意外にもAlexaで買い物をする人はほどんどいない、音声は買い物に向いてない?

The Informationの記事によると、Amazon EchoなどのAlexaデバイスを使って買い物をする人はとても少ない。その記事では、およそ5000万のユーザーのうち、一度以上その音声インタフェイスで何かを買った人は約10万だ。それほど意外でもないが、会話的コマースを唱導するAmazonなどにとっては、痛い結果だ。

Amazon Echoとその兄弟たちは、多くの場合、音楽を聴く、天気予報を尋ねる、タイマーをセットするなど、誰もが考えるような使い方をされている。どれもスマートフォンで間に合う機能だが、家の中に家事雑用専用のデバイスがあることには、それなりの意味があるのだろう。

でも、売った側の期待の中には、買い物もあったはずだ。“Alexa、またオレオを注文して”、とか、“Alexa、Boseのノイズキャンセリングヘッドホンを買って”、などが日常化する光景が想定されていただろう。でも、何かおかしい。人は買い物をする前に、その品物を見たり、レビューを読んだり、安値を探して複数のコマースサイトを訪ねるだろう。Echoに声で命じるだけで買い物をする人が、はたしているのだろうか?

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そんな人は、なかなかいないだろう。でも、会話的コマースが、Alexaなどのデバイスのために列挙された、思いつくかぎりの、ありとあらゆる用途の一つにすぎない、とも言い切れない。

スマートホームの普及とともに、それらのいろんなデバイスのためのハブが必ず必要になるはずだ。Alexaは、そんなハブの良い候補だ。食料品の買い物や、そのほかの物の衝動買いのために音声デバイスを使う人は、今後もあまりいないだろうけど、でもEchoは、SpotifyやAudibleなどのサブスクリプションを‘買う’のには便利だ。そして今後はたとえば、“Alexa、水道工事屋さんを呼んで”、のような使い方もありえるだろう。それに、ありとあらゆる広告や販促活動に、消費者向けの音声の巧妙な使い方がありえる。

今はまだたぶん、音声アシスタントデバイスという装置と買い物が、一般ユーザーの心の中で無理なく結びついていない。それはノートパソコンを金槌の代わりに使うようなものだ。でもThe Informationの記事は、買い物を試みた人が100万で、その中の10万が実際に物を買うまで行った、と言っている。声による買い物は、人びとがまだ慣れていないだけかもしれない。それとも、今後何年経っても、普及しないのかな?

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ベネズエラ政府、大統領暗殺未遂に爆発物搭載ドローンが使用されたと主張

低予算の兵器化されたドローンによる攻撃が起きるディストピア的未来はすでにやってきたのだろうか? BBCおよびAPによると、ベネズエラ政府は、同国大統領の暗殺未遂事件に爆発物を搭載したドローンが複数使用されたと主張している。

ニコラス・マドゥロ大統領がカラカスで行われた軍隊行事で演説中、事件は起こった。行事はテレヒで生中継されていた。

BBCウェブサイトによる演説のビデオによると、大統領は将校らに守られ、夫人も近くに立っていたが、演説の最中に彼らの上空で爆発したなにかによって中断された。

動画に写っている人々は驚いて空を見上げていた。ビデオの音声は爆発場面の直前から削除されている。

別のカメラアングルのビデオには音声も入っていた。人々が押し合い、画面の外に走って出ていくところが見える。兵隊らは隊列を乱し叫び声が聞こえる。

ベネズエラ当局の発表によるとこの事故で7名の兵士が負傷し、後に数名の人物が逮捕された。ロドリゲス通信情報大臣は、爆発物を積載したドローン2基が大統領の近くを通過したのを見たと発言した。

マデュロ大統領は後の国民に向けた演説で、「飛行物体が私の近くで爆発した。大きな爆発だった。数秒後に第2の爆発が起きた」と語った。

しかし、爆発物搭載ドローンが爆発の原因であることを示す第三者による検証は行われていない。また、APによると、爆発現場にいた消防士らは政府の発表に異論を唱えている。

記事によると、演説会場近くのアパートでガスタンク爆発があり、窓から煙が流れ出るところが見えた可能性がある、と市当局は語っている。しかしAPは、どうやってその結論に達したかの詳しい説明は提供されていないことを付け加えた。

ドローンを使用した攻撃について、責任を追求する未確認情報もある。

BBCとAPは、Soldiers in T-shirtsと呼ばれるほぼ無名のグループが、爆発物を積んだドローン2台を大統領に向けて飛ばしたが、標的に達する前に兵士らによって撃ち落とされた、と言っていると報じた。

両ニュース機関共、このグループは取材に応じていないと言っている。

ベネズエラ大統領はこの襲撃についコロンビアを避難した——コロンビアは「根拠がない」としてこれに反論した。

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光造形3DプリンターのFormlabsが新たな資金調達ラウンドでユニコーンの仲間入り

光の力で樹脂を硬化するユニークな3Dプリンターで脚光を浴びたFormlabsが、ユニコーンになった。マサチューセッツに本社を置く同社はこのほど、1500万ドルの新たな資金調達を行った。これにより同社の調達総額は1億ドルになり、またハードウェアスタートアップにしては珍しく、評価額が10億ドルを超えた。その最新の資金調達は4月の3000万ドルの後続投資で、New Enterprise Associatesがリードした。

3Dプリンティング業界の現状から見ると、このマイルストーンは二重の意味で印象深い。3Dプリントは、最初に長年の誇大な期待があり、そしてバブルがはじけ、競争が激化した。しかし2012年にほそぼそとKickstarterで生まれたFormlabsは、デスクトップサイズの業務用3Dプリンターで最初から明確な差別化を図った。

その技術はたちまち、ハードウェアのプロトタイプを作っている連中に歓迎された。彼らは以前から、MakerBotなどでおなじみのプラスチック沈積型3Dプリンターよりも精細な3Dプリント技術を求めていた。近年同社は、デスクトップの製造技術をさらに強化し、同社の既存の技術と共に、製造業のための3Dプリントという、需要のきわめて多い世界に売り込みをかけている。

今回の資金調達と並行してFormlabsは、GEの元CEO Jeff Immeltを取締役会に迎えた。

Immeltはプレスリリースでこう述べている: “同社の重要な成熟期にFormlabsで仕事ができることは、きわめて喜ばしい。チームはこれまで傑出した進歩を示し、デスクトップ3Dプリンターの中では最良の製品を作り、エンジニアリングやヘルスケア、製造業などきわめて多様な業界で成功を収めている。同社は2011年の創業以来、競合他社を大きく抜き去り、3Dプリンティングにおけるリーダーになっている。今後さらに多くの業界から採用が増え、技術も前進していく中で、私は同社の次のフェーズを支援していきたい”。

Formlabsは現在、北米、ヨーロッパ、およびアジアに500名の社員を抱えている。

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Samsungの曲げられるディスプレイは何度落としても壊れなかった

Samsungの“壊れない”ディスプレイを、最初から疑問視する人びともいる。人間は、疑う動物だ。でもやはり、2メートルの高さから落としても壊れないし異状もないスマートフォンと聞けば、すごく心惹かれてしまう人が多いことも、否定できない。

そのSamsungの自由に曲げられるOLED(flexible OLED, 可撓性OLED)が実機に載るのは、いつのことか。新製品への期待が大きいことを知ると、SamsungやLGは経済的な検討がまだない時点でプレビューをちらつかせる。こういう珍品に関心を向けすぎると、人びとは必ず、そんな残酷なジョークに見舞われる。

しかし、し・か・し、今度の噂は、来年発売される“折りたためる”ディスプレイ(foldable display, 褶曲性ディスプレイ)を指している。壊れないディスプレイを載せた壊れないスマートフォンという夢のような話も、そのとき正夢になるのだろうか。確かに、“それ”をめぐって今、いろんなテストが行われているようだ。

製品テストの老舗ULの落下テストは(やってる人は楽しかったと思うが)、ディスプレイを120センチメートル(4フィート)の高さから連続で26回落とした。超高温や超低温のテストも行い、上で述べたように、念のために180センチメートル(6フィート)からも落とした。いずれも、画面に損傷は生じなかった。

SamsungのGM Hojung Kimが言っている: “携帯用の電子機器には強化プラスチックのウィンドウがとくに適している。それは壊れにくいだけでなく、軽量で、伝導性を持たせられ、硬質である。これらの特長は、ガラスと比べて遜色がない”。

その技術は、スマートフォンだけでなく、自動車やゲーム機、タブレットなどにも使われるだろう。

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Google初のスマートディスプレーがついに登場

何ヶ月も待たされたあと、Google Smart Displayがついにやってきた。Googleは去る1月のCESで数々のデバイスを発表した——もちろんAmazonに対抗するために。Echo Showはスマートスピーカーの世界では十分新しいデバイスだったが、このハードウェアにはいつも何かが欠けていた。

一方Googleはと言えば、重労働はハードウェアパートナーに任せ、CESではLenovo、JBL、およびLGのデバイスを発表した。その中でもLenovoは断然ルックスが良い——しかも最初に市場にでたのはこれで、8インチバージョンが200ドル、10インチが250ドルで販売されている(YouTube Premiumが3ヶ月分ついてくる)。ほかの2つは「近日発売」としてリストに載っているだけだ。

GoogleはI/Oカンファレンスでさらに一歩前進し、ハードウェア開発キットを配布したので興味のあるメーカーは自分で作ることができる。スマートスピーカー市場が何らかの参考になるなら、そう遠くない将来にこの手の製品があふれることが予想される。

Echo ShowやEcho Spotを試してみたことのある人なら、内容はわかっているだろう。ニュース、音楽、ポッドキャスト、レシピ、等々すべてがビジュアル要素と共に利用できる。もちろん、このスマートディスプレーにはAmazonにはない非常に重要な要素がある:YouTubeだ。YouTubeの利用は両社の戦いにおける重要な争点だ。つまるところ、この種のハードウェアでもっともよく使われる場面の一つがこれだ。

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ニンテンドーラボの乗り物キットは楽しさ満載のバギー+潜水艦+飛行機だ

Nintendo Switchの奇妙なボール紙製アクセサリーNintendo Labo(ニンテンドーラボ)シリーズに、ついに、やっと、これは買うべきと思われるモデルが登場した。それは、見るからに乗り物だから乗り物キット(Vehicle Kit)と呼ばれ、商品形状はフラットパックだから、そこからいろいろと取り出して自分で組み立てる。ステアリングホイールもアクセルも、いろんな“乗り物”用のキーも、ばらばらに入っているが、完成するとクールなゲーム(下のビデオ)を楽しめる。

率直に言ってこれは、とんでもないお買い得品だ。上図でお分かりのように、人間が使用するステアリングやアクセルペダル、シフト、飛行機を操縦するためのジョイスティック、潜水艦をコントロールするヘンなもの、そしてキーは上図にいくつか見えるいろんなセットアップで使用する。これら合わせて、お値段は70ドル。これらのコントローラー一式をJoy-Conと呼んでいる。ペダルは、乱暴に踏んでも大丈夫なようだ。〔日本語ページ

これら段ボール製のコントローラー〜操縦装置一式は、どれもゲームで使用する。ゲームに名前はまだないようだが、おそろしくクールだ(下図)。大きな島があって、その至るところに秘密が隠されている。プレーヤーはバギーや潜水艦や飛行機を操縦しながら、秘密を見つけていく。ほかにも、おかしな乗り物がいろいろあるようだ。

そのほか、レースもできるし、乗り物にスプレー塗料で色を塗れる。岩を爆砕したり、木を切れる。二人プレーでは、乗り物から腕が出てきてファイトできる(これについては、あまり考え過ぎないようにしよう)。

最初に言ったように、すべて自分で組み立てる。子どもが本誌TechCrunchを読むか、それともあなたがキットを買って子どものために組み立てるとよい。でもいちばん楽しいのは、組み立てとプレイの両方を自分でやることだろう。このことは、バグではなくて、すぐれた機能だと思う。

キットは9月14日発売で、70ドル。これも最初に言ったが、超お買い得品だ。発売日の前に入手で来た幸せ者は、ぜひ本誌に連絡してほしい。

〔訳注: ニンテンドーラボは1月に発表、4月に最初の製品が出たが、商品として完成度が高いと思われるのは、今回の、9月14日発売の“乗り物キット”のようだ。〕

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Samsung、新しいNote 9の大容量バッテリーをCMで予告

ここ数週間に数多く流れてきたGalaxy Note 9のリーク情報によると、新しいのファブレットは先行機種とあまり変わっていないようだ。しかし、その内部では多くのことが起きているらしい。

最新ニュースが示唆しているのは4,000 mAhバッテリー——前モデルより700 mAhも増えている。これは内蔵バッテリーとしてはかなりの贅沢だ。同製品のスポットCMも大きくなったバッテリー容量を、具体的なスペックを説明することなく見せつけようとしている。そして当然ながらその過程でAppleを叩いている。 これは最近のSamsungの常套手段だ。

もちろんバッテリーサイズの大きな飛躍にはある大きな理由がある。Samsungは、数年前にNote 7が爆発して以来バッテリーに関してはかなり慎重になっている。様々な安全機構を新たに導入するまでに過度なほど謝罪を繰り返した。それ以来、この会社は火遊びをしたことはない。

しかしこの様子だと、8月9日のイベントですべてが変わるかもしれない。

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AppleがMacBook Proの過熱減速で謝罪、早々にバグフィックスをリリース

【抄訳】
Appleは今月、MacBook Proの最新アップデートを意気揚々と発表した。予告のコマーシャルでは、さまざまなクリエイティブ分野のプロフェッショナルたちが、新しく強力になったこのノートブックで、さらに良い仕事ができるようになった、と語った。

レビューも、本誌の記事も含め概して好評で、本誌が行ったベンチマークはGeekbenchが確認した性能アップを裏打ちしていた。しかしそれらのレビューの中で、Dave “D2D” Leeが問題を報告し“Beware the Core i9.”(Core i9にご注意)と題するビデオを発表した。

ユーチューバーのLeeが見つけたのは、Premier Proによるビデオのエキスポートで、Core i7を搭載した昨年のモデルよりも、今回のCore i9を載せたニューモデルの方が長時間かかったことだ。この不思議な現象は、エキスポート時の過熱に対処するためにシステムを減速しているため、と思われた。そのビデオでLeeは、新型MacBook Proのシャシーは前と同じなので、新しいCPU、すなわちi9を正しく冷すことができない、と憶測していた。

“それは、今年のバージョンだけの問題だった。具体的にはi9だ”、とLeeは本誌に語った。“それは、このCPUが電力大喰らいだから起きたことだ。問題の本質が、それだ”。

【中略】

Leeによると、コマーシャルに登場するクリエイティブたちのワークフローはどれも、LeeがPremier Proでやろうとしていたワークフローほど高負荷ではなかった。Appleも、最初のテストでは、それほどの高負荷を試さなかったと思われる。しかしAppleはLeeのビデオが発表されてから数日後に問題を認め、今日(米国時間7/24)のMacOS High Sierraのアップデートでフィックスをリリースする、と声明した。

同社はその声明で、バグフィックスに関して謝罪している。また高負荷で使用することの多いユーザーには、今日リリースされるSupplemental Updateのインストールを勧めている:

【後略】
〔Appleの声明の原文…温度管理システムにバグがあった、今回のフィックスにより、15インチMacBook Proは最大で70%速くなり、13インチのタッチバー付きは最大で2倍速くなった、という。〕

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Kanoのハリー・ポッター・キットで70以上の“魔法”をプログラミングできる

Kanoは、文句なしのサクセスストーリーだ。最初はKickstarterのプロジェクトだったが、そのRaspberry Piのプログラミング・キットを昨年までに20万以上も売った。さらに2017年には2800万ドルの資金を調達し、Sesame Street(セサミ・ストリート)のSesame Venturesからも支援された。

今日(米国時間7/23)同社はまたひとつ、子どもの好きなキャラクターをキットに加えるライセンスを発表した。しかもそれは、セサミ…の場合と違って、ハードウェア製品が伴っている。そのHarry Potter Kano Coding Kit(ハリー・ポッターKanoプログラミング・キット)はしかし、標準のキットにキャラのブランドをくっつけただけのものではない。

そのシステムには“build it yourself”(自分で作りましょう)という魔法使いの杖があって、ジャイロスコープや加速度計、磁力計などを使って画面上のプログラミングのコンテンツと対話する。70あまりの“魔法の課題”(wizard challenges)と呼ばれるプログラミングの演習課題は、ハリー・ポッターのいろいろな知財を利用している。コードが行なうアクションと杖の動きを、子どもたちはいろんなプログラミングで試行する。たとえば、杖を上げたら、フクロウが現れる、とか。杖を振ったら、ベルが鳴る、とか。いろいろだ。

このキットは、ハリー・ポッターのブランドが子どもの理科系学習を助ける初めてのブランドライセンス製品だ。それはiOSとAndroidのタブレット、そしてWindowsとMacのコンピューターに対応している。今予約を受けているが、発売は10月1日、価格は100ドルだ。Kano Computer Kitの半分のお値段だね。

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海を護る非営利アクセラレーターOcean Solutions Acceleratorが最初の育成候補5社を選定

今年の初めにSustainable Oceans Alliance(SOA)は、自然保護に的を絞ったアクセラレーターを立ち上げる、と発表した。そしてそのアクセラレーターOcean Solutions Acceleratorがこのほど、支援する最初のスタートアップ5社を発表した。それらはとっても多様で国際的なので、そのどれかに誰もが積極的な関心を持てるだろう。

NPOのSOAは、謎の暗号通貨億万長者が管理する謎のファンド、Pineapple Fundから資金をもらっているので、アクセラレーターとしての十分な活動もできるはずだ。

今度選ばれた5社は、最初に得られた投資により、この夏ベイエリアで8週間を過ごし、企業の経営など、いろんな人たちからいろんなことを勉強する。つまり投資するだけでなく、彼らに、企業として長続きしてほしいからだ。

募集要項では、ファウンダーの年齢が35歳以下となっていた。自然保護の世界に、若い血を導入したいからだ。選ばれた5社の名前とロゴは、これらだ(下図):

●ロンドンのSafetyNetは、漁網に取り付ける発光デバイスを作っている。それは設定により、寄り付く魚種を特定できる。大量の望まざる魚種を捕獲して廃棄する、という巨大な無駄を防ぐ。

●カリフォルニア大学バークリー校出身のCalWaveは、波力発電の試験と改良を繰り返している。昨年、エネルギー省の巨額な助成金をもらった。今はプロトタイプから大規模インストールによる実機テストへの、移行の段階だ。

Loliwareの食べられるコップ。

Loliwareは、海藻でストローやコップを作った。還元性が良いので、ユーザーが自分で堆肥などへ還元できる。食べて、あなたの胃へ還元してもよい。飲み物を入れると一日しかもたないが、捨てたら約2か月で完全に分解する。あるいは、そのまま食べてもよい。ニューヨーク出身の彼らはShark Tank(マネーの虎のアメリカぱくり版)に出演して、実際にカメラの前で食べたそうだ。Amazonで買えるし、食べた人によると、けっこうおいしいそうだ。

●メキシコのクリアカンのEtacは情報が乏しいが、SOAのプレスリリースによると、“エネルギーや環境目的の機能性ナノ素材を設計製造している。それらはたとえば、石油流出や工場廃液などを浄化できる”そうだ。これは、すごそうだ。

●そして、いまどき、ブロックチェーンなしで済ませられるアクセラレーターはいない。シドニーのBlockcycleは、産廃リサイクルのマーケットプレースを作ろうとしている。単純に埋め立てに向かうよりはリサイクルして再利用した方が経済性が良い、という。なお、今回のスタートアップ募集では、Pineapple Fundからの投資のあと、ブロックチェーン関連の応募が増えたそうだ。

以上5社は、9月11日に行われるイベント(一種のお祭り)でプレゼンを行う。ちょうどその日は、カリフォルニア州知事Jerry Brownの「グローバル気候アクションサミット」がサンフランシスコで行われる。そして10月には、バリで行われるOur Ocean Youth Summitで再度プレゼンを行う。

SOAのファウンダーでCEOのDaniela Fernandezはこう述べている: “イノベーションを促進し私たちの惑星の健康を維持するために、新しい大胆なアプローチが必要なとき、これらの海洋起業家たちは希望のかがり火である。これらのすばらしいスタートアップたちを支援することによって、若者たちが環境の危機を自分たちが直面している問題として捉え、気候や海を害するのではなく、市場がこれらの大勢に逆らう運動から利益を得るよう、発想を転換していくことを期待したい”。

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Echo Showの画面をタップ、Alexaがテキスト表示で応答するなど、アクセシビリティ機能が充実

Amazonが今朝(米国時間7/23)、Echo系列のアクセシビリティを強化するための新しい機能をいくつか発表した。そのリストの最上位にあるTap to Alexa(Amazon Tapと混同しないように)は、音声を使わずにEcho Showと対話できる。

その新しい機能を設定のときクリックしておくと、音声デバイスをタッチスクリーンタブレットとして使えるようになる。ホーム画面に、いくつかのショートカットを加えることもできる。「ニュースと天気予報」や、何かのスマートホームデバイスをon/offする、テキスト入力を使用する、などなどだ。

音声でパソコンを操作できることは、昔の、いや今でも、アクセシビリティ機能の上位にあるが、Echoのような音声操作デバイスでは、音声が使えない人を考慮しなければならない。Echoにディスプレイ付きのバージョンが登場したからには、アクセシビリティとしてタップを実装するのも当然だよね。

Tapの次は、Alexa Captioning(字幕機能)だ。数か月前にアメリカのユーザーには導入されたが、これからはイギリス、ドイツ、日本、インド、フランス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのユーザーも利用できる。この機能では、Echo ShowとSpotでAlexaの応答が画面のテキストで出るようになる。

「タッチ入力」と「テキスト表示」…Amazonの音声アシスタントがついに音声を超えて、ユーザー層を拡大しようとしている。

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Alexaに音声によるイコライザーが登場、オーディオ機能の高級化に一歩前進

AlexaがEchoのイコライザーを設定できるようになり、たとえば“アレクサ、高音を下げて”(Alexa, decrease the treble)で高音が下がる。この便利な機能は、もっと前からあってもよかった、と思うが、とにかく二日後には展開を終了し、Echoに“アレクサ、低音を上げて”(Alexa, turn up the bass)と言えるようになる。

当面アメリカだけだけど、EchoとDot, Plus, Show, Echo Spotで帯域を-6dbから+6dbの範囲で増減できる。

デベロッパーのスキルAPIも同時に提供するので、Polk Command BarやSonos Beamなどのスピーカーのメーカーも、この“音声によるイコライザー”を実装できる。Echo以外のデバイスでも利用できることは、ライバルのApple HomePodやGoogle Home Maxに勝つための重要な戦略だ。

昨年Amazonは、HomePodの対抗機を作っている、と噂された。結果的にそれは、Echoの次世代機として実現した。より高度な設計になり、オーディオも良くなったが、でもそれは、一部で期待されたハイエンドのスピーカーではなかった。今度のイコライザーではオーディオのカスタマイゼーションが増え、高級オーディオ製品としてのEchoの準備が始まったのかもしれない。

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トランプ大統領の中国関税は、Apple WatchやFitbitトラッカーの価格を上げるかもしれない

中国製品に対する2000億ドルの追加関税は、米国拠点のハードウェアメーカーにも広く影響を与える可能性がある。トランプ大統領が押し付けた新たな関税の政府決定によると、Apple Watch、Fibitトラッカー、Sonosスピーカーなどのデバイス名があがっている。

スマートフォンなどの製品はこれまでのどころ価格に影響を受けていないが、他の電子機器製品は打撃を受ける可能性がある。これは、Reutersが言うところの「米国肥大化した関税品目リストのデータ送信機器に関する不明瞭な分類」のためだ。

これらの製品はホワイトハウスが提案した6000以上にわたる関税品目リストに含まれる。これはApple Watch、Fitbit ChargeおよびSurge、Sonos Play:3、Play:5、およびSUBといった人気商品に最大10%の関税が上乗せされることを意味している。

トランプはTime Cookに、中国関税はiPhoneに影響しないと言ったと報道されているが、どうやらその約束はAppleの全製品ラインに適用されるわけではなさそうだ。関税の影響を避けるために、メーカーは製品を別の項目に分類変更するか、延長申請することが考えられる。

トランプの保護主義的貿易アプローチは、すでに米国産業の一部に影響をあたえている。先月、Harley-Davidson——恩恵を受ける企業だとトランプは主張した——は、高額なEU関税を避けるために製造拠点を海外に移転すると発表し、この移動は「会社の望むものではないが、EU顧客にオートバイの購入可能をし、当社の欧州ビジネスを維持するためには、唯一の継続可能な選択だった」と述べた。

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ニューバージョンのGorilla Glass 6はスマホを15回落としても壊れない

生まれつき手の不器用な人に良いニュース。Corningが、今やほとんどのスマートフォンの筐体で使われている“あの”素材の最新バージョンを、カリフォルニアで行われているイベントで披露した。そのGorilla Glass 6は当然ながら、2年前の今ごろ登場した現バージョン(Gorilla Glass 5)よりも丈夫だ。

最大の特長は、高いところから落としても壊れないこと、そして、多くのユーザーにとってさらに重要と思われるのは、最大許容落下回数が増えたことだ。

Corningのプレスリリースはこう言っている: “ラボラトリーテストでは、Gorilla Glass 6は1メートルの高さからの粗い面への落下に15回耐え、Gorilla Glass 5の二倍の耐久性を示した。合成ガラスとしてこれと競合する石灰ガラスやアルミノケイ酸塩ガラスは、最初の落下で破損した”。

iPhoneをはじめ、最近のフラグシップ機の多くがワイヤレス充電に対応しているので、筐体に金属を使わないことが一般化しつつある。つまり表と裏の両方でGorilla Glassが使われている。それにより、デバイスの表面面積の約85%がガラスになった。当然、金属の箱よりは弱い。

それらのハンドセットは、メーカーによってさまざまな世代のGorilla Glassを筐体の裏と表に使い分けている。コストは上がるが、世代によって、落下に強いガラスと擦過(ひっかき)に強いガラスの違いがあったりする。今回のバージョン6のひっかき耐性は、前世代と変わらないようだ。

どうやら耐衝撃強度と耐擦過強度とのあいだには、トレードオフがあったようだ。Gorilla Glass 6は、どれぐらい早く普及するだろうか。

メーカーへの出荷は、すでに始まっている。そしてGorilla Glass 6で覆われたスマートフォンをわれわれが買えるのは、数か月先だろう。

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新しいMacBook Proのキーボードは静かな音になったか?本誌の実験結果を聴いてみよう

スペックではどうか、だって? スペックの話はあとでしよう。今は、もっと重要な話だ。そう、キーボードのノイズ。バタフライスイッチに変えてから、ノイズの苦情が多くなった。

人間は、何かがこれまでとは変わると文句を言いたくなる動物であり、キーボードのような日常よく使う基本的な道具ほど、そうなる。でも今回の場合は、正しい手を持つ正しいユーザーの文句には正当性がある、と言えるだろう。

正しい手を持った正しいユーザーが、本誌にもいる。みなさんは、本誌のライターAnthony Haをご存知だろう。WebサイトTechCrunch.comやカンファレンスTechCrunch Disruptの常連だ。本誌TechCrunchのニューヨーク本社で、彼はぼくの隣に座っている。

みなさんはご存知ないと思うが、Anthonyの打鍵音は大きい。でかい。ばかばかしいほど、大きい音だ。コンピューターのキーボードが楽器なら、Anthonyはグレン・グールドになれる。それも、晩年ではなく、世界全体を自分の肩に背負ったような、若き日の天才グレン・グールドだ。

そんな彼は、コンピューターのキーに歌を歌わせることができる。だからキーボードのアップデートの話を聞いたとき、わがオフィスの全員が当然、テスターとしてAnthonyを選んだ。彼は、“弘法筆を選ばず”と豪語してそのチャレンジを引き受けた。

そして以下が、その結果だ。ビデオは、ここにある。

  1. Anthonyは、どのキーボードも大きな音で打つ。彼のことを、役に立つミュータントとは言えないが、しょうがない。
  2. これは、科学的なテストではない。TechCrunchが数百万ドルを投じた、キーボードの音用録音スタジオは、この記事には間に合わなかった。そこでぼくは、自分のポッドキャスト用のマイクを、Anthonyがタイプしているキーのそばに置いた。
  3. “The quick brown fox jumps over the lazy dog”という文章を、何度も何度もタイプした。それは、映画「シャイニング」のワンシーンを、すこし可愛らしくしたような情景だった。
  4. 前のキーボードとの違いは、はっきり分かるが、夜と昼ほどの大差ではない。Appleが言ってるように、基本的な技術は前と同じだ。ではどこがどう変わったのか、それをAppleは言わないが、そのうち例によって、分解屋さんの記事が本誌にも載るだろう。
  5. 音質には、明瞭な違いがある。前は、カチャカチャというタイプライターみたいな音だったが、今度の音は、水中で聞く音のように鈍い。両者の違いとしては、音の違いがいちばん大きいのではないか。
  6. 今日はアウトドアにふさわしい、絶好のお天気だったが、ぼくらは編集室に閉じ込められて、キーボードの音を録音していた。しかし、それもこれもすべて、読者のためのお仕事だった。

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MacBook ProにもApple純正レザーケースができた

iPhoneとiPadのケースを何年も作ってきたAppleが、昨年10月ついにノートパソコン用のケースを作った。その革製ケースは「高品質のヨーロピアンレザーにソフトなマイクロファイバーのライニングが施され」、Appleロゴと”designed by Apple in California” の文字が刻印されている。理由はなんであれ、それはMacBookオンリーを意味していた。

しかし今日、それが変わる。今日発表された新しいMacBook Proには新しいMacBook Proスリーブがある。それはMacBook版と事実上変わらない革とマイクロファイバーのコンビネーションだが、大きめのサイズに合うように変更が加えられている。

そして先行モデルと同じく、色はブラウンとミッドナイトブルーの2種類————ただし、それに加えてAppleはブラックも用意した。新しいMacBook Proと同じく、スリーブも今日から発売される——ノートパソコンを危険な外部世界からまもろうという時でもクパチーノの言う通りにしたい人たちのために。

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Apple、新しいMacBook Proで再び「クリエイティブのプロ」に焦点をあわせる

WWDCで当然出てくると思われていた新MacBook Proは、他のハードウェア製品と同じく姿を見せなかった。Appleはクリエイティブ・プロフェッショナルたちの要望に答えることを再度約束し、重要なmacOSアップデートも紹介したが、その新機能を享受できる新デバイスがなかった。

本日(米国時間7/12)Appleは13インチおよび15インチのMacBook Pro Touch Bars付きモデルの新機種を発表した。

外観は何も変わっていない。新しいProは昨年のモデルと区別がつかない。例によって重要な変化は内部で起きている。6コアのIntel Core i7またはi9とストレージ 4TB、メモリー最大32GBを搭載——後者のためにAppleはDDR3からDDR4メモリーにアップグレードする必要があった。

性能アップはバッテリー寿命につながるので、Appleは7.7 Whバッテリーを強化した。ほとんどのユーザーにとってバッテリー寿命は前世代と変わらない。13インチTouch Bar付きモデルも同じような変更がなされ、、4コアi5またはi7でSSD最大2TBを搭載する。

AppleはTouch Barのないモデルも続けることを約束しているが、今のところアップデートの予定はない。

AppleはわれわれITライターに、何人かのクリエイティブプロフェッショナルを紹介した。マイクロニューロジーの専門家(UCSFのSaul Kato教授)から、パフォーマンスアート(Aaron Axelrod)やギガピクセル画像(Lucas Gilman)まで。これは「クリエイティブ・プロフェッショナル」という名称がいかに広い範囲を指しているかを示しているともいえる。

PC市場全体から見れば小さな存在だが(同社は15%程度のシェアと推定している)、彼らはインフルエンサーだ。作品はそれだけにとどまらない。著名なEDMプロデューサー(Oak Felder)や音楽ビデオディレクター(Carlos Perez)ひとりにつき、使うべきツールを探しているアーティストは無数にいる。

昨年4月、Appleは珍しく悪名高き鉄のカーテンをめくって、Mac Proシリーズの転換計画を公表した。Phil Schillerはデスクトップ機を「全面的に考え直す」ために製造を一時中断することを謝罪した。そして、TechCrunchのビデオプロデューサー、Veanneが「デベロッパーへのラブレター」と評したiMac Proを発表した。Veanneはテスト機を返却することに激しく抵抗していた。

このオールインワンマシンは単なる慰めのポーズではなく、見慣れたフォームファクターに詰め込まれたパワーハウスだった。そしてAppleがMac Proのリセット計画取り掛かっているあいだ、iMac ProはAppleのオフェンスラインを単独で支えている。新しいMacBook Proは、このパズルの新しいピースとして、スペースグレイのiMacで採用された数々の機能を継承している。

中でも専用に設計されたT2チップは、Intelチップの負荷軽減を担う。このチップが受け持つ仕事のリストは長く、オーディオシステムやディスクドライブから、トーンマッピングやFaceTimeの顔検出までこなす。

セキュリティー面でも重要な機能がある。Appleの報道資料を引用する:

iMac Proで初めて導入されたApple T2チップが、新たにMacBook Proにも搭載されました。Apple T2の搭載により、MacBook Proシステムのセキュリティが強化されて、セキュアブートとストレージのオンザフライ暗号化への対応、また、Macでも「Hey Siri」と呼びかけてSiriを起動できるようになりました。

Appleは、初めて”Hey Siri” をmacOSでも使えるようにしたのも興味深い。これは追加オプションだが、設定プロセスの中で有効にできる。ひとたび設定されれば、iPhoneやHomePodと協調し、一番近くのマイクロフォンを優先して動作する。CortanaやPiexelbookのGoogel Assitantなどと似ている。

一方True Toneは別の世界からの借り物だ。2016年にiPadでデビューし、周囲の環境に基づいて自動的に色温度を調節する。Appleの画像や動画編集への熱心な取り組みを考えると、この技術をこれまで導入しなかったことが奇異に感じる。これは、自分で使ってみるまでは重要性がわかりにくい機能だが、使ってみるとこれまでなかったことが不思議に感じられる。

しかし、クリエイティブプロフェッショナルたちが今週のイベントで繰り返し強調していたのは性能の強化だ。「時間が半分になる」は、iOSアプリのシミュレーターを動かしていたデベロッパートリオ(Leah Culver、Akshaya Dinesh、John Ciocca)や複雑な分子生物学のアニメーションをレンダリングしていたユタ大学のJanet Iwasa准教授らがもっとも多く発していたフレーズだ。

Appleの狙いは、プロフェッショナルたちがデスクを離れても複雑な作業をこなせるようにすることだ。これは魅力的なコンセプトだ。過去10年間、スマートフォンが数々の仕事に自由を与えた(同時にスマートフォンが人を縛っている問題は別の話)。今度は同じことをPCに要求することは理にかなっている。

もちろん、プロフェッショナルの中にはノートパソコンで強力なワークステーションを置き換えられない人もたくさんいるが、ポータブルコンピューティングの最近の飛躍はめざましく、新しいMacBook Proも例外ではない。

5Kモニター2台と外部GPUをThunderbolt 3経由扱える能力は、モジュラリティーを約束するものでもある。上述したクリエイティブな人たちの多くが、プラグアンドプレイによって重い仕事の負荷を分散できる能力を称賛している。

Appleにとってバランスの問題は難しい。ほとんどのユーザーは4K長編映画の編集や、VRゲームの開発には関係ない。ハイエンドのアップグレードはほとんどの人にとって日々の生活に影響しない。それでも、Siri機能と静かになったキーボードは間違いなく歓迎だ。

プロの要望に答えることは、Appleが長年続けている教育分野と同じく長い目で見れば効果をもたらすタイプの努力だ。いっときAppleはこの世界から目をそらしていると見られ、ライバルのの侵攻を許したが、iMac ProとMacBook Proと近々登場するmacOSのおかげで、プロフェッショナルは今もAppleの未来にとって重要なカテゴリーであることを明確に示した。

13インチ、15インチモデルともに本日発売。価格はそれぞれ1799ドル(19万8000円)to2399ドル(25万8000円)から。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新しいMacBook Proのキーボードは静かになった

どんな仕事でもそうだろうが、ITジャーナリストには細部に執着する傾向がある。Appleが今週のイベントで新しいMacBook Proを披露した時、会社(および少数のプロフェッショナルクリエイティブ集団)は、スペックに関して多くのことを言わずにいられなかった。しかし、話題の大部分はその第3世代キーボードについてだった。

みなさんの熱い疑問に答えるなら、このキーボードは以前のモデルと比べてあきらかに静かになった。並べて比較するチャンスはまだないが(それは本格的レビュー記事に任せる)、第2世代キーボードを毎日使っている一人として、改善点はすぐにわかるレベルであることを確認した。

これは大きな問題の一つに答えるものであり、会議や図書館にMacBookを持ち込んでいる人にとっては、かなり気が楽になる改善だ。もしジョン・クラシンスキーがあの静かな映画(”A Quiet Place” )で古いMacBookを使っていたら、彼はほぼ間違いなく殺人モンスターの餌食になっていた。新しいProなら、彼にもう少しだけ戦うチャンスを与えるはずだ。

新しいキーボードは、技術的にそれ以外の違いはなさそうだ。バタフライスイッチは同じで、移動距離も前機種とかわらない。クリック音を下げるために何をしたのかについて同社は何も語らないが(これはどこかの分解アーティストの仕事だ)、改善されたことは間違いない。

なぜキーボードを全面変更しなかったのかは誰もが気になるところだ。可能性はいくつか考えられる。まず、キーボード問題が持ち上がったのは比較的最近のことであり、新しい技術を開発するための時間がなかった可能性がある。また、一部で批判はあるものの、あのキーボードにはファンもいる。実際われわれ編集部でも何台か使っている。

おそらく一番重要なのは、問題になったキーボード欠陥がAppleユーザーベースの中では比較的レアケースだったことこだろう。メーかーは欠陥を認め、影響を受けたキーボードの 無料修理を約束した。遠くない未来にキーボードが全面改訂されたとしても私はさほど驚かない。ともあれ、新しいキーボードが改善されていることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HTCの「ブロックチェーン端末」は本物。年内発売へ

HTCはまだ消えていない。とはいうものの、今はこれまでになくそれに近い状態で、従業員数は全世界で5000人を切っている——2013年には1万9000人だった。しかし、こうした「市場競争や製品の多様化、価格、棚卸評価損」といったマイナス材料にもかかわらず、同社は前進を続けている。

同社の掲げる「スマートフォン端末のイノベーションのリーダー」いう主張には議論の余地があるとしても、この台湾メーカーは魅力的ギミックを作ることは避けて通ることがない。今年発表されたExodusがその期待に答えている。「世界初の本格的ブロックチェーン電話」は未だ謎に包まれているが、今週香港で行われたRISEカンファレンスで同社が重要の詳細を披露した。製品の最終調整をしながらも、人々の興味を引き続けなくてはならないからだ。

発表のなかでも目立ったのは、今年のQ3、といういかにも曖昧な発売日だ。とても具体的とは言えないが、それでもこの電話機を少しだけ現実のものにした。画像は上記の記者発表時のものからかわってない。

同社の最高暗号製品責任者による次の発言が、「本当に存在する」という立場を物語っている。

ニューインターネットエイジの人たちは、概して自分のデータに関してこれまで以上に敏感なので、今はユーザーにデジタルアイデンティティーの取得を推奨する絶好の機会だ。Exodusは良い出発点だと思う。なぜなら、携帯電話は最もパーソルなデバイスであるとともに、ユーザーのすべてのデータの源だからだ。このツールがインターネットを分散化して、現代人向けに再構成する機会をもたらすことを期待している。

今回の発表に先立ち、同社は人気ブロックチェーンゲームのCryptoKittesと提携している。このゲームはU12+をはじめとする同社のごく一部の端末で利用できる。「これはユニークなデジタルグッズを作るクリエイターたちのためのプラットフォームと配信チャンネルを作る大きな一歩だ」と同社がリリースに書いた。「モバイルは人類の歴史上もっとも普及した端末であり、デジタル資産やアプリを届けるためにもモバイルが配信の中心となる必要がある。Cryptokittiesとの提携は、代替の効かない収集物のマーケットプレースと、暗号ゲームアプリストアの始まりだ」。

もしHTCが、会社を立て直すための次期主力製品を探しているのであれば、これは断じてそれとは違う。それでも、暗号通貨分野に大きく投資をした人たちが興味をもつだけの魅力はあるだろう。

HTCは「数ヶ月以内に」端末の詳細情報を提供すると約束した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Samsungがインドに世界最大のスマートフォン工場をオープン、現地生産のメリット最大化を目指す

今週Samsungは、世界で二番目に大きいモバイルフォーン市場に、世界最大と称する工場オープンした。2020年に拡張工事が完了すると、その工場のある工業団地都市Noida(New Okhla Industrial Development Authority)の規模はほぼ倍増し、インドのスマートフォン生産能力は現在の年産6800万台から1億2000万台にアップする。

エレクトロニクスの巨大企業Samsungは、1996年の最初の工場の開設以来10年あまりスマートフォンを生産しているが、競合企業の多くはインド市場にそれほど積極的ではない。たとえばAppleはiPhone 6Sの生産の試行を開始したが、それまではiPhone SEの小規模な生産をしていただけだ。

生産の現地化は雇用をもたらすだけでなく、デバイスの生産コストも下げる。“Make in India”イニシアチブを掲げるインド政府も、当然ながらSamsungの発表を歓迎している。オープニングセレモニーにはモディ首相も出席し、韓国大統領ムン・ジェインも、彼の故国の最大の企業を代表して出席した。

Samsung IndiaのCEO HC Hongがプレスリリースで述べている: “弊社のNoida工場は世界最大のモバイル工場であり、Samsungのインドへの強力なコミットメントのシンボルであり、政府の‘Make in India’プログラムの輝かしい成功例である。Samsungはインドの長期的なパートナーある。弊社は‘Make in India’(インドで生産)し、‘Make for India’(インドのために生産し)、そしてこれからは‘Make for the World’(世界のために生産)していく。弊社は政府の政策と歩調を合わせ、インドをモバイルフォーンのグローバルなエキスポートハブにする、という夢の実現に向けて、政府の支援を継続的に求めていきたい”。

インドは、スマートフォンの巨大な成長市場だ。昨年同国はアメリカを抜いて、中国に次ぐ世界第二位の市場になった。現地生産へのコミットメントは、今Xiaomiに次いで世界第二位の生産台数に甘んじているSamsungの今後に、多くのものをもたらすだろう。

画像クレジット: Samsung

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa