Snapのカメラ付きメガネSpecacles、Q2の売り上げは35%ダウン

Snapのカメラ付けサングラスSpectaclesは、必須アイテムというより一時のきまぐれだったことが証明されそうだ。Snapは低調なQ2決算報告後の電話会見で、「その他」の売上が540万ドルだったことを明らかにした。これは130ドル程度で売られているSpectacles4万1500個分ほどに相当する。Q1のその他の売上が830万ドル(約6万4000個)だったのと比較すると約35%のダウンになる。

最近Snapは、SpectaclesをAmazonおよび、Harrodsを始めとする小売店で販売を開始したが、これらの売上はQ3になるまで決算に反映されない。またSnapは去る6月からオンラインストアとSnapbot自販機を通じてヨーロッパでもSpectaclesを売り始めた。これは、4万1500という数字がこうした販路拡大を反映したもので、米国内の売上はさらに落ちている可能性があることを意味している。

再び関心を呼び戻すために、Snapは抜本的に改訂されたAR対応Spectaclesバージョン2を作るか、別のカメラを売る必要がある。最近同社は、中国の自撮りドローンメーカー、Zero Roboticsを1500~2000万ドルで買収した。情報筋によると契約は完了している。しかし、ポケットに入るカメラにはほかにも可能性がある。例えば360度カメラだ。

Snapはどうやってこの窮地を脱することができるのか? 本誌が作ったこのリスト:Snapchatを変える8つの方法をご覧あれ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

クラウドソースの100語をTwitterでミュートするMute

政治やスポーツ、世界の出来事などに興味がないのなら、ソーシャルメディアは鬱陶しいだけの存在かもしれない。

しかしそれでも、友だちとつながるのにソーシャルメディアを使いたいと考える人もいることだろう。そんな人のために、Twitterから無用なツイートを消し去ってしまうサービスが登場した。名前もそのままMuteというものだ。Twitterのタイムラインから、インターネット上の賢人たち(クラウドソース)が挙げた排除ワードを含むツイートを消し去ってくれるのだ。

もちろん、Twitter本体にもミュート機能は備わっている。しかしMuteを使えば、簡単にミュート効果を感じることができる。Mute.lifeのウェブサイトには、100個の排除ワードリストと、排除ワードのランキングを決定している投稿状況が掲載されている。Google Chromeにブックマークレットをインストールすることで、100位までの排除ワードを自動的に「ミュートするキーワード」に追加してくれるのだ。

利用するには、まずMute.lifeにアクセスする。すると画面左に説明が記されている。もちろん語句をひとつひとつミュート・キーワードに登録していくことも可能だ。しかしリストのワードをひとつひとつコピー・ペーストするのは面倒な話だ。無用なワードを排除したいと考えているのなら、まず100個を登録して、しかるのちに必要な語をミュート・キーワードのリストから削除したほうが良いのだろう。ミュートする語を選ぶのではなく、まずは一気にミュートするところから始めようとする発想になっているわけだ。

Muteの開発はノマド・プログラマーのPieter Levelsだ。操作は簡単で、導入してまもなく100個の排除ワードの設定が完了する。

もちろんマイナスもある。私のような立場にあれば、トップ100にある単語の中に、本当に排除したいワードはほとんどないのだ。

トップ100にあるワードをミュートすると、タイムラインがすかすかになってしまう。

もちろんこのマイナスはMuteのサービス自体にあるわけでなく、私がそもそもこのサービスの対象ではないということを意味するのだろう。ミュートしたことを忘れて、ツイッター上に情報が流れないのはなぜかと悩んでしまいそうだ。しかし、Twitterに備わるミュート機能の効果を強く感じてみたいという人には、わかりやすいサービスなのではないだろうか。

Product Huntにて、LevelsはFacebook版のMuteの実現を考えているところなのだと語っている。なるほど、FacebookにはMute機能を待ちわびる人も多いかもしれない。サービスの今後を見守ってみよう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Amazonの‘Themes’機能はカスタマーレビューを気になる言葉でフィルターできる…レビューが超多すぎる製品では便利

【抄訳】
Amazonがとくに告知もなく、“Themes”(テーマ)という新しい機能をモバイルのAmazonアプリに導入した。それは、カスタマーレビューを閲覧しやすくするための工夫で、まず、既存のレビューの中で比較的頻繁に使われている言葉を見つけ、そしてボタンをタップすると、その言葉が含まれているレビューだけがフィルタされて残る。

そういう、その製品/商品に関していちばんよく使われている言葉〔複数〕のことを、ここではテーマと呼んでいるわけだけど、カスタマーレビューのあるところへページをスクロールすると、そこの“トップカスタマーレビュー”の上の方にカラフルなボタンがいくつも並んでいて、そこにその製品/商品のテーマが並んでいる〔上図中央カラムの中ほどの[great][vacuum][suction]などなどのボタン…商品が掃除機なので、吸い込み(suction)や真空(vacuum)などの語が既存のレビュー中に多い〕。

青いボタンが、いちばん多く登場している言葉だ。その下の方のグレーや白の小さなボタンは、それほど多く登場していない言葉だ〔上図の例では、[love][little]など〕。

たとえば手持ち型の電気掃除機(上図左カラム)では、製品に関するキーワード、“suction”や “battery”などが既存のレビュー中から拾われている。

また、あまり役に立たない“good”や“great”などの語も、頻出語として拾われている。まだAIなどの高度なスマートな処理は使われていないらしくて、言葉の選び方はきわめて機械的で単純だ。いずれにしてもこれらのボタンをクリックすると、その言葉が登場しているレビューだけを集めたページが出現し、キーワードは黄色の背景色で強調されている〔上図右カラム〕。たとえば掃除機の吸い込み率が気になる人は、[suction]をクリックして、フィルタされたレビューだけを読むとよいだろう。

【中略】

この“Themes”(テーマ)機能は、iOSとAndroid上のAmazonアプリで利用できる。〔この機能の日本語化については、8月9日現在、不明です。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのAMPベースのStampはSnapchatのDiscoverをモバイルWeb全域に広めるような出版フォーマット

Googleは、メディア企業のビジュアル出版のフォーマットとして、Snapchatの“Discover”に似たものを、モバイル上のWebページの最適化技術AMP(Accelerated Mobile Pages)を利用して作っている。そしてそれを同社は、Wall Street Journalの報道によると、“Stamp”と呼んでいる。

一般公開は来週早々になる模様だが、すでにVox, CNN, The Washington Postなどがパブリッシャーとしてのパートナーになっている。“Stamp”は、AMPのampと、ストーリーズ(Stories)のStから作った合成語だ、とその記事は言っている。Storiesというのは、今やSnapchatやFacebook、Instagramなどがこぞって実装している、一対多の短編で寿命の短いビジュアルコンテンツのことだ。

WSJによると、このGoogleのStories(==Stamp)には、複数のテキストや写真やビデオをユーザーがスワイプして見ていく“スライド”機能があり、それはSnapchatのDiscoverとほぼ同じものだ。StampのStoriesはモバイルのWebで多方面に提供され、Googleの検索結果にも出るから、一般的なアピールは、特定プラットホームに限定されるDiscoverなどより大きい。Discoverは言うまでもなく、特定のアプリの中でしか利用できない。

DiscoverをモバイルWebの全域に広めてしまうようなこのコンテンツ出版機能は、たいへん興味があるので、詳細を早く知りたいね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

新しいデザインのGoogle EarthアプリがiOSにもやってきた、日本語ヘルプも充実

4月にGoogleが公開したニューバージョンのGoogle Earthは、制作に二年を要し、この惑星のもっと多様なガイド付きツアーや、情報カード、360度ビデオの統合、ストリートビューの画像、などなどの新しい機能を装備していた。それは最初、AndroidとChromeだけでしか利用できなかったが、今日からはiOSバージョンが提供される。

アップデートされた内容はAndroid/Chromeバージョンと同じで、対話的なツアー“Voyager”もある。Googleの発表によると、Voyagerはあなたの次の海外旅行の行き先を決めるのに使ってくれ、ということだが、もちろん用途はそれだけではない。〔Voyager日本語ヘルプ(iPhone/iPadリンクがある)〕

ストーリーの数は今や140を超え、“travel”のカテゴリーでは17の主要都市の旅を楽しめる。

しかしVoyagerのツアーの真髄は、世界中のめったに行けない場所の探検だ。

ローンチ時にGoogleが発表したツアーは BBC Earth, Jane Goodall, Sesame Street, NASAなどが提供している。そして今日発表された新作の中には、Explore.orgによるアラスカのヒグマのライブフィードや、ユネスコのWorld Heritage Siteのマチュピチュのツアー、世界の主な博物館美術館、そして、リバプールのキャヴァーンクラブに始まるビートルズの軌跡を訪ねるツアーまである。

また“Knowledge Cards”(知識カード)という機能では、今見ているランドマークや風景などに関する雑学が提供される。Googleの検索でお馴染みの“I’m Feeling Lucky”ボタンがあるので、‘思いがけない発見’というやつも楽しめる。ズームして別のところへ行くのなんかは、子どもが喜びそうだ。

はがきを作って友だちに送る、という機能もある。それはGoogle Earthの画面のスナップを撮って、まるで自分が撮った写真のように使うのだ。自分がとても行けない場所でも。

Google EarthのiOSアプリは64ビットになり、App Storeで入手できる

  1. earth_ios_tokyo.gif

  2. iphone_ipad_googleearth-width-2000.png

  3. earth_ios_feeling-lucky.gif

  4. surfspots2-2e16d0ba-fill-1998x1125.png

  5. surfspots3-2e16d0ba-fill-1998x1125.png

  6. surfspots1-2e16d0ba-fill-1998x1125.png

  7. postcards-google-earth.png

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

人気写真加工アプリVSCOが動画にも対応――対象は有料ユーザーのみ

VSCOはフォトグラファーの間ではかなり名の通ったブランドで、デスクトップ版のプリセットに加え、フィルム写真風のフィルターや細かな編集ができるツールの揃ったモバイルアプリも人気を博している。これまでは写真に特化していたVSCOだが、この度iOS向けの新たなツールをローンチし、動画編集の分野にも手を伸ばそうとしている。この新しいツールを使えば、ユーザーはスマートフォンで撮ったさまざまなサイズの動画にフィルターを適用し、編集後の動画をソーシャルメディア上でシェアできるようになる。

VSCO独自の画像処理プラットフォームであるSENSを利用したこのツールは、30fpsの4K動画・60fpsのフルHD(1080p)動画までサポートしており、それ以下であれば動画の解像度や長さに制限はないと同社は語る。

動画編集分野への進出にあたっては、上記のSENSこそが他社アプリとの機能面における差別化のポイントだとされている。VSCOの共同ファウンダーでCEOのJoel Floryは、動画編集ツールのローンチ以前にも、SENSのおかげでiOSの高画質RAWフォーマットや短い動画をアプリ内で扱えるようになったと、6月のFast Companuとのインタビューで語っていた。

しかし、VSCOユーザー全員が新しい動画編集ツールを使えるというわけではない。この機能が使えるのは「VSCO X」と呼ばれる有料プランに加入しているユーザーだけだ。

VSCO Xとは年額19.99ドルで加入できる有料メンバーシップで、加入者は毎月追加される新しいプリセット、ツール、情報コンテンツなどを利用できる。

VSCOによれば、動画編集ツールはAndroidに先駆けて、まずiOSのVSCO Xメンバー向けに公開されるとのこと。

iOSのVSCO Xメンバーは、動画編集ツールに関する情報が記載されているStudio内のバナーをタップすれば、新しいツールを使うことができる。

ツールを開くとカメラロール内の動画が表示されるので、そこから編集したい動画を選択。編集時は、VSCO Xライブラリー内のプリセットに加え、コントラストや彩度といったスタンダードな編集項目も利用可能だ。編集後の動画はカメラロールに保存されるので、ソーシャルサイトで共有したい場合はそこから選択すればOK。

「VSCOのミッションはより良いクリエイターを生み出す手助けをすることです。数あるカテゴリの中でも、動画は現在私たちが情熱を持って取り組んでいる分野です」とFloryは動画編集ツールについて語る。「VSCO Xメンバーに対する動画編集ツールの提供は、無限の可能性を秘めたVSCOの動画編集ツール開発の第一歩だと考えています」

VSCOには若者が中心の活発なコミュニティもある、と同社は話す。月間アクティブユーザーの88%はミレニアル世代とジェネレーションZ(1990年代中頃から2000年代中頃までに生まれた若年層)で構成されており、70%のユーザーが毎日アプリを使ってコンテンツを作っている。またVSCOによれば、アプリ内のMAU(月間アクティブユーザー数)は、昨年はじめに3000万人のマイルストーンに到達したとのこと。

  1. videoeditingfinal1

  2. videoeditingfinal2

  3. videoeditingfinal3

  4. videoeditingfinal4

  5. videoeditingfinal5

  6. videoeditingfinal6

当時VSCOは、新しい分野への進出の意向を示していた。さらにその後同社は、AdobeでCreative CloudのローンチのビジネスオペレーションやM&A、ビジネスディベロップメントなどを担当していたBryan MasonをCOOに迎えた。

現在VSCOアプリは、App Storeの中でも競争が激しい「写真/ビデオ」カテゴリで15位にランクインしている。ランキング上位には、Instagram、YouTube、Snapcat、Google Photo、Musical.ly、Facebook Moments、Adobe Photoshopなど大手企業の名前が並ぶ。

これまで同社はそこまで動画に力を入れていなかった。写真以外のフォーマットとしては、GIF制作用のDSCOと呼ばれるアプリを以前ローンチしたが、これは今年の2月にVSCOのメインアプリに吸収された。

iOS版のアプリはApp Storeから無料でダウンロードでき、Android版も「数週間のうち」に公開されるとVSCOは話している。しかし、今のところデスクトップ向けの動画編集ツールが公開される予定はない。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake

モバイル開発の継続的インテグレーション/デリバリを提供するBitriseが$3.2Mを調達、英米につぎ日本市場にも注力

iOSやAndroidなどモバイルのアプリケーション(“アプリ”)では、開発の各ステップを手作業でセットアップしなければならない、という問題がある。そのためカスタマイズは容易だが、そのぶん、メンテナンスコストが発生する。理想的なソリューションは、モバイルのアプリケーションのビルド、テスト、そしてデプロイの過程を自動化して、デベロッパーを本来の創作、クリエーションに集中させることだろう。

その理想を実現した、と自称するのがBitriseだ。Y Combinatorで育ったこのスタートアップは自らを、“モバイルのアプリケーションデベロッパーのための継続的インテグレーションとデリバリ(continuous integration and delivery, CI/ CD)のプラットホーム”、と名乗る。

同社はこのほど、OpenOceanがリードし、Y CombinatorやFiedler Capital、およびそのほかのエンジェル投資家たちが参加したシリーズAのラウンドで、USドル換算320万ドル(250万ポンド)の資金を調達した。

YC育ちのハンガリーのスタートアップはこれが初めてだが、Bitriseは自国内での成長に加えて、アメリカでの事業展開も予定している。さらにまた、インテグレーションのためのライブラリを全面改良し、ユーザー分析やリポーティングのためのアドオンを加え、エンタープライズのサポートにも力を入れたい、としている。これらが新たな資金の、主な使いみちだ。

Bitriseは今すでに、FoursquareやFox、InVision、Grindrなどが利用していて、全世界のデベロッパーユーザーは20000を超えている。メインのユーザーベースはイギリスとアメリカだが、最近は日本でも成長著しい。また同社のコアプロダクトを軸に強力なオープンソースのコミュニティがあることも、同社自身の支えになっている。

OpenOceanのゼネラルパートナーRichard Muirheadはこう語る: “Bitriseは、モバイルのアプリケーションデベロッパーが抱える問題の核心をついている。開発過程をかなり高いレベルで自動化でき、しかもオープンソースなのでデベロッパー自身が、手作業の奴隷になることなく、イノベーションを実現できる”。

Y CombinatorのパートナーJared Friedmanは曰く: “開発過程の全体を自動化するデベロッパープラットホームという分野では、Bitriseがいちばんオープンなプラットホームだ。完全な拡張性があるから、デベロッパーは自分がよく知ってて好きなサードパーティのサービスを何でも、単一の非常に使いやすいインタフェイスで統合化できる”。

Bitriseは2014年10月にBarnabas Birmacher、Daniel Balla、Viktor Beneiの三名により創業された。CEOのBirmacherによると、競合するそのほかのプラットホームは、“Webアプリケーションの場合と同じような視点で問題に取り組み、デベロッパーが開発の各ステップを手作業でセットアップするものが多い”。

“そのため、カスタマイズ性は高いけど、巨額なメンテナンスコストに直面することになる。また完全自動化と称するプラットホームは、最初のセットアップの段階でカスタマイズ性があまりにも極小なため、デベロッパーは完全なブラックボックスとつきあうはめになる”、と彼は言うのだ。

競合製品とは、CircleCI, Travis, Nevercode, Buddybuildなどのことだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Duolingo、7億ドルの評価額で2500万ドル調達――マネタイズ方法は未だ模索中

人気言語学習アプリのDuolingoは、Drive Capitalがリードインベスターを務めたシリーズEで2500万ドルを調達した。reCAPTCHAのファウンダーLuis on Ahnが共同設立した同社の合計調達額は1億830万ドルにのぼり、彼らによれば今回のラウンドで評価額は7億ドルに達したという。

グロース・マーケティング担当VPのGina Gotthilfいわく、複数の企業から投資提案があったものの、その中でもっともミッションを共有できた(そしてもっとも良いオファーを提示した)Drive Capitalから投資を受けることに決めたとのこと。さらに、Duolingoは現時点で資金を必要としていたわけではなかったものの、結局必要ないときの方が資金調達しやすいということもあり、Driveのオファーを受けることにしたと彼女は話す。

また同社のユーザー数は最近2億人を越え、MAU(月間アクティブユーザー数)は2500万人にのぼるという。

設立から5年が経過したDuolingoは、今回調達した資金を使って、現在約80人のチームをエンジニアやデザイナーを中心に増員して2018年中に150人まで増やそうとしている。さらにプロダクト群も拡充していく計画だ。具体的には、中級レベルのユーザーをターゲットとした新しいプロダクトを複数ローンチ予定だとGotthilfは言う。そのひとつめがDuolingo Storiesと呼ばれるもので、このプロダクトは初級者を主なターゲットにした現在のDuolingoよりも難しい問題で構成されるようだ。名前が示す通り、Storiesはこれまでのものよりも長いストーリーが中心になるとのことだが、詳細はまだ明かされていない。

また、アジア言語として初めてDuolingoに登場した日本語コースに加え、今年中(2018年頭までズレる可能性もあるが)には韓国語・中国語コースのローンチも予定している。

もうひとつ彼らが力を入れているのが人工知能だ。既にDuolingoは簡単な会話ができるチャットボットを提供しているが、まだこの部分には改善の余地があると考えている。

昨年von Ahnは、サーバー代や従業員の給与といった経費に1日あたり4万2000ドルかかると記していた。それを考慮すると、彼らが新しいマネタイズの方法を模索しているのにも納得がいく。

Duolingoはもともと無料サービスを利用する言語学習者を活用し、有料顧客に向けて翻訳サービスを提供しようとしていた。しかし結局そのアイディアはうまくいかず、去年同社はアプリ上に広告を掲載し始め、広告の表示されない有料プランをローンチした(Android版アプリのみで、iOS版にはこれから導入予定)。さらに、TOEFLのような有料の英語検定試験も提供しており、現在では世界中の大学や企業、政府系機関で公式な言語能力試験として認定されている。

売上などの数字は公表されていないが、Gotthilfは今回の評価額に売上の伸び具合が反映されていると語った。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake

キッチンの電熱器具をスマート化するWallflowerは、火事の発生を未然に防ぐ

消防署にかかってくる家庭の火事の通報は、86秒に一回だそうだ。そして火元は、キッチンが多い。

Wallflowerは、キッチンの電熱器具の電源コンセントに挿入する警報装置だ(上図)。実際に過熱や発火が生じる前に、リスクを知らせる。

電熱器具のスイッチをonにしたまま留守にすると、Wallflowerがユーザーのスマホに通知を送る。実はWallflowerはユーザーの料理の習慣を学び、いつもより長くonになっていると通知するのだ。

今のところWallflowerがチェックするのは電熱器具だけだが、今、ガス用も開発中だ。

キッチン用の火災警報機は今300ドルから600ドルぐらいする。最初からインターネット機能のついたヒーターなどは1500ドルもする。Wallflowerは169ドルで、今日にでも発送してくれる。

Wallflowerは、今ますます増えつつあるスマートホームデバイスの仲間だ。そのカテゴリーは安全と警備。煙検知装置は、Nest Protectをはじめとして、すでにいろいろ商品化されている。しかしWallflowerは、実際に煙などが出る前の予防的装置だ。しかも、器具本体と電源の間に物理的に介入して状況をチェックする。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Adobe、写真編集アプリのProject Nimubsを誤ってリーク

Project Nimbusは秘密ではない。AdobeはすでにMAXカンファレンスでこのアプリをプレビューしている。しかし、MacGenerationはこの未公開アプリをダウンロードしてプレイできてしまった。AdobeはMacGenerationに対して、これは一部のCreative Cloud定期購読ユーザーに誤って短期間公開されたものだと説明した。その後アプリは削除された。

Project Nimbusは様々な意味で、iOSおよびmacOSの写真アプリやiCloudフォトライブラリーに似ている ―― ただし強化されている。写真はクラウドに保存され編集結果をデバイス間で同期することが可能だ。

リーク情報によると、Project Nimbusはユーザーにストレージを1TB与え、写真を全部、あるいはプロのフォトグラファーであれば最近の写真を保存できるようにしている。RAWファイルフォーマットや非破壊編集にも対応している。MacGenerationによると、あらゆる変更はどのデバイスからでも元に戻すことができる。

Project Nimbusの編集ツールは、Lightroomのコピーではない。種類は少なくスリム化している。パソコンとタブレット、スマートフォンで同じツールが使えることは、初心者にとって障壁が少なくメーカーにとって提供も容易だ。もっとツールが欲しければ、いつでも別のアプリを使って写真編集できる。Project NimbusはLightroomの代わりではない。

そして最後に付け加えると、Project Nimbusでは写真のタグ付け、フラグ、評価が可能だが、Adobeは検索を中心に考えている。写真がクラウドに保存されていることによって、Adobeは写真の中身を識別することが可能になる。これを利用して、ユーザーは自然言語を使って(“sunrise”, “penguins”, “mountains” など)写真を特定できる。

Project Nimbusはフォトグラファーが作品を編集するやり方に革命を起こすものではない。しかし、あらゆるデバイスのフォトライブラリーを支える柱になる可能性を持っている。今回のリークはさほど驚きでもなかったが、Adobeが今も開発中であることが証明した。ベータあるいはファイナル版が近い将来出てくることは期待してよいだろう。

MacGenerationのスクリーンショットをいくつか紹介する:

  1. macgpic-1500940524-74010017319784-jpt.jpg

  2. macgpic-1500940539-74025678047971-jpt.jpg

  3. macgpic-1500938618-72104422976733-sc1-jpt.jpg

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Alphabet、EU制裁金27億ドルをよそに売り上げは好調

Alphabetの広告ビジネスは、EUから課せられた巨額の制裁金をよそに恐ろしいペースで成長を続けている ―― しかし、兆候のすべてがGoogleの完璧な未来を指しているわけではない。

EUは、 Googleのショッピング比較検索が反トラスト法に違反しているとして、6月末に27億ドルの制裁金を課した。Googleは今日の第2四半期決算にそれを盛り込んでいるが、売上は前年比20%増で「有償クリック数」も52%跳ね上がった ―― 基本的に有償クリックはGoogle広告を見る人口だ。利益以外の部門は予測を上回った。

しかしGoogleの決算報告には見過ごされがちなものがある。「トラフィック獲得コスト」(TAC)がGoogleの売上に占める割合は前年より増えている。昨年第2四半期は広告売上の21%だったが、今年は22%だ。わずかな違いに思えるかもしれないが、TACの増加は良くない兆候でありウォール街に対するネガティブな信号になりかねない。

決算報告が発表された後すぐ株価は最大3%下落した。同社株は今日1000ドルを越えたが、今後伸びていくためにはこうした課題を解決するシナリオが必要だ。先月は多少困難があったにもかかわらず、今年に入ってGoogleの株価は25%以上値上がりしている。

TACの増加は徐々にではあってもGoogleの今後にとってリスクになりうる。たとえ有償クリック数が増え続けたとしても、コスト増はバランスシートを圧迫する要因だ。Nestなどの新事業による「その他の賭け」(Other Bets)を追求する今も、Alphabetを推進するのはGoogle本体だ。Googleは今、副次的プロジェクトの無駄を省き、真のビジネスへの転換をはかっている。

Googleの第2四半期の経費は昨年の81億ドルから100億ドル以上へと膨れ上がった。売上は21%伸びたものの、コストがそれ以上に増えている。いずれも小さな兆候だが、Googleの未来を適切に見積ろうとするウォール街が見逃すことはない。

それでもGoogleはEUの制裁金を利益に織り込むことで将来予測を確定したかった。ウォール街はそのレンズを通して今日のGoogleの決算報告を見ている。同社の1株当たり利益は5.01ドル、売り上げは260億ドルで、アナリストの予測はそれぞれ4.46ドルと209億ドルだった。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 11のベータ4がリリース、これが最後のベータか?

Appleのモバイルオペレーティングシステムの新バージョンiOS 11は9月リリースとされているが、その前にまた新たなベータがリリースされた。まだ安定バージョンではないから、テスト機以外の実機にインストールすることはお勧めできない。ご自分のiPhoneが壊れてもよい、という人は別だが。

このベータ4は当面、登録デベロッパーしか入手できない。Appleには公開ベータの流れもあるが、ベータがそこに載るのは通常、デベロッパーベータが出てから数日後だ。

iOS 11をこのところ実際にテストしている人は(そのテスト機…iPhoneまたはiPad…の上で)Settingからアップデートできる。macOS High Sierra, watchOS 4, そしてtvOS 11も今日、ベータのアップデートを受け取った。

そもそもiOS 11は何が新しいのか? その、まだ見ぬニューバージョンはiPadの大きな前進だ、と言われる。アプリのレベルでなくオペレーティングシステムのレベルでファイルのドラッグ&ドロップやアプリのアイコンなどがサポートされるので、まったく新しいデバイスになった感すらある。ドックもあり、アプリスイッチャーもあり、そしてFilesアプリもあるので、アプリの立ち上げやドキュメントの管理が容易になる。

iPadを使わない人にとって最大の衝撃的変化は、iPhoneのコントロールセンターの完全な模様替えだろう。これからは、ショートカットをユーザーがカスタマイズできる。そのほか、同機のボンネットの下には大小の変化が山のようにある。

Appleが例年のパターンを踏襲するつもりなら、最終リリースは2か月後だ。それまで待てない人、ベータで壊れてもいいiPhoneやiPadを持っていない人は、ぼくが書いたプレビューで我慢してちょうだい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Netflix、Q2のモバイル・アプリ売上で1位、233%の成長――Tinder、Lineが続く

Netflixの登録者数は先週の四半期決算報告中でも発表されたが、Netflixアプリは非ゲームアプリの売上でトップに返り咲くなどその好調ぶりはアプリの統計でも感じられた。モバイル・アプリのアナリティクスを提供するSensor Towerの最新のレポートによれば、第2四半期の売上は対前年比で233%アップし、1億5300万ドルに達した。前年同期の売上は4600万ドルだった。今期Netflixアプリの売上は総合およびiOS App Storeでトップとなった。

iOS、Androidを総合してアプリ市場の売上の成長率は56%なのでNetflixの急成長はアプリ・ストアの中でも類を見ないレベルだ。言い換えれば、Netflixの成功は単にモバイル・アプリのエコシステムの拡大という追い風を受けただけのものではない。市場が拡大しているのは事実だが、それよりむjしろNetflixが多数の新規登録者を獲得できた能力にあるとみていいだろう。

先週、Netflixは最新の四半期で新規登録者を520万人獲得したと発表した。当初の予測は320万人だったから、これを大きく上回ったことになる。過半数の400万人はアメリカ国外の国際市場から来てている。NetfliはiOS App Storeでトップに立っているが、新規ユーザーの多くはモバイルからこのストリーミング・サービスを試し、アプリ内課金システムを利用して有料ユーザーとなる場合が非常に多い。

第2四半期のNetflixの全体としての売上は、 32%アップして27.9億ドルとなった。第1四半期は24.8億ドル、36%のアップだった。ただしこの数字はモバイル、デスクトップ、セットアップボックス、その他すべてのプラットフォームの売上を合計したものだ。

モバイルアプリの売上が233%アップしたというSensor TowerのレポートはNetflixにとって他のあらゆるプラットフォームと比較してモバイル・プラットフォーム経由の売上がきわめて重要なものになりつつあることを裏付ける。

またSensor Towerの統計によてば、Netflixはライバルの動画ストリーミング・サービス、Huluに対してもはるかに優位に立っている。Huluの第2四半期のモバイル売上は22%増にとどまった。

Netflixの大きな魅力の一つは、同社が四半期決算でも述べているとおり、オリジナル・コンテンツの強力さだ。同社は近年独自コンテンツの充実のために巨額の投資を行っている。Netflixの発表によれば、同社は今年60億ドルをコンテンツ製作のために投じる計画だ。これには劇場公開クラスの映画、40本が含まれる。.またNetflixは映画のライセンス購入のためにも最高額を支払ってきた。ウィル・スミス主演のダーク・ファンタジー、 『ブライト』に9000万ドル以上を投資しており、1億ドル以上を費やしたマーティン・スコセッシのギャング映画、 The Irishman〔アイリッシュマン(仮)〕の配給権も獲得している。

Netflixは決算資料中で、以前テレビ・ビジネスに革命を起こしたのと同様、近くハリウッドの映画ビジネスも根本的に変革している計画だと述べている。

今期の決算ではNetflixの他にもサブスクリプション・ベースのサービスがトップ・ランキング入りしている。iOS App StoreではPandoraが3位となり、Spotifyが5位、YouTube Redで有料サービスを提供するYouTubeが6位となった。

iOS App StoreとGoogle Playを合計したランキングではPandoraが4位、Spotifyが7位、HBO NOWが9位に登場し、YouTubeは10位だった。Sensor Towerが発表した非ゲームアプリのビジネスに関するレポート全文はこちら

〔日本版〕上記Sensor TowerのデータによればLINEアプリは総合3位、iOSで4位、Google Playで2位となっている。Google PlayのトップはGoogle Driveだった。Tinderアプリは総合とiOSで2位、Google Playで3位だった。
The Irishmanは実在のギャング、フランク・シーランをロバート・デニーロ、ジミー・ホッファをアル・パチーノ、シーランにホッファ殺害を命じたとされるマフィアのボス、ラッセル・ブファリーノをジョー・ペシが演じている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iOSのLive PhotosをGIF化するGoogleのMotion Stillsアプリ、Android版が登場

【抄訳】
Googleは昨年、iOSのLive PhotosでいろんなことができるアプリMotion Stillsをリリースした。ぼやけたフレームを切り取ったり、画像を安定させたりできるほかに、Live Photosのインスタント動画を、多くの人と共有できるGIF画像に変換することもできた。そして今日(米国時間7/20)Googleは、若干変更を加えたMotion StillsをAndroidでも使えるようになった、と発表した。

AndroidにはLive Photos機能がないのにMotion Stillsとはどーゆーことだ? ご存知のようにLive Photosは、Appleが2015年に導入した機能で、iPhoneユーザーがふつうにスナップ写真を撮ると、写真が超短編の動画にもなる、という仕掛けだ。

しかし今年の後半に発表される予定のiOS 11では、LivePhotosの編集機能が最初からとても充実しているので、サードパーティのアプリケーションがなくても切り取り、重要シーンの取り出し、エフェクトを加える、などの作業ができる。ループ・エフェクトもあるから、Live PhotosをGIF的に見ることもできる。〔GIFへの変換機能は?〕

そこでGoogleは、せっかく作ったMotion Stillsの、ユースケースを広げよう、と決意したのだ。まず自分のプラットホームであるAndroidから。

同社によるとAndroidアプリのMotion Stillsには、Live Photosと同じように、写真を撮ったらすぐにそれが、共有可能な短編のビデオクリップにもなる、という機能がある。使い方は。Motion Stillsをタップして写真を撮るだけだ。Google版のLive Photosか? そう、まさにそのとおり。

もうひとつの新しい機能Fast Forward(早送り)は、長い録画を短くする。対応する最長は1分まで、処理はスマートフォン上で行われる。動画の再生速度は1から8倍まで指定可能だ。Googleはビデオ圧縮技術に工夫を凝らして、早送りでもなめらかで安定の良いクリップを作っている。オリジナルがぐらぐらしていても、友だちとシェアして恥ずかしくない動画へと加工される。

技術的な詳細に興味(と理解)のある人は、このドキュメントや、そこからリンクされているWikipediaをお読みいただきたい。

下のデモビデオ(GIF)は、オフロードバイク(自転車)のツアーを、Motion Stillsで早送りしている:

通常の動画のGIF化にも、Google独自の技術を使っている。撮影〜録画時に各フレームを拾っていくので、なめらかなGIF画像が、撮影が終わると同時に完成している。

Googleによれば、このアプリをきっかけとして同社は、短編ビデオに関する技術の実験を今後も続けていく。そしてその技術の一部は、将来のGoogle Photosで利用されるかもしれない。

Android版のMotion Stillsは、Google Playで無料でダウンロードできる。Androidは5.1以上であること。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iOSのビデオ作成アプリ「Clips」に、ディズニーとピクサーのキャラクターが登場

Appleの超簡単ビデオ編集アプリのClipsが、4月の公開以来初めて大きく改訂された。追加された中で最大の目玉はコンテンツだ ―― 何といってもDisney/Pixarの世界から数多くのライセンス付きキャラクターが加わった。あのミッキーやウッディーがオーバーレイやトランジションのアニメーションになって登場する。

コンテンツは、簡単で失敗のないUIと並ぶClipsの大きなセールスポイントであり、Appleは常に新しいコンテンツを追加して鮮度を保つことを約束していた。ディズニーを始めトイ・ストーリー、インサイド・ヘッドなどの映画から伝説的キャラクターを多数迎えたことで、昔ながらのフィルターやオーバーレイのアプリより多くのユーザーを引き付けることができるだろう。これは、Apple Watchの文字盤にミッキーマウスが加わったことに続く、Apple、Disneyの大物二社による最新のコラボレーションだ。

開発チームは、踊るミニーマウスや、インサイド・ヘッドの弱虫ビビリのアニメーションを見事にオーバーレイに取り入れた。私自身はアップデート版をまだ試していないが、作られたビデオに加えられたダイナミックなタッチはすばらしく感じた。

DisneyとのタイアップはClipsにとって良いタイミングだった(ただし先週のスターウォーズ満載のD23イベントには間に合わなかった)。公開当初の関心は時間がたつにつれ薄れていたようで、本誌も報じたように、Clipsは公開直後の4日間で100万ダウンロードを記録したが、App Annieによるとその後は急激に順位を落としている。

競争の激しい写真・ビデオのカテゴリーでアプリの牽引力を高めるには、継続的なアップデートが効果的だ。Appleは5月に小さなアップデートを実施したが、ちょっとした機能変更や安定性向上などが主なものだった。

今回の1.1アップデートでは、Apple製のオーバーレイやポスターが追加されたほか、Clipsで最も強力な機能ともいえる音声変換字幕機能を使いやすくするLive Tile編集ボタンもついた。なおディズニーキャラクターはアップデートをインストールするだけでメニューに現れるが、音楽データは個別にダウンロードする必要がある。これはアプリのサイズを小さくするためだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleの、すばらしい友達なき新フィード

それはまるでFacebookからあの面倒な「友達」を取り除いたもののようだ。他人が興味を持っている奇妙なもの、例えば子供の写真などを見せられる代わりに、Googleは私が興味を持っている奇妙なものを見せてくれる ―― ゼルダの伝説やElon Muskなど。

これは、明示的な選択に基づく収集から、過去の行動した暗黙の好みに基づく収集へとシフトするコンテンツ消費の根本的変化だ。

今日(米国時間7/19)Googleは、iOSおよびAndroidのメインアプリで「ニュースフィード」を正式に公開した。テクノロジーはついに、ソーシャルグラフやパーソナリティー・クイズを使うことなくパーソナライズされたニュースを届けるまでに進化を遂げた。実際には、Googleはその日の重要なニュースに、ユーザーが以前検索したことに関するニュースを組み合わせる。後者は個人的データの不正流用だと気味悪がる人もいるだろう。しかし、ひとたびスクロールをしてみると、この再利用された洞察は極めて有意義であることがわかるだろう。

Google Plusをダメにした問題を解決する工夫に富んだやり方

誰とも友達にならないので、Facebookのようにフィルターに囲まれた世界に閉じこもる問題は起きない。ニュースサイトを手動でフォローすることもないので、Twitterと異なり政治志向のどちらか一方を選ぶ必要もない。そして、コンテンツに「いいね!」しないので、罪悪感や同情や社会的義務感から何かを支持するプレッシャーはない。

その代わりに、Google feed(小文字?)はあなたの町や世界で人気の事柄に目を向け、コミュニティーとあなたを結び付ける。議論を呼ぶ話題にはスライド式選択ツールが現われるので、複数のニュースソースを見比べて見識の幅を広げることができる。そしてGoogleは、人の興味が時間と共に増減することを知っているので、何かを検索するのをやめると、アルゴリズムはあなたのフィードからその話題を消滅させることができる。

リンクに対する友達の推薦がないということは、気にかけていない記事をクリックするよう説得されないことを意味する。何人かの友達の作るフィルターから、単一のフィルターへの転換だ。しかし、ソーシャルコンテンツを自然に発見できる場所はいくらでもある。昨年12月からGoogleがテストしているシングルプレーヤーフィードは、アプリの世界に新しい何かをもたらしている。

Googleはソーシャル分野での弱点に焦点を当てるかわりに、ユーザーのオンライン行動をすべて知っている強みを生かそうとしている。検索、メール、カレンダー、マップ、YouTube、さらにはAndroid OSを握っているおかげだ。Google Nowブランドは消えつつあり、交通情報や予定に関する実用的なアラートはGoogleアプリの補助的機能へと追いやられている。しかし、Googleアプリエコシステムからデータを引き出すテクノロジーは、ユーザーが求めているニュースやエンターテイメントを知るヒントとしてうまく活用されている。

Googleは意図的にゴーストタウンを作った。

Google feed最大の欠陥は奥行きがないことだ。Facebookは毎日3500件程度の記事の中から最適な200件を選んで表示していると自慢する。それができる理由の一つは何年にもわたってユーザーの好みを学習しているからだ。Google feedを何度か縦にスワイプすると、Googleはあなたの検索履歴と最新ニュースとの結び付けに困難を覚えるようになりフィードの関連性は急落する。しかし、Googleアプリは少なくとも問題を認識しているようで、先頭10個のリンクを見た後は、永久にスクロールさせる代わりに「その他の記事」ボタンを押させる。

全体的に見てこのフィードはGoogle Plusをダメにした問題を解決する工夫に富んだやり方と言える。中身もないのにニュースフィードの猿真似をするよりも、Googleは意図的にゴーストタウンを作って中身がないことをバグではなく仕様の一部にすることを選んだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGO、7/23早朝から伝説ポケモンが出現する

ポケモンGOに伝説ポケモン(Legendary Pokémon)が登場する。伝説ポケモンは専用機のゲーム中で神話や伝承と共に言及される非常に珍しく非常に強力なポケモンだ。伝説ポケモンは黒く輝くタマゴとして最近導入されたレイドバトルに登場するという。倒すことができれば、他のポケモン同様、捕らえて利用できる。

伝説ポケモンが最初に登場するのは7月22日〔日本では7月23日〕なのでカレンダーに印をつけておこう。まず姿を現すのはシカゴのグラントパークで開催されるPokémon Go Festだ。ここに集まったトレーナーたちが協力して伝説ポケモンを倒すと、世界のレイドバトルにそのポケモンが現れるようになる。

伝説ポケモンは「とても強力なので…倒すためには皆で協力することが必要」だとNianticとポケモンGO社は述べている。この種のイベントを組織する上で非常に賢明な戦略だ。伝説ポケモンの登場がプレイを止めてしまった人々を呼び戻す力があるかどうかは分からないが、現行ファンにプレイを続けさせるクールさは十分あると思う。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】

Facebook、リンクプレビューの変更を禁止して偽ニュースの流布を防ぐ

これまでFacebookページオーナーは、投稿したリンクのニュースフィードに表示されるプレビュー画面のタイトルや本文、画像などを自由に変更することができた。そのため偽ニュースを流布する連中は、視聴者をだまして記事を読ませたり、まともなニュース配信会社が扇動的あるいはウソの見出しを投稿したと思わせることができた。しかし同時にこのしくみは、ニュース会社がプレビューのA/Bテストをして読者に合わせてコンテンツを変更したり、ニュース内容の進行に合わせてプレビューを更新することを可能にしていた。

信頼できるニュース提供者に不便をかけることなく偽ニュースと戦うために、FacebookはFacebookページが投稿するリンクのプレビューを編集する機能を無効化する。ただし一部のニュースソースは例外だ。

ページ制作ツールに追加されたリンク所有に関する新しいタブでは、無効化を免除されたページオーナーが、自身で所有するウェブドメインを指定することが可能で、このドメインへのリンクのプレビューは変更が許される。所有リンクの登録は、未承認のプレビュー変更が全面的に削除される2017年9月12日までに承認を受ける必要がある。

これまでFacebookページのリンクプレビューを変更して偽ニュースを作ることが可能だったことを示す一例

Facebookは次のように書いている。「このリンク所有機能は、ニュース、スポーツ、エンターテイメントを始めとするメディア出版事業者にまず提供する。こうしたFacebookページの多くが自社記事へのリンク変更を大量に行っているためだ」。ウェブマスターは、自分のサイトや記事の Open Graphタグを変更し、Open Graphデバッガ―でテストしてコンテンツの標準プレビューを設定することができる。

4月のF8カンファレンスでFacebookは、リンクプレビュー修正APIの変更に言及したが、プレビュー修正にたよってコンテンツを最適化している多くのFacebookページにとっての解決案は持っていなかった。

この変更によってFacebookは、コンテンツを個々に判定することなく偽ニュースの大量配信を防ぐことが可能になるかもしれない。今回の方法や、数多く様々recent アルゴリズム変更を通じて、Facebookは直接「嘘」を監視することをせずに、真実を広められるように努めてきた。この戦略なら政治的志向の一方を他方より優遇して批判を浴びるのを避けることができる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Lightroom for Androidがデザインを完全に改装、‘iOSファースト’の姿勢は崩れず

Adobeが同社の写真管理/編集アプリLightroomのiOS/Android両バージョンを今日(米国時間7/18)アップデートした。iOSバージョン(iPhone, iPad用)は、ブラシ(絵筆)の選択や、ディテイルタブが増え、iPadバージョンはインタフェイスがアップデートされた。でも今回の目玉は、Androidアプリがデザインを一新したことだ。

Adobeは長年iOSを優遇してきたベンダーで、今ではAndroid上にほとんど何でもあるけど、iOS版に比べるとやや手抜き感がある。Android上のLightroomはデスクトップバージョンに十分対抗できる出来栄えだが、きびきびしたネイティブな使い心地には達していなかった。

Adobeは今日の声明でこう述べている: “Android上で最良の体験を提供するためにLightroomのデザインをゼロからやり直し、高速性と効率性を担保、そしてAndroidらしさを前面に打ち出した。どの画面も新しいデザインに変えられ、自然でネイティブなAndroid体験をお届けするとともに、プロ級の高品質な写真編集機能をモバイル上に実装することができた”。

残念ながら、今の線形および放射状のグラデーションを補完するSelective Brush(ブラシ(絵筆)選択)や、シャープさとノイズをグローバルにコントロールするDetail(ディテイル)タブは、やはり、‘iOSが先’となった。Android上では、かなり待たされるのかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MicrosoftのPath Guideは、ユニークな屋内ナビゲーション

屋内マッピングは、ビーコン、レーザー、発信機、スキャナなど、多額の資金とインフラストラクチャを必要とするソリューションしかないような難しい問題の1つだ。世界中のモールやオフィスビルに、それらをインストールしたいと考えているのは誰だろう?Microsoft Researchは、既存のセンサーと、誰かが行きたい場所にはほぼもう既に誰かが行っているという事実を活用して、シンプルに問題解決を行なう屋内ナビゲーションアプリを開発した

現在Androidのみで利用可能なPath Guideは、屋内マッピングのナビゲーションパートに焦点を当てたものだ。自分の移動情報を詳細に視覚化するのではなく、他のユーザーたちが定位置から別の定位置への移動に際して残した「軌跡」を利用するものだ。

それは既に携帯電話の中に備っている加速度計(歩数をカウント)や磁力計(出発した大まかなエリアを検知)といったセンサーを利用する。GPSや、無線ビーコンなどの必要はない。

たとえば、ある軌跡をたどることによって、ビルの正面玄関から12階の特定の会議室へ辿り着くことができる。まず誰かがアプリをロビーで開き、軌跡の記録を指示して、通常通りに会議室まで歩く。次のユーザーはその「軌跡」を辿る。この際既に先の軌跡データは処理されて、「20歩進んで右へ曲がる」といった、基本的な案内指示へと変換されている。

軌跡作成者はその歩行経路に対して、メモ、画像、そして音声などを与えることができる。これは途中必要になるかもしれない、PIN、秘密のドア、あるいは音声パスワードなどに対処するためだ。アプリを持っていない人たちのために、軌跡データをカプセル化して電子メールで送信することもできる。これは拡張現実と呼べるものではないが、とにかくこの情報は使い物になる。

もちろんこれは、不慣れなショッピングモールでOrange Juliusを探す人たちの役にも立つが、視覚障碍をもつ人たちにとって、そのメリットはさらに顕著だ。この粒度での指示を手に入れるのは通常困難だ。この機能は盲目の人が一度も来たことのない場所を案内するのにとても役立つ。また言葉が通じない場所で歩き回るときにも同様に役立つだろう。

このプロジェクトは、Yuanchao Shu、Börje Karlsson、Yiyong Lin、Thomas Moscibrodaたちにより、ほぼ2年間にわたり仕事が続けられて来たものだ。それはまだプロトタイプで、Microsoft自身の投稿でさえ、「まだまだ荒削りな部分がある」と述べられている。しかしその改善を助けることは可能だ、フィードバックが歓迎されている。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)