Google、Android Pieにデジタルウェルネス機能を追加へ。Appleを追う

Googleは、見捨てられた最新OSアップデート、Pie(本日公開)にデジタルウェルネス機能を追加したいと思っている。しかし、Appleはすでに最新アップデートのiOS 12に合わせてウェルネス機能の準備を進めている。

デジタルウェルネスとは、ユーザーがデジタル機器に費やした時間を追跡し、必要に応じて遮断するしくみだ。Googleは5月のI/Oカンファレンスで、新しいウェルネス機能がAndroid に導入されることを発表した。デジタルウェルネスのためのダッシュボードに加え、デバイス利用時間の追跡やアプリの使用制限時間を設定するアプリタイマー、ポップアップ通知を停止するDo Not Disturb機能、就寝時には常夜灯を付けてDo Not DisturbモードにするWind Downなどがある。
Appleもデジタルウェルネスに力を入れている。この分野の新機能は、今年の夏にWWDCカンファレンスで発表され、iOS 12アップデートには改善された “Do Not Disturb” 機能が追加された。iOS 12のベータ6は本日公開

>いくつか研究が、スマートフォンの利用中断や、中毒の抑止の重要性を示唆している。Googleはこの新機能でそれを実現しようとしている。しかし、この新しいデジタルウェルネス機能は 今日公開の 最新Pie アップデートにはまだついてこない。

一方Appleも独自の方法でiPhoneユーザーの利用時間を制限するしくみを提供している。Android同様の機能のほか、端末利用の週間レポートも見ることができる。Downtimeと呼ばれる機能を使うと、ユーザーが画面を見ない時間を設定できる(単に端末を置いただけだと通知を見て手に取りたくなってしまう)ほか、アプリの利用時間の制限や、不適切なコンテンツの表示をブロックすることができる。

今のところこの部門ではAppleがリードしているが、最終的にはあらゆるGoogleフォンで利用できるようになるだろう。Androidの新しいデジタルウェルネス機能を詳しく知りたい人は、今すぐ利用できるが、Google Pixelを持っていて、かつベータバージョンに登録している場合だけだ。

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意外にもAlexaで買い物をする人はほどんどいない、音声は買い物に向いてない?

The Informationの記事によると、Amazon EchoなどのAlexaデバイスを使って買い物をする人はとても少ない。その記事では、およそ5000万のユーザーのうち、一度以上その音声インタフェイスで何かを買った人は約10万だ。それほど意外でもないが、会話的コマースを唱導するAmazonなどにとっては、痛い結果だ。

Amazon Echoとその兄弟たちは、多くの場合、音楽を聴く、天気予報を尋ねる、タイマーをセットするなど、誰もが考えるような使い方をされている。どれもスマートフォンで間に合う機能だが、家の中に家事雑用専用のデバイスがあることには、それなりの意味があるのだろう。

でも、売った側の期待の中には、買い物もあったはずだ。“Alexa、またオレオを注文して”、とか、“Alexa、Boseのノイズキャンセリングヘッドホンを買って”、などが日常化する光景が想定されていただろう。でも、何かおかしい。人は買い物をする前に、その品物を見たり、レビューを読んだり、安値を探して複数のコマースサイトを訪ねるだろう。Echoに声で命じるだけで買い物をする人が、はたしているのだろうか?

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そんな人は、なかなかいないだろう。でも、会話的コマースが、Alexaなどのデバイスのために列挙された、思いつくかぎりの、ありとあらゆる用途の一つにすぎない、とも言い切れない。

スマートホームの普及とともに、それらのいろんなデバイスのためのハブが必ず必要になるはずだ。Alexaは、そんなハブの良い候補だ。食料品の買い物や、そのほかの物の衝動買いのために音声デバイスを使う人は、今後もあまりいないだろうけど、でもEchoは、SpotifyやAudibleなどのサブスクリプションを‘買う’のには便利だ。そして今後はたとえば、“Alexa、水道工事屋さんを呼んで”、のような使い方もありえるだろう。それに、ありとあらゆる広告や販促活動に、消費者向けの音声の巧妙な使い方がありえる。

今はまだたぶん、音声アシスタントデバイスという装置と買い物が、一般ユーザーの心の中で無理なく結びついていない。それはノートパソコンを金槌の代わりに使うようなものだ。でもThe Informationの記事は、買い物を試みた人が100万で、その中の10万が実際に物を買うまで行った、と言っている。声による買い物は、人びとがまだ慣れていないだけかもしれない。それとも、今後何年経っても、普及しないのかな?

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ベネズエラ政府、大統領暗殺未遂に爆発物搭載ドローンが使用されたと主張

低予算の兵器化されたドローンによる攻撃が起きるディストピア的未来はすでにやってきたのだろうか? BBCおよびAPによると、ベネズエラ政府は、同国大統領の暗殺未遂事件に爆発物を搭載したドローンが複数使用されたと主張している。

ニコラス・マドゥロ大統領がカラカスで行われた軍隊行事で演説中、事件は起こった。行事はテレヒで生中継されていた。

BBCウェブサイトによる演説のビデオによると、大統領は将校らに守られ、夫人も近くに立っていたが、演説の最中に彼らの上空で爆発したなにかによって中断された。

動画に写っている人々は驚いて空を見上げていた。ビデオの音声は爆発場面の直前から削除されている。

別のカメラアングルのビデオには音声も入っていた。人々が押し合い、画面の外に走って出ていくところが見える。兵隊らは隊列を乱し叫び声が聞こえる。

ベネズエラ当局の発表によるとこの事故で7名の兵士が負傷し、後に数名の人物が逮捕された。ロドリゲス通信情報大臣は、爆発物を積載したドローン2基が大統領の近くを通過したのを見たと発言した。

マデュロ大統領は後の国民に向けた演説で、「飛行物体が私の近くで爆発した。大きな爆発だった。数秒後に第2の爆発が起きた」と語った。

しかし、爆発物搭載ドローンが爆発の原因であることを示す第三者による検証は行われていない。また、APによると、爆発現場にいた消防士らは政府の発表に異論を唱えている。

記事によると、演説会場近くのアパートでガスタンク爆発があり、窓から煙が流れ出るところが見えた可能性がある、と市当局は語っている。しかしAPは、どうやってその結論に達したかの詳しい説明は提供されていないことを付け加えた。

ドローンを使用した攻撃について、責任を追求する未確認情報もある。

BBCとAPは、Soldiers in T-shirtsと呼ばれるほぼ無名のグループが、爆発物を積んだドローン2台を大統領に向けて飛ばしたが、標的に達する前に兵士らによって撃ち落とされた、と言っていると報じた。

両ニュース機関共、このグループは取材に応じていないと言っている。

ベネズエラ大統領はこの襲撃についコロンビアを避難した——コロンビアは「根拠がない」としてこれに反論した。

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4-6月四半期スマートフォンの売上台数でHuaweiがAppleを抜く

中国のスマートフォンメーカーHuaweiは、今や世界で二番目に大きいスマートフォンメーカーだ。最初にThe Vergeが見つけたIDCCanalysのレポートがそう指摘している。

IDCの最新報告では、2018Q2において市場全体は1.8%縮小した。しかし最大の驚きは、同四半期においてHuaweiの売上台数が5420万台となり、15.8%のマーケットシェアを達成したことだ。

Appleが不調だったわけではない。Appleも売上台数は前年同期比でわずかに増加した。そしてマーケットシェアもやや伸びて12.1%になった。

しかし前年同期比で10.4%落ち込んだSamsungは、それでも7150万台を売り、20.9%のマーケットシェアを維持した。しかしこれまでのSamsungの顧客の多くが、Huaweiなど他社のAndroid機に乗り換えたことは、確実だ。

Canalysも、同様の傾向を報告し、順位はSamusung, Huawei, そしてAppleだ。しかし同レポートは、Appleの季節的落ち込みは他社より大きい、と言っている。

SamsungもHuaweiも、年間を通じてつねに機種が多く、新製品の発売も頻繁だ。Appleは9月に一回、新製品を発表するだけだが、それによる年末四半期の売上スパイクは大きい。だから2四半期後には、AppleがHuaweiと、もしかしてSamsungも、追い抜くかもしれない。

Huaweiはアメリカ政府ともめているにもかかわらず、好成績だ。Amazonのスマートフォンのページでは、トップ近くに必ずHuaweiの低価格機Honorが登場している。またハイエンド機では、HuaweiのP20 Proが一貫して堅調だ。

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Google Assistantで複数の一連の仕事をスケジューリングできるようになった

5月のI/OカンファレンスでGoogleは、Google Assistantの新しい機能を二つ発表した: それはルーチンとスケジュール、どちらも、何度も繰り返し行なうことを自動化するが、そのやり方がそれぞれ違う。

ルーチンは、複数のコマンドをまとめて一語で実行させる。たとえば“Hey Google, I’m awake”(起きたよ)と言ったら、目ざましを止め、明かりを点け、ニュースを読む。これに対してスケジュールは、日にちと時間を指定して一連のコマンドを自動的に実行させる。そのときユーザーは、何も言わない。

ルーチンはI/Oの直後にローンチしたが、なぜかスケジュールの実装は遅れて、やっと今日(米国時間7/27)になった。

最初に気づいたDroidLifeによると、スケジューリングは最初、Google Homeのアプリとしてユーザーに提供されるようだ。

スケジュールの作り方:

  • Google Homeアプリを開く
  • Settings>Routinesへ行く
  • +ボタンで新しいルーチンを作る
  • “Set a time and day”(日付時刻の設定)へスクロールしてスケジュールを指定する

“time and day”(日付と時刻)の設定が見つからないときは、数日待つ。この機能を全ユーザーに展開するのは二三日かかるようだ。大声で発表しなかったのも、そのためだろう。

毎朝7時に寝室の明かりを点けたいかな? それもできます。毎日お昼にはSix Flagsテーマパークのコマーシャル・ソングを鳴らして自分を元気づけたりルームメートを怒らせたりしたい? もちろんそれもできる。午前2時にはドアの鍵をチェック、階下の明かりを消す、そして自分のエンターテインメントセンター(テレビ?スマホ?)を確実に消したい。そのほかのスマートホーム器具も、確実にスケジューリングできるだろう。

スマート電球などにはスケジューリングアプリがあるから、それを使ってもよいが、Google Assistantの今度のスケジュール機能では、非常に雑多な複数のものを一度にスケジューリングできる。そして個々の器具などのエラーも見つけやすい。

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Alexa CastでAmazon MusicをAlexaデバイスへキャストできる

Amazonが今日(米国時間7/26)発表したAlexa Castを使えば、Alexaデバイス上で音楽をもっと幅広くコントロールできるようになる。たとえばスマホでAmazon Musicアプリを聴いていて、それを引き続きAlexaデバイス上で聴く、という移行が容易にできる。MusicはAmazonの重要なサービスのひとつだから、前からこういうことが望まれていた。

Alexa Castがないときは、Amazon Musicを別のデバイスで聴き続ける、という当たり前のようなことがけっこう難しかった。このサービスのコントロールは、Spotifyなど、そのほかのサービスと相当違う。今回Amazonは、やっとAmazon Musicをまともな音楽サービスにする気になり、Alexa Castはその第一歩のようだ。

このサービスは今日から利用できる。iOSやAndroidのAmazon Musicアプリをアップデートすると、Alexa Castのアイコンがある。Spotify ConnectやApple AirPlayなどと同じように、そのアイコンをタップして移行先のデバイスを指定する。

今後、そのほかのアプリでもAlexaデバイスへの移行が簡単にできるようになるのか、そのへんはまだ分からない。

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ニンテンドーラボの乗り物キットは楽しさ満載のバギー+潜水艦+飛行機だ

Nintendo Switchの奇妙なボール紙製アクセサリーNintendo Labo(ニンテンドーラボ)シリーズに、ついに、やっと、これは買うべきと思われるモデルが登場した。それは、見るからに乗り物だから乗り物キット(Vehicle Kit)と呼ばれ、商品形状はフラットパックだから、そこからいろいろと取り出して自分で組み立てる。ステアリングホイールもアクセルも、いろんな“乗り物”用のキーも、ばらばらに入っているが、完成するとクールなゲーム(下のビデオ)を楽しめる。

率直に言ってこれは、とんでもないお買い得品だ。上図でお分かりのように、人間が使用するステアリングやアクセルペダル、シフト、飛行機を操縦するためのジョイスティック、潜水艦をコントロールするヘンなもの、そしてキーは上図にいくつか見えるいろんなセットアップで使用する。これら合わせて、お値段は70ドル。これらのコントローラー一式をJoy-Conと呼んでいる。ペダルは、乱暴に踏んでも大丈夫なようだ。〔日本語ページ

これら段ボール製のコントローラー〜操縦装置一式は、どれもゲームで使用する。ゲームに名前はまだないようだが、おそろしくクールだ(下図)。大きな島があって、その至るところに秘密が隠されている。プレーヤーはバギーや潜水艦や飛行機を操縦しながら、秘密を見つけていく。ほかにも、おかしな乗り物がいろいろあるようだ。

そのほか、レースもできるし、乗り物にスプレー塗料で色を塗れる。岩を爆砕したり、木を切れる。二人プレーでは、乗り物から腕が出てきてファイトできる(これについては、あまり考え過ぎないようにしよう)。

最初に言ったように、すべて自分で組み立てる。子どもが本誌TechCrunchを読むか、それともあなたがキットを買って子どものために組み立てるとよい。でもいちばん楽しいのは、組み立てとプレイの両方を自分でやることだろう。このことは、バグではなくて、すぐれた機能だと思う。

キットは9月14日発売で、70ドル。これも最初に言ったが、超お買い得品だ。発売日の前に入手で来た幸せ者は、ぜひ本誌に連絡してほしい。

〔訳注: ニンテンドーラボは1月に発表、4月に最初の製品が出たが、商品として完成度が高いと思われるのは、今回の、9月14日発売の“乗り物キット”のようだ。〕

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iPhoneの新しいコマーシャルではゲームプレイの性能アップを誇示

最近は新しいMacBook Proのパフォーマンス問題が騒がれているが、一方、当のAppleは最新のテレビコマーシャルでA11 Bionicチップを推している。

‘Unleash’(解き放て)と題されたこの広告では、MobikeやOfoの自転車で填め尽くされた中国の都市の通りを若者が歩いている。彼はスマートフォンでゲームをしたり、テキストメッセージを受信したり、YouTube Gamingのライブストリーミングを見たりしている。

ゲームはたちまち、スマートフォンの画面サイズを超えて実物大にでっかくなる。彼は自分より大きなモンスターや仮想のキャラクターたちと現実世界で戦う。そこでナレーションが入る: “もっと強いあなたを解き放て”。

今日(米国時間7/25)App Storeを開いたら、TodayタブのところにVaingloryのプロモーションがある。なぜなら、このコマーシャルもVaingloryを借りているからだ。それはLeague of LegendsやDota 2的なマルチプレーヤーゲームだ。

Appleは性能アップのために、毎年、SoCをアップデートしている。しかしGPUをApple自身が設計したのはA11 Bionicが初めてだ。

AndroidスマートフォンのメーカーでGPUを独自設計しているところはないから、その点ではAppleは有利だ。今や明らかに、ベンチマークでもゲームプレイでも、その有利性が実証されている。

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一部のMacBook ProユーザーはCPUの‘減速’という問題に悩んでいる

新しいMacBook Proには、熱の問題がある。YouTubeのDave Leeが、絶好調で動いていたMacBook Proが過熱するとフルスピードにならないことに気づいた。

彼によると、ビデオをAdobe Premiere Proにエキスポートすると、Intel Core i9の最新型MacBook Proが、前の世代のIntel Core i7を載せた2017年のMacBook Proより時間がかかった。

ベンチマークでは、新しいMacBook Proは旧型機を凌ぎ、多くのiMacよりも良い。しかしAppleは、負荷が大きくて過熱しそうなときにはCPUを減速している。

Apple Insiderが新型MacBook ProのCore i7モデルとCore i9モデルを比較している。どちらの機種でも、しばらく経つとCPUは急激に減速した。

複数回のテストで、i9の場合は4.17GHzから2.33-2.9GHzに落ち、i7は同じ負荷で3.8GHzから2.3-2.6GHzに落ち込んだ。。

Redditのユーザーたちも、同じ問題を経験している:

Appleに問い合わせたが、何も返答はない。

これら一連のベンチマークがすべて本当なら、MacBook Proは放熱に問題がある。一般的には、同じCPUでもサイズの小さい(==放熱の悪い)ラップトップはデスクトップよりパフォーマンスが低い。でも、つねに最高の性能が期待されるApple製品だから、こんなことでも騒がれてしまう。

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Microsoft、Xboxの新ハードウェアを来月発表

Microsoft は、来月ドイツで行われるGamescomでXboxの新しいハードウェアとアクセサリーを披露する。詳細はあまりわかっていない。Microsoftのブログ記事には、8月21日のイベントについて「数多くのニュース、Xboxのまったく新しいハードウェアとアクセサリー、および近日発売のタイトルの数々」と書かれている。

ただし、Xbox Oneの後継機を期待してはいけない。

いくつかの可能性が考えられるが、ほとんどの兆候は新しいXbox Eliteコントローラーを指し示している。噂では、改訂されたコントローラーはUSB-C充電、Windows 10対応を備え、トリガーとボタンの機構が変更される。タイミングもよい。8月半ばに発表すれば、Microsoftは高価なコントローラーをホリデーシーズンの店頭に並べる時間が十分にとれる。

Microsoftは昨年4K Xboxを発売したばかりだ。今でもこのモデルは最新のPlayStation 4と競争できる。低価格あるいはデザイン変更されたローエンドXbox One Sも準備ができているかもしれない。

8月21日のGamescomで何が発表されたとしても、本誌で報告する予定だ。

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あらゆる物のインターネット化を可能にする貼れる/剥がせる薄膜状電子回路

パーデュー大学とバージニア大学が開発した、“小さな薄膜状の電子回路は、物の表面に貼ったり剥がしたりできる”。それは、目立たない(unobtrusive)物のインターネット(IoT)を作るための第一歩だ。そのはがせるステッカーは物の表面の全面に貼ることができ、センサーやワイヤレス通信システムとして利用できる。

これらのステッカーと従来のソリューション〔薄膜トランジスタなど〕との最大の違いは、シリコンウェハーを使わずに製造できることだ。回路全体をステッカーに転写できるので、かさばるパッケージは要らないし、回路は必要に応じて剥がしたりまた貼ったりできる。

パーデューのChi Hwan Lee助教授は語る: “たとえばセンサーを作ってドローンに貼り、事故現場などの危険なガス漏れを検出させることができる”。プレスリリースは、こう言っている:

ニッケルのような延性のある金属を電子回路薄膜とシリコンウェハーの間に挿入すると、水中でも剥がすことができる。これらの薄膜状電子回路は、切って整形し、どんな表面にも貼れるので、物に電子的機能を持たせられる。

たとえばステッカーを植木鉢に貼れば、植物の生長を左右する温度変化をセンスできる。

回路の“プリント”は、回路をまずウエファ上にエッチングし、そしてその上に薄膜を置く。すると、少量の水を使って薄膜をはがすことができ、それをステッカーとして利用できる。彼らはこれらの知見を、Proceedings of the National Academy of Sciences(全米科学アカデミー会報)に発表した。

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iFixit、新MacBook Proキーボードの防塵機構を発見

先週Appleは新しいMacBook Proを発表し、新機能の中心は修正されたキーボードだった。Appleは前の機種よりも静かだと言い、われわれのテスト結果も一致していた。しかし、iFixitは別の何かを発見した。薄い、シリコン製のバリヤーがキーボードの信頼性を改善しているらしい。

これはビッグニュースだ。ユーザーは以前から、MacBook Proに使われているバタフライスイッチ式キーボードは従来モデルと比べて信頼性に欠けると言っていた。ちりやほこりやパンくずのせいでキーが動作不良を起こしたという報告は無数にある。私自身に経験はないがTechCrunchスタッフの多くが言っていた。これまでにAppleはキーボードのリコールを発行していない。

iFixは、新しいバタフライ機構を保護しているゴム状の物質を見つけた。さらに同社は、この「汚染の侵入を防止/軽減する」ための技術はAppleの特許であることも指摘している。

これらの新モデルの大きなメディア発表を行ったAppleは、今回のキーボードの変更について、これはクリック音の大きさを改善するためであり、ほこり対策ではないと言っている。それもよくわかる。もしAppleがイベントを開いて「キーボードを修正しました」と言ったら、Appleはキーボードに何か不具合があったと認めることになる。代わりにAppleは、「キーボードを静かにしました」と発表して、過去のキーボードは不具合はないがうるさかったことを認めた。

本誌にレビュー機が届いたところなので、ビーチで2~3日使ってからキーボードの信頼性について報告するつもりだ。Because Sicence.

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Adobe、iPad版Photoshopを開発か

現在AdobeのアプリはApp Storeに30種類以上ある。しかし、ひとつ欠けているものがある。Bloombergによると、同社はiPad用にフルバージョンのPhotoShopを開発しているらしい。うなずける理由はたくさんある。

第一に、今やiPadは複雑な画像編集プログラムを動かせるだけのパワーを持っている。つい2日前、SerifはiPad用のAffinity Designerを発売した。Adobe Illustratorの競合品だ。さらにベンチマークを見れば、iPad Proが多くの中堅クラスのノートPCより強力であることがわかる。

第二に、複数のデバイスにまたがるファイルやプロジェクトの同期が簡単になり、多くの人々が複数端末を使うようになった。職場のパソコンと個人のノートPCで同じMicrosoft Wordファイルを使うようになってからもう何年にもなる。おそらく、DropboxやOneDriveを使って同じページを開いている人もいるだろう。これは巨大なメディアライブラリーについても同じことが言える。

数年前まで、人は環境に応じてデバイスを使い分けていた。仕事用のノートPC、ソファで使うiPad、ゲーム用の大きなデスクトップパソコン等々。しかしそれは過去の姿であり、今は文字通りあらゆるデバイスで仕事をしている。

そしてPhotoshopに関して言えば、、Apple PencilとタッチスクリーンのおかげでiPadはとりわけ便利なデバイスだ。写真を見るために大きな画面が必要なときもあるだろうし、Apple Pencilを使って写真を操作したいこともあるだろう。

iPadでPhotoshopを使えるようになれば、複数デバイス間をシームレスに行き来しながら同じファイルを編集できる。イラストレーターたちはこの利便性を生かしてWacomのタブレットを捨てられるかもしれない。

AppleがMac Proワークフローチームを同じ理由で結成したことを覚えているだろうか。Final Cut Pro XやLogic Pro XがiMacやiPadで動くようになれば、プロジェクトとのかかわり方が変わるかもしれない。Appleはタッチスクリーン付きのMacを作ることはないかもしれないが、人の指やApple Pencilを使ってクリエイティブなプロジェクトに参加する方法が用意されることは間違いない。

そして、PhotoshopをiPadに載せることはビジネスモデルの観点からも意味がある。定期購読モデルに移行したAdobeにとって、ユーザーを固定することは何よりも重要だ。ユーザーの使うどのプラットフォームでもお気に入りのアプリが動いていれば、Adobeアプリに費やす時間は増え、Creative Cloudに毎月支払い続けることになる。

このプロジェクトは高度なエンジニアリングの成果だ。しかし、Adobeが1つのアプリを複数プラットフォームで開発するのは初めてではない。

Bloombergによると、iPad版Photoshopの詳細は10月のAdobe Macカンファレンスで聞くことができるかもしれない。AdobeのCreative Cloudプロダクト最高責任者、Scott Belskyは、これらの新バージョンをできるだけ早く公開すべく努力していると語った。

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PCの売上が6年ぶりに増加、企業のWindows 10リプレースが主な原因

幽霊かもしれない。でもPCはまだ生きていた。調査会社のGartnerによると、全世界のパーソナルコンピューターの売上台数〔推測値〕は、2012年以来初めて、前年比で増加した。2018年第二四半期の総発売台数は6210万台で、前年同期比では1.4%の増だ。報告書は“1年前に比べて若干の成長を経験した”、と述べているが、それに続けて、PC業界の回復を宣言するのはまだ早い、とも言っている。

上位5社のPCベンダーがすべて成長を経験した中で、最大の成長率はLenovoの10.5%だが、これは富士通との合弁事業の寄与が大きい。以下、HPが6.1%, Dellが9.5%, Apple 3%, Acer 3.1%となっている。長年停滞していた業界にしては、良い数字だ。しかしこの報告書からはChromebookが抜けている*。Chromebookは近年のノートブックコンピューターにとって脅威だったが、今回業界は、それ抜きでも成長を記録した。〔*: 報告書原文より: Data includes desk-based PCs, notebook PCs and ultramobile premiums(such as Microsoft Surface), but not Chromebooks or iPads.

Gartnerによると、好調の主因は企業需要の増加だ。消費者市場は依然としてモバイルの増加が続き、PCは減少が続いている。しかし企業セクターの成長も長くは続かないだろう、と同報告書は言っている。

Gartnerの主席アナリストMikako Kitagawaが報告書中で書いている: “企業分野におけるPCの増勢は、Windows 10への置換がピークを迎える2年後以降は弱まるだろう。PCベンダーは、Windows 10へのアップグレードサイクル終了後の企業市場の成長を維持する方策を、探すべきである”。

消費者の多くは今後も身辺にコンピューターを置き続けると思われるが、しかしWebが第二のデスクトップになって以来、カジュアルユーザーのアップグレードサイクルは年々長くなっている。多くの人びとにとって、家にあるコンピューターはChromeブラウザーが使えればそれで十分なのだ。

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無限に拍手し続けるロボットBigClapperは店頭客寄せに最適だ

“未来の絵が欲しければ、ロボットが人間の顔に向かっていつまでも拍手しているところを想像しなさい”、とGeorge Orwellは書いたが、彼の不吉な予言がついに的中したようだ。この製品は、登場したのは1年前だが、ぼくが見たのは最近で、すぐに好きになったけど、BigClapperと呼ばれ、基本的にはおかしな顔の描かれた球体に大きな白い手をつけたものだ。それをどこかに設置すると、いつまでもわめき、拍手し続ける。一種の道化役ロボットだが、それはあなたの心を奪い、あなたの生きる意志を涸渇させる。

RobotStartが見つけたこのロボットは、ものすごく偏執狂的だ。BigClapperはオフィスでも使えるし、店頭でも、パーティーでも使える。人が通ると拍手をして、お店に誘いこもうとする。色は真っ赤! しかも手がある!

残念ながらAlexaからは使えないが、BigClapperは人間とコンピューターの対話の、未来の形を表しているかもしれない。通りであなたに声をかけて、激しく拍手をし、あなたに何かを買わせようとする、すごく純粋なロボットだ。現代の資本主義の、まさにシンボルと言ってよい。

ぼくとしては、地球と人類が拍手するロボットに支配されたら、歓迎するね。

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Apple、FaceIDとiPadの新CMを公開

Apple は、iPadの携帯性と利便性がノートPCや伝統的紙メディアよりも優れていることを示す新しいCMを展開している。15秒のCMは、iPadならいちばん面倒な仕事さえも簡単にできる、というところ焦点を当てている:旅行、メモ、書類、等々。

4本中3本に、3月の教育イベントで発表された第6世代iPadが登場している。このiPadは低価格(米国では329ドル)ながらPencilに対応している。

CMはAppleの国際YouTubeチャンネル(UAE、シンガポール、英国)で公開された。

この1日前、FaceIDに焦点を当てた 90秒のCMも公開された。そこではクイズ番組に出演している男が、その日の午前に作った銀行のパスワードを尋ねられる。彼はさんざん苦痛な時間を過ごしたあと、バンキングアプリをFaceIDでアクセスできることを思い出す。

iPadの次世代モデルにFaceIDが組み込まれるのではないか、という憶測が出ているが、本当のところはAppleの次のイベント(おそらく9月に行われる)までわからない。

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この夏のDIYプロジェクトはAIが落書きを作りだすカメラがいいかも(コードはオープンソースだ)

長い夏の夜は、昔の回路基板などを取り出してきて埃を払い、何かを作り始めるのに適している。でもあまりアイデアが閃かない人は、アーチスト兼エンジニアのDan Macnishが作った、AIと感熱プリンターとRaspberry piと少々のPythonとGoogleのQuick Drawのデータセットを使う落書きカメラはどうだろう。

“ニューラルネットワークにオブジェクトを認識させて遊んでいたとき、これでポラロイドを作ってみたい、と思いついた。その‘ポラロイドふうカメラ’は、撮った画像を自分で解釈して、実物に忠実な写真ではなく漫画をプリントアウトするんだ”、とMacnishはブログに書いている。そのプロジェクトの名は、Draw This(これを描け)だ。

そのためにMacnishは、Googleのオブジェクト認識ニューラルネットワークと、ゲームGoogle Quick, Draw!のために作ったデータセット(落書き集)を利用した。この二つのシステムをPythonのコードで結びつけたMacnishの作品は、現実の画像をAIが認識し、Quick, Draw!のデータセットの中のそれにもっとも合う落書きをプリントアウトする。

しかし、出力の落書きはデータセットに限定されるので、カメラが“見た”ものと、その写真に基づいて生成されるものとの間に、不一致も生ずる。

Macnishは曰く、“写真を撮って、漫画を出力する。それは、カメラが実際に見たものの最良の解釈だ。でもその結果は、いつも意外だ。健康食のサラダの写真が、大きなホットドッグになることもある”。

実際に試してみたい人のために、Macnishはこのプロジェクトをビルドするために必要なコードとインストラクションをGitHubにアップロードしている。

画像クレジット: Dan Macnish

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Tesla Model 3に自動パーキングモードがついた

あのModel 3が自分で駐車できるようになった。Summonと呼ばれるその機能はTeslaの新しいセダンにやってきた。

SummonはTesla車のネット接続と自動運転機能を活用した賢いシステムだ。オーナーは駐車場所に止めてエンジンを切るようModel 3に命令できる。しかもガレージのドアも操作できる——すべて運転席に座ることなく遠隔操作による。 Teslaはこの機能をModel SとModel Xには昨年導入した。

これはModel 3の発売後にTeslaか追加した最新機能だ。会社は生産目標の達成に向けて血眼になっているところだが、Model 3のつながるプラットフォームのおかげで、生産後の車にも機能を追加することが可能だ。

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今年の独立記念日では、Intelドローン500基が花火に取って代わる

今年のカリフォルニア州フェアフィールドのトラビス空軍基地では、いつもと少し違う7月4日(独立記念日)を迎える。花火の代わりに、Intelのドローン、Shooting Star 500基がこの祝日と基地の75周年を記念して編隊を組んで空を舞う。

これはディズニーワールドスーパーボウル、そしてオリンピックで演じたのと同じドローン集団だ。

各ドローンの飛行経路は高度な制御プラットフォームを駆使して事前に計画されているため、ひとりの人物が編隊を制御する。Intelの技術者は、このシステムは無制限の数のドローンを制御できると言っていた。私の見たバージョンでは、ドローンはGPSを利用して定位置に留まり、衝突検知センサーは備えていなかった。

これは印象的なテクノロジー表現だ。わたしはディズニーワールドで最初のショウを見る機会があったが、ドローンは花火に代わるすばらしい演者だった。花火はたしかに独立記念日の伝統だが、このドローンたちと同じことはできない。しかもドローンはずっと静かなので、ずっと多くの人たちがショウを楽しめる。

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強力なDIYボードUDOO BOLTは小さいけどMacやPCを超えてワークステーション並の性能

この前会ったときのUDOOは、Raspberry Piを使った強力なDIYボードで、多くのポートがあり、良いプロセッサーを選び、いろんな機能を用意していた。そして今日(米国時間7/3)彼らが発売したUDOO BOLTは、“AAA(スリーA)ゲーム”を動かせると称するDIYボードで、AMD Ryzen Embedded V1202B 3.2 GHz SoCプロセッサーとRadeon Vega 3グラフィクスカードを搭載している。Arduinoと互換性があるので、ロボティクスをはじめ、さまざまな電子工作プロジェクトをこれに接続できる。

BOLTに大量のRAMを載せれば、作者たちに言わせると、“Intel i5を搭載した13インチのMacBook Proの2倍、Mac Miniの3倍のパワーがある”そうだ。これだけでほとんど完全なコンピューターだから、ケースに収めてUSBキーボードや、マウス、モニタ用のHDMIなどがあれば、ミニ・ワークステーションになる。BOLTは4つのモニターをドライブでき、内二つは4KのHDMI、二つはUSB-Cだ。LinuxやWindowsを、動かせる。

発売は2018年12月を予定している。Kickstarter上で、スターターキットは298ドル、電源と4GBのRAMがある。8GB RAMでSATAとワイヤレスをサポートするタイプは、409ドルだ。

DIYボードにこれだけのプロセッサーとグラフィクスを載せるのは、やり過ぎだろうか? もちろん、やり過ぎだ。でもこのシステムは実験やオンザフライの設計用を想定しているから、商業用やワークステーションとしても十分使える。しかも、すごくポータブルだから、学校のデスクに数台置いて、子どもたちに好きなことをやらせるのも良いね。この、ピーナッツバターやジェリービーンズのパッケージぐらいのサイズのマシンで、VRゲームを楽しむこともできる。

UDOOのチームは長年、Raspberry PiやArduinoにいろんなものを足すことを仕事にしてきたから、ベーシックなボードをさらにさらにパワフルにすることのエキスパートだ。初期のモデルでもAndroidの上でドローンや多足ロボットを動かせたから、今度の強力な新製品は特級品だ。

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