プログラミングを職業技能として教えるFlatiron Schoolが早くもシリーズBで$9Mを調達、教師育成に重点投資

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子ども、青少年、そして大人たちに、プログラミングの能力を読み書き算数なみのふつうの技能として身につけてもらうための教育プラットホームFlatiron Schoolが、シリーズBで900万ドルの資金を獲得した。ラウンドをリードしたのはThrive Capital、これにCRVとMatrixが参加した。

Flatiron Schoolは老若男女誰にでも、12週間のコースでプログラミングを教える。卒業したらすぐにプログラミングの職に就ける程度の、技能獲得を目指す。Flatiron Schoolによると、その大人課程では、終了者の99%がメジャーなテク企業(Google、Intelなどなど)で技術系の仕事に就いている。

“教育という仕事やビジネスには、量か質かというトレードオフがある。量と質を両立させるのはとても難しい”、と協同ファウンダのAdam Enbarは語る。“うちは、クラスのサイズを慎重な考慮に基づいて決めているし、生徒たちの良好な最終結果を保証するために、適性を判断したうえで入学を認めている”。

でも上で述べたように、Flatiron Schoolの対象は大人だけではない。2013年に同社は事業を拡大して高校生にも教えることになり、学校と提携して課外授業のカリキュラムに導入している。

ここ数十年における生徒たちのカリキュラムの最大の変化が、コンピュータ科学の導入だ。Flatiron Schoolは、コンピュータ科学がカリキュラムに正規にあるタイプの教育とそのためのインフラストラクチャを作り出す手伝いをしたい、と考えている。これまで多かったドラッグ&ドロップによる安易なプログラミング学習では、本当のプログラミング能力が身につかないし、一方、抽象的なコンピュータ科学の学科はプログラミング言語について現実性現実味のない教え方をする。両者のギャップをうめ、本当のプログラミング能力を身につけさせることが重要、とFlatiron Schoolは考えるのだ。

“教師をプログラマになるよう教育するのは比較的簡単だけど、ソフトウェア技術者に人に教える能力を身につけさせるのは、ものすごく難しい”、とEnbarは言う。“コンピュータ科学を教えられる教師がいないことが、最大のボトルネックだから、うちは教師を育てることに重点投資をしている”。

Flatiron Schoolは昨年の夏に、550万ドルを調達している。

Flatiron Schoolについて詳しく知りたい人はここへ

関連日本語記事(1)(2)。〕

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子どもをプログラミングに親しませる玩具がまた登場、Codieはビジュアルプログラミングでロボットを動かす

【抄訳】

また一つ、子どもにプログラミングと論理的思考の基礎を教えるための、かわいらしい玩具(おもちゃ)が出ました。どれもみんな買ってたらお父さんの財布が追いつきませんが、今回のCodieという製品は、上の図のようにスマートフォンの上で色付きのブロックを、ドラッグ&ドロップで並べてプログラムを作り、それが、背後にちょっとぼけて写っているロボットをコントロールする、というものだ。対象年齢は8-12歳とされている。

150ドル+αのCodieロボットは車輪の付いた乗り物で、7つのセンサのおかげでいろんなことができる(温度センサ、超音波距離センサ、光センサ(複数)、ライン(線)を検出するセンサ…そしてブザーとマイクロフォンとLEDライトもある)。ロボットの機能はスマートフォン(iOS/Android)のアプリで構成でき、両者はBluetoothで通信する。子どもたちは、Codieがまわりの環境に反応してどう動くか、をプログラミングする。

Codieを作ったハンガリーのチームは今、Indiegogoで資金募集をしている。先輩のRobotikyPrimoPlay-iDynepodなどの後(あと)を追おうというわけだ。あ、子どもが自分のコンピュータを組み立ててからゲームのコードを自分好みにカスタマイズする、DIYのコンピュータキットKanoもあったな。これだけこのカテゴリーが賑(にぎ)わってくると、Amazonもそれらのための専門店を開店せざるをえないのだ。

Codieのメーカーは、コンパイル不要でリアルタイムでプログラムの結果(Codieロボットの動き)を見られるビジュアルプログラミング言語に、子どもや親が惹かれるだろう、と計算している。タッチスクリーンをフルに利用するこのソフトウェアはジェスチャを読み取るから、子どもたちもそのビジュアルプログラミングを十分に楽しめるだろう、と彼らは言っている。あの自動掃除機「Roomba」のような動きもプログラミングできるというから、意外と、子どもにとって楽しいかもしれない。

子どもたちをビジュアルプログラミングからやがて卒業させるために、CodieのプログラムをJavaScriptに変換してから書き換える、というオプションもそのうち提供する予定だ。

Codie

【後略】

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環境構築に時間をかけず、プログラミング学習に専念できる「paiza 動画ラーニング」

多くのサービスがひしめくプログラミング学習市場に、また新たに1社が加わった。ITエンジニア向け転職サービス「paiza」を提供するギノは2015年2月16日、「paiza 動画ラーニング β版」の提供を開始した。当初対応する言語はPHPで、今後Ruby、Python、Java、JavaScriptやSQLなどその他の言語もサポートしていく予定だ。

paiza 動画ラーニング β版にログインすると、大きく4つに分割した画面が表示される。左上には、1回3分程度の学習用動画コンテンツが再生され、その下には補足説明やヒントが表示される。それを参照しながら右側に表示されるプログラミングエリアにコードを書くと、そのままWebブラウザ上で実行され、結果を確認できる仕組みだ。加えて、演習問題も用意されており、学習した内容が本当に身に付いたかを確認できる。どうしても分からないところ、詰まってしまったところがあれば、オンラインでアドバイザーに質問することも可能だ。

ギノは昨年末に、複数のプログラミング言語をWebブラウザ上で実行できるサービス「paiza.io」の提供を開始している。PHPやJava、Rubyなど24種類の言語を手軽に実行できる環境を提供するものだが、そのインフラがpaiza 動画ラーニング β版にも使われており、ブラウザ上で書いたコードをすぐに実行できるようになっている。
「初心者にとってプログラミングを始める際のハードルとなっているのが環境構築。そこに何日も費やし、つまずいてしまうのはもったいない。とにかく自分が書いたコードが動くと面白いんだ、という楽しさをまず味わってほしい」と、ギノの代表取締役社長、片山良平氏は述べている。

エンジニア不足を背景に、Codecademyドットインストールスクーなど、動画を用いたプログラミングサービスは活況を呈しているが、「動画」と「実行環境」「演習」という3つの領域を全てカバーしていることが特徴だと片山氏。実行環境が揃っているという意味では東大生2人組が起業したことで知られる「Progate」もあるが、Progateがスライドであるのに対し、paizaは動画という違いがある。

もう1つの特徴は「出口」、つまり就職を見据えた内容を用意していること。ギノはもともと「日本のITエンジニアの地位を向上させたい」という狙いで、スキルチェックを組み合わせたプログラミング転職サイト「paiza」を提供してきた。そこで得られたノウハウが、paiza 動画ラーニング β版のカリキュラムに生かされているという。「趣味のプログラミングに終わらず、開発現場で役に立つスキルを身につけ、そのスキルを生かせるような出口を用意していきたい」(片山氏)。

日本のIT業界ではまだまだエンジニア不足が指摘されている。「そもそも、エンジニアを育てるための教師自体も不足している」と片山氏。paiza 動画ラーニング β版では、「ある程度スキルを身につけた先輩エンジニアが、クラウドソーシング的に初心者へのアドバイザーを務めるような形でスケールしていければ」という。

paiza 動画ラーニング β版の料金は基本的に無料だが、中級以降の一部動画は課金コンテンツ(100円)とする。今後1年間で10万ユーザー、500講座の開設を目標にしていくという。


デジハリが「世界を変えるギーク」養成学校を設立、卒業生には起業支援も

デジタルコンテンツの人材養成スクールを運営するデジタルハリウッド(デジハリ)が、エンジニアを養成する「G’z ACADEMY TOKYO」を4月に開校する。

起業支援も視野に入れていて、審査に通過した卒業生にはデジハリが30万円、サムライインキュベートが450万円を出資。プログラミングスキルがゼロの人も歓迎するといい、「世界を変えるギーク」を育成したいという。

受講期間は4カ月。毎週土曜日に、プログラミング初心者の入門学習から応用、オリジナルのサービスを実装するまでを指導する。受講後は2カ月にわたって、著名エンジニアなどからなるメンターが、GitHubを使ってコードレビューを行う。

メンターは、BASEでCTOを務める藤川真一氏、世界で9人しかいないMicrosoft MVPに選ばれたデジタルハリウッド大学大学院講師の山崎大助氏、メルカリやアメーバなどのエンジニアが担当。LINEやGoogleのエンジニアとも交渉中という。

日本ではここ数年、オンラインや短期間でプログラミングを学べる教育機関が増えている。中高生が対象の「Life is Tech!」だったり、提携する人材紹介会社を経由して転職すれば受講料が無料になる「RainbowApps」、専門学校などがある。

米国では最大手のGeneral Assemblyや、授業料無料のApp Academy、4年制大学をディスラプトすると豪語するMakeSchoolなどがあり、2〜3カ月の短期間で集中的に学ぶ「ブートキャンプスタイル」の学校が隆盛。卒業生の多くは、Facebookなど自社でサービスを提供する「ユーザー企業」に就職・転職している。

デジハリがエンジニア養成学校を作ったのは、ユーザー企業で働くエンジニアを増やす必要性を感じたためだ。

SIerのエンジニアを日米で比べると、日本は77万人、米国は90万人で大差はない。その一方、ユーザー企業のエンジニアは米国が230万人で、日本は25万人と10分の1程度。同社スクール事業部事業部長を務める児玉浩康氏は、「プログラミングを丸暗記する人材では新しいサービスを作れない。世界を変えるギークな人材を養成するために学校を設立するに至った」と話す。

はたして、「世界を変えるギーク」はエンジニア養成学校から生まれるものだろうか。

この点について山崎氏は、「優れたプロダクトを世に出すには、子供の頃からプログラミングをやっていないとチャレンジできないと思い込んでいる人が多い。世界を変えるギークが生まれるチャンスを作っていかなければならない」と意気込みを語る。

プログラマーになる間口を広げるために、授業料を「後払い」にしていることも特徴だ。生徒は入学から2カ月間受講した時に、「実力がつかない」「自分には合わない」と判断すれば、入学金の5万円だけ払えば、授業料の20万円は免除される。

定員は50人。プログラミング初心者も歓迎で、入学するにはIQテストなどの試験に合格する必要がある。教室は渋谷・ヒカリエにあるレバレジーズ社内に設ける。

無事卒業した起業志望者は、サムライインキュベートから出資を受けられる可能性があるほか、IT企業を招待したデモデーを開催して就職・転職の斡旋も行うそうだ。


Code.orgがマイノリティの多い貧困地区で教師たちへのコンピュータ科学/プログラミングの教育を開始

Code.orgのCode Studioが、合衆国の60の校区で教師にプログラミングを教える。その中の合衆国最大の7つの校区は、人種等の多様性が最大の校区でもある。

ニューヨーク市教育局とロサンゼルス統一校区とシカゴ公立校校区の三つは、多様性が最大でかつ世帯収入が最低の校区だ。そのほかの事業、Girls Who CodeやBlack Girls Code、Black Boys Codeなどもマイノリティのコンピュータ科学/プログラミング教育を志向しているが、いずれも規模が小さく、しかも学校のクラスではなく賛助団体の施設を使っている。

Code.orgの活動はすでに、1億人近い人びとに何らかの形で到達している。その中には、大統領府(ホワイトハウス)も含まれる。合衆国政府はCode.orgのHour of Code事業を公認し、オバマ大統領も昨年、この事業を通じてプログラミングを体験した6000万人の一人となった。

Code.orgの協同ファウンダHadi Partoviは、インナーシティ(都心のスラム的地区)の公立校区で活動を展開すれば、コンピュータ科学とコンピュータ工学における多様性の欠如を解消する糸口になる、と信じている。“上流階級が住む静かな郊外地区ではないからね”、と彼は言う。

Code Studioは20時間強の本格的なプログラミングコースで、生徒たちにインターネットの基礎から教え、ゲームやアプリを自作できるまで導く。教材の中にはディズニーのAnna and Elsaや、Angry Birds、FacebookのファウンダMark Zuckerbergなども登場するので、生徒たちは楽しみながら学べる。

この事業は最近、ひとつの節目を迎えた。これまでに教えた女子の数が100万を突破し、また黒人やヒスパニックの生徒も100万を超えたのだ。ここで学んだことが必ずしも、今後のキャリアに直接結びつくわけではないが、Partoviによれば目標はあくまでも子どもたちの心からスティグマ(自己劣等化意識、どうせ自分はだめだから意識)を取り除くことだ。参加児童の平均年齢は、12歳だ。

今合衆国には、ソフトウェアを職業にしている女性が約55万人いるが、キャリアの中途でその 1/4が非技術的な職業に移ってしまう、とNational Center for Women in Information Technologyが報告している。中途で職業を変えたり学校を中退する理由は、無力感や孤独感に襲われることだ。

大学でコンピュータ科学を専攻する女性やマイノリティはそれほど多くはないが、Code.orgのCode Studioで学んだ人たちは、15%が黒人、22%がヒスパニック、そして43%が女性だ(上図)。この数字はもっと増やしたい、とPartoviは言っている。

Code.orgの最近のブログ記事は、次のように述べている: “コンピュータのソフトウェアやインターネットの基礎、そしてそれらがどのように世界を変えつつあるかを子どもたちが学ぶことに、差別があることは正当化できない。それは、誰もが学ぶべきことだからだ。しかもCS教育の人種的文化的差別がなくなれば、今後のテクノロジ業界が得る人材はきわめて豊富になるのだ”。

Code.orgの事業でプログラミングを学んだ児童生徒は全世界で426万に達する。その多くは合衆国だが、ボランティアたちの手により教材は34か国語に翻訳され、合衆国以外の国々の子どもたちに対しても事業の展開が始まっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


[イギリス]プログラミングの義務教育導入でCode Kingdomsなど教育ツール系がVCのターゲットに

【抄訳】

スタートアップのためのシード段階の投資を全世界的に展開しているSparkLabs Global Venturesが今日(米国時間12/18)、二つのスタートアップ、Code KingdomsMangoPlateへの投資を発表した。

SparkLabs Global Venturesは、イギリスのCode Kingdomsへの42万ドルと、韓国ソウルのMangoPlateへの60万ドルのラウンドに、それぞれ参加した。後者には、韓国政府からのスタートアップ育成マッチング事業の資金も含まれる。

子どもたちにプログラミングを教えるプロダクトがこのところ増えている中で、Code Kingdomsはケンブリッジ大学のコンピュータ科学を卒業したRoss TargettとHugh Collinsが開発したゲームだ。来月ローンチするCode Kingdomsは、子どもたちがクラスメイトや友だちと一緒にJavaScriptでゲームを作る。プログラミングは最近、イギリスの小学校の正規のカリキュラムに加えられたから、そのための教育ツールも、いろいろがんばっている。Code Kingdomsのほかに、Doctor Whoのテーマによるオンラインゲームeや、GCHQが最近リリースした暗号アプリなどがある。後者は子どもたちがサイバーセキュリティについて勉強するのを助ける。

一方MangoPlateは、ユーザのカスタム化により、韓国の20万あまりのレストランからおすすめのディナーをリコメンデーションする。【中略】SparkLabs Global Venturesのほかに、SoftBank Venturesも同社の投資家だ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


プログラミングなるもの、大統領もしてみんとてするなり

いよいよ大統領もプログラミングをする時代になった。

もちろん、RubyとPythonのどちらが良いのかなどという議論に加わるのはまだ当分先のことになるだろう。今回は、子供たちにプログラミングへの関心を持ってもらうためのイベントであるHour Of Codeの一環として、大統領自らもプログラミングをしてみたというわけだ。書いたのはJavascriptを使ったプログラムだ。

おそらく、TechCrunchの読者の方々は、何らかの形でプログラミングを経験してみたことがおわりだろう。しかしもしも全く経験がないということであれば、ぜひともやってみるべきだ。皆がプログラマになるべきだと言っているわけではない。ほんの少しでも経験してみれば、身の回りに形作られつつある「デジタルワールド」を見る眼が変わってくると思うのだ。大工でなくても金槌が使えるのと同様に、ちょっとしたプログラミング技術はぜひとも身に着けておきたい。

そう言われるならやってみるかと思った人には、たとえばKhan Academyの入門講座などもある。実際のプログラミングを通じていろいろと試してみることができる、1時間程度の講座だ。

ちなみに、オバマ大統領が書いたのはライバルたちとの支持率の違いを表示するプログラム…ではない。スクリーン上に四角形を描くプログラムだった。もちろん小さなステップだが、皆、こうしたところからスタートするのだ。

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(翻訳:Maeda, H


プログラミングは言語能力の一種、読む・書くがその基盤、と信ずる子ども向けプログラミング教室Bitsbox

Bitsboxの協同ファウンダScott Liningerがプログラミングをおぼえたのは、子どものとき両親が買ってくれたTRS-80だった。彼はこのコンピュータについていた本からプログラムのコードをコピーして、実際に自分の手でコードを書く(タイプする)プログラミングをおぼえた。今、自分が子どもの親になったLiningerは、娘に、自分の手で実際にコードを書く体験を伴うプログラミングをやらせたい、と考えた。しかし、今Webに多数登場しているサービスや教材(and玩具ふう教材)はどれも、このかんじんのフィジカルな体験を欠いていた。

Liningerは曰く、“子ども用のプログラミング学習製品は、どれもすばらしいけど、ああゆうドラッグ&ドロップ方式のツールは、プログラミング言語の文法やシンタックスや構造を教えない。でもたとえば、ドイツ語で何かを書きたいと思ったら、ドイツ語のルールを理解しなければならない。そしてドイツ語で何でも書けるようになるためには、自分でたくさん書いて練習することが唯一の道だ。プログラミングでも、実際にコードをたくさん書く経験をしなくちゃ、上達しないよ”。

彼は半年前まで、GoogleのSketchUp部門で働くエンジニアだった。彼自身も、自分のスタートアップを2007年に売ってGoogleに入社した。

自分の娘へのプログラミングの教え方について、かつてのGoogleの同僚などにいろいろ相談したところ、全員が彼と同じ体験をしていた。実際に、コードをタイプすること。“今30歳以上のプログラマは誰も、ブロックをドラッグしてプログラミングをおぼえてなんかいない。子どもたちにも、コードをタイプさせるのが最良の方法だと思う”、とLiningerは語る。

ただし、コードをタイプすることが楽しくなければ、だめだ。そこで彼は、Bitsboxを構想した。

“最大の敵は、難しいことではない。退屈なことだ。子どもたちは、難しいことには関心を持つ。でも退屈なことからは、さっさと逃げる”、とLiningerは言う。

彼のBitsboxのサイトは立ち上げてからまだ3週間だが、すでに登録ユーザ数はおよそ7万、彼らがWeb上でコードを書いた時間は28万分(一人平均4分)、日数換算で194日にもなる。

Code.orgからのトラフィックが多いが、それは、そこでBitsboxが推奨されているからだ。Bitboxのサイトにアクセスすると子どもたちには仮想タブレットが与えられ、JavaScriptで簡単なアプリケーションやゲームを書いていく。

Liningerによると、Bitboxが使っている軽量なプログラミングAPIは、いわばアメリカの小学生の読本の古典的定番”Dick and Jane”のプログラミングバージョンだ。この読本の古典は、短い、書きやすいフレーズを繰り返しながら、子どもたちが読み書きをおぼえるように誘導する。

作った(書いた)ゲームは、QRコードをスキャンして自分のタブレットやスマートフォン(iOSとAndroid)にインストールできる。実はそれはHTML5のアプリなので、ブラウザのあるデバイスなら何でもよい。ゲームの内容は、泡を出す、車でドライブする、エイリアンを空から撃ち落とすなど、簡単なものばかりだ。

来週Bitsboxは、Kickstarter上で資金募集のためのキャンペーンを開始する。今のWebサイトは無料だが、会員制の有料バージョンを作って、それを収益源にしたいのだ。この有料バージョンの開発には、同じくGoogleでSketchUpにいたAidan Chopraが協力してくれる。

有料会員に毎月届くボックスには、10数本ぶんののアプリケーションの書かれた本とトレカが入っている。子どもは自分が作りたいアプリケーションを選んでから、Webへ行き、コードをタイプして、画面上の仮想タブレットでそのコードを実行する。次は、そのアプリケーションを自分のデバイスへ送ったり、ソーシャルメディアで共有したりする。

このボックスは、すでに150名ぐらいの子どもたちでテストし、本番ローンチのためにKickstarterで4万5000ドルを募る。その資金プラス、ボウルダー(コロラド州)のアクセラレータBoomtownへの参加により、来年4月からボックスの発売を開始する。

ボックスは毎月30ドルで、水泳やダンスなどの教室の月謝とあまり変わらない。会員にはならないがボックスを見てみたいという人は、Kickstarterで40ドルを支援するとよい。

対象年齢は7〜11歳、毎月新しくておもしろいプログラムを作れる(書ける)ようにして、子どもたちが飽きずに継続することを促す。

プログラミングも言語能力だから、小さい子どものころから始めた方が身につく、とチームは信じている。しかも現代ではそれは、特定の外国語を勉強するよりも普遍的に重要な言語能力だろう。

“昔から、読み書きの嫌いな子でも、なんとかして読み書きを教えてきた。結果的に、大人になれば誰もが読んだり書いたりできる。今はそれと同じで、プログラミングの読み書きも、親は少なくとも自分の子がその学習機会に触れるだけのことは、してあげるべきだ、子どもを小学校へ入れるのと同じように”、とLiningerは言う。

関心を持たれた方は、誰でもBitsboxのユーザになれる。そして来週は、Kickstarterのプロジェクトのご案内が表示されるだろう。

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Appleが世界中のStoreで今年の‘Hour of Code’イベントのための学習会を開催

Appleは、今年のHour of Codeに参加する。世界中の若者と児童生徒たちにプログラミング教育への関心を喚起し、教育へのアクセスの機会を提供するこのイベントも、今年で第二回になる。Appleの参加は同社の小売部門Apple Storeで開催する1時間の無料ワークショップの形で行われる。各店では来場者に、基礎的なコンピュータ科学の入門編を提供する。

Houe of Codeを主催している非営利団体Code.org*は、今年もさまざまな企業の協力を得ながら、イベントを展開している。資金はMicrosoftなどから獲得し、年内に世界中で1億人の子どもたちが参加することを、目標にしている。〔*: Code.org過去記事(日本語)。〕

Appleのワークショップは12月11日に、合衆国とそれ以外の国のストアで行われる。昨年は合衆国のストアだけだった。またAppleは一週間にわたるComputer Science Education Weekを賛助して、さまざまな講演会などのイベントを展開する。そして未来のプログラマたちに、App Storeや同社のデベロッパポータルにある各種のリソースを、新しい学習スペースから紹介してイベントを盛り上げる。

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カンナムスタイルのビュー数があまりにも多すぎてYouTubeのプログラムのコードを破壊

あらまあ!

これは、プログラマならぜひ覚えておくべき情報だ。PSY(サイ)のGangnam Style(カンナムスタイル)は、視られた回数があまりにも多いので、YouTubeのビューカウンタを壊してしまった。それは、32ビットインテジャーの値域をぶち破った、ホントに初めてのビデオ、という名誉を勝ち取った。

YouTubeはこの件に関してこう述べた:


[一つのビデオが32ビットインテジャーの最大値(2,147,483,647)よりも多く視られるとは、考えもしませんでしたが、でもそれはPSYがまだいないころの話です。“カンナムスタイル”は、視られた回数が多すぎるので、64ビットインテジャー(9,223,372,036,854,775,808)にアップグレードしなければなりませんでした。PSYのビデオのカウンターの上をホバーすると、ちょっとした数学のマジックを見られます。YouTubeにはもっともっと大きな数が現れると思われますので、今から覚悟しておきましょう。]

でも、だからどうした?と言いたいのだけど。プログラムを書くときは、数値のようなデータをどう保存するかを、考えなければならない。32ビットインテジャーでよいのか?それとも64ビットインテジャーか? 32ビットなら使用するメモリも小さいが、−2,147,483,648から2,147,483,647までの数しか保存できない。64ビットインテジャーは大量のメモリを使うけど、−9,223,372,036,854,775,808から9,223,372,036,854,775,807までの数を保存できる。

(* ここでは話を簡単にするためにあえて、signedとunsigned(有符号整数と無符号整数)の違いを忘れたふりをしている。)

パックマン(Pac Man)のキルスクリーンをご存知だろう。プレーヤーのレベルが256を超えると、画面がめちゃくちゃになる。これも同じ問題だ。こちらは32ビットじゃなくて8ビットの数だけど。

昨日(米国時間12/2)の記念すべき事件のあと、YouTubeはコードを書き換えたので、今では最大9クウィンティリオン(quintillion)までのビューをサポートしている。安心してビデオを見よう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


起業家だけを対象にプロダクト指向でプログラミングを短期特訓するLe Wagon

プログラミングのブートキャンプ(bootcamp, 短期特訓集会)は珍しくないが、でもヨーロッパよりは圧倒的に合衆国に多い。だから昨年フランスでLe Wagonがスタートしたときは、閉塞感が破られたように爽快だった。それはブートキャンプをヨーロッパで広めることだけが目的ではなく、独自の趣向も持っていた。つまりLe Wagonは、起業家を対象とするプログラミングスクールなのだ。同社独自の高品質な教材により、生徒は2か月でプログラミングを学ぶ。

協同ファウンダでCOOのRomain Paillardは次のように言う: “仲間たちはみんな、こういうタイプの学習/教育の必要性を痛感していた。生徒が、というより、それは今の産業や経済が求めているものだ。Le Wagonを卒業した生徒は、自分のやりたいことができるようになるからね。来年からはうちから毎月、20名のCTOやCEOが生まれるだろう”。

単なるプログラマではなくて有能なCTOやCEOが生まれる、というところにLe Wagonの独自性がある。生徒の中にはビジネススクールや大学の工学部の卒業生もいる。しかしそのような経歴を、実際のコードに生かす方法を知らない。

Le Wagonは、プロダクトのアクセラレータを自称している。ふつうのスタートアップアクセラレータのように経営のことを教えるのではなく、プロダクト、すなわち製品開発のAからZまでを学ぶ。この学校へ入るときは、自分のアイデアを持って入る。それをスクラッチからプログラミングして、MVP(Minimum Viable Product, 最小限の機能だけを持った実用製品)〔日本語記事〕を作る。2か月経って卒業したら、そのプロジェクトをさらに磨いてもよい。

たとえばBouquetは、花束を頼んd配達してもらうアプリだ。Roadstrは、いわばヴィンテージカーのDrivyだ。Kudozは、求人市場のためのTinderだ。これらはどれも、Le Wagonの生徒たちのプロジェクトで、ほかにもいろいろなプロダクトの例がある。

Le Wagonでの2か月の集中学習を経て、StripeやFinexkapのエンジニアになった人たちもいる。学費は5000ドルとお高いが、それを投資と考えるべきだ。事実、次の2校期(4か月)はすでに満席で、申し込みを締めきっている。

でも、Le Wagonみたいな方式の学習/教育サービスは、スケールするのだろうか? Le Wagonは、一年かけて自分たちの教育過程を標準化している。そして独自に開発した 学習プラットホームは、練習問題、教師との面談、グループ学習(互いに他人がやってることを見てそれらから学ぶ)などから成る。このように、すでに教程の形式化・標準化・規格化が為されているので、新しい場所で校期を展開することも、比較的容易だ。実際、来年以降はブラッセルやナンシー、スーストンなどでの開校を予定している(今はパリのみ)。

またLe Wagonは、新しい形の教程をトライしようとしている。Pillardによると、“来年は対象を絞り込んだ短期のセッション…たとえばiOS開発…もやりたい。そういう複数の小さなコースを束ねて、大きなオンラインコースを作ることもできる”、ということだ。

つまりLe Wagonは、TreehouseCode Schoolなどとも競合する立場になる。すべての教材が、すでに英語化されている。今後はそれを、ブートキャンプで実際に使って、さらに磨いていく予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


オープンイノベーションの祭典「Mashup Awards10」決勝で発表された気になる6作品!

リクルートホールディングが主催する日本最大級のWebアプリ開発コンテスト「Mashup Awards」が今年も開催された。2006年からはじまったこのコンテストは今年で10回目。8月29日から10月26日までの約2カ月の応募期間中に359作品もの応募があり、その最優秀賞を決定するイベント「MashupBattle Final Stage」が11月19日に「TechCrunch Tokyo 2014」で開催された。ここでは決勝で発表された気になる6作品を紹介する。

MashupBattle FinalStage(決勝)で発表された作品

・作品名:「無人IoTラジオ Requestone (リクエストーン)」 ※最優秀賞
カフェやイベント会場でラジオのようにリクエストを受け付けながらBGMを流せるサービス

メールやTwitterなどからBGMのリクエストを受け付け、タイトルを読み上げ、YoutubeAPIから取得してきた音楽を流す無人ラジオサービス。曲のリクエストだけでなく、例えばイベントの感想などをRequestone宛に送ると、メール文面の雰囲気を言語解析し、VoiceTextAPIを活用して雰囲気に合わせた口調で読み上げ(音声垂れ流し)、雰囲気に合わせた曲をGracenoteAPIのムード情報より選曲し曲をかけることもできる。別の利用方法としては、Edisonの入っているガジェッドのセンサーが外部の環境を検知すると、それをトリガーにして緊急放送などを流すこともできる。(例:地震です。)

 

・作品名:「うまいドライブ
安全運転のためのクルマアクセサリーガジェット「ちゃぶ台デバイス」と「豆腐ちゃんモバイル」

車内に設置された「ちゃぶ台型デバイス」に豆腐をのせ運転。荒っぽい運転をするとちゃぶ台が揺れ、荒すぎると豆腐がひっくり返る。ひっくり返った場所は危険個所としてマッピングされ、メールには豆腐レシピ届く。 ただ、やはり豆腐をのせて運転するは危険なので、豆腐ちゃんモバイル(ガジェッド)を作成。 豆腐ちゃんモバイルは危険な運転をすると顔が光ったり(感情表現LED)、アロマが出たり(超音波噴霧器)する。

 

・作品名:「T☆L Perc!!
人を触って音を出すデバイス(人間楽器)

スマホとウェアラブルデバイスを使い人間パーカッションを実現した作品。Arduinoで作られている。デバイスのホスト部分を持った人が、デバイスの輪を持った人にさわると、人間に電流がとおり音が出る。輪は複数あり、それぞれで鳴る音域が変わる。鳴らす音の種類も、太鼓、ピアノなどスマホ側で変更できる。デモVTRでは女子大生がホストとなり、周りの人を触りながらドレミの歌を演奏していた。

 

・作品名:「Intempo
流れる音楽のリズムに乗って歩けば、乗りたい電車の時刻にちょうどよく到着できるアプリ
出発駅と目的駅を入力し、自動的に表示される候補から乗りたい電車を選択すると、アプリが一定距離内での歩幅や歩数を自動計算して曲を選出する。流れる音楽のテンポ通りに歩けば、出発時刻ちょうどにホームに到着する。GracenoteAPIを活用してBPMデータを取得。歩幅あたりの移動距離などのデータとBPMを照合し、曲を選出している。この作品は、「ホームでの待ち時間をなくす」「駅までの単調な道を楽しくする」という課題解決もしているのだという。

 

・作品名:「ごはんですよ!
ボタンを押すと、登録したスマホを一時的に強制ロックするガジェット

ガジェットのスイッチを押すとBLEが発信され、「ごはんですよ」という画面をスマホ側に強制的に表示し、スマホを使えなくする。電話もできないし、電源も切れないので、あきらめて食事に集中するしかないのだとか。ごはんが終わって、もう一度スイッチを押せば「ごはんですよ」状態が解除される。ガジェットにはBLEが2つ入っており、ONにするものとOFFにする使い分けをしている。NFCを使えばガジェットからスマホに簡単に設定でき、スマホがロックされている間はボタンが赤く光る。

 

・作品名:Tetris 3D Modeller
三次元テトリスをプレイするだけで3Dモデリングができるブラウザアプリ
ゲーミフィケーションではなく、ゲームをツールにした作品。 なので、3Dテトリスを楽しむだけで、5分でペン立て、2分でコースター、2秒でフォトスタンド、1秒で箸置きが作れる。テトリスなので1列揃うと消える(なのでコップは作れない)。時間制約があり、かつ取り消しはできない。微妙な隙間が作品に独特な「ワビサビ」をもたらす。GitHubでソースコードも公開中とのこと。3Dモデルをもっと身近にしたいという想いが込められた作品。

決勝では合計15作品が発表されたが、そのうちの6作品を紹介した。他の作品も気になる方はMashup Awards公式ブログを参照いただければと思う。
【決勝レポート】Mashup Battle Final Stage~全作品紹介~

 

オープンイノベーションの場としてのMashup Awards

最優秀賞を獲得した「Requestone」は、Mashup Awardsらしい特徴を2つ持っているのでその特徴をご紹介したい。

1つ目の特徴はハッカソンで作られた作品ということ。

Mashup Awards10では9つの都市で計11回のハッカソンを行ってきた。「Requestone」はインテルと共催した「インテル Edisonボード ハッカソン」で作られた作品。ハッカソンは、Mashup Awardsの原点である、「Mashupして作ってみた」を楽しんでもらう場であり、参加者が新しい仲間・API・企業と出会う場だ。しかし何よりも重要なことは、偶発的イノベーションが起こる場ということ。日頃から漠然と考えていたアイデアの種が、APIの説明や、参加者との会話などと混ざり合い、偶発的にサービスアイデアという形でアウトプットされる。人に説明するうちになんだか作りたいという欲求が湧き出て、業界調査や、競合調査もせず、ビジネスモデルや、ターゲットすら決めず、自分が面白いと思ったから作る。そんな原始的な欲求から物事をアウトプットする機会であり、作ってみたらまた違う何かを感じることのできるイノベーションの場といえる。

2つ目の特徴は、様々なAPIをMashupして作られていることだ。利用APIは、VoiceTextAPI(HOYA)、言語解析WebAPI(エクシング)、音楽メタデータAPI(グレースノート)、YouTubeAPIなど9種類に上り、それらのAPIとインテル Edisonの連携によって作られている。多くのAPIを利用する作品は少なくはないが、Requestoneは各APIを有機的に機能して組み合わされて作られていることが高く評価され、最優秀賞となった。

最近のビジネス界の旬なキーワードの1つに「オープンイノベーション」というものがある。企業内部と外部のアイデアを組み合わせることで革新的で新しい価値を創り出す、という企業活動を指す言葉だ。Mashup Awardsはオープンイノベーションと言える。自社のビジネスや技術を第三者に利用可能な状態(オープンな状態)にする、「API」を公開している企業が複数参加することで成り立っているからだ。企業は自社APIを、いろいろなエンジニアに「第三者の視点」で利用してもらう場としてMashup Awardsを活用している。

Mashup Awardsでは、企業とエンジニアが対等な立場で接する雰囲気なのも特徴だ。例えば、夜を徹して行われるハッカソン。深夜から早朝まで、参加者に寄り添い、無理難題のような質問にもできるだけ答えようとする企業担当者の姿がある。そして、参加者が受賞をすると企業の担当者も一緒に喜ぶ。参加者が作りたいものを二人三脚で取り組む。そんな共創がオープンイノベーションには必要なのではないか。Mashup Awardsでどのようなオープンイノベーションが行われているのかを知ってもらうために、今年の作品の中でMashup Awardsらしいと思う作品をいくか紹介したが、来年は、ぜひ自ら参加してみてください。


エディタもコンパイラもデバッガも何も要らない…ブラウザ上で完全な開発サイクルをサポートするSourceLair

コードの編集(エディット)なんて簡単だ。Vimをちょっと使えて、PHPをちょっと知ってて、あと、そばに缶ビールでもあれば、分からないことはGoogleの検索で調べながら突っ走れる。でも自分の(or会社の)サーバ使えないプロジェクトや、コードを書く環境がないときはどうするか? その答の一つが、SourceLairだ。

このフリーミアムのサービスを使うと、ブラウザの中に居たままでプロジェクトを作れる。言語はPythonとRubyとHTML5とJavaScriptとPHPとC++をサポートし、ブラウザ上でLinuxのシェルも使える。プロジェクトの実行も簡単にできるし(たとえばこれはぼくのプロジェクト)、バージョン管理にはGitやをMercurial使える。

ファウンダは全員ギリシャのアテネ大学の出身で、これまでにいくつもの大きなプロジェクトや、大企業のdev部門を経験している(Warp.ly、ARM、Niobium Labsなど)。彼らはこのほどNational Bank of Greeceから25万ドルを調達し、今は約1000名のユーザを抱える。

協同ファウンダのParis Kasidiarisは次のように語る: “SourceLairは既存のソフトウェア作成ツールをブラウザ上にポートしたわけではない。むしろメインのコーティングツールであるIDE(これもブラウザ上)の中へGitHubやJIRAやHerokuなどなどのサービスを統合して、より強力な開発体験を作り出しているんだ。 SourceLairは大学の研究課題から始まった。ぼくらは全員、プログラムを書くことが好きだけど、デスクトップやラップトップに大量のソフトウェアをインストールしてからでないと何も始められないのは、かったるい。そこで、何もインストールしなくても、ブラウザ上であらゆるツールを使えたら、どんなプログラミングでもすぐに初められるのに…、と思ったんだ。

たしかに、こいつは使える。ブラウザ上でIDEが使える状態になるまで1〜2分、その後はずっと快調だ。プロジェクトを一つ作るだけなら無料だが、1ヶ月にプロジェクトを10個開発するなら月額8ドルを払う。ソースを保存するためのファイルシステムやフォルダも使える。プロジェクトの本格的なテストランにはDigital OceanやAWSを使うべきだろうが、毎回のビルドが終わったらすぐに動かしてみる、というプログラミング過程における実用目的のためなら、これで十分だ。

これまでは、新しいプラットホームでIDEが使えるようになるまで30分ぐらい、何度もapt-get(Ubuntuのパッケージインストールコマンド)をする必要があった。このSourceLairのようにすぐにコマンドプロンプトが出て、(使い方を知るための)デモページも見られるツールは、とくに初心者の負担を大幅に軽減してくれるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


アメリカのプログラマ不足はますます深刻、SquareのJim McKelveyが雇用直結型の教育サービスLaunchCodeを立ち上げ

【抄訳】

合衆国の失業率は今、減少傾向が続いている。全国的に求人が増え、中でもとくにテクノロジの分野には、人材の活発な需要がある。

とりわけ今の脱工業化社会のアメリカで、サクセスストーリーがもっとも多いと言われるのが、スタートアップ世界のプログラマやマーケター、それに営業マン/ウーマンたちだ。しかしプログラマという職種は今では、シリコンバレーのテクノロジ企業だけでなく、AvisWinn-Dixieなどの一般企業でも必要とされている。

一般企業のIT部門も含めると、今の合衆国ではプログラマの絶対数が足りない。そこで今では、インターネット上に、さまざまなプログラミング教育/学習サービスが登場している。その中には、近年の技術革新に対応して既存のプログラマを再教育したい、というニーズに応えるサービスも少なくない。

スマホ上でクレジットカード決済を行う人気サービスSquareの協同ファウンダJim McKelveyの心の中では、プログラマを育てて獲得したいという企業的ニーズと、格差社会の下の方の人たちの経済力を底上げしたい、という福祉的な願いが合体している。そこで彼は、生まれ故郷のセントルイスでLaunchCodeを立ち上げた。

“もっとよい仕事をしたい、と願っている人たちのための、(専用道路への)流入ランプとして、これを作った”、とMcKelveyは語る。

 

有料のプログラミング教育/学習サイトの多くは、卒業者を新規雇用の対象と見なすか見なさないかを企業まかせにしている。しかし完全に非営利のLaunchCodeでは、立ち上げから今日までの13か月で115名を正社員候補として企業に送り込んだ。

McKelveyのやり方は、一般的な教育訓練と現場実習(見習い)の二本立てだ。それによって、企業のIT部門における新規雇用を阻む二つの要因を、取り除こうとしている。彼は曰く、“まず、経験2年以上でないと雇わない企業が多い。それも当然で、経験のないプログラマは会社に損害を与えることがありえるからね”。

10月にLaunchCodeは、教育テクノロジの企業PluralSight とパートナーして、LaunchCodeで無料で勉強している人たちがPluralSightのオンライントレーニングコースを無料で受けられるようにした。“いちばん重要なのは、良質で搾取的でない教育だ。良い教育を自称しているサービスは多いが、その実態は、最後が行き止まりだ”、とMcKelveyは言う。ただし中には、ユタ州のFarmingtonのように、企業の要求に合わせてカリキュラムを組んでいるプログラミング教育サイトもある、と彼は語る。

PluralSightの無料のトレーニングはLaunchCodeの参加者に、搾取されるおそれなく、スキルを磨く機会を与えている。

【中略】

そして、企業が彼らを雇おうとするときの、もうひとつの障壁、すなわち資格や証明の保有は、General Assemblyが最近立ち上げた資格認定サービスなどが解決するだろう。
General AssemblyのCEO Jake Schwartzは、こう述べている: “世界的な大企業でも認めるほどのスタンダードがあることによって、スキルを明確に定義でき、将来の雇用機会に結びつけることができる”。

有能なプログラマの不足は、ますます深刻な問題になろうとしているが、McKelveyに言わせると、“一般にプログラミングは難しいと言われるが、むしろ、それを勉強して習得できる人は意外に多いことを、ぼくはLaunchCodeの経験から学んだ”、ということなのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Codecademyがそのほかのプログラミング教育サービスと共同で雇用促進事業ReskillUSAを立ち上げ

Codecademyは、プログラミングを勉強して次の求職活動を有利に運ぼう、というサイトだが、このほど同社は、ThinkfulThe Flatiron SchoolDev Bootcampなど、同社と同じようなプログラミング学習サービスと組んで、ReskillUSAと呼ばれる、もっと幅広い取り組みを開始した。

そのWebサイトにも書かれているように、ReskillUSAの目標は“技術教育と雇用とのあいだのギャップを填める”ことだ。

Codecademyの協同ファウンダでCEOのZach Sims(上図)によると、このサイトの対象層は主に二つある。ひとつは、今失業または低賃金職にあって自分の技術的スキルを向上させたいと考えている人たち。SimsによるとReskillUSAには、そこ一箇所にこれまでに登場した優秀な教育プロバイダが集まっているので、ユーザはより良い雇用への道を確実に築くことができる。

彼によると、複数のプログラミング教育サービスが協力することによって、そこの‘卒業者’に対する求人側の好印象が形成され、大学でコンピュータ科学の学士号を取っていない人でも前向きに検討してもらえる。

“一緒に組むことによって、この新しい形の教育への世間の、そして求人側の、認知度を高めたいのだ”、とSimsは言う。そこでReskillUSAの第二のターゲットは、一般世間、とりわけ求人市場だ。

つまり、今や彼らは、教育の傍流と見られることから卒業して、これまでのメジャーな教育(大学など)と肩を並べたいのだ。しかもReskillUSAは、一社の活動ではなく、有力なネット教育サービスの集合体だ。Simsによるとこの取り組みは、ホワイトハウスとの会話から生まれた。中でもとくに、合衆国のCTO(元Google)Megan Smithが、教育とスキル(職業技能)とのギャップについて述べたことがきっかけだ。なお、ホワイトハウスはこの事業に関与してはいない。

今のところReskillUSAは、参加している教育サービスの総合案内所だ。それらのコースをオンラインとオフラインに分類し、教科内容や授業料、履修期間などを紹介している。オフラインの教育サービスは、シカゴとデトロイトとロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコをカバーしている。今後はたとえば補習のための共同コースなんかも提供するのか、とSimsに尋ねると、“もちろん”という答が返ってきた。“今はまだ、始まったばかりだからね”。

Codecademyはこのほか、GoogleやDonorsChooseと組んで、コンピュータ科学への女性の関心を喚起する取り組みも開始している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ビデオと実習を併用するプログラミング教育Code SchoolがiOSアプリをリリース

デベロッパのためのお勉強サイトCode Schoolは、ファウンダGregg Pollackの長年の知識共有努力から育ってきたが、このほどモバイルも対象にすることになった。そのiOSアプリからデベロッパは、CodeSchoolの300本を超える教材ビデオを視聴でき、JavaScript、HTML/CSS、Ruby、iOS、Gitや人気のデベロッパツールChrome Dev Toolsなどについて学べる。

CodeSchoolの多くの教材は無料だが、有料会員になるとそのほかのビデオも見られる。ただしモバイルアプリでは、デスクトップのようにブラウザ上で実際にコードを書きながらビデオや静止画から学ぶ、という勉強の仕方はできない。

コミュニティ優先、ビジネスは二の次

Code Schoolは8年前に、デベロッパのための教育的なコンテンツを作りたいというPollack自身の関心から生まれた。当時は、そのころまだ比較的新しいフレームワークだったRuby on Railsを取り上げた。“生まれたばかりの技術は、ドキュメンテーションがお粗末だからね”、とPollackは説明する。“だからぼくは、ブログでもポッドキャストでもカンファレンスの講演でもそればっかり書いたり喋ったりした。ひまなときには、ビデオも作った”。

Pollackの仕事はコンサルタントで、彼のコンサルタント会社は5年ほど前に”Envy Labs”という名前になった。そのころから彼が作る教材の評判が、多くの人たちに広まっていったが、彼にそれを独立のビジネスにする気はなかった。

しかし、2010年にリリースした”Rails for Zombies”が、大人気になった。それはビデオコンテンツとブラウザ上のコーディングを組み合わせる初の試みだった。今ではそんなプログラミング独習サイトがいろいろあるけど、当時はその後競争相手となるCodecademyすらまだ存在していなかった。

“当時でも、ブラウザ上でコーディングを勉強するサイトはいくつかあった”、とPollackは認める。“でも、ぼくのやり方は新しかった”。つまりそのRailsのコースでは、デベロッパはビデオを見て学んだことを、実際にブラウザ上でコードを書いて練習する。それを、納得するまで何度も何度も繰り返す。このやり方が大人気になったため、Pollackはもっと本格的にやろう、と思い始めた。

そして2011年の3月に、ビジネスとしてのCode Schoolが立ち上がり、そのときのコースはRailsの無料コースが一つ、有料コースが一つだけだった。今では前記のように、いろんな言語やツールをカバーする40あまりのコースがあり、完全な初心者と、自分のスキルを磨きたいと考えているベテランのデベロッパ両方を対象にしている。

今のアクティブユーザ数は常時だいたい40000名、登録ユーザの数は100万に達している。ユーザ調査によると、ほぼ15%が、昇進や有利な転職などがCode Schoolのおかげ、と答えている。ユーザを技能のレベル別に、上級、中級、初級、ビギナーの4段階に分けると、それぞれ29%、33%、14%、24%となる。

今回リリースしたiOSアプリで、外出〜移動時でも勉強したいという層をねらっているが、上に書いたようにモバイルでは実際にコードを書くという実習ができない。だからむしろモバイルは、Web上で実習したことの復習用に適しているのではないか。

今社員35名のCode Schoolはフロリダ州Orlandoにあり、最初から有料コースがあるので最初から黒字だ。Pollackが明かす、そのほかのネット上のプログラミング学習サイトとの差別化要因は、コースと教材の制作にかける手数だ。だいたい5時間のコースを、6人の社員が3か月かけて作る。スケーラビリティという点では不利なようだが、ファウンダは、これこそうちの特長、と胸を張る。“スクリーンキャストの寄せ集めではなく、一本のゲームを作るように念を入れて作っている”、と彼は語る。

なお、このiOSアプリでは有料会費は月額29ドルで、無料ユーザには見れないビデオも全部見られる。料金の団体割引もある。今ではAccentureやBooz Allen Hamilton、Zendesk、Fandangoなどが社員教育のために、Code Schoolの団体割引を利用している。

Code SchoolのiOSアプリの無料ダウンロードはここから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、DynamoDBでJSONをサポート―無料枠を25GB、2億リクエストに一挙拡大


今日(米国時間10/9)、AmazonはDynamoDB NoSQLデータベースサービスにメジャー・アップデートを実施したことを発表した。これによって無料で利用枠が大幅に拡大され、JSONフォーマットの文書をデータベースの単一アイテムとして格納することが可能になった。

他のAmazonのクラウド・サービスと同様、これまでもDynamoDBはトライアル用の無料版を提供してきた。DynamoDBの無料版の制限はかなり厳しく、記憶容量は100MB、読み出し10ユニット、書き込み5ユニットとなっていた。試用には使えるが、意味のあるアプリケーションを動かすことは不可能だった(無料枠はもちろん試用に設けられているのだが)。しかし今日からその制限は大幅に緩和される。なんとデータ容量は25GB、月間2億リクエストまでが無料で利用できるようになった。

AmazonのCTO、 Werner Vogelsによれば、これだけの能力があれば、月間アクティブ・ユーザーが1万5000人あるゲーム・サイトや月間50万インプレッションの広告プラットフォームを運営することが可能だという。

これに対してGoogleのNoSQLデータベース・サービスCloud Datastoreの無料データ容量は1GBだ。またMicrosoftのJSONベースのDocumentDBサービス(現在プレビュー版)はオープンソース・デベロッパーのみに無料版を提供している。

Vogelsはまた今回のアップデートについて次のように説明している。最近、多くのNoSQL、リレーショナル・データベースが(MicrosoftのDocumentDBのように)JSONスタイルのドキュメントを扱えるようになった。これまでもDynamoDBにJSON文書を格納することは可能だったものの、デベロッパーは格納された文書の内容を直接操作することができなかった。その点が今日から変わる。

今回のアップデートで、デベロッパーはAWS SDKのJava、.NET、Ruby、JavaScriptを用いてJSONデータをDynamoDBの固有データ・タイプにマップすることができるようになり、DynamoDBはフル機能を備えた本格的ドキュメントDBに生まれ変わった。これによってデベロッパーの負担は大幅に軽減されることになる。JSONオブジェクトのサイズは大きくなりがちなので、 AWSは1レコードのサイズの上限を400KBに引き上げた。

今回のアップデートはJSONオブジェクトのサポートが目立つが、Vogelsは「DynamoDBは新しいトランスレーション・レイヤーを介してデータ・タイプとしてHTMLとXML文書をサポートするようになった」と強調した。技術的詳細についてはこちらを参照

新機能はAmazonのUS East (北バージニア)、US West(オレゴン)、Asia Pacific(東京)、EU(アイルランド)の各リージョンで直ちに利用可能。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Webアプリケーションのヴィジュアルな構築からプログラミングに入門するEveが$2.3Mを調達

テク業界の誰もが、プログラミングを取っ付き易いものにしようと努力しているようだが、これまで登場したそれらの取り組みの多くは、既存の言語にあるコンセプトの組み換えだったり、プログラマが日常的に使用している論理の要約だったりして、実際にソフトウェアを作ることのできるスキルには、縁遠いものが多かった。

EveのファウンダChris Grangerは、そんな状況を変えたいと願っている。MicrosoftのVisual Studioのチームでプロダクトマネージャだった彼は、2012年に新しいIDEを作る資金をKickstarterに求め、しかもそこで30万ドルあまりを集めたという、稀有な人物だ(プログラミング環境製品でクラウドファンディングして数十万ドルを集めたのはたぶん彼一人だろう)。彼はこれまで、プログラミングが簡単にできると称するツールをいろいろ見てきたが、しかし、彼自身の前の作品ですら、“既存のプログラマの生産性を高めるけど、記号だらけのテキストファイルを何年も見つめたことのない人たちに、プログラミングの門戸を開くものではなかった”。

EveでGrangerは、目標のバーの高さを上げた。彼が構想しているのはExcelみたいなWebアプリケーションで、インタフェイスをお絵かきしたり、データの入ったボックスをドラッグしてロジックを指定する、という方法で誰もがソフトウェアを作れるツールだ。そのアプリケーションは、友だちなどにリンクを与えるだけで共有できる。そのツールの楽屋裏では、いろんなAPIを提供するサービスに接続しているから、Eveで作ったアプリケーションはFacebookやTwitter、Google Mapsなどなどと自然に統合できる。それは、プロのプログラマがWebアプリケーションを作るために使っているIDEとおんなじだ。Grangerは曰く、2015年の早い時期にデビューできると思うけど、“ふつうの人がKickstarterのような複雑なサイトを作れる”ツールになる、という。

Eveは、初心者だけでなく、プロのプログラマでも十分に使える。足りないものがあったら、JavaScriptで必要なファンクションを書けばよい(EveもJavaScriptで書かれている)。そのファンクションはほかの人たちと共有できるし、いろんなグリッドを並べてアプリケーションを作る。ファンクションやアプリケーションを共有し、ディスカッションもできるような、GitHub的なソーシャルなプラットホームを、作る予定だ。

Eveのマネタイズはどうするのか。Grangerのプランでは、開発プラットホーム本体はオープンソースにしてユーザのサーバの上でも使えるようにするが、コラボレーションやバージョニング(バージョン管理)、ホスティング、コンピュテーション(計算処理のための計算機利用)などは有料化する。

すでの数社の大物投資家がEveを支えている。最近の230万ドルのシード資金は、Andreessen HorowitzのパートナーChris DixonとY Combinatorの社長Sam Altman、Google検索の個人化を担当したSep Kamvarらが提供した。Eveには、Grangerのほかに協同ファウンダがあと二人いる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))