残念!Astropadの「カメラボタン」はAppleにはクールすぎた

Astropadsから近々発売されるLuna Displayはアダプターと専用ソフトウェアを使ってiPadをMacのワイヤレスモニターに変える。しかもこの会社はiPadのほとんど使いみちのない前面カメラをソフトウェアボタンに変えるという気の利いたハックでこのツールをいっそうクールにしようとした。しかし、当然、Appleはこの機能を拒絶し新機能を備えたアップデートをApp Storeに載せなかった。

カメラボタンが却下された根拠は、App Storeのレビューガイドライン2.5.9項によるもので、ハードウェアまたはソフトウェアの本来の振る舞いを変更するアプリは認めないとしている。これはAppleがその気になればいつでも適用できる曖昧な基準で、このケースも例外ではない。

しかし残念でならない。デベロッパーがAppleから提供されたAPIと開発ツールの限界を押し広げることは、アプリやiOS全体にとって喜ぶべきことであるはずだからだ。しかもこれは厄介なUI問題を革新的ソリューションに変える優れた方法に思える。

AstropadのLuna Displayはカメラボタンが出来る前から素晴らしい製品であり、なくなったあとも素晴らしい -- それでもやはり、このあわれな弱者には同情を禁じ得ない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Microsoft Skype、デスクトップ版がリニューアル――UIが若返り新機能も追加

今年に入ってMicrosoftはSkypeのアップデートを開始した。これはSlackやFacebook Messenger、Snapchatなどのライバルが有力となってきたこを受け、メディアの共有などソーシャルコミュニケーションのツールとしての能力の強化に重点を置いたものだ。今日(米国時間10/30)、Skypeのl新しいデスクトップ版が正式公開された。プラットフォームはMac、Windows 10(2016年11月アップデート以降)、 Windows 8、Windows 7、Linuxが利用できる。

アプリはこの8月からプレビュー版が公開されていた。このテスト期間にMicrosoftはユーザーのフィードバックを取り入れて優先すべき機能を選択したようだ。

たとえば、SkypeがSnapchatのStoriesに対抗して用意したHighlights機能は評判が悪かったらしく、今回のデスクトップ版には含まれていない。機能の選択はデスクトップ版ユーザーからの直接の報告をベースに行われたという。Microsoftでは一定期間で消えるメッセージのHighlightsを追加したい考えだが、今回のデスクトップ版に含めることは諦めた(モバイル・アプリには含まれている)。

そのかわりデスクトップ版Skypeにはステータス表示が戻ってきた。これによりおなじみの「ムード」、「取り込み中」、「プレゼンス」などを公開できるようになった。

新しいデスクトップ版Skypeにはもちろん多数の新機能が追加されている。デザインが根本的にアップデートされたのがまず目立つ。カラフルになり大きく若返った印象だ。たとえばグループ会話では参加メンバーそれぞれのメッセージがブルー、オレンジ、ピンクなどで色分けされ、絵文字アイコンで返信することもできるようになった。このあたりはおおむねFacebook Messengerに似たUIだ。

絵文字によるリアクションはビデオ会議中でも有効だ。相手が発言しているときに絵文字を送ると、相手の窓に絵文字が短時間大きく表示される。 こうした機能はプロフェッショナルやビジネス・パーソン向けというよりもっと若いユーザー層を意識しているのだろう。

新しいSkypeではテーマが変更できる(デフォールトは黒バックでTwitterYouTubeで最近人気らしい)。また連絡相手のリストをカスタマイズすることもできる。連絡相手を最近会話した相手、未読、ステータスなどをキーにソートして表示できる。またひんぱんに利用するグループをピン留めすることができる。

生産性をアップするために有用な機能の一つはメディア・ギャラリーで、チャット中で共有されたリンクやファイルをまとめて管理できる。これはメディアのタイプによってソートできるので便利だ。ファイル共有はクラウドを利用し、300MBまでのファイルをSkypeのチャット中で送信できる。

今のソーシャル・アプリでは当然だが、@mentionsというスタイルでメンションが可能であり、チャット中で相手の注意を引くことができる。ライバルのSlackやMessengerと同様、Skypeでもボットやアドインを使って効率アップを図れる。たとえばHipmunk、Expedia、StubHubなどのボットを導入してチケットを予約できる。MicrosoftのScoopボットで最新ニュースを、Giphyで人気のGIFチャット中で共有することも可能だ。アドインではイベントやお金の管理などさまざまなタスクが実行できる(ボットはそれぞれのサイトから利用を開始できるが、アドインは現在のところSkype Insidersからのみインストールできる)。

Microsoftでは現在のSkypeのアクティブ・ユーザー数を公開していない。つまり昨年月間アクティブ・ユーザー3億を記録したと発表して以後、さほど劇的な成長はしていないのだろう(ちなみにビジネス・コミュニケーションでSkypeの最新かつもっとも手強いライバルのSlackは9月に月間アクティブ・ユーザーが600万になったことを発表している。つまりSkypeはSlackほどクールなアプリではないかもしれないが、依然としてサイズは巨大だ。

Microsoftが発表した数字によれば、SkypeのAndroidアプリの総数は10億回を超え、2006年以来のビデオ通話は2兆分、現在のユーザーは毎日30億分のビデオ通話を行っているという。

新しいSkype for desktopは自動アップデートないしマニュアルでダウンロードでインストールできる。Windows 10(2016年11月アップデート以降)のユーザーに対しては今後さらに新機能を追加したバージョンがリリースされる。

〔日本版〕新しい日本語版Skype for DesktophaはWindowsストアから入手できる(Skype 12.7.597.0)。左サイドバー上部のユーザー・プロフィールをクリックすると設定その他のメニューが開く。テーマの変更は設定メニューを開き、下にスクロールして「モードの選択」から行う。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WhatsAppにやっと誤送信メッセージを送信先で取り消せる機能が実装された(7分以内)

WhatsAppでやっと、メッセージの送信先を間違えた場合の取消ができるようになった。

それは、相手との会話中にメッセージを削除できる方法だ。

これまでの削除機能は、メッセージの送信者のところで削除するだけだから、ほとんど意味がない*。相手はふつうの受信メッセージとして、それを読めてしまう。しかし今度のアップデートでは、“delete for everyone”(みんなに対して消す)機能が加わり、そのメッセージをすべてのチャットから消せる。そして、メッセージが削除されました、という通知が表示される。〔*: LINEの削除機能も現状では送信元削除のみ。〕

この機能は目下展開中なので、全員には行き渡っていない。ぼくはまだだが、本誌編集部では少なくとも一人がアップデートされている。詳細はWhatsAppのFAQ ページに書かれている:

みんなに対してメッセージを削除するには

全員に対しメッセージを削除することにより、チャットのグループや個別のチャットに送った特定のメッセージを削除できます。関係ないチャットにメッセージを送ったときや、誤記のあるメッセージを送ったとき、この機能は便利です。

削除されたメッセージは、相手のスマホ上で“This message was deleted”(このメッセージは削除されました)と表示されます。あなたのチャット画面上でこの表示が出たら、メッセージの送り手が全員宛にそのメッセージを削除したことを意味します。

この全員削除機能が有効なのは、メッセージを送ってから7分以内です。7分を超えたら、誰のスマホ上からも、そのメッセージを消すことはできません。

これは新しいアップデートで提供される機能なので、相手もWhatsAppの最新バージョンを使っていないと、この機能は使えない。現時点ではこのことは大きな障害物だが、時が経つにつれてアップデートが広まり、さまざまな会話で、まずいorやばいメッセージをアンドゥーできるようになるだろう。

でも、多くのWhatsAppユーザーが、遅すぎだよ!、と言いたくなるだろうね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

米国におけるiPhoneアプリケーション売上、2020年には年間88ドルに達する見込み

Sensor Towerが今週公開した予測によれば、2020年までにアメリカのiPhone利用者は、年間で88ドル分のアプリケーションを購入するようになる(アプリケーション内購入を含む)そうだ。アプリケーション購入およびアプリケーション内購入にかける金額は毎年増え続けているのだとのこと。今年は平均で63ドルの支出が行われるとみられ、これは2016年比で33%増となる。そして2019年には、2016年比で86%の伸びが期待されているのだ。

Sensor Towerの予測通りとなれば、来年にはアメリカ国内におけるアクティブデバイス毎の購入額は77ドルとなり、そして2020年に88ドルになる予定だ。

多くの人が予想するであろう通り、売上の多くはゲームによってもたらされる。

売上の大部分(70%ほど)をゲーム関連が占める。すなわち88ドルのうち60ドルほどは、ゲーム関連の売上となる見込みであるわけだ。

もちろんゲーム以外にも売上額が伸びるものはある。

成長していくと考えられているのは、エンターテインメント系および音楽だ。HBO NOWやNetflixなどのネット配信やストリーミングが増加するにつれ、今年はエンターテインメントカテゴリーが音楽カテゴリーを上回って、2番目の売上規模を示すようにもなるとみられている。

そして2019年におけるエンターテインメントカテゴリーは、総売上の9%、すなわち少なくとも1台あたり8ドルの売上をあげるようになるだろうとのこと。これは2016年比で2.80ドルの増加となる。

少し前にリリースされた、App Annieのレポートもやはり売上額の増加を予測していた。

App Annieの方のレポートによれば、前四半期におけるアプリケーションの販売額およびダウンロード数は記録的な規模であり、右肩上がりであるとしていた。App Annieの方は、新興国の急成長に注目していた。しかしSensor Towerのレポートを見ると、売上額の増加はアメリカ国内においてもみられる傾向であるようだ。

image credits: Sensor Tower

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Google、キッズ向け科学実験アプリをアップデート――Science Journalに新しいセンサー追加、iOS版も

昨年 Googleは好奇心あるキッズ向けに愉快なアプリをリリースした。このアプリではスマートフォンのセンサーを利用して周囲の光度、音量、加速度を計測するなどの科学実験ができる。利用者からのフィードバックを参考に、Googleでは新しいセンサーやiOS版に加えて、子どもたちが周囲を記録し、メモを付して共有できる機能を追加するなどのアップデートを行った。

Science Journalのプログラム・マネージャーAmit Deutschは、「われわれは教師から子供たちが周囲を記録し、簡単に観察メモを付して共有できるようにすれすればこのアプリはもっと役に立つはずだという提案を受けた。そこでわれわれはScience Journalを一種のデジタル版のフィールドノートとして使えるように改良した」とブログ記事に書いている。

新しいScience Journalアプリではセンサーを使って現象を記録した後で、それが何に関するものであるか(鳥のさえずり、自分がジャンプしたところ、等)をメモし、他の実験と比較することができる。また新たに加速度計(平行運動)、磁力計、コンパスという3つのセンサーも利用できるようになった(このセンサーを備えているデバイスに限る)。

たとえば走行する車内で(こういう実験は助手席でお願いしたいが)加速度や磁気の変化を記録できる。

Googleのガイドを参照すればこの他にも無数の実験が可能だ。Googleは大学や教育関係のスタートアップと提携して家庭や教室で再現できる手軽な実験を多数開発している(Googleの最初のスマートフォン、Nexus Oneは新しい実験の一部に対応していないかもしれない)。

アプリは無料でAndroid版とiOSがダウンロード可能だ。

画像:: Google

〔日本版〕アプリは日本語化ずみ。実験サイトは英語だが、「なわとびの加速度を測定しもっとも速くなわとびができるロープの長さを決定する」など多数の実験が提案されている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Gmailがサードパーティー製アドオンに対応

本日(米国時間10/24)Googleは サードバーティー製Gmailアドオンへの対応を開始した。このネイティブな拡張によって、Asana、DocuSign、Wrikeなどのサービスを受信箱から直接利用できるようになる ―― 企業ユーザーでも個人ユーザーでも。

情報をフォローとしていた人ならこのニュースにはさほど驚かないだろう。Googleは3月のI/Oデベロッパーカンファレンスでこの機能がやってくることを発表した。その時はデベロッパープレビューのみだったが、その後いくつかのパートナーと協力してGmailネイティブ拡張の第一群が正式公開された。

スタート時のパートナーはAsana、Dialpad、DocuSign(近日公開)、Hire(Google製)、Intuit QuickBooks、ProsperWorks、RingCentral、Smartsheet、Streak、Trello、およびWrike。焦点は当然ながら生産性向上サービスで、ほとんどがすでにEメールと何らかのつながりを持っている。アドオンはGmailの右サイドパネルに表示される(残念ながらGoogleのもう一つのメールクライアントであるInbox by Gmailでは利用できない)。

Asanaの共同ファウンダー、Justin Rosensteinは、これで同社のタスク管理サービスに外部メールから簡単にタスクを追加できるようになる、と私に語った。またAsanaユーザーは、Asanaやほかのユーザーから送られたメールに書かれたタスクの詳細も見られるようになる。

大部分のほかのアプリも同様で、Trelloのアドオンはメールをアクション可能なタスクに変換することができ、RingCentralのアドオンは外部への通話やSMSメッセージの閲覧、発信が受信箱からできるようになる。

すばらしいのは、同じアドオンをAndroidのモバイルGmailアプリでも使えることだ。iOSについてGoogle広報は「iOSユーザーにGmailアドオンを提供できるようにAppleと作業中」と言った。ただし時期は未定だ。

TrelloのChromeベースのGmailプラグインに強く依存して半分正気を失いかけいる身として言えば、Gmailとのネイティブ統合が私の生活にゆとりをもたらしてくれることは間違いない ―― モバイル対応は特にそうだ。

新しいプラグインはG Suiteマーケットプレイスからインストールできる。開発者であれば自分の組織専用のアドオンを作ることも可能だ。このGmailアドオンはすでにマーケットプレイスにあるGoogle DocやSheet用アドオンと同様の位置づけになる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookもついに4Kビデオをサポート

せっかくいいモニターを買ったのにFacebookのビデオが美しく映らないと不満だったむきに朗報だ。ソーシャルメディアのあちこちにスーパー精細度のビデオが現れるようになり、Facebookも4Kビデオに対応することとなった。

TechCrunchが確認したところでは、Facebookは2160p UHD-1(ウルトラHD)規格で4Kのアップロードと再生を実験中だ。一部のFacebook Pageやプロフィールでは4Kビデオがアップできるようになり、これを4Kで視聴することが可能だ。YouTubeが初めて4Kビデオの再生のテストを始めたのが2010年だからずいぶん時間がかかったわけだ。

このアップグレードはスポーツ、科学、トラベル、ファッションなどの分野でFacebookのオリジナルビデオを観ることを後押しするだろう。4Kストリーミングを試してみたい場合、こちらはスポーツ 、こちらは音楽ビデオだ。 Facebookは最近ビデオ分野に真剣に取り組んでいる。今日(米国時間10/24)はFacebookはInstagram Live Storyに友達を呼べる機能を追加した。

Facebookのビデオは当初、短いクリップで「たまに掘り出し物が見つかる」という程度だったが、次第に「わざわざ観る」ための本格的な長いビデオに重点を移してきた。しかしYouTubeやNetflixと対抗するためには画質の進歩が必要だったようだ。YouTubeが4Kビデオを広くサポートするようになったのは2014年から2015年にかけてで、2016年には4Kライブ・ストリーミングがサポートされた。

Facebookは去る7月にLive 360ビデオで4Kをサポートしたが、通常のビデオは長い間720pが上限だった。Facebookにアップされるビデオのほとんどはスマートフォンで撮影されたものなのでこれでも不都合はなかった。しかしFacebookビデオにハリウッドの本格的映画製作者やフレームレートが速い高性能ビデオゲームの愛好家が集まってくるにつれて4Kの必要性が高まっていた。

読者のディスプレイが4Kをサポートしている場合、Facebookのビデオを再生するときには歯車アイコンをクリックし、精細度が2160p(4K)に設定されているか確認しておくのがよいだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

「ソーシャル・ネットワーク+Evernote」をイメージするMrOwl

ソーシャル・ネットワークとEvernoteが融合したようなアプリケーションが登場してきた。ArvindおよびBecky Raichurによるもので、データの保管や共有を簡単に行うことができるようになっている。しかもあらゆるデータ形式に対応しているのだ。

データは公開ないしプライベートで保管しておくことができる。たとえば当方で、「Rolex」についてのブランチ(MrOwlでは情報をまとめる単位を「ブランチ」と呼んでいる)を作成して公開してある。ここに画像、テキスト、リンクなどの情報を加えていくことができる。人気の公開ブランチには、たとえばシークレット・メニューについてのものなどがある。

アプリケーションの魅力を存分に発揮するには、まだまだ利用者が少ない様子。利用者が増えてくれば、より活発に情報のやり取りが行われることになるだろう。

「コラボレーション機能が、このアプリケーションの大きな魅力です。編集権を公開してブランチを育てていったり、特定の人に対して公開して編集作業を続けるようなことができます。もちろん完全にプライベートなものとして、保管しておくことも可能です」とArvindは述べる。「知識やリソースを、コミュニティ全体の資産として育てていくことができるわけです」。

もちろんソーシャル機能をもつアプリケーションは、世の中に溢れかえっている。しかし大量のデータを友人やコミュニティに、簡単に公開できるMrOwlはなかなかおもしろい試みだと思う。アプリケーションは、まずインドで広まり、現在のデイリー・アクティブユーザーは7500人で、セッション数は70万となっている。これまでに600万ドルの資金調達も行なっている。

「利用者の方々は、MrOwlを指してGoogle、Wikipedia、およびPinterestをつなぐものであると表現しています。面白そうなものを見つけたり、情報を集約するブランチを作成したり、他の人と連携して詳細な情報ハブを構築して行ったり、あるいはまとめた情報を共有することができるのです」。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

このハックは音声を利用する仮想モデムでインターネットに接続する

伝説のプログラマーMartin Kirkholt Melhusは、インターネットのない会社で仕事をしていたことがある。でも、そこでの仕事はStackOverflowからコピペすればできるようなものばっかりなので、彼はネットを使いたいと思った。そこで彼は、彼のスピーカーとマイクロフォンを(理論上は使えるはずの)モデムに改造した。“それはギミックであり、概念実証のつもりだった。仕事で実際に使うものではなくて”、と彼は書いている。“コメントでぼくを非難する前に、そのことを理解してもらいたい”。

そのシステムはHTML5のWeb Audio APIを使用し、テキストをモデムのトーンに換えた。スピードは当然遅いが、Pythonの大きなコードを盗んでVisual Editorへドラッグするには十分なはずだ。

Melhusは書いている:

最近ぼくは、開発用コンピューターがインターネットに接続されていない顧客のところで仕事をしていた。GoogleやStack Overflowにアクセスできないと生産性がガタ落ちになるので、とても困った。実はぼくの仕事の大半は、ブラウザーからVisual Studioへコピペすることだったんだ。

そこでは、1台のラップトップがインターネットに接続されていたし、ぼくの開発用コンピューターには3.5mmのオーディオジャックがあった。これで、問題を解決できる! Web Audioを利用して、この会社の、インターネットの「有る」と「無し」のギャップを填(う)めたのだ。

で、このお話の教訓は? おもしろくて賢いことは、いつでも人生の難関を切り拓く良い方法だ。コードはここにあり、モデムのインタフェイスはここにある。

Instagram Photo

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Photosはペットの名前で彼/彼女の写真をグループ化できる…顔認識技術を利用

ペットがいてGoogle Photosを使ってる人は、その毛むくじゃらのお友だちを自分の写真の中に見つけるために、“dog”とか“cat”とタイプすることが多いだろう。それはたとえば、誰かにペットのことを聞かれたときなどだ。ペットというと誰もが、ディズニー・アニメのMr. Fluffypantsみたいな画像を期待するんだよねー。今日(米国時間10/16)Googleは、Photosアプリの中でペットの写真だけを一箇所に集められる簡単な方法を導入した。それはGoogleの顔認識技術を利用する機能で、下図のように人間の顔とペットの画像をまとめることもできる。

ペットの名前〔下図では‘Oliver’〕を指定できるから、一般的に“dog”とタイプする方法に比べるとずっと便利だ。さまざまな犬の写真がある人にとっては、とくにね。

人間の顔写真を名前でグループ化できるように、ペットの顔にも名前をつけておくと、それらを簡単に取り出せるし、それらの写真を使ってアルバムやムービーやフォトブックを作ることもできる。

またGoogle Photosでは、動物の品種(犬種など)による検索ができるし、絵文字で犬や猫を検索できる。同社が今年の初めに導入した機能を使うと、ペットを主役とする短編ムービーを作れるが、写真をあらかじめ選んでおいて既成の動画をくっつける簡易な方法もある。

ペットの(そしてもちろん子どもの)写真を便利に操作できる機能は、写真アプリの重要なセールスポイントだ。たとえばGoogleのカメラ新製品Clipsでは、子どもやペットの‘動き’を無音で撮れるから、ベストショットを捉えやすい。しかもベストショットは、一連の動きの中からAIが自動的に選んで決めてくれる。

Google Photosのこのペットフレンドリーな機能は、世界のほとんどの国で今日から提供される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Toonstarではユーザー自身が漫画アニメのキャラクターになれる、顔認識技術を使って

ToonstarのCEO John Attanasioによると、彼の目標は“新しいCartoon Network”を作ることだ。

Attanasioと協同ファウンダーのLuisa Huangは共にWarner Brothersの役員だったので、Cartoon Networkと同じ企業の傘の下で働いていたことになる。Attanasioが語るToonstarのアプローチは、“モバイルで、一口サイズで、対話的な”アニメコンテンツを作ることだ。

具体的には、同社のiOSアプリではユーザーが漫画のキャラクターをカスタマイズして、自分の顔の表情でアニメできる。そしてそのアニメをToonstar自身やFacebook Live, YouTube Live, Musical.lyなどにライブでストリーミングし、それを見ている人が自分のアニメを加えて対話する。たとえば、画面に猫を放り込むとか。

animojisを連想する人がいるかもしれない。それはAppleが先月発表した、顔認識技術でアニメする絵文字だ。でもAttanasioによると、二つのサービスはそれぞれ目指すものが違う。animojisはコミュニケーションのツールだが、Toonstarは純粋にエンターテインメントだ。それに、ToonstarもiPhone Xで現状のまま使える。

さらに彼の主張では、こういうことをやるために必要な顔認識技術は前からあった。今回新しいのは、彼によると、“セルフィー(自撮り)文化との融合”だ。Toonstarではユーザーが自分をほかのキャラクターに変えられるし、キャラクター全員を変えることもできる。

Toonstar Demo

Toonstarアプリは今日(米国時間10/12)、ベータテストを終えた。同社によると、3か月のベータ期間中に2万名のユーザーが集まり、彼らが作った漫画の総ビュー数はのべ5000万回に達した。

さらに同社はThe Walking DeadのSkybound Entertainmentとパートナーして、同社のコミックの一部をToonstarのメニューに加える予定だ。

Skybound NorthのCEO Catherine Winderは、声明文でこう述べている: “Toonstarとのパートナーシップはすばらしい。漫画のライブストリーミングには、消費者とプロダクションの両方にとってユニークなアドバンテージがたくさんある。リアルタイムの対話によってファンは自分の好きなキャラクターと、とても斬新な方法で結びつける”。

Attanasioの構想では、Toonstarを単なるアニメチャネルで終わらせたくない。むしろ、新しい知財が生まれる場所にしたい。“次のRick and MortyはToonstarから生まれるかもしれないし、次のBojack HorsemanもToonstarから来るかもしれない”。

同社はScience Inc.のリードにより、二度目の資金調達を行った。それにはJon GoldmanのGC VR Gaming Tracker Fund, Manta Ray, そしてSocial Startsが参加した。金額は公表されていない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AOL Instant Messenger、20年の時を経てサービス停止

チャットの楽しみを世に知らしめたアプリケーションが姿を消すことになった。AOL Instant Messenger(AIM)のサービスが、12月15日をもって終了することになったのだ。世の中に登場したのは1997年のことだった。すくなくとも北米においてはチャットといえばAIMという時代を築き、世紀の変わり目にはたいへん多くの人が使っていたものだった。しかしSMSやFacebookないしWhatsAppなどのソーシャルアプリケーションの台頭により、AIM活躍の場は少なくなっていったのだった。

「1997年以来ずっと、熱心にAIMを使ってくれた方々がいます」と、AIMのヘルプページに記されている。「今後もみなさまに革新的なエクスペリエンスをお届けできるよう、務めていく所存です。一層の注目を集める、世界を驚かせるプロダクトの開発を心がけていきたいと考えています」。

AIM終了の情報は、TechCrunchの読者であるDaniel Sinclairが知らせてくれた。今回のアナウンス以前の3月には、AIMと連携するサードパーティーアプリケーションの動作停止を行なっていた。この度は、MacOS、Windows、iOS、およびAndroid版の公式アプリケーションについても動作を停止することとなるわけだ。

「AIMにを通じて大いに利用されたアウェイメッセージ(離席メッセージ)や着信音などは、いつまでもみなさまの記憶に残るのではないでしょうか」と、利用者に宛てたメールには記されている。AIM経由で送信した写真などは、12月15日までならダウンロードすることができる。アプリケーション自体の新規ダウンロードは直ちに行えなくなるようだ。友達リストなどのエクスポートないし保存はできない様子。

AIMは当初、AOLに付属する機能として実装されたものだった。1997年にスタンドアロンのアプリケーションとなり、離席時などに表示するためのメッセージは、Twitterなどのステータス投稿アプリケーションの嚆矢となるものだった。ICQやYahooないしMicrosoft MSNなどが提供したメッセンジャーと激しい覇権争いを演じたものだった。しかしモバイル対応の遅れなどから、GoogleのGchatやFacebookに利用者を奪われていった。AOL本体も、一時は企業価値が2240億ドルとされていたが、2015年にVerizonにより買収された際には44億ドルに縮小した。同時期、WhatsAppはFacebookに190億ドルで買収されたのだった。

3月には、AOLの元社員の運営するArs Technicaが、AIMの利用者が大幅に減少している旨を伝えていた。OSCARプロトコルの維持もままならない規模であるとのことだった。

TechCrunchもAOL傘下であった。その事実を脇においてもAIMの終了にはほろ苦い思いを感じざるを得ない。12歳の小学生時代、友人関係の築き方や、あるいはロマンスの実現方法を教えてくれたのだった。内気で言葉がなかなか出てこない少年だった私に、キーボードを使って表現する機会を与えてくれたのだ。意見を表明するまえに、見なおしたり書きなおしたりできるのがうれしかった。また、ブラウン管を見つめる目をしばたたかせながら、3日連続の徹夜AIMで最初の彼女となった女性を口説き落としたりもしたのも懐かしい思い出だ。

AIMには「若者のツール」という雰囲気があった。ネットワーク世代にとっての車のような存在でもあっただろうか。AIM体験を通じて、人とのつながり方を変え得るソーシャル・ネットワークの可能性を感じ、そしてついにはソーシャル・ネットワークについて記事を書くことが職業ともなったのだった。

今となっては恥ずかしさも感じるが、私のスクリーンネームはKDog313だった。私のティーンエイジ時代は、AIMの着信音とともにあった。ありがとうの気持ちを伝えたい。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Facebookが密かにスクリーン共有機能付きのデスクトップチャットアプリをローンチ

TechCrunchは、Facebookがスクリーン共有機能をもつ公式デスクトップチャットアプリ(PCとMac向け)を密かに立ち上げていたことを発見した。これまで多くのユーザーたちが待ち望んでいたものだ。現段階では、この機能はWorkplaceの中でのみ利用可能だ。WorkplaceとはSlackやその他のビジネスアプリと競合している、Facebookのエンタープライズコラボレーションソフトウェアである(いつか一般向けMessengerアプリのデスクトップ版が登場し、スクリーン共有を行えるようになったなら、喜ぶ人は沢山いることだろう)。

現在Workplace1万4000社以上の企業が利用しており、ユーザー1人あたり1ドルから3ドルを支払っている。最近ではWal-Martがサインアップした。このスクリーン共有機能は、SkypeやWebExといった、使い難い企業向けスクリーン共有アプリに比べて、より多くの顧客を引きつけそのシェアを奪うことができるだろう。競合他社がパズルのピースを提供しているだけなのに対して、Facebookはスピード感のある開発スタイルを使って、オールインワンのコラボレーションアプリでオフィスを制圧しようとしていることは明らかだ。

Facebookがデスクトップソフトウェアに再参戦

TechCrunchは、Workplaceのヘルプセクションに埋もれる形で、PCならびにMac向けのWorkplace Chatデスクトップアプリへのリンクがあることに気が付いた。このアプリを使えば紛れやすいブラウザのタブを使うこと無く、簡単に他の従業員たちと終日メッセージを交換することができる。

FacebookのWorkplace広報担当者Vanessa Chanは、TechCrunchの問い合わせに対してデスクトップアプリの提供開始を認め、次のように語った。「これは顧客の皆さまから最も広く求められていた機能の1つでした。それが開発の理由です。デスクトップアプリケーションはまだベータ版でして、より広範なリリースに先立ち、製品を改善するためのフィードバックを提供していただけるWorkplaceカスタマーの皆さまにお使いいただいております」。

デスクトップアプリケーションは、Workplace Chatの専用Webサイト(Messenger.comをモデルにしているサイト)と同様に動作する。大きなダッシュボード上では、全ての会話記録、テキスト検索、そして今や普通の機能である、写真、ビデオ、音声クリップ、絵文字、GIF、そしてWebカムの共有が提供される。他のウィンドウの上に表示されるデスクトップ通知を設定することもできるので、メッセージを見逃すこともない。

Workplace Chatは、カジュアルなゲームプラットフォームであるFacebook Gameroomを除けば、Facebook唯一のデスクトップソフトウェアである。 Facebookは、2012年にWindows向けMessengerアプリを提供しようとしたことはあるものの、2014年にはそれを中止している。それ以来、それっぽいものながら、サードパーティによる偽のデスクトップアプリケーションの数が急増している。Messengerチームは、これまではデスクトップ機能やウェブ機能ではなく、モバイル機能に主眼を置いて来た。しかし現在は、13億人の月間ユーザーを抱えているため、成長を続けるためにデスクトップソフトウェアの探究を行っている可能性は高い。

何でも共有。あなたのスクリーンも

Facebookにとって全く新しいのはスクリーン共有だ。Facebookがテキストからビジュアルなコミュニケーションに進化するにつれて、あなたが見ているものを他の人びとに見せることができるようにすることが、ビデオチャットの重要な補完機能となるだろう。Slackはデビュー4年目のこの5月に、やっとスクリーン共有機能を追加したが、Workplaceはそのデビューから1年も待たずにそれを提供することとなった。

現在スクリーン共有は、Workplace Chatデスクトップアプリケーションと、Webの両方で利用できるようになっている。フルスクリーンを共有するだけではなく、実行中の特定のデスクトップアプリを選んで共有することも可能だ。これは秘匿性の高い仕事のデータや通信などをうっかり晒してしまい、当惑することを防ぐためには重要な仕組みである。たとえば、ExcelやWebブラウザのみを共有することはできるが、Slackや電子メールクライアントを共有することはできない。

スクリーン共有において、このレベルのプライバシーを確​​立することは重要である。なぜならこれはFacebookによって作られたオフィスソフトウェアを利用する顧客たちの、最大の懸念事項の1つなのだ。これが、Facebookがあなたの通常のソーシャルネットワークプロファイルをWorkplaceには直接統合することはせずに、それらを完全に別々に保つことを選択した理由だ。ニュースフィードとインスタントメッセージが仕事に役立つからといって、あなたの上司に自分のソーシャル活動を見て欲しいわけではないからだ。

要するに、新しいデスクトップソフトウェアは、ChromeやFirefoxの中に紛れてしまいそうな場合に、Workplaceをコンピューター上のお好みの場所に置くことができる仕掛けなのだ。Facebookは、慣れ親しんだデザインと目立つ専用のデスクトップアプリを組み合わせることで、同社が可能にしたいと望んでいる常時コラボレーションを促進することができる。

Workplaceは、従来のホワイトカラー従業員同士のみならず、企業内の全員が上から下までコミュニケーションを取れるように設計されている。これが幅広いアクセスポイントの提供が重要な理由なのだ。ほとんどのエンタープライズソフトウェアは不格好で不便だと考えられているが、Workplaceはそのアイデアを覆そうとするものだ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

画像認識リアルタイム百科事典Google Lensが今年の終わりごろPixelスマートフォンで実用化

Googleが、Google Assistantに接続する画像認識アプリLensを初めてデモしたのは、5月に行われたデベロッパーカンファレンスGoogle I/Oだった。当時それは、大いに人気を博したが、そのときの発表の多くがそうであったように、リリースの日程などは明らかにされず、“近く”(soon)という言葉だけがあった。それからほぼ5か月になる。

今日(米国時間10/4)のGoogleのハードウェアイベントでは、Lensの最初のプレビューが同社のPixelスマートフォンに今年の終わりごろ登場する、と発表された。あくまでも、プレビューだ。そしてそのほかのデバイスには、“随時”ということだ。

LensはGoogleのさまざまな機械学習サービスを利用している。画像認識の能力にGoogle Translateのリアルタイム翻訳と、Google Assistantを結びつける。たとえば花のスナップと撮ると、Lensが花の名前を教え、そのほかのことも教えてくれる。ランドマークや名所旧跡、それにレストランですら、情報を教える。

I/Oで拍手の音がたぶんいちばん大きかったのは、Wi-FiルーターのSSIDとパスワードを読んで、ユーザーのスマートフォンをそこに自動的に接続するLensの機能だった。



[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleがアプリデベロッパーのための新しいデータベースCloud Firestoreを立ち上げ

Googleが今日、アプリデベロッパーのためのプラットホームFirebase用に、新しいデータベースサービスを立ち上げた。そのCloud Firestoreと呼ばれるデータベースは既存のFirebase Realtime Databaseを補完するもので、両者の重複部分も多い。

Firebaseの協同ファウンダーJames Tamplinによると、Realtime Database(RTDB)はつねに、Firebaseプラットホームの旗艦的プロダクトであった。そのサービスは今や、数十万ものデベロッパーに利用されている。そしてTamplinの説では、デベロッパーにそれほど人気があるのは、データベースアクセスがリアルタイムであり、しかも管理やスケールアップ/ダウンはGoogleがやってくれるからだ。

彼によると、しかしそうやってサービスの規模が大きくなると、デベロッパーが不満を感じる部分も出てきたので、それを解決するためにCloud Firestoreを立ち上げた。不満はたとえば、RTDBでは複雑なクエリを扱いにくい。プラットホームのアーキテクチャのせいで、同時接続デバイス数が10万を超えるとシャーディングでデータベースを分割しなければならない。それでは、RTDBの本来の利点がなくなってしまう。

既存のデータベースサービスの改築工事はきわめて困難なので、チームは新築を選んだ。Cloud Firestoreはまったく新たに設計され、さまざまなユースケースをサポートする。たとえば、ローカルなデータベースを併用してオフラインのアプリを作るとか、複数のアプリやユーザー間でデータのリアルタイムのシンクができる、など。

すべてのデータが複数のリージョンにまたがって自動的に複製され、整合性も完璧だ。また、前と同様、スケーリングは自動的に行う。

さらに、Cloud Firestoreのクライアント側SDKにはアプリの認証やネットワーキングのコードもあり、またそのバックエンドは、いくつかのセキュリティルールによりデータへのアクセスを制御し、ユーザーの正当性を検証する。したがってアプリは、ユーザー確認のためのプロキシなどを使わずに、直接データベースにアクセスできる。

そしてもちろん、これらがすべてFirebaseのプラットホームに深く統合されている。したがってGoogleのサーバーレスプラットホームCloud Functionsも使える。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、iOS 11.0.2をリリース――iPhone 8の通話時のノイズなどバグを修正

iPhone 8、iPhone 8 Plusを購入したユーザーの一部はやっかいなバグに悩まされていた。 新しいiPhoneでは通話中にノイズが聞こえることがあった。Appleは先ほど、iOS 11.0.2をリリースしたが、このアップデートには問題のバグも修正も含まれている。

iPhone 8/8 Plusの発売直後から多くのユーザーが通話中にノイズが聞こえることを報告している。TechCrunchの同僚も2つの個体でこの現象を確認していた。

すべてのiPhoneに見られる不具合ではないことから、当初はハードウェアの欠陥が疑われた。しかし先週Appleが iOS 11.1ベータの最初のバージョンを発表するとこの不具合は消えていた。そこでAppleはユーザーがiOS 11.1を待たずにすむよう、バグフィックスを目的とする11.0.2を急きょリリースしたわけだ。

OSアップデートの手順は以下のとおりだ。iPhoneで設定アプリを開き、「一般」タブから「ソフトウェア・アップデート」を開く。Appleはマイナー・アップデートでも多数のバグを修正しているのが通例なので、iPhone 8を持っておらず現在のiOS 11.0で問題なくデバイスを利用できているユーザーもアップデートを実施しておくことをお勧めする。

コンピューターからアップデートしたい場合はデバイスを接続してiTunesを開く。アップデートの前に重要なデータはバックアップしておくのをお忘れなく。アップデートでは何が起きるかわからない。iCloudでバックアップしている場合は正常に動作していることを確認する必要がある。あるいはiTunesを使って手持ちのコンピューターにバックアップしてもよい。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、顔認識を使ったアカウント復元をテスト中

Facebookには、Apple FaceIDの独自バージョンがある。Facebookアカウントにアクセスできなくなったとき、本人認証に自分の顔を使ってアカウントを復元できる。これは、飛行機の中や旅行中などSMSで二要素認証を受け取れない時や、メールを読めない時には特に便利そうだ。

ソーシャルメディア研究者のDevesh Logendran(筆名)がTNWのMatt Navarraに新機能のスクリーンショットを送ってきた。本誌がこれをFacebook見せたところ、以下の回答があった。

「当社ではアカウント復活の際に、ユーザーが早く簡単にアクセスを取り戻すための新機能をテストしている。このオプション機能は過去にログインしたことのある端末でのみ利用できる。これは、SMS経由の二要素認証に加えて、アカウント保有者が本人であることを確認する新たな方法だ」

この機能がユーザーにとって信頼できるもので、ハッカーに騙されることがないと証明されれば、Facebookはもっと広く公開するかもしれない。

ここ数年Facebookは、凍結アカウントを復活するための新しい方法をいくつか試してきた。友達の写真を識別することで、自分が自分であることを証明するものもあった。あるいは、「信頼できる友達」を何人か指名しておき、アカウントのロック解除コードがそこに送られる、という方式もテストされた。

過去にFacebookは、写真のタグ付け候補に顔認識を利用して反発を受けた経験があるが、今回は本人を助けるためだけにテクノロジーが使われる。そのため、プライバシー問題を心配する必要はあまりないが、生体データに関わるものは何であれ人々を躊躇させるのはたしかだ。それでも、メッセージやニュースフィードやハッカー被害の復旧に役立つのであれば、多くの人はFacebookで自分の顔を使うことに抵抗を示さないだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SketchfabのアプリがARKitを体験するのに最高かも

iOS 11の大きな約束の1つだったのがARKitである。この新しいフレームワークは、拡張現実を利用して、現実世界に置かれた仮想オブジェクトを簡単に見ることができるようにするものだ。これまでSketchfabは、3DモデルのためのYouTubeと呼ぶことができる世界最大の3Dモデル共有プラットホームを構築してきた。それが本日(米国時間26日)行われたiOSアップデートで、Sketchfabが完全な拡張現実アプリに変わった理由だ。

今回の実装は、現実世界上のウェブビューを利用しているため、まだ完璧ではない。これが多少の遅れが生じる原因だ。ともあれまずはiOS 11をインストールする必要がある。

しかしSketchfab内にある膨大なライブラリの中の、任意のオブジェクトを選べるということで、アプリで素晴らしい驚きを味わえる。同社は現在、200万もの3Dオブジェクトを提供しているので、さまざまなものを試すことができる。

アプリでモデルをブラウズすると、画面上部にARボタンが表示される。このボタンはカメラを起動する。このあと、iPhoneやiPadなどを平らな面に向けて、画面をタップする必要がある。すると3Dモデルが現実の世界の真中に現れる。

画面をピンチすることで、オブジェクトを拡大したり縮小したりすることができる。将来のバージョンでは、デフォルトの大きさをコンテンツクリエイターたちが指定できるようになるので、居間が巨大で恐ろしい蟹で埋まることもなくなる。オブジェクトを指で回転させることも可能だ。

モデルの配置が完了したら、オブジェクトの周りを移動しながら、近寄って詳細を見ることができる。あたかもモデルが、現実の部屋の中に置かれているように感じることができる。

Googleもまた、ARKitへ対抗するARCoreを発表した。Sketchfabによれば、Androidアプリでも同様に、ARCoreをサポートする予定だということだ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Instagram、自分の投稿にコメントできる人を選択可能に

月間ユーザー8億人、日間ユーザー5億人の節目を祝ったInstagramが、迷惑コメントを防止するコメント管理機能を公開した。新しいツールは、Instagramに公開アカウントを持つユーザーが、コメントできる人を特定のグループやフォロワー、自分がフォローしている相手などに限定できるものだ。さらに、公開、非公開アカウント共に、特定のアカウントをブロックしてコメントできなくすることも可能になる。

これは、プラットフォーム上での嫌がらせ行為を防ぐ取り組みの一環であり、Instagramでは著しく攻撃的なコメントをブロックする自動フィルターも改善し、新たにアラビア語、フランス語、ドイツ語、およびポルトガル語のコンテンツにも対応する(これまでは英語のみが対象だった)。同社はこのシステムが時間を経て利用が増すことによって改善を続けると言っている。これは機械学習を使用していることを踏まえるとうなずける。

さらに同社は、5月に導入した心の病にかかわる支援の必要なユーザー向けに作られた機能も拡張した。もしあなたがInstagramを利用中に、誰かがライブビデオで救いを必要としているのを見付けたら、匿名で通報することができる。するとInstagramがそのユーザーにメッセージを送り、援助の手を差し伸べるとともに電話相談その他の支援サービスを紹介する。このプログラムは5月に一般投稿を対象にスタートしたが、このたび対象がライブビデオにも拡張された。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

近くMicrosoft Excelが大きく進化する――Ignite 2017カンファレンスで発表

Microsoft Excelのユーザーに朗報だ。ポピュラーな表計算アプリが人工知能の助けを借りて一段と賢くなり、外部との連携も容易になるという。

MicrosoftのIgnite 2017カンファレンスで、Officeプロダクトのゼネラルマネジャー、Jared SpataroとOffice 365のエコシステム・マーケティング担当ディレクター、Rob Howardが語ったところによると、Excelは近くアップデートを受け、ユーザーの入力を的確に理解すると同時に必要な関連情報をインターネットから検索、収集してくるようになる。

Spataroは「Excelには新しいデータ型が導入される。そうと聞いてもたいしたことには思えないかもしれない。これにどういう名前をつけようか議論しているところだ。しかしユーザーが本当にExcelに仕事の重要な部分を分担させているなら、新しいデータ型が使えるようになるというのは非常に大きな出来事になる」と語った。この新機能が一般公開されるのは2018年の初めになるという。

新機能は単にExcelを強化するだけではない。今日(米国時間9/26)のSpataroのデモを見たところでは、Microsoftのツールは近く、たとえば企業名を入力すると、それを企業名であると認識するようになる。しかもExcelはその企業名からAPIを通じてBingでインターネットを検索し、株価や時価総額などの情報を付加できるようになる。Excelは入力された一連の情報が企業名なのか都市名なのかを自動的に判別し、都市名であれば人口などの情報を収集し、付加する。

「歴史的にいえばExcelの得意分野は数値だ。テキストの場合は条件付書式などを設定することができた。しかし今後、Excelは数値とテキスト以外の豊富なデータ型を認識するようになる」とSpataroは言う。

Officeの開発チームは新しいビルトイン・ツールを追加する。これはExcelが表計算シートの重要部分を自動的に認識し、可視化するものだ。当面、Insight Serviceと呼ばれているが、基本的にPower BIのデータ可視化・分析ツールに近い機能を持つ。ちなみにGoogleスプレッドシートにも同様の機能が用意される。

「この機能はデータのリストを見て、それが何を表しているかを認識し、関連する洞察を提供するのが目的だ。テキストのリストだけでなく、グラフ、ピボットテーブルその他のデータの組み合わせもカバーする。人工知能がもっとも興味ある部分を判別し、トレンドや変化している部分を抽出する」という。人工知能が作成したグラフが気に入った場合、ユーザーはすぐにExcelに取り込むことができる。その後、他のグラフと同様、自由に編集が可能だ。

Microsoftが今週に入って発表したところによると、次のExcelのアップデートでは、同社のデータ・サイエンティストがExcelでのデータ解析用に開発した機械学習モデルを取り込める他、JavaScriptで自由にコードを書いて複雑なデータ処理を実行し、またほとんどあらゆるサードパーティー製のデータをAPIを通じて利用できるようになるという。

Spataroはまた「サードパーティーのサービスとこの種の連係が可能になることは、従来のスタティックなパッケージ(perpetural)版とOffice 365との違いを際立だせる。外部のサービスとの連係はExcelに新たな生命を吹き込む。Excelなどのツールはユーザー自身が所有するデータを処理する上で非常に重要なものだが、さらに外部のサービスのデータとリンクすることで魔法のような効果を生むだろう」と述べた。

ユーザーがサブスクリプション・モデルのOffice 365ではなく、パッケージ版のOfficeを所有したいと考えている場合でも、この機能はやがて利用できるようになる。Microsoftは今日、Officeの新しいパッケージ版は2018年の下半期にリリースされると発表した。この時期は2019年にごく近いため、Office 2019と呼ばれる。

「クラウド化によるイノベーションは今年のIgniteカンファレンスの大きなテーマだ。もちろんクラウド化にあたっては考慮すべき点が数多くある。一部ないし全部のアプリをオンプレミスのサーバーに置きたい顧客にとってパッケージ版のOffice 2019は非常に有用なアップデートとなるはずだ。数箇月のうちにさらに詳しい情報を発表できるようになるものと期待している」とSpataroはプレスリリースに書いている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+