DeepCodeはAIの力でコードを洗う…未来のフロントエンドはプログラミングの自動化

チューリッヒのDeepCodeは — 基本的にはコードを分析して改良するためのツールだが — プログラマーのための文法チェッカー/文章改良ツールGrammarlyみたいだ。このシステムはユーザーのGitHub上のリポジトリを読み、25万のルールのコーパスを使って問題とその修復方法を教え、ただしそれによって互換性が壊れないように、そしてもっと良いプログラムになるようにする。

Veselin Raychevが創業し、アドバイザーとしてMartin VechevとBoris Paskalevが加わった同社のチームは、機械学習とAI研究の幅広い経験がある。このプロジェクトはスイスのチューリッヒ工科大学からスピンオフした独立の研究プロジェクトが、プログラミングのためのユーティリティになったものだ。

で、その実際の仕事ぶりはどうか? かなりよろしい。自分の公開リポジトリのひとつをこのシステムに通してみたが、449のファイルに対して49件の提案をもらった。その中には文字通りのコード書き換え — name: String,name: {type: String},に変える — もあるし、必要なファンクションコールがないようだ、という示唆もある。自分のコードに隠れているバグを見つけたいときには、なかなかおもしろいツールだ。このツールがくれるアドバイスは、驚くほど正確だ。それは、人間が見逃しがちな間違いのあるコードを大量に読んだ(学習した)結果作りだすリコメンデーションだからだ。

Paskalevは語る: “コードの意図を理解するプラットホームを作った。それは何百万ものリポジトリを自動的に理解し、デベロッパーがやろうとしている変更に注目する。そしてAIエンジンをそれらの変更で訓練し、プラットホームが分析するコードのすべての行に、ユニークな提案を提供する”。

“今は25万あまりのルールがあり、毎日増えている。競合システムはルールを手作業で作ってるから、最大のシステムでも、長年かけてやっと3000か4000のルールを作った程度だ”。

自己資本のみだった同社は最近、ドイツのbtov Partnersから110万ドルを調達した。ファウンダーたちはいずれも複数回の起業経験がある。PaskalevはVistaPrintとPPAGの創業に関わったし、Raychevは、プログラミング言語のセマンティクスの機械学習という分野の研究者だが、以前はGoogleで働いていた。

DeepCodeは単純なデバッガーではなく、コードを“読んで”それを他の実装と比較する。そしてそれにより、どの行も最高のパフォーマンスを発揮できるように、改良を示唆する。今チームは、多くのプログラマーがそれを使ってくれることを待っている。

“われわれのは、Grammarlyが書かれた言葉を理解するようにソフトウェアのコードを理解する、ユニークなプラットホームだ。その最初のサービスだけでも、ソフトウェア開発のコミュニティは数十億ドルを節約できるし、その次には業界をコードの完全な自動合成へと変身させるフロントエンドを提供できるだろう”、とPaskalevは述べている。

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SquareがWebサイト作成サービスWeeblyを買収、オフライン小売顧客のオンライン化をサポート

Squareが、Webサイト作成サービスWeeblyを現金+株式3億6500万ドルで買収する合意に達した、と発表した

Squareは決済ソフトウェアと関連ハードウェア(レジなど)で有名だが、最近は買収により他分野にも事業を拡大している。たとえば食材宅配のCaviarや、企業向けのケータリングサービスZestyなどだ。

Weeblyは、使いやすいWebサイト構築ツールだ。ぼくみたいに個人が使うだけでなく、同社は最近、中小企業やeコマース企業の顧客開拓にも力を入れている

強力な競合他社のひとつであるSquarespaceは昨年末に、17億ドルの評価額で2億ドルを調達している

Squareによると、Weeblyの買収によって、オンラインとオフラインでビジネスを構築しようとしている起業家に、総合的なソリューションを提供できるようになる。またWeeblyの有料会員62万5000人/社の40%が海外なので、Squareのグローバル展開の足場にもなる。

SquareのCEO Jack Dorseyは、買収を発表するプレスリリースで、“SquareとWeeblyは、起業家の力になり彼らの支えになっていくことへの情熱を共有している。Squareはその旅路をインパーソン(in-person,実物人間)なソリューションから始めたが、Weeblyはオンラインから始めた。それ以降両社はともに、この二つのチャネルを橋渡しするサービスを構築してきたが、これからはさらに遠くまで、しかも早い歩みで、進んでいけるだろう”、と述べている。

Weeblyは2007年に、今もCEOのDavid Rusenko(上図)とChris Fanini、そしてDan Veltrが作った。Crunchbaseによると同社はこれまで、Sequoia Capital, Tencent Holdings, Baseline Ventures, Floodgate, Felicis, Ron Conway, Y Combinatorなどから3570万ドルを調達している。

Squareによると、買収価額にはWeeblyのファウンダーと社員のための、4年間の権利が確定する株式も含まれる。

アップデート:電話会議による記者発表でSquareの役員たちは、同社の企業買収は今後もより積極的に続くのか、と尋ねられた。CFOのSarah Friarはそれに対し、それは今後の出会いの質による、と答えた。今回のWeeblyの場合は、両社の協働関係が長年続いており、彼女によると、“Davidたちの起業家観がとても良い。企業文化という点でも、両社は似合いの仲である”、という。

Friarは、Weeblyの買収をSquareが今後さらに大々的に買収をしていく意思の現れと取るべきでない、と釘を差した。同社は今後も、“何かを自分で作ったり、パートナーを作ったりがメインになる”、と。

Weeblyのチームは、その多くがSquareに加わる。Rusenkoによると、買収を発表する全社集会を終えたばかりだ、という。

Rusenkoは曰く、“今は、とても高揚している。本当の共有と相互尊敬がこれにはある”。そしてチームには、“今後も末永くこのミッションを続けられることが、とても嬉しい”、と告げたそうだ。

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Y Combinatorは中国内初の公式イベントで中国のスタートアップを追う

有名な、米国のスタートアップアクセラレーターY Combinatorは、中国内初の公式イベント開催を発表した後、より多くの中国系スタートアップをプログラムに参加させようとしている。

近年YC(Y Combinator)は、北米以外からのスタートアップの参加を奨励してきた。それによって、インド、東南アジア、アフリカなどの企業が集まってきていたが、中国の企業はまだ不十分だった。YC自身のデータによると、そのプログラムを通過した中国企業はまだ10社に満たない。なおYCのプログラムを卒業した企業は1400社以上に及ぶ。

イベント“Startup School Beijing”は、中国首都の清華大学で5月19日に開催が予定されている。このイベントは、出席者はチケット申し込みは必要なものの、参加費そのものは無料である。米国プログラムへの参加のメリットを示すことが目的だからだ。

そのメリットを具体的に示すために、YCはAirbnbStripeのようなスター企業を連れてくる予定だ。またYCのプレジデントであるSam Altman自身も登壇する。

このイベントではYC卒業生たちやYCパートナーとのセッション、そして「ステージ上でのライブオフィスアワー」セッションが行われる。最後の「ライブオフィスアワー」では、会場から3社が選ばれて、実際のYCプログラムで行われるようなアドバイスやヒントが、参加したパートナーたちからステージ上で与えられる。セッションは英語と中国語の両方で行われ、同時通訳が行われる。

Pebbleを創業したYCのパートナーEric Migicovskyが、このイベントの進行を務める予定だ。現時点では以下のスピーカーたちが登壇する予定である:

Migikovskyは、米国のハードウェア創業者たちを支援するだけでなく、中国への進出を具体化するために登場するのだが、彼はそこに強い需要があることを楽観視している。

「私たちは開催するStartup School in Beijingで地元の起業家たちに会い、YCが彼らをどのような形で支援できるかについて、話し合いを始められることを期待しています」と、彼はTechCrunchに語った。「今回のイベントと、私たちが会う創業者たちが、私たちの戦略を広く知ってもらうためのきっかけとなるでしょう。当然のことながら、私たちはシリコンバレーで実施しているY Combinatorのコアプログラムに参加する中国企業に出会えることを期待しています」。

Migicovskyは、顧客、パートナー、雇用などを求めて、世界マーケットにアクセスしたいと考えている中国のスタートアップたちに、とりわけ価値を感じていると付け加えた。

YCが正式にこのイベントを発表したのは今日(米国時間4月25日)だが、その影響力がとても大きいため、招待状が送られ始めた時点で既に地元メディアでは話題となっていた。このことは私たちの中国におけるパートナーであるTechnodeでも報道されている。

北京のイベントの詳細については、conference.startupschool.orgを参照のこと。

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Dropbox創業者ドリュー・ハウストン、9月のDisrupt SFで思いを語る

Dropboxは5億人以上の人々にとって欠くことのできない重要なツールとなった。われわれがファウンダー・CEOであるDrew HoustonをTechCrunch Disruptのステージに迎えることに興奮しているのはそれが理由だ

Dropboxがスタートしたのは2007年のことで、Houstonはこの10年間でDropboxを今日の巨人へと育て上げた。

その間、Houstonはいくつもの厳しい決断を下してきた。

数年前、HoustonはDropboxのインフラストラクチャーをAWSから移動する決断を下した。2014年、Houstonは当時上場を検討していたBoxに遅れをとらないために5億ドルを負債による融資で資金調達した。そして2017年3月、DropboxはJP Morganからさらに6000万ドルの負債による資金調達を実施した。

Houstonは、Appleからの9桁(1億ドル以上)の買収を断ったとも報じられている。

その間ずっと、HoustonはDropboxをプラスのキャッシュフローへと導き、昨年には年間売上予測10億ドルを見据える会社へと成長させた。

そしてもちろん、今年の株式上場を果たすことになった決断を忘れることはできない。

Houstonが初めてTechCrunch読者の前で自分について話したのは2008年のTC50で、スタートアップバトルフィールドの中だった。そのTC50でHoustonが話したときのビデオがここにある。

来る9月のDisrupt San Franciscoでは、Houstonを迎えてここまでの道のりや株式公開の決断、そしてDropboxの将来について話してもうのがたのしみだ。

ショウは9月5日から7日まで開催される。スーパー早割チケットはまだ買うことができる!

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リアルタイムデベロッパーにツールを提供するPusherがシリーズAで$8Mを調達

Pusherはロンドンで、アプリケーションにプッシュ通知やメッセージなどのリアルタイム機能を持たせたいデベロッパーのためのツールやクラウドインフラストラクチャを提供している。同社はこのほど、シリーズAで800万ドルを調達した。ラウンドをリードしたのはロンドンのVC Balderton Capitalで、サンフランシスコのHeavybitが参加した。後者は、デベロッパー向けの製品を作っている企業に成長資金を提供している投資家だ。

2011年に100万ドルというささやかなシード資金で創業したPusherは、Webサイトやアプリケーションにリアルタイム機能を作りこみたいデベロッパーのために、その敷居を相当低くしてあげることをねらっている。そのために同社が最初に作ったのは汎用のリアルタイムAPIと、それを支えるクラウドインフラストラクチャで、それらを使うとアプリケーションのデベロッパーは、リッチなプッシュ通知やコンテンツのライブアップデート、リアルタイムのコラボレーションやコミュニケーションなどを、容易に作ることができた。

しかし最近の同社は、もっと具体的で専門的なリアルタイム機能をデベロッパーに提供するようになった。その最初の製品であるChatkitは、アプリケーションやサービスにチャット機能を加えるために必要な、いろいろな難工事の多くを引き受けるAPIとSDKだ。

協同ファウンダーのMax Williamsによると、シリーズAの資金は新しいデベロッパー向け製品の継続的な開発と、本格的なアメリカ進出による顧客への接近に充てられる。

現時点のアメリカ進出は、Heavybitのサンフランシスコのオフィスに間借りしている小さなチームだ。しかし成長とともにいずれはウェストコーストに大きなオフィスを持ち、年内にはそこに30名の社員を置きたい。営業とマーケティング、そしてカスタマーサポートも含めて、だ。

さらに、かなりの額をR&Dにもつぎ込みたい。そのためには、ロンドンの技術チームも増員したい。現在の社員数は60名だ。

Williamsによると、その目的を早く達成するためには、今回の資金が大いに助けになる。リアルタイムのデベロッパーツールは最近急速に市場が成長しているだけでなく、競争も激化している。でも彼の感覚では、Pusherは機会を先取りして無理なく成長できるだろう。もちろん、売上も並行して伸びる。このシリーズAの前までは最初の100万ドルのシード資金のほかに、250万ドルの(投資ではなく)融資があっただけだ。

Pusherによると、同社製品のユーザーは全世界で20万人以上、そしてそのAPIを使って1日に400億あまりのメッセージが送信されている。“1か月あたり80億あまりのデバイスを接続している”、という。同社の顧客のうち、The New York TimesはPusherを使ってリアルタイムのニューズフィードをアップデートし、メールマーケティングのMailchimpは社内のコラボレーションツールに利用、そしてスポーツゲームのDraftKingsは、リーダーボード(leaderboard, 戦績表, 順位表)のリアルタイムアップデートに使っている。

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Bluedot Innovationが550万ドル調達。位置情報の精度向上を目指す

正確な位置情報の永続的追跡に関して、モバイル分野での約束はほとんど果たされていない。インストールしたアプリのコンテキスト対応サービスに期待する消費者にとって残念なだけでなく、質の高いユーザーデータを欲しがるマーケターにとっても悩みの種だ。

Bluedot Innovationは、スマートフォンユーザーの位置情報をバックグラウンドで測定する技術を構築することで、課題に挑戦しようとしている。本日(米国時間(4/23)Bluedotは、シリーズAラウンドで550万ドル調達したと発表した。ラウンドをリードしたのは有料道路会社大手のTransurban。豪州メルボルン拠点のスタートアップはこれまでに1300万ドル調達している

同社の技術目標は、ユーザーの位置を数メートル範囲まで絞り込み、APIを使う企業に自社のマーケティング活動がユーザーを物理的店舗に向かわせているかをわからせることだ。この分野への参入企業が数多い。Bluedotが独特なのは、研究開発の焦点を、より正確で低電力のソリューションにこだわり、ネットワークと端末の様々なセンサーを活用することで、ユーザーが何をしてどこを動き回っているかを密集した都市部でも識別できるシステムを作ることに向けていることだ。

当初Bluedotは、有料道路のモバイル支払いを可能にするサービスに特化していた。フロントガラスに何かを取り付けるかわりに、アプリをダウンロードして位置情報の継続的アクセスを許可することで、アプリに登録されている有料道路を通るたびに、手間をかけることなく支払いが行われるしくみだ

その後スタートアップの野望は、特にSalesforceとの提携を通じて間違いなく拡大してきたが、このラウンドをリードしたのが有料道路会社であることを踏まえると今もこの利用形態が中心であることはわかるだろう。昨年11月、同社はTransurbanと共同でLinktGOを公開した。オーストラリアのユーザーが携帯電話で道路料金を支払えるアプリだ

同スタートアップは最新ラウンドで得た資金を使って、サンフランシスコの米国オフィスとメルボルンの本社を増築すると言っている。現在30名の従業員を倍増する計画だ。

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Pivotal Software、IPO初日は5%高、5.55億ドルを調達

株式市場の投資家たちは、金曜日(米国時間4/20)にデビューを飾ったPivotalSoftwareに対してどっちつかずの反応を示した。IPO価格15ドルでスタートした同社は15.73ドルで引けた。

実際新たな投資家にとっての急騰は起こらず、提示された価格幅の中間程度の株価でPivotal調達した金額は5.55億ドルだった。同社の時価総額は30億ドルを超えた。

大企業向けクラウドサービスを提供する同社は、その過半数をDellが所有している。これは2016年にDellがEMCを買収した結果だ。Pivotalは2012年にEMCとVMWareからスピンオフした。

その後、17億ドルの資金をMicrosoft, FordおよびGeneral Electric

から調達した。

S-1申請書には同社の事業が以下のように記載されている。

Pivotalは「最高水準のクラウドネイティブなプラットフォームを提供し、当社顧客のソフトウェア開発とIT運用に戦略的優位性を与える」ことを目標としている。当社のクラウドネイティブプラットフォームである Pivotal Cloud Foundry (‘PCF’)は、新しいクラウドネイティブアプリケーションあるいは既存アプリケーションの改訂にともなう開発、運営の複雑さを減らすことで、ソフトウェア開発を加速させる。

申請書類によると、Pivotは2月締めの会計年度で売上5億940万ドルだった。これは前年の4億1630万ドル、前々年の2億8090万ドルから上昇している。

しかし同社は未だに大きな損失を出している。2018年度の損失は1億6350万ドルで、2017年の2億3250万ドル、2016年の2億8250万ドル、から改善されている。

「多くの損失があり、安定した利益を維持するのに十分な売上は得られないかもしれない」と、 IPO申請の必須項目である「リスク因子」の項目で同社は警告している。

Pivotalは、IBM、Oracleといったインフラストラクチャーおよびミドルウェアの伝統的ベンダーと競合することも認めている。さらに、RedHatなどの企業が提供する「オープンソースに基づく製品」とも競合すると同社は書いている。そのほかPivotalは、SAP Clude Platform、Amazon Web ServiceおよびMicrosoft Azureなどのからの挑戦も受ける。

Pivotalは、強力なセキュリティーと使いやすいプラットフォームで差別化すると信じている。また、ブランド認知度が高く評判も良いとも言っている。同社は米国特許を118件所有、73件出願中であり、革新的な企業であり続けると断言する。

Morgan StanleyとGoldman Sachsが引受会社となり、Davis PolkおよびFenwick & Westが法律顧問を務めた。

同社はニュヨーク証券取引所に上場され、銘柄記号は “PVTL” となる。

低調だった冬のあと、この春はIT企業のIPOが盛んだった。Dropbox、Spotify、およびZuoraがここ数週間で上場した。DocuSign、Smartsheet、Carbon Black、およびPluralsightの各社は来月中にデビューが予定されている。

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仮想通貨Centraの創立者、3200万ドルを調達したICO詐欺で告発される

米国政府は、仮想通貨ICO詐欺を厳重に取締る約束を果たしている。金曜日(米国時間4/20)SEC(証券取引委員会)は、Centra Tech Inc.の第3の共同ファウンダーであるRaymond Trapaniを告発した。同社は昨年、DJキャレドとボクサーのフロイド・メイウェザーが推奨した派手なICOで、仮想通貨デビットカードを通じて3200万ドルを調達した。他の二人の共同ファウンダー、Sam SharmaとRobert Farkasは今月すでに告発、逮捕されている。

「われわれはCentraの共同ファウンダーらが、以前から有効な最先端技術を開発したかのような誤認識を与えていたと疑っている」とSECのサイバーユニットの責任者、Robert A. Cohenが語った。「投資家は、デジタル資産への投資に十分な注意を払う必要がある。うますぎる話は特にそうだ」

SECはTrapaniを、不正ICOスキームの黒幕と呼んでいる。Trapaniは、主要クレジットカードと提携していると称し、自社製品の説明を偽り、ファウンダーの経歴詐称やCentraトークン(CTR)の価格操作を行って投資家を誘惑していた。

SEC文書によると、これらのICO詐欺犯は現行犯で逮捕された。

被告人らがやりとりしたテキストメッセージから、不正の意志が露呈した。主要銀行から、Centraの宣伝資料に掲載されていた銀行名を外すよう停止勧告が送られてきたあと、SharmaはFarkasとTrapaniaとメッセージを交換し、偽書類をでっち上げるよう指示していた。

ニュヨーク南地区連邦検察局もTrapaniを証券詐欺罪および有線通信詐欺罪で告発し、金曜日午前に逮捕した。Trapaniは証券詐欺の謀議1件、有線通信不正の謀議1件、証券詐欺1件、および有線通信詐欺1件で告発された。4件中3件の罪に最大20年の禁固刑が規定されている。

「告発のとおり、Raymond Trapaniは共同被告人らと共に、自社製品に関する虚偽の申告および信用ある金融機関との虚偽の関係を主張することによって投資家らを誘引した」とRobert Khuzami連邦検事補が罪状を説明した。

「仮想通貨に投資することは合法だが、投資家を騙すために嘘をつくことは違う」

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いまニューヨークの企業向けスタートアップシーンでは、セキュリティが熱い

おそらくほとんどの人が、ニューヨークを企業向けスタートアップを生み出す場所だとは考えていないと思うが、実際にはとてもアクティブな場所である。世界最大の銀行や金融サービス会社がそこにあることを冷静に考えれば、セキュリティスタートアップたちがそうした巨大な市場の可能性に集中することは頷ける筈であるし、実際にそうしたことが起こりつつある。

Crunchbaseによれば、この都市には、バイオメトリクスやメッセージセキュリティから、アイデンティティ、セキュリティスコアリング、グラフベースの分析ツールに至るまで、数多くのセキュリティスタートアップがある。もともと市内で創業した、今では有名なSymphonyのような企業(現在は西海岸にある)は、およそ3億ドル近くを調達している。この会社は、もともと2014年に、世界的な金融サービス企業たちによるコンソーシアムによって設立されたもので、その目的はセキュアな統一メッセージングプラットフォームの開発である。

このような幅広い支持基盤を持つエコシステムが1箇所にあるのには、理由がある。この種のソリューションについて議論したい企業が、シリコンバレーを拠点としていないからである。これは他のスタートアップに対して売り込みを行う、典型的なスタートアップたちろは事情が異なっているのだ。ニューヨークに設立されたスタートアップたちは、その主な顧客のほとんどがそこに拠点を構えているものたちである。

この記事では、マンハッタンに拠点を置く、有望な初期セキュリティスタートアップのいくつかを取り上げる。

Hypr:分散アイデンティティ

Hyprは、認証情報を盗むことをはるかに困難にすることを目指して、分散アイデンティティを追求している。同社の共同創業者でCEOのGeorge Avetisovによれば、そのアイデアは、多くの大規模組織のサーバー上に置かれている中央集中型の認証情報を取り除き、アイデンティティの処理をデバイスに移管しようとするものだ。

Hyprを使用することで、組織はログオンプロセスから保存された認証情報の必要性を取り除く。写真:Hypr

「分散型認証に移行しようとしているこれらの企業の目的は、アカウント情報漏洩を個人単位に分離しようというものです」とAvetisovは説明する。集中管理された保存領域を取り除き、アイデンティティをデバイスに移管することで、 Equifaxのシナリオを心配する必要はなくなる。何故ならハッカーが入手できる認証情報はデバイス1台分のものだけになるからだ。そして通常それは、ハッカーにしてみれば時間と手間に見合わないものとなる。

Hyprの核となるものはSDKである。開発者たちはこのテクノロジーを用いることで、自分たちのモバイルアプリやウェブサイトが、デバイスで認証を行うように強制することができるようになる。デバイスでの認証には、携帯電話の指紋センサーや、Yubikeyのようなセキュリティキーを用いることができる。二次的認証手段として、写真撮影を含むこともできる。時間の経過とともに、Hyprメソッドに移行するにつれて、顧客は集中ストレージを削除することができる。

同社はニューヨーク市に拠点を置き、これまでに1500万ドルを調達し、35名の従業員を擁している。

Uplevel Security:グラフデータとの接続

Uplevelの創業者Liz Maidaは、Akamaiでキャリアを開始し、そこで大規模なデータセットの価値について学んだ。そしてそうしたデータをイベントと関連付けることで、顧客自身が裏で何が起こっているのかを理解することを助けていた。2014年にUplevel Securityを立ち上げたときには、彼女はそうしたレッスンを終えていたのだ。彼女には、グラフデータベースを使用することで、異なるスキルセットを持つアナリストたちが、イベント間に横たわる関連を見出だせるようにしたいというビジョンがあった。

「機械の知性と人間の知性を、共に働かせることのできるシステムを構築したいのです」と彼女は言う。アナリストの反応を取り込んで、その情報はグラフへと再び取り込まれ、システムは対象の組織にとって、もっとも関連深いセキュリティイベントを、時間とともに学習していく。

「私たちのアプローチで優れている点は、新しい警告が発生し、ミニグラフが構成されると、それは過去のデータへと織り込まれることです。そしてネットワークのトポロジーを用いて、それが悪意あるものか否かを検討することができるのです」と彼女は語る。

写真:Uplevel

同社は、セキュリティデータのグラフィカルなビューを提供することで、全てのレベルのセキュリティアナリストたちが、問題の性質を把握し、適切な行動方針を選択し、更なる理解を行い、将来起きる同様のイベントへのコネクションを行うことを助けたいと考えている。

Maidaは、製品のあらゆる側面の開発に時間を使ったと語る。フロントエンドを魅力的なものにして、可能な限り基礎となるグラフデータベースと機械学習アルゴリズムを有用なものとし、企業が素早く導入し運用を開始できるようにしたのだ。また「セルフサービス」で使えることが優先された。顧客が素早く探求を行えるようにしたかったこと、そしてわずか10人しかスタッフを抱えていなかったことから顧客対応に手が回らなかったことなどが、そこに優先度を与えた理由だ。

Security Scorecard:セキュリティを測定する方法を提供する

Security Scorecardの創業者たちは、ニューヨークのeコマースサイトGiltで働いていたときに出会った。 ひところは、eコマースとアドテックがニューヨークのスタートアップシーンでは支配的だった、しかし最近では企業向けスタートアップが本格的に始まっている。その理由の一部は、多くの人たちがこうした基本的なスタートアップ出身であることから、改めて彼ら自身が自分の会社を立ち上げようとする際には、それまでに自分たち経験した企業の問題を解決しようと考えたからだ。Security Scorecardの場合には、サービスを買おうとしている会社がどれほどセキュアであるかを、情報セキュリティ責任者(CISO)が合理的に測定できる手段を提供するというものだった。

写真:Security Scorecard

「企業はサードパーティのパートナーたちとビジネスを行っています。しかし、もしそれらの会社の1つがハックされたら、お終いです。ビジネスを行う相手の会社のセキュリティはどのように精査していますか?」と、共同創業者でCEOのAleksandr Yampolskiyは問いかける。

彼らは公に利用可能な情報に基づいてスコアリングシステムを作成した。これには評価される対象の企業が参加している必要はない。データを武器にして、彼らはA-Fのグレードで評価を行うことができる。それこそがGiltの元CISOとして彼が個人的に感じていた重要な点である。彼らは、セキュリティに関して真剣な査定をしている企業があることは知っていたが、それは通常はアンケートを通したものだった。

Security Scorecardは、セキュリティの指標を自動化された方法で取得し、対象となるベンダーがいかにうまくやっているのかを一目で確認する方法を提供している。とはいえ、単純なA-Fのグレード評価だけで話は終わらない。対象となる企業の強みと弱みを掘り下げ、同じ業界の他の企業との比較を行い、過去どれほど上手くやってきたかを知ることができるようにするのだ。

また、顧客は、業界の他の企業と比較してセキュリティポジションを自慢することが可能である。逆にその結果を使って、改善のための予算を要求することもできる。

Crunchbaseによれば、同社は2013年に立ち上げられ、6200万ドル以上の資金を調達している。現在は130人の従業員を抱え、400社の企業が顧客となっている。

企業向けセキュリティスタートアップならば、世界最大規模の企業がビジネスを行う場所に出ていく必要がある。それがニューヨークだ。そしてそれこそが、この3社や他の何十もの会社が、ここを拠点とする理由なのだ。

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(翻訳:sako)

IKEAの家具を組み立てるロボットをMITとシンガポールNTUが開発

世の中には2種類の人間がいる。IKEAの家具を組み立てるのが嫌いな人と狂人だ。しかし今ではIkeaBotのおかげで狂人をリプレースできる。〔IKEAの家具を組み立てるのが好きな人は狂人だ、という意味〕

こちらのIkeaBotは、シンガポールNTU(南洋理工大学)Control Robotics Intelligenc(CRI)グループのプロジェクトだ。チームはロボットに、ピンを挿入してIKEAのパーツを扱うやり方から教え始めて、それから徐々に、ロボットに家具の扱い方を教えていった。結果は、Billy〔IKEAの書棚〕の組み立てで誰かと競争したことのある人を、元気づけるものだった。

以下はIEEE Spectrumより:

CRIの組み立て工程は必ずしも自律的ではない; “すべてのステップが自動的に計画され制御されるが、それらの順序は相当量の技術的努力によりハードコードされた”。研究者たちによると、“順序の自動的決定を、組み立てマニュアルや、人間監督者の自然言語による対話や、最終的には椅子の画像から行うことは構想可能である”。しかしわれわれは、彼らがRoss Knepperとチャットすべきだったと感ずる。彼の方のIkeaBotは、そういうことをいっさいせずに、上手に仕事をするからだ。

つまり、そのNTUのロボットは半自動だが、無駄な努力ではない。そして、ベーシックなヒューリスティクスにより、次のステップを見つけ出せる。そのロボットは今、椅子を約20分で組み立てるが、それは誰にでも真似できる偉業ではないだろう。最後のダンスは、ロボットが自分をほめているようだ。

ベストシーンは? ロボットもいらついて部品を放り投げることがある:

ぼくとしては、IKEAの椅子作りロボットに人類が支配されてもよい、と思うね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

音声認識とAIで会議のノートを取るVoiceraがモバイルの同業Wrappupを買収

Voiceraは、会議などで人間がノートを取ることを今後永遠に不要にしたいと考えている。同社のビジョンはAIによる音声認識システムが、ノートを取るだけでなく話者を認識し、会議の要点や行動案件を要約できることだ。今日(米国時間4/18)同社は、類似のスタートアップWrappupを買収したことを発表した。ここもAIによるノート取りアプリで、Voiceraのビジョンにぴったり符合している。

Wrappupのチームは直ちにVoiceraに加わる。買収価額などの条件は、公表されていない。

VoiceraのCEO Omar Tawakolも、声明文の中で、相性は良い、と見ている: “問題解決への両社のアプローチには、互いにシナジー効果がある。Wrappupはモバイルファーストで目の前の人が相手だから、会議電話が主体のVoiceraを補完する”。

Wrappupの長所は、モバイルのコンテキストでミーティングの重要箇所を見つけることだ。そのために同社は、新しいモバイルアプリのローンチを発表した。これら二つの企業の協働関係は前からあって、それがやっと今日、オフィシャルになったものと思われる。

写真提供: Voicera

WrappupのCEO Rami Salmanによると、Voiceraとの合体によって顧客にとってより魅力的で強力なソリューションが作られた、という。“両社の技術とAIのアルゴリズムが合わさると、ミーティングの重要箇所をより正確に見つけてまとめることができる。それが、どんな場所であっても”、と彼は声明で述べている。

Voiceraの音声認識ツールはEvaと呼ばれるクラウドサービスだ。それは、ミーティングのノートを取る作業を、人間から取り上げるために設計されている。同社は先月、e.ventures, Battery Ventures, GGV Capital, Greycroftなどの著名VCから、シリーズAで1350万ドルを調達した。同社はまた、GoogleのGVやMicrosoft Ventures, Salesforce Ventures, Workday Venturesなどエンタープライズ系のVCからも注目されており、ミーティングの痛点(ノート取り)に対する同社のソリューションが本物であることを伺わせる。

Wrappupは、2015年にドバイで創業された。これまで80万ドルを調達している。同社の製品は、CitrixのGoToMeeting, CiscoのWebEx, UberConference, Zoomなど既存のミーティングツールと併用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SpaceX、NASAの宇宙望遠鏡を軌道に送り出す

SpaceX は、NASAの新しい太陽系外探査望遠鏡を地球高軌道に送り出すことに成功した。今後は月の重力補助を受けて軌道に乗りミッションを開始する。一方、地上ではFalcon 9の第一段ロケットがドローン船 Of course I Still Love Youへの着陸に成功した。

これは今年8回目の打ち上げで、SpaceXがFalcon 9の第一段 —— 人工衛星を大気圏外へと加速させたロケットの一部 —— を軟着陸させたのは計24回目だ。最終的な計画では、落下するロケットを「巨大キャッチャーミット」で捕獲するとElon Muskは言っていたが、ボートに乗ったミットは現在太平洋上にるが、今回の打ち上げは大西洋だった。

The rocket shortly after landing on Of Course I Still Love You. The ship’s feed cut out when the rocket landed.

回収したロケットは検査、再調整の後に、次のISS再補給ミッションで再利用される予定だ。しかしこの世代のFalcon 9は近々使い果たされる。SpaceXは第5世代のFalcon 9(ブロック5)をまもなく打ち上げる。これまでの2~3回よりも多く利用できるように再利用性を改善するためにさまざまな工夫がなされている。新世代ロケットの最初の打ち上げは来週計画されている。

2段目の噴射も無事に進みTESSは軌道に乗った。あとは月から必要な重力アシストを得られるようにNASAが軌道を微調整するだけだ。多少時間はかかるが、その後(数週間から数カ月以内)人工衛星からデータがやってくる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

広告をブロックするブラウザーBraveがDow Jones Media Groupとパートナーしてブロックチェーンを実験

Mozillaの前のCEOだったBrendan Eichが始めた広告をブロックするWebブラウザーBraveに、少なくとも一社の、大手ニュース発行者が味方についたようだ。

Brave Softwareと、Dow Jonesのメディア部門Dow Jones Media Groupが今日発表したパートナーシップにより、Media Groupのコンテンツ、具体的にはBarrons.comや有料のニューズレターMarketWatchへのフルアクセスが、Braveブラウザーをダウンロードしたユーザーの一定数に、早いもの勝ちで提供される。

さらに、Barron’sとMarketWatchは、BraveのBasic Attention Token(BAT)プラットホーム上の公認パブリッシャーになる。それは、消費者と、最終的には広告主たちがパブリッシャーに支払うための、ブロックチェーンを使ったシステムだ(Braveは昨年、ICOで大成功を収めた)。

そして両社は、メディアや広告の業界におけるブロックチェーンのさまざまな有効利用について今後実験を重ねていく。

Barron’sのSVP Daniel Bernardが、発表声明で述べている: “グローバルなデジタルパブリッシャーとして弊社は、高品質な顧客体験の構築に利用できる新しいテクノロジーを継続的に探求していくことが重要、と信じている”。

なお、パートナーシップの相手はDow Jones Media Groupであり、The Wall Street Journalなどを発行しているより大きなDow Jones本体*ではない。また両社の発言からは、実験が今回のパートナーシップの主な目的であることが伺われる。〔*: さらにそのオーナー企業がNews Corp.〕

でも、パブリッシャーたちはこれまでもっぱら、ブラウザーの広告ブロック機能を痛烈に批判してきたのだから、今回の動きは劇的な変化だ。たとえば2年前には、WSJ紙を含む新聞発行者のグループが、Braveのビジネスは“われわれのコンテンツを盗んでWebサイト上に載せることと同じだ”、とする書簡を発表した

Braveはまた、最近発表したリフェラルプログラム(referral program, 紹介制度)により、ファンをBraveブラウザーに切り替えさせたクリエイターに報奨としてBATを提供している。その発表声明の中では、当ブラウザーの月間アクティブユーザーが200万、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Tesla、Model 3の生産を24時間体制へ

TeslaはModel 3セダンの生産能力を引き上げようとしていることがJalopnikが入手したメールでわかった。今週当社はModel 3の製造ラインを中断したが、このメールによるとラインは間もなく再開されるほか、第三の作業シフトが追加されて深夜にも製造が可能になる。Teslaは6月までに週6000台のペースでModel 3を製造することを目標にしている。

Elon Muskが書いたと言われているそのメールには、Model 3の生産や支出計画、製造公差から、Tesla社が利益をあげていないこと、ミーティングが会社を滅ぼすことなど幅広い話題について詳細に書かれている。

このメールによると、Model 3の生産ラインが「包括的なアップグレード」のために停止していたのは3~5日間だった。Teslaは来月中でにModel 3の生産台数を3000台から4000台に引き上げる予定だ。同社は走行距離6000マイルを可能にする新しいアップグレードを6月末までに計画している。先週Teslaは、3週連続でModel 3を2000台以上生産した。

2カ月で生産台数を3倍にするのはかなりの難題だ。

この目標達成のために、Teslaはフリーモント工場の総合組立て、車体、および塗装ラインに新たなシフトを導入する。また同社はフリーモント工場およびGigafactoryで、生産日程を守るために計400名の従業員を雇用する。

この生産増加のニュースは、Tesla工場の安全性と労働環境に関する一連の批判を受けて公表された。Teslaは必死に報道と戦っているが、従業員らがMuskの高い生産目標と戦うかぎり問題は続くに違いない

Muskは出費も管理しようとしているようで、100万ドル以上の支出はすべてMusk本人の承認が必要なった。おそらくMuskは、ファンたちが資金を募って買ったソファーは受け取ることになるだろう。

Jalopnikはメール全文を公開し、ミーティングについて最後に書かれている部分は読む価値がある。ごく一部を以下に引用する。「多すぎる会議は大会社を破滅させる原因であり、ほぼ間違いなく時間とともに悪くなる。大人数の会議は、出席者全員に価値を与える確信があるときだけに限り、その場合も非常に短かくすべきだ」

Teslaは本誌のコメント要求に返信していない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AdobeがボイスインターフェースのSayspringを買収

本日(米国時間4/17)Adobeは、 Sayspring買収したことを発表した。SayspringはAmazon AlexaとGoogle Assistant向けアプリのボイスインターフェースのプロトタイピンクと開発を支援するスタートアップだ。Sayspring のチームは明日Adobeに合流し、両者の技術の統合を開始するとAdobeは言った。

現在Sayspringのサービスはすべて無料で提供されている —— ただし、サインアップするためには招待状が必要だ。今後招待枠を徐々に増やしていくとSayspringは言っている。

Adobeといえば、クリエイティブツールのPhotoshopやPremiere Proを思い浮かべるのが普通だろう。音声インターフェースを統合するサービスとしてはあまりピンとこないかもしれないが、AdobeのAIへの取組みのなかには、マーケティング事業とDocument Cloudも含まれていることを思い出してほしい。つまり、AdobeがSayspringの技術を利用してDocument CloudやAdobe Stockの音声検索を強化することは容易に想像できる。クリエイターがPhotoshopの基本作業に音声を利用することもあるかもしれない。Adobe自身はまだ何も言っていないので、今は自由に憶測されたい。

「私たちがデバイスと接する方法は、今重大な転換点を迎えている」とAdobeの執行副社長兼CTOのAbhay Parasnisが今日の発表で語った。「私たちはキーボードやマウス、さらにはタッチスクリーンも超えるもっと自然な方法 —— 自分の声 —— を使ってテクノロジーとやりとりする方向へと進みつつある。音声技術は急速に成長しており、今後Adobeの主力製品の重要な要素になると信じている。SayspringをAdobeに迎えることを大変喜んでいる。今後、より多くの人たちが次世代の音声インターフェースを作るためのテクノロジーを提供していくことを楽しみにしている」

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イーロン・マスク、今度は風船とバウンスハウスでロケットを回収か

Elon Musk は日曜日(米国時間4/15)夜に、SpaceXの上段ロケットの新しい回収方法をTwitterで発表した。風船 —— Muskの表現を直接引用すると “giant party baloon” —— がロケットの一部を空気で膨らませたバウンスハウスへと運ぶ。これは冗談ではない。

他の誰がこのアイデアを提案したとしても無視されただろうが、最近のElon Muskは狂気のアイデアを現実にする術を持っている。

SpaceXが初めてロケットを打ち上げたのは、ついこの間の2012年だったが、その後ロケットはどんどん大きくなっていった。そして今年SpaceXは、高速ボートと巨大な網でロケットの一部を捕獲する方法を試みた —— ただしまだ成功はしていない。

ロケットの回収に風船が使われるのはこれが初めてではない。伝説のプログラマー、John Carmack のロケット会社が、2012年に風船を使ってロケットの本体とノーズコーンを取り戻そうとした。計画どおりには進まず、 当時の関係当局によると、ロケットはニューメキシコ州のSpaceport America敷地周辺に「ハードランディング」した。

SpaceXの自動着陸ロケットや巨大ネット船と同じように、目的は部品を再利用してロケット打ち上げコストを削減することだ。この最新計画がいつ実施されるか明らかではないが、将来SpaceXが少なくともテストしてみる可能性は高い。

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コードレビューサービスの繁盛でPullRequestはシードから数か月後に$8MのシリーズAを調達

オンデマンドのコードレビューをクラウドサービスとして提供しているPullRequestは最近忙しい。でもそれは、どんなスタートアップでも大歓迎するような忙しさだ。昨年8月にY Combinatorを卒業したばかりの同社はまだ、スタートアップの流儀を学んでいる最中だ。12月には230万ドルのシードラウンド を勝ち取り、資金面では安泰なはずだが、今日同社は同社のシードをリードしたシード投資家Google Gradient Venturesが率いるシリーズAによる、さらに800万ドルの資金調達を発表した。

今日発表された投資には、Y Combinator, Fika Ventures, Lynett Capital, Defy Partnersなど、そのほかのシード投資家も参加した。同社はわずか数か月で合計1030万ドルを調達したことになる。

なぜどうして、花の蜜にたかる蝶のように投資家は同社に殺到するのか? PullRequestは、デベロッパーの大きな痛点を治療する。開発サイクルがはやくなると、真っ先に犠牲になるのが、コードの品質管理だ。同社のファウンダーでCEOのLyal Averyが昨年8月に本誌に語ったところによると、同社はオンデマンド方式でこの問題を解決している。彼は、こう語る:

“われわれは、コードレビューをSaaSとして提供している。デベロッパーがコードをプッシュすると、うちが抱えるオンデマンドのエキスパートたちがそれをレビューする。これによってデベロッパーたちは、負担増となる重いリソースを自分のところで抱えなくても、快調に前進できる。

12月のシードラウンドのときは、Averyはそのプラットホームにオートメーションとインテリジェンス(AI)を導入したい、と言ったが、最近では、今もその方向に向かって進んでいる、という。そこで早期の800万ドルの導入、となる。

今は、大規模なデータリークがあちこちで発生している。Averyも、今後のコードレビューではバグや問題を見つけるだけでなく、フィットネスのUnder Armourなどがやられたようなデータリークの防止にも力を入れなければならない、と言っている(Under Armourの名はたまたまごく最近の例だから挙げたにすぎない)。彼は自明の理由によりクライアントの名は明かさなかったが、最近同社は、コード中に脆弱性を見つけて、リークを未然に防ぐことができた、という。

投資をリードしたGradient Venturesの専務取締役Anna Pattersonは、オンデマンドとコードレビューは強力な組み合わせだ、と見ている。“PullRequestは、良質なコードと仕事の未来が交わるところにいる。AIを使ってコードレビューのアクセス性を良くし、大小を問わずあらゆる企業がコードレビューを気軽に発注できるようにしている”、と彼女は声明文の中で言っている。

コードレビューとバグ追跡は、スタートアップのホットな分野であり続ける。開発サイクルがどんどんはやくなっているから、企業もコードレビューを外注に頼らざるをえない。タイムフレームが長かった昔は、開発のワークフローの中でコードの品質管理をやる余裕があった。しかしタイムフレームはだんだん圧縮され、余裕がなくなり、PullRequestのようなところに頼まざるをえなくなっている。投資家たちは、そこに着目する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

あなたのビジネスの財務のツボを理解しよう

【編集部注】著者のHaje Jan Kampsは、ハードウェアのスタートアップならびに各実現技術に注力するベンチャーキャピタル企業Boltの、ポートフォリオ担当ディレクターである。以前はTechCrunchのスタッフライターを務めていた。

Birdのような電動スクーターのライドシェアリング会社は、どのように収益を上げれば良いのだろうか?

もし米国の特定の都市に住んでいるのなら、電動スクーターがそこら中の歩道を走っているところを見ずに済ませるのは難しい。電動スクーターのライドシェアリングサービスは、非常に安価なものでもある:まず乗り始めるのに1ドルを支払い、1分ごとに15セントずつ支払いが加算される。しかし、電動スクーターそのものは安価ではなく、共有ネットワークの物流はとてつもなく複雑である。

ハードウェアのスタートアップ向けのベンチャーキャピタルで働く人間としては、先のような疑問が浮かぶのは当然である。

このような会社はどうすれば収益を上げることができるのだろうか?

本記事では、カリフォルニア州サンタモニカに拠点を置く電動スクーターのライドシェアリング会社であるBirdの、基本的なユニット経済を詳しく見ていくことにする。いかなるスタートアップにとってもキーとなるツボの理解と扱いが重要であることを示す、とても単純なモデルとテストを示そう。実際にそれらのツボはビジネスの浮沈を左右するのだ。

スクーターの開発

2人の若い恋人たちが、1対の電動キックスクーターを愛おしげに眺めている。ありふれた光景だ。

BirdはMi Electric Sc​​ooterをプラットフォームのベースとして使用しているようだ。Miの推奨小売価格は499ドルだが、Birdが一括購入割引を受けて、スクーターを300ドル前後で購入していると仮定しても間違いではないだろう。

スクーターの基本コストに加えて、Birdはスクーターをシェアリングエコノミー単位にするためのモジュールを必要としている。それには多額のコストは不要である。ボックス内に収納されたParticle 3G資産トラッカーと、スクーターのパワーマネージメントに対応するためのカスタムコードがさらに必要とされるものだ。まあこれは1ユニットあたり80ドルとしよう。スクーター1台あたりの調達コストは380ドルである。これに最終組立手数料として20ドルを積むことにしよう。

私の封筒裏の計算(概算という意味)では、Birdのすぐに路上で使える準備の整ったスクーターのコストは、1台400ドルである。

スクーターの配備

スクータースタートアップのScootは電動スクーターを扱っている。それらは電動Razerキックスクーターというよりも、オートバイに似たものだ。

電動スクーター企業が直面する最大の問題の1つが、分散充電である。Scootは、サンフランシスコ周辺に散在する大規模な充電ステーションのネットワークを構築することでこの問題を解決した。非常に大きなインフラへの投資だが、スクーターの確実な利便性のためには必要なことである。だが、充電のためには充電ステーション持って行かなければならないScootの車両とは異なり、Birdのスクーターはユーザーのアパートやオフィス内に簡単に持ち込んで、「壁のコンセント」という名の、簡便で実質的に無限に存在する分散充電ネットワークを利用することができる。

これはBirdにとって有利な充電戦略を生み出した。スクーターを充電した人に対してBirdが1台あたり5ドルを提供する程だ。このことがエレガントなユーザーエクスペリエンスを生み出し、財務モデル上の1つのツボとなっている。

2つの財務モデルの話

財務モデルの構築の際には、多くの前提条件が想定される。これは週末に何本かのビールを飲みながら集められたものだが、全ての創業者たちがそのアイデアを検討する際に行うべき「素早く荒い」(quick and dirty)計算の一例である。ここからスプレッドシートを辿ることができる。もし内容を変更して実験してみたいなら、シートを複製して自分の数字を入力することができる。

両方のモデルに対して、以下のことを仮定する。

訳注:Scooter acquisition cost (スクーター調達コスト)、Cost per service(1回の保守費用)、Services per week(1週当たりのサービス回数 … なのだが、下で紹介されているスプレッドシートをみると週に2回ではなく、14日に1回すなわち1週間当り0.5回として計算されている)。

私たちは、スクーターの平均寿命、1日に顧客が使う平均回数、そして充電に関するいくつかの指標を使って、その影響がどのように粗利益に影響するのかを見ていくことにする。

モデル1:おっと、これはマズそうだ

最初のモデルを使って、これらのダイナミクスを眺めてみよう:

  • スクーター1台あたりの平均寿命(乗車回数) – 300 【Scooter usable life(rides)】
  • 1日あたりのスクーターあたりの平均乗車回数 – 5 【Rides per day per scooter】
  • 平均乗車時間 – 25分 【Avg ride duration】
  • 利用者が充電する割合:50% 【% of charges by users】

もしこれらの仮定が正しければ、スクーター自身の損益分岐点に達するには220乗車(44日)かかることになる。

400回の乗車(スクーターが償却される)が行われた時点で、同社は147ドルの粗利を得ており、粗利率(Gross margin)は比較的貧弱な10.3%となる。

こう言っても構わないだろう:特に持続可能なビジネスのようには見えない。

モデル2:より楽観的な見通しだ

しかし、それをはるかに魅力的なビジネスにするために、多くの仮定を変更する必要はない。

Birdが各スクーターの寿命を延ばし、平均的な乗車距離を短くし、1日の平均乗車回数を増やし、消費者に充電の労を押し付けることができたとしたらどうなるだろうか?

これらのダイナミクスを見てみよう:

  • スクーター1台あたりの平均寿命(乗車回数) – 500
  • 1日あたりのスクーターあたりの平均乗車回数 – 7
  • 平均乗車時間 – 20分
  • 利用者が充電する割合:75%
非常に異なる結果だ。ここで注意してほしいのは、Birdは、スクーターを充電するためのそれぞれのコスト(消費者が充電するのは5ドル、Birdが充電するのは20ドル)は削減していないものの、顧客に充電を促して全体の充電コストを削減する方法を見つけたということだ。

これらの4つの変数を変更することで、損益分岐点に達するにはわずか165乗車(24日)で済むことになる。そしてスクーターの生涯利益は813ドルとなり、粗利は41%に達する。

比較を容易にするために、財務モデル1と2を並べて表示する。

さて、こうしたユニット経済は理にかなっているだろうか?

投資家たちは確かにそう考えるようだ。2月にBirdはシリーズAで1500万ドルを調達した。そしてそのわずか1ヶ月後に同社はシリーズBで1億ドルを調達したのだ。Birdのような会社は、(モデル1のような)10.3%の粗利率ではこの先苦労することになるだろうが、もしその数字がモデル2に近いものなら、Birdが始めたものが魅力的なビジネスであることを見て取るのは簡単だ。

ツボを見つけるために変数を分離する

Birdの場合、3つのツボが財務モデルに劇的に影響することを知って驚いたかもしれない:平均乗車時間、充電費用、そしてスクーターあたりの使用可能寿命だ。変数を分離し、数字と戯れて、どれが主要なツボであるか把握しよう。

上のモデル2を出発点として、1度に1つの変数を操作することで探求を進めてみよう:

乗車時間(Ride Length)

乗車時間(Ride Length)は粗利率(Gross margin)に影響を与えるものの、その影響は思ったほど大きいものではない。

スクーターの利用可能回数(Scooter usable life)

スクーターの耐久性は、特にスクーターが早々と故障する場合には、かなりの影響を与える。

充電コスト

スクーターを充電するコストは粗利に大きな影響を与える。よってそれは焦点を当てる価値があるだろう。

ツボを押す:スーパースクーター

もしツボを知ることができたなら、それを少し押してみることは楽しい。たとえばBirdの利益を最大化しようと思うなら、利用者になるべく長く乗って貰うようにしたくなるかもしれない。しかしどうやって?人々の通勤経路はおそらく比較的固定されていて、その通勤ルートを変更することはできない。とはいえ上の例で見たように、充電コストはビジネス全体に大きな影響を与えている。それを解決するためのより良い方法を見つけることができたらどうだろう?

モデル3:スーパースクーター

例えば市場には別のスクーターがあるとしよう、スーパースクーターという名前だとする。交換可能なバッテリーを備えメーカー希望小売価格は1000ドルだ。

このスクーターの初期調達コストは大きいが、より堅牢である。乗車可能回数は500回ではなく1000回だ。交換可能なバッテリーパックを使用することで、Birdのサービス係は、スクーターを再配備するために街を走り回っているバンの後ろに設置された充電ラックから、バッテリーを取り出して、すぐに交換することが可能だ。

たとえばBordの「再充電」コストが1台1日あたり3ドルまで下がるものとしよう。これはモデル1、モデル2における利用者による充電よりもさらに安い。このことは、利用者による充電の必要性を完全に取り除くことになる。

これに加えて、Birdは自社製の資産トラッカーを発明したとしよう。市販品を利用するときには80ドル必要だったが、これは1ユニット30ドルで製造できるとする。しかも製造業者がそのトラッカーを彼らの工場で組込んでくれるという。このことで最終組立作業に必要だった20ドルも不要になる。

上記の変更を適用することで、スクーターあたりの粗利は2467ドルとなり、損益分岐点に達するのは34日、粗利率は62%となる。言い換えれば、もしそのようなスクーターが市場にあるのなら、考えるまでもない:できるだけ早く全スクーターを交換したい筈だ。

3つのモデルの比較からわかることは、スクーターの寿命を伸ばし、充電コストを下げることで(モデル3)、スクーターに対する粗利にたいして非常に大きな影響があるということだ。

モデルを構築して、あなたのツボを知るべし

当然だが、ここでの説明では財務モデルをひどく単純化している。もしBirdのビジネス全体をモデル化したいと思うなら、顧客獲得コスト、顧客生涯価値、離脱率、なかなか手に入らないスーパースクーターのR&Dコストなどなどを考慮する必要がある。モデルはみるみる複雑になるものの、実際のビジネスを始める前に、さまざまな変数がどのような影響を与えるのかを探求することが可能になる。これはとても重要なことだ。

あなたのビジネスが何であれ、仮定する条件のすべてを含むビジネスモデルを構築し、変数を変えて耐圧試験を行い、ツボを見つけよう。それらを特定できたら、MVP(必要最小限機能製品)を作り、仮定する条件をより詳細にテストしよう。本格的に立ち上げて、マーケティングや遂行に多くの資金を投入する前に、早期に実験を行い何が効果的であるか(そして何がそうでないか)についての良いデータを得ることは、本当に重要である。中には指数関数的効果を持つものもあるだろう ―― 良くも悪くも。


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(翻訳:Sako)

Uber、乗客アプリの安全機能を強化

本日(米国時間4/12)Uber CEOのDara Khosrowshahiは、不安が高まっている乗客の安全に配慮したアプリの新機能を発表した。追加機能の大半は、アプリのホームにあるSafety Centerの中にある。

このセクションには、同社がドライバーをスクリーニングするプロセスや、警察当局との協力関係、および保険ポリシーに関する会社の方針が数多く書かれている。乗客がアプリ内から911オペレーターを直接呼び出すための専用ボタンも新たに加わった

緊急機能は、移動中の車の位置をリアルタイムで表示することも可能で乗客は緊急電話対応オペレーターとその情報を共有できる。Khosrowshahiは、近い将来ドライバー用アプリにも同様の機能を導入すると言っている。

またコロラド州デンバーでは、911に位置情報を自動的に送るしくみを持つ緊急電話スタートアップのRapidSOSと組んでパイロットテストを行う予定だ。National Emergency Number Associationとも提携しており、こちらは緊急通報のルーティングを改善する目的でやや長期的な効果を期待している。

“Share My Ride” 機能も改訂され、乗客は最大5人の連絡先に自分の乗車情報を送り、到着予定を通知できるようになった。夜間の乗車に限ってこの機能を有効にするオプションもある。

Khosrowshahiは、ドライバーの適正審査手続きを強化することも約束した。「これまでUberは、身元調査のやりなおしを要求された地区でのみ実施していた。今後は、法的義務の有無にかかわらず犯罪および事故歴を毎年再調査していく。」

またUberは、ドライバーが犯罪に巻き込まれた際、会社に通知するための新システムを活用していく。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazonのおならアプリは、Echoボタンを買う最大の理由である

本稿の執筆時点で Button Tooterのユーザーレビューはただひとつだけ存在している。★三つと文が三つからなるこのレビューからは、激しい感情の起伏が読み取れる。「アイデアが尽きたにことは間違いない!」とレビュアーは書いている。「ちょっと楽しい! これで音楽を作るゲームなんかどうだろう」。果たしてAmazonによるおならアプリの開発は、創造性の枯渇を真に意味しているのだろうか。

それとも、新しいハードウェアプラットフォームのキラーアプリをついに見つけた会社の兆候なのか。かつて「おならアプリ」は、使えないモバイルソフトウェアの代名詞だった。そして、短期間だが数年前の輝かしい瞬間に、おならアプリが様々なモバイルランキングのトップに躍り出たこともあった。

しかし、Echo ButtonはEchoファミリーの中でも常に好奇対象であり、そもそもある従業員の余暇プロジェクトが量産されることになった製品だ。Amazonはゲームメーカー何社かと提携を結んでいるが、これ以外のスマートホーム機器に大半の時間を注ぎ込んできたことは明らかだ。

私はEcho Buttonを欲しいと思ったことが一度もなかった —— そこへButton Tooterがやってきた。こうして私は、自分のEcho Spotにおならをさせるリモートボタンがいくらなら欲しいかを考えることになった。そして20ドルというのは、人生で5分間ほど純粋に子供のような時間を取り戻すためには小さな出費だと思えてきた。

人は瞬く間に歳を重ね、テクノロジーはわれわれを無慈悲で思いやりのない脱け殻にしていく。世界は敵意に満ち、われわれはこの貴重な瞬間にも、われわれ自身の手による地球破壊に近づいていることを感じているかもしれない。

しかし、絶え間なく変化するこの世界で常に言えることがある。おならは愉快だ。だから、友よボタンを押そう!

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook