iOSのカメラアプリHalideは写真の位置データを削除できる、セルフタイマーもサポート

iOS用の高度なカメラアプリHalideは、AppleのデザイナーだったSebastiaan de WithとTwitterのエンジニアBen Sandofskyが昨年ローンチし、そして今日(米国時間4/30)はこれまでで最大のアップグレードを発表した。このアップグレードには、セルフタイマーや、写真レビュアーの新設計、障害者等向けアクセシビリティの改善、などが含まれる。でも、おそらく、今回の最良の機能は、写真のプライバシーの保護だろう。写真を他と共有する前に、その写真のメタデータから位置情報をなくせるのだ。

Halideがとくに優れているのは、プロフェッショナルなカメラ機能を簡単なジェスチャーで使えることだ。だからアマチュアにもプロにもどちらにとっても、魅力的なアプリだ。

今ある主な機能は、手動の焦点調節ダイヤルや、その逆の自動焦点モード、RAWとJPGをサポート、グリッド/レベルツール、ライブのヒストグラムなどだ。

そして今回のアップデートで、Apple Watchコンパニオンなど、さらに便利な機能が加わった。

Apple Watchのアプリをインストールすると、リモートでフレームを決めたり、Halideのシャッターを切ったり、タイマーをセットしたりできる。つまり、自分の手首から撮影をコントロールできる。

Apple Watchがなくても、セルフタイマー機能がある。設定は3秒、10秒、30秒の三種類だ。起動するとシャッターボタンが押された状態になり、ボタンの近くのアイコンにカウントダウンが表示される。

フォトレビュアーも新しくなった。撮影済みのグリッドをスクロールして、そこからすぐに撮影状態に戻れる。

アクセシビリティの改善ではDynamicとBold Typeが加わり、VoiceOverがサポートされた。Halideの作者たちによると、30秒のタイマーもアクセシビリティを意識した結果だ。素早く動けない人でも、利用できるように。

しかし、今回の最大の変化は、写真のプライバシーだ。

今の写真には、大量のプライベートデータが含まれていることを知らない人や、忘れている人は多い。写真ファイルのメタデータには、カメラやレンズやフラッシュに関する情報や、日付時刻、写真の位置情報などが隠されている。そんな情報は、共有したくないと思うこともあるだろう。Webやソーシャルメディアにポストするときには、とくに。

今度のHalideでは、トグルスイッチのon/offで位置データを削除できる。それにより、FacebookやInstagramやWhatsAppなどに写真を投稿するとき、個々の写真ごとに、位置の共有を制限できる。

アプリのダウンロード数は公表されていないが、Appleのオプトイン方式のアナリティクスによると、月間ユーザー数は10万あまりだ。サードパーティによるユーザー追跡は、行われていない。プロシューマー層というニッチを対象とする有料アプリにしては、いい数字だね。

Sandofskyはこう言っている: “うちはメールやプッシュ通知みたいな成長戦術をやっていないから、この数字を誇りに思うね。このアプリは、多くの人たちの本当のニーズを満たしているのだ、と思う”。

Halideは、App Storeから5ドル99セントでダウンロードできる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleが8+8=16Kの超精細VRヘッドセットを開発中か

Appleはかなり前から、拡張現実グラスを開発していると噂されていたが、今日はある記事が、同社は仮想現実でもGoogleやMicrosoftやFacebookと競合しようとしている、と示唆している。

そのCNETの記事によると、AppleはARとVR両用のワイヤレスヘッドセットを2020年に出すつもりらしい。その記事は、T288というプロジェクトのコードネームまで挙げている。そしてCNETの情報筋によると、そのヘッドセットはディスプレイが片目8Kで、専用の“ボックス”にワイヤレスで接続する。

VrvanaのTotemヘッドセット

市場ではこれまで、Appleはユーザーと現実世界との間にライフスタイルにフォーカスしたARを置くことに関心があるので、エンターテインメントにフォーカスしたVRは“スキップする”、という想定が一般的だった。

ぼくも、この記事のAR/VR両用説には懐疑的だ。むしろそこで“AR”と呼ばれているものは、MicrosoftがそのVRヘッドセットで実装した“混成現実”(mixed reality)に近いものではないか。それは、ヘッドセットの中で体験するVRの世界を、まわりの現実の情報でコントロールしたり、より豊かにする技術だ。Appleが昨年買収したVrvanaは、まさにそれをやろうとしていた。Appleが本当にARとVRをその解像度で合体させようとしたら、ARとは思えない相当でっかいデザインになってしまうだろう。

片目で8Kの画像は、microLEDだろう。それは現状ではものすごく高価なものになり、電力消費もすごいだろう。今の8Kのディスプレイを二台並べてテストすることを想像すると、複数のハイエンドのGPUをつないで動かすことになる。記事によれば、これはワイヤレスで、Appleが設計したチップが動く外部システムに接続する。二本の8Kフィードをワイヤレスで送るとなると、それもまたたいへんなチャレンジだが、アイトラッキング(eye-tracking)によるレンダリングだから、そのストリーミングの負荷はそれほど大きくはないかもしれない。

Magic Leapのライトウェア(lightwear)

今から2年先とは遠い話だが、Appleはディスプレイのコストを下げる技術に自信があるのだろう。Bloombergの最近の記事では、Appleは、ある特定タイプのディスプレイの製造工場をひそかに作り、その重要なユースケースがヘッドマウントディスプレイだ、という。レンズがあって、しかも人間の目にとても近いから、画素の高密度が重要な要素になる。

その記事でも、このディスプレイの完成を2020年としている。もちろん、それが変わることもありえるが。

VRは着実に改良が進んでいるようだ。初期のブームの原動力だった誇大な扱いは萎えてしまったが、実力に余裕のある大手のテクノロジー企業は、今もVRをひとつの産業に育てようとしている。FacebookとOculusの取り組みは、ある面ではとても洗練されている(限界はまだとても多いけど)。そしてAppleは、バスに乗り遅れたときの大損害を、今から意識しているようだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhone SE 2にヘッドフォンジャックありとのリーク――背面はガラス、6月のWWDCで発表か

結局のところヘッドフォンジャックにはまだ未来があったようだ。iPhone SE 2のリーク写真とされるものを見ると、背面がガラスでヘッドフォンジャックを備えている。現在のiPhone SE同様、このモデルもクラシックなiPhone 5のデザインをベースにしているようだ。

9TO5Macの記事によれば、次世代iPhone SEは背面がガラスのためiPhone 8、 iPhone Xと似たワイヤレス充電に対応するという。

Appleが新しいiPhone SEをすでに準備しているという噂は根強く流れていた。2016年3月16日にオリジナルが発表され1年後にアップデートされた。モニターは4インチでiPhoneファミリー中でサイズ最小でもっとも安価なモデルだ。

6月上旬のWWDCがAppleが主催する次のメジャー・イベントとなる。新しいSEはここで発表されるはずだ。先月、Appleはシカゴで学校向けiPadの発表を含むイベントを実施した。AppleがiPhone SE 2の発表を6月のWWDCに延ばしたのは新しいiPadから注意が逸らされるのを防ぐためだったと考えれば納得がいく。

AppleはiPhoneのフラグシップモデルからヘッドフォンジャックを排除したが、SEには残されたようだが、これは合理的だ。AppleにとってSEは急成長中の世界の低価格スマートフォン市場で優位性を得るためにカギとなるモデルだ。Appleとしては低価格を武器にしたいはずなので、購入者がワイヤレス・ヘッドフォンなどの高価なデバイスを買わねばならない事態は避ける必要がある。

WWDC(ないしその後のイベント)で発表するiPhone SEは小型でヘッドフォン・ジャックがあるスマートフォンを必要とするユーザーにとって魅力的だろう。実は私にとってもそうだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleがAndroidの銃の絵文字を水鉄砲に変えたようだ

2016年にAppleは、銃を表す絵文字を本物のような銃から明るいグリーン色の水鉄砲に変えた。

数日前にはTwitterが、それに倣った

そして、どうやら今度はGoogleだ。Androidの銃の絵文字が近く、明るいオレンジと黄色の、人をびしょ濡れにして楽しむもの(別途水タンクがあって水量が多い水鉄砲)、になるらしい。

最初に気づいたEmojipediaによると、Googleは今日(米国時間4/24)、GitHub上の公開リポジトリNoto Emojiライブラリのグラフィクスを入れ替えた。それらはAndroidがデフォルトで使用する絵文字だから、デバイスに対するアップデートもいずれ始まるのだろう。

今となっては、Googleが絵文字を変えるのは避けられない。Appleがそれをやったときに、すべては始まった。そしてTwitterが続き、SamsungもGalaxy S9のリリースでそれをやる。Googleも、やるに決まっている。

明朗なコミュニケーションのためには、必要なことだ。誰かが(iOSユーザーが)メッセージで水遊びの玩具の漫画を送れるのに、ほかの多くの人たち(Androidユーザー)がそれを本物の拳銃のような絵として受信したら、ちょっと面倒なことになるかもしれない。Appleに、それを元に戻す気はない。そして今や他社も右へ倣えしている。Googleも、変人と思われたくない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Spotifyの無料版はApple Musicと戦う主要兵器だ

マンハッタンで行われるSpotifyのビッグイベントの噂は何週間も続いた。しかし招待状が発送されたときから、この大イベントの目的がただひとつであることはわかっていた。それは、無料だ。

この機能はレコード会社にとってもアーティストにとっても悩みの種だあるという噂が前々から絶えなかった。つまるところ無料サービスは直接的な収入を生まない —— かわりにSpotifyにとって最高の勧誘ツールとして存在している。タダで音楽が聞けるという話に乗せられて、最終的にはプレミアム版の便利さのために毎月10ドル払うようになる。無料ユーザー9000万人に対して7000万人の有料ユーザーをもつ同社では、たしかにこの方法はうまくいっているように見える。

この数字はApple Musicの3800万よりはるかに多い。もちろんAppleは急成長を続けており、それは音楽界の大物とのつながりやiTunes/iOSエコシステムとの密接な統合のおかげでもある。AppleによるShazam買収が一層拍車をかけることも間違いない。同社はこの人気の曲名判別アプリを新規購読者獲得に利用しようとしている

しかし、Appleには無料コースがない。Spotifyがこのこの機能を生かすべく、プレミアム版と無料版の境界をさらに曖昧にしようとするのは理にかなっている

「なぜ、これを無料で配るのかとみなさんは聞きたいかもしれない。研究開発部門責任者のGustav Söderströmが今日(米国時間4/24)グラマシーパークシアターの聴衆に向かって大げさに尋ねた。「このプランのファンを何十億人も集めるという私たちの目標を達成するためには、それが唯一の方法だと知っているからだ」。

それは、Spotifyがこの戦いで中心に据えるのは無料プランであることを認める明確な証だ。おそらく同社はレコード会社に対して、さらに良い無料版を出すことが、最終的には利益を生むと説得に回ったのだろう。Spotifyにとってはありがたいことに無料版は受け入れられ、スタート当初からSpotify体験にとって欠くことのできない部分となっている。

もちろん、Spotifyは無料サービスの強化が、有料版を食うことがないという確信をもっているが、レコード会社は無料とプレミアムの按配を慎重に見守っている。もし、有料購読者の成長が止まるようなら、Spotifyは多くの怒れる支持者たちと直面しなくてはならなくなる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、MacBook Proの一部を対象にバッテリーを無料交換

Appleは、13インチMacBook Pro(Touch Bar非搭載モデル)ノートパソコンの不良部品を含む可能性のある機器を対象にバッテリーの無料交換を行う。

最近同社は、同機種の少数の個体で部品不良のために内蔵バッテリーが膨張する可能性があることを発表した。Appleはこれを安全性の問題ではないとしているが、無料バッテリー交換によってできるだけ早く問題を解決したい意向だ。

問題の起きる可能性があるのは2016年10月から2017年10月の間に製造されたモデルだ。

自分のMacBook Proが対象になるかどうかを知りたい人へ:
Appleは交換プログラムのウェブサイトを用意しているのでユーザーは機器のシリアル番号を入力すれば交換の対象になっているかどうかを確認できる。

Appleがバッテリー交換プログラムを提供するのはこれが初めてではない。昨年同社は、古いバッテリーを保護する目的で旧型iPhoneの速度を低下させていることがユーザーに発覚し、苦境に立たされた。AppleはiPhoneのバッテリー交換を29ドルで提供することで対応した。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleのりんごの葉っぱが緑色になった

Appleのりんごの葉っぱが緑色になった。

これだけ聞くと、ちょっと遅めにきたエイプリルフールのネタだと思われる読者もいるだろう。でも、今回はそうじゃない。これは、4月22日のアースデイ(地球の日)に向けたAppleならではの取り組みだ。この期間限定のロゴは、世界中のApple直営店で見ることができる。

同社は2018年4月、オバマ前大統領が発表したクリーンパワー計画を撤廃しようとする観光保護庁に対して反対の意を表明した。それに加えて、同月10日には世界各地にある直営店やオフィスなどの施設に使われる電力の100%を再生可能エネルギーで調達していることも発表するなど、環境問題への取り組みを積極的にアピールしてきた。AppleのWebページには、「環境」と題した特設ページも設立されている。

また、Appleは環境問題に取り組みつつユーザーにも恩恵をもたらす取り組みも行っている。「Apple GiveBack」と名付けられたリサイクルキャンペーンでは、ユーザーが使い終わったデバイスをApple Storeに持っていくと、新しいデバイスの購入価格が割引になる。オンラインでも申し込むことが可能で、その場合はApple Storeギフトカードを受け取ることができる。

4月20日〜4月30日の間に回収されたデバイス1台ごとに、Appleは地球環境の保全・保護を目的として世界30カ国以上で活動するConservation Internationalに寄付を実施するそうだ。

Apple GiveBackでのおおよその下取り価格は、このWebページで調べることができる。メルカリに出品するのもいいけれど、アースデイを期に、Appleの環境問題への取り組みに協力してみるのも良いだろう。

Appleの新しいiPhoneリサイクルロボット、その名は‘Daisy’

こんにちはDaisy。Appleの最新のリサイクルロボットDaysyが、同社の環境事業を報告する記者発表の席で、まさに数日後のEarth Dayに向けて紹介された。この新しいロボットは、2016年に発表されたリサイクルロボットLiamのアップデートだ。

DaisyはLiamの部品の一部を使って、Appleの技術者たちが内製した。この産業用ロボットは、9つのバージョンのiPhoneを分解しながら再利用可能な部品をすべて選り分ける。そうやってDaisyは1時間に200台のiPhoneを分解し、貴重な部品を壊していた従来のやり方を駆逐した。しかしHAL 9000*とのどんな関連付けも、単なる偶然だ〔*: 臨終のHALが’Daisy’を歌いながら息絶える〕。

AppleはDaisyのほかに、新たなリサイクル事業GiveBackも発表した。4月30日までの返品や交換に対しては、バージニア州の環境NOP Conservation Internationalへの寄付が行われる。対象となったデバイスはそのまま、店頭またはギフトカードのクレジットで購入できる。

おまけにEarth Dayには新しいApple Watchのチャレンジが行われる。日曜日には外に出て、この惑星をエンジョイしよう、という主旨だ。この発表の一週間前には、Appleの全世界の施設が100%、再生可能エネルギーだけを使っている、という発表があった。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AppleがMacの32ビットアプリケーションのサポート終了の警告を開始する

明日の太平洋時間午前0時に、AppleはあなたがMacOS 10.13.4で32ビットのアプリケーションを開くと警告の表示を開始する。それは一つのアプリケーションにつき一回かぎりの警告で、MacOSの64ビットへの完全移行をねらっている。日程は未定だが、最終的には32ビットのサポートを終了するから、アップデートしなかったアプリケーションは動かなくなる。

ただしそれは明日ではないが、Appleは警告メッセージがユーザーとデベロッパーの足元に火をつけて、その日が来る前にアップデートすることを望んでいる。そのヘルプページには、こう書かれている: “あなたが購入するアプリケーションが、それらがその上で動くMacと同じく進んだものであるようにするために、Macの将来のソフトウェアはすべて、最終的には64ビットであることを必要とする”。

それは同社がモバイルでiOS 11について行った移行と同じだが、デスクトップの場合はやや面倒だ。まず、同社のデスクトップオペレーティングシステムはiOSよりずっと前からある。さらに、AppleにはMacOSのApp Storeがあるけれども、他のチャネルからダウンロードされるデスクトップアプリケーションは依然として多い。

同社も言っているように、この移行には長い時間を要した。その開始は10年ぐらい前のデスクトップPower Mac G5からだから、それは決して、Appleがデベロッパーに対して前の晩に急に言い出したことではない。もちろんその間あなたも歳をとり、サポートされないソフトウェアが増えていくと、それらの命が終わることによって、あなたの生産性はガタ落ちになるだろう。そんなユーザーには、OS 9からOS Xへの移行にも、移行に伴う厄介事が必ずあるだろう。

警告を無視してご自分でSystem Reportボタンをクリックしてもよい。まだアップデートされてないアプリケーション(Audacity、きみのことだよ)に関しては、デベロッパーに直接頼むことをAppleは勧めている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple Music、有料会員数が4000万人突破!サービス開始から3年足らず、Spotifyを猛追

eng-logo-2015アップルの音楽ストリーミングサービスApple Musicの会員数が、4000万人を突破しました。毎月5%のペースで会員数を増やしており、トップを走るSpotifyの毎月2%増にくらべてもかなりの増加率です。

エンタメ系情報サイトVarietyの報告によると、アップルはApple Musicの有料会員数が4000万人の大台を超えたことを正式に認めたとのこと。2015年のサービス開始から3年足らずでの4000万人到達は、同じ有料会員数を獲得するのに8年かかったSpotifyに比べると驚異的な伸びと言えるでしょう。

もちろん、Spotifyのサービス開始当初とApple Musicのその時期とでは音楽業界の流れも大きく異なっているうえ、アップルにはiPhoneという強力なApple Musicプロモーションツールがあるわけで、それを考えると、現在でもリードを保っているSpotifyの凄さというのも感じられる話題ではあります。

もうしばらくすれば、Apple MusicがSpotifyの会員数を射程距離に捉えると考えられるものの、Spotifyが4月24日に予定するイベント、またはその前後で発表するとうわさの新サービスやデバイスいかんによっては、まだまだ面白い展開になることが考えられます。

われわれ音楽好きにとっては、より良い音楽体験が提供されるようになる方向であることは間違いありません。

関連記事:Spotify、楽曲再生の制限を緩和する新無料プランを準備中。4月24日のイベントで発表?

なお、Varietyは長年アップルで役員を務めているOliver Schusserが新たにApple Musicおよび国際コンテンツ部門のトップに就任することも伝えています。Schusser氏はこれまで、App Store、iTunesムービー、テレビ、iBooks、Apple Podcastなどのプロジェクトに携わっていた人物。今回の人事により拠点をロンドンからカリフォルニアに移し、インターネットソフトウェアおよびサービス部門のシニア・バイス・プレジデントであるエディ・キュー氏直下で働くことになります。

一方で、Schusser氏の異動はBeats 1時代からApple Musicを率いてきたジミー・アイオヴィン氏がもはやApple Musicのトップではなくなったことも意味します。これまでアップルで明確な肩書もなかったアイオヴィン氏ではあるものの、その存在が初期のApple Musicの浸透に大きく貢献したであろうことは言うまでもありません。

アイオヴィン氏についてはこの1月に「2018年後半にもアップルを離れる」との報道が流れました。この報道は否定されたものの、そのアップルにおける立場はかなり縮小している模様です。

Engadget 日本版からの転載。

Appleがアイザック・アシモフの「ファウンデーション」シリーズのドラマ化を行っている

オーケーAppleついに私の注意を惹いたようだな。

スティーブン・スピルバーグによるAmazing Storiesや、リース・ウィザースプーンの複数のシリーズRon Mooreのスペース・オペラ、そしてその他多くのオリジナルテレビシリーズ(その多くが来年の3月に開始予定)だけではない。Appleはアイザック・アシモフのファウンデーション(銀河帝国の興亡)を基にしたシリーズを制作中だ。

Deadlineによれば、Skydance Televisionが手がけるこのプロジェクトは「パイロット版を経ず、そのまま本格シリーズ化されることを意識しながら制作されている」とのことで、David S. GoyerとJosh Friedmanがショーランナー(現場責任者)を担当する。GoyerはBlade, Man of SteelBatman v Superman:Dawn of Justiceといったコミックのドラマ化でよく知られており、一方FriedmanはTerminator:Sarah Connor Chroniclesのクリエイターである。

ファウンデーションが描くのは、巨大な銀河帝国の崩壊と、その知識を保存し文明を復興させようとする少数の科学者グループの努力の物語である。もともと1940年代にAstounding Science Fiction誌上で発表され、50年代には3冊の書籍がまとめられた(1966年の世界SF大会では、Lord of the Ringsを抑えてヒューゴー賞の「ベストオールタイムシリーズ」を受賞している)。

アシモフ(伝説的SF作家でありサイエンスライターである。時にはコンピューターの宣伝にも登場した)は、そのキャリアの終わり近くになって、再びこのシリーズに取り組んだ。新しいシリーズは旧シリーズほどファンに愛されたわけではないが、彼にとって初めてのニューヨーク・タイムズのベストセラーリスト入りを果たす役割を果たした。

なぜこのシリーズが私にとって大事なのかについて知りたければ、どうぞこちらへ。しかしTVシリーズ化するということは2つの点が特に気になる。第1に本シリーズの舞台は何百年にもわたっているため常に登場人物が入れ替わっていくこと、そして第2に、物語はほぼ会話で構成されており、アクションシーンはほとんど存在していないことだ。

これがこれまでに行われて来たファウンデーションのドラマ化の試み(その中にはHBOによって制作されたJonathan Nolanによるものも含まれる。NolanはGoyerも脚本に参加したDark Knightの共同執筆者だ)が失敗してきた理由かもしれない。なので、もしこれが上手く行くとすれば、相当大きな変化が加えられることになるのではないだろうかと私は考えている。

[原文へ]
(翻訳:sako)

中小企業の多様なApple製品の利用を自動化クラウドサービスで管理するFleetsmithが$7.7Mを調達

企業がAppleのデバイスを容易に管理できるようにするサービスFleetsmithが今日(米国時間4/10)、Upfront VenturesのリードによるシリーズA、770万ドルの資金調達を発表した。

シード投資家のIndex VenturesとHarrison Metalも、このラウンドに参加した。これで同社の調達総額は1100万ドルになる。同社はさらに、Puppetのファウンダーで元CEOのLuke Kaniesが同社の顧問団に加わったことを発表した。

Fleetsmithは、中小企業によるAppleデバイスのデプロイと管理を助ける。デバイスは、コンピューター、スマートフォン、iPad、Apple TVなど、さまざまだ。これらのデバイスを手作業で全社内的にデプロイすることは時間のかかる作業になり、大企業ではそれをとっくに、そのほかの商用オプションや内製のソリューションに任せている。Fleetsmithは、そのような効率的なデバイス管理をクラウドサービスとして提供することにより、中小企業でも利用できるようにした。

協同ファウンダーのZack BlumとJesse EndahlはそれぞれDropboxとFandomの出身だが、二人とも前の会社ではAppleデバイスの購買と社内デプロイを含む職務を担当していた。そして、そのための中小企業向けの良い方法が市場に存在しないことを、痛感していた。

“Macの編隊をデプロイしてそのセキュリティをインターネットから管理するには、どうしたらいいのか? そのソリューションを、作るか買うかの検討から、やるべきことがまだ多く残されていることを知った。GoogleやFacebookにはすでに内製のMac管理ツールがあるが、それらのツールの民主化にわれわれは挑戦した”、とCEOのBlumは語る。

Fleetsmithのデバイス管理コンソール。写真提供: Fleetsmith

同社は、AppleがApple製品のプロビジョニングを容易にできるために提供しているデバイス管理サービスDevice Enrollment Program(DEP)を利用することにした。顧客企業のIT管理者がDEPの登録ユーザーなら、Fleetsmithを使って人力不使用のデプロイができる、とBlumは説明する。すると社員はラップトップなどどんなデバイスでもオーダーできるようになり、Wi-Fiに接続したらFleetsmithに接続し、デバイスの構成が自動的に行われる。

Blumは曰く、“EDPのいいところは、それをうちのサービスと統合すると、社員がWi-Fiに接続した途端に、デプロイのお世話をすることだ。アカウントが作られ、ソフトウェアがインストールされ、ドライブは暗号化される。新しい社員をインストールし登録する作業が、とても簡単だ”。そうやって必要なものすべてのセットアップが完了すると、アドミンは重要なアップデートを強制できるようになるが、ただしアップデートをする前にはシステムがいくつかの警告をくれる。

新たに同社の顧問になったKaniesは、声明でこう言っている: “Fleetsmithは、完全なオートメーションだ。細かい作業をすべてコンピューターにやらせて、人間はトラブル対策よりも本来の仕事に専念できるようになる。中小企業には人がいないし、冗長性のための余分のコンピューターもないから、このことがとくに重要だ”。

このクラウドサービスのアクセス料金はデバイス1台あたり年間99ドルだ。フリーミアムなので、デバイス10台までは無料で利用できる。同社は2016年に創業され、現在20名の社員がいる。顧客は、HackerOne, Robinhood, Nunaなどだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、全世界の施設で100%クリーンエネルギー化を完了

先週Appleは、オバマ政権時代のクリーンパワー計画に対する環境保護庁の撤廃案に反意を表明した。同社は計画の撤廃が環境に影響を与えることが明白であるだけでなく、経済にも悪影響も与えることを指摘している。

実際、Appleは後者に関連して多大な投資をしてきた。本日(米国時間4/9)Appleは、同社の全世界の施設が100%再生可能エネルギーで賄われていることを発表した。

この展開はAppleが2015年に発表した100%再生可能エネルギー化に向けた計画の一環だ。当初は2014年時点のAppleの全データセンターが対象だった。現在は同社の小売店舗、事務所、および共同設置施設も対象に追加され、米国、中国、英国、インドを始めとする43カ国に渡る。

製造パートナー7社が加わったことで、計23社のサプライヤーが自社製品をすべてクリーンエネルギーで作ることを約束している。関連各社が目標を達成するまでの道は当然ながら簡単なことではない。

「われわれはソーラー発電、風力発電、バイオガス燃料電池、小水力発電などの再生可能エネルギー設備を自社設立することで、可能な限り再生可能エネルギーを自給している」とAppleは2017年環境責任報告書に書いている。「自身での発電が困難な場合、再生可能エネルギー購入の長期契約を結び、当社の厳格な再生可能エネルギー調達方針に沿った新規の地域プロジェクトを支援している」

Appleの再生可能エネルギー推進の動きには創造的なソリューションもあり、日本に300箇所、シンガポールに800箇所の屋上ソーラー発電を展開している。同社によると、現在世界で25の再生可能エネルギープロジェクトが進行中で、さらに15プロジェクトが準備中だ。そうなれば現在626メガワットのグリーンエネルギー能力が1.4ギガワットへと倍増する。また一部のライバル他社と異なり、集計にカーボンオフセット(排出権購入)は含まれていないようだ

クリーンパワー計画の撤廃が同社の収支に悪影響を与えることは容易に想像できる。

「われわれは人類が地球を発見したときよりもよい状態で次世代に渡すことに全力を尽くしている。何年にもわたる努力の結果、この意義深い目標を到達できたことを誇りに思う」とTim Cookが本件に関するリリースで言った。「当社製品に使われている材料、リサイクルの方法、当社の施設、および当社のサプライヤーとの協力によってできることを限界まで追求し、新しい創造的で先進的な再生エネルギー源を確立していくつもりだ。なぜなら未来はそれにかかっているとわかっているからだ。」

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、クリーンパワー計画撤廃案に反対表明

クリーンパワー計画は、オバマ前大統領政権時の政策をトランプ政権が潰そうとする最新事例だ。実際、環境保護庁(EPA)のスコット・プルート長官は、温室効果ガスの削減計画を廃止する意向を公言してはばからない。

Appleは、この件に反対の声を上げた最初の —— そしておそらく最後ではない —— 企業だ。今週同社はEPAに対して、計画撤廃が引き起こす結果への懸念を指摘する声明を提出した。声明は、環境面だけでなく、おそらく政権にとってもっと重要であろう経済面への影響にも言及している

Appleが指摘するように、すでに同社はクリーンエネルギーに多大な投資をしており、米国内での100%再生可能エネルギーを推進し、海外でも同様の約束をしている。環境に対する明確な悪影響に加え、気候変動に関する政策の変更がAppleの収支にもたらす影響は容易に想像できる。

「電気の大規模消費者であり、クリーンエネルギー戦略の推進に成功している企業として、Appleはクリーンパワー計画が電力市場を体系化し長期的傾向にプラスの影響を与えると信じている」とAppleグローバルエネルギー責任者のRobert Redlingerが声明で述べた。「クリーンパワー計画は、再生可能発電資源と伝統的発電技術を総合的に使うことによって、信頼性と回復力の高い電力網の設置を可能にするためのフレームワークを提供する」

プルート長官は、クリーンパワー計画は前任者らが無理をした計画であり、トランプ政権は石炭、石油および天然ガスを優先していくと、独自の弁舌を振るった。Appleの声明は承認プロセスでEPAによってレビューされる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

次期Mac Proは2019年に登場。アップル幹部が明かす

eng-logo-20152017年4月に完全新設計のMac Proが予告されてからはや1年。アップルの幹部が「(次世代)Mac Proは2019年の製品だ」とインタビューで語り、発売時期を公表しました。

次世代Mac Proはアップグレード性を重視したモジュラー式(ユーザー自身で内部パーツを換装できる仕組み)となると1年前に明らかにしながらも、発売時期については「年内(2017年)には用意できない」とするに留まっていました。

しばらく続報が途絶えていたなか、最高性能のプロユースMacを求めるユーザーにとっては朗報と言えそうです。

また、プロフェッショナル製品を開発するための「Pro Workflow Team」の立ち上げにも言及。Macのハードとソフトの開発チームが緊密に連携を取り、プロ向けソリューションを提供したい意図が語られています。

Macハードウェア製品マーケティング担当幹部のTom Boger氏は、アップル本社に招いた米TechCrunch編集長に対して「約束していたMac Proは2019年製品です」と簡潔に述べています。

Tom氏いわく「我々はプロの方々に対して透明性を保ち、オープンにコミュニケーションを取りたいので、Mac Proが2019年の製品だと知って頂きたいんです。今年は発売されません」とのこと。

なぜ透明性を強調しているのかといえば、ユーザーのお財布事情も考慮に入れているようです。

「現在、多くのお客さんがiMac Proを買うべきか、それともMac Proを待つべきか検討していると分かっています」ということで、自社のiMac Proとシェアの食い合いを避けた上で、機関投資家や大口の顧客にMac Pro用の予算をしっかり確保しておいてください、というメッセージかもしれません。

さらに同社のJohn Tenus(ハードウェアエンジニアリング担当幹部)率いる新たな部門、「Pro Workflow Team」も合わせて紹介されています。iMac Proや次世代Mac Pro、今後登場するプロ向けディスプレイなどの専門家向けハードに特化したチームであり、Final Cut Proなどのソフト開発部門とも緊密に連携していくとのこと。

そうした社内での協力のみならず、現場のニーズを理解するために顧客と関わり、総合的なプロ向けソリューションを提供していきたいと語っています。

話を次世代Mac Proに戻すと、気になるのがデザインでしょう。Tom氏は「以前も語ったように、その本質はモジュラーシステムであり、顧客とワークフローを見ても、それが本当のニーズであり、我々の目指す方向です」と述べながらも、どのような筐体になるかは詳しく語っていません。

かつてのPower MacやQuadraのように四角いタワー型になるのか、それとも前世代でおなじみ独特の円筒形になるのか。また有志のMac好きによる予想図やコラージュ画像がネットを賑わすのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

アップル新宿は4月7日オープン。来店者には特別なプレゼントも

eng-logo-2015アップルは4月7日、新宿に国内四年ぶりの直営ストアをオープンします。

プレス向けのプレオープンイベントの様子をお伝えします。

Apple 新宿の場所は、新宿東口のマルイ本館一階。

場所やストアについては、開店発表の記事をごらんください。

アップル新宿は、4月7日朝10時にグランドオープン。来店者には、先着順で特別なプレゼントも用意しているとのこと。

Engadget 日本版からの転載(同紙は本稿を更新中)。

今年の新iPhoneは6.5インチX登場へ――Apple、画面に触れずに操作できる機能も開発中

BloombergがiPhoneの最新の情報を掲載している。これによればAppleはiPhone向けに新しいジェスチャー操作の仕組みを開発しており、従来のタッチ・ジェスチャーに加えて将来はiOSデバイスの画面に指を近づけるだけである種の操作ができるようになる。また今年発表される新しいiPhoneについても予想している。

スティーブ・ジョブズが最初にiPhoneを紹介したとき、タッチ・ジェスチャーという新しいインターフェイスの紹介に多大の時間を使った。 一切圧力を加えなくとも指を画面に触れるだけでデバイスが反応するというのは当時としてはまったく新しい経験だった。スワイプで新しい画面を出すこともできるし、写真の上で複数の指を使えばズームやピンチなどの操作ができる。

iPhone 6SでAppleは3D Touchというデバイスがタッチの圧力を検知する新しい方式を導入した。画面に少し強く触れると写真やメールのプレビューを表示させたり、ショートカット・メニューを開くことができるようになった。iPhoneは何段階の圧力を判別できるので、アイコンを軽く押してプレビューを表示させ、強く押して文書を開かせるなどの操作が可能だ。

Bloombergによれば、次世代のiPhoneは画面に指を近づけただけでに認識されるタッチレス・ジェスチャー機能を搭載するようになる。新機能がいつ導入されるのかは不明だ。作動ソフトにはまだ調整すべき要素が多いらしく、今年発表されるiPhoneにはまだ搭載されないようだ。

Appleは本体がカーブしたiPhoneも実験中だという。ただしこれはSamsung Galaxy S9のスタイルとは異なり、天地がバナナ型に湾曲しているという。

Bloombergはまた今年のiPhoneのラインナップに関して、KGI SecuritiesのAppleアナリスト、郭明池(Ming-Chi Kuo)のレポート(われわれの記事)を紹介している。この情報で間違いないようだ。Appleは3種のプロダクトを準備しており、まずiPhone Xがアップデートされる。新しいiPhoneは現行iPhone Xによく似ているが、LCD画面の採用によりXほど高価ではない。さらにアップデート版iPhone Xの大型タイプが用意される。

この大型Xは6.5インチのOLEDディスプレイを採用するというが、初代iPhoneの画面がわずか3.5インチだったこと考えると驚くべき大きさだ。しかし人々がスマートフォン上で過ごす時間がますます長くなっていることを考えると、こうした大型デバイスにも十分なマーケットがあるのだろう。

画像:Tomohiro Ohsumi/Getty Images

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

新しいiPad(第6世代)の分解レポートをiFixitが発表。メモリは前モデルと同じ2GB、修理しやすさは10点中2点

eng-logo-2015アップル製品の分解で有名なiFixitは、発売されたばかりの第6世代iPadを分解したレポートを発表しました。新しいiPadは前世代とほぼ同じ構造やパーツを踏襲しながら、A10 Fusionプロセッサの搭載やApple Pencilの使用を可能とするコントロールチップの追加を確認できたとのこと。

さらにiFixitは、教育現場における耐久性や修復のしやすさを他社製品と比較して検討。内部全体に接着剤が使用されているなどの事情から、「Repairbility Score(修理難易度スコア。高いほど修理しやすい)」は10点満点中2点と辛めの評価が付けられています。

新しいiPadを丸裸にする分解が進むうち、公式に発表されてなかった内部仕様が次々と明らかに。メモリは2GBでTouch IDチップは「NXP 8461A1」が搭載、バッテリー容量は8827mAhで、いずれも前モデルから据え置きです。

アップグレードが確認できたのはA10 Fusionプロセッサと、Apple PencilサポートのためのBroadcomのタッチスクリーンコントローラ搭載の2点。うち後者は10.5インチおよび12.9インチiPad Proに搭載されているものと同じで、この部分のみが「Pro」グレードとされています。

一方、新しいiPadは教育現場での使用がアピールされているものの、防水性能なし、充電ポートは交換できず、内部全体に接着剤を使用しているため部品は交換しにくい……ということで「修復の悪夢」が増えたとのこと。他社タブレットが10点を取っている修理難易度スコアでわずか2点、学校の先生がその場で修理するのは難しそうです。

ほんの少し救いとなるのが、デジタイザパネルがディスプレイと簡単に分離可能なこと。どちらかが壊れた場合、修復が簡単になると指摘されています。

第6世代iPadは米国内でChrome OSが60%近いシェアを占めているK-12(幼稚園から高校まで)の教育現場に向けて、15%弱にとどまるiOSの巻き返しを期待された戦略商品と言えます。

が、たとえば教育向けに作られたASUS Chromebook C202は修理難度スコア9点と高評価が付けられています。もともとタフな扱いが想定されていないiPadは、元気一杯の子供たちを相手に厳しい戦いを強いられるのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

Apple、GoogleのAIトップを引き抜く

Apple GoogleのAI担当幹部を引き抜いた。これはかなり大きな影響及ぼすに違いない動きだ。

Appleは、Googleの人工知能と検索の責任者、John Giannandreaを同社に迎えたとNew York Timesが報じた。GiannandreaはAppleの「機械学習およびAI戦略」の責任者になると同社がNY Timesに伝えた。同氏はAppleに16人しかいないCEO Tim Cook直属となる。

つい昨日(米国時間4/2)、The Information(有料ページ)は、GiannandreaがGoogleの職務を外れ、Google19年目の古参であるJeff Deanが引き継ぐことを報じたばかりだ。Giannandreaは2010年にGoogleがMetaWebを買収したあと同社に加わった。MetaWebではCTOを務めていた。当時このスタートアップはタグ付けされた膨大なデータを利用してコンテキストを意識した検索結果を追求していた。

この動きが特に重要なのは、現在Appleは人工知能を利用した知的ソフトウェアの分野でライバルに大きく遅れをとっているからだ。同社が消費者向けAI技術を注ぎ込んでいるデジタルアシスタントのSiriは、AmazonのAlexaやGoogleのアシスタントに能力面で大きく水をあけられている。

TechCrunchは、最近のDisrupt SFカンファレンスでGiannandreaと話す機会があり、人間はコンピュータを賢くするのに役立つが、十分に注意しないと人間の偏見も植えつけてしまうおそれがあると時間を割いて話した。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、Mac向け独自チップを開発中との報道

Apple はMacに自社製の独自チップを使おうと計画している。これは現在デスクトップとノートで使われているIntelチップが置き換えられるかもしれないことを意味している。Bloombergが報じた。

Appleはこれまでにも数多くのカスタムチップを作っている。Bluetoothヘッドホン用のW-series、Apple Watch用のS-series、iPhone用のA-series、さらには新しいiPhoneで使われているカスタム版GPUなどだ。つまりAppleは、チップのファブレス製造を行う方法をいくつも持っている。デバイスの用途を益々特化し、サードパーティーへの部品の依存度を減らす意味でも理にかなった考え方だ。すでにAppleはQualcommとロイヤルティの件でもめている。またMacは製品ラインアップ的には第3の製品ともいえるが、今も会社の収益の大きな部分を占めている。

すべてのカスタムチップを自社開発することによってAppleは様々なことが可能になる。少なくとも、デバイス同士が効率的に話し合えるシステムにMacを仲間入りさせることができる。すでにAppleはユーザーのアクティビティをデバイス間で移動する手段をいくつも持っているが、これをよりシームレスにすることで、ユーザーをAppleエコシステムに囲い込むことが容易になる。W1チップ内蔵のワイヤレスヘッドホンをiPhoneに接続したことのある人なら、一般のBluetoothヘッドホンとの違いがわかるはずだ。チップセット全体を支配することでさらに差別化が強化されるだろう。Bloombergの記事によるとAppleは早ければ2020年にはチップを製造する可能性がある。

そうなればIntel は明らかな敗者となる恐れがあり、市場はそれを映し出している。Intel株はこのニュースのあと8%近く下落した。Appleが従来のチップからカスタムデザインへ移行することは、Intelが長年培ってきたアーキテクチャーからの明確な離脱だ。そして、独自のチップ設計を見込んでいるのはAppleだけではない。Amazon Alexa向けに独自のAIチップを開発して、Amazonエコシステムへの取り込みを狙っている。主要メーカーらが独自アーキテクチャーに目を向ける一方では、居並ぶスタートアップの群れがAI向けカスタムチップ開発のために巨額の資金を集めている

Appleはコメントを拒んだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook