GoogleがIstioをGKEに統合、いよいよスタンダードツールの仲間入り

Googleが今日(米国時間12/11)、GKE、Google Kubernetes Engineのアップデートを発表し、それによりこのサービスに、Istioサービスメッシュのサポートが統合される。Istioのサポートは、現在ベータである。

Istioはまだ、Kubernetesが近年そうなったような高い知名度の用語ではないが、多くのエンタープライズにとって、クラウドネイティブなプラットホームを構築するための重要なビルディングブロックになっている。

Istioの中核的な機能は、Kubernetesをはじめさまざまなプラットホーム上で複数のマイクロサービスを互いに接続し、モニタし、セキュリティを図るためのオープンソースのサービスメッシュ〔mesh, 網の目〕だ。IstioとそのEnvoyプロキシなどのサブコンポーネントは、複数のマイクロサービスを統合し、それらのセキュリティを図り、ログデータを集積し、それらにより、Kubernetesのようなオーケストレーションのレイヤ(層)の上に新たな抽象化レイヤを提供する。

Google CloudのChen GoldbergとJennifer Linが、今日の発表でこう述べている: “Istioはマイクロサービスをもっとも有効に利用するための重要な役割を担う、と堅く信じている。そのためのIstioのやり方は、優れた可視性とセキュリティを提供することによって、コンテナ化されたワークロードをより容易に扱えるようにすることだ。このたびIstioがGKEに統合されたことによって、われわれはメジャーなクラウドプロバイダーとしては初めて、Kubernetesサービスとのダイレクトな統合を提供し、コンテナのライフサイクル管理を単純化した”。

GoldbergとLinはさらに強調して、Istioによってデベロッパーとオペレーターはアプリケーションをサービスとして管理でき、大量のさまざまなインフラストラクチャレベルの部位を見る・扱う必要がなくなる、という。また彼らによると、Istioを使うとネットワークトラフィックのすべてを暗号化できる。当然のようにGKE上のIstioには、Google CloudのモニタリングとロギングサービスStackdriverが統合されている。

Istioは、2017年の半ばにローンチした。そのプロジェクトは、GoogleとIBMとLyftのコラボレーションの産物だ。今夏7月にバージョン1.0に達し、Datadog, SolarWindsなどの企業がその後、自分たちのサービスにそれを統合するためのプラグインを作った。Cloud Foundryプロジェクトも、それをその、新しいトラフィックルーティングスタックのコアとして使い、Istioをサービスの中核としている。

関連記事: マイクロサービスの集まり(単一/複数アプリケーション)を安全に管理するプラットホームIstioをGoogleとIBMとLyftが共同で立ち上げ

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詐欺で訴えられているHuaweiのCFOが$7.5Mで保釈

カナダ政府は、バンクーバーで拘束後10日になる、Huaweiの最高財務責任者Meng Wanzhouの保釈を認めた。この決定は三日間の法廷審問の結論で、そこで判事と検察官がWanzhouの保釈適格性について議論した。

WanzhouはHuaweiの創業者Ren Zhengfeiの娘で、最高刑が懲役30年にもなる詐欺罪で訴えられていた。彼女は12月1日、メキシコへ向かうトランジットの間にアメリカ政府の要請によりカナダの政府職員に逮捕された。保釈条件の一環として法廷は彼女に、1000万カナダドル(US750万ドル)を払うことと、彼女のバンクーバーの自宅でアメリカへの送還を待つよう命じた。報道によると、Wanzhouはパスポートを放棄し、アンクレットを着用、午後11時から午前6時までは在宅しなければならない。

アメリカ司法省は、Wanzhouがアメリカの金融機関を騙して、Huaweiの非公式の子会社SkyComに、アメリカが制裁を課しているイランで事業をさせた、と申し立てている。

Huaweiはコメントの求めに、直ちには応じていない。

関連記事: HuaweiのCFO逮捕で中国株価急落、貿易摩擦のさらなる高まり懸念

画像クレジット: Bloomberg / Contributor / Getty Images

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アメリカ人の好みのニュースソースは初めてソーシャルメディアが新聞を抜く、トップは依然テレビ

【抄訳】
すべての人がFacebookやTwitterからニュースを得ているわけではないが、でもアメリカ人の大人のニュース取得源として、ついにソーシャルメディアが新聞を超えてしまった(下図、いちばん下のライン)。Pew Research Centerの最新の報告書によると、ソーシャルメディアは初めて、アメリカの大人が選ぶニュースソースとして新聞を超えた。しかしソーシャルメディアは、テレビやラジオなど伝統的なニュースソースに比べると、まだはるか後方にいる。

Pewによると、昨年はニュースをソーシャルメディアから得る者と新聞から得る者がほぼ同率だった。しかし今年の7月30日から8月12日までの2週間のアンケート調査では、それが変わった。

今や、アメリカ人の5人に1人(20%)がソーシャルメディアからニュースを得ているが、新聞からは16%だ。複数回答ありなので、下図のパーセンテージの合計は100を超える。質問は、「あなたがニュースをよく(often)知るのは何ですか?」という聞き方をしている。

このところ新聞の発行部数は減少しており、ニュース媒体としての人気も、とくに若い世代で衰えている。Pewのレポートによると、65歳以上では39%がニュースを新聞から得ている。しかしそのほかのどの年齢層も、18%を超えていない。

新聞の衰退でソーシャルメディアが上に立ったが、ソーシャルメディア自体はほぼ横這いで、他を支配する勢いはない(上図)。

なんといっても最大のニュースソースは依然としてテレビだが、そのテレビも近年は下降気味だ(上図)だ。テレビに次ぐのが、ニュースのWebサイト、ラジオ、それからソーシャルメディアと新聞となる。

しかしPewによると、テレビは必ずしもケーブルのニュースネットワーク(全国ネット)ではない。

むしろ、テレビの中では最多はローカルニュースの37%、ケーブルが30%、全国ネットの夜のニュースをよく見る人は25%だ。

しかしソーシャルメディアとニュースのWebサイトを合わせると、43%が‘ネットから’という分類になり、テレビの49%に迫っている。また上図のように、お気に入りのニュースソースは、年齢層による違いが大きい。若い層では、ネットからが計63%となり、これは65歳以上の層の4倍である。

【後略】

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画像検索のGoogle LensがiOS上のGoogleアプリにやってきた

iOSのGoogleアプリに、ビジュアル検索のLensがやってくる。iPhoneのユーザーは、モバイルでWebを検索する新しい方法を手に入れることになる。

Google Lensのアイコンをタップすると、ユーザーはカメラの中に飛び込む形になり、目の前の空間の中にある何かをタップするとGoogleがそれを認識し、それらのオブジェクトの検索結果を表示する。

Lensは2017年のGoogle I/Oカンファレンスで発表され、徐々に同社の一連のプロダクトに導入されてきた。新しい機能がデビューするのは同社のPixelフォーンの上がいちばん多いようで、その後他のデバイスにも波及した。Google Lensはこれまで、iOS上のGoogle Photosで使えて、画像中のオブジェクトを認識できた。

そのGoogle Photos上のLensにもアップデートがあり、英語以外にスペイン語、フランス語、イタリア語、そして韓国語がサポートされた。また、画像をスタイルで検索できるようになった。

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Google+に5250万ユーザーの非公開データをアクセスできるバグがあった

Google+は、まだ元気だったころはちょっとした失敗だったが、今や生ける屍であり、単なるお荷物になりつつある。10月に50万人近いユーザーに影響を与えた重大なセキュリティー問題を公表したあと、Googleは同サービスを2019年8月に閉鎖することを発表した。しかし、事態はさらに悪化している。本日(米国時間12/10)同社は新たなプライバシー欠陥を公表した。それは先月発見され、約5250万ユーザーのデータの一部がGoogle+ APIを使ったアプリからアクセスできる状態にあった。

バグが見つかるたびにGoogle+の閉鎖日付が前倒しされるようで、Googleは今日、2019年4月にサービスを閉鎖することも発表した。Google+ の全APIが90日以内に停止する。

新たなバグが生きていたのは11月初めの6日間ほどだけで、Google+のPeople APIに関連していた。ユーザーのプロフィール情報——名前、メールアドレス、役職、性別、誕生日、交際ステータス、年齢など——を見る許可をリクエストしたアプリは、非公開に設定されているデータでもアクセスすることが可能だった。

さらに悪いことに、このデータをアクセスしたアプリは、他のGoogle+ユーザーがそのユーザーとシェアした非公開のプロフィールデータにもアクセスできた。

Googleは、このデータをアクセスできることにデベロッパーが気づいたり、何らかの方法で悪用した証拠は見つかっていないと言っている(使っているユーザーがほとんどいないソーシャルネットワークを運用していることのメリット)。さらに同社は、このデータをアプリが利用できたのは6日間だけだったことも強調した。バグは今年の11月7日から13日までの一週間に発生、発覚し修正された。

前回Googleは、バグの公表が大きく遅れたことで厳しく批判された。内部事情に詳しい人物によると、今回は内部公表プロセスを経たあと迅速に行動しており、それは会社として透明性を見せたかったことが理由のひとつだという。

「われわれは、顧客のデータを守る信頼性の高い製品を作ることでユーザーの信頼を得られることを理解している」と今日のブログ記事に同社は書いた。「われわれはこのことを常に深刻に捉えており、当社のプライバシープログラムの強化を続け、内部プライバシープロセスを改善し、データ管理を強化し、ユーザー、研究者、政策立案者のフィードバックを得てプログラムを改善していく。全員のためのプライバシー保護を構築する努力を止めることは決してない」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

嫌われ者のスポンサー付きビデオを一挙に面白くするHypeHopシステムとは

スポンサー付きコンテンツというものが、ずっと気になっていた。それは、よく見れば本誌TechCrunchにもあるし、今やほとんど、どこにでもある。オンライン・ジャーナリストであるぼくの耳には、いろんな言葉が飛び込んでくる。“Appleはこれを載せるためにきみにいくら払ったのか?”とか。“きみにいくら払えばうちのことをTechCrunchに載せてもらえるの?”とか。だから、ぼくにとっては放っておけない問題になってる。〔‘きみ’==TechCrunch〕

しかも、そろそろうんざりしている。

ジャーナリストは快適に暮らしている人びとを傷つけ、傷ついた者を慰める。マーケターは、快適に暮らしている人を慰める。そしてこの騒動の唯一の勝者は、金の力で大量の掲載数を稼げるお金持ちだ。今はまだ欠点だらけの暗号通貨は、この状況を変えてくれるだろう。

さて、この記事ではぼく自身が作ったものをご紹介したいと思う。本誌の記事で自分の作品を紹介するという掟破りをあえてするのは、それがかなり重要でおもしろい、と思うからだ。それはHypeHopと呼ばれ、スポンサー(付き)ビデオにおける実験だ。YouTubeで何かを選ぶと、スポンサービデオが必ず付いてくる。風邪のときの発疹みたいに。それらは、要らないのにあるものであり、いなくなるまでかなりの時間がかかる。たとえばぼくの息子が見ているNerfのビデオでは、あまりスマートとは言えないアルゴリズムで、広告が頻繁に‘上映’される。

もう、たくさんだ。

現在のシステムでは、マーケターはメディアプラットホームに、彼らが稼いだオーディエンスの数に応じてお金を払う。マーケターは目玉(視聴者)を獲得し、メディアプラットホームはお金を獲得、そしてユーザーは無を獲得する(=何も得ない)。これを変えたい、と思ったんだ。

そのHypeHopは、友だちと一緒に作った。何をするかというと、ビデオを見るとその視聴者にお金を払う。今は概念実証の段階で、ビデオをアップロードして小額の‘ホスト料’を払うと、視聴者をウォッチし、その人が確かにそのビデオを見ていることを確認する。“視聴者をウォッチするだって??”、とあなたは問うだろう。そう。われわれは毎日のように監視されている…GoogleやAmazonの広告システムなどなどに。そろそろ、監視料をもらってもよいのでは?

現在視聴者は、一回の視聴につき約40セントをBTC(Bitcoin)でもらう。息子と一緒に作ったデモビデオは、その仕組みを説明し、実際にテスト用にBTCを預けてある。今のところは、おもしろい実験としてうまくいっている。

同好の士が、これをさらに拡張してくれると嬉しい。たとえばこれは、スポンサービデオを視聴者にとってもっとおもしろいものにするための、ツールになるだろう。マーケティングのためのつまらない屑でも、それを見たら1円もらえることは、おもしろいかもしれない。そしてやがては、多くのマーケティングツールが視聴者と製作者とマーケターの収益源になる。これまでwin-win-loseだった世界が、win-win-winの世界になる。そしてこれは、フェイクニュースやフェイクマーケティングと戦う方法としても重要になるだろう。

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ライカ、決定的瞬間のためのCLストリートキットを発売

Leicaの高価——だが魅力的——なCLは、中古のトヨタカローラ以上払うことなく手に入るオリジナルライカにいちばん近いカメラだ。昨年発売されたこのCLは、事実上Mシリーズの機能削減モデルで、この一年間レビューで激賞されている。そしてクリスマスシーズンの今、LeicaはCLとズミクロンTL 23 mm/F2 レンズをセットにしたStreet Kitを発売した。このフラットパンケーキ・レンズは「報道写真で実証済みの35 mm相当」レンズで、中央ヨーロッパの暗い路地をさまよいながら撮るストリートショットにも十分だ。

そして悪いニュース。Leicaは伝統的に最高の出来栄えのカメラ機器を最高の価格で提供してきたが、これも例外ではない。おそらく次のミレニアムまで使い続けられるであろうカメラを手に入れられる特権を、わずか4195ドルで買うことができる。これはMシリーズよりかなり安いが、あなたのスマホについているカメラと比べると相当高い。このパッケージはカメラとレンズを別々に買うよりも800ドル以上安い。

ともあれ、堅牢で念入りに仕上げられた美しいカメラのセットが、今も存在しているところを見るのは嬉しいものだ。それに、フォトグラフィックアートの創造には、この入場料を払う価値があると思わないだろうか? Leica愛好家のアンリ・カルティエ=ブレッソンはこう言っている、 “Au fond, ce n’est pas la photo en soi qui m’interesse. Ce que je veux c’est de capter une fraction de seconde du reel.”[つまるところ、私の興味は写真そのものにはない。やりたいのは現実の一瞬を切り取ることだ]。

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PivotalのサーバーレスパッケージPivotal Function Serviceはマルチクラウド+オンプレミスのハイブリッド対応

Pivotalはエンタープライズのデベロッパーのためにオープンソースのツールを作る企業だが、これまではなぜかサーバーレス方面の部位が欠けていた。しかし本日(米国時間12/7)からそれが変わり、Pivotal Function Serviceと呼ばれるプロダクトがアルファでローンチした。

Pivotal Function Service”は、Kubernetesベースの、マルチクラウドのファンクションサービスだ。この新しいサービスを発表するブログ記事によるとそれは、「あらゆるクラウド上のすべてのワークロードを単一のプラットホームで支える」というPivotalのビジョンの一翼を担うことになる。

Pivotalのサーバーレスで、オープンソースであること以外におもしろいのは、クラウドネイティブでオンプレミスでもクラウドでも使えることだ。そのためのKubernetesベースでもある。しかしそれは、控えめに言っても、ふつうではない。

これまでのやり方では、AmazonやGoogle、Microsoftなどの大手クラウドプロバイダーが、あなたが必要とするインフラストラクチャを尋ね、そしてその会話が終われば、あなたはその後インフラストラクチャのことをまったく考えなくてよい。計算とストレージとメモリに関することはクラウドプロバイダーが扱い、あなたはファンクションを動かすだけで、ほかにやることはない。

Pivotalはこれと同じことを、どのクラウドサービスでもできるようにする。またそれを、オンプレミスでもできるようにする。奇妙に感じる人もいるかもしれないが、PivotalのOnsi Fakhouriによれば、顧客はオンプレミスでもクラウドでも同じ能力を求めている。“サーバーレスの重要な価値として、インフラ(サーバーなど)の稼働状況を気にすることがゼロになる、とよく言われるが、でもオンプレミスでサーバーレスプログラミングをいろいろ探求してみたいという顧客も、ときどきいる”、と彼は言う。ただしもちろん、サーバーレスのプログラムでそんなことをやりたければ、十分なリソースを確保しなければならない。

この新しいパッケージには、ファンクションを作ってデプロイして管理するための重要な部位がいくつか揃っている。ネイティブなイベント機能により、リッチなイベントトリガーを構築でき、必要な機能を何でも呼び出せる。しかもそれらの機能が、Kubernetesベースの環境に収まっている。企業がハイブリッド方式を選んで、オンプレミスとクラウドの両方にまたがるイベントをシームレスに管理できるためには、このことがとりわけ重要だ。

Pivotalのやり方のアドバンテージは、それがどんなクラウドでもオープンなプロダクトとして動くことだ。これに対してAmazonやGoogle、Microsoftなどのサービスは、それぞれ彼らのクラウドでしか動かない。オープンソースのFunction as a ServiceをやるのはPivotalが初めてではないが、同社はそれを、もっと使いやすい形で提供しようとしている。

サーバーレスは、仕事をするサーバーがないという意味ではない。むしろそれは、デベロッパーがサーバーを特定しなくてもよい、必要なインフラを整えるのはクラウドプロバイダーがやる、という意味だ。しかしオンプレミスのシナリオでは、ITがそれらのリソースを揃えなければならない。

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AppleのHomePodは来年早々に中国で利用できるようになる

“嘿(ヘェィ) Siri!” AppleのHomePodは来年早々、中国で買えるようになる。Appleの中国サイトにすでに登場し、お値段は2799人民元(約407ドル)とある。アメリカの349ドルよりも17%高い。発売日の明記はないが、2019年の早い時期、とある。

HomePodのライバルAmazon EchoやGoogle Homeは中国で立ち上がっていないが、その代わりAppleのスマートスピーカーには、WeChatを統合しているTencentのTingtingやAlibabaのTmall Genie、Baiduの複数機種、MobvoiのTicHome Mini、XiaomiのBluetoothスピーカーMiなど、中国国内産のコンペティターがとても多い。

しかも、これらのスマートスピーカーのうちいくつかは、HomePodよりすごくすごく安い。たとえばTmall GenieやTingting、そしてBaiduのXiaoduはどれも、約15ドルのディスカウント価格で売られている。しかし相当な高価格のHomePodは、iOSのユーザーにとってはそれでも魅力的だろう。Samsung, Huawei, Xiaomiなどとの厳しい競争にさらされながらも、GartnerによればAppleは、2018年の第二四半期で11.9%のマーケットシェアを中国で確保している

HomePodはまずアメリカとイギリスとオーストラリアで2月にローンチし、その後フランス、ドイツ、カナダ、メキシコ、そしてスペインへと展開していった。〔メキシコ、スペインは10月下旬、日本に関してはまだ発表なし。〕

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Qualcommは7nmの8cxプラットホームでPC市場にさらに大きく賭ける気だ

QualcommはPC、とくにラップトップ市場でメジャーになることを望んでいる。Windows 10がARM上にもある今、それは単なる夢ではない。しかしこれまでのQualcommベースのWindows 10ラップトップは、PC用に特製されたSoC、Snapdragon 850を使っていたが、それは同社のスマートフォン用プラットホームの直接の子孫のようなチップだった。

しかし今日(米国時間12/6)同社が発表したSnapdragon 8cxプラットホームは、“これまでで最高のSnapdragon”と自画自賛され、同社のモバイルの専門技術とビルディングブロックを一部に使用しながらも、強力なPC向けに一から新たに設計されている。

8cxはPC向けに最適化され、ピーク時のパフォーマンスやマルチタスクにも十分対応する。それは初めての、7nmプロセスのPCプラットホームでもあるが、発売は2019Q3以降となる。

QualcommのSnapdragonプラットホームをPC(それをQualcommとMicrosoftは“Always Connected PC”(常時接続PC)というブランドで呼んでいる*)に使うとどうなるのか。Q社の売りによるとそれは、複数日の電池寿命でIntelのチップと同等のパフォーマンスが得られることだ。最初の世代のデバイスは電池寿命はグレートだったが、パフォーマンスはまだまだだった。今度の8cxでは、その点が改良されたとQualcommは約束している。そして同社は、その7nmチップは“従来のPC業界よりも数世代先を行っている”、とあえて〔10nmでつまづいた〕Intelを名指しせずに主張している。〔*: Always Connected PC, 日本ではHPのCore i5機が最初に使用。〕

8cxプラットホームをローンチしながらQualcommは、依然850をキープしている。8cxの位置づけは、既存の850プラットホームを補完して、ベンダーが多様な価格帯のPCを提供できるようにするための、プレミアムプラットホーム(ハイエンド機用チップ)だ。

8cxはQualcommのKryo 495 CPUとAdreno 860 GPUを搭載し、後者は4KのHDRモニターを駆動できる。またQualcommの最新の高速充電技術や、いつもの接続性オプション(Bluetooth, USB-C, LTE, …)により、常時接続をサポートする。

QualcommのSVPでモバイル部門のゼネラルマネージャーAlex Katouzianが、今日の声明で言っている: “パフォーマンスと電池寿命をつねに重視するわれわれは、7nmのイノベーションをPCに導入し、スマートフォンのような能力を持たせることによってコンピューティング体験を変革する。これまでで最速のSnapdragonプラットホームであるSnapdragon 8cxによって、弊社の顧客のみなさまは、複数日の電池寿命と複数ギガビットの接続性、および薄く軽くファンのないデザインによる強力なコンピューティング体験を、消費者と企業に提供できる”。

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FB版QVC? Facebookがライブビデオ・ショッピングをテスト中

自分だけにホームショッピング・ネットワークを作りたい人へ。Facebookは、売り手がライブビデオを使って商品の説明やデモを見せられる機能をテストしている。消費者は買いたい商品のスクリーンショットを撮ってMessengerで送れば売り手もチャットを通じて支払いを請求する。

Facebookは、新しいショッピング機能がタイの限られたFacebookページでテストされていることを認めた。同国はショッピング機能の実験場所として使われてきた。新機能を最初に見つけたのはソーシャルメディアと評判の推進者Jeff Higginsで、後にMatt NavarraSocial Media Todayが再シェアした。そして今Facebookがテストの存在を正式に認め、追加情報を提供した。

同社によると、タイのユーザーコミュニティーからのフィードバックで、商品の使い方や着こなしの説明にライブビデオを使うことで静止画像よりも深く商品を理解してもらえるようになったという反応があった。また、ライブの対話性のおかげで顧客はすぐに商品について質問して詳しい答えを得ることができる。Facebookは以前にもタイでMarketplaceを利用した家のレンタルのような新しい体験をテストしたことがあり、同国の人々はFacebookグループをピアツーピアショッピングに利用できることをいち早く証明した。「タイは当社のサービスでもっとも盛んなマーケットプレイス・コミュニティーだ」とFacebookのマーケットプレイス担当マネージャーMayank Yadavは言った。

現在テスト中のライブショッピングでは、Facebookページからファンに対して「商品を披露して客とつながる」ためにライブ放送していることを伝える通知を送ることができる。売り手は予約と支払いをMessenger経由で行うことができる。Facebookはすぐに新たな提携を結んだり機能を拡張する計画はないと言った。テストに参加できない売り手には、ウェイティングリストへの参加を呼びかけている。Facebookはテスト参加者と密に協力してフィードバックを得てライブビデオショッピング体験を改善していくと言っており、結果が良ければ広く展開していく予定であると思われる。

FacebookはMessengerを通じた売買の手数料は取らないが、新機能が同社の売上に貢献する可能性はある。ニュースフィードの広告スペースが枯渇し、ストーリーが最大のメディア形式になり、ユーザー成長が足踏み状態になる中、Facebookはニュースフィード広告以外の収益源を模索している。ユーザーをビデオに惹きつけられれば、Facebookは実入りの良いビデオ広告を多く流せる。Facebookアプリで売り買いすることにユーザーを慣れさせることができれば、企業のコンバージョン率は良くなり、もっと宣伝費を使うようになる。さらにFacebookは、ライブ中継をする会社に対して、商品の広告に新しいマーケットプレイス広告ユニットを使うよう説得することもできる。そしてFacebookは、インターネット中のユースケースを活用し、長時間のビデオ視聴でも求人応募でもショッピングでも、サイトの滞在時間を伸ばすことで広告視聴回数を増やすことができる。

最近Facebookは、CraigslistやEtsyやeBayに目を向け始めている。これらのコマースプラットフォームはビデオなどの新しいテクノロジーに乗り遅れ、Facebookの実名ポリシーやソーシャルグラフが生み出す信用もない。数年前、オンラインでものを売ることは商品説明をタイプし、せいぜい写真をアップロードするくらいのことを意味していた。あなただけのインフォマーシャルで主役を演じるようになる日は近い。

[追伸:Facebookのショッピングネットワークは、同社の新しい卓上スマートディスプレイ、Portalでも問題なく使える]。

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MozillaとQualcommが協力してARM上のWindows 10用ネイティブバージョンFirefoxを開発中

MicrosoftはGoogleと協働して、ARM上のWindows 10にChromeブラウザーのARM64ネイティブバージョンを導入しようとしている。そしてMozillaの今日(米国時間12/6)の発表によると、彼らもまた、FirefoxのネイティブバージョンをARM上のWindows 10に持ち込もうとしている。同団体はその作業を、Qualcommと協力して行っている。

ふつうMicrosoftがARMベースのマシンで動くWindows 10アプリケーションを作ろうとするときには、さまざまなエミュレーションテクニックを使っていた。それらは、動作は良好だが電力消費とパフォーマンスの両面で問題があった。ネイティブアプリケーションなら言うまでもなくエミュレーションは要らないので、もっと速く効率的に動く。ブラウザーはいちばん多く使われるアプリケーションのひとつだから、メジャーなブラウザーのベンダーたちがこぞってこのプラットホームをサポートしようとするのも不思議ではない。ただし少なくとも当面は、ARMは小さなニッチと言わざるをえないが。

ARM上のWindows 10用のFirefoxは、いつリリースされるのか? Mozillaに問い合わせたが答はない。情報が得られ次第、この記事をアップデートしよう。

Qualcommも今日、PC向けの高級機8cxを発表した。それは同社が、将来のPC市場を諦めていないことの証だ。それもまたARM互換機だから、Mozillaが今日を発表の日に選んだのもたぶん偶然ではない。しかし、なおまた、Microsoftも今日、同社のEdgeブラウザーがChromiumエンジンを採用する、と発表した。これにより、大きなマーケットシェアを争うメジャーなブラウザーを駆動するエンジンは、ChromiumおよびFirefoxのGeckoと、AppleのSafariが使っているWebKitの計3つに絞られてきた。

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iOSの最新アップデートでFaceTime通話時のカメラ切り替えが前のようにワンタップで可能に

iOS 12になってからAppleは、FaceTimeしてるとき前カメと裏カメを切り替えるボタンを隠してしまった。前はワンクリックで済んだことが、突然メニューの中へ押し込まれて、ユーザーが通話時に5,6回は使うもの、ではないものにされてしまった。

この変更が嫌いな人に、良いニュース。Appleはそれをアンドゥーしたのだ。

今日(米国時間12/5)リリースされたiOS 12.1.1では、切り替えボタンがメインの通話画面に戻ってきた。なにしろ、あの変更によって、誰かが必ず、“ちょっと待って。どうやって画面を変えるの? どうなってんだい? あのボタンはどこへ行ったの?”、と言うようになった。だから元に戻ったことによって、おかしな通話はなくなるね。

さらにこのバージョンでは、1対1のFaceTime通話をしてるとき、Live Photoを撮れるようになった。ただし両者がこの機能をonにしてるとき。チャットしてる途中にLive Photoなんか撮りたくないって? そんな人は、FaceTimeの設定でそれを無効にできるんだ。

この二つ以外でも、今度のバージョンでは既存の機能が磨かれている。パッチノートから引用すると: Wi-Fiで通話しているときでもリアルタイムテキストができる; デュアルSIMが新たに追加したキャリアでもサポートされる; iPadのNewsアプリでサイドバーを隠せる; その他のバグフィクスとパフォーマンスアップ。

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Googleが日本のAI/ML企業ABEJAに投資

GoogleがAIと機械学習を手がける日本のABEJAに出資した。Googleが直接、しかも日本で投資をすることは、とても珍しい。

投資額は公表されていないが、数百万ドルぐらいらしい。創業6年になるABEJAによると、同社のこれまでの調達総額は60億円(5300万ドル)だ、という。そしてCrunchbaseによると、同社が公開しているこれまでの調達額が4500万ドルだから、53-45=800万ドルになる。ただしこれには、Googleからの投資以外に2014年のシリーズA(これも非公開)も含まれているはずだ。

数字はともかくとして、この投資が注目に値するのは、Googleの日本における投資であるだけでなく、戦略的投資でもあるからだ。

ABEJAはこう声明している: “今後ABEJAとGoogleは、リテールや製造業など、さまざまな分野のAIとMLによるソリューションでコラボレーションして、AIソリューションのアプリケーションをより一層振興し、日本のAI産業の成長に貢献したい”。

同社の主製品は機械学習を利用する‘platform as a service, PaaS’で、現在150社あまりの企業顧客が、ABEJAを使って彼らのデータ集積から事業分析やさまざまな識見(インサイト)を開発している。同社によると、リテール向けの専用製品は顧客データと売上データに的を絞り、およそ100社に利用されている。

Google Cloud Japanの代表取締役(マネージングディレクター)Shinichi Abe(阿部伸一)は、次のように声明している: “ABEJAには強力な技術力とMLの専門的技能があり、そのコラボレーションの実績と、技術的ソリューションの効果的なデプロイメントで業界全般から高く評価されている。この投資は、リテールと製造業、およびその他の分野における革新的なソリューションで、ABEJAとのコラボレーションの道を拓くものである”。

Googleは、中国でAIと機械学習に大きく注力しており、昨年は北京に研究開発部門を開設した。しかし同社の研究とフォーカスの大半は、アメリカとヨーロッパが主力だ。Deep Mindの本社もヨーロッパにある。Googleは、インドシンガポールでもAI/ML関連の買収をしているが、それらの主な目的は、今後の成長市場における、Google製品のローカライゼーションだ。

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Laco RAD-AUXは「フォールアウト」の世界から飛び出したウォッチだ

Lacoはドイツの小さな時計メーカーで、Fliegerシリーズで知られている。大型の竜頭と見やすい文字盤のパイロット向けにデザインされた腕時計だ。このほど同社は aBlogToWatchと提携してして、ゲームFalloutにテーマに廃墟のVaultから出てきたような時計を作った。

価格は2950ドル。ムーブメントはETA 2824.2、側とバンドは本格的アンティーク調で、ケースは1950年のA-Bombミリタリーに立ち返ったデザインだ。限定143台の生産で予約受付中、3月に出荷予定だ。パッケージ全体がゲームFalloutシリーズからでてきたようなルックスだ。なおゲームを開発したBethesdaは本製品には関わっていないが、あらゆる部分がFalloutユニバースへのオマージュだ。

この製品で特に興味深いのは、aBlogToWatchとの提携だ。人気の腕時計ブログでAriel Adamsが運営している。この種の連携は概して面白みのないブランド時計に、醜いブログロゴがどこかに隠されているケースという結果に終わるものだ。しかしこのパートナーシップはLacoとAdamsのきのこ雲の上を飛ぶイマジネーションから生まれた。ともあれ、これは3DプリントのPip-Boyをまだ見たことのない人にはたまらない一品だ。Vault住民に幸あれ!

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Huawei CFO、カナダで逮捕、米国送還へ

世界最大の通信機器メーカー第2位のスマートフォンメーカーHuaweiの最高財務責任者Meng Wanzhouが、米国の対イラン貿易制裁違反の疑いでカナダのバンクーバーで逮捕された。The Globe and Mailが最初に報じた。

現在本誌はこのニュースを確認するためにHuaweiと接触している。

The Globe and Mailによると、同社の副会長であるMengは12月1日に逮捕され、既に保釈聴聞会が金曜日に設定されている。MengはHuaweiファウンダーRen Zhengfei の娘で1993年にHuaweiに入社した。

2016年以来米国当局とHuaweiの緊張は高く、米中貿易戦争の過熱とともに悪化している。今年8月、ドナルド・トランプ大統領は国家安全保障を理由にHuaweiおよび同社のライバル中国企業ZTEの製品およびサービスの政府機関での利用を禁止する法案に署名した。また米国議会は、カナダのジャスティン・トルドー首相に宛てた最近の書簡で、カナダが5G計画からHuaweiを排除するよう 働きかけた

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見た目にもちゃちい今の電動スクーターに代わって頑丈、安全、そして自己メンテできるSuperpedestrianのCopenhagen Wheel

これまで、Bird, Lime, Lyft, JUMP, Uber, Skip, Scootなどの(などで)、電動スクーターに乗ったことのある人のほとんどが、その将来性に不安を感じただろう。Copenhagen Wheelを作っているSuperpedestrianは今日(米国時間12/4)、もっと丈夫で安全でスマート〔smart==電脳〕な電動スクーターを世に問おうとしている。しかも同社はそれを、自社の電動スクーター共有ネットワークから提供するのではなく、上記のような企業に売ろうとしている。

Superpedestrianの主力製品は、自己診断とリモート管理ができる頑丈なスクーターだ。同社によると、そのスクーターは9か月から18か月の間、自分をメンテナンスできる。他社のスクーターはもっと頻繁に故障する、と同社は主張している。

同社のスクーターの自己診断機能は、各部品とマザーボード、モーターのコントローラー、着地管理機構、バッテリーなどがその対象だ。検出する不具合は、およそ100種にのぼる。

SuperpedestrianのファウンダーでCEOのAssaf Bidermanは、次のように語る: “十分にスマートなシステムが、よく起きることのある不具合やリスク、危険などを検出し、実際にダメージが起きる前に自己保護を講ずる。たとえばバッテリーのバランスが悪くてセルの過熱の危険性があれば、低エネルギーで走行して発火が絶対に起きないようにする”。

その内部システムは、エラーを減らし、人間オペレーターがトラブルシューティングに費やす時間を減らして、いついかなる時でもスクーターの可用性が落ちないようにする。

Superpedestrianによると、同社はすでに大手との契約を結んでいるがその名はまだ公表できない。唯一Bidermanが共有したのは、最初の展開が2019年のQ1であることだ。

画像クレジット: Superpedestrian

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

植物と車輪付きロボットが合体した人工共生体Elowanは植物の意思で動く

サンタのそりをロボット犬が引くようになった今日このごろ、夢でうなされそうな怖いロボットのアイデアは、まだほかにもあるだろうか? Elowanはどうだろう!

ElowanはMIT Media Labのプロジェクトで、要するにそれは、動きまわる室内植物だ。その植物が信号を送ると、彼(彼女?)を乗せている台車が光を見つけようとしてあっちこっち移動する。Harpreet Sareenが作ったそのロボットは、植物の電気化学的な反応の変化を感知して渇きを判断し、また、正しい置かれ方をしていないことも見つける。

Elowanは、自然の力をロボティクスが拡張する試みだ。Elowanのロボティクスのベースは、植物との共生的な結びつきであり、その動きは植物自身の生物電気化学的信号に制御され、植物のその言語がロボットの人工的な世界にインタフェイスしている。

これらの信号が、生長や呼吸、水分の吸収など、さまざまな生理的現象をトリガーする。今回の実験的なセットアップでは、電極を関心領域に挿入した(茎と土、葉と土)。そして弱い信号を増幅してロボットに送り、それぞれの方向への動きをトリガーした。

植物と人工的装置との、このような共生的相互作用は、さらなる外生的拡張により、栄養補給や、生長のフレームワーク、また新しい国防の仕組みにも応用できるだろう。

この植物はついに、血の匂いのする方向へ進むことを覚え、われわれを食べるだろうか? ありえることだ! ジュラシックパークのマルコム博士の言葉を借りれば、科学者たちは移動する室内植物を作ることに没頭していたので、動物の血を栄養とする植物のことはたまたま考えなかったのだ。でもぼくとしては、サイボーグの室内植物に支配される地球なら大歓迎だね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple MusicがAndoidタブレットでもネイティブ対応

Apple MusicをAndroidタブレットに載せることは、おそらくAppleにとって最優先課題ではなかったのだろうが、Android携帯のサポートを開始してから3年、大画面にも愛が注がれる。

このアップデートを最初に見つけたのは9to5macで、現在はGoogle Groupベータテスターにのみ提供されているが、2.7アップデートが公開されれば広く行き渡るはずだ。タブレット向けの新デザインでは、大画面を活かしたナビゲーションに改訂されている。

Appleは今年9月の主要アップデートでAndroid Autoに対応した。同社がGoogle製品のネイティブサポートを進めるにつれ、Google Homeにはいつ対応するのかが気になってくる。 つい先日同社はAmazon EchoにApple Musicがやってくることを発表しており、Musicサービスを提供するプラットフォームに関して広く受け入れているる様子がうかがわれる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

すべてのものがランダムに決まる確率論的時代へようこそ

1990年にKleiner Perkinsは、持ち込まれた投資案件の99.4%を却下し、その年には12の新しい企業に投資した。これらの投資によりKleiner Perkinsは“歴史上もっとも成功した金融機関”と呼ばれるようになり、向こう30年間の合計で“1年あたりのリターン40%”を誇示する結果となった。

今日では、シリコンバレーの寵児Y Combinatorが毎年250社あまりに投資している。同社は厳しい審査で有名で、申込者の1.5%ぐらいしか支援しないが、しかしそれでも、全盛時のKleiner Perkinsほど厳しくはない。ただし同社(YC)は、承認案件は多くて、投資単価は小さい。でも当時のKPですら、1994年にNetscapeの25%をわずか500万ドルで買っている。

1995年には、事実上三つのキー局のネットワークがアメリカのテレビを支配していた(ABC, CBS, NBC)。それだけで、1週間を填め尽くすだけの番組量があった。今ではあまりにも多くのテレビ放送があり、一年中毎日どこかで新番組の第一回が放送されている。映画では、1995年には、上位10本の作品が1年間の総興行収入の14%を占めたが、2018年のここまででは上位10作が総収入の25%を占めている。出版もこれに似ていて、いわゆる“中堅作”(midlist)…ほどほどのヒット…がほとんどなくなり、“ベストセラーか失敗作か”という様相に取って代わられた。

1995年にあなたがジャーナリストだったら、あなたの記事の読者数は記事が何に載ったかで決まった。あなたのとっても優れた記事がHalifax Daily News〔カナダの地方紙、2018年廃刊〕に載ったら、もともと少ない読者数のほとんどが、他の記事と同じく、見出しをさっと見るだけで通り過ぎただろう。でもThe New York Timesだったら、ページの隅っこに埋もれたような記事でも、カナダの地方紙でそれを読まなかった人よりも多くの人が、読んでくれただろう。しかし今では、どんな記事でも、複数の出版社間および一つの出版社内の競争において読者数の勝者を決めるのはソーシャルメディアによる共有であり、それは必然的にべき乗則従う。つまり、意外なほど少数の記事が、読者数の大半を奪う。

これらの共通項は何だろうか? いわゆる“ヒット”の数は比較的一定だが、それらの価値が大きくなっている。そして、その他大勢(swings)の数が今や大きすぎて、どんな個人も、そしてどんなグループさえも、それら中堅作にしっかり注意を払うことができない。だから個々の結果や作品などにフォーカスすることは今や無意味であり、むしろあなたはコホート(特定集団)にフォーカスし、確率論的に考えるようになる。〔コホート自体はランダムに決まり、それら上位作のオーディエンスが雪崩(なだれ)的雪だるま的に急増する。〕

“確率論的”とは“ランダムに決まる”という意味なので、初めてこの言葉を聞く人は逃げ腰になるだろう。たしかに、製作者も投資家もパブリッシャーも、ランダムに動いてなんかいない! 彼らは大量の分析と努力と知恵を傾けて何かを作っている! それは本当だがしかし、ぼくが言いたいのは、そういう情報管理者たちの力は先細っているし、そして自称監督、CEO、評論家等々は急増し、制作や発表の費用は激落していることだ。そんな中では、ランダム性がますます重要な要素になってるのだ。

挿話は、簡単に見つかる。売値が100万ドルだったときのGoogleを、Exciteが買収していたら、どうなっていただろう? Picplzが成功してInstagramが失敗したときから、一体何年経っているのか?〔ちょっとしか経っていない〕。 正直なサクセスストーリーには運の要素が必ずあり、それはここの文脈ではランダム性の一種だ。ぼくが言いたいのは、世界の大きなトレンド…相互接続性の増大や、その高速化、テクノロジーへのアクセスの大衆化…これらによってランダム性はますます重要な要素になる、ということだ。

それは一概に良い(善い)こととは言えない。ランダム性は、ときにはランダムなテロだったりする。それは、“マスコミュニケーション的情報通信技術の大衆化が特定の個人や集団を攻撃する手段になり、それがテロを誘起し、それらは統計的には蓋然的と言えても、実際に起きるときにはランダムに起きるように見える”、ということだ。殺し屋たちがISISに加わるとき、事前に十分なコミュニケーションなどなんにもない。これをもっと一般的かつ論争的に言うなら、憎悪や過激主義がブロードキャストされることによって、政治的暴力が助長されるのだ。

そして、気候変動はますます確率論的な災害になってるようだ。温暖化で大気中のエネルギーが増え、なお一層不安定な動きをするようになる。すると、旱魃や山火事、ハリケーンなどの大災害も増える。気候変動が、それらを起こしているのか? いや、直接そうではない。それらが起きる確率を大きくしているだけだ。確率が大きくなり、当たる頻度が増している、という言い方でもよい。

このことは、人間の努力のどの分野にも当てはまるわけではない。しかし、本質的に異常で極端な成功や失敗を動因とする分野なら、そのどれにも当てはまる。それらは、Nassim Talebが造語したextremistanだ。 Extremistanは至るところでますます極端へと成長し、その肥大が終わる気配はない。

画像クレジット: Piere Selim/Wikimedia Commons; クリエイティブ・コモンズ CC BY 3.0のライセンスによる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa