AdobeがボイスインターフェースのSayspringを買収

本日(米国時間4/17)Adobeは、 Sayspring買収したことを発表した。SayspringはAmazon AlexaとGoogle Assistant向けアプリのボイスインターフェースのプロトタイピンクと開発を支援するスタートアップだ。Sayspring のチームは明日Adobeに合流し、両者の技術の統合を開始するとAdobeは言った。

現在Sayspringのサービスはすべて無料で提供されている —— ただし、サインアップするためには招待状が必要だ。今後招待枠を徐々に増やしていくとSayspringは言っている。

Adobeといえば、クリエイティブツールのPhotoshopやPremiere Proを思い浮かべるのが普通だろう。音声インターフェースを統合するサービスとしてはあまりピンとこないかもしれないが、AdobeのAIへの取組みのなかには、マーケティング事業とDocument Cloudも含まれていることを思い出してほしい。つまり、AdobeがSayspringの技術を利用してDocument CloudやAdobe Stockの音声検索を強化することは容易に想像できる。クリエイターがPhotoshopの基本作業に音声を利用することもあるかもしれない。Adobe自身はまだ何も言っていないので、今は自由に憶測されたい。

「私たちがデバイスと接する方法は、今重大な転換点を迎えている」とAdobeの執行副社長兼CTOのAbhay Parasnisが今日の発表で語った。「私たちはキーボードやマウス、さらにはタッチスクリーンも超えるもっと自然な方法 —— 自分の声 —— を使ってテクノロジーとやりとりする方向へと進みつつある。音声技術は急速に成長しており、今後Adobeの主力製品の重要な要素になると信じている。SayspringをAdobeに迎えることを大変喜んでいる。今後、より多くの人たちが次世代の音声インターフェースを作るためのテクノロジーを提供していくことを楽しみにしている」

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Windows 10がYubicoのSecurity Keyでパスワード不要のログインをサポート

先週、パソコンなどのUSBポートに接続する人気の高い認証用ドングルYubiKeyを作っているYubicoが、同社の20ドルのSecurity Keyが、認証技術の新しいスタンダードFIDO2/WebAuthnをサポートする、と発表した。発表の中で同社は、FIDO2はパスワードの終焉の先駆けになるかもしれないと述べ、さらに、MicrosoftもWindows 10とAzure Active DirectoryのユーザーにYubico Security Keyをサポートすることによって、このスタンダードを強く推していく、とも述べた。

この新しい機能はプレビューの段階で、Windows Technology Adoption Programのユーザーだけが利用できる。しかしWindows 10の次のアップデートでは、FIDO2によるパスワード不要のログインが幅広くサポートされるだろう。それがいつになるかは不明だけど、でもそうなったら、Azure Active Directoryに管理されるデバイスにパスワードを入力せずにサインインできる。

YubicoのCEOでファウンダーのStina Ehrensvärdは、今日の発表でこう述べている: “YubicoのSecurity Keyを使用するMicrosoftのFIDO2の実装はまさに、パスワード不要の世界の始まりを告げるものである。しかしこの技術の展開は今後、至るところで見られるようになるだろう。パスワードは個人と企業の両方にとって長年の痛点であり、そして今ではついに、この問題を大きな規模で解決できる統一的なオープンスタンダードをわれわれは開発した”。

今のところ、対象は主にエンタープライズのユーザーだ。しかしMicrosoftはすでにWindows Helloで、Windows 10に顔認識や虹彩スキャン、指紋認識などによる、Windowsマシンへのパスワード不要ログインを提供している。

今日の発表に先駆けてYubicoは、同社のデベロッパープログラムも発表した。それは、同社のキーがサポートするFIDO2やU2Fのようなプロトコルのサポートを実装したいと考えている企業向けのサービスだ。

参考記事

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GoogleとCyArkが協力して世界中の著名な史蹟や遺跡を3Dモデルで保存、その中を歩き回れる

インディ・ジョーンズの“これは博物館のものだ!”、という叫びがデジタルの時代へタイムスリップしたら、遺跡をクラウドに保存しようとするGoogleのプロジェクトになるだろう。

Googleの非営利事業部門Arts and Cultureが、オークランドの同じく非営利のCyArkとパートナーして、何千もの写真とデータで史蹟の細密な三次元モデルを作る。現場のスキャンには、複数のカメラのセットアップとドローンを用い、写真測量製図法とライダーの技術を利用する。CyArkは前からそういうスキャンをやっていたが、これまでは一般公開されなかった。しかし今度はGoogleの協力により、それらへのアクセスを公開するとともに、さらに新たな史蹟のスキャンも行うことになった。

CyArkの本来のミッションは、史蹟の保護だ。同社によると、これらの歴史的構造物は天災と人災の両方にさらされているので、同社のデータを利用する今度の企画では、それらの正確な視覚的再現が、次世代にとっても有益だ、という。

GoogleのArt and Cultureチームはこれまでにも、世界中の優れた美術作品の高解像度な保存作業を大量にやってきた。過去数年で大きな3Dモデルを捕捉するためのさまざまな方法が発達してきたので。Googleが次の段階として物理的な構造物の保存に目を向けるのも理にかなっている。こういう3Dのデジタル化技術は、初期段階の消費者向けVRから始まっているので、それらを見るための高品質なプラットホームはすでにある。それらは今後、もっともっと良くなるだろう。360度写真と違うのは、見る人が実際に遺跡のまわりを歩いたり、中を覗いたり、何かのうしろにあるものを同じく3Dで見たりできることだ。

これは相当エキサイティングだし、文化を原寸大で保存してその中を歩けることは、歴史を肌で感じる感覚を人に与え、またそれは、現代のテクノロジーの最高の到達点でもある。Googleが非営利でも活動していることは大いに素晴らしいが、今後は参加し助力するリソースがもっともっと増えて、これらの努力の対象と結果を世界中各地で広げ、世界のみんなが体験できるようになると良いね。

今は、18か国25の史蹟をこのプロジェクトで見ることができる。これらのモデルと環境は、デスクトップモードやPC、モバイルのVRヘッドセットなどで見ることができる。

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もしもFacebookが月額11ドルになったなら

Facebookの広告をなくすために金を払えといわれたら、あなたは広告の価値を認めるのか、いっそう不快に感じるのかどちらだろうか。Facebookが広告のない購読オプションを検討するなか、彼らがいくら収入をあげるかということ以上に深い疑問が湧いてくる。Facebookは、ソーシャルネットワーキングを使うための代償方法をユーザーに選ばせる機会を与えられている。しかし、選択が人々を幸せにするとは限らない。

2月に私は、Facebookがユーザーを広告主に売る代りにユーザーに月額購読料を払わせることでデータプライバシー問題の反発を和らげられるかを考察した。重要なポイント以下の通り。

  • Mark Zuckerbergは、月額料金を払えない人たちを含め、Facebookは誰もが無料で利用できるべきだと主張する。つまり有料購読はオプトインであり、全員が支払いを強制されるものではない。
  • ビジネスモデルの一部をユーザーの滞在時間を最大化することから切り離すことによって、Facebookは広告収入を犠牲にすることなく、ユーザーに質の高い時間の使い方を提供できる。
  • 月間購読料金はFacebookの広告収入を補てんする必要がある。2017年、Facebookは米国とカナダで2億3900万人のユーザーから199億ドルの収益を上げた。つまり、平均的ユーザーは毎月7ドル払わなくてはいけない計算になる。

しかし私の分析は、払える人だけが広告をなくせることをユーザーに伝える心理的副作用や、広告主が普遍的リーチを失うこと、および実際に誰が金を払うのかという現実を無視している。さらに一方では、有償化することによってユーザーのターゲット広告に対する嫌悪を引き起こすおそれがあることも無視している。

全員にとって良いことはなにか?

Zuckerbergは議会で、Facebookが有料購読を始める可能性について2度聞かれているので、この話には意味がある。Zuckerbergは広告支援アプリのメリットを認めながらも、ユーザーがプレミアム版を買えるようにする可能性を否定していない。「料金を払えば広告を表示しない、というオプションを今すぐ提供するつもりはない」とZuckerbergは言い、後に詳しくこう説明した。「総合的には、広告体験がいちばん良いと思っている。一般に人はサービスに金を払わなくてすむのがいいと考えている。世界にはサービスに金を払えない人もいるので、広告モデルはわれわれのミッションにいちばん合っていると思う」。

しかし「今すぐ」という言葉に、いつかは購読料を払えるようになるかもしれないというかすかな希望が見える。

Facebook CEO・ファウンダーのMark Zuckerbergは米国下院エネルギー・商業委員会のFacebookに関する公聴会で証言している。2018年4月11日(写真:SAUL LOEB/AFP/Getty Images)

しかし、広告をなくす以外にわれわれは何に金を払うことになるだろうか。すでにFacebookは、プライバシーを心配するユーザーが広告そのものを見なくなるのではなく、一部の広告ターゲティングからオプトアウトすることを可能にしている。無料のインターネットサービス標榜するZuckerbergを考えると、Facebookが高価値なサービスを作って有料購読者だけに提供することは考えにくい。

Spotifyは、有料ユーザーのみが好きな曲をオンデマンドで聞けるが、広告支援ユーザーはシャッフルでしか聞けない。LinkedInでは、有料ユーザーは誰にでもメッセージを送ることができて、雇用者に対して「主要な志願者」として表示される。Netflixはそもそも有料ユーザーしか…使えない。

しかしFacebookはソーシャルネットワーキングを人間の権利だと考えているので、政治のニュースや赤ん坊の写真を取り除くニュースフィードフィルターなどの追加機能は全ユーザーに提供したいと思っているはずだ。またFacebookは、LinkedInの購読者が自分のプロファイルを見に来た人を知ることのできるような、プライバシーを侵す機能を売ることもないだろう。実は、Facebookが広告を外す以外にプレミアムのみの機能を提供することはないと私は思っている。しかし、そうなるとなかなか売るのが難しい。

一方、特定の地域年齢層全員にリーチしようとする広告主は、ユーザーが広告からオプトアウトできることを喜ばないかもしれない。新しい映画やレストラン・チェーン、選挙運動などを宣伝するとき、ターゲットユーザーに対する浸透率は高いほうがいい。購読モデルは、企業の利用をかきたててきたFaceook広告の高い遍在性に穴をあけることになる

反感か感謝か

しかし最大の問題はFacebookが広告の収益化に非常に長けていることだ。この会社はユーザーから料金を徴収することなく、膨大な金額を稼いでいる。2017年の売上は400億ドルだった。広告を見るかわりに現金を払うようにと人を説得するのは難しいかもしれない。そして、払うような人は平均よりずっと広告価値が高いかもしれない。

Facebookが1ユーザーあたり最も稼いでいる米国・カナダ市場を見てみよう。世界のどこよりも可処分所得が多い地域であり、広告料金も高くできる。米国・カナダのユーザーは毎月平均7ドルの広告収入を生み出す。しかし、購読料金を払う意志と能力のある人たちは平均的ユーザーよりもおそらく裕福なので、ぜいたくな企業は彼らに広告を打つために高い料金を払うだろうし、そんなユーザーは平均的ユーザーよりFacebookで過ごす時間が長いので、さらに多くの広告を見る。

びっくりするような値段になるかもしれない。なぜならFacebookが裕福なハードコアユーザーの広告収入を補てんするためには、月額11~14ドルくらい徴収する必要があるからだ。

ボーナス機能もないのに無料で使えるものに払う金額としては、あまりにも高い。払える人であってもその多くは正当性を見いだせないだろう。購読料を払っているほかのメディアと比べてFacebookに費やす時間の方がずっと長いのだが。そして、本当に払えない人たちはこれまで何年間も気にせずスクロールしてきたFacebook広告に対して突然嫌悪の念を抱くようになる。自分はFacebookのデータ源から逃げるお金を持っていない、ということを広告を見るたびに思い出す。

しかし、人々がその正反対の感情をもつ可能性も同じくらいある —— 高額な購読料金を払わないですむなら広告を見るのもそれほど悪くない。

概して人はタダで手に入るのものに価値を認めない。値札を突きつけられることによって、自分たちが参加しようとしている価値交換への認識が高まるかもしれない。ソーシャルネットワーキングの運用には金がかかるので、ユーザーは何かの形で支払わなくてはならない。広告を見ることがFacebookを存続させ、実験室いっぱいの未来プロダクトの開発を続けさせ、投資家を喜こばせる。

仮にFacebookがユーザーの4%か1%、いや0.1%しか購読料を払わなかったとしても問題ではない理由はそこにある。Facebookは購読という選択肢を用意することで、ユーザーを自分で選んだという気持にさせるだけでなく、すでに無料で得ているものの価値を見つめなおす機会も与えるからだ

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Elon Muskが過剰なオートメーションを過失と認め、人間を過小評価していたと反省

なにごとにも機敏な億万長者、TeslaのCEO Elon Muskにしては珍しく、自分の会社が生産工程でロボットに頼りすぎていた、と認めた。

Wall Street Journalの記者のツイートに応えてMusukは、こう言った: “Teslaの過剰なオートメーションは間違いだった。人間が過小評価されていた”。彼はこれを、CBS NewsのGayle Kingにも語った: “工場にはコンベヤベルトの複雑でクレージーなネットワークがあったが、それほどの生産効果があるわけでもない。だから、全部捨てた”。

Teslaは低価格車Model 3の生産が遅れているため、批判を浴びていた。最近は、週2500台の生産目標を達成できないことが明らかとなり、投資家を幻滅させた。

その不確実性ゆえに、株価は乱高下した。1か月前は340ドルだったが、252ドルまで落ちた。しかしMuskが、第三四半期の黒字とキャッシュ・フロープラスの予想を述べてからは、回復した

Muskは金曜日(米国時間4/13)に、The Economist誌に宛てたツイートで、このことを明かした。

彼はそのツイートで“資金調達の必要性はない”、と述べ、株価は金曜日に300ドル34セントで引けた。

同社の時価総額は507億ドル、対してFord Motorsは450億ドルだ。

画像クレジット: Tesla Club Belgium/Flickr

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完全植物性のひき肉が大衆的ハンバーガーショップに進出、菜食人口の増大にも対応

完全植物性の、がんもどきではなく肉もどきを作っているImpossible Foodsが、食肉のサプライチェーンに食い込もうとしている。同社の肉もどきで作ったバーガーもどきが、アメリカで最初のファストフードバーガーチェーンWhite Castleのメニューになるのだ。

そこで、ラリったヴィーガンのヒッピーたちも、同じくラリったスラッカーたちと一緒に、安くておいしいバーガーふう御馳走にありつける、というわけ。

その“Impossible Slider”という商品名の完全植物性ひき肉もどきは、バーガー1枚が1ドル99セント、ほかのメニューに含まれることもある。

ヴィーガン(vegan, 完全菜食主義者)専用の高級品だった肉もどきが、一般消費者向けのファストフードチェーンへ飛び込むなんて、ものすごく画期的だ。

同社のミッションが本物のひき肉と互角なコンペティターになり、最終的にはそれを駆逐することなら、そのバーガーの名前も今のUmami Burgerから堂々とImpossible Sliderに変わるべきだ。

前にも書いたが、同社は最近3億ドル近くの資金調達により、そのバーガーをアジアとアメリカ市場全域に売り込もうとしている。

Impossible Sliderがこれから売られるWhite Castleの店は、ニューヨーク-ニュージャージー回廊地帯とシカゴおよびその郊外の、140店だ。

Impossible FoodsのファウンダーでCEOのPatrick Brownは、声明文で述べている: “White Castleのビジネスモデルを真似ようとした連中は多かったが、だれも真似できなかった。競争の激しいファストフード業界で、それはすごいことだ。われわれもWhite Castleと密接に協働して、植物性の肉を今後大衆的な量産量販バーガーとして普及していく方法を学びたい”。

画像クレッジット: TechCrunch

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Lyftがドライバーの稼ぎを公表、それが本当なら空車時も含めて1時間平均20ドル弱

LyftやUberのドライバーはどれぐらい稼いでいるのか。この疑問は長いあいだ、世間話の話題や大学などの研究テーマになってきた。そして今回はLyft自身が、同社のドライバーの稼ぎを、やや明らかにしてくれた。

Lyftのドライバーコミュニケーションとコミュニティ部門のトップLaura CopelandがMediumに書いている: “Lyftのドライバーの稼ぎ高、とくにその1時間あたりの平均額を、これまでいろんな外部グループが独自に推測してきた。その気持ちや動機は十分理解できるし、確かにこれは重要なトピックだ。そこでこの際、われわれの方から誤解を正すべきだろう。そしてまた、ドライバーの収入を高めるための弊社のやり方を、ご説明したいと思う”。

もちろん給金の額は、市場の性格や、客数、時間帯、乗車距離、渋滞の程度、などなどの条件で変わる。しかし時間給に関しては、Lyftによると、その間の有客走行の売上額がいちばん確かな数字だ、という〔その1時間が空車でなかった場合〕。そのシナリオに従うなら、Lyftによると1時間あたりの稼ぎ高のメジアンは全国平均で29ドル47セントだ。Lyftの上位25の市場では、1時間あたり31ドル18セントだ。

しかし呼び出しを待ちながら空車で過ごす時間も含めると、全国平均で1時間あたり18ドル83セント、上位25の市場で21ドル8セントになる。

もちろんこの全額がドライバーの収入になるわけではない。税金、ガソリン代、車のメンテナンス費用などの経費合計は、1時間あたり3〜5ドル、とLyftはThe Rideshare Guyに説明している。

先月はUberが、ドライバーの稼ぎ高に関して数字をやや明らかにした:

たとえば、2015年10月にプリンストン大学のAlan Kruegerと共に行った調査によると、アメリカにおけるUberの上位20市場の1時間あたりの平均収益は19ドル4セントだった。スタンフォード大学の教授たちと行ったより最近の調査では、2015年1月から2017年3月までのアメリカの全ドライバーの1時間当たりの収益は21ドル7セントだった。

Uberの完全な分析はこの記事にある。

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Tesla、国家運輸安全委員会(NTSB)との協同調査から撤退

Teslaは国家運輸安全委員会(NTSB)との協力合意を解除する意志を表明し、NTSBは「安全の推進より新聞の見出しを気にしている」とTesla広報担当者がTechCrunchにメールで語った。

「先週NTSBとの話し合いの中で、今後1~2年の調査期間中に当社が事故に関する声明を発表することがあれば、調査契約から除外すると言われた」とTesla広報担当者が語った。「火曜日(米国時間4/10)当社は契約からの脱退を自ら決断し、オートパイロットに関する誤解を招く主張を訂正するための声明を発表した。オートパイロックが安全問題を引き起こすかのような、実際とは正反対の内容だ。

この直前、NTSBはTeslaとの協力関係を解除したと発表した。NTSBは解除の理由について、TeslaがNTSBの許可なく調査内容を公表したためだと言った。

Teslaは米国でのオートパイロット搭載車の関わった自動車事故による死者数に言及した。Teslaによると、オートパイロット搭載車の走行距離3億2000万マイルにつき死亡者は1名で、最近の歩行者の死亡もこれに含まれている。これに対して、自動車全体で見た死亡者の割合は8600万マイルに1人だとTeslaは言った。

「オートパイロット付Tesla車に載っている方が死亡事故にあう確率は3.7分の1であり、今後も改善されていく」と広報担当者は言った。

さらにTeslaは、NTSBが安全よりも報道を気にしていることは「われわれとの会話で明らか」だったと指摘した。

「NTSBは自ら定めたルール二番して不完全な断片情報を繰り返しメディアに提供した。一方、われわれが真実を公表するのを妨げようとした。これは正しくないとわれわれは信じており、議会に正式に訴えるつもりだ。さらに、この国の自動車の安全を目標にかかげながら、最も安全性の低い自動車[オートパイロットのない車]を無視している理由を知るために、われわれは情報開示要求を行う。そこには適切な根拠があるのだろうが、それが何であり得るかは想像できない。

Teslaは、NTSBが諮問機関であり、規制機関ではないことを指摘し、同社が国家道路交通安全局(NHTSA)と「強力で建設的な関係」を持っていることを強調した。

「NHTSAのテストを受けたとき、Model SとModel Xはいずれも総合評価だけでなく全サブカテゴリーで5つ星評価を受けた」とTesla広報担当者は言った。「SUVがこここまで高評価を受けた例はこれだけだった。しかも、NHTSAがこれまでにテストした車の中で、Model SとModel Xは負傷する確率が最も低い車種の評価を受けた。当社以上に安全に気を配っている会社はほかになく、事実がそれを証明している」

Teslaの主張についてNTSBにコメントを求めたところ、以前発行したプレスリリースの通りであり付け加えることはないと答えた。NHTSAは、調査を継続中だと言った。

「われわれは地元当局と連絡をとっており、彼らの自動車および設備の安全性に関する洞察と信頼性はNHTSAと一貫している」とNHTSAの広報担当者が本誌への声明で語った。「NHTSAは特別事故調査チームを派遣し、適切な措置を行う予定だ」

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トランプ大統領、賛否両論の「人身取引防止法案」に署名

上院下院をともに圧倒的多数で通過したオンライン人身売取引を防止法するための案(FOSTA)が正式に署名された。

本日初めて正式発効されたにもかかわらず、ウェブ界で同法案はすでに大きな影響を与えている。Craigslistは米国内でPersonalsセクションを閉鎖し、Redditは来るべき法律に対応すべくサービス規約を改訂した。

司法省もサイトの厳重な取り締まりを開始した。先週、Backpageは司法省から中止命令を受け、オーナーらは93件もの罪で告発された。

「人身取引は今がおそらく歴史上最悪の状態にある」とトランプ大統領が署名式典で記者団に語った。同法案を共同提案したオハイオ州選出のロブ・ポートマン上院議員はプレスリリースを発表し、「これはオンライン人身取引撲滅の戦いにとって記念すべき日であり、受けるべき公正な裁きの機会を長らく阻止されてきた人身取引の被害者および遺族にとっては大きな勝利だ」。

党の壁を超えて圧倒的多数を得たにもかかわらず、この法案は賛否両論を呼んでいる。声を上げているのは売春従事者とインターネット権利擁護者の両方だ。2月末の投稿で、電子フロンティア財団は同法案を「大惨事」だと非難し、コンテンツを監視する責任がサードパーティーコンテンツをホストするサイトの手だけに渡ることを問題にしている。

「この法案は高潔に思えるかもしれないが、性的人身取引を阻止する何の役にも立たない」と同財団は言う。「これで何か起きるかといえば、オンラインプラットフォームはこれまでにない強さでユーザーの言動を監視するようになり、その過程で正当な発言も抑制してしまうだろう」

財団はTechCrunchに以下の追加コメントを伝えた。「SESTA/FOSTAは性的人身取引撲滅には何も貢献しない。この法律はあらゆる人々がオンラインで表現し集合する権利を脅かすものだ。性的言動をホストする可能性のあるウェブプラットフォームに民事・刑事上の幅広い責任を負わせることによって、ユーザーを過度に監視することを奨励している。法の下で発言の機会を奪われる罪なき人々のために議会や大統領が声を上げないことに深く失望している。被害者はいっそう危険にさらされることになるだろう。」

性的職業従事者も同じように、自分たちの生計に関しても、そうしたサイトが閉鎖されることによって暴力が増える恐怖についても「壊滅的」だと批判している。

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AppleがMacの32ビットアプリケーションのサポート終了の警告を開始する

明日の太平洋時間午前0時に、AppleはあなたがMacOS 10.13.4で32ビットのアプリケーションを開くと警告の表示を開始する。それは一つのアプリケーションにつき一回かぎりの警告で、MacOSの64ビットへの完全移行をねらっている。日程は未定だが、最終的には32ビットのサポートを終了するから、アップデートしなかったアプリケーションは動かなくなる。

ただしそれは明日ではないが、Appleは警告メッセージがユーザーとデベロッパーの足元に火をつけて、その日が来る前にアップデートすることを望んでいる。そのヘルプページには、こう書かれている: “あなたが購入するアプリケーションが、それらがその上で動くMacと同じく進んだものであるようにするために、Macの将来のソフトウェアはすべて、最終的には64ビットであることを必要とする”。

それは同社がモバイルでiOS 11について行った移行と同じだが、デスクトップの場合はやや面倒だ。まず、同社のデスクトップオペレーティングシステムはiOSよりずっと前からある。さらに、AppleにはMacOSのApp Storeがあるけれども、他のチャネルからダウンロードされるデスクトップアプリケーションは依然として多い。

同社も言っているように、この移行には長い時間を要した。その開始は10年ぐらい前のデスクトップPower Mac G5からだから、それは決して、Appleがデベロッパーに対して前の晩に急に言い出したことではない。もちろんその間あなたも歳をとり、サポートされないソフトウェアが増えていくと、それらの命が終わることによって、あなたの生産性はガタ落ちになるだろう。そんなユーザーには、OS 9からOS Xへの移行にも、移行に伴う厄介事が必ずあるだろう。

警告を無視してご自分でSystem Reportボタンをクリックしてもよい。まだアップデートされてないアプリケーション(Audacity、きみのことだよ)に関しては、デベロッパーに直接頼むことをAppleは勧めている。

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FargateによってAWSはコンテナをもっとクラウドネイティブにしたい(Kubernetesなどのインフラを完全抽象化)

AWSのデベロッパーカンファレンスre:Inventは、たくさんの発表があるので、同社自身の重要な新製品の、影が薄くなってしまうこともある。同社の待望のElastic Container Service for Kubernetesはかなり大きく報道されたが、より斬新なコンテナサービスであるFargateローンチは今もまだ、あまり知られていない。

今週たまたま会う機会があったAmazonのCTOでAWS担当VP(そしてEDMの熱心なファン) Werner Vogelsも、それを認める。彼曰く、“Fargateはそのほかの発表の下に埋もれてしまったようだ。しかしそれは、コンテナをもっとクラウドネイティブにするための重要なステップだと思うし、すでにかなりの数の顧客がFargateを採用している。”

Fargateは、AWSのコンテナサービス、Elastic Container Service(ECS)やElastic Kubernetes Service(EKS)のために、コンテナを動かすためのインフラストラクチャを抽象化する技術だ。ユーザーはコンテナオーケストレーションエンジンを指定するだけで、あとのことはこのサービスがやってくれる。個々のサーバーやクラスターをユーザーが管理する必要はない。むしろユーザーは単純に、ECSやEKSに、Fargateでコンテナをローンチすると告げ、そのアプリケーションのCPUとメモリの要求を定義し、あとはサービスにまかせる。

Fargateに関する長いブログ記事を今日(米国時間4/11)発表したVogelsにとってこのサービスは、デベロッパーが、インフラを気にせずに自分のアプリケーションだけに集中できるようにするというAWSのミッションの一環だ。彼曰く“クラウドの初期のころを、よく思い出す。AWSが登場するまでは、クラウドから仮想マシンを提供するサービスしかなかったんだ。多くの企業がそれを利用してビジネスを築き成功させてきたが、でも仮想マシンを動かすときには、依然としてハードウェアを管理しなければならない。[…] われわれがAWSのクラウドコンピューティングサービスの中核であるECSをかつて導入したときに起きたことの一つは、いろんなものをハードウェアから切り離してしまったことだ。[…]それによってデベロッパーの生産性は、ものすごく上がったと思うね”。

しかしAWSやECSの上でコンテナを動かそうとすると、初期のコンテナツールでは、コンテナを実際に動かすこととは無関係な多くのことを、やらなければならなかった。“それは、クラウドの初期と同じだ”、とVogelsは語る。“仮想マシンがコンテナにとってのハードウェアになってしまっている。デベロッパーはコンテナのオーケストレーションのために、VMを相手に大量の作業をしなければならない”。

しかしAmazonの顧客が求めるのは単純に自分のコンテナを動かすことだけだ。Vogelsの言う“ハードウェアに直接触(さわ)るような管理作業”なんか、やりたくない。“それはまるで、クラウド以前の時代に戻ったみたいだ”、とVogelsは述べ、そして今日のブログ記事では、“コンテナのオーケストレーションは、あまりクラウドネイティブではない、といつも感じていた”、と言っている。

Vogelsは、インフラストラクチャを気にしなければならないならそれはクラウドネイティブではない、と考えているようだ。彼によると、AWSの最初の約束は、インフラストラクチャに関してはAWSが面倒見るからデベロッパーはビジネスにとって重要なことだけに専念すればよい、というものだった。その哲学をさらに徹底したサービスがFargateであり、Lambdaだろう。

ECSやEKSのようなクラウドサービスがあっても、クラスターはまだ完全に自動的に動くわけではなくて、つねに必要とはしない能力や容量でも、ユーザー自身が確保(プロビジョニング)しなければならない。Fargateの約束は、そのようなスケーリングを自動化し、ユーザーは実際に必要とする能力と容量だけに支払えばよい、という状態にすることだ。

Vogelsはこう言う: “顧客は、ソフトウェアを作りたいだけだし、自分のアプリケーションを作りたいだけだ。このコンテナをどの仮想マシンに置くか、なんてことで悩みたくはない。でも今は、デベロッパーがそれをやっている。Fargateがあれば、ユーザーはタスクに対するCPUのタイプを指定するだけで、スケーリングは自動的に行われる。実際に使う能力容量に対してだけ、支払えばよいのだ”。

インフラの抽象化という点では、Fargateはコンテナのためにそれをやるのだが、AWS Lambdaのようなプロダクトはもっと徹底している。それは Vogelsにとってはひとつの連続体であり、顧客の要望が生んだものだ。今のAWSはコンテナをきわめて重視しているが、彼の現実的な見方によれば、近未来がコンテナ一色に塗りつぶされてしまうわけではなくて、VMを必要とする開発ニーズも残る、VMはなくならない、という。

Lambdaのようなサーバーレスのプロダクトでは、インフラストラクチャのことをまったく考える必要がない。コンテナのことすらも。ユーザーはただ単に、やりたい処理を指定するだけだ。そしてそのコードの実行に対して支払う。しかもVogelsの視界の中では、VMとコンテナとサーバーレスは一つの連続体の各部だ。顧客は、そのどれからどれへ移行してもよい。彼によると、今ではコンテナを完全に飛び越えて、何もかもサーバーレスで行くエンタープライズも見かけるようになった、という。

〔関連記事: 昨年のre:InventにおけるFargateの発表

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Facebook、ザッカーバーグが議会の追求を受けて株価上昇

Facebook CEO Mark Zuckerbergの上院公聴会での証言に対する株主らの期待は、よほど低かったのだろう。火曜日(米国時間4/10)Facebook株は、証言がテレビ中継される中大きく値上がりして4.5%高となった。

株式市場は1時間近く前に閉鎖されたが、今もZuckerbergは1時間にわたる公聴会で上院議員らの質問責めにあっている。Cambridge Analyticaスキャンダルの最中、議員らはFacebookのファウンダー・CEOから同社のデータ保護について詳しく聞き出そうとしている。

Zuckerbergの議事堂への謝罪訪問の内容は、Facebookが最近発表した大きな変更に対する改訂の説明が主目的とみられていたが、彼はロシア諜報機関とつながっているFacebookアカウントの数が「数万」になるかもしれないことも明らかにした。これは以前Facebookが公表した「数百」よりはるかに大きい数字だ。

Facebookは今日の高値で株価を最近3週間で最高の165ドル近くまで引き上げた。それでもFacebook株は、Cambridge Analyticaのレポートが複数の媒体で公表された3月中旬以前の185ドルよりまだずっと低い。

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GoogleとNetflixがオープンソースのカナリア分析ツールを共同開発、プロダクションレベルの問題発掘を目指す

【抄訳】
GoogleとNetflixが今日(米国時間4/10)、Netflixが内製したカナリア分析ツールを一般公開することになるオープンソースのプロジェクトKayentaのローンチを発表した。Kayentaは、Netflixで育った継続的デリバリのプラットホームSpinnakerに統合されており、それはパブリックかプライベートかを問わずほとんどすべてのクラウドで使える。今回のリリースはSpinnakerにフォーカスがあるが、しかしKayentaはそのほかの環境にも適応させられる。

カナリア分析は、概念としては単純明快である。その名前が示しているように、サービスやインフラストラクチャを展開またはアップデートしたときの大きな問題を防ぐための早期警戒システムだ。展開やアップデートの対象をユーザーやサーバーやネットワークの一部に絞って行うテスト的実施で、カナリア分析は新しいシステムの振る舞いが正しいこと、あるいは前と変わらないことをチェックする。各ステップでシステムはチェックを実行し、その展開やアップデートが、通常のテストでは問題ないが、もっと複雑なプロダクションシステムに投じられたときにも問題が生じないことを、それら各ステップで確証していく。

GoogleのプロダクトマネージャーAndrew Phillipsによると、すでにそれをやっているデベロッパーは多いけれども、しかしそれはしばしば、非公式に行われている。チームがアプリケーションをビルドすると、いくつかのサーバーにデプロイしてみて数分動かし、ダッシュボードに異状が出ていないかチェックする。そんなやり方は人的エラーにつながりやすいし、偏りもありうる。それに対してカナリア分析ツールは、いくつかの測度の値を求めて、そのコードの完成度を客観的に判定する。コードのテストは多くの企業が自動化しているが、その種のテストではコードをプロダクションに投じたときに起きる問題を捉えられないことが多い。とくにそのプロダクション環境がマイクロサービスの集合から成り、それらが予期せざる対話をし始めたような場合には、お手上げとなる。

【後略】
〔以下、技術的な話題よりも、G社N社共同開発の経緯が中心。〕

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セサミストリートが初めてKickstarterを利用、自閉症児のブックに出版資金を募集

Juliaはセサミストリートの初めての自閉症のキャラクターで、彼女のミッションは同じ障害を抱える子どもたちの気持ちを和らげ、自分と同じような子がほかにもいることを、理解してもらうことだ。彼女は小さなかわいいマペットだが、今では自分のKickstarterページを持っている。

資金集めの目標額は75000ドルで、目的はJuliaとそのお友だちが登場するコンテンツと無料の絵本を作ることだ。今10000ドルに達しているが、急速に増えている。100ドルを寄付するとJuliaのけばけば人形をもらえるし、もしも15万ドルに達したら新しいJuliaブックの印刷版が作られる。目的は、自閉症児へのいじめを減らすことで、セサミストリートのスタッフと専門家が協力して、Juliaの冒険をめぐるコンテンツやブックを作っている。

セサミストリートのチームより:

Juliaのテレビ初出演はたくさんのメディアで取り上げられ、ソーシャルメディア上では何百万もの人びとの目と心に刻印された。でも最大の成功は、自閉症のコミュニティやその周辺等から大きな反応があったことだ。親たちは、Juliaのおかげで自閉症の子どもたちがたくさん遊ぶようになった、と言っている。先生たちは、遊びに参加する児童生徒が増えた、と報告している。あるお母さんは、最初のJuliaのブックを使って娘に、彼女も自閉症なのよ、と説明した、と言っている。すると、その娘さんは、“だったら私もすごいのね、そうでしょ?”、と応えたそうだ。

セサミストリートがKickstarterで募金をするのは、これが初めてだけど、結果はすばらしい。このような、コミュニティへの呼びかけは、そもそもクラウドファンディングが発明された最初の目的だし、すてきな活動のためにお金が集まることは、本当にグレートだ。

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Facebookは初期のデータ漏洩をFTCに報告していなかった

上院司法委員会および商業・科学・運輸委員会で証言したFacebook CEO Mark Zuckerbergは、最近のプライバシースキャンダルを起こしたデータ漏洩が最初に起きた際、連邦取引委員会(FTC)に報告していなかったことを明らかにした。

Facebookが漏洩に気づいたと言っている2015年時点に、この消費者データ漏洩問題について同社がFTCに報告したかどうかを問われたZuckergergは、「担当者は『終わった問題』と認識していた」と答えた。

Cambridge Analyticaが、サードパーティー製クイズアプリを介して不正に入手したFacebookユーザーデータを入手していたことは、Facebookの直近のスキャンダルの核心をなす。そして、そのデータ漏洩についてFacebookがFTCへの報告を怠ったことが、委員会による調査の引き金となった

当時FTC消費者保護局のトム・パール局長代行は、Facebookのプライバシー管理について以下の声明を発表した、

FTCは消費者のプライバシーを守るためにあらゆる手段を講じることに全力を尽くす。自社のプライバシー保護の約束を守らず、FTC規定に違反して消費者に多大な損害をあたえる不正な行動をとる企業に対しては、強制調査を行う。〈中略〉こうした状況を踏まえ、FTCはFacebookのプライバシー管理の重大な懸念を指摘する報道を極めて深刻に受け止めている。ここにFTCは、こうした行為に対する非公開調査を開始したことを正式に発表する。

Facebookが2011年にSECと結んだ最初の合意条項は、同社が消費者の個人情報のプライバシー・安全に関して虚偽の表示をすることを禁止しており、プライバシー設定を変更する際には事前に了解を得ることが必須になっている。

合意書には、Facebookによる以下の誓約も含まれている。

Facebookは「既存および新規の製品・サービスの開発および運用に関わるプライバシーリスクに取り組み、消費者情報のプライバシーと秘密を守るための包括的プライバシープログラムを確立し維持する。また、180日以内、およびその後20年間にわたり2年に1度、独立した第三者による監査をうけ、プライバシープログラムが実行され、FTCの要求と一致あるいはそれを超えていること、および消費者情報のプライバシーが保護されていることを証明する。

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メインフレームも今では痩身のマシン、IBMがエントリーレベルのZシリーズをアップデート

メインフレームといえば、何百万ドルもする巨大なハードウェアで、家具としても使えるようなコンピューターを連想するだろう。しかしそのイメージを変えたいIBMはこのほど、同社のZシリーズマシンに新しい機種、IBM z14 Model ZR1を加えた。この新型のメインフレームは、ふつうのクラウドデータセンターやプライベートなクラウド環境で使いやすいように作られている。またこれと並んでIBMは、同じぐらいのサイズのRockhopperサーバーのアップデートも発表した。

多くの点で、この新しいz14 ZR1は同社のエントリーレベルのz13sの後継機種だ。ただし、そもそも、エントリーレベルのメインフレームなんてありえない、という説も世の中にはあるだろう。IBMによると、z14は前世代機に比べて能力は10%増、メモリは2倍で8テラバイト、そして、一台で一日に8億5000万以上の完全に暗号化されたトランザクションを扱える。それがどういうトランザクションかを、IBMは述べていないけど。

IBM ZのゼネラルマネージャーRoss Mauriは、今日の発表声明でこう述べている: “これによりIBM Zの力を、全面的な暗号化による堅牢なセキュリティと機械学習、クラウドの運用力、そして強力なアナリティクスを求めるクライアントの、さらに高能力なデータセンターに持ち込める。これはクライアントのオンプレミスおよびハイブリッドクラウド環境のセキュリティと能力を増すだけでなく、われわれもまたこの新しいシステムを弊社IBMのパブリッククラウド用データセンターにデプロイし、ますます集約性を高めるデータ負荷のためのセキュリティとパフォーマンスを強化するだろう”。

なお、メインフレームは今日の世界ではコンピューティングのもっともセクシーな分野とは言えないにしても、しかしIBMにとっては今だに堅実なビジネスであり、今日のマイクロサービスの時代においても、金融をはじめとする多くの企業が依然としてその高能力なマシンを頼りにしている。IBMによると、上位50の銀行のうちの44行と大手航空会社の90%が今日、Zシリーズのメインフレームを使っている。その超巨大な先祖たちと違って今日のメインフレームは、特殊な冷却や電力供給を必要とせず、そして今日では、嬉々としてLinuxや、あなたがよく知っているスタンダードなソフトウェアのすべてを動かしているのだ。

今日のIBMはZR1に加えて、LinuxONE Rockhopper IIをローンチした。それは、より従来的なLinuxサーバーであり、同じくシングルフレームの19インチラックに収まる。この新しいRockhopperも最大8テラバイトのメモリをサポートし、最大で33万のDockerコンテナを動かせる。ZR1が現在のメインフレームをアップデートしたい企業向けであるのに対し、Rockhopper IIは明らかに、現代的なDevOpsの実践を目指して自分たちのソフトウェアアーキテクチャを再検討し始めた企業向けだ。〔日本語記事

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これがマーク・ザッカーバーグの議会証言の草稿だ

水曜日(米国時間4/11)に予定されているMark Zuckerbergの公聴会に先立ち、下院エネルギー・商業委員会はFacebook CEOの準備された声明文を公開した。

その中でZuckerbergは、Facebookは一貫して楽観的な企業であり、人々をつなぎ、発言の場を与えることに集中していることを説明した。しかしZuckerbergは、一連の理想主義的思考が、Facebookの持つツール群を悪用される可能性に関する判断を誤らせたかもしれないことを認めた。

しかし、ツールが害を与えるために使われるのを防ぐための努力が十分ではなかったことは明白だ。たとえば、偽ニュース、海外からの選挙妨害、ヘイトスピーチ、さらにはデベロッパーやデータのプライバシーなどが挙げられる。われわれは自分たちの責任を十分に捉えていなかった。それは大きな間違いだった。私の間違いであり申し訳なく思っている。私はFacebookを立ち上げ、経営してきたのでそこで起きるとの責任は私が負う。

声明は、Cambridge Analyticaスキャンダルとロシアの選挙妨害にも言及し、それぞれの状況で何が起こり、問題を解決するためにFacebookが何をしているかを詳しく説明している。

Zuckerbergは米国時間10日に上院で、12日に下院で証言する。本誌は両方の公聴会を報じる予定だ。

Zuckerbergの声明全文を下に埋め込んである。

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これが「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」の最新トレーラーだ

昨日(米国時間4/7)の午後、「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」の最新 —— そしておそらく最後の —— トレーラーが今晩公開されるという噂が広まった。American Idol放映時間内らしいが、もちろん正確な時刻はわからない。

ところが、今。

ここで見ることができる:

前回のトレーラーを見たときは半信半疑だっが、今はこの作品が大好きだ。ドナルド・グローバー演じる若きランドはまさに完璧。

ソロのトレーラーは多くの人の予想よりも遅れた。おそらく、比較的最近監督の交替があったためだろう。ロン・ハワード監督メガホンをとったのは昨年6月 —— 制作開始の約4カ月前 —— で、当初のフィル・ロード監督とクリス・ミラー監督のデュオ(『レゴムービー』『くもりときどきミートボール』『21ジャンプトストリート』など)が降板したあとのことだった。ハワード監督がどこを変えたのかはいまも謎だが、何週間にもわたる撮り直しがあったという。

ハワード監督は3月末に、編集は今日の午前に「凍結」し、現在音楽をミクシングしているところだとツイートした。

ハワードが最終的に何を変えたとしても、ファンの間で議論の的になることは間違いない。ハン・ソロ(そしてランド!)のようなキャラクターのバックストーリーに手を入れれば、オリジナル版を何十億回も見たファンとの衝突は必至だ。

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Twitter、サードパーティーアプリを機能不全にするAPI変更を延期

今日(米国時間4/7)午前、TwitterクライアントのTweetbot、Twitteriffic、Tweetings、およびTalonが共同で、近く実施予定で彼らのアプリを動作不能に陥らせる恐れのあるTwitter APIの変更について抗議の声を上げた。ご想像の通り、これらのアプリのユーザー基盤をあわせると、公式Twitterアプリよりも多い。これは公式アプリより高機能を望む人たちだ(あるいはTwitterが公式アプリを中止したあともネイティブアプリを使いたいMacユーザー)。

Twitterはこれに答えて、APIの変更を当分延期すると発表した。

[昨年当社は、Site StreamとUser Streamsを廃止し、Account Activity API(現在ベータ)で置き換えることを発表した。このたび6月19日に予定されていた終了日を延期することにした。]

当初2018年6月19日に予定されていたAPI変更で、Twitterの “streaming” APIは、新しい”Account Activity” APIで置き換えられる予定だった。

なにが問題ものか? 上記デベロッパーらの指摘によると、変更のわずか2カ月前になっても、彼らを含めたサードパーティー開発者は新APIをまだ利用することができていない —— そしてこの種の変更への対応には時間がかかる。

一方、新APIが公開されたあとにも機能制限があり、プッシュ通知やタイムラインの自動更新 などが使えなくなる可能性がある。デベロッパー・グループによる詳しい解説はこちら

Twitterはstreaming APIを廃止する新たな日付を発表していないが、「少なくとも90日前」には通知すると言っている。

[今までと同じく、移行のためには十分な猶予時間をとることを約束する。Account Activity APIが全デベロッパーに公開される少なくとも90日前には告知を行う。詳しい日程は後日発表の予定。]

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サンフランシスコで高校生にコンピューターサイエンスを教えるMission Bitに市が$1Mを補助

高校生にコンピューターサイエンスを教えるNPO Mission Bitが、サンフランシスコ市のDepartment of Children, Youth and Their Families(DCYF)〔仮訳: 児童青少年家族局〕から5年間で100万ドルの補助金を交付された。

Mission Bitは学校の各学期の放課後に、高校生向けのコンピューターサイエンス教室を提供している。秋と春のコースはそれぞれ13週で、1週間に4時間の授業だ。その内容は主に、HTMLとCSSとJavaScriptである。

夏休みには6週間のコースがある。この秋にMission Bitは、今やっている学習や成長をさらに延伸する2年計画の事業を立ち上げる、とCEOのStevon Cookは言っている。

その2年のコースは、DCYFがMission Bitに求める目標でもある。補助金は主に、里子として育った子や、公営住宅に住む子、移民の子など、社会から疎外されているような若者をより多くピックアップすることに使われる。そのためにMission Bitは、そういう恵まれない子どもたちのために尽力している既存の団体ともパートナーしていく。

コンサルタント企業のInspireがMission Bitのために行った調査によると、サンフランシスコのベイエリアだけでも、学校でコンピューターサイエンスのクラスにアクセスしていない高校生が10万名いる。2020年までにMission Bitは、その地区の1万名の、とくに黒人とヒスパニックの生徒たちに教えたい、としている。また、食事福祉を受けている生徒も、対象とする。

これまでMission Bitのプログラムに参加したのは1600名の生徒たちだ。現在のグループは150名の生徒だ。

画像クレジット: Mission Bit

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