Raspberry Piでロスレスオーディオを再生できるようになるJustBoom DACが発売

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これは驚き、JustBoomのおかげでロスレスオーディオが身近なものになった。それはRaspberry Piの拡張基板(hat)の集合(hats)で*、コンピューターにつなぐと高忠実度オーディオの再生や増幅ができる。この24ドルの“hats”の構成は、ロスレスDAC、小型アンプ、そしてCOAXと光オーディオによるハイレゾオーディオの出力だ。〔*: hat, 参考記事。〕

Neil Youngみたいに究極の高忠実度にこだわる人は、少なくともこの三つの低価格ソリューションがあれば、ロスレスの音楽ファイルをあまり苦労せずに再生できる。裸の基板を持ち歩くのはありえないから、ケースを買うか3Dプリントで自作するとよい。

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こいつをPonoWikipedia〕にするには、どうするか? たぶん必要なのは、電源とLiPoバッテリー、何らかのスクリーン、そしてポータブルにするための入力システムだ。デスクの上だけで頑張るつもりなら、スクリーンレスのキットがある。Raspberry Piの知識も、もちろん必要だ。高度なDIYプロジェクトの第一歩、と考えるのが妥当だろうが、でも完全32ビットのHarvest Moonを聴けたら感動するだろうな。挑戦する価値はあるね。

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2017年新発売のChromebookはすべて最初からAndroidアプリをサポート、Google Play Storeをいきなり利用できる

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2017年に新発売されるChromebookはすべて、最初からAndroidアプリをサポートしている。そのためのアップデートは要らない。Chromebookのホームを開くと、そこからただちにGoogle Play Storeにアクセスできる。

GoogleにはAndroidアプリを動かせるChromebookのリストがかねてからあるが、このニュースは、そこのたった1行のテキストで告知された: “2017年にローンチするすべてのChromebookと下のリストにあるChromebookは今後、Androidアプリを使える”。

昨年GoogleはやっとChromebookとAndroidアプリの互換性を実現したが、これまでは一部の機種に限られていたので、買うときは、Google Play Storeをサポートしている機種を調べる必要があった。今度からはその面倒がなくなり、新機種のChromebookを買えばAndroidアプリはインストールするだけで使える。

Androidアプリはとても多いから、Chromebookの魅力が途端に大きくなる。Play StoreにアクセスできるChromebookは、WindowsやmacOS並の広大深遠なエコシステムの一員になる。

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Apple、macOS 10.12.3を公開。MacBook ProのGPUとバッテリーの問題を修正

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つい先ほどAppleはmacOS Sierraのアップデートを公開した。10.12.3はバグフィックスのアップデートだが、昨年末に発売された新しいMacBook Proにとっては待望の変更だ。今日のアップデートで、Appleは15インチモデルのグラフィックチップセットに関するいくつかの修正を実施した。またAppleは、バッテリー寿命に影響を与えていたSafariのアイコン取得バグも修正した。

新しいMacBook ProのGPUがオーバーヒートしていると見られるスクリーンショットやビデオが数多く出回っている。その結果グラフィックに不具合が生じ、コンピューターが使えなくなる。

この最後のビデオは何十万回も見られているので、よく起きる問題なのだろう。Appleは、前回のアップデートで、既にこの問題を修正したと言っていた。しかし、いくつか修正もれがあったようだ。Adobe Premier Proのヘビーユーザーや、15インチモデルでGPUを多用する作業をしてこの問題に遭遇したことのある人は、今回の修正で完全に直るはずだ。

今月Appleは、Consumer Report誌がMacBook Proで行ったバッテリーベンチマークについても声明を発表した。Consumer Reportによると、MacBook Proのバッテリー寿命の成績はよくない。MacBook Proのバッテリーはすばらしいというわけではないが、AppleはConsumer Reportのベンチマークに影響を与えていたバグを発見した。

Safariのアイコン取得バグは、リソースを使い過ぎていた。Appleは10.12.3 beta 3で修正を済ませており、macOS 10.12.3のファイナル版にはSafariのアップデート(10.0.3)も付いてくるようだ。

このアップデートには、ほかにもいくつかの小さな修正があるほか、重要なセキュリティー・アップデートが入っている。Mac App Storeでダウンロードして最新バージョンにアップデートすることをお勧めする。

リリースノートの全文は以下の通り:

  • MacBook Pro(2016年10月、15インチ)の自動グラフィクス・スイッチングを改善した。
  • Adobe Premiere Proのプロジェクトを、MacBook ProのTouch Barモデル(2016年10月、13インチおよび15インチ)でエンコードする際のグラフィクス問題を解決した。
  • プレビューでスキャンされたPDF文書の検索ができいバグを修正した。
  • 暗号化を有効にしてエクスポートされたPDF文書の互換性問題を解決した。
  • 一部のサードパーティー・アプリケーションで、デジタルカメラの画像を正しくインポートできない問題を解決した。

エンタープライズ向け:ネットワークまたはキャッシュされたユーザーアカウント(例えばActive Directoryアカウント)で、maxFailedLoginAttemptsパスワードポリシーを使用しているものが無効化される問題を解決した。

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まるくてかわいくてキャンディーのようにカラフルなキーボードlofreeはタイプライターを思い出す

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新しい珍しいガジェットは、だれもが好きだ。これもその一つ。角(かど)がまるくて、キーもまるい、キュートでフレンドリーなワイヤレスキーボード。キーボードに‘楽しそう’という形容詞が似合うのは珍しい。かわいらしくて、しかも十分に使える、それだけの製品だけど、細かいところまでよくできている。

Lofreeという名前だが、正式には小文字の“l”(エル)を使ってlofreeと書く。キーはメカニカルで、誰もが大好きな書く機械、タイプライターに似せている。タイプライターは、ラップトップコンピューターのようにコーヒーショップで使えないが、今でも多くの人がタイプライターに愛着を持っている。

LofreeのWebサイトは曰く: “lofreeに、クラシックでしかもコンテンポラリーな感じを与えるために、まるいキートップを考えた”。いい仕事してますね、とぼくも言いたい。このキーボードは、あの醜い(と言いたい!)Freewriteよりもっと上手に、旧と新を組み合わせている。バックライトも、このデザインによく合っている。

スライドをご覧あれ:

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このキーボードは心が広くて、主なオペレーティングシステムのどれとでも相性が良い。しかしそれ以外の点では、Lofreeはミステリーだ。いくらで売るのか? いつ発売か? 今の不確定の時代にあっては、ちょっとした確実性が欲しい。でも、もうすぐ分かるだろうから、そのときはぜひ試してみたい。

画像を見ただけで気に入った人は、同社のサイトに自分のメールアドレスを登録すると、近く詳細を教えてくれるらしい。

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[ポッドキャスト]ポケットだらけのベストSCOTTeVESTを作ったScott Jordanがファッションの未来を語る

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Scott Jordanは、服を作るつもりではなかった。彼は弁護士だったが、自分のウォークマンがいつもドアノブにひっかかるのを、なんとかしたかった。いろいろ試作した結果として彼は、SCOTTeVESTを発明した。ポケットがものすごく多いベストで、ヘッドフォンやその他もろもろのケーブルのための秘密の通路があちこちにあった。それを商業化してから10年あまり経った今の彼は、服は今後ますますハイテクになるように見えても、われわれ人類が身にまとう布切れのルック&フィールは未来永劫同じだろう、と考えている。

彼の考えでは、ウェアラブルは服に統合されない。自分でもいろいろ試作してみた結果彼は、センサーは服に縫いこむよりも肌に密着させる方がずっと容易だ、と気づいた。次の世紀になっても人類は、Metroidのようなスマートスーツを着て走り回ってはいないだろう。服はずっと無脳のままで、ガジェットはヒトの皮膚上や体内へと消えるだろう。彼はそう考えている。

Scottが最近立ち上げたOTG Jacket、はそのガジェットとケーブル類を大量に収納できて、しかもふつうのジャケットにしか見えない。ガジェットが消え去る遠未来ではなく近未来には、服というものはこうなるだろう、と彼は考えている。

このポッドキャストはStitcheriTunesから。あるいはMP3をここでダウンロードできる。

原文上には、直接聴取できるインタフェイスがあります。〕

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このスイス製ドンキーコング ウォッチは1万6500ドル也

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ロマン・ジェロームという時計会牡を知っている人なら、ここが何にでも迎合する会社だとおわかりだろう。このブランドは、かつて月の石やタイタニック号の残骸から奇妙な時計を作ったことで知られているほか、昔懐しいビデオゲームウォッチのシリーズもあり、価格は異常に高いが魅力的でもある。最新作はドンキーコング・ウォッチで、サルと水道工のマリオが栄えあるピクセル画像姿であしらわれている。

時計は手作りでロマン・ジェロームのカスタム版ムーブメントを塔載している。ケースは46 mmで3D文字盤には小さなフィギュアたちの並ぶ面が、見やすいように黒い背景の上に置かれている。

この製品は今週スイスで行われるSIHHショウで披露される。RJはこれまでにも、マリオブラザーズ、ポケモン、スペース・インベーダーウォッチ等を作っており、多くのお金と多くの厭世観を持つ一部のゲームおたく向けに販売してきた。

捕われの身のポリーンを救うにはいくらかかるのか? 1万6500ドルだ。だから友よ、時計ショップに行く前に株を現金化しておくことだ。

【日本語版注:2017年1月18日から31日まで、名古屋栄三越でロマン・ジェローム フェアが開催される。ドンキーコング・ウォッチが出展されるかどうかは不明】

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マイナー企業がAmazon Alexaに挑戦して負けないために…キッチン専用のHello Eggが考えた勝負手とは?

音声アシスタントではAmazonのAlexaがリビングルームを独占しようとしているし、家全体の主(ぬし)になる可能性もある。でも負けを宣言したくない小企業RnD64は、黒い卵型の音声アシスタントを作り、キッチンからならまだ入れる、と考えている。

このHello Eggと名付けられた音声アシスタントは、料理が専門で、スクリーンにもなるかわいい目が、お友だちになりたい、とユーザーに訴える。スクリーンにはもちろん、料理のレシピやテクニックが映り、もちろん音声も伴う。これがあればたとえば、アボカドにいきなり包丁を入れる前に、正しい切り方が分かる。

今年のCESには、音声で動かすデバイスがたくさん登場した(その多くはAlexaがベース)。だからこの製品はCES 2017の二番煎じ三番煎じにすぎないのかもしれない。しかも料理のレシピや作り方を知るためには、たぶんスマートフォンのアプリで十分だ。生(なま)の肉を触った手でスマホを握ることに、なるだろうけど。こんな厳しい競争環境の中で生まれた、卵ちゃんだが…。

AlexaのEchoも、レシピぐらいは教えてくれるが、Hello Eggはあくまでもキッチンに特化して、それならではの多様なユースケースと機能を提供する。Echoは今のところ音声のみだが、RnD64は、レシピにはヴィジュアルな要素も必要、と考えた。

そのほかの、音声アシスタントならではの機能もたくさんある。音楽ストリーミングや、キッチンにある食材や消耗品の在庫管理なども。Echoはこれからどんどん進化するだろうから、キッチンだけは譲り渡したくないHello Eggは十分な差別化に努めようとする。卵のなめらかな表面に映しだされるスクリーンは、それだけでも十分な差別化と言えるかもしれない。

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このスイス製腕時計は、心臓の鼓動をペースメーカーの動力に変える

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スイスの研究者が昔ながらの時計じかけを改造して、心臓ペースメーカーの動力源を心臓の鼓動そのものから取り出す仕組みを作った。自動巻の腕時計が手首の動きをエネルギーに替えるのと同じ方式だ。

ペースメーカー等の埋め込みデバイスには動力源が必要であり、通常その力は電池で供給する。しかし電池は消耗し、交換が必要になる ― 皮膚から1~2インチ下では容易な作業ではない。

ベルン大学のAndreas Haeberlinとミシガン大学のAdrian Zurbuchenのふたりは、本物の時計じかけを利用した代替手段を提唱している。実際の(当然スイス製の)腕時計から回収した部品を使っている。

「ヒトの心臓の連続的で強力な収縮は電池の代替として理想的な性質だ」と、IEEE Transactions on Biomedical Circuits and Systemsに掲載された論文にふたりは書いた。ペースメーカーは心臓が正確に鼓動する手助けをするが、心筋を実際に動かすための豊富なエネルギーは、身体から供給されている。

しかし、その運動エネルギーをどうやって捕獲し蓄積するのか? 研究者の出身地が、そのための精密機械を何世紀も作り続けてきたことで有名な国だったらどうだろうか。まさしくそうであることに気付いたふたりは、スイス製腕時計を分解し、研究のために再利用することにした。

通常腕時計は手首に着けられ、手首が動くと内部のおもりが振れ、その運動がゼンマイに蓄積される。これを心臓の近くに置き、おもりが心蔵の鼓動そのものによって動くように機構を修正した。ブタを使った初期試験では約6マイクロワットが得られた。これはペースメーカーを駆動するのに十分なエネルギーだ。

両方の鼓動が同時に停止したときに備えて、小型のバックアップ電池が必要になるだろうが、それも心筋活動が順調な間に心臓の動きによって充電することができる。

今後数年間は研究とテストを継続する必要があるが、うまくいけばペースメーカーの電池交換は過去のものになるかもしれない。

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わずか20セントの子どもの回転おもちゃで1000ドル相当の医学用遠心分離器を作れた

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高速回転により液体中の物質を分離する遠心分離器という器具は、世界中の医学研究所にある。しかしその良いものは2000ドルぐらいするし、もちろん電気が必要だ。お金も電気も、世界の最貧国の田舎の病院にはないだろう。スタンフォード大学の研究者たちが作った代替品は、わずか数セントの費用でできるし、充電も要らない。彼らのヒントとなった子どもの玩具は、遠心分離器として意外にも高品質なのだ。

その回転玩具は、単純な構造だ。ボタンのような小さなディスク(円盤)に、糸を2本通す。その糸をゆっくり引くと、ボタンは相当速く回り始める。子どものころ自分で作った方も多いと思うが、研究者の一人も、自分の子どものころを思い出しながら、そのPaperfugeと呼ばれる器具を作った。

彼は大学が作ったビデオの中でこう言っている: “これは、ぼくが子どものころ遊んだおもちゃだ。でも、その回転速度を測ったことはなかった。そこで、試しに高速カメラで撮ってみたんだが、それを見たときは自分の目が信じられなくなった”。

その回転おもちゃは、10000〜15000RPMで回転していた。それはまさに、遠心分離器の回転速度だ。その後チームは、回転おもちゃの動きを詳しく研究し、それが。線形の動きを回転運動に変換する、すばらしく効率の良い方法であることを発見した。

チームは独自の回転おもちゃを作り、それに紙製のディスクを取り付け、そこに血液などの液体を入れたバイアル(小型ガラス瓶)をはめられるようにした。糸には扱いやすいようにハンドルをつけ、1〜2分糸を引き続けると、1ドルにも満たないその器具が、その何千倍以上もするデバイスの仕事を見事に演じた。回転数は125000RPM、30000Gに達した。

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“このような、お遊びのような試行方法はきわめて有意義だ。正しい解はどうあるべき、という固定観念から、われわれを解放してくれる”、指導教授(TEDのフェロー)のManu Prakashはそう語る。

実用試験は、マダガスカルで現地のパラメディカルたちと一緒に行った。そこでは、血液からマラリア原虫を分離することに成功した。次は、もっと公式の臨床試験が待っている。

このようなシンプルで安上がりな実験器具は、前にもあったな、と思われた方は、きっとFoldscopeを見た方だろう。これもやはり、Prakashのプロジェクトだ。それはボール紙を折りたたんで作った顕微鏡で、製品化されたものでも数ドルで買える。これを使えば、安い費用で科学研究や医学の研究を行うことができる。

PrakashらのチームによるPaperfugeとその開発の詳細は、最新号のNature Biomedical Engineeringに載っている。

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Uber、タクシー風の屋根看板のデザインをイブ・ベアールに依頼

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ご存じの通り、有料の乗客を運ぶ車の屋根にはライトアップされた大きな看板が乗っている。これは世紀の大発明というわけではない。街中を走る黄色のチェッカー柄の車の屋根にも似たようなものが乗っているのを見ればわかる。それでも、Uberの新しい特許は、ユーザーがうっかり赤の他人の車に乗ってしまうことを防げるかもしれない。

Uberの新たに受理された「発光するサイネージ装置」特許は、薄くて軽いライトアップされた看板で、「車両の屋根または適切な大きさのモバイル環境」に掲示することを目的としている。Uberが最初に特許申請したのは2014年で、今週ついに認可された。これで同社のロゴは多くのドライバーのダッシュボードにある小さな表示より、ずっと目立つようになる。

もちろん、会社が特許を出願したからといって近い将来道路がUberのタクシー看板で溢れることは当分ない(永久に、かもしれない)。しかし、それでも注目すべきなのは、Travis KalanickとShalin Aminという見慣れたUberの名前のすぐ下に書かれた名前だ。

イヴ・ベアールは、もちろんその道では知られた名前だ。過去数十年間にこのスイス人デザイナーは、JawboneのJamboxやOLPCのグリーンとホワイトのXOノートPC等象徴的なハードウェアデザインをいくつも手がけてきた。そしてこのベビーベッドロボットを忘れることはできない。

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CyberPowerPCからVR対応PCが499ドルで発売、Oculus Rift同梱なら1100ドルだ

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高価なゲーム用PCを作っているCyberPowerPCが、AMDのRadeon RX 470を搭載した仮想現実対応PCを、Best BuyやAmazonから499ドルで発売した。VR対応PCとしては新しい安値だが、Oculus Riftを同梱した1099.98ドルの構成もある。二つを別々に買っても、これぐらいにはなる。

VR同梱製品の価格破壊はまだ起きていないが、一流メーカーのVRヘッドセット込みのVR対応機が1000ドルを切るのも、もうすぐだろう。このマシンのプロセッサーはAMD FX 4350クワッドコア、そしてRadeon RX 470はVRの描画を無理なく動かすための専用メモリとして4GBのGDDR5 RAMを使う。システムのRAMは8GB、ハードディスクは1TBと大きいから、いろんなVRタイトルを載せられるだろう。

ぼく自身もCyberPowerPCのこれよりやや高仕様のマシンでOculus RiftやHTC Viveを使っているが、これまでのところ、どのタイトルでも問題ないから、今回のはVRゲームの入門ないし中級機として最適かもしれない。PS4ならゲーム機本体が349ドル、ヘッドセットが399ドルだが、VR体験のクォリティー、とくにグラフィクスの性能は、Oculus+PCが上だ。

Oculus Rift同梱機はBest Buyで買えるが、本格的なVRゲーム体験のためにはTouchコントローラーも持つべきだろう。そのためにさらに199ドルが出て行くけど、とにかくミドルクラスの上の方の人たちにとっては、VR専用PC環境がわりと買いやすいお値段になった、とは言えるだろう。まだまだ小さな一歩にすぎないが。

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2017年ハードウェア・バトルフィールドの勝者は…Siren Care

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ハードウェア・バトルフィールド第4回の競争は非常に厳しかった。13組の驚くほど優れたハードウェア・スタートアップが、誰もが欲しがるメタルマン・トロフィーの獲得を目指して競いあった。

参加チームはSands Expoのステージで複数グループの審査員を前にして発表するという、非常に特別なCES体験を味わった。スタートアップたちは5万ドルの賞金とハードウェアバトルフィールド勝者の名を賭けて戦った。

慎重な審査を重ねた結果ファイナリスト4組が決定した。妊婦のためのウェアラブル機器、 Bloomlife、建築現場のためのスマート・センサー、Pillar、衣類に電子センサーを織り込む、Siren Care、および錠剤識別装置のStratioの4つだ。

この4組が、最終審査団の前でデモを行うフィナーレへの切符を把んだ。審査員は、CyPhy Worksファウンダー・CTOのHelen Greiner、米国特許商標庁審査官、Michelle K. Lee、Intel Capitalのプレジデント、Wendell Brooks、およびTechCrunchシニアエディターのMatt Burnsが務めた。

TechCrunch Disrupt NYのスタートアップ・バトルフィールドは来月申し込み受付を開始する。本誌のスタートアップ・バトルフィールド・ページで詳細を読んで無料申し込みしよう。

それでは、TechCrunchハードウェア・バトルフィールド2017の勝者を発表する。

最優秀賞:Siren Care

Siren Careは人の健康状態をモニターするために、衣服に電子センサーを織り込む。最初の製品は糖尿病患者のために足の温度変化を追跡する靴下で、不調が始まったことをいち早く検知して医者に診断してもらうのに役立つ。

Siren Careを紹介した本誌記事に詳しく書かれている。

次点:Bloomlife

Bloomlifeは、妊婦のためのウェアラブル機器で、妊婦が陣痛の状態を追跡しやすくする。今後はデータの種類を増やし、妊娠中に身体が発する様々な信号を妊婦が理解するのを助ける。

詳細はBloomlifeの本誌個別記事で読まれたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ロシアのハッカー、NES Classic Editionのゲーム追加に成功

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レトロゲーマーにとって最大の望みと、Nintendoにとって最大の恐怖が同時にやってきた。人気絶超のNES Classic Editionがハックされ、30本の内蔵ゲームライブラリーに新たなタイトルが追加された。自作タイトルも可能だ。

マシンの発売以来ハッキングの試みは続いているが、これは今までで最も成功した事例といえるだろう。米国バージョンのみで有効と思われる。

このハックが発表されたのはロシアのレトロゲームコミュニティー、GBXで、YouTubeビデオで順を追って説明されている(もちろんロシア語で)。それをRedditのr/NESClassicMods subredditがすぐに見つけ、自分たちのデバイスに適用することに成功した。(u/zenmechanicがBattletoadsを動かしたところを上のビデオで見られる)。

手順は簡単とは言えない ― 少なくとも今は。LinuxベースのNESをブートしてFELモードに入り、カーネルをハックして特殊なツールでROMファイルを注入する。操作を容易にするためのGUIが既に開発されており、チュートリアルも作られているが、読者にはMD5ハッシュやconfigファイル等をよく理解していない限り試すべきではないと忠告しておく。1回のクリックミスでデバイスを文鎮化する可能性は間違いなくある。

Does this seem like something you'd be comfortable clicking? If not, stay away for now.

これを抵抗なくクリックできますか? できなければ今はやめておいた方がいい。 (ADH Gaming)

これまでに限られた数のゲームが動作確認されており、どのゲームなら動くという保証はない ― NES Classic Editionに内蔵されているエミュレーターは、例えばBlaster Masterは、提供が予定されていないゲームなのでのテストされていないと考えられる。動くかもしれないし、動かないかもしれない。

もちろん、ゲームのデータがどこから来たのかという問題もある。NESのROMをNintendoから正式に入手することはできないが、それでも広く入手可能だ。われわれは海賊行為を容認していないが、WiiでMega Man 2のライセンスを買った人なら、その知財権をこの明らかに超法規的なやり方で行使することを倫理的に正当だと思うかもしれない。

このマシンに関しては、ハックされる〈かどうか〉ではなく〈いつ〉ハックされるかの問題だった。しかしNintendoが販売する他のゲーム機とは異なり、この裏口を防ぐためのパッチが出されることはない。合法的に新しいゲームを追加できないようにしたNintendoの決断が、違法なゲーム追加を防ぐことを不可能にしているのは何とも皮肉だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

CESで開催した本誌のHardware Battlefield、妊娠中の陣痛管理など4社のファイナリストが決定

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これまでの二日間、13社のスタートアップが本誌TechCrunch主催のHardware Battlefieldのステージに立った。そして今、本誌の編集部は専門家の審査員(すごーく専門家だ!)と共に熟考を重ね、優勝賞金5万ドルと、メタルマン(Metal Man)という愛称で呼ばれているトロフィー(上図)を争う4社のファイナリストを選んだ。

決勝のプレゼンテーションは明日(米国時間1/7)、太平洋時間午後2時から行われ、本誌へライブでストリーミングされる。そのときCESにいる人は、Sands Expoのエントリーホールに来れば実際のステージを見られる。

以下が、そのファイナリストたちだ:

BloomLife

BloomLifeが作ったデバイスは、妊婦が陣痛に正しく対応するために使う。今後はもっと多くのデータを加えて、妊娠中に体が発するすべての信号を正しく理解できるようにすることが、同社の目標だ。

Pillar Technologies

Pillarは、建設現場のためのスマート・センサーを開発した。それを使って建設会社と保険会社は、火や水による被害の危険性や、型枠の損傷などをチェックする。そのセンサーは靴箱よりも小さく、現場の至るところに設置できる。

Siren Care

Siren Careは、センサーを衣類に織り込んで人の健康をモニタする。最初の製品であるソックスは、体温の変化を調べて糖尿病を診断する。状態が悪いことを検出したら、病院へ行くことをすすめる。

Stratio

Stratioが作ったポータブルなデバイスは、錠剤が何の錠剤であるかを数秒で当てる。そのデバイスは超高感度なセンサーを使って、錠剤の“光学的フィンガープリント”を検出する。それは各錠剤が光に反応するときの、他と違う独自の特性だ。

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3Dプリンターでセラミックの精密プリントができる…Formlabsがそのための実験システムとツールを開発

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Formlabsの3Dプリンターは、まるで射出成形で作ったような、しっかりした滑らかなオブジェクトを作る。しかし今回彼らは、改良された素材をいくつか加え、その中には、完全にマットで、最適なプリントを得るために配合を変えられるグレーの素材や、あとでふつうに焼成できるセラミックの素材がある。

さらに同社は、メイカーやエンジニアのための実験的なツールキットForm Xをローンチした。

“3Dプリントと弊社のForm 2でどこまでのことができるかを探求し、即興で作ったりできるために、斬新な素材と研究用ツールを用意したい”、と協同ファウンダーのDavid Lakatosは語る。“セラミックのレジンはその好例だ。今の3Dプリントでは、セラミックは、科学的に探究すべき素材の中でもっとも新奇なものの一つだ。セラミックを3Dプリントできれば、これまでのセラミック製造技術ではできなかったような構造や複雑な形が可能になる”。

上のビデオでは、Davidが新しいレジンとシステムについて語り、プリントしたパーツの一部を見せてくれる。

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電源がソーラーで遠方へ長期間放置できるタイムラプスカメラEnlapsのTikeeは、編集制作環境もWeb上に提供

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タイムラプス写真は楽しいけど難しい。長時間や長期間のプロジェクトでは、カメラの電源供給が問題になる。現場から写真をこっちへ送らせたいなら、データ通信のセットアップが必要だ。でもEnlapsを使えば、すべての苦労が消える。同社は最近Indiegogoのキャンペーンに成功して、そのTikeeと名付けたカメラのために25万ドルを獲得した。

Tikeeには二つのタイプがある。ふつう版も電源はソーラーで、二つのレンズで220度の超ワイドを捉える。Wi-Fiもある。もうひとつのTikee Proには4Gもあり、GPSもある。4Gなら遠くから画像を送らせることができる。ただし野外ならもちろん、雨風に強いセットアップが必要だ。

写真を撮ってタイムラプスのビデオを作るだけでなく、Enlaps社が提供しているインフラ的プラットホームを利用して、タイムラプスビデオの組み立てや編集もできる(下図)。

The Enlaps editing suite

Enlapsの編集ツール

ぼく自身がかなりのタイムラプス・マニアだから、Enlapsみたいな企業がこれまでなかったことの方が、むしろ意外だ。断片的なサービスやツールはこれまでもあったと思うが、タイムラプス写真を制作する全ワークフローを一つの過程へと統合化したサービスは、これまで誰も発想しなかった。だから、Enlapsはとっても頭がいい。

発売はニ機種とも4月で、ふつう版が750ドル、Proが900ドルだ。

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真のTechnicsは死んだ(またもや)…貴重なブランド資産をもっと正しく扱え

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[筆者: Travis Bernard]
TechnicsがCES 2017で、ターンテーブルGrand Class SL-1200GRを発表した。それは基本的に、昨年発表されたSL-1200Gの微調整バージョンだ。

レコード盤のファンなら、こいつは廉価バージョンだ、と思いたいところだが、しかしそれはまったく違う。Technicsは価格を発表していないが、Gizmodoの記事は2000ドルぐらい、と言っている(昨年の機種は4000ドルだった)。

もしもその新しい“廉価版”のTechnicsのデッキが本当に2000ドルなら、真のTechnicsは死んだ(またもや)と言っても過言ではない。

この惑星上のすべてのDJが欲しがるのは、Technics SL-1200 MK2だ。それは世界でもっとも人気の高いターンテーブルのひとつであり、今なら中古をeBayで1000ドル以下で買える

高級機のTechnics SL-1200 MK2がまだ中古でたくさんあるのに、誰が新しいバージョンに2000ドルを払うだろうか?

また、同程度の機種なら今や何十種類もあって、とても安く買えるのに、新しいTechnicsのターンテーブルにお金を払う人がいるだろうか?

PansonicがTechnicsをリブートしたのは、ターンテーブルの有名ブランドの復帰を願うたくさんのDJたちの気持ちに応えるためだ。数年前には、生産再開を訴える署名活動に27000名あまりのDJの署名が集まった

PanasonicがTechnicsブランドの復帰を決めたのは完全に正しかったが、その地獄から蘇ったものは、まったくTechnicsではなかった。

今後もずっと、Technicsという名前が持つ“ブランド資産”の正当化努力を続けてほしい。今の現実は、PanasonicがTechnicsという名前を、その復活よって破壊したのだ。

それはもはや、Technicsではない。単なる“高すぎる商品”だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

RolandのGo:MixerはYouTube投稿などのために気軽に使えるオーディオミキサーだ

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携帯電話やスマートフォンにはすばらしいカメラがあるけど、でもストリーミングやYouTubeへの投稿をしたければ、どこかよそを探してオーディオのミキシングをしなければならない。しかし、ミュージシャンやポッドキャストのヒーローにとって朗報がある。わずか99ドルで、RolandのGo:Mixerが魔法を使ってくれるかもしれない。

いつものことだが、ビデオに良いサウンドをつけようとすると、同期化、録音、、ミキシングなどなど面倒な作業で苦労しなければならない。それらの言葉は、一見、かっこよく響くかもしれないけど、そのための時間が十分にない人も多い。

Ooh. Pretty.

わあ。かわいいね。

RolandのGo:Mixerをスマホにつなぐだけで、その問題は解決する。このデバイスには、ギターとマイクロフォン用のプリアンプが収まっている。なんだか平凡に聞こえるかもしれないけど、YouTubeやFacebook Liveなどで音楽をよくプレイする人にとっては、とってもうまくできてるソリューションだ。ギターとマイクをこのミキサーにつなぎ、レベルを調節し、そして演奏開始。これで毎回、オーディオは完璧だ。

このデバイスは電源がスマートフォン本体だ。これも便利だし、マイクロフォンや楽器だけでなく、いろんなメディア〔CDなど〕の再生も入力端子が用意されている。もちろんもっと本格的なミキサーはあるけれども、こちらは値段が安いし、サイズは3.75×3.75×1インチだからポケットに気軽に放り込める。そこが、いいよね。

ステレオ出力もあるから、オーディオをを別に録音したり、両耳ヘッドフォーンでモニタするのにも適している。

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Toyota Research Instituteのトップによると完全な自動運転車の実現はまだまだ遠い先の話

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世の中のみんなが未来の完全な自動運転車に注目している中で、Toyota Research InstituteのCEO Gill Prattは、それは想像以上に複雑であり、ゆっくりとしか進まない、と述べる。

Prattによると、SAEの“Level 5”に相当する完全な自動運転は、“実現が近いとは到底言えない”。Prattは、完全な自動運転に到達する時期についても、同社は何一つ目標や想定を持っていない、と何度も語った。それは、彼が今日(米国時間1/4)のCESの会場で、新しいコンセプトカーConcept-iを披露したときのスピーチで語られた。

Prattはこう語る: “人類は歴史的に、機械の欠陥による傷害や死亡に対する許容度がゼロである。AIのようなすばらしい機械ですら、欠陥を免れることはできない。今はまだ、Level 5に近いとすら言えない。これからも多くの年月とテスト走行等を必要とし、シミュレーションと現実世界の両方でテストを重ね、Level 5が要請している自律性を完璧に実現しなければならない”。

もちろん、彼の発言は全然意外ではない。Teslaのオートパイロットのような最新の自律運転機能ですら、限られた状況での利用を前提しており、あくまでも運転の補助機能でしかない。しかもそういう条件の中ですら、人間運転者がたえず周囲に気を配っていなければならない。したがってそれは、、危険が生じそうなときに運転者に警告し、それを未然に防ぐための技術、と位置づけなければならない。

しかし彼のような業界内部からの懸念表明は、自律的車両でUberなどのエンドユーザーサービスをサポートしようとしたときにぶつかる問題やトラブルも、反映している。Uberのような企業は乗客の送迎において、一定の限られた状況をよく定義実現できるとしても、より確実な自動運転の実現にはもっと長い時間を要するのならば、安全要件のすべてを満たすためにはそんなに早く人間運転手をゼロにはできないことになる。これが自動運転車を売りたい自動車メーカーと、そのエンドユーザーサービスであるUberのような企業との間に横たわる、大きな問題だ。Uberも、まだ当分は、人間運転者が頼りだ。

Concept-iは運転者のビヘイビアを学習し、“Yui”と呼ばれるAIエージェントが活躍する。AIは運転者との関わりを持ち、周囲に対する運転者のコンスタントな注意を支援する。Toyota Research Instituteが今行っている二つの研究開発のうち、そのひとつであるGuardianは、運転者の素早い反応/応答を必要とする状況で彼/彼女をアシストし、もうひとつのChauffeurは、自動運転の研究開発努力の一環だ。

AIと運転者との関わり、エンゲージメントは、単純に車内でYuriに話しかけることで実現する。それにより運転者の注意喪失を防ぐ。たとえばテキストメッセージを読んだり書いたりという注意喪失状況は、それらをYuriがやってくれることによって、防げるだろう。でも、そんな状況のデータが今後たくさん集まれば、危険な状況への理解が深まり、自動運転の前段階である拡張運転体験(augmented driving experience)の改良に資するだろう。

今、および近い将来、メーカーはLevel 4の自動運転を目指すが、その広範な実用化には数十年を要するだろう。Prattは、そう言う。現時点の最大の課題のひとつは、運転者が絶対に既存の自律システムを過信しないようにすることと、しかし運転中にテキスティングを始めるぐらいは(適切に)信頼することだ、とPrattは語っている。

〔訳注: Toyota Research Instituteの発足時に、“目的は自動運転車の開発ではなくて、事故ゼロ車の研究開発”、と宣言されている。関連記事日本語)。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Withingsとロレアル、マイク内蔵のスマート・ヘアブラシを開発

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あらゆる物がCESに行き着いたとわかるのはどんな時か? スマート・ヘアブラシが出てくるようになれば、かなりその兆候は強い。これまでに発売された数多くのつながった歯ブラシと同じく、Kérastase Hair Coach Powered by Withingsは、アーリーアダプターを相手に、さらにつながりが深まっていくこの世界で、能なしの古い製品はもうついてこられないことを説得しようとしている。

この奇抜な美容製品はいくつものセンサーを内蔵していて、ユーザーの髪を定量的に分析する。「L’Oréal の研究者らのレポートによると、強すぎるヘアブラッシングが髪にダメージを与えることは証明されており、切れ毛や枝毛の原因にもなる」。この研究結果に反論することは難しい。

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内蔵マイクはブラッシングのパターンを聞き取るように作られており、「扱いやすさ、縮れ具合、乾燥度、枝毛、切れ毛等を見抜く」。頭皮に与えられた力を測定するためのセンサーや、加速度計、ジャイロスコープ等によってブラッシングのパターンを分析し、導電センサーが湿気を測定する。

データはすべてBluetooth経由で対応アプリに送られ、湿度、温度、風力等の環境データと相互参照することによって、助言を与えたり、「髪質スコア」を提供したりする。

このブラシは本気で小売を目的としているようで、今年中頃に200ドルで販売される予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook