Oculus VRのコンテンツは将来のヘッドセットでも利用できる

Oculusは、次期バージョンのRiftが出てきたとき、デベロッパーの作っているゲームやコンテンツが陳腐化して欲しくない。そこで今日(米国時間9/27)のOculus Connect 5カンファレンスで、Facebook CEO Mark Zuckerbergは、「われわれの製品の将来のバージョンは、旧バージョンと互換性を保つ。Riftで使っているコンテンツはすべて次期バージョンでも使える」と語った。

Oculusヘッドセットの次期バージョンはQuest問を名前来春発売される。ワイヤレスでタッチコントローラーが同梱され、発売時点で50以上のタイトルが揃う予定だ。

この互換戦略は、VR業界でコンテンツ制作が維持可能になるだけの売上を見込むためには、ユーザー1000万人以上のハードウェアプラットフォームが必要、というZuckerbergの予想と一致している。VRの普及が遅いことについて昨年Zuckerbergは、OculusによってVRの目標ユーザー数10億人という目標が示されたと言った。彼はこの旅は「1%終わったところ」いや「たぶん1%以下だ」とジョークを言った。

現在ほとんどのVRタイトルはちゃちなインディーズスタジオで作られ、Oculusの今後10年でVRに30億ドル投資するといった取り組みによる資金提供を受けている。これは、ビジネスで利益を得られるほどコンテンツを買うヘッドセットユーザーがいないからだ。現在1100種類のRiftタイトルが作られているが、ハードウェアの進歩によってプレイが不可能になるリスクを抱えていた。

もちろん、もしOculusが本気で互換性を考えているなら、Playstation VRやHTC Viveと協力してプラットフォーム間での体験の移植を容易にすべきだろう。しかし現時点では、毎年コンテンツを作り直さなくてもよいとわかるだけで、デベロッパーはこの没頭型メディアのために安心して開発できるだろう。

more Oculus Connect 5 coverage

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Mapsにグループプランニング機能が登場、マップの上でわいわい言いながら行き先を決めよう

今年の5月にGoogleは、新装のGoogle Mapsを発表した。それは、発見を前面に打ち出していた。そのとき発表された発見や探究(探検)の機能やツールは、その後ほどんどすべてローンチしたが、ただ一つ欠けていたのがグループプランニングだ。しかしそのグループコラボレーション機能が、今日(米国時間9/25)ついにローンチした。これからはお出かけを、みんなで一緒に計画できる。

Googleがこの機能で解決しようとした問題は、ディナーなどのお出かけ計画を二人以上の人間でやろうとした人なら、誰もが知っている。どこに行くかを決めるだけでも、大量のテキストメッセージのやり取りを要するだろう。

でも今度からは、Google Mapsの中で場所のリストを作って、それを友だちと共有できる。そして良質な民主主義の慣行として、行きたい場所をみんなで投票できる。しかし誰かが場所を消して自分の好みの場所をリストに加えることもできるから、民主主義の難しさはここにも表れている。

とにかく候補の最終リストができたら、モバイルやWebのGoogle Mapsに友だちを連れて来て、それをシェアし、みんなで楽しくプランニングを開始できる。

[Google I/O:マップ・アプリにニュースフィード…個人別に情報や提案を配信するようになる]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Slackがメールの支配へ向けてAstroを買収

Slackが今日(米国時間9/24)、メールアシスタントAstrobotを抱えるベイエリアのスタートアップAstroを買収した、と発表した。これは、Slackのこれまでで最大の買収*で、企業のワークプレースの総合的プラットホームを提供するという同社のビジョンの実現に向かって、今度はメールとカレンダーが加わることになった。〔*: Astroの社員28名は、これまでで最多。〕

Slackは昨年から、今後の7年間ぐらいでチャット以外の企業のそのほかの通信機能も随時加えていく、と予言していた。しかしこの大望の実現のためには、企業ユーザーを今使っているメールなどからSlackへ移行させていく必要がある。

同社はこう書いている: “メールをSlackに統合するために必要ないくつかの段階を踏んできたが、今ではその相互運用性をもっとシンプルかつ強力にしなければならない、という段階に来ている。弊社の目標は、チームをチャットによる会話から彼らがもっとも生産的と見なすものへ、できるかぎり容易にシフトできるようにすることだ。Slackのチャネルの中にいても、あるいは特定の話題に関係のあるコンテキストやソフトウェアツールの中からでも、そのようなシフトが可能でなければならない。それらユーザーがよく使っているツールとしては、ServiceNow, Salesforce, Workday, Boxnなどが挙げられる。”

Astroは2015年に、Zimbraの協同ファウンダーAndy Pflaum, Roland Schemers, そしてRoss Dargahiが創業した。昨年同社は830万ドルを調達し、Astrobotをローンチした。それは、Slackのチャットプラットホームの中へ直接、メールとカレンダーを統合するSlackアプリだ。たとえばSlackを使っている状態で、メールとカレンダーの検索ができる。

Astroは買収を告げるブログ記事でこう書いている: “Slackにどうやってメッセージングやメールやカレンダーを統合するか、探求してきたが、それが実現したらワークプレースにおけるコミュニケーションに最大のインパクトを与えることが次第に明らかになり、われわれの最初のビジョンの実現のためにはSlackに加わるのが最良、との結論に達した”。

Mac, iOS, Android, Amazon Alexa, そしてSlack上のスタンドアローンのAstrobotアプリ/アプリケーションは10月に閉鎖し、また新規ユーザーの登録は直ちに無効になる。既存のユーザーはシンク機能により、新たなアプリにアクセスできる。同社のほぼ30名の社員は、Slackへ移籍する。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

睡眠追跡アプリのSleep Cycle、「いびき検出」をAndroid版に追加

睡眠トラッキングアプリのSleep Cycleは、いびきをかくユーザーが睡眠中の騒音を追跡する機能をAndroid版アプリに追加した。

Sleep Cycle は、ユーザーが自分の睡眠の質を知り、気持ちの良い状態で目を覚ますのを助けるよくできたアプリだ。枕センサーを使って同じようなことをするアプリがほかにあるが、Sleep Cycleはスマートフォンのセンサーだけを使ってデータを収集し、同等の機能を備えている。

アプリのダッシュボードにいびきデータが表示される

基本的にこのアプリは、音の測定データとベッドに置かれた端末の加速度計データを組み合わせ、いびきと絶え間ない動きや寝返りとの関係を分析して「スリープスコア」を決定する。

いびきをかいていることを本人が気づいていなくても、機能を有効にしておくとアプリが教えてくれる。何分間いびきをかいたかを知るだけでなく、実際の音を聞くこともできる。

新機能はアプリのAndroidバージョンで今すぐ利用可能。

アップデート:この機能はiOS版では従来から利用できる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

プライベートなソーシャルネットワークを提供するPath、ついにサービス停止

ふたたび、ソーシャルメディア・プラットフォームにさよならを言う日がやってきた。

今年初めにはKloutがサービスを停止したが、この度はPathが舞台を去ることが明らかとなった。かつてはFacebookのライバルとなるかという話もあったが、ついに閉鎖をアナウンスすることとなった(まだあったのかと驚いた人もいるかもしれない)。

8年間にわたってサービスを提供してきたPathだが、10月18日をもってサービス停止となるとのこと。App StoreおよびGoogle Playからは10月1日をもって削除されるようだ。利用している人は、10月18日までデータのダウンロードができるようになっている(ダウンロードはこちらから)。

Pathを開発したのは、Facebookでプロダクトマネージャーを務めたこともあるDave Morinと、Napster出身のDustin MierauおよびShawn Fanningだ。2010年にモバイル向けソーシャル・ネットワークサービスとして登場した。サービスはビジュアルと本当に親しい人とのつながりを重視して、50人までしか友達登録ができないという仕様になっていた。よりプライベートなつながりを求める人に向けたサービスを実現しようとしていたのだ。ただし、友人数の制限は後に緩められ、さらに撤廃されることにもなった。

ピーク時には1500万のユーザーを抱え、5億ドルの評価にもとずく資金調達などにも成功していた。誕生1ヵ月の頃には、Googleが1億ドルでの買収を狙ったほどだった。最終的にPathはシリコンバレーの大物であるIndex、Kleiner Perking、およびRedpointなどから5500万ドルの資金を集めていた。

FacebookはPathをノックアウトしたが、Pathから頂戴したアイデアもある。

ソーシャルメディアは、15億人のアクティブユーザーを抱えるFacebookの独壇場となっている。優れていると思えば、ライバルであったPathからアイデアを借用することも厭わず、今日の繁栄につなげてきている。

Pathのサービスは打開策を見つけられず、スタッフを失い、そして利用者および収益源(ないしはユーザーデータ)を失っていった。商業施設と利用者をつなぐサービス(Path Talk)に活路を見出そうとしたこともあったが、これもうまくいかなかった。結局はPathおよびPath Talkのサービスは、2015年に価格非公開で韓国のメッセージングおよび接続サービス大手であるKakaoに売却されることとなった。世界第4位の人口を抱え、Pathが400万人の利用者を獲得していたインドネシアでのサービス拡大を狙ってのことだった。ちなみにKakao自体は、東南アジア最大のインターネット関連ビジネスマーケットとなっているインドネシアで、大きな存在感を示すことに成功している。

そのような中でもPathの活路は見出すことができず、結局はPathおよびPath Talkはサービス停止を迎えることとなった。

「多くの方に愛していただいたPathのサービスを停止するのは残念なことです。Pathは2010年に、熱意あるそして優秀なデザイナーやエンジニアが作り上げたサービスです。ここしばらくの間は、なんとかサービスを継続する道を探っていました。テクノロジーおよびデザインの力で人々を幸せにし、有意義なコミュニケーションの場を提供するというミッションをなんとか果たし続けたいと考えていたのです」と、サービス停止のアナウンスには記されている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

筋トレやランニングなどの“独りフィットネス”をプロトレーナーが音声でサポートする「BeatFit」

最近、都市部を中心に24時間営業のジムが増えている。マシン特化型で、セルフサービスでトレーニングを行うため、比較的低価格で、いつでも好きなときに利用できるのが特徴だ。ただ「いつでもできる」「自分でできる」というのは反面、自らモチベーションを上げて、やる気をコントロールする必要があるのも確か。これは24時間ジムに限ったことではなくて、ランニングやウォーキングなどでも同じことだ。

ともすれば、くじけやすく怠けがちな私たちの心を励ますように、トレーニングの管理やフィットネスの支援をする、さまざまなアプリが誕生している。「BeatFit」もそうしたアプリのひとつ。ランニングや筋トレなど、1人で行うフィットネスをプロのトレーナーによる音声ガイドでサポートするというものだ。

トレーナーの音声ガイドに加えて、BeatFitでは、トレーニングに合ったノリのいい音楽も流れる。4月にベータ版が登場したBeatFitは、アウトドアランニング、ランニングマシン、インドアバイク、筋力トレーニング、ストレッチといったジャンルで、運動レベル別・時間別にコンテンツを配信。レベルは初心者から上級者まで幅広く、運動時間も6分から60分まで選ぶことが可能だ。アプリは最初の1カ月は無料、その後は月額980円の定額で、全コンテンツを利用できる。

現在BeatFitでは、120を超えるクラス(トレーニングコンテンツ)を配信。9月1日には「トレーニングログ機能」「お気に入り機能」「フィルター機能」を追加し、またジャンルに「ヨガ・瞑想」を加えて、正式版としてリリースした。主に24時間ジムを利用するユーザーを中心に利用されており、アプリの利用をInstagramやTwitterなどに投稿する「熱量のあるユーザー」も増えているという。

トレーニングを長く続けるための購読型アプリ

アプリを運営するBeatFitは2018年1月の設立。創業者であるCEOの本田雄一氏、CPOの永田昌一氏、COOの宮崎学氏の3人が共同で代表取締役を務める。3人がBeatFitの着想を得たのは2017年12月のことだ。それまではフィットネスについて別々のアイデアを持ち、議論も白熱したというが、BeatFitで構想が一致してからは、スピーディーに起業が決まり、開発がスタートしたという。

CEOの本田氏は、福岡で一度起業した後、2015年から2017年にかけてアメリカへ留学。アメリカのフィットネス文化に触れ、日本でもこのジャンルは伸びると感じたが「ジャンルに、はやり廃りがある」ことに懸念があったという。そこで「プラットフォームとしてコンテンツを提供する形にすれば、流行に左右されないサービスができる」と考えたそうだ。

「もともとフィットネスおたくだった」という本田氏は、パーソナルトレーナーを付けることで「体が変わったことを実感した」という。「でも週2回で数万円から数十万円の費用がかかるトレーナーは、高額すぎてサステナブルでない。これを継続させるためにはどうすればいいか、ということを考えていた」(本田氏)

プロダクトのデザイン・開発を担当する永田氏も、本田氏と同時期にアメリカへ留学している。留学中、高齢者向けVRシステムの開発を手がける中で「お金があれば施設へ入ることはできるが、そこで過ごす人が必ずしも幸せでないのでは、と感じ、健康寿命について考えた」という。

また、永田氏は留学中に10Kgほど太り、帰ってきてからトレーニングを始めたが、継続して運動することが難しかったそうだ。ところが「トレーナーを付けてみたら全然違った」という。「2時間かけてジムにいて運動していたことが、トレーナーを付けることで30分で効率よくできる。トレーナーの重要さが分かった」(永田氏)

COOの宮崎氏は、電通からSpiral Venturesへ移り、プリンシパルとしてシンガポールに在住。その後、スパークスグループで未来創生ファンドの運用に携わった。スパークスでは、リハビリ系ロボットへの投資なども行っていた宮崎氏。投資先への助言の合間に、医師から聞いた「ロボットなどの機器はある。だがリハビリを続けるためのモチベーションを保つ仕組みがない」という言葉が印象深かった、と話している。

宮崎氏は「以前から、アメリカやシンガポールなど医療保障が十分でない国では、健康習慣への関心が強かったが、近年は日本でも24時間営業のフィットネスジムが増え、少子化時代を見据えた医療費問題などもあって健康意識が高まっている。またApple WatchやFitbitなどのウェアラブル端末も普及した」と日本のフィットネス市場を分析する。

その一方「パーソナルトレーナーについては、RIZAPのCMが話題になるなど、存在は知られるようになったが、いざ依頼するとなると金額が高いため、短期間の利用で終わってしまう人が多い」と宮崎氏。「継続して運動を続けるためには、アプリを通じて、低価格でトレーニングのクラスをサブスクリプション(購読)型で受けられるのは理にかなっている」と話す。

本田氏も「サブスクリプション型はフィットネスジムと構造が似ている。1回通うのも100回通うのも同じ額なら、多く通おうと考えるものだ。お金を払うから行く、続けられる、というスタイルはヘルスケアと相性が良い」と述べる。

こだわり抜いた音声コンテンツによるガイド

BeatFitでは「音声」ガイドのみで、トレーニングが進められる点がキモとなっている。世の中を見ると、YouTubeを始め、アプリでも、動画でトレーニング内容が見られるものが多い。そうした中で、あえて音声にこだわる理由を宮崎氏に聞いた。

「確かにビデオコンテンツは多いし、動きをどうするかを確認するには有効だ。でも『じゃあトレーニング中に動画を確認しながら運動するか?』と言われたら、どうだろう。BeatFitでは運動しながら聞く、ということにこだわって『聞くだけで分かるコンテンツづくり』に注力している」(宮崎氏)

確かに私も、BeatFitでいくつかのクラスを試してみて、ストレッチでどこの筋を意識すればいいのか、足や手の形や位置はどうすればいいのか、といった点をトレーナーが声できめ細かく指示してくれるので、気持ちよく運動できるな、という印象を持った。ただ、例えばヨガのポーズなど、自分が一度も見たこともやったこともない動きを、音声の指示だけで正しくやるのは、さすがに難しいのではないかと感じた。

こうした分かりにくい部分については、近日中に、要所要所を短い動画で事前にチェックしてからトレーニングできるように、機能とコンテンツを追加するとのことだった。開発中のバージョンを見せてもらったところ、音声ガイドを一時停止して、動画で動きを確認してからまた元のトレーニングに戻る、といったことも可能になるようだ。

だが、あくまで「動画はサブで、メインは音声」とのこと。その背景には「音声ベースだと安く、大量に、高品質なコンテンツが提供できる」側面もあるという。「動画ではちょっと間違えた、というときにうまく編集することが難しく、一から撮り直しになってしまう。音声のみなら、簡単に編集できるので多くのコンテンツが供給できる」(本田氏)

BeatFitでは、オフィスに録音ブースとトレーニングができる空間を備えた、自社スタジオを構えている。本田氏は「自社スタジオがあることで、たくさんのクラスを用意することができ、更新も頻繁に行える。結果としてユーザーがいろいろなトレーニングを選べて、飽きずに続けられる」と話す。

BeatFitのコンテンツにはもうひとつ特徴がある。トレーナーの音声ガイドの後ろでBGMとして流れる音楽だ。洋楽ポップスやロック、ヒップホップなどのヒット曲をふんだんに使い、リズムに合わせて楽しくトレーニングができるようになっている。

「音楽にトレーナーの声を掛け合わせ、DJプレイに近いような、高度なコンテンツづくりを行っている。こうした加工をともなうコンテンツでは、音楽の権利処理のハードルが高い。そこをきちんと押さえている点も我々のアドバンスだ」(宮崎氏)

  1. IMG_4793

  2. IMG_4794

  3. IMG_4795

  4. IMG_4798

同社は9月3日、シードラウンドで総額1億200万円の資金調達実施を発表した。資金のうち、8200万円はJ-KISS型新株予約権方式により、SIG Global Japan Fund、MTパートナーズ、谷家衛氏、宗清晶氏、Asia Venture Group、ほか個人投資家から調達。また日本政策金融公庫から2000万円の融資を受けている。

資金調達を受けて、BeatFitでは、よりよいコンテンツづくりとソフトウェアの改良を目指す。また、健康増進への取り組みを保険料に反映する、健康増進型の保険を導入している生命保険会社や、フィットネスジムなど、法人とのアライアンスも進めたいとしている。さらにフィットネスマシンやウェアラブル端末との連携、AIスピーカーによるサジェスチョンなどにも取り組んでいく構えだ。

本田氏は「BeatFitは、パーソナルトレーナーの市場を食いに行くものではなく、共存できると考えている」と話している。「費用面で頻繁にはトレーナーが付けられない、という方が、合間で自習的に使ってもらうことで、トレーニングを継続して行うことができる。フィットネスジムでも、インストラクターがいないときや、グループレッスンの待ち時間などに活用してもらえれば」(本田氏)

GrammarlyがGoogle Docsでも使えるようになった、これで恥ずかしい文法間違いともお別れだ

GrammalyがGoogle Docsをサポートするようになった。ここ数年の間に、Grammarlyは優れた文法並びにスペルチェッカーの1つとして、市場でその名を上げている。だがChromeの拡張機能として、実質的にほぼすべての主要なオンラインツールやソーシャルメディアサイトときちんと統合されていたものの、これまではGoogle Docsは未対応のままだった。

何故ならGoogle Docsエディタは、そのリアルタイムコラボレーション機能のために、単純なテキストフィールドではないからだ。このためGrammerlyはそのサービスが動作するように少々余計な作業をしなければならなかった。拡張機能をインストールしたならば、今や他のWebアプリケーションと同じように機能するようになった(訳注:日本時間9月13日夕方の時点では、日本からアクセスする場合には、”Google Drive Not Supported”と言われてまだ動作しないようである)。

実際にはこの機能は、有料のプレミアムユーザーに対してベータ版として提供されていたのだが、今回全員に対して公開された。

GrammarlyがGoogle Docs上で動作するのを見るのは興味深い。実はGoogleも7月の時点で、独自の文法チェッカーをGoogle Docsに導入する予定だと発表していたのだ。ここでのGoogleの工夫は、基本的には、その翻訳ソフトウェアを支えているものと同じ機械学習技術を使って、ドキュメントの間違いをチェックするといるということだ。私の感想としては、Grammarlyは文法間違い(例えばピリオド、カンマの間違いとか)の恥ずかしさから、ユーザーを救ってくれるより包括的なツールを実際に提供してくれると思うが、Googleのツールはまだプライベートベータ版なので個人的にはまだ試すことができていない。

Grammerlyの有料プランは月額29.95ドルから始まるが、3ヶ月分あるいは1年分を前払いすることでディスカウントを受けることができる(さらに同社は定期的にその無料ユーザーに対してディスカウントを提案している)。月額が1メンバーあたり10ドル(最低3人の加入者)からスタートするビジネス向けのチームプランもある。

[原文へ]
(翻訳:sako)

Airbnbのホストたちが巨大ハリケーンからの避難家族に部屋などを無償提供

ハリケーン・フローレンスが南東部沿岸に急速に接近しているため、多くの人が内陸部に避難場所を求めて当地を去りつつある。しかし避難住宅などがなかなか見つからない人びとも少なくないから、Airbnbのホストたちが、空き部屋を無料で提供し始めている

ペンシルベニア州からアラバマ州にかけての、ゆうに300あまりのホストが、AirbnbのDisaster Response Program(災害対応事業)に参加して、自然災害を逃れてやってきた人びとに部屋や別宅などを無料で提供している。彼らが得るものは、人助けをしたという満足感だけだ。

提供される部屋や別棟などはここにリストアップされている。ログインして自分の場所を提供中にしたら、“urgent accommodation”(緊急避難場所)オプションを見つける。無料ではなく有料にしてもよいが、この際それはちょっと、後ろめたいだろう。

滞在場所を探している人も、Airbnbのアカウントが必要だ。いつまで無料で居られるかなどは、ホストと交渉する。災害救助事業に便乗して、どこかにただで泊まろう、なんて卑しい根性を、この際持ってはいけない。

避難家族は膨大な数だから、300のAirbnbホストが提供するスペースは焼け石に水かもしれない。でもこれは、インターネット上のプラットホームが社会貢献もできる、ということの好例だ。Airbnbはこれまでも、多くの災害で同じことをやってきたが、それを知らない人も多いだろう。その気になった人は、これを機にユーザー登録したらどうかな。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Inbox by Gmailがその先進機能を新しいGmailに渡して来春閉鎖へ

新しいGmailのローンチが暗黙裡に予告していたように、今日(米国時間9/13)Googleは、Gmailのための実験的なメールクライアントInbox by Gmailを2019年3月末をもって閉鎖する、と発表した。

GoogleはInbox閉鎖の理由を、“Gmailに集中するため”としている。それは分かるけれども、Inboxが消えていくのは残念だ。それが開拓した新しい機能の多くは、新しいGmailの一部になっているのだから。

Googleは、Inboxによる実験を、今後も続けた方が良かったのではないか。同社がInboxを始めた動機も、そこにあったはずだ。すでに10億のユーザーがいる現用サービスの上でラジカルな実験をするのは難しい。でも今日の発表を見ると、これからは新しいものの試行もGmailでやっていくようだ。たとえばSmart Composeは、新しいGmailでデビューした(そのとき多くの評論家がInboxの消えゆく運命を予感した)。

新しいGmailにInboxの機能の多くがあるが、trip bundleがないのは残念だ。この便利な機能は、フライトやホテル、イベント、車の予約などの旅行日程情報をひとまとめにしてくれる。それは、Inboxの最良の機能のひとつだった。Gmailに来年早々に導入されるという説もあるが、どうかInboxの閉鎖の前にやっていただきたい。

というわけでInbox for Gmailは6か月後に閉鎖されるが、Googleは数年後にまた、メールの実験サービスを復活するかもしれない。それまでは、InboxからGmailへの移行ガイドでも読んでいよう。

[Smart Composeのメール作成機能がG Suiteに](未訳)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhone XS、XS Max、XRの価格はこれだ(旧機種は値下げ)

Appleはついに最新のiPhoneを発表した。iPhone XS と XS Maxの2機種が新しいフラグシップモデルとしてiPhone Xに取って代わる。iPhone XRはiPhone 8とiPhone 8 Plusを置き換え、Face IDとエンジツーエッジ(縁なし)デザインが採用された。

おそらくこの発表イベントを待って新しいスマートフォンを買おうという人もいたことだろう。そこで、この新しい端末にいくら払うことになるか、取り急ぎ調べてみよう。

iPhone XSのストレージは64GB、256GB、512GBの3種類で価格はそれぞれ999ドル、1149ドル、1349ドル(11万2800円、12万9800円、15万2800円)。大画面のiPhone XS Maxを手に入れるためにはあと100ドル(1万2000円)ずつ上乗せする必要がある(1099ドル、1249ドル、1449ドル/12万4800円、14万1800円、16万4800円)。カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3種類。

iPhone XRはiPhone 8とiPhone 8 Plusの後継となる。価格は64GBの749ドル(8万4800円)からで、128GBと256GBモデルはそれぞれ799ドル(9万0800円)と899ドル(10万1800円)。カラーのオプションは豊富——ホワイト、ブラック、ブルー、イエロー、コーラル、レッドがある。

more iPhone Event 2018 coverage

旧機種(これまでの価格。現在は値下げされている)と比較すると、iPhone Xは64GBモデルが999ドル(11万2800円)、256GBが1149ドル(12万9800円)だった。iPhone 8は64GBが699ドル(7万8800円)、256GBが849ドル(9万5800円)。そしiPhone 8 Plusはそれより100ドル(1100円)ずつ高かった(799ドル/8万9800円と949ドル/10万6800円)。

わかりやすく言うと、iPhone XRは今年のiPhoneラインアップのエントリーレベル機だ。iPhone XSとXS Maxは画面サイズが異なる以外はまったく同じデバイスだ。これはラインアップの高級モデルで、ディスプレイ、カメラ、材質(ステンレス製)のいずれもよくなっている。
iPhone XSは9月14日金曜日(日本時間16:01)から、出荷は9月21日から。iPhone XRの予約は10月19日金曜日(日本時間16:01)から。

もっと安いものをお探しなら、iPhone 7は32GBモデルが499ドル(5万0800円)、128GBが549ドル(6万1800円)、iPhone 8は64GBが599ドル(6万7800円)256GBが749ドル(8万4800円)だ。

まとめると:

  • iPhone 7: $449(5万0800円)/32GB, $549(6万1800円)/128GB
  • iPhone 7 Plus: $569(6万4800円)/32GB, $669(7万5800円)/128GB
  • iPhone 8: $599(6万7800円)/64GB, $749(8万4800円)/256GB
  • iPhone 8 Plus: $699(7万8800円)/64GB, $849(9万5800円)/256GB
  • iPhone XR: $749(8万4800円)/64GB, $799(9万0800円)/128GB, $899(10万1800円)/256GB
  • iPhone XS: $999(11万2800円)/64GB, $1,149(12万9800円)/256GB, $1,349(15万2800円)/512GB
  • iPhone XS Max: $1,099(12万4800円)/64GB, $1,249(14万1800円)/256GB, $1,449(16万4800円)/512GB

ずいぶんと長いラインアップだ。

more iPhone Event 2018 coverage

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

PixFoodは食材の写真を撮るとレシピを提案する

AIと食べ物を掛け合わせると何ができるだろう? 腹を空かせたロボット? 驚いたことに、そうではない。 PixFood食材の写真を撮るとそれが何であるかだけでなく、その材料で作れる料理のレシピも教えてくれる。

資金は非公開で調達されている。

ファウンダーのTonnessonは「レシピ・アプリはたくさん出回っている。ただ、それは要するレシピを教えてくれるだけだ。PixFoodはそれと違って、ユーザーが何を作ったらいいかと考えているときに手持ちの材料で作れる料理のレシピを提供することができる。たしかにそういうことができるアプリもあるが、使い方が非常に面倒だ。何をしたいかアプリに知らせるために50の質問に答えていかねばならない」という。

PixFoodが公開されたのは8月だが、 月間アクティブ・ユーザーは3000人おり、ダウンロードも1万回を数えている。チームはさらにアプリの改良に取り組んでいるところだ。Tonnessonはまた次のように述べている。

PixFoodはAIベースで高度な写真解析機能を備えたフードアプリだ。使い方は非常にシンプルで、これから料理に使いたい食材の写真を撮るだけでいい。キッチンにある食材でもスーパーの売り場の棚でもいい。なぜこういうアプリを開発したかというと、高度に個人化可能だからだ。写真を撮るとアプリはユーザーの好みに合わせたレシピを送り返すことができる。最初は誰に対して同様の平均的なレシピ案だが、使っているうちにAIはユーザーの好みを覚えて、それに合わせたレシピを探すようになる。Aiはユーザーの行動パターンを認識し、それを考慮した回答を表示する。

私がざっとテストしたところでは、このAIはそこそこ満足に動くようだ。少なくともチンパンジーを料理するよう勧めてきたりしない。単に「トウモロコシ」とタイプすればいいという考えもあるだろうが、ともあれ機械視覚テクノロジーの興味ある応用だろう。名前の分からない食材でも写真に撮ればレシピを教えてくれるというのは正しい方向への一歩だ。写真であればホッグドッグ(イノシシ猟犬)とホットドッグを間違えるようなことはないだろう。

AIは将来、好みが似た他のユーザーを探したり、トウモロコシ(チンパンジーではなく)を買える店を教えてくれるようになるという。Tonnessonは「ユーザーはアプリがレストラン、生鮮食品スーパー、料理や食材キットの宅配サービスなどと提携していくと期待してよい」と述べている。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

Instagram、動画投稿のタグ付けをテスト中

Instagramは、投稿したビデオに写真と同じように友達をタグ付けする機能をテストしている。TechCrunchが情報を入手し、同社もこれを認めた。タグ付けの方法は写真と似ているが、ボタンを押すとコンテンツ内に名前のリストが表示されるではなく——ビデオでは難しい——ボタンをクリックするとタグ付けされたユーザー名のリストが表示される。

このボタンを押すと “People in this Video”[このビデオに写っている人]というページが開き、そのビデオに登場したユーザーや、投稿者が伝えたいユーザーのリストが表示される。

これらのビデオは、写真と違いタグ付けされたユーザーのプロフィールページに表示されることはないようだ。ただし、将来は載るかもしれない。

また、ビデオタグ付けはInstagramのウェブ版では利用できない。モバイル版だけだ。

Instagramはこのテストについて多くを語ろうとせず、本格的展開の計画についても明らかにしなかった。この機能はテストに参加しているユーザー以外は利用できない

同社は、現在この実験を「ごく一部のユーザー」を対象に行っていることは話した。

「われわれはInstagramの体験を向上し、ユーザーを愛する人やモノと引き合せる方法を常にテストしている」と広報担当者が声明で語った。

Instagramユーザー @cablegirlsrdに表示された画面

Instagramh2013年に写真のタグ付けを導入し、後に商品のタグ付けストーリーでの友達のタグ付けも可能にした。しかし、2013年6月にビデオがやってきたあとも、Instagramはそこに友達をタグ付けする正式な方法を提供しなかった。代わりに、コメントで友達を参照して通知が届くようにすることをFAQで薦めていた

しばらくの間はそれで十分だったかもしれないが、昨今ビデオはInstagramプラットフォームに不可欠な要素となってきた。特に最近同サービスでは、ユーザーインターフェースを通じてビデオの発見を促し、ユーザーを最新製品であるIGTVに誘導したり、ビデオチャットセッションで多くのグループをつなぐ方法を探っている。

つまりビデオのタグ付けは、かなり遅くなったものの、当然の次期ステップだ——そしてタグ付けされたユーザーが通知を受けてアプリを開くことで、エンゲージメントを高めることができる。

この機能は、写真に続いてショッパブルなビデオも可能にし、Instagramのインフルエンサーが好きな商品や場所のビデオを投稿することで、それらのブランド自身のInstagramアカウントにファンを組織的に誘導できるようになる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アレックス・ジョーンズのInfowars、Apple App Storeから追放される

Alex Jonesのメディア帝国で、また一つドミノが倒れた。Appleは今週TechCrunchに対し、“好ましくないコンテンツ”のルールに違反したとしてInfowarsアプリを禁止し、物議を醸している陰謀論者/扇動者をApp Storeから追放したことを認めた。

より具体的に言うと、Appleは“宗教、人種、性的嗜好、ジェンダー、国籍/民族、その他のターゲットとされるグループに関する引用やコメントを含め、中傷的、差別的、そして卑劣なコンテンツに関して違反が認められた。”との決断を下した。

これは、Jonesが彼のビデオコンテンツを流すために使ったメジャーなプラットフォームの多くと関連する結果だ。Facebook、GoogleそしてSpotifyはそれぞれのプラットフォームからInfowarsのコンテンツを削除した。今週、批判が広がったのちにTwitterとPeriscopeJonesを禁止にした。

議論をかもした数あるコメントの中でも、Jonesは小学生20人が犠牲になったサンディフック小学校銃乱射事件はやらせだったとの主張で非難を浴びていた。

イメージクレジット: Infowars

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

ディープリンクのマーケットリーダーBranchがシリーズDで$100Mあまりを調達、ユニコーンの仲間入り

Androidオペレーティングシステムの作者Andy RubinのPlayground Venturesが支援するディープリンク制作のスタートアップBranchが、今度の資金調達ラウンドで評価額が10億ドルになり、ユニコーンクラブのメンバーになりそうだ。

この4歳の企業は、企業のためにWebサイトとモバイルアプリとの間のリンクを作る。同社は、PitchBookの情報と確認によると、シリーズDの資金調達で1億2900万ドル相当の株式を売れることになり、そこに注入される資本は同社の価値をおよそ10億ドルと評価している。

今朝(米国時間9/7)のメールでBranchのCEO Alex Austinは、コメントを拒否した。

レッドウッドシティに本社のある同社は、2017年4月にPlayground率いる6000万ドルのシリーズCを完了し、調達総額が1億1300万ドルになった。そのほかの投資家は、NEA, Pear Ventures, Cowboy Ventures, Madrona Venturesなどだ。一方RubinはAndroidの協同ファウンダーであり、Essentialのファウンダーでもある。後者はスマートフォンメーカーだが、高く評価されたわりには、あまり売れなかった

Branchのディープリンクプラットホームは、企業のアプリの成長とコンバージョン(実買)とユーザーのエンゲージメント(積極関与)とリテンション(固定客化)を助ける。

ディープリンクは、Webサイトのページではなく、特定のコンテンツへユーザーを連れて行くリンクだ。たとえば、これはディープリンク、そしてこれはディープリンクでない。

[ディープリンク略史](未訳)

ディープリンクはWebやメールのコンテンツをアプリに結びつける。たとえばスマートフォンで買い物をしていてJet.com上のアイテムへのリンクをクリックすると、ユーザーのスマートフォンにインストールされているJetのアプリに連れて行かれる。従来のリンクのように、JetのWebページへ、ではない。モバイル上で見るWebページは、かなり貧弱なユーザー体験だ。

Branchを使っているアプリはほぼ40000あり、全体の月間ユーザーは30億に達する。Airbnb, Amazon, Bing, Pinterest, Reddit, Slack, TinderなどもBranchを使っている。

Austinによると、この前のラウンド以来同社は“ものすごく成長し”、次のラウンドを迎えることになった。

彼曰く、“だんとつのマーケットリーダーになれて幸運だった。ディープリンクに関してはまだまだやることがいっぱいあり、今回の資金もBranchのプラットホームの継続的な成長を支えるために使われる”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

CleanMyMacの最新バージョンCleanMyMac XはMacの総合的なお掃除アプリケーション

インディーのアプリケーションメーカーMacPawが、そのMacクリーニングソフトウェアをアップデートして、CleanMyMac Xと呼ばれる新たなメジャーバージョンを提供している(それはMacKeeperとは違う)。信じがたいことだが、CleanMyMacには現在、500万のユーザーがいる。

CleanMyMac Xは、必要のないファイルを削除したり、コンピューターを遅くしている原因を突き止めたりする。使い慣れると、メンテナンスの仕事がかなり速くなる。

今のこのアプリケーションは、4つのメンテナンスタスクをこなす。まず、ハードディスクをスキャンして巨大なキャッシュファイルや、不必要な言語ファイルを見つける。SpotifyやDropboxの大きなキャッシュを掃除するだけで数ギガバイトは空くから、ハードディスクが小さい人は助かる。そのほか、必要ないiTunesデータや、メールのアタッチメントなども見つけてくれる。ルールのデータベースがあるから、重要なファイルを消されないようにできる。

第二に、CleanMyMac Xはマルウェアをスキャンできる。ハードディスク上のアドウェアやスパイウェア、マイナー(暗号通貨採掘)、ワームなどを見つけて、退治する。ブラウザーのデータや怪しげなWi-Fiのネットワークも消せるから、それらに自動的に接続することがなくなる。

第三に、たくさんのメンテナンススクリプトがあるので、Spotlightのインデックスの再構築とか、ディスクのパーミッションの修復、DNSのキャッシュのフラッシュなどが容易にできる。またアプリケーションやLaunch Agentsを調べて、Macをリブートしたとき自動的にスタートするものを変えられる。

そして第四。CleanMyMac Xのupdateタブを使うと、インストールされているアプリケーションをすべて調べて、すべてをアップデートできる。Mac App Storeにないアプリケーションでも、OKだ。アップデートだけでなく、アプリケーションとその関連サポートファイルをアンインストールすることもできる。

そのほか、メニューバーがアップデートされて、CPUの使用状況やメモリの使用量、ネットワークのスピードなど、基本的な性能数値を見られるようになった。それはiStat Menusほど強力ではないが、十分役に立つ。

CleanMyMac Xは90ドルだが、前から使ってる人は45ドルだ。40ドルの年会費で会員になってもよい。MacPawは会員制のサービスSetappも提供しているから、CleanMyMac XはSetappの会員特典の一部にもなる。

まとめて言えば、今回のアップデートは新しい機能が二つ増え、進化した機能もある。DaisyDiskHazel, Objective-Seeのセキュリティアプリケーション, iStat Menusやそのほかのユーティリティなど、CleanMyMacの仕事の一部をやってくれるアプリケーションをすでに使っている人にとっても、CleanMyMac Xはデバイスの全体的な介護を任せられる素敵なパッケージだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

“場所“をブックマークすれば旅行プランとガイドを自動で作れるアプリ「bitter」、フェンリルが公開

根強い人気を持つウェブブラウザ「Sleipnir」やモバイルブラウザ「Sleipnir Mobile」などを提供するフェンリルから9月6日、旅のプランが作成できるiPhoneアプリ「bitter(ビター)」がリリースされた。

bitterは、行きたい場所の情報が載っているウェブページを地図上にブックマークし、情報収集と旅行プランの保存・共有ができるアプリ。使い方はこうだ。まず、行きたいスポットを検索してページを表示する。閲覧中のページに、場所に関する情報が表示されていたら、自動的にスポット情報を抽出してマップ上にそのページのブックマークを作ることができる。また自分でページ上のスポット名を選択して、マップに登録することも可能だ。

検索して表示したページを「場所」ごとにブックマークできる。

登録されたスポットは、マップ上からでもリストからでも閲覧することができる。旅行前に行きたい場所の情報を予習して想像を膨らませるのにも、旅から帰ってきて復習するのにも使える。また「今いる場所から近い順」に表示することもできるので、旅行中に今から行こうとしている場所を確認するのにも便利だ。

登録しておいたスポットに関する情報を地図上、またはリスト表示で確認できる。

行きたい場所がある程度収集できたら、いよいよ旅のプラン作成だ。スポットを選択して、旅行の予定期間を入力すると、行きたいところを入れたルートを自動的に作成して、プレビュー表示することができる。自分でイチから地図を見て予定を組むよりは、楽にプランを作成できるだろう。距離から行き先の順序を判断してくれるので、知らない街などで移動プランを作成するには、重宝しそうだ。

行程に入れるスポットと日付を選び、ルートを作成する。

もっとも、スポットでの滞在時間などについては、自分で決めて入力する必要があるし、移動手段が登録されていない区間の交通機関については、自力で調べてメモしておかなければならない。飛行機での移動や船などを使う区間については、あきらめて手で入力した方がいいだろう。

作成した旅のプランは、テキストでシェアすることもできるので、一緒に行動する家族や友人への確認もスムーズにできる。

このアプリはフェンリルのクリエイターたちが、最新技術を取り入れたアプリをリリースしたり、即事業化は難しくても社内ベンチャー的に取り組める場として生まれた別ブランド「VanApp」からリリースされた。

フェンリルのデザイナーでbitterのプロダクトオーナーである末綱華英氏は、旅行、特に一人旅が好きだそうだ。「8年前、初めて一人でタイに旅行したとき、いろんな景色を見て、いろんな人に出会い、今まで知らない価値感に触れた。自分の知らない世界を見たことで、今まで狭い世界で培った尺度で物事を判断していたことを知った」(末綱氏)

「私のように一人旅で、同じような気づきを得た人にも多く出会った」という末綱氏は、開発のきっかけについて「そうした人たちとの会話の中で、もっと場所を探しやすく、調べた場所を集めやすく、地図に連携できたりできないか、と今のツールに要望がある人が多いことが分かった。そこで、旅行をする人にとって使いやすいアプリを自分で作れないかと企画し、開発することにした」と述べている。

末綱氏は「このアプリを通して、もっと旅に出たいと思ってもらえたら、とても幸せ」と言う。bitterの名称は「初めて出会う価値観を受け入れることや、いろんな体験を通して感じる喜びや苦しさ。楽しいことだけではないけれど大切にしたい“苦みをはらんだ体験”の接点になればと想い」名付けられたそうだ。

「女性が自主的に何かに取り組もうとするとまだまだ風当たりが強い面も多い。自分は旅に出ることでさまざまな価値観に出会い、前向きになれた。私のように、旅を通して自信をつける体験の場を、ひとりでも多くの方に提供したい。またアプリを通して、共感しあえることや、明日の計画・休みの計画を立てる時間を持つことで、明日への活力を提供できれば」(末綱氏)

アプリの収益化については、広告収入や蓄積データの活用のほか、受託案件へつなげることや機能追加によるユーザー課金モデルなどを検討しているとのこと。ただ、当面はユーザー数を増やし、ファンを増やすことに注力するという。

また、Android版リリースの予定もしているが、まずはiPhoneユーザーの動向を見て、iPhone版の改善から進めていくということだ。

Skypeにやっと通話記録機能が登場、ビデオ+音声で記録され長期保存も可能

Skypeは、多くの人が日常使っている(ゆえに必要不可欠な)コミュニケーションツールだが、これまでは、その多くの人のほとんどが必要としていたと思われる、基本的な機能が欠けていた。それは、通話記録だ。そして、今やSkypeのオーナー企業であるMicrosoftの耳にやっとわれわれの要求が届き、通話記録機能がSkypeのデスクトップとモバイルアプリの両方に実装された

どのプラットホームのアプリでも、最新バージョンにはその機能があるが、なぜかWindows 10だけはない。どうやら、それは数週間後になるようだ。

画面の右下のプラス記号“+”を押し、“Start recording.”をセレクトすると、記録(録音)が始まる。

相手の画面には小さなバナーが出て、この通話が記録されていることが伝えられる。だから、相手に対して内緒で記録、ということはない。しかし‘双方の合意’に関する法律を気にするMicrosoftは、そのバナーで、あなたがその通話を記録(録音)中であることを相手に伝えるのだ。

通話が終わったら、記録されたビデオとオーディオは30日間、MP4でネット上に保存されるので、必要な人はそれをダウンロードしたり、あるいはリンクを共有できる。

音声だけを記録する方法はないみたいだから、ちょっと困るね。3人の通話を記録したビデオは、相当大きくなるだろう。次のアップデートで、‘音声のみ’というオプションを加えてほしい。

人びとは何年も前から、サードパーティのアプリを使ってSkypeの会話を記録してきた。ぼくはMP3 Skype Recorderを使っているが、とても使いやすいアプリだ。今後このアプリは消え去る運命かもしれないが、とにかくぼくは、バックアップのために持っておきたい。今このアプリの作者に、今後どうするのか問い合わせている。

それはさておき、Windows 10のユーザー以外の方は、ふつうにSkypeを起動して、何でも記録できるようになる。それはクラウド上のMicrosoftのシステムの負荷になるが、それが同社のねらいだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

10月3日以降Apple App Storeのすべてのアプリにプライバシーポリシーが必要とされる

Appleは、ユーザーの個人情報をどのように使っているか、そして、その安全と共有について、ユーザーにちゃんと伝えていないアプリを取り締まろうとしている。AppleがApp Store Connectポータルにポストしたデベロッパー向けの発表によると、まだテスト中のものも含めてすべてのアプリに、2018年10月3日の時点で、プライバシーポリシーがなければならない。

Appleは従来から、ユーザーデータの保護に徹している企業だから、これまでプライバシーポリシーのないアプリがApp Storeに実際にあったことは、Appleの怠慢だったとも言える。しかしヨーロッパの規制GDPRが発効した今となっては、それはきわめて重要な方針発表になった。顧客データの取り扱いについて最終的な責任があるのはアプリのメーカーだが、そんなアプリをホストしているAppleにも、ある程度の責任はある。

今日では、アプリだけでなく、それらのアプリをホストするプラットホームも、アプリの振る舞いについて責任がある、とされる。また、アプリに関するプラットホームの方針から生ずるユーザーデータの悪用に関しても、もちろん責任がある。

たとえばFacebookのCEO Mark Zuckerbergは、Cambridge Analyticaのスキャンダルに関して合衆国上院に呼びだされた。8700万ものFacebookユーザーのデータが、Facebookのアプリを使って不正に取得されたのだ。

したがってAppleの新しい要求は、同社に新たな保護層を与えるものだ。Appleがうっかり見逃してしまったアプリでも、これからは、そのアプリのプライバシーポリシーとその文言により責任を問われる。

Appleは、プライバシーポリシーのリンクやテキストは、デベロッパーがそのアプリの新バージョンを提出するまで変えてはならない、としている。しかし、リンクが変わらなくてもリンク先のWebページの内容は変わるかもしれない、という抜け穴がここにはある気がする。

Appleによると、プライバシーポリシーはApp Store全域のすべてのアプリおよびアプリのアップデートに10月3日の時点で必要であり、TestFlightのテストプラットホームに関しても必要である。

すべてのアプリにプライバシーポリシーがあることと、その内容がユーザー保護の観点から適切であることを、Apple自身が検査するのか、そのへんは明らかでない。もしApple自身が検査と排除の作業をやるのなら、スタッフを増員しないかぎり、アプリの承認プロセスが長引いてしまうだろう。

Appleは、いかがわしいアプリのチェックと排除をこれまでもある程度やっており、最近の例では、Facebookのデータ泥棒的VPNアプリOnavoを、App Storeから排除したe。でも、そのアプリは長年無事だったのであり、App Storeのテキストは、それが集めたデータをFacebookが共有した、と開示している。今ごろになってやっと排除されたことは、ユーザーデータを集めることを主要な機能とするアプリに対して、Appleの姿勢がこれからはより厳しくなることを、意味しているのだろう。

画像クレジット: TechCrunch

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Twitter、新たな会話表示機能とオンライン利用者の表示機能を実装か?

TwitterのCEOであるジャック・ドーシーが、Twitterの新機能についてツイートしていた。新機能とは、オンラインになっている利用者を識別したり、あるいはやり取りされる会話を見やすくするものだ。

ツイートでは、オンラインのユーザーを示す機能を「プレゼンス」(presence)と呼んでいる。会話はスレッド形式で表示されるようになる様子。ドーシーのツイートには、新機能がどのようなものかを示すサンプル画像も含まれていた。

新機能が実装されれば、オンラインである利用者とのやりとりが容易になるのだろう。また、現在の仕様にくらべて、会話内容をフォローするのも簡単になるようだ。

ただし、このドーシーのツイートについて、とくにオンライン利用者の識別機能については反対の声も大きい様子。

プロダクト部門のトップであるSarah Haiderは、利用者からの懸念ないし疑問の声に答えている。曰く、オンラインであるかどうかを示す機能については、利用者各自が望むように制御できるようにしたいとのこと。オンラインであることを知られるのがいやな利用者は、自分の状態(オンラインであるかオフラインであるか)を隠す機能を用意しようと考えているようではある。

会話を見やすくする方向については賛成の声が大きそうであるものの、デザイン面についてはさまざまな意見があるようだ。たとえば、かつてTechCrunchの記者であり、現在はVCとして業界に関わっているM.G. Sieglerは「フラットデザイン」が良いとは思わないと言っている。iMessage風のインタフェースにすべきという声もあるようだ。個人的には会話のフォロー機能の改善には大賛成だ。会話のやり取りをフォローするのにいちいちクリックすることが要求されたりしなくて、現在の仕様よりも簡単に会話のやりとりをフォローできるのなら、それだけで便利になると思う。

ただし、オンラインであるかどうかを明示する機能を付加するというのは、良い考えのように思えない。個人的な利用目的から考えても、Twitterにそうした機能は必要ないように思う。会話は、その会話が行われる環境に応じた速度で行われるようになるものだ。すなわち、リアルタイムで会話することもあるし、あるいはタイムラグをもちつつ会話することもあるのだ。オンラインになっている利用者をわかりやすく示すというのは、たしかに便利なこともあるのかもしれない。しかしTwitterにそのような機能は必要ないと思うし、これに同意してくれる人も多いのではないかと思う。

今回紹介した機能が、いつから一般に公開されるのか(あるいはされないのか)は不明だ。一部のテストグループでは、新機能がすでに利用可能となっているようではある。TechCrunchではTwitterに質問を投げ、現在は回答待ちだ。新機能の公開スケジュールが明らかになればお伝えしたい。ただ、「それはどうでも良いので編集機能を実装せよ」という声の方が大きいようには感じている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

任天堂のドラガリアロスト、今日詳細発表――新モバイルゲームの配信開始は9/27

任天堂がモバイル市場に参入するのは遅かったが、いったん参入すると新ゲーム投入のペースはきわめて着実だった。 任天堂の新しいモバイルRPGはAndroid版、iOS版で9月27日から配信される。

ドラガリアロストというタイトル自体は去る4月に発表されていたが、われわれは詳細はつかんでいなかった。任天堂は今日この後、Mobile Directのページで詳細を公開する(下にエンベッドしたYouTubeでライブ配信される)。

ドラガリアはサイバーエージェントのゲームのグループ企業、サイゲームスが制作した。同社はグランブルーファンタジーなどの人気ゲームで知られる。このゲームは クロスプラットフォームで、スクエアエニックスでファイナルファンタジーを手がけた皆葉英夫がキャラクターをデザインしている。任天堂はサイゲームスとの提携の一環として株式を一部取得している。これは両社の関係をいっそう密接にするのに効果があるだろう。

任天堂では新ゲームについて巨大スケールのRPGであり、「人と竜の新たな契約」だとしている。重要な点だが、プレイは無料だ。これは任天堂の初期のモバイルゲーム、スーパーマリオランの販売が伸び悩んだことからマーケティング戦略をシフトさせたものだろう。

〔日本版〕こちらは ドラガリアロストの日本語ページ。今日(8/30)、日本時間では12:30から詳細がインターネットで発表される。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+