ユーチューバーを育てるインキュベーターをNext 10 Venturesが立ち上げ、クリエイターも投資の対象だ

クリエイター経済にフォーカスしているロサンゼルスの5000万ドルのファンドNext 10 Venturesが、ユーチューバーを支援するインキュベーター事業を立ち上げる。

その名もEduCreator Incubatorは、25から40の新進ビデオクリエイターたちに、その場所などに応じて25000ドルから75000ドルのシード資金を提供し、彼らを12か月の指導教育事業に入学させる。唯一の要件は、作っているビデオが子どもや青少年を対象とする教育ビデオであることだ。

Next 10が最近雇用したマーケティング担当VP Cynthia So Schroederが、このインキュベーター事業を指揮する。彼女曰く: “YouTubeで教育コンテンツを増やせることがすばらしいのは、子どもたち、とくに新興国や途上国の第一世代である彼らは、今ではスマートフォンを持っていて、コンテンツを見ていることだ。彼らはそのコンテンツから、それまで自分たちがアクセスできなかった分野や話題を発見する。たとえば海洋学や物理学の存在を知るだろうし、そのわずかな知見を契機に、未来の宇宙飛行士やエンジニアが育つかもしれない”。

それまでeBayのグローバルコミュニティ開発&エンゲージメントのトップだったSo Schroeder写真)は、YouTubeでトップ・クリエイター・パートナーシップのグローバルディレクターだったBenjamin Grubbs(Next 10のファウンダー)および、Warner Brosでハリーポッターシリーズを担当していたPaul Condoloraらと組むことになる。

インキュベーター事業の参加者は全員が、その収益を共有する。このプールに溜まった資金は、来年度のEduCreator参加者の成長資金になり、また株式発行や追加投資については、事業の終わりに議論する。

EduCreatorは参加者たちに、同好者のネットワークや、コンテンツ開発とフォーマットにフォーカスしたプログラミング、そしてデジタルストーリーテラーのJay Shetty,WeCreateEduのファウンダーJacklyn Duffなどによるメンターシップを提供する。目標は、ユーチューバーたちが持続可能でスケーラブルなオンラインビジネスを構築することだ。

Next 10とは、何なのか? 同社の仮説によると、デジタル世界に精通したモバイルファーストのコンテンツクリエイターは大金を稼ぐだろう…少なくとも10年後には。そこからファンドの名前が由来している。Z世代の人びとの60%近くが、自分の好きな学習方法としてYouTubeを挙げる。そして昨年は、ストリーミングビデオの量が前年比で倍増以上だった。

Grubbsはこう言う: “YouTubeにいる間に総試聴時間は5倍になり、商業化と、そしてまさにグローバル化が進んだ。うちの子は9歳7歳4歳だが、うちでもメディアの消費の仕方は同じだ。次の10年を展望するなら、YouTubeはエンターテインメントの主役になり、また消費者たちは真実と知識と、そして人や世界との結びつきにアクセスするだろう”。

インキュベーターへの応募は、今日(米国時間10/18)から11月17日までだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

仮想現実による教育訓練の先頭走者STRIVRが顧客増大に対応して$16Mを調達

大手のテクノロジー企業の一部は、仮想現実(virtual reality, VR)をもっぱら、消費者向けの新しい商材と捉えているようだが、しかしもっと活発な傾向として、近年ではますます多くの企業が社員の教育訓練に仮想現実を利用し始めている。

VRによる教育訓練を提供するスタートアップのひとつであるSTRIVRは、そんな動きのリーダー格だが、今日同社はGreatPoint Venturesがリードするラウンドにより、1600万ドルを調達した。同社の調達総額は、これで2100万ドルになる。

同社は最初、スタンフォード大学のフットボールのチームをVRで訓練するプロジェクトを手がけていたが、昨年は大企業のWalmartとパートナーして、後者の社員教育にVRを利用するビッグな仕事が舞い込んできた。

同社が使用する主な教材は対話型の360度ビデオで、これは制作と利用が易しいだけでなく、ハードウェアが簡素で、Facebookの199ドルのOculus Goのような、ローエンドのシステムでも使える。

[関連記事: ウォルマートが17000台のOculus GoヘッドセットをVRによる作業訓練用に試験的に採用]

数週間前に同社は、Walmartが17000台のOculus Goヘッドセットを数千店に送り、それらにSTRIVR製の教材をロードした、と発表した。CEOのDerek Belchによると、今では同社は27のFortune500社を顧客として抱え、その業種は“ほとんどすべての業種”だそうだ。

Belchはこう語る: “最近の数か月は、チーム編成のスケーラビリティのことばかり考えていた。今回GreatPointから得られた資金も、顧客の急増に対応するチームの拡大に充てられるだろう。関連してオフィスの拡大なども課題だ。”

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自動化によって仕事が失われても人は技術を学べる

[共同著者:Brooks Rainwater]
National League of Citiesの都市ソリューションと応用研究センター・ディレクター。

[共同著者:Camille Moore]
都市ソリューション・センター元フェロー。現在は教育基金Congressional Black Caucus Foundationのエネルギー・フェロー。

 

これは、ごく一般的な光景だ。あるトラック運転手がハイウエイを降りて、給油と食事のためにトラックを停める。彼女はカウンターの脇に立っているウェイターにハンバーバーとポテトを注文し、隣の店で持ち帰り用のコーヒーを買う。

しかしあと数年で、この日常的な、なんでもないやり取りは過去のものになる。トラック運転手も、ウェイターも、店員も、次第に機械に置き換えられるからだ。

計算方法は変化しても、数字は嘘をつかない。最終的には、大勢の人たちが機械に職を追われることになる。オックスフォード大学マッキンゼー・グローバル、経済協力開発機構(OECD)のどの予測を採用しようとも、9〜47パーセントのアメリカ人労働者は、今後10年以内に自動化によって職を失うと見て間違いはない。最悪の予測では、100万人単位の労働者が職を失うことになっている。

人の働き方は変化する。人には、自分たちの仕事を変革し進化させる生まれつきの能力があり、その歴史の中で、車輪、蒸気機関、人工知能とさまざまな発明を行っては劇的な進化や影響を仕事にもたらしてきた。なので、まだ生まれていない未来の仕事はたくさんあるのだが、これまでの流れを見れば、機械や職場のテクノロジーは労働者の過酷な肉体労働を肩代わりして、我々に、もっとものを考えたり、管理したりする余裕を与えてくれるはずだ。

我々全員が、より統合された職場に移行するようになれば、誰が機械を動かしているのかを知っておくことが非常に重要になる。実用的で戦略的な方針を持つことで、勤勉なアメリカの家族や街を明るい未来へ導くことができる。

National League of Cities(全米都市連盟)による「私たちの未来の仕事に関する評価」と題した最新の調査では、米労働統計局のデータを分析した結果、2030年までに、もっとも成長の早い業種では、時間管理、積極的傾聴、調整と判断、意識決定といった高度なソフトスキルが要求されるようになることがわかった。しかし最終的には、いかなる業界においても、どの仕事も作業も自動化の影響を受けることになる。しかも、そこに現れるであろう新しい仕事がどんなものであるかは、いまだ予測がつかない。そのような、予期された広範に及ぶ混乱に対処するための、もっとも効率的で、すでにその効果が実証済みの手段として、昔から伝わるインキュベーター(保育器)がある。つまり、我らアメリカの街だ。

才能の天然の発生地である街は
変化やアイデアが見出され
集中し、ふるいにかけられて
より広い社会に広がってゆく場所として
機能している

この報告書では、自動化や地元の経済の変化に直面しても持続性のある、よりよい仕事への論理的なキャリアパスを推奨している。たとえば、看護師や訪問ヘルパーなど、人間的な感性が重視される仕事は需要が伸びて成長を続ける。一方、レジ係(自動化の影響を真っ先に受けると思われるグループ)は、営業担当に転向できる。建設ロボットSemi-Automated Mason(SAM100)のような技術は、労働者を単純な手作業から解放して、監督や、技能を活かした雇用への道を開く。

アメリカの街は、それぞれの独自の未来を構築するために、独自の特性を活かす必要に、今まで以上に迫られている。地方の経済の力は、そこに住んでいる人の才能の力と比例する。そこにどんな才能があるのかを、よく理解することで、街のリーダーは独自のポジションに身を置き、才能のパイプラインを構築し、そこに、近い将来に求められる確かな技能を持つ人々を適切に配置することが、是が非でも必要となる。

私たちの調査では、ボストン、リッチモンド、ミネアポリスの3つの都市が、利用しやすく、平等で、持続可能な方法を用いて未来の職業に備えるという仕事を、特別に効率的なやり方で行っていることがわかった。

ボストンでは、労働人口の38パーセントが自動化の影響を受けやすいと予測されている。つまり、自動化によるリスクが低いということだ。この低さの理由は、成人向けの識字教育プログラム、弟子入りの制度、地元の成長産業のための需要に的を絞った資格制度を導入して、行政が、戦略的、段階的に労働者をサポートしているところにある。

リッチモンドは長い間、経済、政治、商業の力が交差する拠点として活躍してきた。自動化の影響を受けるのは労働人口の41パーセントと予測されているが、ここも自動化による失職のリスクは小さいほうだ。リッチモンドは、面接、シャドーイング、求めに応じた技能など、ビジネスに欠かせない技術を教えるPluggedIn VAといった教育プログラムを実施して、先手を打っている。

ミネアポリスはアメリカ中西部第二の経済センターだ。大学教育が充実しているため、求めに応じた職種に専門的な技術を持つ人間をつなげることができる。とくに、Hennepin Pathwaysは、地元の持続可能な職種に、それに見合う技術をすでに備えた人材を紹介するプログラムが実績を上げている。

才能の天然の発生地である街は、変化やアイデアが見出され、集中し、ふるいにかけられて、より広い社会に広がってゆく場所として機能している。都市部には個人の集塊を有し、あらゆる職業、文化、信念の人たちが密集する街には、国を生産的に前進させるダイナミズムがある。

未来の私たちは、非常に伝統的な空間、つまり職場において、新しいレベルの個性化と柔軟性を求められる。テクノロジーは強迫的で、侵略的で、誤動作もあるが、私たちが前進するための最大の利点は、立ち直る力にある。

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(翻訳:金井哲夫)

ウォルマートが17000台のOculus GoヘッドセットをVRによる作業訓練用に試験的に採用

作業訓練は以前から、企業が仮想現実を利用する最初の主要な分野になる、言われていた。Walmartはすでに、そのトレーニングセンターにVRハードウェアを導入してその方向性を見せていたが、今回同社は、その5000近いストアのすべてにOculus Goヘッドセットを送って、Walmartの社員の教育訓練の頻度を上げようとしている。

この大型店の巨人は、Walmartスーパーセンターの各店舗にヘッドセットを4つずつ、そしてNeighborhood Marketには2つずつ送る。それは全社員を教育訓練できるほどの大量ではないが、それでもWalmartともなれば全体で約17000台のヘッドセットが年内に発送されることになる。

昨年同社は、STRIVR Labsの協力により、同社の200あるトレーニングセンター“Walmart Academy”に仮想現実によるトレーニングを導入する、と発表した。今回はさらにその進化形であり、前のようにPCにつないだOculus RiftではなくOculus Goを使用し、単体VRヘッドセットによる社員教育の将来性をさぐる。今回の、各店におけるわずかな台数でのテストがうまくいけば、OculusとFacebookにとっても勝利になる。なにしろこれまでVRヘッドセットといえば、実際に順調に使用する時間よりも、トラブルシューティングの時間の方が長いことで、悪名高かったのだから。

Oculusで企業とのパートナーシップを担当しているAndy Mathisが、プレスリリースでこう述べている: “Walmartは、VRを利用して社員教育の充実を図った最初の企業のひとつだ。今後その利用は、どんどん拡大するだろう。この分野でVRが魅力的なのは、ふつうのやり方では費用が高すぎたり、難しかったり、そもそも不可能だったりするような教程やシミュレーションを、VRは可能にするだけでなく、今すぐ気軽にできるからだ”。

仮想現実では、プロセスや製品が実在する前にそれらを体験できる。社員にとってその体験は、既存のオプションよりもおもしろいから、居眠り効果などもなく、学習効果が上がるだろう。

STRIVR LabsのCEO Derek Belchはこう述べる: “VRはシミュレーションをベースとする体験的学習の機会を与える。それは、2Dの教材ソフトなどでは不可能だった。VRと教育学習の関係が、Walmartの先進性によりこれほど急速に進展していく様子は、見るだけでも感動的である”。

STRIVRのVR教材ビデオは主に360度ビデオを使用し、画面上に対話を促すプロンプトが出るので、社員は実際のインフラストラクチャが存在する前に、新しい店舗形態などに触れる機会を与えられる。Walmartは、ネットで買った物のための“Pickup Towers”〔日本語参考記事〕という具体例を挙げて、実際に店に据え付けられる前に、VRでそれらと対話する体験があれば、稼働開始も早い、と述べている。

ヘッドセットの店舗への発送は、来月から始まる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ジェフ・ベゾス、幼児教育とホームレス支援で20億ドルの基金設立

Amazon創業者(そして世界一の富豪)であるジェフ・ベゾスは今朝、非営利のプレスクール施設網構築のため、そしてホームレス支援団体に資金を寄付するための基金を夫妻で設立するとツイートした。

ベゾスは「Day 1 Families Fundは、緊急に助けを必要としている若い家族を支援するためにシェルターを用意したり食糧を提供したりと、実際に思いやりを持って動いている団体や市民グループに毎年リーダーシップ賞を授与する」と述べている。

それとは別にDay 1 Academies Fundがあり、低所得者が多く住むエリアでモンテッソーリ教育に基づく無料の幼児教育施設網を展開する。

ベゾスは、この教育施設は“Amazon と同じ理念”で運営するとしている。その理念とは、ベゾスにとっては顧客中心を意味する。

この基金の名称 “Day 1”は、ベゾスの哲学“初心を忘れない”からきている。

経済的に恵まれていない子どもたちのための無料の教育施設網を築き、ホームレスのニーズに応える組織を支援するために資金を拠出するのは紛れもなく善行だ。しかし、こうした個の取り組みが、ホームレスや教育機会の欠如という全体にかかる問題を改善するのに効果的かは定かではない。

おそらくベゾスは、Amazonの従業員だったVickie Shannon Allenが職場での事故により職を失い、ホームレスになったことに関するレポートを目にしたことで、国に広がるホームレスの苦境に向き合う気持ちになったのだろう。

ホームレスのためのシェルターや低所得者向けの住宅の費用を賄うことを目的とした新税の導入をシアトル市が検討したが、Amazonがこの税の標的になった後に、ベゾスがこうしたホームレス問題に取り組むのはなんとも深遠だ。

法案を廃止にするためのAmazonの取り組みについてはFortuneが詳しく報じている。

Amazonは、原案では従業員1人あたり500ドルを課すとしていた税に反対した。不満の意を表明するために新タワーの建設を中止し、ダウンタウンにある立派なビルに確保していた72万2000平方フィートもの賃貸を又貸しするかもしれない、とほのめかした。そして市議会が275ドルに減額した税を承認したのち、Amazonはタワーの建設を再開した。しかし、法案に反対したグループNo Tax on JobsにはStarbucksや他の地元企業も資金を提供し、グループは税廃止の投票のために署名活動にかかった費用30万ドルを調達した。採決後の声明で、Amazonの副社長Drew Herdenerは「雇用創出への税を廃止するという今日の市議会の採決結果は、地域の経済発展のために正しい判断だった」と述べた。

今回の基金設立で、ベゾスは社会貢献のための基金活動をしている途方もなく金持ちの人々(参照:チャン・ザッカーバーグ、ゲイツ基金、そしてウォーレン・バフェット)の長いリストに加わった。

億万長者が社会への貢献を義務ではなく贈り物として行うのは、構造的問題の壁を超えた博愛精神の長い歴史の一部である。

新基金に関するベゾスのツイートは以下の通りだ。

イメージクレジット: Drew Angerer

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(翻訳:Mizoguchi)

LittleBitsが、音楽や宇宙などを探究する3つのキットを投入

LittleBitsは多忙にしている。ニューヨークに本拠を置くこの教育用ハードウェアのスタートアップは、最近アベンジャーズをテーマとした新しいキットと、初の買収を発表した。本日(米国時間9月12日)の朝、同社は3つの新しいキットを発表した。ちょうど夏休みが終わり「学校に戻る」時期に合わせた形だ。

その名前が示すように、Base Inventor Kit(基本発明家キット)は、LittleBitsのモジュラー製品のサンプルを知りたい人向けの、エントリレベルのセットだ。発表によればその価格は100ドルで、10個のビット(LittleBitsのモジュラー部品のこと)を含み、同社の中でも安い方の完全キットの1つとなる。

そのキットで作成できる、あらかじめデザイン済みの作品が沢山用意されているが、その中には音声制御ができるロボットハンドなども含まれている。これがLittleBitsであるが、全ての利用者は細々とした部品を使って自分自身のビジョンを作り上げることも奨励されている。他に組み立て可能なものとしては、スマートランプや侵入者警報装置などが挙げられる。

Electronic Music Inventor Kitは、同社が音楽作成のために注力しているSynth Kit(Korgからライセンスを与えられている)と、組み合わせることができるものだ。今回発表されたのは、8つのビットを使って構成されたキーター(ギターのような形状のキーボードのこと:Keyboard + Guitar)である。子供たちはその形状を組み替えて、例えば電子ドラムキットを組み立てることもできる。

130ドルの、Space Rover Inventor Kit(惑星探査機発明家キット)は一番値段が高く、間違いなく最もクールな製品だ。惑星探査機は30のアクティビティを行うことができ、15個のビットから構成されている。それは、探査機を制御し、宇宙競争の歴史についての色々な知見を提供してくれるアプリとセットで提供される。

新しいキットはまた、最近買収したDIYによって運営されている、教育プラットフォームであるJAM.comのオンラインコースも利用する。

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(翻訳:sako)

LittleBitsが子供教育コミュニティを運営するDIYを買収

LittleBitsが初めての買収を行う。ニューヨークに拠点を置くこの教育用ハードウェア会社は、子供のための教育的ソーシャルネットワークであるDIY.coの買収に合意した。VimeoのZach Kleinによって2011年に共同創業された、このサンフランシスコを拠点とするソフトウェアスタートアップは、オンラインコミュニティのDIY.orgと、サブスクリプションベースの蒸気教育プラットフォームjam.comを運営している。

「何年にもわたって、私たちは沢山の買収、戦略的提携、合併を検討してきました」こうTechCrunchに語るのは、littleBitsの創業者でCEOのAyah Bdeirだ。「私たちは常にそうした案件を積極的に探しています。でもDIY、つまりZachとそのチームは、まるで夢のような取り合わせでした」。

DIYのプロダクトは、littleBitsのプロジェクトを推進するための、ソフトウェア基盤としての役割を果たす。まず手始めに、同社はlittleBitsのキット向けのソフトウェアによる解説書を提供する予定だ。この解説書はこの秋に登場する新しい3種のキットも取り扱う。それらは、littleBitsが最近リリースしたアベンジャーズキットに続くプロダクトになる予定だ(アベンジャーズキットはDisneyアクセラレーターコネクションを利用した同社2番目のプロダクトである)。

そこから始めて、DIYのソーシャルネットワークと、何百時間にも及ぶオンライン解説ビデオが、littleBitsの長期ゴールである、STEM教育ツールを用いた子供たちのエンパワーメントになることはほとんど明らかだ。

「私たちは子供たちが子供たちを教える環境を作り出しているのです」とKleinはTechCrunchに語る。「それは当初からの私たちの使命なのです。教育に対してお仕着せのアプローチを用意するのではなく、子供たちが他の子供たちのために学び方を創造することのできる世界を作ることが。私たちは、他の子供たちが発見して辿ることができる道筋を、子供たち自身が作り上げられる環境を構築しています」。

DIYはサンフランシスコのオフィスにとどまるが、そのことで多くの投資家が拠点とする西海岸地域におけるlittleBitsの存在感が、増すことになるだろう。会社名とJamのようなサブブランドもそのまま残される。そのことでlittleBitsは何年にもわたって作り上げられてきたブランドの名声を活用することができる。そうした活用できる資産には、55万人の登録ユーザーによってアップロードされた150万個のプロジェクトも含まれる。

DIYの15名のチームもそのまま残り、littleBitsの100名以上の従業員の仲間として加わる。

「彼らの専門性は、まさに補完的な関係にあります」とBdeir。「Zachのチームのスキルセットは、ソフトウェアプロダクトとコミュニティ構築、そしてコンテンツ作成という点に強みがあります。それらは、私たちがあまり多くの専門知識を持っていないものです。もし私たちが未来について強気でなかったなら、私たちがこうしたやりかたをとることはなかったでしょう。これは、世界の遊びの会社であることを通して、世界の学びをリードする存在になるための、より多くの積極的なステップへの始まりなのです」。

LittleBitsが買収などの手段を使って会社を成長させることで、その6500万ドルの資金の一部を使い始めたことは明らかのようだ。DIYの場合には、この買収は確かに補完的なものだ。

「この組み合わせは、それぞれミッションを追うブランドを組合せたというだけではありません」とTechCrunchに語ったのは、littleBitsの投資家であるTrue Venturesの共同創業者のJon Callaghanだ。「これは、PelotonやNetflixのような消費者ブランドの中で起きている、上質のコンテンツが重要だと再び認識されている、大きな流れを反映したものなのです」。

契約条件は明らかにされていない。

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(翻訳:sako)

GoogleのClassroomがデザインを一新、先生のための便利機能も

Googleが、教師と児童生徒のための学習管理システムClassroomを立ち上げたのは、もう何年も前だ。9月の新学年を控えた今日(米国時間8/7)Googleは、Classroomのデザインを一新し、ルックスをリフレッシュするとともに、教師のための新しい機能をいくつか導入した。

たとえば、新しくなった成績ツールは、Google DocsのファイルだけでなくOfficeやPDF、ビデオなどさまざまなファイルタイプを扱える。また、児童生徒は同じ間違いを繰り返すことが多いので、先生は“コメントバンク(銀行)”というものを作っておいて、よく使うフィードバックをすぐに送れるようにできる。Googleによると、これによって、(機械的な対応に時間と手間を取られないので)、児童生徒へのよく考えた対応ができるようになる。

先生のための新しいトレーニング教材サイトができたので、Classroomを使うための教材の発見選択にあまり時間を取られなくなる。

また、新たにできた“Classwork”というページでは、先生が宿題を、グループ、モジュール、ユニットといった単位でまとめることができる。これにより前のクラスでやったことを、新しい担当クラスで容易に再利用や部分的変更ができる。また通知などの音に邪魔されたくないクラスでは、それらをoffにできる。

Googleによると、今度からClassroomは、小テストを作るGoogle Form使えるようになり、児童生徒を小テストに集中させるためのロックドモードも使える。またデバイスを管理するためのChrome OSのアドミン機能の一部も、利用できる。

誰にとっても良いニュースとしては: Docsのマージンとインデントの扱いが改良され、MLA準拠の文書を作りやすくなった。MLAか…、アメリカの学校の先生は、たいへんだね。インデントの改良は、秋から発効する。

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

月額1950円で自分だけの“AI先生”が最適な問題を出題、タブレット型教材「Qubena Wiz Lite」公開

AIが個人個人の得意・不得意を分析し、解くべき問題へと誘導するタブレット型教材「Qubena(キュビナ)」。同サービスを展開するCOMPASSは7月31日、この仕組みを家庭でも気軽に利用できるiPadアプリ「Qubena Wiz Lite(キュビナ ウィズ ライト)」を公開した。

Qubenaに関してはこれまでも何度か紹介している通り、生徒一人ひとりの問題の解き方や間違え方をAIが分析し、数万問の中から個々に合った最適な問題(簡単すぎることもなく、難しいすぎることもない)を出題してくれるサービスだ。

現在は小学算数と中学数学に対応。ペンを使ってタブレット上に手書きするスタイルで、定規やコンパス、分度器を使った作図もでき、タブレット1台あれば全ての学習が完結する。

間違え方によって次の問題が変わるのはもちろん、その単元の基礎となる部分でつまずいているような場合には、学年をまたいで本来解くべき問題へと誘導してくれるのが特徴。COMPASSで執行役員を務める坂井祐太氏の話では、このような仕組みによって「自分が解ける問題だけを解いたり、反対に難しすぎる問題ばかりに挑んでやる気を失ったりすることもない。モチベーションを保ちながら自信をつけていくことができる」という。

結果的に効率的な学習をサポートできるため、自社運営の学習塾では中学校の数学1年分の学習範囲が平均32時間で修了するという成果もでているそうだ。

これまでCOMPASSでは河合塾や練成会といった学習塾にQubenaを提供しているほか、自社運営の塾やフランチャイズ教室で同サービスを活用。また個人向けのプロダクトとして、Qubenaの教材と講師のチャットサポートをセットにしたオンライン家庭教師サービス「Qubena Wiz」を展開してきた。

今回リリースしたQubena Wiz Liteは、月額9800円で提供しているQubena Wizから教材部分だけを切り出して、月額1950円で提供するというもの。

「Qubena自体がまだまだ成熟しておらず、知名度も高くない段階。体験して初めて使い勝手がわかるプロダクトなだけに体験者を増やすことが目標だったが、月額9800円というのは価格面のハードルが高く想定ほど増やせなかったのが課題となっていた。アプリのみを提供することで価格を抑え、体験のハードルを下げていきたい」(坂井氏)

今までよりも安い価格で提供するといっても、アプリの機能自体は変わらず小学算数と中学数学をカバー。保護者がサイトから学習履歴や達成状況を確認することも可能だ。

ユーザーの要望によってQubenaを導入する学習塾やフランチャイズ教室を紹介することも、オンライン家庭教師サービスを紹介することもできるだろう。現在Qubenaのユーザー数は1.7万人とのことだけど、今回の新サービスは「ユーザー数を増やすための窓口のひとつ」(坂井氏)として機能することも期待されているようだ。

なお運営元のCOMPASSは2012年12月の設立。2015年6月にインフィニティ・ベンチャー・パートナーズと個人投資家から4000万円、2017年3月に7人の個人投資家から2.2億円、2018年4月に伊藤忠テクノロジーベンチャーズなどから6億円を調達している。

Kanoのハリー・ポッター・キットで70以上の“魔法”をプログラミングできる

Kanoは、文句なしのサクセスストーリーだ。最初はKickstarterのプロジェクトだったが、そのRaspberry Piのプログラミング・キットを昨年までに20万以上も売った。さらに2017年には2800万ドルの資金を調達し、Sesame Street(セサミ・ストリート)のSesame Venturesからも支援された。

今日(米国時間7/23)同社はまたひとつ、子どもの好きなキャラクターをキットに加えるライセンスを発表した。しかもそれは、セサミ…の場合と違って、ハードウェア製品が伴っている。そのHarry Potter Kano Coding Kit(ハリー・ポッターKanoプログラミング・キット)はしかし、標準のキットにキャラのブランドをくっつけただけのものではない。

そのシステムには“build it yourself”(自分で作りましょう)という魔法使いの杖があって、ジャイロスコープや加速度計、磁力計などを使って画面上のプログラミングのコンテンツと対話する。70あまりの“魔法の課題”(wizard challenges)と呼ばれるプログラミングの演習課題は、ハリー・ポッターのいろいろな知財を利用している。コードが行なうアクションと杖の動きを、子どもたちはいろんなプログラミングで試行する。たとえば、杖を上げたら、フクロウが現れる、とか。杖を振ったら、ベルが鳴る、とか。いろいろだ。

このキットは、ハリー・ポッターのブランドが子どもの理科系学習を助ける初めてのブランドライセンス製品だ。それはiOSとAndroidのタブレット、そしてWindowsとMacのコンピューターに対応している。今予約を受けているが、発売は10月1日、価格は100ドルだ。Kano Computer Kitの半分のお値段だね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Classroomの小テスト機能がChromebookのロック機能(よそ見禁止)を借用

今週はシカゴでInternational Society for Technology in Education〔仮訳: 国際教育技術協会〕のカンファレンスが行われていて、テクノロジーの大物たちの製品も紹介されている。Googleはそこで、Classroomの重要なアップデートを発表した。この、ブラウザー上で利用する教育ソフトは、同社によると、今では世界中で“3000万以上の”児童生徒が使っている。

今回のアップデートの中でいちばん目立つのは、小テストのコントロールだ。このGoogle Forms Quizと呼ばれる機能に、“ロックモード”が加わった。このモードを指定すると児童生徒は、答を出すまではWebをサーフィンしたり、アプリを開いたりできない。テストをしているとき、よそ見ができないようにするためだ。

実はChromebookには教室だけで使う管理機能つきの機種(managed Chromebooks)があり、Classroomのロックモードはそれからの初めての借り物だ。だからこれからは、Chromebookだけでなく、Webを見れるどんな機種の上でもロックを利用できる。このロックモードのようなことを、教室の管理者(担任教師など)が自力で設定しようとするとたいへんな作業になるが、これからはClassroomの標準機能として簡単に利用できる。

教師と児童生徒が勉強〜授業のために共有するベース・ページとして、Classworkページというものがある。このページの上で、児童生徒が質問したり、先生が宿題を出したりする。これまではその上で、いろんな話題が日付順に並んでいるだけだったが、これからは話題別や教科別にまとめることができる。また、新たにできたPeopleページでは、教師が仲間の教師や新たな児童生徒、小使さんなどをそこに加えられる。これらのほかに、Streams機能やシステム設定のページも、新しい機能が加わった。

このカンファレンスでMicrosoftは、BBCや、Minecraft: Education EditionのAquatic DLCなどのパートナーの、新しいレッスンプランを発表した

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleの大学情報検索が便利になった(米国のみ)

本日(米国時間6/12)、Google検索が改訂され、学校名を検索すると大学のデータが前面に押し出されるようになった。これは以前Googleが、求職検索で行ったことと同じ発想だ。今回Googleは大学の見つけにくいデータを集約し、一つのウィジェットにまとめて表示する。

ただし、対象は四年生大学のみ。このためコミュニティーカレッジのデータを探している人には、新ツールは役に立たない。

費用、入学条件、卒業率、取得可能学位、学生に関する統計情報などや、卒業10年後の典型的年収といったデータを集めることは、学生にとって非常に時間がかかる作業だ。この新ウィジェットは、これらのデータを全部まとめてサイドバー(デスクトップの場合)かページの先頭(モバイルの場合)に表示する。

Googleはこのデータを主に米国教育省の大学スコアカードおよび総合中等後教育データセンターから入手している。また同社は調査会社や非営利団体、高校のカウンセラーや入学専門家らとも協力して新たな体験をデザインしたと言っている。

新機能はすでに公開済みで、米国内の四年生大学を検索すると自動的に表示される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GitLabのハイエンドの利用プランがオープンソースのプロジェクトと教育機関に無償提供

GitHubがMicrosoftに買収されたことに多くのデベロッパーが深い不安をいだき、その多くはGitHubに代わるものを探している。候補の一つがGitLabで、同社も鉄は熱いうちに打つことに決めたようだ。今後より多くのデベロッパーが同プラットホームに集まりやすいようにGitLabは今日(米国時間6/5)、セルフホスティング・タイプのGitLab Ultimateプランと、そのGitLabがホストするGoldプランを、オープンソースのプロジェクトと教育機関向けに無料にした。

GitLabのCEO Sid Sijbrandijはこう語る: “教育機関やオープンソースのプロジェクトは、自分たちのソフトウェアプロジェクトのセキュリティやパフォーマンス管理が完備していない場合が多い。幸いにも今のGitLabは業績も良く、多少の余裕があるので、これらの重要なコミュニティにGitLab UltimateとGitLab Goldの両プランの完全な機能集合を無償でご提供できる”。

GitLabに移行することへの関心は今とても強くて、きのうのGitHubのニュースが流れて以降同プラットホームには14300あまりのユニークビジターがあり、そのデベロッパーたちはGitLab.com上に10万以上の新たなリポジトリをオープンした。その多くがGitLabの無料で制約のあるCoreプランで登録したが、それは基本機能はすべて揃っているものの、大型のプロジェクトには向いていない。

しかしGoldとUltimateは、通常一人あたり月額99ドルの有料制だが、コードリポジトリとしての基本機能のほかに、ロードマップの公開や、依存性とコンテナのスキャン、Kubernetesクラスターのモニタリング、そして近い将来、ライセンスポートフォリオの管理が加わる。

ただしGoldとUltimateプランを無料で利用する場合はサポートが含まれない。サポートを必要とするデベロッパーやオープンソースプロジェクトは、別途一人あたり月額4ドル95セントを払えばよい。

もうひとつの制約は、教育機関(学校、大学)はOKでも個々の学生には適用されないこと。その理由をGitLabは、GitLab側の管理の負担を軽減したいため、と言っている。“あなたが学生であなたの教育機関がGitLabに登録していない場合は、GitLab.com上の公開されているプロジェクトのすべての機能や、プライベートなプロジェクトの無料機能を利用できる。それ以外は有料になる”、ということだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

UdacityとGoogleが新卒や中途転職者のための無料のキャリアコース12種を開始

さまざまなオンライン教育学習コースを提供しているUdacityが今日、Googleとの新たなパートナーシップにより、新卒や中途転職者向けの無料のキャリアコース数種発表した。無料のキャリアコースはUdacityにとっても初めてで、受講者が新しい職を得やすくすることが目的だ。それは新卒者の初めての就職と、中途転職/中途採用の両方である。

両社は3月に立ち上げた“Networking for Career Success”(キャリア成功のためのネットワークづくり)コースでこの方式を試行した。そのときは、同じくGoogleとのパートナーシップ事業コースであるデベロッパー育成奨学コースGrow with Googleの6万名の受講者を対象とし、今ではそれは今回の12種のキャリアコースのひとつになっている。

コースのテーマは多岐にわたり、履歴書のリフレッシュやカバーレターの書き方もあれば、GitHubのプロファイルの最適化、LinkedIn Networkネットワークの強化などもある。もちろん、技術者募集の面接に備える“Data Structures and Algorithms in Python”やSwift言語のコースなど技術習得のコースもある。

“次世代の人材たちは非常に多様なスキルを持った状態で労働市場に入ってくるが、しかし彼らが直面するのは多くの競合者と雇用環境の急速な変化だ”、とUdacityのキャリアコース担当VP Kathleen Mullaneyは書いている。“空いている職をめぐる競争に負けないためには、必要なすべてのリソースを確実に習得しなければならない。しかもこのようなサポートを必要としているのは、彼/彼女一人ではない。キャリアの路線変更を求めている中途転職のプロフェッショナルや、仕事に復帰したいと願っている中高齢者、そのほかさまざまなタイプの求職者たちなど、すべての人にとってこれらのコースが役に立つ”。

Udacityは前から企業とパートナーしているから、Googleと再びパートナーしても意外ではない。Google自身は、Udacityとその競合者Courseraの両方と数年前からパートナーして、キャリア指向のコースや、本格的な技術者育成コースを立ち上げている。それらは、プログラミング入門ITスキル機械学習専門コースなど、さまざまだ。

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GoogleがG Suite for Educationの無料利用を家庭学校共同事業にも提供

Googleが今日(米国時間5/24)、G Suite for Educationサービスの無料利用を家庭と学校の共同活動に対しても認める、と発表した。そのような共同事業に参加している親と教師は、数週間後にこのサービスにユーザー登録できる。

G Suite for Educationには、Googleの通常のオンライン生産性ツールがすべて含まれるほかに、Classroomのような教育向けサービスもある。Google ClassroomはG Suiteユーザーなら誰でも利用できるが、G Suite for Educationの登録ユーザーになるためには、学校や校区との公的な関係が必要である。そこで家庭と学校の共同事業はメンバーのステータスを確認でき、その中からG Suite for Educationにアクセスできなければならない。

ホームスクーリングを支援する非営利団体Home School Legal Defense AssociationのDarren Jonesが、今日の発表声明でこう述べている: “テクノロジーのおかげで、家庭と学校の共同事業を推進する教師たちは宿題を授業と並行して気軽に作ったり、その一部を簡単に変えたりできる。児童生徒たちは地理的に離れていても一緒に勉強でき、みんなが共通のフォーマットでコラボレーションできる。このような可能性があるため私は、今年Googleと密接に協働して、家庭学校共同事業が一般の学校と同じくG Suite for Educationにアクセスできるよう努力した”。

Googleは最近の数か月、いくつかの家庭学校共同事業でこのプログラムをテストした。グループがある種の学校のように機能し、フォーマルだったりカジュアルだったりタイプもさまざまだから、このような総合的なツール集合に共有アクセスできることは、きわめて有益だろう。

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Apple、視覚や聴覚に障害のある生徒向けにプログラミングレッスンを提供

今日(米国時間5/17)午前Appleは、Everyone Can Codeの新たなカリキュラムを開発し、視覚あるいは聴覚に障害のある生徒を教える学校にSwiftプログラミングを導入すると発表した。現在、カリフォルニア、ニューヨーク、フロリダ、イリノイ、マサチューセッツ、およびテキサス州の計8校が対象。

「Appleのミッションは製品をできる限りアクセシブルにすること」とCEOのTim Cookが発表で言った。「Everyone Can Codeを作ったのは、すべての生徒にテクノロジーの言語を学ぶ機会を得る権利があると信じているからだ。われわれはEveryone Can Codeを世界中のもっと多くの、障害のある生徒たちを教える学校に届けられることを願っている。」

ニュースリリースによると、レッスンはAppleのアクセシビリティー機能を利用している生徒向けに拡張され、教師の支援の必要度に応じて個別にカスタマイズできる。ボイスオーバーが重要な役割を担い、視覚に障害のある生徒のために画面上の指示を順次読み上げる。聴覚に障害のある生徒のために、新しいSwiftカリキュラムは字幕やLEDフラッシュによるアラート、iPhone互換の補聴器などを活用する

また同社は今日のGlobal Accessibility Awareness Day[アクセシビリティの祭典 2018]を記念して、同社の販売店および事業所でイベントを開催する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

クローンの攻撃! 偽レゴを買って作ってみたら、その結果は……

レゴは高価で、子どもたち、とくにウチの子どもはそれをたくさん欲しがる。我が家の地下室は、大きなオモチャ屋の返品部門のようで、端から端までオモチャで埋まっている。なかでも目に付くのは、小さな組み立てブロックのどこまでも広がる地雷原だ。しかし、私たちはいろいろなものを組み立てては、ごっこ遊びを楽しんでいる。末っ子のGuthrieは「スター・ウォーズ」が大好きだ。しかし、レゴは高い。「スター・ウォーズ」のキットはなかでもいちばん高い。どうしたものか? おじいちゃんおばあちゃんからの年末のプレゼントに欲しいものリストに加えておくか。バラバラになって、その破片や人形たちが何マイルにもわたって散乱する船に何百ドルも支払うのか? それとも、なんでも見つかる安心の場、インターネットで「Lepin」(レピン)を探すか?

遠い昔はるか彼方の銀河系でLego (レゴ)のコピー商品が数々あった。なかでも人気が高かったのは、レピンというメーカーが作っていたもので、私がそれを初めて知ったのは、「ファーストオーダーのタイファイターのセット」の驚くほど完璧なレビュー動画を見たときだった。この動画では、レゴとレピンをじつに詳細に比較していた。しばらくの間レピンは、「スター・ウォーズ」の予告編や、子どもたちが好きなYouTubeチャンネル「Bad Lip Reading」を抑えて、我が家の一番人気となった。子どもたちは、あの動画のゆっくりで一定したペースに心を奪われていた。私は、レゴを買うよりずいぶんお金が節約できるという考えに心を奪われた。

コピー商品に関するモラルや法的問題に敏感になる方もいるだろうが、わかって欲しいのは、私はレゴの価格はそれ相応のものだと理解しているということだ。レピンのセットを組み立てたあと、レゴがどれだけ丁寧に作られていて、製品としての満足度が高いことを思い知らされた。レゴなら、飛行中に分解することはない。とは言え、これはひとつの実験だ。この大胆にも完全コピーされた製品が、普通の茶封筒に入って送られて来たことに驚いた。不要品交換会で買ったルイスやロレックスの偽物とは違い、レピンのキットは、ひとつひとつのブロックがオリジナルのコピーになっている。しかし、いくつかの大きな問題があった。

私はAlibaba でタイファイターのキットを購入した。これは、私のノスタルジアのど真ん中のボタンを押し、子どもたちの興奮のボタンを押した精密だが高価で買うのを諦めたモデルのコピー版だ。私はこのタイファイターを組み立てる。科学のためだ。

キットは価格が約5200円、送料は約1300円で、2週間後に届いた。茶色いクッション入りの封筒の中に、説明書と小さな袋に小分けされたブロックが入っていた。わかりやすい分類がされているわけではなく、大きなブロックが一塊になり、小さなブロックが、いくつかの小袋に詰め込まれている。袋に順番などは書かれておらず、説明書にも、どれを先に開けろとは書かれていない。とにかく、全部いっぺんに開けてしまって、作り始めるのがよさそうだ。

まず目に付くのは、射出成形の痕跡がやや凹んでいる出っ張りの先端が、まったく滑らかになっていることだ。そこには「Lego」の刻印がなく、不安になるほどツルツルだ。本物のレゴの表面をサンドブラストで磨いたような感じだ。ミニフィギュアにもちょっと問題がある。顔はレゴのものに比べると、シャキッとしない。アクセサリーも同様だ。たとえば、パイロットのヘルメットから出ているホースが、変な風につながっている。こういうところでコストを削減しているのだろうが、簡単に外れて、すぐに紛失してしまいそうだ。

ブロックの整理をしたら、いよいよ組み立てだ。ここでまた、コスト削減による問題に突き当たる。説明書では、使用するブロックだけがカラーで示され、あとはグレーで薄く印刷されている。だから、組み立て中に、それがどのような形になるのかがわからない。内部を組み立てるときは、とくにわかりづらい。さらに、説明書のステップ数がやたら多い。レゴの説明書では、1ページに1つか2つのステップというペースにレイアウトされているが、こちらはぎゅーぎゅー詰めなので、混乱してしまう。

組み立てには2日かかった。息子がほとんどを組み立てたが、最後は私が介入した。私もやってみたかったし、息子は飽きてしまったからだ。そしてその直後、私たちはレピンの致命的欠陥に気づくことになる。モデルが崩壊してしまうのだ。

私の義父は、射出成形でオモチャを作っていた。彼はよくレゴのことを褒めていた。レゴは頻繁に型を壊して新しく作り直している。だから、どのブロックもきっちりしてて、きれいで、真っ直ぐなのだと、ことあるごとに聞かされきた。製造工程において、型はもっとも高価なものだ。作るのに何千何万ドルもかかる。レゴのような複雑な型ともなれば、製作にはかなりのコストがかかる。プラスティックの知識から見る限りでは、レゴ社はそこに金を惜しんでいないということだ。

レピンは違う。

組み立てを始めると、真っ直ぐなはずのブロックが歪んでいたりする。ヒンジはきっちりはまらない。大きな板はサイズが合わない。組み立てながら、本当にこれらはひとつの塊でいてくれるのか心配になってくる。最後にはバラバラになるのではないかと。たとえば、このモデルでは、翼に埋め込まれた4本のバーをつなげるために、小さなU字型のクランプが4つ、両サイドに飛び出る形になるのだが、このクランプがきちんと入ることもあれば、入らないこともあり、入らないときは翼が分解してしまう。組み立て直すのに10分かかる。乱暴に扱うような遊びには使えない(というか、どんな遊び方でも無理だろう)。パイロットを乗せるためのハッチは、完全に閉じると外れてしまう。あのデンマーク製の愛すべきレゴ

の許容差は、ここにはない。棚の上に飾っておくしかなさそうだ。

もし、あなたもあなたのお子さんも、あまりよく見えない高い棚の上に置いて眺めるだけで満足できるなら、このレゴのコピー製品を試してみるといい。ただし、ガッカリすることは覚悟しなければならない。これは実物に近いクローンではあるが、小さな違いが積み重なって、やがて大きな問題に発展する。このタイファイターは、今はヤドカリの檻の隣に、触らないようにして置かれている。ポー・ダメロンのXウィングファイターがストームトルーパーに定期的に攻撃を加え、他のレゴたちは、基地や家やマインクラフトの冒険などに作り変えられている中、遊ばれない唯一のオモチャが、レピンのキットだ。

いい勉強になった。たしかに金は節約できるが、その必要はあるのだろうか? レゴは高すぎるし、子どもたちも、あまり強くレゴで遊びたいと言わないで欲しいとは思う。しかしそれでは、子どもたちに手で触れるもので遊ぶことの価値や、組み立てブロックで物を作ることの意味を教えることができない。私は、自分でタイファイターを買って、自分で組み立てる力があるなら、レゴで遊びたいという子どもを制止したりはしない。結局、レゴは最強なのだ。ミニフィギュアには叶わない。

レピンを買うべきだろうか? 私の中のブランドの熱狂的な擁護者は「ノー」と言っている。しかし、経費を節約して、子どもにコピー商品を組み立てさせたいと考えるなら(それを使って遊ぶことはできないが)、このC-3POまがいの世迷い言は忘れて欲しい。あなたの選択に、フォースがともにあらんことを。

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(翻訳:金井哲夫)

機械学習研究者2000人が、Natureの新しい有料論文誌への投稿を拒否

世界一流の科学論文誌であるNatureは、Machine Intelligence(機械知能)の出版物を発行する計画を発表したが、研究者らは喜んでいない。この分野はオープン・アクセスの論文誌がうまく回っている ーー 何十年もの間誰もが避けようとしてきた有料アクセスモデルに今更かきまわされたくない。2000人以上の研究者が、投稿しないと宣言する書類に署名した。

今、学術出版業界は騒動の渦中にある。オープンアクセスの学術誌とその支持者たちは、Science、Natureといった名だたる守旧派や、Elsevier、Springerなどの有料サイトと戦っている。一方でSci-Hubなどのサイトは、有料雑誌のデータを解放するサービスを(もちろん違法に)提供し、今やなくてはならない存在となっている。

以下の声明文は、オレゴン州立大学名誉教授で、International Machine Learning Society(国際機械学習協会)の創立者・代表であるTom Dietterichから送られてきた。

「機械学習分野は無料でアクセス自由な研究環境の先端を走ってきた。将来の機械学習にとってクローズドなアクセスや著者手数料のかかる出版物の出番はない。この新しい雑誌を機械学習コミュニティーの記録保管場所として認めることは、後戻りだと私は信じている」

声明は同コミュニティーが過去にも有料論文誌に反対したことや、現在の主要論文誌が対価を請求していないという事実を挙げた。「以下のリストに載っている研究者は、この新しい雑誌に、投稿も査読も編集もしないことを宣言する」

現在世界中から2300件近い署名が集まっている。学生、教授、研究員、建築家、技術者らの名前が満載だ。Google、Intel,Amazon、Microsoft、IBMなど世界有数企業を代表する人たちの名前もある。

機械学習が本質的に有料アクセスと相容れないわけではない、とDiettrichがメールで言った。むしろ、注目されるようになったのがごく最近だったために、無料でオープンアクセスの雑誌が初めからより良い選択肢だったと言うべきだろう。

「われわれの研究コミュニティーは幸いにも無料かつオープンアクセスの学術出版への期待を確立することができたが、他の多くの科学、数学の分野も同じ方向に進んでいる」と彼は書いた。

Natureがこのようなやり方で関心を示したことはこの分野が有望であることを意味しているのかと尋ねたところ、「これはNature Publishing Grouptがこの比較的新しい研究分野が金になると信じしていることの兆候だ」と教授は答えた。

どうやら決意は広く支持されているようだ。「私の印象では、主要な大学や企業のほとんどから優秀な人たちが参加している」と彼は締めくくった。

それでもNatureは強い影響力を生かして論文を集めるかもしれないが、この分野のかなりの人数の研究者から無視されることになりそうだ。読者の中に賛同する人がいれば、リストに名前を追加されたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

任天堂の教育おもちゃNintendo Laboを実機レビュー――専属テスターの評価は最高〔ビデオ〕

Nintendo Laboは任天堂が最近発売した子供向け教育おもちゃだ。子どもたちはSwitchとダンボールを組み合わせてロボット、ピアノ、釣り竿などさまざまな機能を持つガジェットを作ることができる〔TechCrunch Japanの紹介記事〕。

今回われわれは想定されるユーザーによるテストを実施した。TechCrunch専属おもちゃテスター、キャスパー、ミラ、ガスリーの3人がクールなSTEM(科学、テクノロジー、数学)教育システムの評価にあたった。3人はダンボールを切り抜き、折り畳むなどして1時間にわたってハンズオンでテストを続けた。その結果、3人のテスターは一致して(少々偉そうな口調だったが)「パーフェクト」という結論となった。任天堂が「既存の箱を抜け出して思考する」のを見るのは楽しい。

上は任天堂による紹介ビデオ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

米国アシュランド大学、「フォートナイト」プレーヤーに奨学金を提供

米国中西部の大学が、全米一のFortniteプレーヤーを同大学のeスポーツ代表チームに勧誘するべく、有望選手に奨学金を出す。

オハイオ州のアシュランド大学は、熱狂的人気のバトルロイヤルゲームを、同大学が今秋開講予定の競技eスポーツプログラムに組み込む。ゲームはFortnite以外に、League of Legents、Overwatch、Counter-Strike: Global Offensive、およびRocket Leagueが現在競技用タイトルとして採用されている。興味のあるゲーマーはこのフォームでプログラムに申し込める。

「Fortniteは、コアなゲーマーとカジュアルなゲームファンの両方に人気がある」と同大学のeスポーツヘッドコーチ、Josh Buchananがリリースで言った。「自分たちのスキルをより競争の激しい舞台で見せたいと思っているゲーマーたちに、このプラットフォームを提供できることを大変嬉しく思う。Fortniteは、プレーヤーがクリエイティブかつ革新的になり熟練したスキルを見せられる環境を提供するゲームだ」

同校に入学しアシュランドキャンパスの寮に入るための正規費用は3万1284ドルなので、4000ドルの奨学金は悪くないインセンティブではあるが、おそらくこれは、オハイオ州のアシュランド大学に行く別の理由のある人に最適なプログラムだろう。

このタイトルに対するゲームコミュニティーの反応はきわめて良好だ。これはゲーミングサイトで最も多くストリーミングされるゲームでもあり、数百万人が同時にプレーしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook