Tempow、AirPodsクローン用Bluetoothプロファイルを発表――複数スピーカー駆動が可能

TempowはBluetoothの利用範囲を拡大するソフトウェアを開発してきた。このフランスのスタートアップがTrue Wireless BluetoothとよばれるBluetoothプロファイルを発表した。これによりAppleのAirPodsのクローンを作ることが誰でもできるようになる。

多くの企業が左右のイアフォンをケーブルで接続しないイアフォンを作ろうとしてきたが、どれもAppleのAirPodsほどの優秀さを達成できていない。理由はAppleが独自のチップとソフトウェアを搭載しているためだ。そのため他のメーカーはAirPods同様の体験を再現できずにいる。

左右のイアフォンを魔法のように接続している点を別にすれば、AirPodsの使い勝手の良さは通常のBluetoothオーディオ(A2DP)規格を利用しているところにある。標準的規格の採用により、iPhoneばかりでなく、Androidや古いWindowsノーPCとも接続が可能になっている。

しかしA2DPは通常、一つのデバイスと一組のイアフォンしか接続できない。この点はAirPodsでも同様だ。AirPodsをあるデバイスとペアリングした場合、BluetoothはAirPodsの片方と接続する。反対側のイアフォンはこの最初のリンクを利用する。

他のメーカーもワイヤレス・イアフォンを作ろうとしてきたがハードルが高かった。たとえばNFMI(Near Field Magnetic Induction)テクノロジーは左右のイアフォンを接続することできるがバッテリー消費量が大きくレイテンシーの問題が発生する。

今回Tempowが提供を始めたマルチ・ストリーミング・オーディオは新しいBluetoothプロファイルであり、これを利用すると通常のBluetoothチップセットを搭載したデバイスで複数のスピーカーを駆動できる。さまざまな応用範囲が考えられるが、まず完全ワイヤレスなイヤフォンの製造に使われそうだ。。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

Qualcommは7nmの8cxプラットホームでPC市場にさらに大きく賭ける気だ

QualcommはPC、とくにラップトップ市場でメジャーになることを望んでいる。Windows 10がARM上にもある今、それは単なる夢ではない。しかしこれまでのQualcommベースのWindows 10ラップトップは、PC用に特製されたSoC、Snapdragon 850を使っていたが、それは同社のスマートフォン用プラットホームの直接の子孫のようなチップだった。

しかし今日(米国時間12/6)同社が発表したSnapdragon 8cxプラットホームは、“これまでで最高のSnapdragon”と自画自賛され、同社のモバイルの専門技術とビルディングブロックを一部に使用しながらも、強力なPC向けに一から新たに設計されている。

8cxはPC向けに最適化され、ピーク時のパフォーマンスやマルチタスクにも十分対応する。それは初めての、7nmプロセスのPCプラットホームでもあるが、発売は2019Q3以降となる。

QualcommのSnapdragonプラットホームをPC(それをQualcommとMicrosoftは“Always Connected PC”(常時接続PC)というブランドで呼んでいる*)に使うとどうなるのか。Q社の売りによるとそれは、複数日の電池寿命でIntelのチップと同等のパフォーマンスが得られることだ。最初の世代のデバイスは電池寿命はグレートだったが、パフォーマンスはまだまだだった。今度の8cxでは、その点が改良されたとQualcommは約束している。そして同社は、その7nmチップは“従来のPC業界よりも数世代先を行っている”、とあえて〔10nmでつまづいた〕Intelを名指しせずに主張している。〔*: Always Connected PC, 日本ではHPのCore i5機が最初に使用。〕

8cxプラットホームをローンチしながらQualcommは、依然850をキープしている。8cxの位置づけは、既存の850プラットホームを補完して、ベンダーが多様な価格帯のPCを提供できるようにするための、プレミアムプラットホーム(ハイエンド機用チップ)だ。

8cxはQualcommのKryo 495 CPUとAdreno 860 GPUを搭載し、後者は4KのHDRモニターを駆動できる。またQualcommの最新の高速充電技術や、いつもの接続性オプション(Bluetooth, USB-C, LTE, …)により、常時接続をサポートする。

QualcommのSVPでモバイル部門のゼネラルマネージャーAlex Katouzianが、今日の声明で言っている: “パフォーマンスと電池寿命をつねに重視するわれわれは、7nmのイノベーションをPCに導入し、スマートフォンのような能力を持たせることによってコンピューティング体験を変革する。これまでで最速のSnapdragonプラットホームであるSnapdragon 8cxによって、弊社の顧客のみなさまは、複数日の電池寿命と複数ギガビットの接続性、および薄く軽くファンのないデザインによる強力なコンピューティング体験を、消費者と企業に提供できる”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

LogitechとPlantronicsの交渉は決裂

Logitech Internationalは本日付の声明で、Plantronicsと買収に関する話し合いを行っていたが、交渉を打ち切ったと発表した。

この週末、本誌は両社が22億ドルの買収交渉をしているというReutersの報道を取り上げた。

同社は正式発表以外のコメントを出していない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

CasioのオールメタルG-Shockが設定やアラームをBluetooth化してややスマート化

Casioが最初のG-Shockウォッチをリリースしたのは1983年だ。その初代は、クォーツモジュールを保護するすばらしい耐衝撃性によって、タフなウォッチのバーを上げた。今やクラシックウォッチだが、2018年の今でもさまざまな機種が売られている。

最近Casioは、このウォッチのオールメタルバージョンを発売した。それはその独特のデザインを維持しつつ、Bluetoothなどのモダンなテクノロジーをフィーチャーしている。スマートウォッチではないが、ちょっとばかしスマートだ。

Bluetoothの機能はシンプルだが一見の価値がある。それを使ってオーナーは、ウォッチの設定にアクセスできる。ウォッチの上のメニューをたどる代わりにスマートフォンのアプリを使って時間を(スマートフォンの時間へ)シンクし、いろんな設定を調整し、アラームやリマインダーをセットする。ウォッチの上のボタンをひとつ押すだけで、アプリが立ち上がる。Bluetoothの接続や設定はスマホ側が全部やるので、ウォッチ側は何もしないでよい。

実際にやってみると、とても新鮮な感じだ。スマートフォンが常時必要なのではなく、必要に応じて接続する。これが時間管理の未来の形なら、大歓迎だ。ぼくは複雑なメカが大好きな方だが、それでも時間帯とかアラームの設定は面倒くさい。アプリがそれをやってくれるのなら、大いにけっこうだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

マーシャルのキルバーンIIは、堅牢美的なBluetoothスピーカー

Marshallは、自らの遺産を利用することをためらわない。伝説的英国アンプメーカーは、その名前を ビール缶冷蔵庫に貼り付けてきた。まったく駄目なブランディングではないが、ばかばかしいことは間違いない。

一見したところ、同社のBluetoothスピーカー・ヘッドホン製品ラインにも同じことが言えそうだが、ひとつ重要な違いがある。これが実によくできていることだ。 この会社が消費者向け電子製品に進出してから数年が過ぎたが、その象徴的な筆記体ロゴを冠したこれまでの製品群と驚くほど調和している。

今年夏のIFAで発表されたKilburn IIは、お馴染みのMarshallアンプのスタイルから外れていない。事実、これを練習用アンプと見間違えても責められない。しかし、これは頑丈に作られたBluetoothスピーカーで、ゴム加工された合成皮革デザインは相当の衝撃にも耐えられる。前面に施された鎖状のグリルがさらに堅牢さを増している。

スピーカーは防水なので屋外でもさほど心配なく使える。とはいえ、本当の全天候型スピーカーが欲しい人にはJBL製品をお薦めする。このKilburnは一緒に泳いではくれないが、ウィスキーをちょっとこぼすくらいなら耐えてくれる。

音質はこのサイズのスピーカーとしては十分だ。これまでに聞いたBluetoothスピーカーの中で最高とは言わないが、小さな部屋を音で満たせるポータブルを探している人には確実な選択だ。上面の高音・低音ツマミをつかえば完璧な音を見つけることができるだろう。

多くのBluetootスピーカーとは異なり、Kilburnは充電に専用のプラグが必要だ。つまり、microUSBでもUSB-Cでもない。しかし、巨大な内蔵バッテリーのことを考えれば納得できる。一回の充電で20時間以上使用可能で、残量に合わせて赤いバーが減っていくのが見える。

299ドルという価格はBluetoothスピーカーとして安くないが、価格帯に十分見合った出来栄えだ。オーディオマニアの音響システムをすぐに置き換えることはないだろうが、少なくともあなたのレコードコレクションの隣に置くにはぴったりだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

トミーヒルフィガー、着るとポイントが貯まるスマート衣服を発表

誰も頼んでいないスマート衣服がまた登場した。本日(米国時間7/25)ファッションブランドのTommy Hilfigerは、男性用および女性用のTommy Jeans Xploreを発表した。そこにはスマートチップが埋め込まれている。 これは、たとえばGoogleのProject Jacquardや Levi’sとの提携などとは異なり、目的はスマホがないときに電話やメッセージや地図や音楽の制御を行うことではない。代わりに、Hilfigerのスマート服はHilfigerの服を着ることでポイントを貯めるためにある。本当だ。

とうとう、ここまで来てしまった。

商品ラインには、Tシャツ、スウェットシャツ、フーディー、ジーンズ、ジャケット、キャップ、およびバッグがあり、いずれもTommy Jeans Xplore(彼らのブランディングに乗るなら”XPLORE”)iOSアプリとBluetooth経由でペアリングする。ペアリングが完了したら、ユーザーはアプリ内のチャレンジでポイントを競う、というアイデアだ。どれだけ頻繁に服を着たか(!!!)歩き回ってアプリのマップにあるハート型のTommyブランドアイコンを見つける(???)ことでポイントを獲得する。

ポイントは、ギフトカードやサイン入り商品、Tommy Hilfigerアーカイブの品物などと交換できる。

プレーヤーにTommy Hilfiger商品をさらに与える戦略はおそらく正しい。なぜなら、マーケティングキャンペーンに乗るためだけに90ドルのスマート・スウェットシャツを買うような人は、かなり熱心な——いや取り憑かれた——Hilfigerファンに違いないから。

しかしそれを別にすれば、Tommyのスマート衣服は誰にとっても意味をなさない。

スマートテクノロジーを使ってはいるが——埋め込まれたAwear SolutionsのBluetooth LEスマートタグなど——この会社は実際には何も革新していない。せいぜい、ポイントプログラムに参加するために顧客が余分な出費をしなくてはならないことくらいだ。

会社自身もこの製品ラインのニッチさを認めているようで、公式発表では、「ブランドアンバサダーによるマイクロコミュニティー」を作ることが目標と言っている。

そう、マイクロ——すなわち、本当に、本当に、本当に小さいという意味だ。

しかしこのブランドは新しいアイディアやテクノロジーを試すことにかけては新参ではない。しかし、これまでの方がばかばかしさに欠けていた——デザイントレンドの予測にAIを使ったり、スマートウォッチを作ったり、身体障害者のための順応式衣服をテストしたりした。

スマート服のためのスマート服って?

あり得ない。

ノー。

ノー。

やめてくれ。

ノー。

  1. TJ-XPLORE-2-1

  2. TJ-XPLORE-3-1

  3. TJ-XPLORE-11

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google HomeからBluetoothスピーカーを鳴らせるようになった

今日(米国時間3/28)、Google Homeに重要なアップデートがあったことが発表された。ユーザーはGoogle HomeからBluetoothスピーカーに音楽をストリーミングすることができるようになった。

これまでGoogle HomeのBluetooth接続機能は受信の一方通行だった。つまりスマートフォンからGoogle Homeにストリーミングすることしかできなかった。しかし、Bluetoothの送信機能が利用できるようになったので、Google Home Miniの内蔵スピーカーはご存知のとおりの音質だが、リビングにあるもっと音質のいいスピーカーにストリーミングして音楽を楽しむことができる。

Googleによれば、この機能が追加されたのはHome Miniユーザーの強い要望によるものだという。 実際、大型のGoogle Homeのスピーカーは音楽再生に十分使える音質だ。

新しい機能を有効にするには、スマートフォンないしタブレットからGoogle Homeアプリの設定から「デフォルトのスピーカー」を開く。ここにペアリング可能なBluetoothスピーカーが表示されるので選択すればよい。

もちろんBluetoothスピーカーはGoogle Homeデバイスと同じ部屋にある必要はない。Homeのマルチルーム機能を使えば家中のHomeデバイスとスピーカーで同時に同じ音楽を再生することが可能だ。

ただしBluetoothスピーカーにはHomeデバイスに向かって送信する機能がないので、Bluetoothスピーカーを音声コマンドの入力のために使うことはできない。しかしほとんどのユーザーが必要としているのは余分なマイクではなく、良い音質のスピーカーだろうからこれが問題になることはないだろう。

〔日本版〕Google HomeのヘルプページのBluetoothスピーカー、ヘッドフォンの接続方法

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Marshall製ノイズキャンセリング対応ヘッドフォンが登場

Marshallといえば、ヘッドフォン市場でも高音質なプロダクトで知られている。そのMarshallが、アクティブ・ノイズ・コントロール(ANC)機能を備えたヘッドフォンを発表した。名前はMarshall Mid ANCだ。価格269ドルのワイヤレスヘッドフォンで、昔ながらのMarshallらしいルックスを保持しつつ、最新のBluetooth aptXに対応している。

搭載される4つのマイクが周囲の音を検知して、無用なノイズをカットする。40mmドライバーを搭載し、良い音を聴かせてくれる。ノイズキャンセリング機能をオンにした場合のバッテリー駆動時間は20時間(Boseの最新モデルと同様)で、ノイズキャンセリングをオフにすれば30時間の駆動時間となっている。

市場には同様のスペックをもつヘッドフォンが溢れている状況ではある。しかし、マーシャル製のMid ANCには注目せざるを得ない。かねてよりバランスのとれた格好良さを追求しているメーカーとして知られているからだ。レトロなイメージももちつつ、しかしよくみればモダンで最新技術を採用している。個人的には買いだと思うがいかがだろうか。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

AzioのRetro Classicタイプライターキーボードは贅沢な喜び

おそらく読者は今、MacBookやその他のモダンなPCの前に座っていて、人間の指には本当の満足感を与えてくれないキーボードで、ほとんど無音のうちにタイピングをしていることだろう。遠い過去に、キーボードが何かを返して来ていた時代を覚えているひともいるだろう:「カチャカチャ」というタイプ音。それは生産性に対する「聞こえる証明」だった。

もし読者がそれを懐かしみ、取り戻したいと思うなら、新しいAzio Luxury Retro Classicキーボード(Bluetooth接続)は、素晴らしい選択肢だ。そしてそれは、タイプライターに触発された既存の贅沢なキーボード製品たちよりも比較的お手頃な価格である。だがお手頃とは言え、変わらぬ魅力を持ち、そのキーの打ち応えを愛する者たちにはたまらない、メカニカルな動作を提供してくれる。

この219.99ドル(ワイヤレス接続を必要としない場合は189.99ドル)のアクセサリには、他の比較的高価なプレミアムキーボードたちが提供しないようなものが備わっている。例えばMacとPC用の交換用キートップ、バックライト、さらには純正メタル、木材、さらには革仕上げの表面。ワイヤレスバージョンは有線およびBluetoothの両方の構成で動作し、搭載された6000 mAhのバッテリーは、2ヶ月に1度充電すれば良い。

キーボードの充電には付属のUSB-Cケーブルを使う。裏にある便利なスイッチと、前述の交換可能なキートップ(工具も不要だ、単に引き抜いて代わりを押し込めば良い)のおかげで、macOSでもWindowsでもすぐに使うことができる。

  1. azio-retro-classic-bt-1.jpg

  2. azio-retro-classic-bt-2.jpg

  3. azio-retro-classic-bt-3.jpg

  4. azio-retro-classic-bt-4.jpg

  5. azio-retro-classic-bt-5.jpg

  6. azio-retro-classic-bt-6.jpg

  7. azio-retro-classic-bt-7.jpg

  8. azio-retro-classic-bt-8.jpg

  9. azio-retro-classic-bt-9.jpg

  10. azio-retro-classic-bt-10.jpg

素敵な素材のアクセントに加えて、Azioの機械的なスイッチは本当にカチカチという音が良く、私にはちょうどいい感じの打ち心地を提供してくれる。Retro Classicはまた、ネジを使って使い易い角度に傾きを調整することもできる。

キーボードはまた、大量のタイプ入力に耐えるように作られているように感じられる、少なくとも核攻撃が来るまではもちそうだ。製品は重く、ゴム製の滑り止めパッドによって机にしっかりと固定される。とはいえ、旅行時にこれを持ち歩きたくはないだろう。

もし機能的な机の装飾が欲しいと思っていて、かつ(Azioを使ってこのレビューを書きながら、しみじみと打ち心地を噛みしめている私のような)機械式キーボードの大ファンだとしたら、これは最上のお勧めだ。レトロなキーボードは見つけやすくなってはいるが、Azioのこのモデルは、私が今までに出会ったものの中で、価格、多機能性、品質のバランスが最高の一品だ。

[原文へ]
(翻訳:sako)

ロジクールCraftは最高のキーボードだ――カスタマイズできるダイヤル入力のボーナスつき

Logitech〔ロジクール〕のキーボードは機能豊富でデザインも優れているので私も長年使っている。しかし今回の新しいCraftキーボードは私にとって過去最高のLogitechプロダクトになるかもしれない。Craftには「クリエイティブ入力ダイヤル」と呼ばれるツールが設けられており、ユーザーが利用するソフトウェアに応じてさまざまなカスタム機能が設定できる。もちろんキーボード自体もタイピング・ツールとして最高水準だ。優れたクラフツマンシップを評価するユーザーにとって日々の利用にもっとも適したキーボードではないだろうか。

Craftは価格も200ドル以上とプレミアム・レベルだ。もちろん真のキーボードマニア、特にメカニカルキーのタッチを信奉するユーザーにとっては、200ドルはさして高価ではないだろう。しかしLogitechのユーザーの大多数にしてみれば、いかに利用時間の長いアクセサリーとはいえ、躊躇する価格かもしれない。しかしCraftにはその価格以上の価値がある。快適にタイプ入力したいなら有利な投資だ。しかもクリエイティブダイヤルなど実際に作業の効率をアップする便利な機能が多数付属する。

外見上Craftの最大の特長は利用するアプリに応じてカスタマイズできるクリエイティブ・ダイヤルだが、その設定は自動的に行うことができる。専用ソフトウェアをインストールしておけば、ユーザーがその時点で使っているアプリケーションを自動的に検出し、カスタム機能を自動的に切り替えてくれる。このダイヤルはオーディオのボリューム・コントロールの場合はクリックを繰り返すように段階的に作動する。写真を編集する際に露光や色味を変更する場合はアナログダイヤルとなりスムーズに無段階の調整ができる。これは実際の作業にあたって非常に便利だ。

  1. 147a4316.jpg

  2. 147a4313.jpg

  3. 147a4312.jpg

  4. 147a4311.jpg

しかしダイヤルだけでは200ドルのキーボードを購入する動機にはなりにくいかもしれない。しかしこのキーボードにははるかにたくさんの優れた機能がある。たとえばずっしりした重量があり、どんなに急いでタイプしても不用意にずれることがない。またLogitechのイージースイッチ機能が内蔵されているため、Bluetoothを通じて3台までのデバイスとペアリングしておき、ボタン1つでそれらを切り替えて使用できる。

キーボードにはテンキー、矢印キーが含まれており、環境光によって照度を変えるバックライトがキーを光らせる。充電はUSB-Cポートを用いる。同一のキーがCommandとStartを兼ねるのでMacとWindowsの両方を使うユーザーには非常に都合がよい。

Craftキーボードにアップグレードすべて最大の理由はやはりタイピングの感触が優れていることかもしれない。キートップはわずかに凹面になっており、適度に指先を安定させる。キータッチ、キーストロークも適切だ。Appleの標準ワイヤレスキーボードよりストロークが深い。キーボードのフィニッシュも満足感をあ与える。表現しにくいが、マット仕上げのキートップは指に吸い付く感触がある。ユーザーが毎日何時間もキーを叩くような仕事をしているなら、こうした小さな点も大きな意味を持ってくるだろう。

〔日本版〕Logigechは商標登録の関係で日本ではロジクール・ブランドとなる。Amazonから購入する場合は23,316円。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

古いおんぼろ車でも簡単に多機能なインターネット接続カーになるDashbot、安価なオープンハードウェアとして登場

56bb6606492354b482e938a39f64f40b_original

今とてもクールな車を持ってるのに、誰がスマートカーなんか必要とするの? Dashbotは49ドルの車載用アクセサリで、運転中にスマートフォンやAlexaでインターネットと対話できる。手が空くから、髪をポマードで塗り固めた悪党をやっつけたり、頭上でヘリコプターが爆発する前に罪なき人びとを救える*。この製品はBluetoothスピーカー+αで、αの部分にたくさんの機能がつまっている。Alexa専用デバイスと入れ替えれば、あなたのスマートフォンに手を触れずに容易に対話ができるようになる。〔*: 30年前の電脳カー、ナイトライダーのエピソード。〕

システムは車のライター(煙草用)とステレオのAuxジャックかBluetoothで接続する。スマートフォンを車に近づけるたびにインターネットに接続し、また、完全なコンピューターなのでワイヤレスのOBD-IIセンサーにアクセスして車のセンサーデータをリアルタイムで読む。

DashbotはコンピューターボードとしてC.H.I.P. Proを使っている。それは、Raspberry Pi的な、超小型シングルボードコンピューターだ。その上でLinuxが動き、すべてが完全にオープンソースなので自由なハッキングを楽しめる。

開発チームは曰く:

DashbotはC.H.I.P. Proを使っているから、ユーザーが新しい機能を教えることができる。使っているOSのGadget OSは、Linuxベースの高速ブート型オペレーティングシステムで、わが社の主軸製品だ。Next Thing Co.のそのほかの製品もすべてそうだが、Dashbotもオープンハードウェアであり、そのソフトウェアはオープンソースだ。そしてもちろん、DashbotはAPIを公開している。

 

実はDashbotのチームはC.H.I.P. Proをリリースしたチームと同じチームで、ハードウェアスタートアップのためのアクセラレータHAXの卒業生だ。Kickstarterの締め切りまでまだ20日あるが、すでに目標額を大きく超えている。古い車でもワンタッチでスマート(電脳)になるから、きっと楽しい製品だろう、とぼくは思う。

 

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

W1チップ搭載のPowerbeats3はiPhoneユーザーであれば買い

img_2605

Powerbeats3は、一見すると前機種とそれほど変わらないように映る。主にフィット感を向上させるため、細かな変更があちらこちらに加えられているくらいだ。しかし、AppleによるBeats買収の結果生まれたユーザーが喜ぶ新機能は、製品内部に秘められている。

9月のiPhone発表イベントでは、Beatsが来場者の注目を一手に集めることはなかったが、ステージ上で発表自体は行っていた。また、製品が展示されている会場でも、予想通りBeatsの新製品はAppleのイヤホンよりも目立たない場所に置いてあった。それでも新しいBeatsのワイヤレスイヤホンには、AirPodsの最大の売りであるW1チップが搭載されている。

img_2593アップルが自社開発したW1チップによって、6〜12時間は電池が持つとされているほか、Bluetoothイヤホンの最大の問題である接続プロセスが、少なくともAppleユーザーには不要になった。AppleはBeatsのブランディングなどについては関与していないものの、W1チップの搭載は、AppleがBeatsを囲いこむ上で地味だが間違いのない動きだと言える。

Androidユーザーはこれまで通りPowerbeats3の接続にイライラすることになるが、iPhoneユーザーであれば、ほぼ一瞬で接続が完了する。まず、箱からイヤホンを取り出して電源ボタンを押すと、大きな白いポップアップがiPhone上に表示され、接続するかどうか尋ねられる。そして「接続(Connect)」のボタンを押すと、一瞬でイヤホンがiPhoneに接続される。初期設定はこれでほぼ終わりだ。img_2591

Powerbeats3が問題なく接続されると、小さなヘッドホンアイコンがスクリーンのトップ(バッテリーと位置情報アイコンの間)に現れる。Bluetoothの電池アイコンは同じ場所には表示されないが、スクリーンを下から上へスワイプすれば、接続されている全てのAppleデバイスと、それぞれの電池残量が表示されるようになっている。さらにデバイスを一旦解除して再接続すると、電池残量を数字でも確認できる。前述の通り、Androidユーザーにとっては何も変わらないが、接続プロセスがなくなることで、iPhoneユーザーに対するPowerbeats3の魅力はかなり高まるだろう。

音質もBluetoothイヤホンにしては上出来で、ジムへ行くときや通勤中に音楽を聞くにはこれで十分だ。もっと大きくてしっかりしたイヤホン・ヘッドホンが欲しいという人には、200ドルの価格帯であれば他にもたくさんの選択肢がある。しかしPowerbeats3は、移動中に大きなイヤホンやヘッドホンを持ち歩きたくないというときにはぴったりだ。

img_2582

耳にかけるフックも安定している。眼鏡のつるが大きくなったような見た目のフックは、しっかりと耳にとまり、ワークアウト中もズレることはない。他の製品に見られるような羽型のものと比べて、扱いやすくストレスのかからない作りのフックで、イヤホンの重心が耳周りに集中していることへの素晴らしい対策だと言える。

フィット感については、恐らくイヤーピースが比較的堅いからか、イヤホンを上手く耳にはめるのに時間がかかった。その後問題なくフィットはしたものの、パッシブノイズキャンセリングの効果を感じられるほど、しっかりとはまるポイントをみつけることはできなかった。また、ケーブルが通されたプラスチックの玉を使えば、首の後ろのケーブルの長さを調節でき、これはJaybirdが採用している方法よりもずっと簡単だ。

公表値の12時間までは電池がもたなかったものの、充電無しでほぼ2日間、普通に音楽を聞くことができた。さらに、電池が切れてしまったとしても、Powerbeats3は高速充電に対応しており、5分間の充電で最大1時間の再生が可能と言われている。もしも心配な人は、MophieのPower Capsuleケースを持っておけば、まず大丈夫だろう。

img_2606

コントロールパネルは簡素化されており、ボタンの反応も良好だ。内蔵マイクには改善の余地があるものの、電話を頻繁にかける人であれば、そもそも他のオプションを検討した方が良いだろう。そうはいっても風の強いところを歩いていない限り、ちょっとした会話であれば問題なくこなせる。

価格面については、199ドルも出せば他にもたくさんのオプションがある。例えば新しいJaybird X3であれば、Powerbeats3より50ドルも安い。しかしPowerbeats3には前機種からの改善点が盛り込まれており、さらにはW1チップがiPhoneユーザーをひきつけるだろう。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Sonyの500ドルのインダッシュレシーバーはAndroid AutoとCarPlayをサポートして値頃感あり

399518

Sonyの、ダッシュボード埋込み型(in-dash, インダッシュ)カーステレオXAV-AX100は、あなたの車にAndroid AutoやCarPlayを安上がりに導入するためのベストの方法かもしれない。11月末に、499ドル99セントで発売される同機は、6.4インチ800 x 480のタッチスクリーンを搭載、NFCとBluetoothとaux入力をサポートし、また音声入力を起動する専用ボタンがある。

このXAV-AX100は、仕様を見るかぎり、競合機に比べて明白なアドバンテージがいくつかある。Pioneerの、仕様的にいちばん近い競合機はAppRadio 4かと思われるが、こちらは6.2インチのスクリーンで物理ボタンがなく、CarPlayしかサポートしていない。お値段は600ドルだ。Alpineにも、これぐらいから上の価格の製品がある。

デバイスを特定せず、値段が手頃な、タッチスクリーンをぜいたくに奮発したインダッシュレシーバーを出す、というSonyの決定は賢明だ。カーステレオに代表されるような各種二次製品はメーカー数も多く、とくに初期は競争が激しかったが、このところ、それほど飛び抜けた強力な製品はない。Sonyは、そこに目をつけたようだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

“interscatter” は、無線信号をリサイクルする技術

interscatter-contact

「スマート」コンタクトレンズや、永久脳内インプラントのようなものを考えるとき、問題になるのは電源だ。データの収集、処理、特に伝送のためにはエネルギーが必要だ。しかし、最後の一つは問題でなくなるかもしれない ― “interscatter communication” という技術のおかげで。

スマートフォンのように大きなバッテリーを持つデバイスにとって、2~3メートル先に届く無線信号を送ることは、エネルギー的にさほど高価ではない。

しかし、ごく小さな、特に体内で使うことを目的とするデバイスでは、電源が深刻な問題になる。バッテリーは小さく、ノートパソコンのようにペースメーカーを取り出して充電することはできない。だから、エネルギー消費を減らすものは何であれ、次世代スマート埋め込みデバイスにとって歓迎だ。

interscatter-three-devices

そこで、ワシントン大学電子工学専攻の大学院生3人は、無線信号を〈生成〉すること自体を不要にする技法を開発した。代わりにinterscatter を使うことで、デバイスは受信した信号を集めて再配信することができる。

しくみはこうだ。あるデバイス例えばイヤホンが、データを持たない特別な「単音」をBluetooth周波数で発信する。interscatterデバイスはこの信号を受信し、アンテナで反射させる ― ただしその前に極くわずかな操作を加えて空白信号をWiFi信号に変える。この改変された信号(実際には一種の歪められた反射)は、通常のWiFiデータと同じように、スマートフォンやノートパソコンで受信できる。

Fig-2

すごいだろう? 何よりもいいのは、受信した電波をわずかに改変るためにしか電力が必要ないことで、自分でWiFi信号を生成するより〈1万倍〉効率がよく、Bluetoothより1000倍効率がよい。

それだけ消費電力を抑えることができれば、様々なインプラントデバイスに可能性が開かれる。しかし、もちろん可能性はそれだけではない。チームはinterscatterをクレジットカードに仕込んで信号をリサイクルすることによって、支払いシステムと相互に通信できるプロトタイプを作成した。

プロジェクトの次期ステップの一つは、このテクノロジーをさらに小さくすることだ。現在はかさばるFPGAボードで作られているが、設計が確定すれば、通常の集積回路基板に載るはずだ。なお、標準的な信号を使っているため相手のデバイスはApple WatchからSamsung Galaxyスマホでも何でもよい。

このinterscatterに関する論文を書いたのは、Vikram Iyer、Vamsi Talla、Bryce Kellogg、および担当教授のShymmath GollakotaとJoshua Smithで、8月22日にブラジルで開催されるSIGCOMMカンファレンスで発表される。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

JabraのHalo Smartは、ビジネスカジュアルなBluetoothヘッドホン

p6290747

80ドルという価格は、Jabra Halo Smartをややグレイな領域に置いている。殆どの人にとって「安い」とは言えないが、Jaybird等の会社が出しているワイヤレス製品よりはかなり低価格だ。これはフィットネス用でもないし、音質や着け心地を追求したものでもない。

Jabraは、全く別の道を選び、殆どのBluetoothヘッドホンメーカーが注力している部分を避け、同社の得意分野に合わせて製品をあつらえた。電話の送受信だ。このヘッドホンはビジネスユーザーを対象にデザインされている ― あるいは、もっと正確には、ビジネスカジュアルを目指す人向けに。

Jabra Smart Halo

Halo Smartの最も特徴的な機能は、使用者の首の後ろに来るカラー(首輪)だ。牛の〈くびき〉に似てなくもない。これは今のBluetoothイヤホンが抱えるいくつかの問題を解決しようとする試みだ。つまるところ、完全なワイヤレスにすることはバッテリー寿命と重量の両方を犠牲にすることを意味している。両耳に多くの電子装置が必要だからだ。さらには、使っていない時どうするかという問題もある。

Jabraの解決策は、一日中首のまわりに着けておくというものだ。17時間のバッテリー寿命なら、充電を待って時間をつぶす必要もない。カラーの側部には磁石が組み込まれているので、イヤーバッドが豚のしっぽのようにぶらぶらすることもない。

ボタンが3つついている。左のボタンは通話をミュートしスマートフォンのボイスアシスタントを起動する。右には電源とボリューム/トラックボタンがある。

Jabra Smart Halo

このカラーが合うユーザーもいるのかもしれない。意外なことに、オフィス環境でもさほど悪くない。Halo Smartは、世の多くのワイヤレスヘッドセットと比べて、欠点も少なくよく出来ていると思う。それでも、このBluetoothカラーを首に巻いて町なかを歩くと、少々間抜けに見えるし、(あまり強くない)マグネットでイヤホンを留めても事態が良くなるのか悪くなるのか私にはわからない。

宣伝にたがわず通話品質は確かだ。これまでに体験したヘッドセットで最高というわけではないが、間違いなく明瞭でマンハッタンを歩きながら「買い!」「売り!」と狂ったように叫んだ時にも、風の雑音をよく消してくれた。そして、いくつかのサイズのイヤーチップが付いているにもかかわらず、Halo Smartのフィット感は最高とはならなかった。

ヘッドホン自身に関して言うと、Halo Smartが音額第一に作られていないことは明らかだ。もっといい音のBluetoothイヤホンは市場に溢れている― もしろんJabraに興味のある人にとって音楽が第一優先でない確率はかなり高い。優先度が低ければ、音は十分実用的だ。

80ドルにしては、悪いヘッドセットではない ― 首かせを巻いてロックするのが平気で、音楽が第一優先でなければ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Bluetooth LEでプログラミングできるArduino互換ボードLightBlue Bean+、すでにKickstarterで大人気

aa6e8e0010731c8339136a6ea1a5bbbb_original

Arduinoのパワーに魅力を感じているけど、使いこなせるほど勉強してないし、創造力もWiFi接続も涸渇、というぼくみたいな人は、けっこう多いだろう。しかしLightBlue Bean+のおかげで、障害のひとつが取り除かれた。

Bean+はつまり、Bluetooth LEでプログラミングできるArduinoボードだ。Particleのボードみたいに、この小さなかわいいキットでユーザは自分のハードウェアプロジェクトを立ち上げることができ、そこにいろんな機能を加えることもできる。そして電源さえどこかにあれば、ボードにリモートでコマンドを送れる。だから、アプリケーションのアップロードや、システムのアップデートも比較的簡単だ。

このシステムはiOSやAndroidのビーコンとしても使えるし、またさまざまなセンサにアクセスさせてIoTデバイスを作ることもできる。プロトタイピングのためのボードだから意外なほど頑丈で、いろんな仕掛けがある。たぶん、どんな奇想天外なアイデアを抱えているハードウェアハッカーでも、不満を感じないだろう。

Kickstarterに出ており、発売は12月を予定している。目標は3万ドルだが、すでに11万ドルを超えている(日本時間8/22 18:45現在)。ハードウェアハッカーがぜひ手元に持っていたい素材だ、と思うね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

日本発のKisai Linkは、ギーク風味を消したBluetoothウェアラブルだ

screen-shot-2015-06-03-at-1-49-05-pm

ファッションの奴隷である私は、常に格好よくいる必要がある。しかし、こう多くのウェアラブルを身に付けなくてはならない今、いったいどうすればいいのか。ファッションとエレクトロニクスは両立しない。幸いなことに、Tokyoflashがまさにそのための商品を作った。Kisai Linkは小さなBluetoothデバイスで、手首に着けて使用する。電話やメッセージの着信を、LEDの様々な点滅とバイブレーションのパターンで知らせてくれる。画面はないので1回の充電で5日間使え、複数のファッショナブルなスタイルが用意されている。

Tokyoflashは、その明らかに奇妙なファッションウォッチで最もよく知られており、本誌でも過去数年間に何度も取り上げた。しかしこのLinkは違う。過去のデバイスの異常なオタク的スタイリングをほぼ完全に排除し、より流行に敏感な人たちをターゲットにしている。Linkは見た目がふつうのブレスレットなので、サイボーグのように見られずに「つながって」いられる。

Linkは79ドルで発売中。ファッショナブルな男女に向けたスタイルがいくつも用意されている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Raspberry Pi + Arduino合体ボードの改良版UDOO NeoはWiFI、Bluetooth、各種センサーが付いてAndroidも走る

screen-shot-2015-04-23-at-5-52-32-pm

最初のUDOOボードには大いに驚かされた。Raspberry PiとArduinoを融合したそのシステムは、シングルボード上で小さなコンピューターを動かすと同時に電子プロジェクトを制御する。それは非常にギークなツールでありかなりの人気を呼んだ。そして今、UDOOが帰ってきた。ずっと強力になって。

新しいUDOO Neoは、Raspberry Pi、Arduinoボード、9軸センサー、磁力計、加速度計、ジャイロスコーム、Wi-Fi、Bluetoothを塔載し、Androidも走る。つまり、このボードを自作のガジェット ― ドローン、ゲーム機等 ― に組み込めば、内蔵のArduinoを使ってスイッチやリレーやセンサーを読み書きして、物体の空間中の位置を特定することができる。

価格は49ドルからで9月に出荷される。私は初代のUDOOで遊んで非常に感銘を受け、作者たちは次期製品は相当クールなデバイスにすると約束した ― そして約束を守ったと私は思う。

902bcb06fc99bbd226b6263b71aa6849_original

UDOO Neoを何に使うかわからない人は、たぶんこのデバイスの対象ユーザーではない。しかし、いじり屋たちは山ほどの使い道を見つけ出すだろうし、ハードウェアにAndroidを移植しようと考えていた人たちもデュアルOSサポートを喜ぶだろう。一般にこの種のボードは優れたプロトタイピングツールであり、遊ぶのにも最高だ。息子と私は、初代UDOOでミニアーケードシステムと携帯電話を作った。

詳しくはKickstarterを参照されたい。すでに目標金額を大きく越えている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

音声通話を内蔵メモリに記録するブルートゥースヘッドセットのBluewire

ジャーナリストやPR関係の人など、電話やSkypeの音声を記録しておきたいと考える人は多いことだろう。そうした人はBluewireを候補にあげてみても良いかもしれない。Indiegogoでキャンペーンを展開していたが、無事に目標額を調達している。終了までにはまだ2週間以上を残しており、今ならまだ自分の分を申し込むこともできる。

スマートフォンに添付されるイヤフォンの機能を補完するヘッドセットは数多く存在する。このBluewireもそのひとつと考えることができよう。内蔵のMicroSDカードに1000時間分の会話を録音しておくことができる。

Bluewireのペアリングさえ行なっておけば、Bluewireを利用せずに通話を行ったときでも録音しておくことができる。他のヘッドセットを利用したり、あるいは車載通話システムを利用している場合でも、相手側の音声を含め、きちんと記録される。

ヘッドセットに録音した音声は、Bluewireのアプリケーションを使って取り出すことができる。音声ファイルをスマートフォンにダウンロードしたり、Dropbox経由でPCに取り込んだりすることもできる。Bluewireを製作したAvi Gilorによれば、スマートフォン側にダウンロードした際に、ただちにEvernoteなどを使って連携作業がしやすくなる仕組みも組み込み中であるとのこと。

なお、Androidの場合は音声ファイルをスマートフォンにダウンロードする際に、スマートフォンを操作せずに行うことも可能だ。NFC対応のAndroidフォンの近くでBluewireをタップして、直近の会話データをスマートフォン側に送信することができるのだ。他にもQi対応の充電機能など、いろいろとワイヤレスならではの魅力を備えたデバイスとなっている。

Bluewireは現在、149ドルないし179ドルで予約可能となっているが、最終的には279ドルの価格で売り出す予定であるそうだ。本体カラーをホワイトとして、Qi充電用のマット、倍の内蔵メモリ、および外出先で充電するための外部バッテリー付きで295ドルというモデルも用意されている。

魅力をうまくまとめている(?)Bluewireのデモビデオを下に掲載しておこう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


GPSを内蔵して位置が追跡できるスーツケース、Indiegogoで100万ドルを集める

ウェアラブルからムーバブルへとセンサーの進化が止まらない。 今度はBluetoothでユーザーのスマートフォンと接続し、内蔵GPSで位置を教えてくれるスーツケースが登場した。それ以外にも数々のスマート機能を持つこのスーツケースは目下Indiegogoのクラウドファンディングで100万ドルを集めている。

Bluesmartのキャスター付きスーツケースにはGPSの他に37ワットのリチウム・イオン・バッテリーを内蔵しており、スマートフォンその他のデバイスを充電できる。多くのビジネス出張者が電源のない場所で立ち往生した経験があるはずだからこの機能は大いに魅力的だろう。

スーツケース自体の外観は標準的なもので、サイズは54cmx 35cmx 23cm 34リットルだ。また持ち主のスマートフォンから一定距離離れると自動的にロックがかかったり、アプリでアラームを鳴らしたりす機能もある。.

またデジタル秤が内蔵されており、専用アプリでスーツケースの重量がどれほどになったか知ることができる。また空港のセキュリティ・チェックの際にノートパソコンやタブレットなどデジタル機器をすばやく取り出せるポケットも設けられている。

またBluesmartのアプリはスーツケースの移動をモニタし、移動距離、移動時間、訪問した国、利用した空港などの情報が記録される。また次に予定しているフライトの情報もリアルタイムで表示される。

アメリカに本拠を置くBluesmartチームは、すでにBluetooth接続機能を備えたプロトタイプを完成させているという。製品の出荷は来年の8月を予定している。

現在継続中のキャンペーンは締め切りまであと8日を残して、すでに4500人の出資者から100万3500ドルの出資の約束を取り付けている。当初の目標額はわずか5万ドルだったから、量産を開始するには十分以上の額だ。とはいえ、iOSとAndroid向けの専用アプリの開発を始め、なすべきことは山のように残っている。.

Indiegogoでは235ドルの出資でスマートスーツケースを1個入手できる。Bluesmartによれば、正規の市販価格はその倍程度になるという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+