Google アシスタントにあなたのレシピを届けましょう

昨年発売した Google Home は、料理のレシピや詳しい手順を音声で案内する機能を備えています。Google Home を日常的に利用するユーザーが増えてきたことにあわせて、レシピを音声ガイド対応にするための新しいガイドラインを公開しました。これによりユーザーは Google Home の Google アシスタントを利用してあなたのレシピを発見することができるようになるため、あなたのレシピはより多くの方に発見されるようになるかもしれません。新しく追加された構造化データ プロパティ(英語)を利用してレシピについての詳しい情報を提供し、さらに良質なトラフィックをサイトに呼び込んでください。

レシピのプロパティを更新してレシピを見つけやすくする

このたび、レシピに関するデベロッパー向けドキュメント(英語)を更新しました。このドキュメントに沿ってレシピのプロパティを指定することで、Google 検索や Google Home においてレシピが見つかりやすくなり、サイトへのアクセスをさらに増やすことができます。ユーザーがいろいろな方法でレシピを検索できるようにするには、レシピについての情報をできるだけ詳しく指定する必要があります。特におすすめのプロパティを紹介します。

  • video: 料理の手順を解説する動画を配列として指定できます。
  • recipeCategory: 食事の種類やコース料理での位置付け(「ディナー」、「デザート」、「メイン ディッシュ」など)を指定できます。
  • recipeCuisine: 何料理のレシピかを指定できます(「地中海料理」、「アメリカ料理」、「広東料理」など)
  • keywords: レシピに関連するキーワードを追加します。たとえば、季節(「夏」)、行事(「クリスマス」、「ひな祭り」)、特別なイベント(「結婚式」、「誕生日」)、その他の説明(「クイック」、「低カロリー」、「オーセンティック」)などを追加すると効果的です。

新たに追加された recipeInstructions を使用すると、料理の詳しい手順を記述できます。1 つ 1 つの手順は、HowToStep プロパティを使用して記述します。HowToSection プロパティを使用すると、こうした手順をセクション単位にまとめることができます。

Google アシスタント用に手順と材料を追加する

レシピを Google Home の Google アシスタントで利用できるようにするには、recipeIngredient プロパティと recipeInstructions プロパティを追加する必要があります。これらのプロパティを追加すると、レシピが Google アシスタントに対応して、ユーザーがアシスタントを通じてレシピを見つけることが可能になります。これらのプロパティを指定しない場合、レシピは Google アシスタントの音声ガイドでは利用できませんが、Google の検索結果には表示されます。

詳しくは、レシピに関するデベロッパー向けドキュメント(英語)をご覧ください。機能についてご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムで質問してください。

レジなし店舗 “Amazon Go” がサンフランシスコとシカゴでも開店へ

AmazonはレジのないGoストアを全米に展開しようとしている。次の目的地はサンフランシスコとシカゴらしいことが、求人広告からわかった

The Seattle Timesが見つけた求人広告について、Amazon広報は両都市に店舗を設置する計画があることを認めたが、具体的な時期は明らかにしていない。

一般的な求人広告以上の情報はほとんどないが、2都市ともマネージャー職が募集されている。

今週San Francisco Chronicle紙は、Amazon Goストアが交通量の多いダウンタウンのユニオンスクェアにやってくるかもしれないと報じた。一方Amazonは、シカゴのループ地区にずっと小さな635平方フィート(59平方メートル)の”Amazon Go”を開店するための許可を得ている

AmazonのGoストアは、コンビニ風の総合食料品店に消費者がレジを通ることなく出入りできるというコンセプトで作られている。カメラを多用して客を追跡し、選んだ商品を識別したのちAmazon Goアプリを通じて直接請求する。同社の「未来の店舗」は現在シアトルのみにあり、昨年Amazonが買収したWhole Foodsとは全く別の運営になっているとみられる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Movable Typeが約4年半ぶりのメジャーバージョンアップ、コンテンツ活用機能をより充実させる

2001年秋、Ben Trottが妻のMenaのために開発した「Movable Type」は、ブログブームに乗って利用が広まり、またブームの牽引役も果たしたブログCMSの草分け的存在だ。今でこそ、ブログCMSとしてはオープンソースのWordPressにトップシェアを譲っているが、企業などの利用で日本では根強い人気を誇るCMSである。

そのMovable Typeに最新バージョンのMovable Type 7が登場し、5月16日に正式リリースされた。2013年10月のMovable Type 6リリースから約4年半ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

コンテンツの可用性を高める新機能「コンテンツタイプ」

Movable Typeは、個人のウェブログ(2000年代初めごろはブログと略さずにこう呼ぶことが多かった)での利用から、ビジネスへも利用が広がり、その機能を拡張してきた。

2001年にTrott夫妻が設立したSix Apartは、2003年に伊藤穰一氏が率いるネオテニーから60万ドルの出資を受けたのを皮切りに、数社のベンチャーキャピタルやIntelなどから資金調達を実施。他社を買収しながらソフトウェアを開発し、サーバーホスティング付きの「TypePad」を提供するなど、サービスを成長させていた。

しかし、2010年にVideoEggとの併合により、SAY Mediaを設立した後は、2011年1月に子会社の日本法人シックス・アパートへ、Movable Typeに関する全権利とSix Apartブランドを譲渡。2011年2月にインフォコムの100%子会社となって再出発した日本のシックス・アパートは、その後2016年7月にEBO(Employee Buyout:従業員の自社株式取得による買収)を行い、独立している。

米国生まれのMovable Typeが現在、日本で利用され続けているのには、創成期の有志による熱心な日本語化の動きから始まり、最終的に日本で開発が続いていることが大きく寄与しているだろう。余談だが、日本語化に最も熱心に取り組んでいた有志のひとりが、現シックス・アパート取締役CTOの平田大治氏で、当時はほぼ、エバンジェリストとして活動していたと筆者は記憶している。

さて昔話はこれぐらいにして、最新バージョンのMovable Type 7の新しい機能、これまでのバージョンとの違いを見ていこう。

新バージョンの最も大きな特徴は、さまざまなコンテンツの形式に合わせて投稿画面を設計し、構造化されたデータが作成できる「コンテンツタイプ」機能の追加だ。

Movable Type 6(MT 6)まではブログCMSとしての延長線上で、「記事+カスタムフィールド」という形でコンテンツが管理されてきた。これに対し、Movable Type 7(MT 7)では「ある一定の型を持つ情報群をデータベース的に格納し、それを使ってページをつくる」ことができるようになっている。

具体例を見てみよう。下図は企業サイトでイベント告知などを行う際、告知ページに定型的に表示することが多い「講師」をコンテンツタイプとして設定するときの画面だ。

コンテンツタイプの編集画面。

MT 6では、型の決まった講師情報をイベント告知ページに入れようとなると、カスタムフィールドを告知ページに設けて、ページごとに編集を行う形となっていた。これでは、複数のイベントに同じ講師が登壇するとしても毎回講師情報の入力が必要だし、講師の肩書きなどが変われば修正は全ページで行うことになる。

MT 7では、コンテンツを要素ごとにコンポーネント化して再利用できる。コンテンツ内で他のコンテンツタイプを呼び出すこともできる。つまり、講師情報の場合なら、コンテンツタイプを使って格納しておいて、各イベントページで呼び出すことが可能となる。情報の流用がコピー&ペーストでない形で行えるので、コンテンツの可用性が高まる。

コンテンツ内での他のコンテンツタイプを呼び出し可能。

コンテンツタイプの作成、編集はドラッグ&ドロップで可能。フィールド設計イコール投稿画面の設計となるので、これまでは制作会社などが行っていた投稿画面の変更が、MT 7では標準機能で、エンドユーザーでも操作することが可能となっている(ユーザーによる変更ができないよう制限することもできる)。

コンテンツタイプにコンテンツを入力、編集する。

MT 6から搭載されているData APIでは、ブログや記事のデータの読み出し・編集がREST/JSON形式のAPIで行えるが、Data APIもコンテンツタイプに対応。コンテンツタイプとData APIを利用して、さまざまな形式のコンテンツをPC/スマホサイトだけでなく、アプリやデジタルサイネージ、印刷物などに使用できるほか、SNSなどのフォーマットに加工することも可能だ。

サイトからデータを引き出して表示、検索するなど、コンテンツを抽出・管理できる場としての性格が、MT 7では可用性が高まったことにより、さらに強まっている。

そのほかにもコンテンツの出力パス(ディレクトリ)を、コンテンツタイプに含まれるフィールドを利用して自由に設計でき、複数表示も可能なアーカイブ/マッピング機能や、コンテンツをブロック単位で構成・作成できるブロックエディタの搭載など、さまざまな機能追加や改善、UIの刷新が行われた。

5月16日にリリースされるのは、Movable Type 7のソフトウェア版、クラウド版、AMI版(AMI版はAWS による審査が終わり次第、公開予定)。上位版のMovable Type Advancedのリリースは10月の予定だ。

ブログCMSとしての手軽さとコンテンツ活用の両立を目指したMT 7

CMSとして国内では現在、5万サイト以上に導入されているMovable Type。「エンドユーザーは幅広く、官公庁、大企業から、士業や店舗など、さまざまな業種・規模の法人・事業者に利用されている」とCTOの平田氏は話す。

「特にセキュリティに関心があるユーザーの利用が多い」と平田氏。「Movable TypeはCMS自体の脆弱(ぜいじゃく)性には都度、すぐに対応してきた。またクラウド版では(セキュリティパッチが)自動反映される。またMovable Typeの大きな特徴は、静的ファイルの生成にも対応していること。官公庁などセキュリティの制限が厳しい環境も含め、いろいろな使い方ができる点が評価されている」という。

大企業では、イベント告知やオウンドメディアなどコンテンツの一部だけをMTで運用するなど、分割して利用されるケースも多いようだ。

平田氏は「今はウェブは一人で作るものではない。企業サイトを作る場合、制作会社やライター、担当者のいる現場など、さまざまな人のコラボが発生する。そうしたステークスホルダーが複数いる状態でも、大げさな承認フローを必要とせず、ユーザー側も制作者側も含めた幅広い人に使いやすく、というのがMTの目指すところ」と語る。そのため、コンテンツ公開承認フローのためのプラグインなども率先して取り入れているという。

「システム構築を手がけるパートナー企業が複数選べるのも、MTユーザーにとってのメリット」と言う平田氏は「中には一度WordPressにCMSを移行した後、MTに戻るユーザーもいる」と述べている。

今回のバージョンアップでは「これまでのブログCMSとしての手軽さと、長期的運用でのコンテンツ活用のしやすさを共存させ、本格的なCMSを使いやすく提供することを目指した」と平田氏は話している。

WordPressとの比較で高価だと言われがちなMTだが、担当部門単位でも取り回しやすく、安全にサイトを作れるというニーズを満たすことを考慮すれば、決して高額ではない、と平田氏は言う。

「サイトを作る理由は今や、マーケティングのため、顧客とのコミュニケーションのため、セールスのためなどと細分化し、コーポレート全体の話になるとは限らない。また管理についても、たとえ大企業でも実運営や予算面で情報システム部門がサイトのすべてを担当することは減っている」(平田氏)

そうした環境の中「公開が終わった後の巻き取りまで含めて考えると、長期的には、マルチサーバライセンスのMT Advancedを利用するほうが運用費や管理費が抑えられるケースもある」と平田氏は話していた。

シックス・アパート取締役CTO 平田大治氏

Googleのワイヤレスイヤホン”Pixel Buds” に新機能が追加

I/Oカンファレンスが終わってもGoogleのニュースは止まない。最新の話題はGoogleユニバースの意外なところからだった。同社のほどほどの評価のBluetoothイヤホン、Pixel Budsにちょっとうれていソフトウェアアップデートがやって来た。

今日(米国時間5/15)のブログでGoogleは、このイヤホンを少し賢くする新機能を紹介している。

まず目についたのはBluetoothペアリングの改良。これはハードウェアアップグレードではないので、当初指摘された問題にはまだ遭遇するかもしれないが、同期しているハードウェアの切り替えはずっと簡単になった。接続したコンピューターのドロップダウンメニューでPixel Budsを選べば、ペアリングが切り替わる。

新しいタッチジェスチャーもいくつか加わった。右のイヤホンをトリプルタップするとイヤホンのオン/オフが切り替わり、ダブルタップすると次の曲にスキップする。ただし後者のジェスチャーを使うためにはGoogle Assistantアプリ内のPixel Buds設定で機能を有効にする必要がある。
アップデートは今日からユーザーに公開される。あっと驚くような改訂ではないが、すでにGoogleのワイヤレスヘッドホンに160ドルを投じた人たちは、よりよいPixel Buds体験を得られるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

リアルタイムデータベースのMemSQLが$30Mを調達、毎秒1兆レコードののスキャンを誇る

リアルタイムデータベースのMemSQLが今日、シリーズDで3000万ドルを調達したことを発表した。これで同社の調達総額は1億1000万ドルになる。このラウンドをリードしたのはGV(元Google Ventures)とGlynn Capitalで、これまでの投資家Accell, Caffeinated Capital, Data Collective, およびIA Venturesも参加した。

MemSQLデータベースは分散リレーショナルデータベースで、標準的なSQLドライバーとクェリを実装し、それらによるトランザクションとアナリティクスをサポートしている。それは、データの取り入れ技術がとくに優れているとされ、1日に数百万のイベントをプッシュできると同時に、レコードをリアルタイムでクェリできる。同社が最近示したところによると、12のサーバーにまたがるクラスター上の1兆あまりの列を1秒でスキャンできた。

このデータベースは、大手のパブリッククラウド上やオンプレミスでデプロイできる。

MemSQLの最近の発表によると、今期第四四半期の登録ユーザー数は前年同期比で200%増加した。これは投資家を喜ばせる数字だが、しかしこの市場は競争が厳しく、多数の強力な古顔たちのほかに、スタートアップやオープンソースのプロジェクトも少なくない。現在のMemSQLのユーザーには、Uber, Akamai, Pinterest, Dell EMC, Comcastなどがいる。

GVのゼネラルパートナーAdam Ghobarahは、今日(米国時間5/15)の発表声明でこう述べている: “MemSQLは大規模かつ高速なオペレーショナルアナリシスを提供でき、動的でインテリジェントなアプリケーションを作れるため、エンタープライズ系のユーザーが増えている。同社はエンタープライズ顧客の増加とともに、数字で明確に表せるほどの成功を収めつつあり、継続的にスケールしている同社に投資できることは喜ばしい”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoft、Surface Hub 2を発表

Surface Hubを覚えているだろうか? 存在すら忘れているに違いない。しかしMicrosoftは、新バージョンのSurface Hubを発表した。仕様や価格は何も発表されておらず、発売は2019年以降だ —— 一部の顧客は今年中にSurface Hub 2のテストに参加する予定。

Surface Hubは超高価なデジタルホワイトボードで、ビデオ会議から文書作成の共同作業まであらゆる仕事をこなす。現在5000社がSurface Hubを使っていて、その中にはFortune 100企業の半数が含まれている、とMicrosoftは言っている。

それぞれの企業が1台ずつ買ったのか、1000台買ったのかはわからない。しかし、次期バージョンに取り組むだけの関心があることはたしかなようだ。つまるところこれは、タッチスクリーン付巨大ディスプレイにすぎない。Windows 10が動きSurface Penに対応している。

前のバージョンと比べてMicrosoftはベゼルを大幅に削減した。モダンなテレビのような外観になったがアスペクト比は3:2だ。ビデオカメラが本体からなくなったのには驚いた。ビデオ会議のためにはウェブカメラを接続する必要がある。

いちばん興味深いのはコンセプトビデオだ。さまざまな利用場面が紹介されている。壁にかけたり、カートに乗せたり、Surface Hubで壁を作ることもできる。

ユーザーは指紋センサーに指をおいてログインする。そうすることで、自分のアカウントの文書やデータを利用でき、通話も受信できる

Microsoftはことコンピューターにかけては力が入る。これは会社のワークフローによくフィットする革新的フォームファクターだ。この会社がじっとしていないところを見るのは楽しい。Macに劇的な進化が見られない中、Microsoftにはまだ大胆なアイデアがありそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Verizon、2019年にロサンゼルスに5G導入へ――CEOがテレビ番組で明らかに

今朝(米国時間5/15)CNBCの番組で、TechCrunchの親会社の親会社、VerizonのCEOがアメリカで新たに5Gサービスを展開する4都市の2番目の地域としてロサンゼルスを選定したと語った

VerizonのCEO、Lowell McAdamはアメリカにおける5Gネットワークの建設について「実現は一般に考えられているよりずっと近い。今年われわれは4都市を選んだ」と述べた。

McAdamはまたロサンゼルスはVerizonがアメリカで5Gネットワークを建設する4都市のうち2番めの都市になると述べた。「われわれは光ファイバーケーブルを5700万キロメートル分も買った。セルタワーに大量のデータを流すのに十分な量だ。5Gの多様なサービスに対応する帯域幅も確保していく」という。

また「Verizonは国際基準に合致したセルタワーを1000基建設する」とも語った。

McAdamは新しいネットワーク・テクノロジーを導入するにあたってもっとも熱心で協力的な自治体のリーダーとしてボストン市長の名前を挙げた。

Verizonは今年に入って5Gネットワーク建設をスタートさせることを明らかにし、カリフォルニア州の州都、サクラメントが最初の都市になるとした。

McAdamの発言からすると、5Gネットワークの導入は厳密なスケジュールに従って実施され、来年、2019年の第1四半期にはモバイル向けに先立って家庭内の固定デバイス向け5Gサービスが開始される。

この2月にAT&Tは5Gを導入することを決めた12都市のうち、アトランタ、ダラス、ウェイコの3都市が最初になると発表している。一方、Sprintが5Gを建設するのはカンサスシティー、フェニックス、ニューヨークの3都市からだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

三井不動産が300億円規模のベンチャー投資事業、1社あたり数十億円規模の大型投資を予定

三井不動産は5月15日、主に日本国内において革新的な技術やサービスを持つグロースステージのスタートアップを対象とした、総額300億円の投資事業を開始することを明らかにした。本事業はベンチャーキャピタルのグローバル・ブレイン(GB)と共同で行い、1社あたり数十億円単位の大型投資を予定しているという。

三井不動産では2016年に50億円規模のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドをGBと設立。アーリー期のスタートアップを中心に、これまで国内外十数社への投資をしてきた。今回設立した新ファンドは従来の活動理念を受け継いだ上で、さらにグロースステージのスタートアップを対象にしたものだ。

投資するのは不動産テックやIoTなど三井不動産のアセットを活用できる領域の企業で、投資決定や投資先の支援はGBと共同で実施する。出資をきっかけに三井不動産グループの人的リソースや事業ノウハウ、商圏、街づくりのフィールドを提供していくという。

近年では10億円を超える大型の資金調達を行うスタートアップも増えてきている一方で、大型出資が可能な投資機関は限られている。三井不動産としては300億円のファンドを通じてスタートアップ側の選択肢を増やし、日本のエコシステムの発展にも寄与したいという考えがあるようだ。

なお同ファンドの重点投資領域は以下の通り。

  • 不動産テック
  • IoT
  • サイバーセキュリティ
  • シェアリングエコノミー
  • Eコマース
  • フィンテック
  • 環境およびエネルギー
  • ロボティクス
  • AIおよびビッグデータ
  • ヘルスケア

ITで食品工場をスマート化、現場の“紙”なくす「KAMINASHI」がβ版公開ーー5000万円の調達も

「人手不足と言われる今の時代、人間がやらなくてもいい仕事はどんどんITに任せ、感性や創造性が求められることにこそ時間を使えるような環境を作りたい」ーーレガシーな産業をITで変えようとしている起業家に話を聞いていると、よくそんな言葉がでてくる。

近年さまざまな業界でITを活用した業務効率化が進んではいるけれど、まだまだ変革の余地がある領域は残されているようだ。今回紹介するユリシーズもそんなチャレンジをしている1社。同社は5月16日、“食品工場”から紙をなくし、スマートにするサービス「KAMINASHI(カミナシ)」 のβ版を公開した。

またユリシーズでは2017年8月に500 Startups JapanBEENEXT、他1社から総額5000万円の資金調達を行ったことも明らかにしている。

大半の工程は、ITによって自動化・削減できる余地がある

KAMINASHIは食品工場の現場で行われている帳票の記録をデジタル化する、SaaS型のサービスだ。これまで記録業務は紙に手書きで行うのが一般的で、非効率な部分が大きかった。たとえば食品の温度を管理する必要がある場合、従来は毎回手動で記録していたが、KAMINASHIを使えば温度計で計測した温度をデータとしてクラウド上に自動で保存する、といったことが可能になる。

温度についてはKAMINASHIで3種類の温度センサーを用意。システムと連携させることで記録を自動化する。その他の時間や重さ、日付といった各項目については、アプリを使ってクラウド上にログを残していく仕組みだ。

各工場ごとにチェックしたい内容は異なってくるので、ワークフローやチェック項目を柔軟に設計・カスタマイズできる点が特徴。現場スタッフが入力したデータは記録画面にリアルタイムで反映、あらかじめ設定した条件に基づいて自動でチェックされるので、責任者の負担も削減される。

ユリシーズ代表取締役の諸岡裕人氏は、前職で航空機内食の製造オペレーションに携わっていた経験を持つ人物。現場では厳しい衛生基準を満たすために手書きの帳票が毎日200~300枚も発生し、作業後はこの帳票を1枚ずつチェックしていたそうだ。

「紙に毎回手書きで記録するのも大変だが、それ以上に細かいミスや不備がないか1枚1枚チェックする作業が苦痛だった。チェックした用紙も監査などに備えてきちんと保管し、必要になったらすぐに取り出せる状態にしておかないといけない」(諸岡氏)

デジタル化すればそもそも毎回紙を印刷して配る必要もなくなるし、後から1枚ずつ回収する必要もない。記録からチェック、管理までの各フローも大幅な効率化が進む。実際のところ諸岡氏の話では全行程のうち半分以上は自動化、もしくは大幅に作業を削減することが見込めるという。

現場で使われる紙の帳票

課題である多額の初期投資をなくす

もちろん全ての食品工場がアナログな状態かというと、決してそんなことはない。自社でシステムを構築し効率的な仕組みを整えている工場も当然存在する。ただ諸岡氏によると、現時点でIT化が進んでいるのは一定以上の規模の工場に限られているようだ。

「工場ごとにニーズが違うため、IT化を進めようと思うと独自のシステムが必要になるが、そのためには最低でも1億円程度のコストがかかる。現場の人に課題意識やIT化の意向はあるが、初期投資のリスクが大きく手書きでの管理を選ぶしかない場合も多い」(諸岡氏)

KAMINASHIの場合は月額7万円(契約は年単位)から利用でき、必要なものはPCのみで温度センサーやスタッフが入力時に使うiPodは全てレンタル。最短1週間で導入できるためハードルが低い。

そしてもうひとつ、価格に加えて食品工場で働くスタッフにとって使いやすいかどうかもポイントだ。年齢層がバラバラな上、外国人スタッフが多い現場もあり「ベンダーと会社のIT部門が主導で作ってしまうと、現場にとっては使い勝手のよくないシステムになる」(諸岡氏)可能性もある。

KAMINASHIでは現場スタッフの声も聞きながら開発を進めてきた結果、これまで提供していたクローズドβ版は、テスト利用も含めANAのグループ会社など7社に導入。ユーザーの最高年齢は67歳、ミャンマーやベトナムなど複数の国籍のスタッフにも使ってもらえているという。

単なる業務効率化だけではなく、生産性向上を支援するサービスへ

KAMINASHIを開発するユリシーズのメンバーと投資家。写真中段が代表取締役の諸岡裕人氏

今後KAMINASHIでは生産性向上を支援する機能の拡充を行っていく方針。たとえばサービス上に蓄積された各スタッフの作業時間のデータから、理想的な1日のワークスケジュールを自動で生成し、作業者に目標時間を直接提示するような機能を実装する予定だという。

「今までは現場のデータが埋もれてしまっていた。これをデータ化すればもっと活用できる可能性がある。たとえば食品工場の業務は計画を立てたり実行することはできても、その結果を数値で検証することが難しかった。可視化することで品質管理の観点ではボトルネックや改善点が明確に把握できるようになり、生産性の観点では理想的なスケジュールや作業時間が導き出せるようになる」(諸岡氏)

諸岡氏は食品業界のIT化について「受発注システム」「生産システム」「(現場の)品質管理」「(現場の)生産性管理」の4つを考えているそうだ。まずはIT化が進んでいない品質管理と生産性管理の工程から始め、ゆくゆくは受発注システムや生産システムも含め食品業界をサポートしていきたいという。

Google Compute Engineに最大3844GBのバーチャルマシン登場

ときおり「もっとRAMが必要だ」という状況に出くわす。メモリーを大食いする巨大エンタープライズ・アプリ、たとえばSAPのHANAデータベースなどを運用しているときだ。 非常に高いパフォーマンスを必要するタスクを実行するときもそうだ。これまでGoogleのクラウド・プラットフォームでCompute Engineを利用する際の最大メモリー割当は624GBだった。しかし今日(米国時間5/15)、メモリー割当の大幅拡大が公式ブログで発表された。新たに導入されたクラスでは最大160台のバーチャルコアに3844GBを割り当てることができる。

新しいクラスはn1-ultramemと名付けられ、既存のn1-megamemクラスの一員となる。n1-ultramemはコアの数によって3種類に分けられている。もちろん高いパフォーマンスを得るにはそれなりのコストが必要だ。いちばん「低い」バージョン、40コア、938GB RAMの場合は月額3221ドルだ。トップエンドの160コア、3844GBのバージョンとなると月額1万2885ドルとなる。

1時間当たりの料金表を下にエンベッドした。

これらの新しいバーチャルマシンの投入でGoogleもハイパフォーマンスのクラウド・コンピューティング市場でAWSプラットフォームと互角にわたりあえるようになった。実際GoogleのほうがAWSよりコンピューティング・パワーがわずかに強力だ。これは新しいプロセッサーを用いており、コアの数自体も多いためだ。

Googleは、当然ながら、n1-ultramemの典型的なユースケースとしてSAP HANAを挙げている。公式ブログには 「クラウドへの移行をためらっている理由が、現在社内で実行しているSAP HANAデータベースのインスタンスをロードできるほど大容量のクラウド・メモリーが見当たらなかったからだとすれば、われわれのCompute Engineをチェックしていただきたい。アプリケーションが次々にクラウドに移行する中、データベースだけをオンプレミスで運用しなければならない理由はなくなった」と書かれている。

新しいultramemマシンが利用できるリージョンは現在、us-central1、 us-east1、europe-west1だが、今後さらに拡大される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

フリマアプリ「ラクマ」、販売手数料0円を終了。6月から「3.5%」に

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楽天傘下のフリマアプリ「ラクマ」(旧フリル)は5月15日、販売手数料0円のキャンペーンを6月4日で終了すると発表しました。

6月4日午前10時以降に出品した商品に関しては、売れた金額の「3.5%」が販売手数料として売上から差し引かれるとのこと。また、6月4日以前に出品した商品に関しても、購入者の支払いが6月11日午前11時以降となる場合、同様に販売手数料「3.5%」が発生するとしています。

なお、競合サービスの「メルカリ」は販売手数料を「10%」に設定しており、「ラクマ」は依然として販売手数料で優位に立っています。

Engadget 日本版からの転載。

開発フレームワークElectronのエクスプロイトでWebとモバイルの人気アプリが危険

広く使われているクロスプラットホームな開発フレームワークElectronのセキュリティチェックをバイパスするエクスプロイトが登場した。Trustwaveがポストしたそのエクスプロイトはすでにパッチされたので、デベロッパーは自分のアプリケーションを早急にアップデートすべきである。

そのエクスプロイトは一部のアプリケーションでnodeIntegrationの設定によりクロスサイトスクリプティングを可能にする。このメソッドでアプリケーションは自分のモジュールに接続できるだけでなく、Node.jsのモジュールにも接続できるようになる。

発表から引用しよう:

Electronのアプリケーションは基本的にWebアプリケーションであり、したがってユーザーの入力を正しく無害化できなかった場合にはクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃に対し無防備になる。Electronのデフォルトのアプリケーションは自分のAPIだけでなくNode.jsのすべての内蔵モジュールへのアクセスを含んでいる。そのためXSSの危険性は大きく、犯人のペイロードはchild_processモジュールにおけるrequireなどの悪質なことができるようになり、クライアントサイドでシステムコマンドを実行する。Atomには少し前からまさにそれをするXSS脆弱性があった。アプリケーションのwebPreferencesにnodeIntegration: falseを渡すことにより、Node.jsへのアクセスを削除できる。

Discord, Signal, Visual Studio Code, それにGithubなど、多くの人気アプリケーションがElectronを使っている。Slackも、そのアプリケーションにElectronを使っている。

そのエクスプロイトはnodeIntegrationの設定と新しいウィンドウを開くプロセスに依存している。多くの場合nodeIntegrationはfalseに設定されているが、たまたまnodeIntegrationをtrueに設定すれば、child_processモジュールを呼び出すなどの悪質なスクリプトを通してしまい、そいつはspawnのようなシステムコールにより、オペレーティングシステムのコマンドを実行できるようになる。

ElectronのWebサイトがここにあり、アップデートに関するブログ記事はここだ。このプラットホームを最近の数週間以内にアップグレードしていれば、多くのアプリケーションが無事だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AmazonとGoogleがEchoとHomeに追加すべき8つの機能

Amazon EchoとGoogle Homeは素晴らしいデバイスであり、どちらも互いに負けない機能を誇っている。私の家では、Amazon Echoを使っているが、家の内外にそれらが配置されている。リビングルームにはオリジナル版、寝室、オフィス、そして外にはDot、また木工作業場にはTapが置かれ、子供部屋にはSpotsが置かれている(カメラはテープで目隠しされている)。みな素晴らしいデバイスだが、とても完璧とは言い難い。いくつかの重要な機能が欠けているからだ。Google Homeも事情は同じである。

私はTechCrunchのスタッフたちからの意見を募ってみた。以下に並んだものが、次世代のデバイスで搭載されて欲しいと私たちが考えている機能だ。

赤外線送信装置

今でもEchoやHomeを使ってテレビを制御することは可能だが、そのためにはサードパーティ製のデバイスが必要である。EchoまたはHomeの上に360度放射型の赤外線送信装置が搭載されていたら、スマートスピーカーから、テレビ、エンターテイメントシステム、暖房/冷房装置を直接制御することができる。

EchoやHomeは、オープンな場所に置かれることが自然なため、赤外線を使うデバイス制御のためにはぴったりだ。「テレビをオンにして」または「エアコンをオンにして」と言えば、それに応えてEchoがテレビや壁のエアコンへの赤外線コードを放射する。

このことはAmazonとGoogleに対して、完全な汎用リモートコントロール手段をEchoやHomeへ統合することを要求する。これは簡単な仕事ではない。LogitechのHarmony、Universal Remote Controlなどの企業は、自分たちのリモコンが市場のあらゆるものと互換性があることを保証すべく、大変な努力を重ねている。それは新しい赤外線コードに対応し続ける無限の戦いのように思えるが、私はAmazonとGoogleがその戦いに取り組んでくれたらと願わずにはいられない。面倒なしに、Echoを使って電気暖炉と電動ウィンドウシェードをコントロールしたいのだ。

音楽とスマートホームのための専用アプリ

現在のHomeならびにAlexaアプリは、日々の利用のためには複雑でで使い難い代物だ。ほとんどの作業に対してスピーカーの利用をユーザーに強制するので、それは意図的なものなのかもしれない。だがEchoとHomeはもっと良い物に成り得るものだ。

現在AmazonとGoogleは、ユーザーに対して、これらのデバイスを設定するために音声を使用させようとしているように思える。そしてそれはある程度までは問題ないだろう。ユーザーがこれらのスピーカーを使用してSpotifyを聴いたり、Hueライト群を制御したりという用途には、現在のアプリと音声設定はうまく働く。しかし、もしユーザーがEchoに対して、様々な異なるベンダーからの複数のスマートホームデバイスの制御を望んだ場合には、スマートホームエコシステムに対する専用アプリが用意されるべきだ。もっと複雑なシステムに対しては、デスクトップアプリも提供されることが望ましい。

Sonosを見て欲しい。Sonos Oneは素晴らしいスピーカーであり、おそらく最高の音響を誇るマルチルームスピーカーシステムである。このスピーカーにはAlexaが組み込まれてはいるものの、それでもSonosアプリはEchoとHomeに対しても提供して欲しい位便利なものだ。専用の音楽アプリがあれば、EchoとHomeのユーザーたちは、より簡単に音楽をブラウズしたり、曲を選んだり、異なるデバイス上での再生を制御したりすることができる。

またスマートスピーカーは、複雑なスマートホームエコシステムの中心と成り得るものである。設定と保守のための有能なコンパニオンアプリを提供するに値するものなのだ。

LogitechのHarmonyアプリも良い例である。このデスクトップアプリを使ってユーザーは、複数のユニバーサルリモコンを設定できる。EchoとHomeのデバイスでも同じことが可能になるべきだ。たとえば、私の子供たちは自分のSpotifyアカウントを持っていて、私のVivintホームセキュリティシステムや、リビングルームのHueライトに音声でアクセスする必要はない。私は、家中のEchoデバイスを、より簡単にカスタマイズできる方法を必要としているのだ。こうしたシステムを設定することは現時点では不可能であり、いずれにせよ目的専用ではないモバイルアプリを利用して行おうとするのは厄介で退屈な作業だろう。

メッシュネットワーキング

EeroやNetgearのOrbiなどの製品シリーズが人気のある理由は、単一のアクセスポイントからのWi-Fiブロードキャストよりも、より速く安定したWi-Fi接続で対象区画を満たしてくれるからだ。メッシュネットワークは、Google HomeやAmazon Echoに含める必要がある。

これらのデバイスは、オープンスペースならびに共通スペースに配置するように設計されており、Wi-Fiルーターを置くためにも最適な場所を占めている。これらのデバイスにメッシュネットワーキング拡張を組み込むことで、魅力が高まり、所有者のWi-Fi環境を改善しつつ、より多くを購入するように促すことになるだろう。誰もがハッピーだ。

AmazonやGoogleにとって、Eeroを買収することは合理的な行動のように思える。Eeroは既に市場で最高のメッシュネットワーキング製品を生産している。この製品は、小さな筐体の中に設計されパッケージングされている。たとえGoogleやAmazonがスピーカー本体にメッシュネットワーキングを組み込まないとしても、スピーカーの壁に差し込む電源部分に収納することもできる、こうすればどちらの会社もその製品ラインに組み込むことが可能で、追加購入時の論理的な追加項目となる。

3.5mm光出力

私は、3.5mmオーディオ出力を使って、複数のDotをフルオーディオシステムに接続してきた。しかしそれは単なる2チャンネルのアナログ出力であり、NPR(米国の公共ラジオネットワーク)を聞くには十分なものの、私はもっと高品質なものを欲しいと思っているのだ。

何世代かに渡って、MacBook Proは3.5mmジャックを介した光出力を提供していた。おそらく広くは使われなかったのだろう、そのためAppleは新しい世代ではそれを外してしまった。だがEchoとHomeもこのオプションを提供してくれたなら素敵だ。

今のところ、デバイスは比較的低いビットレートでストリーミングするので、デジタル接続はオーディオの品質に大きな違いをもたらすことはない。しかし、GoogleやAmazonのいずれかが、Tidalから提供されるような高音質オーディオを追求することを決めた暁には、これはハードウェアに欠かせないものになるだろう。

アウトドア版

私は夏十分な時間を家の外で過ごし、Echo Dotをわが家のデッキに設置することもなんとかできた。Dotは屋外に設置することは考えられていない、幸い私が設置したものは屋外で1年以上生き延びてきたものの、もしもっと堅牢な全天候型Echoはあれば素晴らしい。

私がデッキにEcho Dotを設置した方法は以下の通りだ。まずこのような電気ボックスをEcho Dotの雨よけとして設置した。ボックスの側面の1つの穴を抜き、ボックスの中にDotを収めた。Dotを入れたまま下に向けた。電源ケーブルと3.5mmケーブルを側面の穴に差し込み、このようなアンプにオーディオを流して、1組の外部スピーカーを鳴らした。私はデッキから落ちてくる水からそれらを保護するために、両方の装置の上部を覆うアスファルトシングル(屋根などに使われる板)を使用した。これまでのところ、このやり方でミシガンの夏と冬を乗り越えることはできている。

私は郊外に住んでいて、常に屋外でスピーカーを使っている。デッキの下に置かれたDotは、それでもなんとか庭にいる私の声を拾い上げ、Spotifyやスマートホームの制御を行うことができる。それは素晴らしい体験だ。私はより多くの人たちがボイスアシスタントを屋外に連れ出すことができるようなバージョンを、AmazonやGoogleに作って貰いたい。

改善されたプライバシー

家の中で常にデバイスが聞き耳を立てているということには、独特の気味悪さがつきまとう。初期のGoogle Home Miniは、バグにより、すべてを記録し、その記録をGoogleに送り返していた。消費者は、AmazonやGoogleが記録されたデータをどのように扱うかについての、より多くの選択肢が必要だ。

もし譲歩しなければならないとしても、記録をAmazonやGoogleに対して送り返すか否かの選択肢がユーザーに与えられていなければならない。必要に応じて、ユーザーにはいくつかの機能をオプトアウトするか、数日または数週間後に記録を削除するかどうかを、ユーザーに決定させるオプションを与えるべきだ。

Facebookの大失敗を受けて、話題が増えるにつれて、消費者たちはこの手のコントロール手段を求め始めるだろう。GoogleやAmazonは、消費者の期待に先んじることが賢明だと思う。

新しいポータブルスピーカー

私は作業場でTap(バッテリー駆動可能のポータブルEchoデバイス)を使っていて、それは調子よく働いている。しかし布カバーの部分は汚れている。さらに私はそれを1度落として、耐久性がないことも発見した。さらに悪いことに、常時リスニングモードが有効になっている場合、12時間毎にスピーカーをドックに戻さなければ、バッテリーが完全に消耗してしまう。

Tapは、初期のAmazon Echoデバイスの1つだった。もともとユーザーはAlexaを起動するためにはボタンを押す必要があったが、Amazonはその発売後に音声アクティベーションを追加した。これは便利なスピーカーだが、アップグレードは必要だ。

ポータブルEchoもしくはHomeは、全天候型で耐久性があり、簡単に掃除できる必要がある。ドックと内蔵のマイクロUSBポートを持ち、音声アクティベーションが可能でなければならない。もし未知の声に反応しないようにできれば更に素晴らしい。

改善されたアクセシビリティ機能

音声アシスタントデバイスは、これまで以上にテクノロジーへのアクセスを容易にしているものの、さらに追加する必要がある機能がある。耳は完全に聞こえるが、発話が上手く行えない人は沢山いる。しかしAlexa EchoやGoogle Homeは、そうした人の発話を正確に認識することができない。

Appleはこの対策をSiriに追加している。この場合ユーザーはクエリとしてテキストを入力することができる。このオプションは、iOS11上のアクセシビリティメニューから利用することができる。Google HomeやAmazon Echoも同じ機能を持つ必要がある。

ユーザーは自分の携帯電話を使って(Alexaアプリから自由形式のテキスト型チャットボットを介して)Echoにテキストクエリを送信し、応答を音声で聞いて、それでも替わらずに全てのスキル(応用)とスマートホームインテグレーションを活用できるようになるべきだ。技術的な観点から言えば、音声から文字への変換を必要としないため、それは簡単な筈である。そして、そのことで新しい購買層に対してデバイスをアピールすることができる。

モーションセンサー

モーションセンサー(近くで動くものを検知するセンサー)が内蔵されることによって、音声アシスタントのユーザー体験が改善される幾つかのケースが考えられる。

目覚まし時計は動きで止められないと、強力さが増すかもしれないが…一定量の動きを検知することで止めることも可能になる。動作感知機能はライトスイッチとしても使える。動きが感知されたら明かりを点け、動くものが居なくなったら明かりを消すといった具合だ。しかし、それ以上の応用も考えられる。動くものが居ない場合には自動的に音量を下げる、警報装置の追加センサーとして、そして空調システムのために人間を検知するなどの用途だ。

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(翻訳:sako)

フィールドセールス向けCRMを提供するUPWARDが約3億円調達

クラウドCRMサービスを提供するUPWARDは5月15日、Draper Nexus Venture PartnersSalesforce Ventures日本ベンチャーキャピタルアーキタイプベンチャーズを引受先とする第三者割当増資により、総額約3億円を調達したと発表した。

UPWARDは、CRMと位置情報を連携したフィールドセールス向けのクラウドサービスだ。従来のフィールドセールスでは、CRMにある情報をもとに準備をし、そこに書かれた住所に訪問するというのが一般的。一方、CRMと位置情報を組み合わせたUPWARDでは、例えば自社製品の資料請求を行った企業のオフィスがたまたま営業員の近くにあれば、ツールが自動的に「訪問すべき」というリコメンドを行う。

UPWARDはスマホアプリなので、急な案件でも出先からCRM情報を確認することもできる。営業計画の立案や効果的な訪問ルートの計算などもツール上で行うことが可能だ。活動報告や、実際の活動履歴をもとに自動でレポートを作成する機能もあるので、フィールドセールスに関わる作業を一括して行うことができる。

UPWARDの設立は2002年で、サービスは2011年からリリース。現在の導入社数は約200社だ。導入企業で多いのは、クルマや機械など単価が高い製品を扱う企業で、かつルート営業を行う企業なのだという。同社は今回調達した資金を利用して、フィールドセールスで必要となる入力作業をAIで自動化する機能などを開発する予定だ。

freeeがAPIエコノミー形成に向け「オープンプラットフォーム戦略」発表、バックオフィス効率化から全社最適化へ

クラウド会計ソフト freee」や「人事労務 freee」などバックオフィス業務を効率化するクラウドサービスを複数展開するfreee。同社は5月15日、APIを活用した外部サービスとの連携を強化しAPIエコノミーの形成を目指す「freee オープンプラットフォーム」戦略を発表した。

今後は財務会計や人事労務分野以外のクラウドサービスともAPI連携を進めることで、クラウド上にあるさまざまなデータの一元管理、バックオフィス部門を超えた全社での業務最適化の実現を目指していく方針。開発者向けのコミュニティサイト公開、API連携の専任チーム設置など、サポート体制も強化する。

また具体的な連携サービス拡充の第1弾として、セールスフォースやサイボウズなど販売管理領域における連携パートナー8社を発表。営業部門と経理部門の連携をスムーズにし、債権管理業務の効率化を推進する。

複数クラウドサービスの導入により生まれた、新たな課題の解決へ

freeeの新戦略の背景にあるのは、クラウドサービスが普及したことによって生じた新たな非効率だ。ここ数年で業務効率化や生産性向上を目的に、クラウドサービスの導入が加速。2011年から2016年の5年間で普及率が2倍以上になっているという。

クラウドの導入によりチームや部門単位でデータの共有が進み効率化が進んできた一方で、1社当たりの導入サービス数も増加すると「システムごとにデータがバラバラになっていること」が新たな課題になるケースが増えてきた。つまりチーム単位では効率的だけど、各ツール間は連携できていないためにデータの転記業務や二度打ちが発生し、会社全体で見ると最適化がされていないという課題だ。

この状況を解消する手段として各システムをAPIでつなぎ、データを一元管理できるようにするという動きが進んでいる。freeeでも会計freeeをリリースした2013年からパブリックAPIを公開。その後も請求書APIや人事労務APIなどAPIの公開範囲を広げてきた。

とはいえ当初はクラウドサービスが今ほど普及していないこともあり、連携するサービスや領域もある程度限定的なものだったという。「ここ数年間でマーケットが大きく変化している。クラウドサービスを複数導入する企業も珍しくなくなり、(freeeでこれまでやってこなかったような領域の)他サービスとの連携の要望も増えてきた」(freee担当者)

第1弾は販売管理システムとの連携強化から

そのような流れを受けて、今後freeeでは会計、人事労務の領域で各種APIを順次公開していくとともに、販売管理や勤怠システム、グループウェアやコミュニケーション領域の各サービスとの連携を強化していく。

「これまでのAPI連携では経理部や人事部などバックオフィス領域の効率化に取り組んできた。これからはfreeeを使う前の工程や、freeeでは対応していない工程で使われているサービスとの連携を進める。経理や人事のためのサービスから、全社最適のサービスを目指していきたい」(freee担当者)

freeeでは連携サービス拡充の第1弾として、販売管理領域に取り組む方針。以下8社のパートナー企業と連携を開始し、営業部門と管理部門における債権管理業務の効率化から始める。

  • セールスフォースドットコム「Salesforce Sales Cloud 」
  • サイボウズ「kintone」
  • ゾーホージャパン「zoho CRM」
  • 日本オプロ「soarize」
  • ジオコード「ネクストSFA」
  • トレードシフトジャパン「Tradeshift」
  • レッドフォックス「cyzen」
  • 三和システム「NT-golf」「NTG-head」

また並行してAPI連携の専任チームによるサポート体制の強化や開発者コミュニティの形成にも力を入れる。その一環として開発者向けポータルサイト「freee Developers Community」を公開。freee APIを利用する開発者に対してテクニカルサポートや他の開発者に質問・相談できる仕組みを整えるほか、ハッカソンやミートアップを通じてエンジニアコミュニティを広げていく方針だという。

freeeが今回発表した新戦略の狙いは、API連携を通じてサービスの付加価値をあげていくこと。ただその先には「APIマーケットプレイス」という形で、APIを使ったマネタイズなどを進めていく展開も可能性の一つとして検討していくという。

たとえば2018年1月にはKDDIが、APIプロバイダーとAPI利用者をつなぐマーケットプレイス「KDDI IoTクラウド API Market」を公開している。これと似たように、将来「freee API マーケット」のようなものが生まれてくるのかもしれない。

 

AWSがIoTデバイスのワンクリックでLambdaファンクションを実行するアプリを発表

Amazonが2015年にAWS Lambdaを導入したときには、サーバーレスコンピューティングという概念がまだよく知られていなかった。デベロッパーはそれによってソフトウェアを、それを実行するサーバーの管理等をせずに配布できる。サーバーはAmazonが管理し、そのインフラストラクチャは何かのイベントが要求をトリガしたときだけ動く。今日同社は、AWS IoT 1-Clickと呼ばれるアプリをiOS App Storeにリリースして、サーバーレスコンピューティングの概念をさらにまた一歩、前進させた。

その名前の“1-Click”の部分はちょっと大げさだが、とにかくこのアプリは、ラムダのイベントトリガーへのさらに素早いアクセスをデベロッパーに提供する。それらは、バッジを読むとか、ボタンを押すといった単純な目的のデバイスに向いている。たとえばそのボタンを押したらカスタマサービスやメンテナンスにつながるなど、そういった単純なシナリオだ。

そもそもAmazonにその好例といえるダッシュボタンがある。それは(Wi-Fiなどインターネットのある環境で)、ワンプッシュで特定のもの(洗剤、トイレットペーパーなど)を一定量注文できるボタンで、AWS IoT 1-Clickでデベロッパーは、自分のデバイス*にそんなシンプルな機能を持たせることができる。〔*: ローンチ直後の現状でサポートされているデバイスはボタン2種のみ、今後増える予定。〕

この機能を利用するためには、最初に自分のアカウント情報を入力する。利用するWi-Fiを指定し、デバイスとそのデバイスのLambdaファンクションを選ぶ。今サポートされているデバイスは、汎用ダッシュボタンとも言えるAWS IoT Enterprise Buttonと、AT&T LTE-M Buttonだ。

デバイスを選んだら、Lambdaファンクションをトリガーするプロジェクトを定義する。単純に、メールやSMSを送らせてもよい。イベントをトリガーするLambdaファンクションを選びNextをタッチすると、構成画面になるのでトリガーアクションを構成する。たとえば、会議室にいるときそのボタンを押したらIT部門を呼び出し、IT部門は送られてきたページから、どの会議室からヘルプの要請があったか分かる、など。

そして、適切なLambdaファンクションを選ぶ。それは、あなたの構成情報どおりに動くはずだ。

これらの指定、選択、構成などのプロセスはもちろんワンクリックでは済まないし、テストや構成変えも必要になるだろう。でも、シンプルなLambdaファンクションを作るアプリ、というものがあれば、プログラミングのできない人でもボタンを単純なファンクションで構成できるだろう。ちょっとした学習は必要だが。

このサービスはまだプレビューなので、アプリは今日ダウンロードできても、現時点では参加を申し込む必要がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

スマホ撮影の写真とA4用紙で衣服の寸法を測定、AI採寸アプリ「MeasureBot」公開

近年オンライン上で個人がつながり、さまざまなモノを売買するC2Cのマーケットプレイスが拡大してきている。マザーズへの上場承認が発表された「メルカリ」はその代表的な例だろう。

C2Cマーケットプレイスで流通しているモノの中でも主要な商品となっているのが、アパレル製品だ。今や多くのユーザーがスマホを使って直接ファッションアイテムを売り買いしているが、その際に不安要素となるのが服の「サイズ」問題だった。

この問題を解決する手段として、A4用紙とスマホで撮影した写真にテクノロジーを組み合わせ、衣類のサイズを測定するというアプローチをとったのがシリコンバレー発のスタートアップOriginalが展開するブランド、Original Stitchだ。同ブランドは5月15日、AIアパレル採寸アプリ「MeasureBot」をリリースした。

MeasureBotではユーザーが採寸したい衣服の上または横にA4用紙を置き写真を撮影すると、AIが写真の中から用紙を検出して衣服との寸法比較を始める。あとは着丈や身丈をタップすれば採寸でき、自動でサイズが入力されるという仕組みだ。活用されているAI技術は米国特許を取得しているという。

同アプリは現在iOS版のみ提供。Android版は開発中とのこと。冒頭でも触れたようなC2Cマーケットプレイスにおける活用などを視野に入れていて、売り手ユーザーにとっては採寸画像を公開することでより効果的に商品を販売できる可能性もあるだろう。

運営元のOriginal Stitchは2013年12月にシリコンバレーでテストサービスを開始し、2014年4月に日本版をスタートしたオンラインカスタムシャツブランド。袖、襟、ボタンなど細かいカスタマイズが可能で、10億通りのパターンから選べることが特徴だ。

つい先日にはスマホで撮影した全身写真をもとに、肩幅や首周りなど全身40箇所の採寸ができるアプリ「Bodygram(ボディグラム)」も発表。こちらは今夏を目処にリリースする予定だという。

少年ジャンプ50周年記念ファミコンは、アメリカのNESファンにスペシャルエディションの期待を抱かせる

日本のゲーマーと熱烈なマンガファンとその両方の人たちには、この夏すてきなプレゼントがやってくる。NES Classic Editionに週刊少年ジャンプの作品をテーマにしたゲームが満載されて発売される。人気のマンガ雑誌は50周年を祝って、この純金ファミコンも記念に作られた。

このジャンプをテーマにしたNESがアメリカで発売されるチャンスはゼロに等しい —— 第一に(わずかな例外を除き)ここに出てくるマンガを読んだアメリカ人はいない。第二にそれに関連するファミコンゲームをプレイしたことのある人はさらに少ない。

Familiar… and yet…

しかし私の中では、いつかほかのテーマのNES Classicが出来るのではないかという希望が育まれつつある。もちろんオリジナル機はすばらしいコレクションだが、やりたいゲームはまだ何十もある。

比較的簡単なハックでNESライブラリーにあるゲームの半数は走らせることができるが、Nintendoの公式バージョンはテストされ、おそらく完璧に動くように微調整もされている(ただしNESゲームではエミュレーション問題はあまり起きていない)。

レビュー:NES Classic Editionと全30ゲームを試してみた

もっと重要なこと。そんな仮想的テーマのコンソールには、私が喉から手が出るほど欲しかった新しいアクセサリー、たとえばNES AdvantageやZapper(どう使えるのかわからないが)やNES Maxがついてくるかもしれない。もしかしたらPower Gloveも?

ところで、最初のチャンスに買い損なった人も6月末には買うことができそうだ。

NintendoのNES Classic、6月29日に米国小売店舗で販売へ

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleの自動運転テスト車のカリフォルニア州における登録台数は55台で二位

Appleは今、カリフォルニア州自動車局に55台の自動運転車を登録している。年初には27台、昨年は3台だった。これを初めて報じたMac Reportsによると、これでAppleの自動運転車の台数はカリフォルニア州で第二位になる。

Appleの55台はWaymo(第三位)の51台よりも多い。General MotorのCruiseが、104台でトップだ。州自動車局に自動運転車を登録している企業は53社、409台、セーフティードライバーの数は1573名だ。

なお、上図の数はあくまでも、セーフティードライバーが運転席にいる状態でテストをしてもよい自動運転車の台数だ。州自動車局は、完全自動運転車のテスト許可台数を公表していない。完全なドライバーレスのテストは、それまでの自動運転テストの(自己制御成績等の)結果が100点満点でないと許可されない。

またそれらの車両は、安全規格SAEレベル4または5を満たしていなければならない。州自動車局によると、現在、ドラーバーレスのテスト申請を2件、審査している。

[セーフティードライバーの数]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

DNAデータから髪、皮膚、目の色を予測する無料Webツール

IUPUI(インディアナ大学-パデュー大学・インディアナボリス校)理学部とオランダ、ロッテルダムのエラスムス医療センターの研究者が開発した新しいツールは、髪や皮膚や目の色をDNAデータから予測する。このシステムはWebアプリとして作られていて、受け取ったDNA配列を既知の色表現型と比較してそれぞれの色の確率を教えてくれる。

HIrisPlex-Sと呼ばれるそのアプリは、犯罪現場に残された微量のDNAからでも色を予測できる

「これまで警察機関や人類学者に、目の色や目と髪の色の組み合わせを知るためのツールを提供してきたが、皮膚の色はずっと難しかった」とIUPUIの法遺伝学者、Susan Walshは言う、「ポイントは、われわれが個人の皮膚の色を決める遺伝子のDNAマーカーを使って、5種類 —— 非常に淡い、淡い、中間、暗い、黒に近い —— に分類された皮膚の色を直接予測するようにしたこと。これは遺伝的祖先を識別するのとは異なる。人種や民族の同定よりも、金物店で塗料の色を探すのと似ていると言えるかもしれない。目撃証言を尋ねられたとき、ほとんどの人が髪の色、そして皮膚の色に言及する。われわれがやっているのは、遺伝学を用いて、彼らの見たものに客観的視点を加えることだ。

ウェブアプリはここで実際に試してみることができるが、注意しておくことがある。これは決してふだんウェブで見るようなユーザーに優しいアプリではない。ユーザーはテストに必要な特定の対立遺伝子を知っていて、CSVファイルにした対立遺伝子をアップロードしなくてはならない。それでも、無料であり警察にとってはもちろん、あなたの髪が染める前どんな色だったかを調べるためにも、非常に有用だと思われる。

「われわれのHIrisPlex-Sシステムによって、法遺伝学者や遺伝人類学者はDNAサンプルから目、髪、皮膚の色情報を初めて同時に求められるようになった。必要なDNAサンプルは、法医学の現場や人類学研究でよく見られるような質の低いものでもよい」とエラスムス医療大学のManfred Kayserは言った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook