TC Tokyo 2018に登壇するゲストスピーカーへの質問を大募集

11月15日(木)、16日(金)に開催される日本最大級のスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2018」。すでに昨年を超える枚数のチケットが売れており、今年も2500人以上の来場者が見込まれる。

今回、一部のセッションでは観客の皆さんからスピーカーに直接質問できるQ&Aコーナーを特別に設けた。具体的には、スマホやPCから質問を投稿できる「Sli.do」というサービスを利用する。誰もが自由に質問できるほか、自分が質問したい内容がすでに投稿されていれば、その質問に「いいね」を押すことで賛同できる。当日は「いいね」の多いものを中心にスピーカーに質問を投げかける予定だ。

質問の投稿や「いいね」を押すには、sli.doのサイトで下記に記載した「#TC」で始まる番号を入力するか、リンクをクリックしてsli.doのページを該当ページを開こう。Q&Aコーナーは10分程度と時間が限られているが、ぜひみなさんの知りたいことをぶつけてほしい。

■11月15日(木)
#TC11
TOYOTAの投資ブレーンに聞くモビリティの未来
Jim Adler氏(Toyota AI Venturesマネージングディレクター)

#TC12
Nianticが考えるこれからのAR
川島優志氏(Nianticアジア統括本部長)

#TC13
空飛ぶクルマをどう実現するか、日米のキーパーソンに聞く
向井秀明氏(楽天AirMap代表取締役/CEO)

#TC14
スポーツ系スタートアップを支援する「SPORTS TECH TOKYO」が始動
宮田拓弥氏(Scrum Ventures創業者/ジェネラルパートナー)
西内 啓氏(データビークル代表取締役/Jリーグアドバイザー)
山下大悟(日野自動車フューチャンプランアドバイザー)

#TC15
ソフトバンク傘下のARMが6億ドルで買収、日本人によるアメリカ起業家
芳川裕誠氏(Arm IoTサービスグループ データビジネス担当バイスプレジデント/ジェネラルマネージャー)

#TC16
今年もあと少し、スタートアップ投資業界のトレンドを知ろう
仁木勝雅氏(ディープコア代表取締役社長)
村田祐介氏(インキュベイトファンド代表パートナー)
千葉功太郎氏(Drone Fund創業者/代表パートナー)

#TC17
上場を果たしたメルカリ、これから目指すもの
小泉文明氏(メルカリ取締役社長/COO)

■11月16日(金)
#TC21
モバイル決済界の“大型ルーキー”誕生、後発組のPayPayが考える勝機とは?
中山一郎氏(PayPay代表取締役社長/CEO)

#TC22
アジア市場における決済事業の未来
長谷川潤氏(Omise CEO)

#TC23
2018年は新型旅行サービス元年だったのか、旅領域のキーパーソンに聞く
有川鴻哉氏(Hotspring代表取締役)
光本勇介氏(バンク代表取締役/CEO)
岩本有平氏(プレジデント社プレジデントオンライン編集部)

#TC24
スタートアップの経営で学んだ教訓と“これから“
堀江裕介氏(dely代表取締役/CEO)

#TC25
氷河期の創業、今年の上場、そしてこれから——将棋AIのHEROZが語る“次の一手”
林 隆弘氏(HEROZ代表取締役/CEO)

#TC26
Periscope創業者が描くTwitterの新たな未来像
Kayvon Beykpour氏(Twitterプロダクトリード/Periscope共同創業者)

Luna DispayはiPadをMac Miniのメインディスプレイにできる――WiFiアダプターに便利な機能があった

AstropadLuna DisplayはMacbook用のWiFiディスプレイ・アダプターだが、使いみちはノートだけではなかった。この小さなガジェットをMac Miniのポートに挿すとiPadをメインディスプレイにできる。

Luna DisplayはMacbookの画面を拡張するのが主たる目的だ。デスクトップの大きな画面に慣れているユーザーは出先でMacbookを使うと、13インチだろうと15インチだろうと、狭さを感じてしまう。Luna DisplayをMacbookのポートに接続すればiPadを第2のモニターにできる。われわれもテストしてみたが非常に便利だった。

しかしLunaの開発チームはさらに面白いことを考えていた。Mac Miniのユーザーの多くは単独でテレビの下、戸棚の奥、ルーターの近所などにしまってミニサーバーとして使っている。この場合Mac Miniにはディスプレイもキーボードも接続されていない。

操作の必要があるときはスクリーン共有かVNCクライアントの機能を利用することになる。安全な接続のためには情報を暗号化してやりとりするSSHアクセスを利用する必要がある。

しかしLuna DisplayはMac Miniでも期待されるとおり動作する。iPadにLunaアプリをインストールしてからMac MiniのThunderbolt 3ポートにドングルを挿すと、iPadがメインのディスプレイとして機能する。Mac MiniにキーボードとマウスがBluetoothで接続されていれば、その動作もiPad上で見ることができる。

さらにWi-Fi経由でソファに寝転がってMac Miniを操作することも可能だ。iPadがmacOSで動くようになったような使用感だ。Luna Displayは当初、Kickstarterのプロジェクトとして始まったが、現在は80ドルで市販されている。

もちろんMac Miniを毎日何時間も使う予定なら専用のディスプレイを接続すべきだろう。しかしMac Miniの動作をチェックし、簡単な修正を加える程度ならLunaは十分な機能がある。

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滑川海彦@Facebook Google+

Spotifyが正式にApple Watchアプリを公開

そのテストレポートに続いて、Spotifyは本日(米国時間11月13日)待望のApple Watchアプリの提供を開始した。このアプリを使うことで、ユーザーはSpotifyストリーミングサービスの再生をApple Watchの画面から制御することができるだけでなく。コンピューターやWi-FiスピーカーなどへSpotify Connectを通して接続したり、Shuffleをオンオフしたり、プレイリストや最近再生したアイテムへのアクセスをしたり、好きな曲にハートを付けたりすることが可能だ。

このニュースは本日Spotifyのブログで発表された。そこでアプリの詳細機能が説明されているが、音楽に加えてポッドキャストの再生機能も含まれている。

「私たちは音楽を持ち歩くことの重要性を知っています。それこそがApple Watchを使うモバイルユーザーの皆さんに新しいSpotifyアプリを提供できることに興奮している理由です」と同社は語っている。「この新しいアプリによって、ユーザーの皆さんは、より良いコントロールやスピーカーやデバイスへのよりシームレスな接続による、優れた体験をお楽しみいただくことができます」。

App Storeのリリースノートには、これがウォッチアプリの「ファーストバージョン」であることが示されているため、さらなる機能追加が期待される。

Spotifyも、将来的のリリースでは音楽やポッドキャストをオフラインで聞くことができるようになることを認めている。

単に音楽やポッドキャストを再生したり停止したりするだけでなく、新しいアプリは曲をスキップしたり、聞き逃した部分をもう一度聴くためにポッドキャストを15秒巻き戻したりすることができる。これらもすべてApple Watch の画面から行うことが可能だ。

アプリは正式に公開されたが、Spotifyによれば新しい機能はこの先の一週間程でApple Watchユーザーに順次展開されるという。今すぐにWatchアプリを追加することはできないかもしれないが、すぐに可能になる筈だ。

アプリにアクセスするためには、App StoreからSpotifyアプリの最新バージョン(v.8.4.79)を取得する必要がある。

(訳注:訳者のApple Watch(第一世代)では既に利用可能になっていた)

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(翻訳:sako)

企業のデータ保護とコンプライアンス充足をAIと機械学習で自動化するCognigoが$8.5Mを調達

AIと機械学習を利用して企業のデータ保護とGDPRなどの規制へのコンプライアンスを助けるCognigoが今日(米国時間11/13)、シリーズAのラウンドで850万ドルを調達したことを発表した。このラウンドをリードしたのはイスラエルのクラウドファンディングプラットホームOurCrowdで、これにプライバシー保護企業のProsegurState of Mind Venturesが参加した。

同社は、重要なデータ資産を護り、個人を同定できる情報が自社のネットワークの外に漏れることを防ごうとしている企業を支援できる、と約束している。そして同社によると、そのやり方は、専用システムのセットアップやそれらの長年の管理を必要とするような手作業の管理ではない。たとえばCognitoによれば、同社は企業のGDPRコンプライアンスの達成を、数か月ではなく数日で完了する。

そのために同社は、事前に訓練したデータ分類用の言語モデルを使用する。そのモデルは、給与明細や特許、NDA、契約書など、よくあるカテゴリーを検出するよう訓練されている。企業は独自のデータサンプルでモデルをさらに訓練し、その独自のニーズのためにモデルをカスタマイズできる。同社のスポークスパーソンは曰く、“唯一必要な人間による介入は構成だが、それは一日で済む作業だ。それ以外では、システムは完全に人手要らずだ”。

同社によると、新たな資金はR&Dとマーケティングと営業のチーム拡大に充てられ、目標は市場プレゼンスの拡張と製品知名度の向上だ。“弊社のビジョンは、顧客が自分のデータを利用して確実にスマートな意思決定ができ、同時にそのデータが継続的に保護されコンプライアンスを維持することだ”、と同社は言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

新型AirPodsの年内発売の噂。W3チップ搭載でHey Siri対応は確実か

eng-logo-2015発売からそろそろ丸2年となる、Appleの完全ワイヤレスイヤホンAirPodsですが、昨年末から何度か新モデルの噂がささやかれています。先日は、その新型と見られるAirPodsがBluetooth認証を取得したとのニュースもありました。

関連記事:新型AirPodsが近日中に登場?Bluetooth機関で2つの型番が認証取得

いよいよ新型発売の期待が高まりますが、そんな中、著名リーカーのIce Univerce氏が「新型は間違いなく年内に発売される」とのツイートを行っています。

年末商戦に間に合わせるのなら、11月中に発表し12月上旬の発売が考えられますが、具体的な日付については触れられていません。また、残念なことに、現状ではこれ以上の情報がなく、新型がどういったものになるのかも不明です。

ただ、冒頭でも書いた通り、これまでにいくつかの噂は出てきており、それらを下記に纏めてみました。

まず、W2もしくはW3チップを搭載し、Hey Siriに対応するのはほぼ確実。2月時点の噂ではW2チップ搭載とされていましたが、すでにApple Watch Series 4がW3チップを採用しているため、同様にW3チップを採用する可能性が高いと考えられます。

この時の情報では、Hey Siri対応とは別に防水仕様のAirPodsが出るともされていました。ただ、防水版AirPodsは2019年以降のリリースになるとされており、少なくとも年内に登場するのは非防水版となりそうです。

また、Bluetooth認証から、Bluetooth 5.0になることが判明しています。これは音質面でのメリットは大きくなさそうですが、接続性の向上や低遅延、バッテリ寿命の延長は期待できます。

なお、AirPodsではありませんが、Appleは独自のオーバーイヤー式ヘッドフォンを発売するとの噂もあります。Appleはヘッドフォンの左右を自動認識する技術について特許を出願しており、独自ヘッドフォンの目玉機能となる可能性もありそうです。

以上、Bluetooth認証を取得した以外は、すべて不確定な情報と推測でしかありませんが、年内発売が確実なら、少なくともあと1か月ほどで答え合わせができるはずです。

Engadget 日本版からの転載。

この199ドルのPS4と”Spider-Man”のブラックフライデーバンドルは、私の物欲を刺激する

個人的に断言しよう、これこそ今年のブラックフライデーシーズンのベストバイだ。まあゲーマーにとってという話ではあるが。これは凄い。目が覚めた。ソニーがPlayStaion 4 Slimと、新しいSpider-Manゲームを199ドルで販売するのだ。あまりにも安い。

現在1TBのPS4 Slimは、300ドルで販売されている。そしてこの価格は以前は500GBのものにつけられていた価格なのだ。なので、この改良されたテラバイトコンソールにつけられた199ドルという価格は既にかなりのお得だ。しかもそこにSpider-Manも付いている?私は通常ブラックフライデーの 個々の取引について語ることはしない(私たちはまとめのレポートは書くが)。しかしこれはまるで冗談のようだ。

ゲームは先日発売されたばかりで、絶賛レビューを受けている。多くのTechCrunchスタッフたちが何十時間もの時間を費やしているが、さらに沢山の時間を吸い取ろうと機能拡張が発売されようとしている。ほとんどの場所でまだ標準価格で販売されているため、 その価値は50から60ドルはある。

私はすでにPS4を所有いるが、私はこれを買うつもりだ。Slimによって変わったものはそれほど多くはないが、それは静かで使いやすく(もう目に見えないボタンはない!)、そしてもちろんかなり小さくなっている。これを139ドルで入手できるなら考えるまでもない。もちろんコントローラーも付属している。古い機種と交換し、店のポイントを使ってTetris Effectを入手するつもりだ!

比較のために挙げておくと、マイクロソフト任天堂の両社は、人気のあるゲームとバンドルされた基本コンソールを299ドルで提供する。明らかにソニーは彼らの昼食を横取りするつもりだ。

もちろん、PS4 Proにためにお金を貯めておくこともできる。しかしそれらの利点に対しては、決して疑わしいとは言わないものの、大部分のゲーマーたちにとって必須というほどのものではないと思っている。Red Dead Redemption 2は、4K HDR機器を持っていない限り、そこまですごく見えることはない。もしAAAゲームと最高のグラフィックスに夢中なら、是非Proを買うべきだが、そうでもない残りの私たちは、節約できたお金であと4、5本のゲームを買ったほうが良いかも?スリムにやろう。

他には200ドルのPSVRバンドルもあり、コントローラも安い。しかし明らかにSlimがこのラインナップの中心だ。読者は「参加小売サイト」を訪れて、おそらく私と同じような人と争って商品を手に入れる必要がある。他のセールと同様に開始は11月18日だ。

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(翻訳:sako)

ZendeskはZendesk Sunshineの立ち上げでプラットフォームへと移行

Zendeskはこれまでずっとクラウド内での顧客サービスに力を入れてきた。彼らは9月にBaseを買収することで、セールスオートメーションならびにCRMに幅広く参入することを始めた。そして本日(米国時間11月13日)同社はZendesk Sunshineを発表した。これはZendeskツールセット上に、カスタマー中心のソフトウェアを構築するための新しいプラットフォームだ。

これらの全てが、Zendeskを現在のカスタマーサービスミッションから、より幅広いカスタマーマネジメントビジネスへの移行を示しているように思える。Zendeskの創業者兼CEOであるMikkel Svaneによれば、Sunshineは、多くのクラウド企業が目指す、プラットフォーム化に向けて会社を変えるものだと語る。「Sunshineは顧客の皆さまが独自のアプリケーションを構築し、そのお客様に関わる全てのデータを管理したり保存したりすることができる新しいプラットフォームなのです」とSvaneはTechCrunchに語った。

手始めに、Sunshineプラットフォーム上に構築されたアプリケーションのインフラストラクチャサービスバックエンドとして機能させるために、ZendeskはAWSと提携する。「顧客の皆さまはSunshineの上にアプリケーションを構築することができます。典型的なものはカスタマーエクスペリエンスやカスタマーリレーションアプリです。AWSにネイティブに組み込まれているため、すべてのAWSサービスにアクセスすることが可能です。もちろん、すべてのアプリケーションは情報共有などのためにSunshineプラットフォームを使うことができます」と彼は説明する。

彼は意図的にパブリッククラウドを選んだと語る。なぜなら彼は、そここそが、開発者たちが現在仕事をしたい場所だと信じているからだ。「私たちは、企業や開発者たちがパプリッククラウドパラダイムを活用し、Sunshineのようなフレームワークを使ってアプリケーションを構築するべきだと考えています」と彼は語る。

Svaneは、このアプローチはまず、Zendeskの顧客がこれまでZendeskサービスを使う中で自然に収集してきたデータを活用するアプリケーションを、構築することを助けるところから始めるが、やがて独立した開発者たちがプラットフォームを使って仕事ができるようにもしたいと語っている。

Svaneは、本日の発表を、同社の製品とサービスを拡大するための第一歩と見ており、今後何年かで構築を計画しているものの一部であると考えている。「私たちのプラットフォームミッションを真に取り込むためには、この先ロードマップ上に多くの目標が出てきます。そして私たちの究極のゴールは、望む者なら誰でも、どのような種類の顧客向けアプリケーションでも構築できるような、極めて汎用性の高いCRMプラットフォームとなることなのです。そしてパブリッククラウドとShunshineフレームワークを活用し、サービス、ベンダー、そしてアプリケーションの間でデータがシームレスに流れるようにしたいのです」と彼は語る。

私たちはSAPがQualtricsを80億ドルで買収することで、カスタマーエクスペリエンスが舞台の中心に躍り出たところを見た。顧客の重要性はますます増しており、Zendeskは多くのカスタマーデータにアクセスすることができ、それを使って開発者たちはカスタマイズされたカスタマー中心アプリケーションを構築することができる。この発表で本当に驚くべき唯一のポイントは、Zendeskがもっと早いプラットフォーム化の発表をしなかったということだけだ。

しかし、おそらくより成熟したベンダーとして、いまやBaseを取り込んで、彼らはこの種の動きに対して、過去よりもずっと準備が整っていると感じていることだろう。理由が何であれ、価値あるエンタープライズクラウド企業はいずれも、開発者向けのプラトッフォームになる努力を重ねてきた。そして今日の発表によって、Zendeskにもその順番が回って来たのだ。

画像クレジット: ERIC PIERMONT / Getty Images

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(翻訳:sako)

GoogleのProject FiでVPNサービスがアップデートしセルネットワークにも拡張

GoogleのワイヤレスサービスProject Fiが今日(米国時間11/13)、メジャーアップデートにより、オプションとして常時稼働のVPNと、Wi-Fiとセル接続をスマートに切り替える方法を導入した。

FiにはすでにデフォルトでVPNサービスがあり、サポートしているほぼ200万のWi-Fiホットスポットに接続するユーザーを保護していた。今回Googleは、それをセル接続にも拡張した。“その強化されたネットワークを有効にすると、モバイルとWi-Fiのすべてのトラフィックが暗号化されて、どのネットワーク上にいても弊社の仮想プライベートネットワーク(VPN)から安全に送信される。あなたのオンラインアクティビティを他の誰も見ることができないという、安心感が得られる”、と今日の発表声明は述べている。

Googleによると、そのVPNはユーザーのすべてのトラフィックをGoogle自身からも遮蔽するし、それはユーザーのアカウントや電話番号とも無関係である。

上でGoogleが‘強化されたネットワーク’と呼んでいるものの一部がこのVPNであり、そして今日の発表の第二の部分は、Wi-Fiとモバイルネットワークの迅速な切り替えだ。これを有効にすると—そして二つの機能は共に現在ベータで、Android Piが動いているFi互換のスマートフォンでしか使えないが—Wi-Fiの接続が弱くなるとそのギャップをセルのデータ通信で填める。同社によると、これによりユーザーの時間が最大40%節約される。

これらの新しい機能がFiユーザー全員に展開されるのは、今週の終わりからだ。それらはデフォルトではoffだから、Project FiアプリのFi Network Toolsでonにしてから使用する。なお、VPNを利用するとデータの使用量が約10%増える。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Lime、シアトルでカーシェアリング展開へ

明るい色のドックレス自転車と電動キックスクーターで知られ、資金もたっぷり調達しているLimeは、ユーザーに新たな交通手段を提供する。車だ。

今週から、シアトルのLimeユーザーはLimeブランドの2018 Fiat 500“LimePod”をLimeのモバイルアプリで予約できるようになる。50台でサービスを開始し、今月末にはさらにその台数を増やす見込みだ。

「Limeのカーシェアリングに使うLimePodは地域社会にとって便利で、そして手頃料金で利用でき、耐候性あるモビリティソリューション」とLimeの広報はTechCrunchにコメントしている。「スクーターや電動アシスト自転車とまったく同じように、車探しや解錠、支払いが簡単に済ませられる」。

LimePodの利用は、車を解錠するのに1ドル、使用1分ごとに40セントかかる。Limeはカーシェアリングを来年カリフォルニアでも展開する計画だ。参考までに、電動キックスクーターと電動アシスト自転車の使用料金は解錠するのに1ドル、使用1分ごとに15セントかかり、通常の自転車では解錠1ドル、使用1分ごとに5セントとなっている。

カリフォルニア大学バークレー校卒業生のToby SunとBrad Baoによって設立されたこのスタートアップはこれまでに、GV、Andreessen Horowitz、IVP、Section 32、そしてGGV Capitalなどから資金4億6700万ドルを調達している。報道によると、Limeは現在も資金調達中で、企業価値30億ドル、もしくは最新の企業価値の3倍近くを目標にしている。

Limeは急速に事業を拡大していて、最近ではオーストラリアに電動キックスクーターと電動アシスト自転車を上陸させた。また毎週のように幹部を採用している。先月はAlphabetのベンチャー部門GVのゼネラルパートナーで取締役会の現メンバーでもあるJoe Krausを初のCOOに選出した。その前は、Uberの最高業務責任者だったDavid Richterを、初の最高業務責任者ならびに臨時の最高財務責任者としてひっぱってきた。

7月にLimeはLimePodを主導してもらおうとPeter DempsterをReachNowから引き抜いていた。


イメージクレジット: Lime

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(翻訳:Mizoguchi)

機械学習のシステムはときどき人間をびっくりさせる…学習内容に忠実なだけで

機械学習の弱点や奇癖をまとめた、このシンプルなスプレッドシートは、それほど膨大ではないが、‘機械’の考え方を知るための楽しい資料だ。研究者のVictoria Krakovnaが作ったこのリストは、ロボットが法の精神と文字の両方に同時に従おうとしたときの、さまざまな状況を記述している。

たとえば下のビデオでは、機械学習のアルゴリズムが、ボートレースにただ参加するのではなく、円を描いてぐるっと回ったら高い得点が得られる、と学習した結果だ。

別のシミュレーションでは、“生きるためにはエネルギーが必要だが出産のエネルギー消費量はゼロ”、と学習した種族が、じっと座って動かない〔エネルギー消費量最小〕ライフスタイルを発達させ、もっぱら生殖行為〔エネルギー消費量ゼロ〕だけをして子孫を生産し、それを食べたり、それらにも生殖をさせて食料としての子孫を作らせる。Krakovnaはそれを、“怠け者の共食い種族”と呼んでいる。

もちろんこれらの‘機械’は本当の意味で“考えて”いるわけではないが、いくつかのパラメーターと、進化という能力と目標を与えられたロボットが、そのアルゴリズムに忠実に従って、おかしなことをしてしまう例だ。

あるテストでは、ロボットが自分の腕でテーブルを殴ることによってブロックを動かすことを学習したり、ある種の遺伝的アルゴリズムによってオシレーターの回路を作るはずのロボットが、隣接するコンピューターからの信号を拾うラジオを作ったりする。あるいは癌を検出するシステムが、悪性腫瘍の画像には目盛りがある、と学習して、大量の擬陽性を作りだしてしまう。

これらの例はどれも、‘機械’は正しく学習すると信じたために生じた、意図せざる結果だ。彼らは学習するけど、人間を当惑させることもある。機械学習とは、所詮、そんなものだ。機械が理解できるものだけを、学習しているのだから。

最後にもうひとつ例を: “絶対負けてはならない”、と学習したテトリスをプレイするロボットが、“負けないために無限に長時間ポーズする”。そいつに、負けて癇癪(かんしゃく)を起こすことを学習させたら、やっと彼は三歳児のレベルに達するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

直近の取引だけでも500億ドル:企業の今年のショッピングシーズンは既にスタート

ブラックフライデーにはまだ10日ほど早いが、今年の企業のショッピングシーズンは既に始まっている。ここ数ヶ月だけでも私たちは合計500億ドルに及ぶ買収を目撃してきた。その最大のものは、2週間前に340億ドルで行われたIBMによるRed Hatの買収だ。一体何が起きているのだろうか?

全てがそこまで大規模の取引というわけではないが、見慣れない大きな規模の取引が今年は続いている。大きなテック企業たちが、昨年の納税の一部として、海外から送金することが可能になったことで、こうしたことが起きることを預言していた人たちもいた。

今年これまでに見た、数十億ドル規模の取引のいくつかを見てみよう:

需要と供給

大企業は現在その財布の紐を大幅に緩めていて、マーケティングから分析、セキュリティー企業に至るあらゆるものを買収している。彼らはオープンソースと各種の製品を入手しつつあり、クラウドとオンプレミスの橋渡しをする方法を探している。ソフトウェアは沢山あり、そうした取引間にあまり脈絡はみられない。

そうした取引に共通しているのは、そうした買収提案が、単純に拒絶するにはあまりにも巨額であるということだ。こうした企業たちはキャッシュを豊富に持ち、欠けている部分を埋める機会を探し、次々に対象を見つけて行く。

買収価格がこれほどまでに高騰している理由の1つは、買収できる企業の数には限りがあるためだと、Constellation Researchの創業者兼主席アナリストのRay Wangは語っている。彼が見るところ、現在買収対象としてふさわしい企業は、カテゴリーごとに3〜5社ほどしかない。彼はこれを、カテゴリーごとに10-15社の買収対象がいた10年前と比較して語っている。成長可能なスタートアップの数が限られているため、そうした企業を追い求める企業間の競争は激化しているように見える。そうした状況を現金で膨らんだ財布と組み合わせれば、こうした太っ腹な取引が続出するというわけだ。

大企業に買収される企業たちは、その売却を普通に正当化することができる。株主と投資家に報いることができるからだ。また買収する側の大企業は、自分自身で開発するよりもプロダクトロードマップを迅速に進めることができる。買収したチームを、国際マーケットやメガセールスチームに引き合わせることができるのだ。

購入か構築か

それでも、企業は比較的少額の収益に対して、常識外れの大きな金額を使っている。過去3週間の取引では、私たちはIBMが約30億ドルの収益を上げる企業に340億ドルを支払うところを見たし、SAPがわずか4億ドルの収益をあげる企業に80億ドルを支払うのも目撃した。

これは見たところ、確かに払い過ぎのように思える。しかしConstellationのWangは、結局これは最終的には、構築かそれとも購入かという古典的な意思決定に落ち着くのだと言う。SAPはQualtricsと同様の製品を作ることもできた筈だが、単純にそれを買収してSAPの強大なセールスパワーを使うこともできた。「SAPは10万の顧客に売り込むことができます。Qualtricsとの重複は10%しかないのです。数は大切です。そしてそれは新しいプロダクトをマーケットに投入する役に立つことでしょう」とWangはTechCrunchに語った。

Wangは、これが多くの買収の背後にある戦略だと考えているが、それでも買収金額の数字が少々常軌を逸していることは認めている。彼の言うように、こうした数字はかつては3年分の平均収益に対して、3倍程度のものだった。それが今では15から20倍に達しているのだ。こうした数字は正当化することが難しかもしれないが、それは買い手にとっても買われる側にとってもウィン=ウィンであると彼は考えている。もちろん投資家にも大きな利益をもたらすものだ。

これまでのやり方を守る

Red Hat、GitHub、Qualtricsのような例では、買収された企業は大企業の内部で、分離独立したユニットして留まることが多い。少なくとも暫くの間は。それでももし意味があるのなら、大きな企業内での意味のあるクロスオーバーが図られることもある。

しかし、Real Story Groupの創業者兼プリンシパルアナリストのTony Byrneは、こうした大企業はウォールストリートの意見に耳を傾ける傾向があり、顧客は自分たちのお気に入りの製品とサービスに関しては、耳にすることに用心深くなると語る。「最初のプレスリリースで発表される、連続性についての当初の社交辞令を信じることはできません。彼らは何よりもまず、ウォールストリートに耳を傾ける大企業なのです。もし投資家たちに対する説明に合致しない提供物がある場合、それはあまり大切にされることなく、廃棄されたり分離されたりする危機に直面することになります」とByrneは説明した。

また、取引が実際に終了するまでは、2社がどのように上手く合うことになるのかを知ることも難しい。買収する側の企業が、相手が何を持っているのか、そしてどうやってそれを売れば良いのかを知らない場合もある。2つの会社が上手く合わなかったり、創業者たちや主要幹部たちが新しいヒエラルキーにスムースに入り込めないこともある。彼らはそうしたこと全てを事前に把握しようとはしているが、実際にそれがどうなるかを知ることは、いつでも容易だとは限らない。

それにもかかわらず、私たちは尋常ではない高いレベルの巨額買収を目にしていて、おそらくは、さらに多くのケースを目にすることになるだろう。

画像クレジット: Jamie Jones / Getty Images

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(翻訳:sako)

WeWork、さらに30億ドルをSoftBankから調達――今回は2019年9月期限のワラント

シェアオフィスのWeWorkがSoftBank本体から30億ドルの追加出資を受けることが判明した。これはSoftBankのVision Fundからの投資とは別だ。今回の投資はワラントによるもので、SoftBankは30億ドルのキャッシュと引き換えに2019年9月より前に1株あたり110ドルまたはそれを超える額でWeWork株式を購入する権利を得る。この株価をベースにするとWeWorkの会社評価額は420億ドル以上となる。

8月にSoftBankは転換社債で10億ドルをWeWorkに投じている。

Financial Timesによれば、SoftBankはWeWorkに対して2019年1月15日に15億ドルを支払い、4月15日に残りの15億ドルを支払う。

SoftBankはWeWorkでダントツ1位の大株主であり、SoftBank Vision Fundは昨年、44億ドルを投資している。

WeWorkの戦略は単なる不動産事業以上のものだ。

WeWorkでは物理的なスペースの提供に加えて働き方改革全般のハブとなることを目指している。同社は30万を超える会員の力をバックにして、さまざまなサービスのプロバイダーに「卸売価格」を提示させることに成功してきた。またWeWorkはMicrosoftのような大企業と長期にわたる有利なリース契約を結んでいる。実際、この種の収入がWeWorkの収入の29%を占めている。

最大の注目ポイントはWeWorkが今後どこまで驚異的な成長率を維持していけるかだろう。驚くべき会社評価額が正当化されるかどうかもこの点にかかっている。 WeWorkはまだ黒字化を達成していない。

ビジョンは現実になるだろうか? SoftBankは現実になることに大きく賭けているようだ。

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滑川海彦@Facebook Google+

テスラ、GM、日産がEV税額控除の延長を求める連合に参加

TeslaとGMと日産を含む15社は、電気自動車の税額控除制度の改定を求める連合を結成した。

グループ名はEV Drive Coalitionで、自動車メーカーのほか、業界の巨人ABB、気候変動およびエネルギーのロビー団体、ChargePointらのEVインフラ会社などが参加している。

火曜日(米国時間11/13)正式発足したこのグループは、「長期にわたりより多くの消費者が恩恵を受け、米国のEV市場の成長を加速する」ために、国の電気自動車税額控除を変更する法案の通過を望んでいる。

現行の税額控除規定では、電気自動車を購入した消費者は7500ドルの控除を受けられる。このインセンティブはEVの普及を加速したとして評価されている。しかし、自動車メーカーが電気自動車を20万台売った時点から控除は減っていく。

Teslaはすでにその立場にあり、GMも近づいている。電気自動車専門メーカーは今年20万台目の電気自動車を納車した。この実績により、電気自動車を買った消費者に与えられる7500ドルの連邦税控除のカウントダウンがスタートした。同法の下ではTesla購入者は、新しいModel S、Model X、あるいはModel 3が12月31日までに納車されないと控除全額を受けられない。

2019年1月1日から6月30日までにTesla車を受け取った消費者は、3750ドルに減額された連邦税控除を受ける。それ以降は控除額は1875ドルに減り、最終的に控除はなくなる。10月時点でGMは19万7000台近くの電気自動車を売っている。

Tesla GM electric vehicle tax credit

EV Drive Coalitionは、メーカーごとに税額控除を受けられる人数の上限撤廃を求めている。

「連邦税額控除の気まぐれな制限によって、好きな車を買いたい消費者の選択が制限されている」とPlug In Americaの執行役員Joel Levinが声明で言った。「上限をなくすことで全メーカーに公平な競争の場を作ることが可能になり、消費者は自由で公正な市場で欲しい車を選ぶ自由を得られる。競争が増えることによってアメリカの革新と技術にいっそう拍車がかかる」
連合グループは、EV業界が成熟、成長するための時間が過ぎた後は、税額控除を段階的に廃止ことを支持している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Ubuntuで自分のビジョンを追究したいCanonicalのMark Shuttleworthは買収よりIPOに関心あり

IBMがRed Hatを340億ドルで買収する計画を発表して以来、Red Hatと競合するSuseやCanonicalの今後の行方を云々する声が賑やかになってきた。しかしCanonicalのファウンダーMark Shuttleworthには、同社を売ることへの関心はまったくないようだ。少なくとも、今のところは。

今日ベルリンで行われたOpenStack Summitの会場近くで彼としばらく話をしたが、彼は、“重要なのは独立だ”、と言った。それはまず、彼は個人的にはお金を必要としていない、ということだが、CanonicalとUbuntuに懸けた彼のビジョンを最後までやり遂げたい、という意味でもある。

彼が1999年にThawte Consultingを5億7500万ドルでVerisignに売ったとき、人びとは彼に、死ぬまで休暇か?と尋ねた。そして彼はそのお金の一部を使って二人目の宇宙旅行者になり、慈善団体を立ち上げたが、そっち方面への関心がないことは、明らかだった。

しかし彼によると、売ってもよい状況が一つだけある。それは、彼のCanonicalのビジョンが加速されることだ。

しかし、何にでも価格はあり、そしてShuttleworthがお金を必要としていないとしても、売却は確実に、Canonicalの社員の多くにとって有意義な金銭的報奨になるだろう。

でも、よく知られているように、Shuttleworthの関心はCanonicalのIPOにある。今年の前半に彼は、それはまだ検討中、と述べたが、正しいタイミングというものも必要だ。最近同社は再びエンタープライズにフォーカスし、それとあまり関係のないUbuntu PhoneやUnityデスクトップなどを閉鎖した。結果は好調のようだから、IPOはまだ選択肢の一つとして生きている、と言える。

今週後半にShuttleworthへのもっと本格的なインタビューを予定しているので、お楽しみに。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

PageSpeed Insights、Lighthouse の使用を開始しました

Google では、スピードが重視されていることを考慮し、どなたでもページやサイトのパフォーマンスを把握できるよう各種ツールをご用意しています。これまで、こうしたツールでは異なる分析エンジンを使用していたため、ツールごとに最適化案が異なり、混乱を招くこともありました。そこで、本日、PageSpeed Insights(PSI)の分析エンジンとして Lighthouse の使用を開始する運びとなりましたことをお知らせいたします。これにより、デベロッパーはウェブ、コマンドライン、Chrome DevTools を問わず、どこでも同じパフォーマンス分析結果と最適化案を参照できるようになります。また、PSI には、Chrome ユーザー エクスペリエンス レポート(CrUX)で提供されるフィールド データも組み込まれます。PageSpeed Insights API バージョン 5 では、CrUX のデータのほか、Lighthouse 監査のすべてのデータが提供されるようになります。PSI API の以前のバージョンは 6 か月後にサポートを終了いたします。

Pagespeed Insights で Lighthouse の使用を開始

PageSpeed Insights で提供される情報は次のとおりです。

  • ラボデータ: PSI では、Lighthouse を使用してページを取得、分析し、モバイル端末でページがどのように読み込まれるかのシミュレーションが行われます。ページの一連のパフォーマンス指標(First Contentful Paint、Time to Interactive など)を計算し、これらの指標を要約して 0~100 のパフォーマンス スコアで表します。スコアは 3 つのレベルに分類され、90 以上は「良」と見なされます。
  • フィールド データ: PSI には、ページの実際のパフォーマンス指標(First Contentful Paint、First Input Delay など)とその origin も表示されます(これを受けて、PSI では origin: クエリのサポートも終了します)。ただし、必ずしもすべてのサイトに表示可能なフィールド データがあるとは限りません。データは、毎日更新される Chrome ユーザー エクスペリエンス レポートを利用し、過去 28 日間かけて収集されます。実際のネットワークの状態や Chrome ユーザーが使用する端末は広範囲に及ぶため、ここでの指標は、ラボデータ欄の指標とは異なることがありますのでご注意ください。
  • 最適化案: PSI では、ページのパフォーマンス指標を改善する方法についての最適化案が提供されます。各最適化案には、実装するとページの読み込みがどのくらい速くなるかの見積もりも表示されます。
  • 診断: この欄には、ページがウェブ開発のおすすめの設定にどの程度沿っているかについての追加情報が表示されます。

PSI v5 API では、所定の URL について、この新しい分析データと CrUX のデータに加え、すべての Lighthouse カテゴリデータ(パフォーマンス、プログレッシブ ウェブアプリ、アクセシビリティ、ベスト プラクティス、SEO)が返されるようになります。

変更内容について詳しくは、よくある質問をご覧ください。ご不明な点がありましたら、Stack Overflow をご利用ください(その際、質問には pagespeed-insights タグの設定をお願いいたします)。

Facebook、ユーザーのいいね!や興味分野情報を取り出されるバグを修正

Facebookは、ウェブサイトがユーザーのFacebookプロフィール(いいね!や興味分野など)を本人に無断で取り出せるバグを修正した。

これはImprevaの研究者Ron Masasが発見したもので、Facebookの検索結果がクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃に正しく対応していなかった結果だ。言い換えると、ウェブサイトはユーザーがブラウザーの別のタブでログインしているFacebookのプロフィールから一部のデータを引き出すことができる。

Masasは、悪意のあるウェブサイトがIFRAME(ウェブサイト内にウェブサイトを入れ子にするために使われる)を使ってプロフィール情報を抜き取るデモを見せた。

「これはドメインを超えて情報をアクセスすることを許すもので、ユーザーが特定のウェブサイトに行くと、アタッカーはFacebookを開いてそのユーザーと友達に関する情報を収集できることを意味している」

悪意のあるウェブサイトが新しいタブでFacebookの検索画面を開き、YesかNoを返すクエリ(たとえばそのユーザーが「いいね!」したかどうか)を実行した際、もっと複雑な結果、たとえばユーザーの友達の中で特定の名前の人や、特定のキーワードを含む投稿、さらには特定地域や都市に住む友人の名前などを返すことがある、とMasasは言う。

「興味分野は友達にしか公開しないセキュリティー設定になっているのに、ユーザーや友達の興味分野が危険に晒されることがある」と彼は言った。

Masasがバグを利用して侵入するところを見せる概念実証の結果(画像提供:Imperva/supplied)

公平を期して書いておくと、これはFacebook特有の問題ではなく、重大な秘密でもない。しかし、アクセスされるデータの性質を考えると、広告主にとって「魅力ある」データかもしれない、とMasasは説明した。

Impervaはこのバグを5月に通報した。後日FacebookはCSRF対策を施し、2つのバグ発見の懸賞金として8000ドルを払った。

FacebookはTechCrunchに、悪用された記録はないと伝えた。

「当社の懸賞プログラムに送られたレポートに感謝している」とFacebook広報のMargarita Aolotovaが声明で言った。「この振る舞いはFacebook独自のものではないため、ブラウザー開発者や関連するウェブ標準グループに対して、他のウェブアプリケーションでこの種の問題が起きるのを防ぐ手段をとることを推奨した」

これはFacebookのユーザーデータが危機に晒された一連のデータ漏洩やバグの最新事例だ。今年起きたCambridge Analyticaスキャンダルでは、政治データ会社が選挙属性の入ったプロフィール8700万人分を取り出した。そこにはユーザーの「いいね!」や興味分野も含まれていた。

数カ月後ソーシャルメディアの巨人は、複数のバグが原因でユーザーのアカウントトークンをハッカーに盗まれたことを認めた。

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Facebookよ、本気なのか?

画像クレジット:Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

TechCrunch Tokyo History——来場者600人から始まった8年間の軌跡

日本最大級のスタートアップの祭典である「TechCrunch Tokyo」。通算8回目となる今年は、11月15日(木)、16日(金)に東京・渋谷ヒカリエで開催される。いまでこそ入場者が2500人を超える大規模イベントとなったが、2011年に開催された最初のTechCrunch Tokyoは、入場者が600人、開催も1日のみの小規模なイベントだった。ここでは、これまでのTechCrunch Tokyoの歴史を振り返っておこう。

TechCrunch Tokyo 2017
Slack共同創業者のCal Henderson氏が登壇。Henderson氏はFlickrとSlackという2つのサクセスストーリーを持つ起業家だ。Slackのことは知っていても、彼と彼の共同創業者であるStewart Butterfield氏の2人がゲーム開発の副産物としてFlickrとSlackという、いずれもホームランと言えるスタートアップ企業を生み出したことは知らない人もいるかもしれない。彼らはゲーム開発スタートアップとしては失敗続き。しかし、その副産物として生み出したサイドプロジェクト2つがFlickrとSlackというホームランなのだから恐れ入る。

TechCrunch Tokyo 2016
TechCrunch Tokyo 2016の最終セッションには、サイバーエージェント代表取締役の藤田晋氏が登壇した。2016年4月11日の本開局(サービス正式ローンチ)からわずか半年で1000万ダウンロードを突破するなど、快進撃を続けるインターネットテレビ局「AbemaTV」についてサービス開始から今後の展開までを語ってくれた。

TechCrunch Tokyo 2015
TechCrunch Tokyo 2015の最終セッションにはエウレカ代表取締役CEOの赤坂優氏が登壇した。エウレカは2015年5月、ニューヨークに拠点を置き、Tinder、Vimeo、Matchなどを傘下で運営するInterActiveCorp(IAC)にクロスボーダーM&Aによりグループ参画した。

TechCrunch Tokyo 2014
「ユニコーンクラブ」(短期間で時価総額が10億ドルを超えた稀有の成功事例)入り目前と評されるデートアプリ「Tinder」のバイスプレジデント・Rosette Pambakian氏が登壇。ロサンゼルス発のTinderは、スマホで異性の写真を見て「好み」「好みじゃない」と直感的に右へ左へと写真をスワイプしていくテンポの良いインターフェースが特徴。この斬新なUIはファッションや学習、ニュースなどのアプリにも採用されるなど注目を集めた。デートアプリで10億ドル(約1000億円)と言われてもピンとこないかもしれないが、彼女はTinderの戦略や、実際に周囲の人々がどう使っているかも含めて話してくれた。

TechCrunch Tokyo 2013
Dropboxと並んでY Combinatorの顔の1つとなった感もあるAirbnbだ。TechCrunch Tokyo 2013には、北欧・アジア・パシフィック地域担当のマネージング・ディレクターを務めるOle Ruch氏が登壇した。わずか3年後の2012年6月時点で、世界192カ国の3万都市に26万件の登録物件を持つほどに成長。通算で1000万泊の成約があり、企業評価額も1000億円を超えたと言われるほど爆発的成長を果たしたサービスだ。

TechCrunch Tokyo 2012
Uberの共同ファウンダー/CEOのトラビス・カラニック氏が登壇。彼のリムジン・タクシー配車サービスを紹介した後、アジアに事業を拡張する意向を発表した。.講演の最後でカラニック氏は、東京で「20人程度の非常に有能な人材」を採用し、「ウーバー東京」を発足させるつもりだと述べた。どうやらUberのアジア進出は東京が最初のターゲットとなるらしい。条件が整えば3週間くらいで新会社を立ち上げたちあげられると思うと壇上で語った。

TechCrunch Tokyo 2011
Y combinatorの卒業生で子供向け決済のソリューションを提供するPayStackのLawrence Krimker氏が登壇。彼はPaul Grahamのお墨付きで、Y combinatorが投資家として(彼によればY combinatorはインキュベーターではなくて投資家なんだと言っている)どう機能しているのか、普段は外に明かされないような内容を話してくれた。

Amazonの新本社はニューヨーク市とワシントンD.C隣接地区に決定.――東西海岸で3本社体制へ

何ヶ月も前に始まった検討からデータ収集、そして最終候補都市リスト要望事項の発表と進んできたAmazonの第2本社建設プロジェクトだが、ついにその場所が発表された。新本社はHQ2と呼ばれていたが、重要なのはこの「2」という数字だった。

Amazonは第2本社の建設予定地域として2か所を挙げた。ニューヨーク市クイーンズ区のロングアイランドシティーと首都ワシントンD.C.に隣接するバージニア州アーリントンだ。eコマースからクラウド事業まで含めAmazonのグローバル・オペレーションは2箇所の新本社とワシントン州シアトルの現在の本社を合わせ、3本社体制で運営されることになる。

これと別にAmazonはナッシュビルにもコマース事業のためにCenter of Excellenceという施設を建設することを明らかにした。フルフィルメント、配送、サプライ・チェーンに関連した事業に特化し、雇用人員は5000人規模となる。

Amazonのファウンダー、CEOのジェフ・ベゾスは声明で次のように述べている。

ニューヨーク市とバージニア州州北部に新しい本社を建設する運びとなったことは喜ばしい。これら2地区はAmazonがカスタマー体験を改良していくうえで多年にわたって世界的にトップクラスの人材を獲得するチャンスを与えてくれるはずだ。プロジェクト担当チームは建設地選定にあたって素晴らしい仕事をしてくれた。Amazonはこれら地域のコミュニティーにおいて今後重要な存在となっていくものと確信する。

プレスリリースによればAmazonは2か所にそれぞれ25億ドルずつ合計50億ドルを投じる計画だ。またロングアイランドとアーリントンでそれぞれ2万500人ずつ、合計5万人が雇用されるという。

だがAmazonは投資するだけでなく、補助金も受け取ることになる。発表によれば、「アーリントンでは 平均年収15万ドルの職を2万5000人分創出することに対し、実績に応じたインセンティブとして5億7300万ドルの補助金を得る。また同様にロングアイランドシティーの本社に関しても2万5000人の雇用創出に関し、実績ベースで15億2500万ドルの補助金を得る」という。

ワシントンD.C.地区の新本社はアーリントンのNational Landing(クリスタルシティー)に、ニューヨーク市地区の本社はクイーンズ区のロングアイランドシティーにそれぞれ建設されるとAmazonは発表している。

ともあれ、発表された建設予定地はきわめて常識的だった。ここしばらく展開されてきた大掛かりな第2本社建設のための調査は、果たして本気の調査だったのか巧みなマーケティング戦術だったのか区別が難しいこととなった。Amazonは全米の大都市に関して膨大なデータを入手した。こうした情報は今後Amazonがこれらの都市で事業を進める上で大いに役立つはずだ。

そうではあっても、新本社にニューヨーク市とワシントンD.C.を選んだことからAmazonの今後の戦略について多くの示唆を得られる。

AmazonがNational Landingと呼ぶ地区は首都そのものから5キロ程度しか離れていない。連邦政府の物資調達やコンピューティングのクラウド化といったマーケットにおけるシェア獲得に非常に有利となる。しかしいちばん重要なのはAmazonが連邦政府や議会とさらに関係を深めていく必要を感じているらしいことだ。政府との良好な関係を築く上で、ここに巨大な第2本社を持つことは他のテクノロジー企業とは比較にならない優位性を意味するだろう。

テクノロジー企業と政府の間にはさまざまな緊張関係が生じており、ことにAmazonはトランプ大統領によって名指しで非難されている―トランプはそもそもジェフ・ベゾスが所有するWashington Post紙を目の仇にしている。アーリントンに新本社を建設することでAmazonはワシントンでの居心地の改善を図っているのかもしれない。

一方ニューヨークが選ばれた理由は、全米ニュース・メディア中心地であり、ウォール・ストリートを擁する世界の金融センターだというところにありそうだ。

Amazon自身が巨大な広告代理店だ。規模としてGoogle、Facebookと並ぶだろう。こうしたハイテク広告企業が伝統的な広告代理店ビジネスを大きく変革してきた。またAmazonは出版分野はもとより、Prime Videoネットワークを通じてコンテンツのストリーミングでも巨大な存在となっている。ニューヨーク市は広告ビジネス、出版その他のコンテンツ・ビジネスの分野でもアメリカの中心だ。ここに新本社を構えるのはAmazonがこれらのビジネスを重視しており、パートナーを求めている姿勢を象徴的にも現実的にも明らかにするものだ。

Amazonがワシントンとニューヨークに新本社を建設することはシアトルの現在の本社の地位にどういう影響を与えるだろうか? 多くの機能が新本社にシフトし、シアトル本社はある種の「聖地」となり、精神的な拠り所となっていくのだろうか? ただAmazonはこれまでも世界各地に巨大な現地法人やR&Dセンターを建設してグローバル化を達成してきた。規模の拡大に伴って分散化を図ることについては十分な経験があるわけだ。

さらに取材中。

画像: ramoncovelo/RooM

〔日本版〕AmazonのプレスリリースにあるNational Landingは現在のクリスタルシティーの一角で地元が大企業誘致のために考えた名称だという。Landingは「魚河岸」などというときの「河岸」に相当し、海岸や川に設けられた荷揚げ場を意味している。クリスタルシティーは国立墓地、国防省、ワシントン・ナショナル空港に囲まれた一角。ロングアイランドシティーはクィーンズ区の西端、クイーンズ・ミッドタウントンネルの出入口付近の地域。ロングアイランド島全体のことではない。

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滑川海彦@Facebook Google+