアプリでも同様に、ARCoreをサポートする予定だということだ。

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(翻訳:Sako)

Disrupt SF 2017 Startup Battlefieldの優勝チームは無線充電のPiに決定

初めに22のスタートアップありき。3日におよぶ激戦を経て今ここに、その勝者がいる。

Startup Battlefieldに参加したスタートアップは全員、われわれスタッフによる選択という、競争率の非常に高い事実上の一次予選を通過している。彼らは全員が複数のVCとテクノロジー業界のリーダーから成る審査団の前でプレゼンを行い、優勝賞金5万ドルと名誉の象徴Disrupt Cupを争った。

予選の審査員たちが書いたメモを数時間かけて検討激論し、まず6社のファイナリストが決まった: Augmedics, colormass, Future Family, Matic, Onēva, そしてPi

決勝に臨んだ彼らの前に立ちふさがった強豪審査員は、Theresia Gouw(Aspect Ventures), Kirsten Green(Forerunner Ventures), Aileen Lee(Cowboy Ventures), Ann Miura-Ko(Floodgate), Matthew Panzarino(TechCrunch), そしてKrishna Yeshwant (GV)だ。

今は、ベルリンで行われるDisrupt BerlinのStartup Battlefieldが出場者を募集している。ぜひここで応募していただきたい。

では、TechCrunch Disrupt SF 2017 Startup Battlefieldの優勝者と準優勝チームをご紹介しよう。

優勝: Pi

Piは、全方向1フィート以内にある複数のデバイスを充電する。他社が何年もかけて開発した全室充電タイプではないが、柔軟性では優れている。

Piを紹介する本誌記事をご覧あれ。

準優勝: Oneva

Onēvaは、企業の社員の福利厚生の一環としての、高齢者介護、保育などのサービスを提供する。各サービスの提供者は、犯罪履歴や身元保証、本人証明などを厳格にチェックされている。

Onēvaを紹介する本誌記事をどうぞ。


[決勝審査員たち]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ひと目では分かりにくいiOS 11の15の小技

何ヶ月にもわたるベータ期間が終わり、iOS11が遂に登場した。これは本当に大型のアップデートだ。特にAppleは、すぐには気が付かない小さな機能をたくさん隠している。

もし友人たちを、iOSに関するオタクなスキルで感心させたいなら、ここにその幾つかを紹介しておこう。また、iOS 11のすべての変更についてもっと知りたい場合は、iOS 10の短くてスイートなレビューも書いてある。

1/15:コントロールセンターのコントロール

Appleはコントロールセンターを再デザインした。全てが1ページに収まっているので、スワイプして回る必要はない。

しかし、それが意味するのは、いくつかのショートカットが奥に隠れてしまったということだ。ネットワークアイコンの深押し(Padでは長押し)で、AirDropと個人用のホットスポットにアクセスしたり、ブライトネスインジケーターの長押しでNight Shiftなどにアクセスすることができる

2/15:コントロールセンターのカスタマイズ

しかしそれだけではない。ついにカスタムアイコンをコントロールセンターパネルに追加することができるようになった。とはいえAppleは、今のところそれをiOSの組み込み機能とネイティブアプリだけに制限している。

しかし、低電力モードに移行したり、コントロールセンターから音声メモを起動したりできるのは良いことだ。

3/15:エマージェンシーモード

緊急時には、スリープ/スリープ解除ボタンを5回押してエマージェンシーモードを有効にすることができる。iPhone Xでは、スリープ/スリープ解除ボタンと音量ボタンを長押しする必要がある。

このモードでは、Touch IDとFace IDが無効になり、誰もあなたの携帯電話のロック解除を強制することができなくなる。医療情報にアクセスしたり、この画面から911に電話をかけることも可能だ。

4/15:パスワードはA932JDPOQ02JDXMZ

パスワードが複雑すぎるので、友人の家に行ったときにWi-Fiネットワークに参加しないということもあるだろう。

いまや、もし他のiOSデバイスが、誰かが現在使っている同じWi-Fiに接続しようとすると、現在使っているデバイス上から簡単にパスワードを共有できるように、ポップアップが表示される。

5/15:端末から画面を録画する

もし開発者なら、これを気に入る筈だ。コントロールセンターにカスタムショートカットを追加して画面を記録できるようになった。

3秒間のカウントダウン後、iOSデバイスはあなたが行ったすべての操作を記録し、ムービーファイルとしてフォトライブラリに保存する。

6/15:強いGのかかったGIF

これは全てを変える。

もしこのGIFが好きなら、写真ライブラリに保存して後で共有することができる。写真アプリはお気に入りのGIFを保存して表示することができる。この機能だけでも、iOS 11はゲームチェンジャーになれる。

7/15:AirPodのショートカットをカスタマイズする

iOS 11では、AirPodのために2つの異なるショートカットを設定できるようになった。たとえば、左のAirPodをダブルタップしてSiriをトリガーし、右のAirPodをダブルタップして次のトラックにスキップするといった設定が可能だ。

便利!

8/15 :Googleマップよ、うかうかしてはいられないぞ

Appleマップには新しい仕掛けが入った。チームは、モールと空港の地図を徐々に追加している。一番近いレストランを探したり、別の階へナビゲートすることもできる。

Googleマップのユーザーにとっては何を今更ということろだろう、Googleのアプリは何年もこうした機能を提供していたのだから。だがAppleマップが好きな人もいるのだ!

9/15 :運転中の着信拒否

Bluetoothを使用して携帯電話を車に接続すると、iOSが運転中の着信拒否を自動的にオンにする。これがオンになっていると、iOSはすべての通知を停止して、路上に集中できるようにする。

また、車内でBluetoothを使用していない場合には、iOSは、自身の位置や加速度計に基づいて、運転を自動検出することができる。

10/15:Screenshot

AppleはSnapchatとInstagramから学んでいるようだ。iOS 11でスクリーンショットを撮ると、サムネイルが左下に表示される。それを開くと、スクリーンショットをトリミングしたり、注釈を付けて別のアプリで開いたりすることができる。

さらに良い点は、作業が終わると、iOSはこのスクリーンショットを保持するか、すぐに削除するかを尋ねてくる。やっとこの機能が!

11/15:2017年の大掛かりなアプリパージ

App Storeの設定で、定期的に使用しないアプリを自動的に削除できるようになった。ただしアプリの実体は削除されても、アイコンはホーム画面から消えない。次回にアプリ開こうとしたときに、iOSはまずApp Storeからアプリをダウンロードする。

16GBiPhoneの所有者は気に入ると思う。

12/15:QRコードをスキャンする

QRコードなんて、とても時代遅れさ…いやそうでもないかも?

iPhoneのカメラをQRコードに向けると、いまやスマートなiOSは、それがQRコードであることを検出して読み取ることができる。そしてもしあなたが日常的にWeChatを使うなら、これがどんなに大切な機能かわかるだろう。

13/15:小さい写真

iPhoneのカメラはますます良くなっている。しかし、それは写真やビデオもまた重くなっていることを意味する。毎秒60フレームの4Kビデオは、膨大なストレージを必要とする。

iOS 11では写真や動画にHEIFとHEVCがを使用するようになった。これはメディアファイルのサイズが、同じ品質で半分の大きさになることを意味する。また、写真や動画付きのメールを送信すると、iOSはファイルをiOS以外のデバイス用の標準JPGとMP4に自動的に変換する。

14/15:iPadダブルキーボード

iPadの上のグレイの文字を見ることができるだろうか?

iPadの場合、キーの上で指をスワイプダウンすると、2番めのキーボードに切り替えることなく数字やシンボルを入力することができる。慣れるまでには少し時間がかかるものの、かなり効率的だ。

15/15 :Ever-Notes(ずっと残るノート)

iPad上でのメモアプリは新しい機能を取り込んでいる。メモアプリケーションを使用して文書をスキャンできるようになった。

iOSでは、後でノートを検索できるように手書き文字のインデックスを作成しようとする。多くのハードコアEvernoteユーザーたちが、乗り換えるためにこれを待っていた。

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(翻訳:Sako)

GoogleのAIのトップは曰く、人工知能という言葉自体が間違っている、誇大宣伝を生む温床だ

Googleエンジニアリング部門のSVP John Giannandreaが、TechCrunch Disrupt SFで、人工知能に関する優れた談話を語った。とくに彼は、人びとは汎用の人工知能に対して心配しすぎだ、と考えている。

数年前にGiannandreaは、人工知能を4歳の子どもにたとえた。しかし今日はその説を改め、もっとひどい、と言う。“4歳児ほどの汎用的能力*もない”、と彼は述べる。〔*: 汎用的, general purpose, 知識を一般化してさまざまな目的や状況に対応/応用できる能力。〕

“今はAIに関して大量の誇大報道がある。多くの人が、汎用AIの勃興をめぐって、いわれのない不安を抱えている”、とGiannandreaは語る。“機械学習や人工知能はきわめて重要であり、産業に革命をもたらすだろう。Googleは検索エンジンのような、そのための建設工具を作って、生産性を高めようとしている”。

本誌TechCrunchのモデレーターFrederic Lardinoisは、さらに突っ込んで、AIアポカリプスを心配しているか、とGiannandreaに尋ねた。

彼は答えた: “AIアポカリプスに関しては、まったく心配していない。例によってそれは誇大宣伝とお手軽コメントの常套句であり、そんなものを専門に作ってる人たちがいるのだよ”。残念だったね、Elon Muskさん!。

AIアポカリプスに関しては、まったく心配していない

— John Giannandrea

また、強力な機械学習応用製品を作れるのが、Googleのような巨大テクノロジー企業だけであることも、不安や心配を招いている。Googleのような企業はデータの巨大な集積を独占し、独自のプロセッサーまで作り、数十億もの消費者に到達できる能力を持っている。

しかしGiannandreaによると、Googleは人工知能のコミュニティとの開かれた会話を維持する必要がある。データセットに関しては、Googleは機会均等化に努めている。“実際には、人びとが考えるほどの膨大なデータは要らないのだ。それに、オープンな大型データセットもたくさんある”、とGiannandreaは述べる。“われわれも、ビデオや画像のデータセットを公開しているし、他社も同じことをしている”。

そしてGoogleの社内でも、大学等の研究者と会社の技術者たちが一緒に仕事をしている。“われわれ技術者は、そういう研究者たちや製品開発の専門家たちと密接な関係を維持している”、とGiannandreaは語る。

さらに同社は、偏りをできるかぎり避けるために、同社のAIプロダクトのアーキテクチャを外部と共有していく必要がある。“機械学習の動作や結果が公平公正であることのために、われわれは大量の時間を投じている”、とGiannandreaは述べる。“データに偏りがあったら、偏りのあるシステムが作られてしまう。Google内部でも、また研究者との協働においても、機械学習の公平公正さと、データの偏りを防ぐことには多大な努力を投じている”。

そして彼によると、そもそも人工知能という用語が、正しい言葉ではないかもしれない。Giannandreaによると、人工知能という言葉にはあまり意味がない。“できれば、人工知能という言葉は使いたくないね。ビッグデータも、そんな言葉のひとつだ。漠然としすぎているし、明確な定義もない。まだ、マシンインテリジェンスの方がましだな”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

未払い請求書への対応を自動化するYayPayが$5.3Mを調達、新たに入金予報機能を導入

本誌TechCrunchのStartup Battlefieldに出てから2年になるYayPayが、530万ドルをQED Investors, Birchmere, Fifth Third Capital, それに500 Fintech Fund, Aspect Ventures, Gaingels, Techstars, Zelkovaなどから調達した。

YayPayは会社の経理部の仕事を最適化する。とりわけ、これまではあまりにも多くの中小企業が、未払い請求の催促をめぐって大量の時間を浪費していた。YayPayはそういう請求書の追跡を自動化し、状態のチェックや、リマインダー(この場合“督促状”)の送付を行う。

最近同社は、キャッシュフローの予報機能を導入した。YayPayは過去の請求〜支払い状況を見て、今の請求の支払日を予言する。そうやって入金の期日が分かれば、会社の銀行口座の近未来の残高も予測できる。

このサービスは既存のERPとの統合もでき、またチームでコラボレーションしながら利用できるから、今だれが何をやってるか分かり、放置されていた顧客にも対応できる。

また、このサービスの管理コンソール上で過去の請求書を調べ、履歴データを作れる。これまでYayPayが処理した請求書は15万あまり、それは1億ドル以上の売掛金(受取勘定)に相当する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、AirPodsのワイヤレス充電ケースを発表

昨年のiPhone 7発表イベントで、AppleはAirPodsを発表した。一年後、Appleはこのワイヤレスイヤホンを早くも改訂する ―― 正確にはケースだけだが。AirPodsはいまだに多くの店舗で入荷待ちだが、オプションの充電ケースが発表された

新しいケースの見た目は殆ど変わっていない。しかし、インジケーターランプが外側についたので、ケースを開かずにバッテリー状態を確認できるようになった。なぜか? AirPowerワイヤレス充電パッドに置くだけで放っておけばいいからだ。

以前のAirPodsケースにもLEDはついているが、ケースの内側にあった。充電中はオレンジの点滅で、完了すると下の写真のようにグリーンに点灯する。

AirPodsをAndroid機やパソコンとペアリングするためには、ケースの後ろにあるペアリングボタンをLEDが点滅するまで押さなくてはならない。この手順が少し楽になる。ケースを開けたままスマートフォンをいじる必要がなくなるからだ。

Appleデバイスではその問題は起こらない。ケースを開いて一度だけペアリングすればいいからだ。すると、あなたの持っているほかのAppleデバイスとも自動的にペアリングする。

AirPower充電器の発売は来年なので、AirPodsの充電ケースはすぐには買えないと思った方がいいだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Soundchartsは音楽アーティストとレーベルのための分析ツール

フランスのスタートアップSoundchartsは、音楽アーティストのためのApp Annieのようなものを構築している。このサービスは、世界中のラジオで何が再生されているか、Spotifyプレイリストなどで何が人気があるのかなどのデータを、大量に提供してくれる。同社はAlven CapitalKima Ventures、そしてGlobal Founders Capitalから、310万ドル(265万ユーロ)を調達したばかりだ。

多くの大手ミュージックレーベルは既に、多くの企業と協力してラジオ放送に関する洞察は得ている。彼らは、例えば、こうしたデータにアクセスするために、ニールセンに大金を支払っている。

Soundchartsが狙うのは、この世界を平等にしてより多くのデータを追加することだ。多くの人は新しい音楽を見つけるためにラジオを聴くことはしない。彼らはSpotifyで人気のあるプレイリストを購読し、Facebookやその他のでアーティストをフォローする。もしゲームに先行したいなら、放送だけでは十分ではない、少なくとも最早十分ではないのだ。

「私たちは音楽の世界のブルームバーグになりたいのです」と、創業者でCEOのDavid Weiszfeldは語った。「あるいはApp Annieがアプリケーションのためにやっていることをしたいと思います」。

Soundchartsは世界中にサーバーを設置し、同時に何百ものラジオを聴いている。これらのサーバーは、Shazamのような音楽認識技術を使用して、オーディオ信号を構造化データに変換している。

この方法で、国別、放送局別、アーティスト別、または曲別にブラウジングし、誰が何を再生しているのかを見ることができる。自分のところのアーティストを競合相手と比較することができ、何が人気があるのかを始めとする多くのものを知ることができる。音楽フェスティバルのプログラム担当者にとっても良いツールである。

SoundchartsはSpotifyのAPIを使用して、すべての公開プレイリストのインデックスを作成し、その変更を追跡している。という訳で、チャーチズの曲がSpotifyの公式プレイリストに追加されると、Soundchartsの中でそれを見ることができる。また、一般的なトレンドを探している場合には、このサービスはプレイリストの伸びも追跡している。ダブステップが復活しているかどうかを、すぐ知ることができるようになる。

そして、SoundchartsはFacebookの「いいね!」を追跡し、国ごとに集計し、その成長について教える。世の中にはソーシャルメディア分析サービスは数多く存在するが、これはSoundchartをワンストップショップにする良い方法だ。誰もがすべてのデータにアクセスできるため、これは自分のところのアーティストに限定されない。

これまでのところ、250社が既に提携していて、その中には独立系レーベル、出版社、マネジメント会社はもちろん、ユニバーサルミュージック、ソニーミュージック、ワーナーミュージックに勤務する従業員なども含まれている。これらの企業は、継続的にサブスクリプションを支払ってSoundchartsにアクセスしている。

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(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: ANNETTE SHAFF/SHUTTERSTOCK

Apple、iPhone 8とiPhone 8 Plusを発表

Appleは先ほど新本社のスティーブ・ジョブズ・シアターで開催されたプレス・イベントでiPhone 8とiPhone 8 Plusをした。外観はiPhone 7、7 Plusによく似ているが、裏側はガラス製だ。背面カメラはiPhone 8はシングル、8 Plusはダブルだ。

カラーバリエーションはシルバー、スペースグレー、ゴールド。このゴールドはややローズ・ゴールドに近い。ボディーは防塵、防水となっている。Appleは同時に全面ディスプレイを採用したプレミアム・モデルのiPhone Xを発表した。 これについては別記事で紹介している。.

iPhone 8/8 Plusは新しいretina HDディスプレイを採用しており、最新のiPad Proと同じく、true toneテクノロジーが採用されている。ディスプレイは周囲の照明条件に対応して変化する。スピーカーの音量は25%アップし、低音も強化された。内部ではA11 Bionicチップが採用された。 64ビット・チップで、2基の高性能コアを備えており、 iPhone 7のA10より25%速い。4基の高効率コアはA10より70%速い(またA10は高効率コアを2基しか備えていない)。GPUも30%速くなっている。

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カメラとプロセッサーは完全に新規のものだ。ノイズリダクション・テクノロジーを採用しており、特に低照度の環境で能力がアップしている。 iPhone 8 Plusは2基の背面カメラを装備しており、ワールドワイド・マーケティング担当上級副社長のフィル・シラーのプレゼンによれば、それぞれf1.8とf2.8だ。iPhone 7 Plusのカメラより明るく、また 新しいカラー・フィルターも搭載しているという。

Appleはまたポートレートモードについて説明した。深度を認識するテクノロジーにより、背景とは独立に人物の顔に合わせて自動的に適切な露出を選択するという。ビデオのフレームレートも改善された。4Kビデオを毎秒60フレームで撮影できる。また1080pのHDの場合、毎秒240フレームのスローモーション撮影も可能だ。これなら相当のスローモーション再生になるだろう。

これらのカメラとA11 BionicチップはAR〔拡張現実〕のサポートのために最適化されている。フィル・シラーはMLB At Batアプリをデモした。野球場でこのカメラをプレイヤーに向けるとそれが誰か教えてくれる。Directive GamesはARKitを利用したゲームだ。ユーザーはテーブルの周囲りを動きまわりながらテーブルを撮影するとARゲームが始まる。なかなかリアルなARだが、ゲームのデベロッパーがARKitを広く利用することになるのかどうかは現時点では不明だ。Wiimoteのようなギミックに終わる可能性もなくはない。

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iPhone 8も、市場に出回っている多くのAndroidスマートフォンと同様、ワイヤレス充電をサポートした。Appleは標準的規格を採用したのでサードパーティー製のワイヤレス・チャージャーも利用できる。

iPhone 8は64GBモデルが699ドルから。iPhone 8 Plusは799ドルからだ。予約受け付けが9月15日開始となる。iPhone 8の出荷は9月22日が予定されている〔日本も同じ〕。.

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〔日本版〕Appleのサイトによれば、日本ではiPhone 8(4.7インチ)64GBは78,800円、iPhone 8 Plus(5.5インチ)64GBは89,800円となっている。

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

明日のiPhoneイベントでは新Apple TVも発表か――A10Xプロセッサー採用

現行Apple TVは発売以来そろそろ2年になる。そこでAppleが新しいモデルを準備しているはずだという情報がかなり前から流れていた。先週の末に次世代iPhone向けのiOS 11がリークされ、これにより今後発表されるはずのプロダクトに関する情報が多数得られた。実はこの中にApple TVに関するデータも含まれていた。

これより先にリークされたHomePodのファームウェア情報でも新しいApple TVが4Kビデオをサポートすることが示唆されていた。新Apple TVはこれ以外にもDolby Vision、HDR10、Hybrid Log-Gammaなどの各種のHDR(ハイダイナミックレンジ)規格をサポートする。Appleはすでに4Kビデオを iTunesストアで受付けている。またNetflixアプリも4Kをサポートしている。

さらに、Steve Troughton-Smithは次世代Apple TVに関していくつかの新しい機能を発見した。これによれば、Apple TVは新しいCPUにより処理能力を大幅に向上させており、メモリーも拡張jされたという。

3コアということはA10X Fusionだと思う。訂正!

AppleがA10プロセッサーを最初に搭載したのは昨年発表されたiPhone 7だった。A10XはA10のアップデート版で、最新のiPad Proに最適化されている。これは驚異的に速いチップで、ときにMacBookより速いという。

現行Apple TVはA8を搭載している。これはiPhone 6向けに開発されたたプロセッサーだ。Appleは内製チップの詳細について発表しないこともあって、Appleのプロセッサーの能力に関しては不明な点も多い。しかしGeekbenchによれば、A10XとA8を比較すると、1コアのタスクに関してはA10XはA8より1.7倍速く、マルチコアのタスクでは2.8倍、GPUをフルに利用するタスクでは5.7倍速いという。そうであれば驚異的な能力向上だ。

新Apple TVが4Kストリーミングをサポートするのであればこのアップグレードは大きな違いをもたらすはずだ。早送り、巻き戻しもキビキビ反応するだろう。4Kビデオをネーティブの60フレーム/秒で再生してもバッファー待ちは起きないはずだ(新しいiPhoneは4Kビデオを60fpsで撮影できる)。

プロセッサーだけでなく、RAMも2GBから3GBに強化される。これでバッファー容量が拡大されるのでスムーズなストリーミング再生が期待できる。

Appleは明日開催される恒例のiPhoneイベントでApple TVを発表するはず。非常に能力の高いデバイスに仕上がっているようなので、Appleはこの機会を利用してApple TVで作動する新しい魅力的なゲームをいくつか紹介するかもしれない。

画像:smlp.co.uk/Flickr UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ビデオの配信をWebRTCのピアツーピア通信で行うStreamrootが$3.2Mを調達

フランスのスタートアップStreamrootがこのほど、Partech Ventures, Techstars Venture Capital Fund, Verizon Ventures, R/GAなどのVCから320万ドルを調達した。同社はWebRTCを利用する、とても安上がりなビデオストリーミング技術を提供している。

YouTubeやNetflixなどのビデオは、ビデオファイルの内容が彼らのサーバーから送られてくる。それはデータセンターとユーザーのデバイスとのあいだの、単純明快な一方向通信だ。でもビデオファイルは重いから、それらを送れるだけの帯域を確保するために大金を投じなければならない。

Streamrootは、ピアツーピアの層をそこに加えて、この形を変えようとする。今ではDailymotionやCanal+, Eurosport, Russia TodayなどがStreamrootの技術を使って、必ずしもすべてのビデオが彼らのサーバーからは来ないようにしている。

DailymotionでTaylor Swiftの最新のミュージックビデオを見ている、としよう。大人気スターだから、同じ時間にそのビデオを多くの人が見ているだろう。Streamrootは、そのビデオの一部またはすべてをほかのユーザーから直接ダウンロードしようとする。

そこで、二人のユーザーに自分のサーバーから同じファイルを計二度送る代わりにDailymotionは、サーバーからの一回の送信で二人の視聴者をまかなう。同じビデオのトラフィックの大きなスパイクがあるときには、この方法はとくに有利だ。

この技術の良い点は、それがユーザーにとって完全に透明であることだ。WebRTCはデスクトップでもモバイルでも、現代のWebブラウザーのほとんどがサポートしているから、ユーザーが特別なソフトウェアなどをインストールする必要はない。ピアツーピアの方が通信の質が悪いときには、Streamrootはブラウザーへの通信を従来のサーバーからに切り替える。つまり、両者の良いとこどりをする。

Streamrootは現在、1か月に4億のビデオセッションを送っている。同社によると、そのトラフィックの50〜80%は、この分散インフラストラクチャを利用している。

  • 情報開示: VerizonはOathのオーナーであり, OathはTechCrunchのオーナーです。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、次期iPhoneの発表は9月12日か

カレンダーの9月12日にしるしをつけよう。Appleはその日に次期iPhoneを発表するらしい。Mac4Everは、Appleが9月12日にプレスイベントを開くことを通信会社らに確認した。

これは大きな驚きではない。Appleは2012年以来毎年9月に新しいiPhoneを発表してきた。また、何らかの理由によりAppleは記者会見を必ず火曜日に行う。そのため多くの人々が9月5日と12日のどちらかで揺れていた。もうすぐ確実な情報が手に入る。Appleは数日以内に招待状を発送するはずだ。

だから、今新しいiPhoneを買おうと思っている人は数週間待ったほうがいい。通常Appleは、発表後の金曜日(9月15日)に予約を受け付け始める。そしてその一週間後(9月22日)に発売される。

iPhoneを買う予定のない人にも、iOS 11という大きなソフトウェアアップデートがある。AppleはiOS 11の最終バージョンを、9月12日から22日の間のどこかで公開する。

おそらくAppleはApple Watchの新機種も発表するだろう。新Apple Watchの大きな変更点はLTE接続が可能になることだと言われている。Apple TVにも4Kビデオ出力などの小さな変更があるだろう。

噂によると、Appleはこの秋3種類のiPhoneモデルを出すらしい。強力になったiPhone 7sと7s Plusに加えて、全く新しいスーパー・プレミアム機を発表するという。この噂の “iPhone 8″(名前がともかく)は、縦に長くなった画面が端末の前面をほぼ覆いつくし、スピーカーとカメラとセンサーだけが上部に残る。

カメラは背面、前面とも格段に改善されるはずだ。顔認識、電磁誘導充電などの新機能も入るかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nintendo SwitchでPayPalが使えるようになった

Nintendoは、Nintendo Switchでeショップの買い物をする際の支払い方法に、新たなオプションを追加した。今日(米国時間8/22)から、ユーザーはNintendoアカウントにPayPalアカウントをリンクすることが可能になり、PayPal残高あるいはPayPalアカウントにリンク済みの支払い方法を使って買い物ができるようになる。

このアップデートはSwitchのみが対象で、Wii UやNintendo 3DSをまだ使っている人は残念ながら使えない。これで次回Switchを使って何かを買う時は、クレジットカード情報を登録するか、登録済みのクレジットカードを使うほかに、PayPalアカウントを追加することができる。

新たなオプションが特に便利な理由はいくつかある。第1に、Switchはリージョンフリーのゲーム機であり、これはほかの国で買ったゲームでも自分のSwitchでプレイできることを意味している。

しかもNintendoの対応は物理的ゲームに留まらない。コンソールを米国で買った人でも、eショップで日本のゲームを買える。あるいは、ヨーロッパに住んでいても米ドルで支払うことができる。他国のストアを利用できることがうれしい理由はいくらでもある。

別のストアを利用したいときは、Switchに新しいアカウントを追加する必要がある。そうすることで様々なストアでゲームを買うことができる。購入したゲームはSwitchのホーム画面に表示され、どこで買ったかによる区別はない。

しかし、銀行によっては海外取引の手数料を高くとるところがある。PayPalは完璧ではないものの、ユーザーの銀行によっては、海外通貨でゲームを買うのに便利だ。

第2に、子供のいる人にとってPayPalはありがたい選択肢だ。クレジットカード番号を子供のゲーム機に保存するかわりに、子供用にPayPalアカウントを作っていくらかの金額を入金しておける。そうすることで、子供たちは自分の好きなものを買えて、親は金額の上限を設けることができる。

PayPalのSwitchとの統合は、日本、米国、カナダおよび欧州31か国で利用できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleは、iOSのデフォルト検索エンジンになるためにAppleに大金を払い続ける必要がある

AppleとGoogleはIT業界最大の友敵[frenemy]同志かもしれない。両社とも明日はないかのように争っているが、一方では何かと特別な取引関係にあるパートナーだ。例えば、GoogleはiOSの標準検索エンジンであり続けるために大枚をはたいている。

CNBCが最初に報じたように、Bernsteinのアナリストの話によるとGoogleはSafariのデフォルトになるために年間30億ドル払っている可能性があるという。

Business InsiderもBernsteinのレポートを入手しており、この数字の根拠を示している。Bernsteinのアナリスト、Toni Sacconaghiが出発点にした裁判所文書には、GoogleがiOSのデフォルト検索エンジンになるためには、2014年に時点で毎年10億ドル払う必要があったと書かれていた。

しかし、それ以来モバイルトラフィックもiPhoneの販売台数も安定して増えている。Appleのサービス収益、なかでもライセンス収益を、Googleのトラフィック獲得コストと比べてみると、今はどちらも30億ドル前後を示している。

これは未だにGoogleがAppleに強く依存していることを意味している。Googleの収益の大部分は検索結果ページの広告から来ている。そしてAppleは、スマートフォン市場のおよそ18%を支配している。

iOSユーザーの大多数は、iOSの最新バージョンが公開されてから数か月以内にアップデートするので、数億台のiPhoneのデフォルト設定が変わるまでにあまり時間はかからない。Googleはこのトラフィックを獲得するために大金を投じるほかはない

数年前、iPhoneはYouTubeとGoogleマップのアプリを組み込んで出荷されていた。しかしGoogleがAndroidで本格的競争相手になることがわかると、AppleはYouTubeとGoogleマップをiOSから外し、Appleマップを強化した。ことiOSの機能に関して、AppleはGoogleにノーと言うことを恐れない。

おそらくAppleは、Microsoft BingやYahoo検索やDuckDuckGoからも同じような金額を得ることができるだろうが、実際のところ四半期に450億ドル以上の収益を上げるAppleにとって、さほど必要な金ではない。重要なのはGoogleの収支が痛手を被るかどうかだ。

John Gruberが指摘するように、Appleはこの交渉で強い立場にいる。DuckDuckGoやBingとGoogle検索との違いは、2012年のGoogleマップとAppleマップの違いよりはるかに小さい。

この不条理な状況は、非同期的競争の好例だ。AppleとGoogleは革新を続けており、スマートフォン分野で全力を尽くして競争している。しかし、他の場面では協力し合い、互いに支払うことさえある。ビジネススクールはこの状況からすばらしいケーススタディーを作ることだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook