企業のクラウド化を助けるServiceNowが自然言語検索のFriendlyDataを買収、データ駆動の裾野を広げる

企業のクラウドサービスの導入や管理を助けるServiceNowが今日(米国時間10/10)、FriendlyDataの買収を発表した。これにより同社のNowプラットホーム上のアプリケーションが、自然言語による検索をできるようになる。2016年に創業されたFriendlyDataの自然言語クエリ(natural language query, NLQ)技術により、企業顧客は、専門用語を知らないユーザーでも技術的な質問ができる検索ツールを、作れるようになる。

FriendlyDataのNLQ技術は、ユーザーが何を言おうとしているのかを推察し、答をテキストや、分かりやすい視覚化データで提供する。ServiceNowによると、同社はFriendlyDataの技術をNow Platformに統合して、そのサービスメニューの充実を図る。同プラットホーム上には今、企業のITや人事、セキュリティ、カスタマーサービスの管理、などのアプリケーションがある。FriendlyDataの技術は、デベロッパー用のプロダクトや、ServiceNowのパートナーからも利用できるようにする。

ServiceNowのdevops担当SVP Pat Caseyが、声明で述べている: “ServiceNowはNow PlatformにNLQを導入して、企業が技術的質問を日常的な英語でできて、答をすぐにもらえるようにする。これによって誰もがデータに基づく意思決定をできるようになり、生産性の向上と企業のより速い成長に資することができる”。

ServiceNowはこれまでも、さまざまなAIツールで企業顧客におけるサポート業務の円滑化を図ってきた。FriendlyDataの買収も、その一環だ。たとえば同社は5月に、チャットボット構築ツールVirtual Agentを立ち上げたが、これによって同社の企業顧客は、SlackやMicrosoft Teamsのようなツールを内製でき、機械器具の購買リクエストなど、ルーチンのインクワイアリを自動的に処理できるようになる。同じ時期に同社は、チャットボットにNLP(自然言語処理)を導入しているParloを買収した

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Originのブロックチェーンによるマーケットプレース、UberやAirbnbのような中間搾取をなくせるか

【抄訳】
共有経済は、UberやAirbnbのような媒介者による、大量の労働収益の共有〔中間搾取〕に終わっている。そこで3800万ドルの投資を得たOriginは、次に主流になるべき二者間マーケットプレースはブロックチェーン上に分散化し、運転者と乗客や、ホストとゲストなどが直接結びつくことによって、20%以上もの高額な手数料を不要にすべきだ、と考えている。そのため今日(米国時間10/11)Originは、Ethereumのメインネット上にその分散マーケットプレースのプロトコルを立ち上げ、それにより、ユーザーとベンダーをスマートコントラクトで結びつける中央集権的な企業を不要にしようとしている。

“今のマーケットプレースは、利益をメンバーに分配していない。利益はファウンダーとベンチャーキャピタリストの方に溜まっていく”、とOriginの協同ファウンダーMatt Liuは語る。彼は、YouTubeの三人目のプロダクトマネージャだった。“このような非集権的マーケットプレースを構築することによって、マーケットプレースをpeer-to-corporate-monopoly-to-peer(ピア・ツー・独占企業・ツー・ピア)ではなく、本当のpeer-to-peer(ピア・ツー・ピア)にしたい”。

Originのマーケットプレースを利用するユーザーには、そのプロトコルを使うためのトークンが発行され、早期の利用者にはインセンティブを提供して、マーケットプレースの‘販売促進’とする。

Originの社内マーケットプレースDApp

今日ベータでオープンしたメインネットでは、Originが独自のベーシックな分散化アプリを提供し、それはブロックチェーン上のCraigslist(三行広告、classified adの大手)のように運用される。ユーザーはプロフィールを作って自分のEhereumウォレットに、MetaMaskのようなサービスから接続する。そして製品やサービスのリストを閲覧して互いにメッセージを交わし、手数料不要でスマートコントラクトによる商談を締結する。レビューや苦情などは、Originの仲裁人に送る。

デベロッパーは、Originのプロトコルを利用して自分自身のマーケットプレース…犬の散歩、家の掃除、ライドシェア、などなど…を構築できる。その場合、手数料を徴収してもよい。Originによると、それでもブロックチェーンの利用により、手数料は相当安くできるはず、という。

【後略】

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GoogleのChromecastはニューバージョンで高速Wi-Fiをサポート

GoogleのChromecastデバイスの次世代機が今日(米国時間10/9)ローンチしたが、もはや意外感はない。すでに先月、Best Buyで買った人がいたのだから。この新しいストリーミングドングルは、前のバージョンからの大きなアップデートはなくて、形も前と同じくケーブルの生えた円形、お値段35ドルだが、予想どおり高速なWi-Fi、5GHzの802.11acをサポートする。また、スピーカーのグループへのストリーミングが、新たにサポートされた。

同社は今回のハードウェアイベントではChromecastにフォーカスしないことに決めて、アップデート機をGoogle Storeで発売し、発表をブログ記事で行った。

ニューバージョンであることは、円の中央にGoogleのロゴがあることで分かる。前の2015年モデル(初めての円形モデル)は、Chromeのロゴがあった。ロゴが変わった意味は、Googleによると、Chromecastの内部が変わったことと、テレビに挿入しやすくなったことを表しているのだそうである。

この第三世代のChromecastは、最大解像度1080pとコマ数60fpsをサポートし、前と同じくテレビのHDMIポートに挿入する。micro-USBの電源コネクターも前と同じだ。テレビのリモコンはやはり使えない。コントロールはスマホからする。〔読者コメントで、ポーズボタンと再開ボタンのあるリモコンなら、それらは使える、とある。スマホだけでなく、Androidタブレットでもアプリからコントロールできる。〕

Chromecastの同伴アプリGoogle Homeで、ChromecastとGoogle Homeデバイス、そしてGoogle Assistantのスピーカーをセットアップおよびコントロールできる。これらも今日アップデートが発表され、スマートホームのコントロールが強化された。

Chromecastには、前と同じく、通常バージョンのほかに69ドルの4K対応Chromecast Ultraがある。

しかし今回はそれら以外にも、40ドルで4K対応のRoku Premiere、また50ドルでFire TV Stick 4Kが提供される。Chromecastの今回のアップデートが割と地味なのは、製品にもっと競争力をつけてから、でっかい発表をする、という魂胆かもしれない。

色は、チョークホワイトとチャコールグレーの2種、長さ51.8mm、幅13.8mmだ。サイズは、前の51.9 x 51.9 x 13.49mmとほとんど同じだ。

ハードウェアのスピードは15%アップした、とGoogleは言っている

今日の発表には間に合わなかったが、スピーカーグループに対応するChromecastも年内に出る。

このChromecastも、Googleが今日発表したほかのものと同様、当日まで内緒にはできなかった。先月Best Buyで買った人が(もう一人)いただけでなく、今朝はイギリスのお店が29ポンド99ペンスで売っていた、という。

今日からChromecastをGoogle Storeで買えるのは、オーストラリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、イギリス、日本、オランダ、ニュージーランド、ノルウエー、シンガポール、スウェーデン、そしてアメリカだ。そのほかの国は、2019年から。

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Google Home Hub vs. Amazon Echo Show 2 vs. Facebook Portal、それぞれの特長

カウンタートップを争う戦いが始まった。Google、Amazon、Facebookの3社がみな今月、スマートディスプレイの新製品を発表した。いずれも、IoT化される未来の家庭の中心に座ることをねらい、家族のコミュニケーションを担おうとしている。

149ドルのGoogle Home Hubは、安くてプライバシーが保てるスマートホームコントローラーだ。

229ドルのAmazon Echo Show 2は、Alexaを視覚化する。

そして199ドルのFacebook Portalと349ドルのPortal+は、Smart Lensによる自動的なズームイン/アウトでチャットの話者を画面中央に捉える。

消費者の最大の検討項目は、プライバシーの安全、ビデオチャット機能、今後のスマートホーム構想との相性、そしてお値段だ。

  • プライバシーが気になる人にとっては、GoogleのHome Hubが唯一、カメラがなくて149ドルとめちゃ安い。
  • プライバシーが気にならない人なら、FacebookのPortal+が画面がきれいでビデオチャットもできる。
  • チャット大好き人間なら、Amazon Echo Show 2がAlexaによるメッセージングとビデオチャットを提供している。電話もかけられるし、Skypeもできる。

ブランドを選り好みしないなら、Lenovo Smart Displayはどうだろう。そのスタイリッシュなハードウェアは、10インチ1080pバージョンが249ドル、8インチ720pバージョンが199ドルだ。

そしてオーディオファン向けには、199ドルのJBL Link Viewがある。

これら二つはGoogleの技術を利用し、本家Googleの製品よりも早く発売された。でも私見では、今後の製品改良のピッチは、本家の方が積極的ではないだろうか。それはAmazonやFacebookの、今後のサードパーティ製品についても言える。

下の表は、Google、Amazon、Facebookの計4製品(Facebookが2製品)の特長を詳細に比較している:

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GoogleのPixel 3イベントを本誌の窓から楽しもう

Googleは毎年10月に大イベント“Made by Google”で、それまでに開発してきた新しいガジェットを披露する。

今日(米国時間10/9)がその日だ。イベントは太平洋時間の午前9時(ニューヨーク時間では正午、ロンドンは午後5時、中国は水曜日の午前0時)に始まるが、すべてをこのページ上で見られる。

Googleはいくつかのサプライズを用意していると思うが、でも、主な内容の多くがすでにリークしてしまった。Googleの自社製Androidスマートフォンの最新機Pixel 3と、その肥満タイプPixel 3 XLが主役であることは、ほぼ確実だ。そして、AmazonのEcho Showの対抗機(と呼ぶのがふさわしいと思われる)Home Hubも、やはり主役級だ。またChromecastの新型機が、FCCでうろうろしていたようだし、Chrome OS搭載のタブレットも、わずか数日前に姿を見せた

とにかく、何が発表されようとも、本誌の取材陣はそこにいる。だから、ありとあらゆるニュースを、刻々お届けできる。製品に実際に触(さわ)れたら、その感触もいち早くお伝えしよう。

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Facebook、ビデオチャット端末「Portal」でハードウェアに進出

PortalはFacebook版のEcho Showではない。これは収束進化の一例とも言えるもので、2つの会社がそれぞれ異なる角度からハードウェアにアプローチした結果、よく似た商品にたどりついた。Facebookが解決しようとした問題はフェイスツーフェイスのコミュニケーション。ビデオチャットから他社デバイスを取り除こうとする試みだ。

Facebook、Amazon、Googleのスマートディスプレイが似たようなところに着地したのはもちろん偶然ではない。これらのスマートディスプレイと同じく、テレカンファレンス用デバイスは事実上、立てかけられたタブレットだ。ただし、Portalのシステムは2種類のフォームファクターを採用した。

まず標準のPotalは、Lenovoが最近発売したGoogle Assistant Smart Displayによく似ている。そしてより魅力的なPortal Plusがある。この高級モデルは15インチディスプレイ(1920 x 1080)を備え、最近のテレプレゼンスロボットを彷彿させる。ベースは固定されているが、ディスプレイの向きは縦横に回転できる。

もちろん何よりも注目すべきは、これが最初のFacebook製家電製品であることだ。Facebookが独自ハードウェアを作るかどうかが問題になったことはない——問題は、いつ、どんな形になるのかだった。フィードやテキストチャットなどと異なり、ビデオはFacebookがソーシャルプラットフォームとしてスタンドアロン機器を作ることを正当化できる初めての理由だ。

TechCrunchとのミーティングで、同社は この2015年の記事が同製品の原点だったと語った。記事を書いたTim Urbanは、自身の死に関する赤裸々なインフォグラフィックスを紹介した。さらに、彼が今後どれだけ両親とフェイスツーフェイスの時間を過ごせる分析し、60年代中頃と比較した。

これは正直なところ不快な体験だ。飛行機で読んではいけない。しかし、教訓はこうだ。

「結局、高校を卒業した時、私は親と直接会う時間の93%をすでに使い終わっていた。いまは残りの5%を楽しんでいるところだ。私たちは結末にいる。」

わかってる、わかってる。

Portalの誕生は、2年前のハードウェアチーム誕生に遡る。チームの最初のプロダクトマネージャーだったRafa Camargoは、当時Facebookが自社ハードウェアを本気で作ることの意味について、議論は行ったり来たりしていたと話した。

「われわれは6ヶ月かけて、Facebookのさまざまなプラットフォームを拡張する方法を見つけようと考え、もしすべてを自社で持っていたら何ができるかというアイデアを弄り回していた」と元GoogleのCamargoがTechCrunchに言った。「そうでなければ何のためのハードウェアだろうか?」

Portalのアイデアが最初に閃いたは1年半前のことで、FacebookはBuilding 8プロダクトチームに開発を委ねた。途中、同社はFacebook PhoneかAmazon Echo競合製品を作っているのではないかという憶測が流れた。もちろん、後者の方がずっと真実に近かった(少なくとも今のところ)。しかし、PortalとPortal Plusは、いろいろな意味で完全に独自の生き物だ。

この製品は、予想をはるかに上回るほどビデオチャットに集中している。そして、われわれの見たデモは実に印象的だった。事実、この製品はその単一機能にあまりにも特化するあまり、それ以外に見るべき部分はほとんどない。

たとえば、Portalは次世代のスマートホームの中心にはならない。そして、UIはかなり原始的でアプリストアは存在すらしていない。ウェブブラウザーもなく、大きな画面にも関わらずNetflixやHuluやYouTubeのビデオを見ることはできない。実際、皮肉なことに、これは消費者向けハードウェアとしては極めて稀な、Facebookフィードを見ることのできないデバイスだ。

もちろん、ユーザーのFacebookアカウントはログインのために必要だ。標準では(さまざまなアルゴリズムを使用)Portalは5~6人までの人たちをコミュニケーションの中心として扱う。ただしこのリストはいつでも変更できる。呼び出し方法はこの種のデバイスに期待するものと概ね変わらないが、多くのチャップアプリにある大げさなUXはない。

ビデオはフルスクリーンで、自分の側の映像は小さくオーバーレイされている。大きな特徴は、AIとカメラトリックによる人物フォーカスだ。Portalは人を認識、追跡しそれに沿ってカメラのフレーミングを移動する。

Facebookは専門の撮影技術者の力を借りて、スムーズな移動、パンニング、ズームイン/アウト(最大10倍)を使ってできるだけ多くの人をフレームに収めるよう工夫した。カメラ移動には若干慣れが必要だが、よく出来ていて驚くほどスムーズだ。

ビデオのもうひとつの大きな特徴は体験の共有だ。最も単純なのはSpotifyやPandoraなどの音楽アプリを使って遠方の誰かと一緒に音楽を聞くこと。再生中、曲のビジュアル情報がオーバーレイ表示され、ボリュームは会話のどちら側からも調整できる。簡単なAR体験、Instagramのフィルターや、Storytimeという愛くるしい機能もあり、物語のビジュアル要素を画面に表示しながら、読み手のためにお話のテキストをテロップに流す。

以上はもちろんすべて初期段階にある。Facebookは約1000人のユーザーを対象に、9ヶ月ほどのプライベートトライアルでデバイスのデモを行っている。新機能のフィードバックを得ることが目的のひとつだ。スタート当初は基本的機能のみで、その後徐々に追加していくのだろう。

ハードウェア面の情報はあまり公表されていな。Plusは1080p画面で標準型Portalは720pだ。そこそこのスピーカーと4マイクアレーを内蔵しているので、アシスタント機能の重労働はAlexaに任せることができるだろう。

ボイスコントロールもいくつか内蔵していて「Hey Portal」がウェイクワードだが、操作は音声とタッチスクリーンとで分離している。カメラを使わないときのためのボタンスイッチとレンズキャップもある。

この製品で最も驚くべきは(その存在自体を別として)価格かもしれない。大画面モデルが349ドル、小さい方は199ドルでEcho Showよりも20ドル安い。さらに、Portal 2台で299ドルというバンドル商品もある。このデバイスは、ユーザーをさらにつなぎとめる方法としてのハードウェアを模索するFacebookの利益を度外視した製品であることは明らかだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Wikipedia上の壊れたリンク(ページが存在しないリンク)をInternet Archiveらの努力で大量に修復

【抄訳】
Webは、脆(もろ)い場所だということがわかってきた。企業や政府機関や教育機関や個人や団体が、しょっちゅう、サイトを立てたり下ろしたりしている。でも問題は、Webが記録のシステムになってることだ。だからページが存在せずリンクが切れていたら、その記録が得られない。そこで、多くのWebページを永久保存しているボランティアサイトInternet ArchiveとWikipediaが協力して、900万の壊れたリンクを生き返らせ、わずかひとつのナレッジベースではあるけれども、この問題を解決した。

Internet Archiveは、できるかぎり多くのWebサイトのコピーを作り保存して、Webのアーカイブ(‘文書館’)を作っている。なくなったページのリンク(URL)が分かっているときは、Internet ArchiveのアーカイブWayback Machineで3380億ページのWebページを検索できる。そこには、World Wide Webの草創期からのページがある。ただし問題は、現状ではリンクのURLが正確に分かってないと探せないことだ。

しかしWikipediaのページ上の壊れたリンクは、ページのソースにそのリンクのURLが当然ある。WikipediaのコントリビューターMaximilian Doerrが、ソフトウェアの力で、その壊れたリンクの問題を解決した。彼は、Internet Archive botを略したIAbotというプログラムを作った。Internet Archiveがもう一人クレジットしているStephen Balbachは、DoerrとInternet Archiveに協力して、Wikipediaのアーカイブを調べ、データエラーを修復するプログラムを書いた。

まず、IAbotが壊れたリンクを見つけた。そういうページは、404 “page not found”、というエラーを返す。見つかった壊れたリンクをBalbachのプログラムがInternet Archiveで検索し、それがアーカイブにあったら、アーカイブのリンクに置き換える。物理的には同じページではないが、コピーだから内容は同じ…コピーを作った時点のまま…だ。

これで、死んだリンクが生き返る。

これまでの3年間で彼らのソフトウェアは、22のWikipediaサイトの600万のリンクを蘇生した。またWikipediaのボランティアたちは、手作業で300万のリンクを修復した。驚異的な作業量だが、おかげでWebのWebらしさが維持され、監査証跡も得られる。

このプロジェクトの結果を発表するブログ記事でInternet Archiveは、Wikipediaのユーザーが最近10日間にクリックしたリンクについて報告している。それによると、クリックの相当数がInternet Archiveのページだった(下図)。Wikipediaの壊れたリンクを直したことには、大きな効果があったのだ。

〔クリック数のグラフ: グラフのいちばん下の圧倒的に長い棒がアーカイブ、そのすぐ上はbooks.google.com〕

グラフ提供: Internet Archive

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Magic LeapがメッシュコンピューティングのComputesを買収、そのココロは?

Magic Leapが、分散メッシュコンピューティングのComputesの買収を発表した。契約の条件は公表されていない。

Magic Leapのブログ記事より:

Chris MatthieuとJade Meskillは最初から、次世代のコンピューティングをもたらす原理に基づいてComputes, Inc.を創業した。Magic Leapはこのビジョンを実現するための完璧な拠点だ、とわれわれは信じている。

なぜMagic Leapは、この企業を手にしたいのか? そう、言うまでもなく、現実の世界の上に“デジタルの層”を築くことは、単純に計算集約的という言葉で片付けられるゴールではない。メッシュコンピューティングは、複数のシステムの集まりがリソースを、それをもっとも必要とするデバイスに割り当てていくという、魅力的な未来を提供する。

同社のWebサイトにある説明は、あまり分かりやすいとは言えないが、ここでは同社のホワイトペーパーから引用してみよう:

Latticeプロトコルにより、有資格のコンピューターの群が自己をメッシュコンピューターへと編成する。メッシュの数はメンバーの数で決まり、その能力はコンピューター群のパワーで決まる。Latticeはワークを、そのタスクの要求に基づいて、メッシュのベストメンバーにインテリジェントに割り当てる。。

これは、ARヘッドセットのシステムにとって興味深いシステムだ。そこでは究極的に、それらの多くが平均的なスタンバイモードに居て、そのコンピューティングパワーを他のシステムに使わせるだろう。おそらくいちばんあり得るのは、強力なPCのグループがヘッドセットたちを駆動する、という構図だ。もっと地味な側面としては、スタートアップのシステムがバックエンドサービスの階層をドリルダウンしていく、というタスクも考えられる。

彼らがやってることに関心がある人や、その、控えめに言っても分かりにくい説明に関心を持たれた方は、このビデオで、ComputesのCEOのお話を聴くべきだ。ただしそれもまた、Dharma Initiativeのビデオに似ているけどね。

 

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Appleの新本社キャンパスを85000ピースのLEGOブロックで作った人がいる、しかも立派なアートだ

2018年は、ばかばかしいぐらい巨大なLEGO作品の年だった。数週間前には、実物大で運転可能なLEGO製Bugattiまで登場した。

そして今度は誰かが、Appleがクパチーノに建てた宇宙船型キャンパス、またの名Apple Park(アップル・パーク)の巨大模型を作った。約2メートル×140センチだから、そこらのキッチンテーブルより大きい。

85000ピースを要したこの作品は、デザイナーのSpencer_Rを2年余り拘束した。その時間の大半は、建設中のキャンパスのドローン映像を繰り返し々々々々見ることに費やされた。Spencerによると、重さは35キログラムだ。

メインは巨大な円形の建物だが、ありとあらゆる細部に凝っているのでこのブロック製絵画はメリハリがしっかりある。ガラス張りのSteve Jobs劇場(スティーブ・ジョブズ・シアター)があり、元々この地に建っていた築100年の納屋、Glendenning Barnもある(いったん解体してここに再び建てた)。社員が駐車するためのガレージ、ビジターセンター、そしておまけに、社員用の小さなバスケ/テニスコートもある。

そして、すごいのは木だ。大量の木がある。Spencer本人が数えたら、1646本あるそうだ。

Spencerが巨大な建物をLEGOで作るのは、これが初めてではない。彼独自のアイデアに基づいて、エッフェル塔ロックフェラー・センターなどなど、何でも作った。しかしそれでも、今度のアップル・パークは、これまで彼がLEGOで作った高層建物を全部合わせたぐらい大きいそうだ。

  1. LEGO-Apple-Park-SpencerR-8

  2. LEGO-Apple-Park-SpencerR-6

  3. LEGO-Apple-Park-SpencerR-3

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  5. LEGO-Apple-Park-SpencerR-2

  6. LEGO-Apple-Park-SpencerR-4

制作の詳細を知りたい人のためには、Spencer_Rのギャラリーと制作ノートがある。この記事用に自分の写真を使わせてくれたFabrizio Costantiniに、感謝しよう。

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Amazonが中国のサーバー事業を処分したのはそれらが侵犯されたかららしい

昨年Amazonが中国の物理的サーバー事業を売り払ったのは、その事業部門が中国政府によるスパイ活動の被害を受けたかららしい。〔関連記事。〕

それは、今日(米国時間10/4)のBloombergの記事からの推測だ。その記事によると、中国政府がSupermicro製のマザーボードに小さなチップを忍ばせて、複数のアメリカ企業に侵入した。それらのマザボードは、被害企業のサーバーに搭載され、リモートのスパイたちにデータへのアクセスを与えていた。その長い記事は、小さいが重要なパラグラフで、昨年11月のAmazonの中国における事業活動に触れている…このアメリカ企業は、物理サーバービジネスを地元のパートナーBeijing Sinnetに20億人民元(約3億ドル)で売却したのだ。.

その商行為は最初、AWSは中国を去る、という記事にされたが、その後Amazonは、中国におけるクラウドサービスは操業を続ける、と明言した。物理サーバー事業を売ったのは、外国企業の操業と設備機器の保有に関する中国の法律に従うため、とされた。

中国がそのサイバーセキュリティの法律で海外企業に制約を課し、データへの前例のないほどのアクセスを政府に与えていることは確かだが、しかしBloombergの記事は、Amazonの中国のサーバー事業が処分されたのは、それらの物理サーバーが侵害されたからだ、と主張している。

顕著な例外は、AWSの中国内のデータセンターだった。AWSの操業について詳しい情報筋によると、そのデータセンターはSupermicro製のサーバーを満載していた。Elementalの一件を覚えているAmazonのセキュリティチームは、北京のAWSの設備を調べて、そこでも改造マザーボードが使われていることを見つけた。それらの一部は、前のものよりも精巧な設計だった。その犯行チップが非常に薄くて、他の部品が取り付けられているガラス繊維の層の間に隠せるものもあった。実際にチップの写真を見たことのある人物が、そう言っている。その最新世代のチップは、尖った鉛筆の先よりも小さかったそうだ。

Amazon側の情報筋の一人は、“それは重傷の手足を切断するような”決断だった、と言っている。

Amazonも、記事に挙げられているその他のアメリカ企業も、Bloombergの記事の内容を否定している。

AmazonのBloombergに対する声明文は、こう言っている: “Amazonがサプライチェーンの侵害や悪質なチップ、ハードウェアの改変などについて、Elementalの買収時に知っていたことはありえない。また、中国のデータセンターでサーバーに悪質チップや改変があることを知っていたとか、AWSがFBIの捜査に協力したり、悪質チッに関するデータを提供した、とする説も嘘である”。

[中国がサーバーのマザーボードにスパイチップを載せてAppleなどアメリカ企業に侵入か]

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中国がサーバーのマザーボードにスパイチップを載せてAppleなどアメリカ企業に侵入か

これは、これまでで最大の、国民国家による企業スパイ事件ではないだろうか。Bloombergの今日(米国時間10/4)のびっくり仰天記事によると、中国政府が、Appleを含む30以上のアメリカ企業のサーバーへのアクセスを取得した。

Bloombergによると、アメリカで使われているサーバーのマザーボードを提供しているSupermicroが被害に遭い、中国政府と関係のあるグループが同社のサプライチェーンに侵入して、鉛筆の先ぐらいの大きさの小さなチップをマザーボードに取り付けた。そしてそのマザーボードは、アメリカで使われ始めた。

その目的は、Bloombergの説では、企業のシステムへの入り口を取得してIP(知財)やそのほかの機密情報を盗むことだ。サーバーそのものの能力は限られているが、それが“秘密の入り口”になることにより、中国にいるスパイたちがリモートでデバイスの動作を変え、情報にアクセスする。

そのことを知ったアメリカ政府は、チップの背後にいるスパイたちをスパイしたが、Bloombergの記事によると、現在分かっているかぎりでは、この攻撃によって既知の消費者データはまったく盗まれていない。しかしそれでもこれは、中国政府によるこれまででもっとも衝撃的なスパイ活動のひとつだ、と言える。

記事によると、そのチップはAmazonが見つけてFBIに報告した。それは、同社が2015年にElemental Systemsを買収したときの事前調査でたまたま発見された。Elemental社はアメリカ政府との広範な契約があり、またAppleは、ピーク時には最大7000台のSupermicro製サーバーを動かしていた、とされる。Bloombergによると、Amazonは1か月以内にそれらのサーバーをすべて排除した。Appleは2016年にSupermicroとの関係を絶ったが、その原因がセキュリティ問題だ、とするThe Informationの主張を否定した。

一方AmazonはElemental Systemsの…一説では5億ドルの…買収を完了し、その直前には同社のソフトウェアをAWSのクラウドへ切り替えた。他方Supermicroは今年の8月に、四半期決算報告書の提出を怠ったため、Nasdaqで売買を保留扱いにされた。今後は、改善の期限切れによる上場停止の可能性もある。

[中国のチップスパイ記事は究極の弱点がサプライチェーンであることを示している(未訳)]

Amazon, Apple, Supermicro, そして中国外務省は、Bloombergの記事を、激しくて長い声明で否定している。彼らの反論のリストが、ここにある。同紙は、ニュースソースは現場知識のある17名以上の個人情報筋だ、と主張している。それらには、6名のアメリカの政府職員と、Appleの4名の“インサイダー”が含まれる。

Bloombergの元記事を、ぜひ読むべきだ。

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GitHubがJira Software Cloudの統合を改良、パフォーマンスとユーザー体験をアップ

AtlassianのJiraは、多くの企業で、大きなソフトウェアプロジェクトを管理するためのスタンダードになっている。しかしそれらの企業の多くがソースコードのリポジトリとしてはGitHubを利用しており、JiraとGitHubを統合する公式な方法も、かなり前からある。しかしその古いやり方は、遅くて、能力も限られ、今多くの企業がGitHubで管理しているような大きなコードベースを扱うには、向いていないことが多かった。

しかしMicrosoftに買収されたあとでもGitHubは、オープンソースのエコシステムにコミットしていることを証明するかのように、今日(米国時間10/4)同社は、二つの製品の改良された統合を発表した。

GitHubのエコシステムエンジニアリング担当ディレクターKyle Daigleは、こう語る: “Jiraに関してAtlassianと協働することは、われわれにとってきわめて重要だった。われわれの顧客であるデベロッパーには、彼らが使っているこのオープンなプラットホーム〔GitHub〕から最良の体験を確実に得てほしいからだ。彼らが今、ほかにどんなツールを使っていようともね”。

そこで二か月前にGitHubのチームは、Jiraとの独自の統合を、完全にゼロから再構築することに決めた。そして今後は、それをメンテナンスし改良していくことにした。Daigleが言ってるように、改良の重点はパフォーマンスとユーザー体験の向上に置かれた。

この新しい統合により、JiraのIssue(課題)に結びついているすべてのプルリクエストやコミット、ブランチなどをGitHubから容易に見ることができる。GitHubからの情報に基づいてIssuesを検索できる。そしてまた、開発ワークのステータスをJiraの中でも見ることができる。GitHubで行った変更がJiraのアップデートもトリガーするので、そのデータはどんなときでもアップツーデートに保たれる。

いわゆるJira DVCSコネクターを利用するJiraとの古い統合は非推奨になり、GitHubは、数週間以内にアップグレードするよう、既存のユーザーへの告知を開始する。新しい統合はGitHubのアプリケーションなので、このプラットホームのセキュリティ機能をすべて装備している。

画像クレジット: TechCrunch

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企業のコールセンター支援をクラウド上のサービスとして提供するTalkdeskが$1Bの評価額で$100Mを調達

企業のコールセンターのための顧客情報サービスをクラウド上のSaaSとして提供するTalkdeskが、コネチカットのヘッジファンドViking Global Investorsとこれまでの投資家DFJから新たに1億ドルを調達した。

このラウンドでは同社の評価額が10億ドルを超えたことを、協同ファウンダーでCEOのTiago Paivaが認めたが、正確な額は明かさなかった。

同社は、機械学習をはじめとする人工知能の技術を利用して、中企業から上のエンタープライズに良質なカスタマーサービスのための支援を提供している。顧客の中にはIBM, Dropbox, Stitch Fix, Farfetchなどがいる。

Paivaは次のように語る: “企業に100万の顧客がいて、彼らがサポートを求めているとしよう。Talkdeskはそんなときに、企業と顧客を可能なかぎり最良の形で結びつける。たとえばFarfetchはTalkdeskを利用することによって、各顧客が何を買ったか、彼らの好みは何か、これまでどんな苦情を言ってきたか、などが即座に分かる。われわれは企業にあらゆるものの履歴を提供して、迅速な問題解決ができるようにする”。

2011年にポルトガルで創業したTalkdeskは、サンフランシスコとリスボンにオフィスがある。今度の資金でイギリスへの進出と、AIへのより厚い投資を計画している。同社はこれまで、2015年の1500万ドルのラウンドも含め、約2400万ドルの増資を行っている。2012年のTechCrunch Disrupt NY Startup Battlefieldにも出場した

DFJのパートナーJosh Steinは、声明文の中でこう言っている: “今日のデジタル慣れしている顧客は迅速で個人化された答を求めているが、未だに大多数の企業が、そのようなアジリティとサービスを可能にする、柔軟性に富むクラウドネイティブなプラットホームを採用していない。しかし2019年には、クラウドを利用するコンタクトセンターが、例外ではなく標準になるだろう”。

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Amazon、Fire TV Stick 4KとAlexa Voice Remoteの新型を発売

Amazonの新ハードウェアの発表は先月の壮大なEchoイベントで終わったと思ったとしても無理はない。小売業の巨人は少なくともまだいくつか隠し玉を持っていた。手始めがFire TVシリーズの追加だ。新しいTV Stick 4KとAlexa Voice Remoteの予約受付が本日始まった。

50ドルの改訂版Fire TV Stick 4Kは新クアッドコアプロセッサーを搭載し、ストリーミングと読み込みの高速化を約束する。この新しいTVドングルはDolby VisionとDolby Atmosを加え、50万タイトルの映画/TV番組、多数のアプリ、そしてAlexaボイスインターフェースをリモコンあるいは近くにあるEchoで利用できる。

このニュースは最近Rokuが4K対応ストリーマーを値下げし、40ドルからのプレミアプレーヤー機器を発表したことに続くものだ。

さらに、新しいAlexa Voice Romoteもやってくる。この新リモコンは、先代よりも万能リモコンとしての色彩が強い。Bluetoothと多方向赤外線を搭載し、テレビ、AV機器、ケーブルボックスなどを制御できる。

電源、音量、ミュートのボタンはついているが、主役はもちろん音声だ。ほとんどのAmazon Fire製品と互換性がある。40ドルのFire TV Stick 4Kパッケージおよび120ドルのFire TV Cubeに同梱されるほか、30ドルで単体を買うこともできる。

新しいボイスリモコンと共に、Amazon は、音声を使って検索する方法を追加した。新たに、 A&E, AMC, Sony Crackle, Hallmark Movies Now, HBO Now, HISTORY, IFC, Lifetime、およびVH1のボイスコントロールが可能になった。Netflix、Prime Video、Hulu、SHOWTIME、およびESPNはすでにボイス対応している。

「われわれは顧客の声を聞き、完全な4Kソリューションをコンパクトなスティックで提供することに注力した」とAmazon Fire TV担当VPのMarc Whittenが声明で言った。「開発チームはまったく新しいアンテナ技術を発明し、強力な802.11ac Wi-Fiチップと組み合わせることで、混雑したネットワーク環境でも可能な限り最高の4K UHDストリーミング体験ができるように最適化した。新しいクアッドコアプロセッサーは高速かつスムーズな体験を提供し、Dolby VisionおよびHDR10+ に対応したことで驚くべき画像を届けることに成功した」。

Fire TV Stick 4Kは米国・カナダでハローウィンに出荷を開始する。英国、ドイツ、インドでは11月、 日本では年末までに提供される予定だ。

このほかAmazonはFire TV Recastバンドルも発表した。録画とネットTV視聴用のデジタルビデオレコーダー、35マイル範囲のHDTVアンテナ、およびFire TV Stick 4Kをセットにして249.99ドルで販売するもので、50ドル割引かれる。

Sarah Perezが追記した。

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Wi-Fiの規格の次のバージョンはWi-Fi 6になる、802.11xxより分かりやすいというが?

Wi-Fiのプロトコルに長年、802.11ab、802.11nなどの、IEEEが定義した耳に心地よい〔皮肉!〕名前をつけてきたWi-Fi Allianceがついに、数字や文字が多すぎると判断して、方針を変えた。どう変えたのか? Wi-Fiの次のバージョンはWi-Fi 6になる。これを好きになれない人は、喘そ・そ・そ息が悪化するだろう。

Wi-Fi AllianceのCEO Edgar Figueroaがプレスリリースで言っている: “20年近くWi-Fiユーザーは、自分のデバイスがWi-Fiの最新規格をサポートしているか知るために、因習的な技術用語を理解する必要があった。このたびWi-Fi 6をご提示できることは、Wi-Fi Allianceにとっても喜びであり、この新しい命名法によって業界とWi-Fiユーザーの両者が、特定のデバイスや接続がサポートしているWi-Fiのジェネレーションを容易に理解できるようになると思われる”。

Wi-Fi 6は実際には802.11axであり、802.11acの改良バージョンだ。その名目上のデータレートは、Wikipediaによると、IEEE 802.11acより“37%高く、細部の修正によりスペクトルの利用効率が良くなったのでユーザースループットは4倍の増加を達成した”。5GHzのストリームを8つと2.4GHzのストリームを4つ同時に流せる。

6に加えてこれからは、802.11acはWi-Fi 5、802.11nはWi-Fi 4と呼ばれることになる。デバイスはジェネレーションで公式に認定され、最初のWi-Fi 6デバイスが登場するのは2019年になる。でも、今からすでに802.11の命名法に別れを告げて、Wi-Fiの混乱に早めに対応した方が良いだろう。

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Googleがカスタマーサービスをボットで自動化するOnwardを買収

Googlegが、企業のカスタマーサービスや営業のワークフローを自動化するツールを作っている小さなスタートアップ、Onwardを買収した。Onwardの協同ファウンダーRémi CossartとPramod Thammaiah、そしてCTOのAaron PodolnyはGoogleに加わる。買収の条件は、公表されていない。

OnwardはAI機能のあるチャットにより、顧客が求めているものを即座に理解し、そのオートメーションにより、企業の貴重な人材の有効利用を図る。

CossartとThammaiahはそれまで、ショッピングアシスタントのような消費者製品Agent Qがメインのプロダクトだった。ユーザーは、テキストメッセージで推薦商品を気軽に尋ねる。同社はそのサービスを、パーソナルアシスタントのMagicと権威ある消費者雑誌Consumer Reportsの結婚、とみなしていた。

しかし彼らは、そのようなサービスはむしろ企業に需要があると考え、顧客との対話を自動化し、話の内容を各顧客に合ったものに仕立てるサービスに転身した。

そのボットによるサービスは、単純な質問にはデータベースから答を取り出し、一方、複雑な質問には対話のフローを自動的に作り、必要ならその後のフォローアップも行なう。

[関連記事: 本誌Onward紹介記事(未訳)]

そういう複雑な質問では、Onwardはビジュアルなボットビルダーを作ってユーザーが迅速にチャットの決定木(デシジョンツリー)作り、顧客の要求に応じる。そのときボットは、“この問題は複雑すぎるので人間に任せるべき”、という判断もする。

そのサービスは、SalesforceやZendesk, Shopify, HubSpotなどとの統合も容易だ。

Onwardのサイトのブログ記事は、こう述べている: “これまでの旅路を通じて私たちは、コンピューターが人間のアクションやメッセージの背後にある隠れた意味を理解したときに生まれる、魔法のような体験を作りだすことに、一貫して注力してきた。Googleで私たちは、Onwardで培ってきた技術の適用範囲を、さらに拡大していきたい”。

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Googleが音声でスマートフォンを操作できるAndroidアプリをローンチ、障害者でなくても便利

Googleが今日(米国時間10/2)、体の不自由な人がスマートフォンを使えるためのAndroidアプリを発表したVoice Accessという名前のそのアプリは、手を使わずにアプリを使ったり、テキストを書いたり編集したり、そしてもちろん、Google Assistantに話しかけたりできる。

つまりこのアプリを使うと、ボタンのクリック、画面のスクロール、アプリの画面内での移動などのコントロール機能が音声でできる。今は英語だけだが、ほかの言語も準備中だ。

Googleはこのアプリの主なユーザーを、パーキンソン病や多発性硬化症、関節炎、脊髄損傷などの患者と想定しているが、ほかの作業で手がふさがっている人にも便利だ。

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Microsoft Surfaceファミリーにヘッドホンが加わる

今日の大きな発表の数々が数年来見てきたデバイスの定期的アップデートであることはわかっている。それでもMicrosoftは、今日のイベントに小さなサプライズを忍び込ませた。シンプルに名付けられたSurface Headphonesは、同社のノート、デスクトップ製品ラインを通じておそらく最も異質な新製品だろう。

しかしこのオーバーイヤー型ヘッドホンの鍵がCortanaにあることは明白だ。MicrosoftはこのSiri/Alexa/Assistant競合製品の普及にいくらか問題を抱えているので、こうした次世代ノイズキャンセリングのついたデバイスが伝道の後押しになるのだろう。

350ドルのワイヤレスヘッドホンは、いたる所で目にするBoseのQuietComfortや、Sony、Samsungらの競合製品がライバルになる。もちろん、もしCortanaが主要な差別化要因であるなら、混戦を抜け出すのは困難だろう。

まだ発表されたばかりで、発売時期も(「近日発売」以上には)わかっていないので、おそらくMicrosoftはまだいくつか楽しみを隠し持っているのだろう。

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Opera TouchブラウザーがiPhoneに来た; ホームボタンのない大画面の片手操作に最適

ブラウザーの専門企業であるOperaが、その得意技で戻ってきた。その美しいデザインのブラウザーで、GoogleやAppleなどのありふれたブラウザーからシェアを奪う気だ。今週同社はその‘Opera Touch’ブラウザーをiOSに持ち込み、iPhoneのオーナーたちに標準装備のSafariブラウザーに代わるものを提供しようとしている。

このアプリは最初4月にAndroidに登場し、モバイルの上、とくにホームボタンのない大型画面のためにすでに確立されていたパラダイムの多くを踏襲していた。それらは今日の市場では、高級機の標準になりつつある。

iPhone用のOpera Touch(ここでダウンロードできる)は、片手操作用に最適化されているから、iPhone Xや最新のiPhone XS, iPhone XS Max, (今後の)iPhone XRのオーナーはとくに関心を持てるだろう。ユーザーインタフェイスはAndroidアプリと変らず便利で、タブの開閉や検索への切り替え、画面下のメニューバーからの前進後退などができる。ブックマークのもっと全体的な管理ができるといいのだが。

Opera独自の‘Flow’機能も実装されていて、これによりリンクや画像やメモなどを、“安全かつプライベートな”接続でスマートフォンからコンピューター上のOperaに渡せる。

前と同じくOperaブラウザーは広告ブロック内蔵で、暗号通貨採掘の阻止機能もある。あなたのCPUが誰かによって暗号通貨の採掘に使われてしまうのを、防ぐのだ。

全体としてこのブラウザーは、Appleの最新のホームボタンのないデバイスを持っていて、最初からあるSafariブラウザーに代わるものを探していた人なら、試す価値がある。Safariに代わるものと言えばGoogle Chromeもあるが、こいつは最近10周年でデザインを変えた。そのほかに、Mozilla, UC Web, Dolphin, Braveなどのブラウザーもある。

[関連記事: Operaが新しいモバイルブラウザーをローンチ(未訳)]

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Tesla株反発、SEC vs イーロン・マスク決戦の損失を回復

Teslaの株価は月曜日(米国時間10/1)に17%以上高騰し、先週CEO Elon Muskと米国証券取引委員会との間で起きた格闘による損失を帳消しにした。

その「格闘」はMuskに2000万ドル(Teslaにもさらに2000万ドル)および取締役会長の席という犠牲を強いることになった。しかし、初期ショックのあと投資家らは取り戻したようだ。おそらくそれは、リークしたMuskの社内メール(後に8K書類としてSECに提出)に、Teslaは 「黒字達成間近」と書かれていたからだろう。

あるいは、SECとの和解は同社を根本的に変えることはないと投資家たちが信じているからかもしれない。Muskのツイートは法律家的な過失であり、会長職を続けることはできないとしても、今後も彼はCEOであり、最大株主として大きな力を持つことになる。

深夜のツイートさえも健在だ(月曜深夜1時にもすでに1回)。
つまりは、 “plus ça change, plus c’est la même chose.”[表面は変わっても中身は変わらない]

Either way, some, including Barclays analyst Brian A. Johnson, saw Monday’s rebound coming.

ともあれ、Barclaysのアナリスト、Brian A. Johnsonをはじめ月曜日の反発を予想していた向きはあった。

「和解履行までの90日間、Teslaは3Q決算報告、株主へのレター、電話会見を通じていつもの強基調を押し出すとわれわれは予想する」とJohnsonが月曜日に発行した調査メモに書いた。「その結果、今後数週間にかけて株価が回復を見せたとしても驚きではない。いずれにせよわれわれのUWレーティングと210ドルの目標価格は変わらない」

tesla shares october 1 2018

Tesla株、2018年10月1日に反発。

もうひとつ、重要事項が目の前に迫っている。TeslaとMuskは9月の生産、配車台数の新記録を達成するためにあらゆる努力を払った(Teslaオーナーにまで協力を求めた)。

第3四半期決算では、前四半期の目標だったModel 3を週当たり5000台を維持できたかどうかがわかるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook