Intelの第二四半期は予想を上回る好成績、データセンターも首位の座を堅持

Intelは今日(米国時間7/27)の午後、148億ドルの売上と72セントの一株当たり利益を発表した。それらはアナリストたちの予測144億1000万ドルと68セントを確実に上回っている。

同社の通常取引の株価は22セント/0.63%上がり、34ドル97セントで終わった。決算発表の直後には、Intelの株価は3.43%上がった。現在は時間外取引で36ドル17セントになっている(~1:05pm PST)。

Intelは今、企業として興味深い立場にいる。同社の未来が人工知能関連の能力にかかっていることを、同社自身が知っている。ウォール街における同社の命運を決めるのは、153億ドルで買収したMobileyeを、やがて巨大な産業になる自動運転車業界のニーズに応える、高収益のビジネスに育てられるかどうかだ。Intelによると、買収手続きは2017年のQ3に完了する。

しかし今日は、三つの買収(Mobileye, Movidius, Nervana)があったにも関わらず、重要な話題は今なおデータセンターだ。Intelは同社のx86チップで長年データセンターを支配してきたが、最近はAMDの攻勢が著しく、データセンター市場におけるIntelのトップの座がいつまで安泰か、わからなくなっている。しかし現時点では、Intelはこのビジネスで9%の成長を達成できた。

前年同期2016Q2のIntelの売上は、135億ドルだった。その時点での前年同期比成長率は3%だったが、本日の2017Q2では9%の前年同期比成長率になった。

今回の決算発表のプレスリリースで、同社のCFO Bob Swanはこう述べている: “本年前半の好調とPC事業への期待の高まりにより、目下、通年売上と同EPSの予想を上方修正している”。

Intelの2017Q3の予測は、売上が157億ドル、EPSが80セントだ。Q4を含む全年売上の予測は613億ドル、EPSは3ドルだ。この値の一部は、買収完了後のMobileyeの貢献部分である。

同社は本日の決算報告で、通年の営業利益率の向上を課題として挙げた。

今本誌TechCrunchはIntelのIR部門に追加取材をしているので、情報が得られ次第、お伝えしよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleは初めて中華圏担当のマネージングディレクターを置く、中国政府とのコミュニケーション充実のため?

Appleが同社のIsabel Ge Maheを、中華圏における同社の事業の、初めてのVPおよびマネージングディレクター(専務取締役相当副社長)に任命した。

中国生まれのGe MaheにAppleのチャイナビジネスの経営管理が任されることになり、彼女の直接の上司はCEO Tim CookとCOO Jeff Williamsになる。オフィスは、“今夏の終わりに”上海に開設される。

Ge Maheは現在カリフォルニアにいて、過去9年間、Appleのワイヤレス技術部門のソフトウェア開発チームを率いてきた。それらは、実際に製品に搭載されるセルネットワーク、Wi-Fi、Bluetooth、NFC、位置対応、モーションキャプチャなどの技術開発であり、Appleによると彼女は、Apple PayやHomeKit、CarPlayなどの技術開発にも関わった。

“Appleの社員なら誰もが、自分たちがビジネスをするコミュニティに貢献できることを誇りに思っている。そして私も、私たちのチームと中国の顧客、政府、そして企業との結びつきを深め、イノベーションとサステナビリティを推進していけることを、楽しみにしている”、とGe Maheは声明で述べている。

彼女の声明に政府が言及されていることが、興味深い。それは、Ge MahaがAppleと中国当局との関係強化に指導的な役割を果たすことを、暗示しているようである。Appleは、初めて、中国を物理的所在地とするデータセンターを開設するプランを今月発表したが、それは6月1日に発効した同国の新しいサイバーセキュリティ法と関連があると思われている。そして、今回のトップクラスの人事も。

最近ではAppleのこの圏域の売上が同社の決算報告の明暗を左右するから、中華圏にMDを置く経営上の理由は数多くあるだろう。しかもここでトップを取れば、この国の面倒な問題にも対処しやすいかもしれない。たとえば今年の早い時期に北京当局は、ライブストリーミングの同社のスタンダートについて説明するよう、Appleに求めた。そしてその後政府は、メディアに関する同社のスタンダートに違反していることが明らかとなった数多くのライブストリーミングサービスを閉鎖した

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

企業の非技術系一般社員でも機械学習を利用できるようにするH2O.aiのDriverless AI

Driverless AIH2O.aiの最新のプロダクトで、企業におけるデータサイエンスの活用の、敷居を低くすることをねらっている。このツールは、非技術系の社員たちを助けて、データの準備、パラメータの調整、当面の問題に対する最適アルゴリズムの判断などのタスクを、機械学習を利用して行う。

機械学習で解こうとする問題は、研究者のレベルでは複雑で予測不可能なものが多い。前例のないユースケースでGANや強化学習などの新しい技法を使っていくためには、高い技術力が必要だ。しかし企業が機械学習を使っていく場合は、比較的予測可能な問題が多い。たとえばサポートベクターマシンを使ってデフォルト率を評価する、など。

でも、そんな比較的簡単な問題でも、非技術系の社員の手には負えないことがある。企業は営業や人事など、データ分析とは無縁だった分野でも、最近ますますデータサイエンスを利用しようとしているが、そのために彼らを再教育するのはコスト的にたいへんすぎる。

H2O.aiのプロダクトはどれもAIを使いやすくしてくれるが、でもDriverless AI(運転者不要のAI)はさらに一歩進んで、モデルを準備するときに必要な難しい決定の多くを自動化する。Driverless AIは、feature engineering(特徴量工学、特徴量の選択・作成・変換)を自動化する。特徴量とは、いろんな変数/変量がある中で、モデルの構築に利用すべき重要な変数変量のことだ。

Driverless AIにはよく使われるユースケースが組み込まれているが、どんな機械学習の問題でも解ける。うまくいけば標準的なモデルを見つけて十分にチューニングし、そのロングテールの少なくとも一部を自動化する。

同社は1月にDeep Waterをローンチしたとき、今日のリリースを暗示した。Deep Waterは、ディープラーニングとGPUを一般ユーザーが利用するためのプラットホームだ。

機械学習による自動化は、まだまだ初期的段階だ。GoogleのCEO Sundar Pichai は今年のI/Oカンファレンスで、試行錯誤と大量の計算処理で機械学習の問題を解くための、最良のモデルと特徴を自動的に選び出すAIツールを作っていると述べて、会場をどよめかせた。

Driverless AIはAIを非技術系ユーザーのために民主化し抽象化する旅路の第一歩だ。ダウンロードして実験してみたい人は、ここからどうぞ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebook、Microsoft、YouTube、Twitterの4社、テロ撲滅のために世界インターネットフォーラムを結成

本日(米国時間6/26)、Facebook、Microsoft、YouTube、Twitterの4社は
テロリストがインターネットサービスを使う機会を減らすことを目的とする新たな協力関係を結ぶことを共同発表した。Global Internet Forum to Counter Terrorism[テロリズムに反対する全世界インターネットフォーラム]は、各企業が既に行っている取り組みを組織化することで、主要ウェブプラットフォームがテロリストグループの募集手段として使われることを防ぐ。

テクノロジーのリーダー4社が協力して技術的解決策を共同研究し、コンテンツの識別技術やユーザーへの効果的な告知方法を共有していく。また各社は、技術的および政策的な研究を支援し、カウンタースピーチ戦略のためのベストプラクティスを共有する。

去る2016年12月、同じ4社が産業用共有ハッシュデータベースを作成することを発表した。ハッシュデータを共有することによって、各社が協力してテロリストのアカウントを識別することが可能になり、個々の会社が費用と時間をかけて面倒な作業を行う必要がなくなる。今回結成された新しい組織では、正式な管理機構を作ることでこのデータベースを改善する。

同様に、Facebook、Microsoft、YouTube、およびTwitterは、小規模な企業や組織に対して、テロと戦うために独自の事前計画をたてるよう自分たちのやり方を伝える。この運動の中には、YouTubeのCreators for ChangeやFacebookのP2PおよびOCCIといった既存のカウンタースピーチ・プログラムの核をなす戦略が含まれている。

いずれに行動も、公共機関の活動と歩調を合わせて実施される。G7は、過激思想に対して多方面から戦うことの重要性を強く訴えてきた。今日のパートナーシップは多国籍IT企業4社の間の関係を強化することで、それぞれのプラットフォームでテロを排除すべく戦うことを目的としている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

二台のドローンとWi-Fi信号で厚い壁の中の状況を3D画像化できる、Google Tangoも活躍

カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究者Yasamin MostofiとChitra R. Karanamが作ったシステムは、二台のドローンと大きなWi-Fiアンテナと、少々の補間計算によって、厚い壁を透視できる。

このシステムは二台のドローンの共同作業で、片方が構造物へWi-Fiを照射し、他方がその信号を拾う。そして二台はその構造物の周囲を飛びながら、各地点で信号の強度の違いを記録していく。そうすると、その情報から閉じた建物の3Dモデルを作れる。

下のビデオでは、ドローンたちがレンガの構造物の回りのんびりと飛んでいる。彼らにその内部は見えない。電波がレンガを貫通し、壁の向こう側にある別の構造物を通過すると、信号が変わる。何度かそのデータを計測したあとで、ドローンたちは構造物の全体を高い解像度で図像化し始める。

“われわれが提案しているやり方では、無人航空機がWi-Fiの信号だけで壁を3Dで透視し、詳細な画像を作れる”、とMostofiは語る。“利用するのはWi-FiのRSSIだけで、事前の測定などはいっさい行わない。また画像を作るためにオブジェクトを動かす必要もない”。

最初はオブジェクトの2Dのモデルを作ったが、すぐに3Dにアップグレードできた。使用したのはシンプルなWi-FiルーターやGoogle Tangoを実装したタブレットなど、一般市販のデバイスだ。受信側は、Raspberry PiとWi-Fiカードを使っている。二台のドローンは対話しながら自力で行動する。

壁の向こうに見えるものは、映画「プレデター」のような像ではないが、でも災害などの緊急時には、ドアをぶち破らなくても建物の中を知ることができる。研究者たちは、考古学の調査にも使えるはず、と言っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Qualcommが電気自動車の走行中充電技術をデモ、フィジビリティスタディを開始

Qualcomm Technologiesは、電気自動車(EV)用のワイヤレス充電システムHaloを研究開発してきた。そして今日(米国時間6/15)同社が発表したのは、それをさらに一歩進めた製品、“無停車Halo”だ。それは正式には動的電気自動車充電(dynamic electric vehicle charging, DEVC)システムと呼ばれる技術で、充電器のそばを通っただけで電気自動車の充電ができる。

そのHalo DEVCと呼ばれる製品はまだ初期的段階で、Qualcommはそのための全長100メートルのテストコースをフランスのベルサイユに作った。そして2台のRenault Kangoo EVが、その充電器の受信装置を搭載している。テストでは、ハイウェイ走行時のスピードで最大20kWを、2台同時に充電できた。

この充電システムの充電器部分はFABRICと呼ばれる。それは、未来の電気自動車のための路上充電ソリューションの実現可能性(フィジビリティ)分析(FeAsiBility analysis and development of on-Road chargIng solutions for future electriC vehicles)の、まるでこじつけのような頭字語だ。単純に FABRICと命名して、それはフィジビリティスタディのために開発したんだよ、と言えばよかったのに。それを作ったのは、ベルサイユのVEDECOM社だ。

実はそのテストは、ほとんどの資金を欧州委員会(EC)が出しているフィジビリティスタディで、900万ドルを投じて、走行中に自動車を充電することは可能か、その路上施設と車上設備の経済性(要投資額など)は妥当か、ワイヤレスDEVCの環境への影響はどうか、などを調べる。全欧から計25社のパートナーがテストに加わり、テストは2017年内に完了する。パートナーは、自動車メーカー、部品メーカー、研究機関、インフラストラクチャ(道路建設など)専門企業などだ。

アメリカのハイウェイがすべてFABRICで舗装されることはありえないと思うが、将来自動運転の電気自動車が利用される都市部では、道路交通政策の一環としてFABRIC舗装が使われるかもしれない。共有車にプラグインするのも人手を要さず、また充電のための停車がなければ、走行可能時間も伸びるだろう。

今度のフィジビリティスタディでOKと出ても、実現はかなり遠い未来の話だけどね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

あなたの日常生活をライブストリーミングしたらCamSodaが毎月200ドルくれる、意外とメディアの未来を暗示か

あなたは、自分の乱れた部屋を何百人もの人たちに見せたい、と思っていたかな? 自分の朝食や昼食や夕食の様子をストリーミングして、快感と同時にお金も得たいと思っているかな? 何もすることがなくてスマホの画面を長時間じっと見つめているところを、どうしてもほかの人たちとシェアしたいと思ってるかい? CamSodaが、そんなあなたと契約したいって。

CamSodaは、男や女やいろんな人が服を脱ぐところを実況ストリーミングするサービスだが、今ではユニークなライフストリーミングもやっている。あなたの日常をみんなに見せて、月に200ドルと、無料の“カスタムメイドの”Webカメラをもらえる。そのサービスLifeStreamは、ほとんどがNSFWだから、今クリックしない方がよい。

これを、パブリシティで海千山千の企業が放った巧妙なパブリシティだ、と思ってもよいが、実はLifeStreamは、ライブストリーミングの強力なユースケースのひとつだ。 受け入れのプロセスはかなり厳しいが、選ばれた人には自分の家に置く数台のカメラが配布され、毎月200ドルの報酬をもらえる。インターネットの通信料金は、CamSodaが負担する。言い換えると、自分の生活は人が見てもおもしろいはず、と確信できる人に、誰かがお金を払ってくれるのだ。

CamSodaの注意深い説明の仕方によると、彼らが求めているのは、ありのままのライブストリーミングで、それはたまたまセクシャルであったり、なかったりする…そして結果的に同社のサービスは、FacebookやInstagram、SnapChatなどとガチで競合する。Facebookなどの名を挙げるのも、パブリシティの一環だろう。Facebookなどにもときどき、画質の悪い、見るに耐えないライブビデオが登場し、ときにはそれがニュースねたにもなるが、CamSodaはそれをあえて商用化して、ライブストリーミングというものを、セックスに依存せずにおもしろいものにしようとしている。

たしかに、セックス以外にもおもしろいライブストリーミングはある。パロアルトでシェアハウスしているプログラマーたちが、La Croix炭酸水の代金を稼ぐために、自分たちの男ばっかりのパーティーをライブストリーミングしている。あるバンドは、練習場兼彼らの住居である家を、ライブストリーミングしている。アンディ・ウォーホルの有名な言葉を借りれば、“未来には誰もが有名人になれる、飽きられるまでは”、だね。

このライブストリーミングに、VRを加える計画もある。CamSodaのプレスリリースは、こう言っている:

CamSodaは今、完全に没入的な体験を提供するために仮想現実(VR)カメラをテストしている。これによって、もっと親密な体験を共有できるようになり、視聴者自身が実際にその部屋にいるような感覚になる。

 

ここで強力な武器になるのは、(またまた)ポルノだろう。VRは良いアイデアだ。

でもインターネット上では今後ますます、ユーザーが作ったコンテンツによる収益化が難しくなるだろう。TwitterやFacebookは今のところ安全地帯にいるが、未来のネットワークはますます細分化されたオーディエンスにブロードキャストせざるを得なくなり、ギャラを払わなければならないタレントや有名人でビューを稼ぐ安易なやり方は、ますます空振りに近づくだろう。そうやってユーザー生成コンテンツ(user-generated content, UGC)が破綻したら、生き残るのはどんな企業だろうか。

結局これは、人がセックスしているところを見るサービスに帰結するのかもしれない。でもメディアの社会的構造が大きく変わろうとしている今および今後、あなたや、あなたの乱雑なベッド、あなたのだらしないゴールデンレトリーバーのビデオが、ライブストリーミングの人気を盛り上げ、ハリウッドを斜陽に追い込むかもしれない。それは、実際にありえることだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

【ポッドキャスト】Future of Sexの作者Bryony Coleがセックスロボットの未来と初めてのセックステック・ハッカソンについて語る

ポッドキャストFuture of Sex(セックスの未来)を作ったBryony Coleが、未来のセックスや、リモートセックス(teledilonics)、セックスロボットなどについて語る今回のTechnotopiaポッドキャストは、意外にもNSFWではなく立派なSFWになった。世間やメディアがセックスロボットという話題をタブー視していることに飽きたらないColeは、2047年には私たちの多くがロボットとセックスしており、子どもたちの多くもロボットとセックスの初体験をしてから人とセックスするだろう、と言う。

Coleは6月10日にニューヨークで、初めてのセックステック・ハッカソンを開催する。会場はThoughtWorks office, 99 Madison Ave, 15階だ。登録はここで

セックスとテクノロジーについて公平率直に語ることは困難だが、Bryonyはそれを楽しいものにしている。ぜひ、彼女の話を聴いてみるべきだ。

TechnotopiaはJohn Biggsによる、より良き未来に関するポッドキャストだ。StitcheriTunesで会員になってもよいし、あるいはMP3をここでダウンロードできる

原文末尾にこのポッドキャストへのリンクがあります。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AppleのHomePodが棚でほこりをかぶらない理由

Appleは、安易なネーミングと型破りな売り込みとともに、そのスマートスピーカーをデビューさせたが、このデバイスを安易に軽視する傲慢な人々はいずれつけを払うことになる。Appleは、AmazonやGoogleとは異なり、人とコンピューターの対話手段として知性をもつ箱を売ることに将来性がないことを知っている。人々が欲しいのは製品でありテクノロジーではない。

HomePodの発表は、Appleにとってここ数年でもっともスタートアップ的な行動だ。この会社は、巨大なホームスピーカー市場と急成長のスマートスピーカー分野を同時に破壊しようとしている。ハードウェアを目的を達成するための手段ではなくチャンスとして扱うことで、Appleは結局棚でほこりをかぶることになるマニア向け製品以上のものを作った。

はっきり言って、Siriは遅れている。WWDC 2017以前から遅れていて、WWDC 2017の後もまだ遅れている。Appleはこの知的アシスタントを最先端水準にするべく機械学習の専門家を採用し、大型買収を実行して必要な技術レベルを確保しようとしている。HomePodをAIの有用性を見せるためのハードウェアではなく、オーディオソリューションとして宣伝するのも当然だ。しかし、最終的にはどちらでもよいことだ。

Appleが、プロダクトファースト、プラットフォームは二の次のアプローチを取るのにはわけがある。パーソナルアシスタントは収益化にはまだまだ時期が早すぎる ―― AmazonはAlexaを収入源ではないと何年も言い続けている。一方ホームスピーカー市場は明確に定義されている。私は市場規模の推定が大嫌いだが、ワイヤレス・オーディオ市場は500億ドルを優に超えると推定されている。

昨年のTechCrunch Disrupt New York 2016で、AmazonのEcho担当VP、Mike Georgeはこのデバイスの典型的な利用場面は何かと聞かれ、音楽だと答えた。これが興味深いのは、Echoのハードウェアで最大の差別化要素は遠方界マイクロホンだからだ。音声インターフェース内蔵で音楽を聞くのに使われることがいちばん多いハードウェア機器を設計する際、スピーカーを最優先項目にすることは理にかなっている。

Echoの最終的な価値提案は、遠くの声をスマホより高精度で検知することだ。ちなみにEchoはAlexaの音声認識や自然言語をすべて内部で処理している。

Appleは人工知能を、製品ポートフォリオ全体に正しく取り入れる必要がある。これは人工知能が不可欠な先進技術だからであり、GoogleやAmazonに対抗して昔ながらの音声命令に答えるためではない。そして、この会社がそれを成し遂げることを疑う理由はほとんどない。AppleはAIを使えずに取り残される哀れな8000億ドル企業ではない。機械学習はあらゆるApple製品に使われている ―― Spotlight検索、メール、iMessageなどリストは続く。

AppleがWWDCでHomePodを紹介したとき、ひとつ奇妙だったのは音質を強調したことだ。従来のAppleのやり方は使いやすさ重視だった ―― スピーカーがペアで動作することやiPhoneとのペアリングが簡単なこと。おそらくこれは349ドルという価格を正当化しようとするAppleの試みなのだろう。そう、Appleだから価格は高く、V2が出てV1が値下げされるまで買うのは大変だ ―― この戦略はまだ有効だ。

今回の発表は、ホーム用のAirPodsと考えるのが適切だ。将来、AirPodもHomePodもSiriとの高度な統合による恩恵を受けるだろう ―― しかしSiriのためにAirPodやMacBookやiPhoneを買う人はいない。HomePodを信じることは、ホームオーディオ市場を信じ、Appleのプロダクトファースト戦略の遂行能力を信じることを意味している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iOSにファイル管理アプリを導入か? App Storeの項目がリーク

Apple WWDCイベント前夜に見つかったリークによって、AppleはiPhoneオーナーがファイルを管理する方法を変えようとしているらしいことがわかった。

これは、デベロッパーのSteve Stroughton Smithが探し当てた新しいアプリのプレースホルダーによるもので、もうすぐiOSに ‘Files’ という新しいアプリがやってくることを示唆している。主要な機能はAppleが公開予定のiOS 11に組み込まれるはずなので、このアプリ項目はiOS 11に含まれる標準アプリを削除したユーザーがダウンロードするためのオプションと思われる。

AppleはiOS 10で、プレインストールされたアプリをユーザーが削除できるようにした ―― ただし本当に削除されるわけではない。よって、Filesアプリなどの主要な機能を再ダウンロード可能にするのは当然のことだ。

‘Files’ アプリへの直接リンクはここにある

詳細は現時点で明らかにされていないが、この機能/アプリがiOS端末上でもっとファイルを操作したいというユーザーの声に答えるものであることは間違いない。AppleはiCloudベースのストレージシステムとしてiCloud Driveを提供しているが、この新機能はファイルやデバイス上のストレージを今より細かく管理できるようにするものだ。Androidはすでに同等の機能を提供しており、パソコンでは見慣れた機能かもしれない。もちろんこれがiCloud Driveの再ブランドか改訂版である可能性もある。

さらにAppleはApp Storeのリストにアクティビティー・アプリを追加しようとしていることもStroughton Smithのもう一つの発見によってわかった。つまりこのアプリも削除可能になるという意味だ。

本誌はAppleにコメントを求めているが、確認するためにはイベントを待つ必要がありそうだ。

そのイベントは間近に迫っている。WWDCは6月5日10AM PT/1PM ET(日本時間6月6日午前2時)に始まり、本誌は現地から発表をライブブログして、分析結果を報告する予定だ。

Appleが何を発表するのか興味のある人は、このプレビュー記事をご覧あれ。Siri内蔵スピーカーと新しいMacbook Proの噂がホットな話題だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

【ポッドキャスト】交通政策の研究者が予見する自動運転車が普及したときの都市交通

今週のTechnotopiaでは、ニューヨーク大学Rudin交通政策研究所のアシスタントディレクターSarah Kaufmanにお話をうかがった。Kaufmanは、ニューヨーカーのための、そして世界の、新しい交通手段について研究しており、未来はきわめておもしろいものになる、と予想している。

彼女の予言はこうだ。自動運転車の普及とともに、これまでになかった新しいタイプのパラトランジット(paratransit, さまざまな補助的交通手段)がいくつも登場する。これまでの公共交通を利用できなかった人たちのためのサービスも、生まれるだろう。そしてそれらの新しいサービスは、効率が良くて、私たちをA地点からB地点へ安全にはやく、より安い費用で運んでくれるだろう。ぜひ、彼女の予言を聴いてみよう。

Technotopiaは、John Biggsによる、より良き未来に関するポッドキャストだ。SticheriTunes、あるいはMP3をここでダウンロードして聴ける。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

フリードランダーの”Judah vs. the Machines”:AnkiのAIレーシングカーに挑戦

コメディアンで俳優のジュダ・フリードランダーが「人類を救うために人間が世界のトップ人工知能と対決する」番組、Judah vs. The Machines。今回は拡張現実と人工知能を組み合わせてto entertain fans of racing gamesレーシングゲームのファンを楽しませる会社、Ankiに戦いを挑む。Ankiはスマートフォンカメラと専用のアプリを駆使して、いま目の前にある本物の物理的コースで起きているレーシングバトルを再現する。

フリードランダーはAnkiの無人運転車3台との武器をともなうデスマッチに挑戦した。レースは自動車による無法の全面戦争であり、あらゆる運転中の激怒と人間のむき出しの感情が露呈する。

Ankiの車の良いところは、人間に取って代わろうとしていないことだ。将来ロボットが我々を失業させた時のレジャーかもしれない。Ankiのテクノロジーはすでに表舞台に立ち始めている。同社のハイテクレーシングカーはすでに主要小売店で販売されている。

Judah vs. the Machinesの全8話についてはこちらを参照されたい。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AlphaGo、世界ランク1位のプロ棋士に連勝

AlphaGoは、AIの実力が人間を上回ることを再度証明してみせた。人間の方が上回る点がないわけではなかろう。しかし少なくとも囲碁に関しては、AIの実力が人類を上回るようなのだ。

AlphaGoがその名を轟かせたのは、トップレベルの棋士であるイ・セドルを4対1で破ってからのことだ。しかしそこにとどまらず、AlphaGoは世界ランク第1位の柯潔にも連勝してみせたのだ。この対局は全3局が予定されており、今週中に第3局が打たれる予定となっている。

柯潔は現在19歳。第1局は半目勝負(非常な僅差)であったものの、今回は中押し負け(途中でのギブアップ)に追い込まれてしまった。AlphaGoのアナリストによれば、序盤はむしろ柯潔がうまく打っていたのだとのこと。

「これは勝てるのではないかと、どきどきしていたんだ。中盤では勝ちそうだと思ったよ。でもAlphaGoの方はそう感じていなかったのかもしれないね。こちらは心臓の音が聞こえるほど舞い上がっていたけどね」と、対局後に柯潔は述べていた

対局はもう1局残っている。しかし第3局の結果がどうであれ、AlphaGoは世界が認めるナンバーワンプレイヤーを破ったことになるわけだ。歴史の転換点とも位置づけられる対局だったかもしれないが、中国では一切ライブストリーミングもされず、大きな不満の声も上がっている。

AlphaGoを生んだのはロンドンに拠点をおくDeepMindだ。2014年にはGoogleが同社を5億ドルほどて買収している。プロ棋士に勝利するという話は広く世間の耳目を集めるが、DeepMindは囲碁以外の知的活動分野でも世の中の課題を解決し、実用的AIを構築しようともしている。

ただし、そちらの方面ではまだ十分な結果が出ているとは言えない状況だ。たとえばイギリスのNHS(National Health Service:国民保険サービス)との間で、避けられる死を防ぐための医療を構築するためにデータ共有することとしたが、このデータ共有については不適切なものであるとの判断が下されてもいる。

膨大な数の患者データを、Googleの所有する企業に提供することが適切かどうかについて大いに議論になっているわけだ。DeepMindとNHSとの共同プロジェクトについては、データ保護の観点からも検証しているところでもある。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Airbnbが社内にデータサイエンス大学を開校、非技術系一般社員も対象

テクノロジー企業と、最近ではますます多くの一般企業が、データサイエンティストの不足にあえいでいる。どの企業にも独自の雇用と教育の戦略はあるが、Airbnbはさらに一歩進んで、独自のコース番号までつけた、大学みたいな社員教育事業を立ち上げた。

そのData UniversityでもってAirbnbは、全社員を“脱データ音痴”するつもりだ。CourseraやUdacityのような一般的なオンラインコースでは、データとツールに関するAirbnb独自のニーズが満たされない。そこで同社はコースの設計から自社で取り組み、社員のニーズに合わせてそれらを3段階のコース番号レベルに分類した(下右図)。

100のレベルは、人事や企画の人たちも含め、全員が受講できる「データに基づく意思決定」。

中級クラスはSQLやSuperset(Airbnb製オープンソースのデータ可視化ツール)を勉強して、一般社員でもプロジェクトマネージャーになれる。上級のPythonや機械学習のコースでは、技術系社員がスキルをブラッシュアップする。

2016Q3に立ち上げたこの事業により、同社のデータサイエンスツールの各週のアクティブユーザー数がそれまでより30〜45%増えた。同社の500名の社員がすでに、少なくとも1つのクラスを受講している。まだ、全世界22のオフィスに全展開してはいない。

Airbnbはこれまで4度、データサイエンスの教育事業をトライしている。分析実験チームのプロダクトマネージャJeff Fengによると、その経験から得られた重要な教訓が三つある:

  • 誰もがとっつきやすいカリキュラムを設計すること
  • 上級管理職が部下部員に対してデータ能力の重要性/必要性を喚起すること
  • 成功を測る方法を見つけること

ほかの企業が社内でデータサイエンスのコースを立ち上げるときも、これらが参考になるはず、とFengは言う。この事業は、かつてGoogleを他から大きく差別化することに貢献した社内クラスを参考にしているようだ。Googleの場合は技術系のコースと一般コースの両方があり、データの視覚化も教えるし、簿記も教える。

Airbnbは、その初級データサイエンスクラスの開設にあたって、それが技術者だけを対象とするものではない、と訴え、そして、より本格的に技術を学びたい者のために今後もっと上のレベルの上級クラスをひらく、と声明している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ネット広告の効果としての物理店来店者数予測にGoogleはディープラーニングを利用

Googleは、今日行われたMarketing Nextカンファレンスで、来店計測ツールのアップデートを発表した。Googleは2014年以来、ユーザー名を取り去った位置データと状況的データを利用して、ネット広告に刺激されて物理店に来る人の数を推計してきた。今回同社は、そのツールを機械学習で強化して、考慮する要素を増やし、推計の精度を上げた。

オムニチャネルマーケティングは、今大流行のバズワードだ〔IBMにはOmni-channelという製品まである〕。これは、目立ちすぎて目ざわりな言葉であるだけでなく、マーケターにとっての重要な問題も示唆している。物理的な小売店という古い世界と、オンラインショッピングという新しい世界、この二つの世界のデータをうまく組み合わせて、今後の経営意思決定のために利用したいのだが、具体的にはどうやるのか? それがまさに、オムニチャネル(omnichannel, 全方向的な)マーケティングの課題なのだ。

Googleはこれまで、Wi-Fiの信号や位置データ、地図、計測データなどを利用して来店数を巧みに推計してきたが、でも過密都市や中高層のモールなどでは顧客の動きを掴みかねていた。そういうところのロングテールは、従来の推計テクニックになじまないのだ。

この不確実性を解決するために、Googleはディープラーニングに着目した。大量かつ多様な訓練データをディープラーニングに注ぎ込めば、もっと多様なユースケースを扱えるようになり、データの精度は上がるのではないか。

AdWrodsのプロマネVP Jerry Dsichlerはこう言う: “今は、コアの部分で機械学習を利用している。機械学習がなければ、来店数を計算できなかっただろう”。

Googleによると、わずか3年で、計算した来店者数は50億に達した。この数をもっと大きくしたい同社は、同様のキャンペーンにYouTubeやTrueViewを含めようとしている。今、ますますビデオ広告の効果が大きいから、その動きも当然だ。

YouTubeの利用を告知するにあたってGoogleはマーケターたちに、店舗売上の管理機能をデバイスとキャンペーンの両方に含める、と発表した。店頭データをAdWordsに統合すると、コンバージョンからの来客がさらに目立つようになるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AI研究の最新の成果をつねに社会と共有していくためのイニシアチブGoogle.aiをCEO Sundar Pichai自身が発表

GoogleのCEO Sundar Pichaiが、同社のデベロッパーカンファレンスGoogle I/Oの今日(米国時間5/17)のステージで、機械学習に関する最新の研究成果を社会と共有していくためのイニシアチブ、Google.aiを発表した。それはGoogleのAIへの取り組みの中枢にもなる…研究開発でも、ツールでも、そしてAIの応用でも。

Googleと同社のBrainチームの研究は、ここが統轄することになり、また人工知能の分野における同社の進歩を紹介する楽しい実験に、誰もが気軽にアクセスできるようにする。たとえば絵のヘタな人でもアイデアを紙の上に表現できるAutoDraw、ピアニストと一緒に演奏ができるDuet、AIが人間が書いた絵が何かを当てるゲームQuick,Draw!などだ。Googleの“AIファースト”の姿勢を示すビデオや記事などにも、ここからアクセスできる。

多くのデベロッパーが機械学習を学べるようになったのは、GoogleのTensor Flowの功績も大きい。でも各地の大学や民間の研究所から、新しい研究が毎日のように生まれているから、Googleはそれらにもアクセスできるよう努力する。

[機械学習の進歩を医療に応用して、疾病検出アルゴリズムを改良したり、病理学者たちの賢いアシスタントになったりする。]

Pichaiが強調するのは、機械学習ではモデルの学習に時間がかかり、しかもその方面の十分なスキルを持った技術者が希少なので、往々にして費用も高い、という点だ。Google CloudとTensor Flowがもっと広まれば、高度な技能を持つ技術者でなくても、十分に開発などの仕事をできるようになるだろう。

Pichaiは、機械学習を自動化するプロジェクトAutoMLにも言及し、いずれはニューラルネットワークがニューラルネットワークを作れるようになる、と言った。研究者たちがGenerative Adversarial Network(s)(GAN(s))をより強力にコントロールできるようになり、もっといろんな状況に対して強化学習を適用できるようになれば、次のステップとしてそれは当然ありだろう。

参考記事(1), (2)



[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MatrixのVoiceボードがあればRaspberry Piで動くAlexaを作れる

Matrix Labsが、Raspberry Pi用の音声認識AIのクラウドファンディングに成功した。これがあれば誰でも、自分ちの地下室でAlexaを作れるだろう。Rodolfo SaccomanとBrian Sanchezが初めて作ったボード製品Creatorは、Raspberry Piの上部にフィットし(上図)、8つのマイクロフォン、温度センサー、紫外線センサー、圧力センサー、3Dの位置センサーなどがついている。しかし、もっとシンプルなVoiceは、直径3.14インチのボード上にオープンソースの音声認識プラットホームVOICE RECOGNITIONを搭載し、花びら状に配置した7つのMEMSマイクロフォンがXilinx Spartan6 FPGAと64 Mbit SDRAMに接続され、そして18個のRGBW LEDと64のGPIOを装備している。つまり、音声認識によるライトショーが可能だ。

99ドルのVoiceはもうすぐ発売だが、Creatorはここで買える

同社はAzoic VenturesとRokk3r Labsから生まれ、これまでに580万ドルを調達した。99ドルの新製品は、オンラインでもうすぐ発売される(上述)。基本的にMatrixが目指しているのは、ロボットの自作キットだ。

Saccomanは曰く、“目標は人びとのアプリケーションや事業やアイデアを実現可能にするイネーブラー(enabler, 可能にするもの)をハードウェアで提供することだ。とくに、機械学習やコンピュータービジョン、人工知能などを初心者のデベロッパーでも簡単に利用・実装できるようにしたい”。

  1. img_0586a.jpg

  2. img_0587a.jpg

  3. img_0588a.jpg

  4. img_0590a.jpg

  5. img_0593a.jpg

  6. img_0594a.jpg

  7. img_0596a.jpg

  8. img_0597a.jpg

ご覧のようにVoiceとCreatorはRaspberry Piの上部にフィットして、相当高度な機能性を提供する。DIYファンが主なターゲットだが、完全にオープンソースなので製品のベースとしても気軽に使える。すばらしくクールなキットだから、将来の地球を征服するロボットがRaspberry Piで動いていたら、歓迎するね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

CasioのEdifice EQB501はがつん!と来る力作、しかもスマートフォンで機能を拡張

Casioが作る肉体派のウォッチは、いつも肉体派であるとは限らないふつうの人に向いている。その最新のEdifice EQB-501は、形と機能とハイテク装備、三者が合金状に一体化していて、たくさんのダイヤルとボタンとセンサーが、ジャングルでも大都市でも、あなたの旅路を‘接続良好’に維持してくれる。

この化け物のようなウォッチは、幅が44.4mm、耐水性は深度100メートルまでだ。スマートフォンに接続してそのCASIO WATCH+アプリを開くと、お望みのタイムゾーンで時刻を知らせる(各地の夏時間にも対応)。ストップウォッチ、アラーム、電話番号見つけ、そして速度計モードまである。電源はソーラーのみで、充電不要。時刻合わせはウォッチが自分でやる。

速度計は、実はストップウォッチの現在までの経過時間と、そこまでの移動距離を利用するタキメーターだ。その装置とGPS機能のためには、スマートフォンが必要である。

Fossil Qみたいに、二つの世界の良いとこ取りをしているのがいいね。スマートウォッチの機能は厳選された少数だが、スマートフォンがなくても使える。トレッキングや冒険旅行には、それが欠かせない。またスマートフォンと違って、濡れても傷だらけになっても、十分に使える。

EQB501の発売は、4月だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

水中ドローンGladiusは4Kのビデオカメラを搭載、海水の塩分も平気だ

最初のドローンは空を飛んだ。そして今度は水中だ! このGladiusは、要するに遠隔操縦する潜水艦で、深さ100メートルまで潜れて4Kのカメラ〔==オプション〕で撮影できる。

  1. img_0565.jpg

  2. img_0567.jpg

  3. img_0569.jpg

  4. img_0572.jpg

  5. img_0559.jpg

  6. img_0560.jpg

ぼくはプロトタイプを見たけど、とってもハンサムだ。大きくて黄色い双胴式のモンスター、とも呼べるこの野獣は、スマートフォンに接続されるリモコンでコントロールし、半ばテザリングされている。すなわち、条件が良ければ最大500メートルまでの遠隔操縦ができる。

最小限の構成は、ドローン本体と1080pのカメラ、30メートルの繋留ロープ、そして一種のリピーターとして動作する“Wi-Fiブイ”だ。ビーチで使うことが前提だが、でも、どこからでも海に放り込むことができる。初期支援者には599ドル、4Kモデルは799ドルだ。“四次の自由度”を持つ、とされており、深く潜って海底で亀や冷蔵庫に会える。

今住んでるブルックリンが暖かくなったら、本格的なレビューを書こう。しかし、見た感じでは、とってもクールでお利口そうだ。ビーチで楽しむのもよいし、ブルックリンのゴーワヌス運河で錆びた銃を見つけるのもよいかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Uberには「タダ乗り」できるバグがあった

Detail of the driver of a luxury car.

Uberは、ある研究者が発見した料金を払わずに乗車できるバグを修正していた。

セキュリティー研究員のAnand Prakashは昨年8月にこのバグを発見し、Uberの許可を得て米国とインドでテストを行った。彼はバグの利用に成功しどちらの国でも無料で乗車することができた。

Prakashはこの問題をUberのバグ探し懸賞プログラムの中で報告した。セキュリティー脆弱性を見つけたハッカーに賞金を贈る制度だ。多くのIT企業が自社製品のセキュリティー強化のために懸賞プログラムを利用している。Uberではバグの重大度とユーザーへの影響度に応じて100ドルから1万ドルを支払っている。UberはPrakashが報告したその日にバグを修正して5000ドルを払ったが、Prakashは今週まで待ってバグの話題を公表した。

「アタッカーはこれを悪用して無限にタダ乗りすることが可能だった」とPrakashはこの件を説明したブログ記事に書いている。

バグが起きたのは支払い方法を指定する時だった。Prakashは再現ビデオの中で、無効な支払い方法として”abc”や”xyz”等の短い文字列を指定すると乗車しても請求されないことを示している。

「Uberのバグ懸賞プログラムでは世界中のセキュリティー研究者の協力を得てバグを修正している。直接ユーザーに影響をえないバグも対象だ。Anandの協力には感謝している。すばらしい報告に対して賞金を贈ることができて光栄だ」とUber広報担当者は言った。

PrakashはUberのバグ懸賞ランキングで14位につけている。他の会社にもバグレポートを送っていて、Facebookでも上位ランクのハッカーだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook