Netflixがモバイル上で30秒のプレビュービデオを開始、まずiOSから

NetflixはSnapchatや、Instagramのストーリーなどに倣って、モバイルのビューワー(視聴者)のために30秒のプレビュービデオの提供を開始した。

そのプレビューはInstagram Storiesととてもよく似ていて、複数のサムネイルが循環するし、コンテンツは仮想ビデオで再生される。つまり、スマートフォンを手に持ったままでよい。それに加えて、スライドショウ的にスワイプやタップで次のビデオへスキップでき、いちいちメインのスクリーンに戻る必要がない。おもしろいと思ったプレビューは、ボタン一つでリストに保存でき、あとで見られる。

この機能はNetflixのiOSアプリで今日から使えるが、Androidにやってくるのは“もうすぐ”だそうだ。

これは、待望の機能である。NetflixはプレビューをWeb上同社のTVアプリで開始し、今回の機能でやっと、スマートフォンからコンテンツを見つけて見ることができるようになった。

同社のブログ記事はこう説明している: “何年もテストした結果、プレビューがあれば試視聴も少なくなり、新しいコンテンツを早く見つけられることが分かった。今回モバイルのプレビューをローンチしたことにより、スマートフォンでビデオの試し見がもっと楽しくモバイルに合った形でできるようになった”。

Netflixは最近好調で、会員増により時価総額は1500億ドルに接近している。

2018年の第一四半期に新たに増えた会員は741万人である。そのうち約200万がアメリカで、次の四半期にはさらに620万の新会員が加わる、と同社は予想している。そうなれば、同社の総顧客数は1億1900万に近づき、2年前から行っている国際展開の効果が出てきた、と言えそうだ。

同社のストリーミングサービスは売上も継続的に伸びていて、Q1の売上36億ドルは前年同期比で約43%の増加だ。

画像クレジット: Netflix(画像は修正加工された)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

今度のGoogle Chromeでは自動再生ビデオの音声をカットできる

Google Chromeのユーザーに良いニュース。全世界で人気最高のこのブラウザーの最新のアップデートでは、音声の自動再生を無効にできる。サイトを開くと広告のビデオが勝手に再生されて、音がガンガン鳴る、なんてことは、ユーザーがそれを有効にしないかぎり、今後はない。

迷惑なだけでなく、自動再生ビデオはデータを大食いし、Webの閲覧そのものを遅くする。モバイルデバイスでは、たいへん困ることだ(データ契約でインターネットに接続してる場合)。

このアップデートは、数日後にユーザーに行き渡る。この機能の開発は昨年から行われていた。機能には、例外が少々ある。

まず、自動再生は、サイト自体が音を含んでいないときだけ許される。あるいはユーザーが、そのメディアに関心があるときには音があっても許される。過去にそのサイトに頻繁に訪れているときは、関心があると判断される。そのサイトのページの上でタップやクリックを頻繁にやったり、モバイルではそのサイトをホーム画面に載せているときも、関心あり、と判断される。

Chromeのこの最新バージョンを最初に見つけたVentureBeatによると、YouTubeはあまりにもビデオの数が多いので、関心ありを単純には判断できないそうだ。

しかしそれでも、今度のChromeはコントロールの粒度が細かくなり、特定のWebサイトだけビデオの自動再生を恒久的にブロックすることもできる。だからYouTubeでもどこでも、オーディオの勝手な自動再生をやらせないことができるのだ。

画像クレジット: AFP

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

VimeoがMacのFinal Cut Proを使うビデオ作者のための作業支援アプリケーションを提供

Vimeoが今日(米国時間4/10)、 Final Cut Proを使ってビデオを作っているMacユーザーのために、ビデオのファイルフォーマットやコーデックをコントロールするアプリケーションを発表した。これは、Final Cut Proにすでに組み込まれているVimeoにビデオをアップロードする機能をさらに拡張するもので、この新しいアプリケーションを使うとビデオの作者は複数のファイルを同時にアップロードできたり、その進捗をプログレスバーで見れたり、ビデオのリンクやレビューのページ、埋め込みコードなどに瞬時にアクセスできたりする。

さらに、このVimeo for macOSを使うと、Final Cut Proの中でビデオにキャプションをつけられたり、ブラウザーを開かなくてもアプリケーションの中でビデオを再生できたり、タイトルや説明やプライバシー設定を調整したりできる。詳しくは、Vimeoのブログ記事を読んでみよう。

このアプリケーションの目的は、Final Cut Proを使ってビデオを作るビデオ作者の時間節約と、コントロールの増大だ。

そしてもっと広い意味では、VimeoはこのMac用アプリケーションをひとつの例として、今後、YouTubeのようなデスティネーションサイトではなく、ツールのプロバイダーになりたいのだ。

同社がクリエイター支援の方向へ舵を切ったのは、昨年だ。同社は、有料会員制のビデオ・オン・デマンドサービスを放棄し、クリエイター事業のトップAnjali SudをCEOに据え、ライブのビデオストリーミングプラットホームLivestreamを買収した

今年に入るとVimeoは、複数のソーシャルネットワークにビデオを配布する作業をやりやすくする機能をローンチし、またライブのビデオをFacebookやYouTube, Twitch, Periscopeなどへ同時にストリーミングするツールや、FacebookとYouTubeにビデオを同時にアップロードするツールを提供した。

作品がライブのビデオであれ、あるいはアップロードする静的な作品であれ、Vimeoはビデオ作者のためのさまざまなツールやサービスの、ワンストップショップになろうとしている。仕事に必要な道具は何でもVimeoにある、Vimeoへ行けば仕事が早い、という状態にしたい。そのようにして、今後はこっちの方向で有料会員を増やしたいのだ。そのためにもちろん、今後もツールやサービスを増やしていく。

ビデオ編集ソフトウェアとしてVimeoは、Final Cut ProのほかにAdobe Premiere Proのエクステンションも提供している。

以下は、Vimeo for macOSアプリケーションの全機能だ。MacのApp Storeから無料でダウンロードできる:

  • ProResをはじめ、Final Cut Proの高度なコーデックをサポート
  • ユーザーのVimeoアカウントへ直接アップロード
  • Final Cut Proの中でキャプションをつけられ、このアプリケーションから設定へ行ける
  • ビデオのタイトルや説明、プライバシーの設定を調整できる
  • このアプリケーションからビデオを再生できる(ブラウザー不要)
  • ビデオのリンクやレビューページ、埋め込みコード等へ瞬時にアクセス

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Skypeの通話をコンテンツにできる(録画、ストリーミング、他での利用、等)モード登場

Microsoftはポッドキャストやビデオの人気に乗じて、コンテンツの作者にとってのSkypeの魅力を高めようとしている。同社が今テストしている“Skype for Content Creators”というモードでは、今使っているSkypeそのものの能力で、通話中にビデオなどのコンテンツを入れたり、あるいは逆に通話を録音録画できる。また、通話中のビデオや音声をライブでストリーミングしたり、ほかのアプリケーションにインポートして編集しポストする、などのことができる。

この機能は現在“プレビュー”で、一部の選ばれたユーザーがテストしている段階だ。

同社のブログ記事によると、Skype for Content Creatorsにより、デジタルのブロードキャスターや、ストリーマー、ヴロガー(vlogger, ビデオブロガー) などが、ビデオ通話を録画したり、ふつうの通話をポッドキャストしたり、通話をライブでストリーミングしたりできる。そのために別途高価なスタジオ設備などを買う必要がない、とそのブログ記事は言っている。

すなわちWindows 10とMacのユーザーはSkypeのContent Creatorsモードを使って、通話を直接、NDI対応のソフトウェア、WirecastXsplitVmixなどへ入れたり録画録音したりできる。つまりこれからは、そのために別途、録画録音やスクリーンキャプチャのためのソフトウェアが必要ない、ということだ。通話をコンテンツとして扱うとき、そのルック&フィールもカスタマイズできる。

この機能がいちばん合っているのは、Skypeでやっているビデオチャットを録画することだ。それを、各週の視聴者参加番組にしたりするとよい。また、通話を他のプラットホームへライブでストリーミングしてもよい。FacebookやTwitterやYouTubeなどと同格に。

通話をライブでストリーミングしないときは、それを録画して他のアプリケーションから編集したりできる。たとえばAdobe Premier ProやAdobe Auditionが使える。

Skypeの多機能化は、これまでも試みられた。たとえば昨年はSkype Interviews立ち上げ、求人側が応募者のプログラミング能力をチャット中にテストできるようにした。

このように、新しい機能は特定のターゲットを想定している(求人側、コンテンツ作者、など)。Skypeの成長カーブはここ数年横ばいだから、新しいユーザー獲得のための新しい魅力を作り出していくことが、きわめて重要になっている。2016年のMicrosoft Buildでユーザー数3億と言われたが、それはそれより数年前のSkype 10周年記念で発表された数と同じだ。

ビデオをコンテンツ作者のためにストリーミングしているのはMicrosoftだけではなく、たとえばYouTubeもこの3月に、エンコーダー不要でライブストリーミングできる機能を加えた。

Skype for Content Creatorsは今年の夏に一般供用されるが、来週ラスベガスで行われるNAB(全米放送協会)カンファレンスでも、デモがある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Alexaが録画指示のスキルをデベロッパーのAPIとして提供、既存サービスによる実装を期待

徐々にそして着実に、Alexaは多機能なビデオアシスタントになりつつある。1月には、AmazonはAlexa用のVideo Skill APIをローンチし、ケーブルや衛星からのアプリをユーザーがコントロールできるようにした。そして今週行われたそのアップデートでは、このスマートアシスタントで番組の録画を指示できるようになった。それは、視聴者にとって、すごく重要な機能だ。

このスキルは、Dish, TiVo, DIRECTV, Verizonなどの大手プロバイダがすでに提供しているファンクションを統合している。これら各社がAlexaのスキルをアップデートして、この新しい機能(録画開始)を持たせるだろう。するとすべてが、ユーザーの期待どおりに動作する。

“Alexa、ニューヨークヤンキースの試合を録画して”、と言うと、そのためのサービスがまさにそれをする。もちろん、どの野球チームでもよい。

また今回のアップデートでは、頻繁に行く場所に直接ジャンプできるようになった。たとえば録画のインタフェイスとか、NetflixやAmazon Primeなどのビデオサービスなど。Amazonはこのトピックに関する記事で、そんな例を挙げている。そして番組が始まったら、Alexaに、「ここでポーズして」、などの指示を出せる。〔コマーシャルのスキップか?〕

このスキルは今、デベロッパーにとって可利用だから、上記のサービスに実装されるのも早いだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeではデスクトップのWebカメラから直接、ライブのストリーミングができる(エンコーダー不要)

YouTubeが今日(米国時間3/20)、セットアップの面倒なエンコーダーを通さずにWebカメラから直接、ライブのストリーミングを開始できる機能を立ち上げた。YouTubeのヘッダーにある“Go Live”ボタンを押すと、ストリーミングが始まる。あるいはyoutube.com/webcamを訪ねてもよい。ユーザーによる構成の指定などは、何も要らない。

今この機能が使えるのはChromeブラウザーのみだが、いずれ他のブラウザーでも使えるようになる。

これまでは、デスクトップやカメラやマイクロフォンなどからのライブストリーミングをするためには、それらが捉えた映像や音声をエンコーダーのソフトウェアを通して、YouTubeに送る必要があった。

今度の新しい機能により、とくにデスクトップからのライブストリーミングが超簡単になる。ということは、YouTubeでライブストリーミングをするユーザーが、とっても増えるだろう。

YouTubeはこれまで、この機能を一部のクリエイターたちを相手にテストしてきた。たとえばRawBeautyKristiは、美容のチュートリアルにこれを使ってみて、こう言っている: “めんどくさいエンコーダーが要らないから、こっちの方がずっと楽ね。これならもっとたくさん、ライブストリーミングができるわ”。

Curtiss King TVはファンのアップデートにこれを使い、そしてKens Kreationsはプロダクトレビューにこれを試用した。

今日はOakland RaidersにクォーターバックDerek Carrが、この機能のニュースを自分のYouTubeチャネルで発表した。

ライブストリーミングの市場は、ゲーム実況のTwitchやTwitterのPeriscope、FacebookのFacebook Liveなどなど、参加選手が多くなり、過熱している。とくにFacebookは、今週Patreonのクローンを会員制で立ち上げ、さらにそのほかのクリエイターたちの収入機会を用意するなどにより、クリエイターのコミュニティをねらおうとしている。

しかしYouTubeは、今回のWebカメラ直接ストリーミング機能は、クリエイターのための今後のさまざまな、そして使いやすい、ライブ機能の一環にすぎない、と言っている。

YouTubeはAsus, LG, Motorola, Nokia, Samsungなどのデバイスメーカーに働きかけて、彼らのカメラアプリに直接、ライブストリーミング機能を持たせようとしている。その機能はYouTubeの新しいディープリンクYouTube Mobile Liveを使用し、年内にそのほかのデバイスにも実装される予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Lens、iOS版も公開

先週のAndroid版公開に続いて、GoogleのAIを利用した新テクノロジー、Google LensがiOSにもやってきた。この機能はGoogle PhotosのiOSアプリに内蔵されている。写っている物体、建物、ランドマークなどを認識してその場所の電話番号、住所、開店時間など様々な情報を表示する。本や美術館の絵画、植物、動物なども認識する。対象物の種類によってはアクションを起こすこともできる。

たとえば、チラシや看板の写真を基にカレンダーにイベントを追加することもできる。あるいは、名刺を撮影して電話番号や住所を連絡先に登録することもできる(写真を連絡先データに変えるといえば、Microsoftがつい最近Pixアプリに追加した機能で、LinkedInでその人を探すこともできる)。

Google Lensは昨年のGoogle I/Oデベロッパーカンファレンスで初めて発表された。最近の機械学習と画像認識技術の進歩によって可能になった機能だ。最終目標は、スマートフォンのカメラを使ってどんな種類の写真に写っているものも認識し、必要なら電話をかけたり連絡先情報を保存するなどのアクションを起こしたり、カメラの向こう側にある世界について学ぶことができる。

I/Oカンファレンスのデモで、GoogleはほかにもGoogle Lensの機能をいくつか披露した。たとえばWi-Fiルーターに貼られたシールを写真に撮って、書かれている情報をWi-Fi設定に貼り付けることができる。外国語の看板を英語に翻訳する機能のデモも行われた。

まだ約束した機能のすべてを十分果たしているとはいえないが、Google Lensの成長とともに可能になっていくのだろう。

Google PhotosのTwitterアカウントが発信したツイートによると、iOS版Google PhotosのGoogle Lensは、最新バージョン(3.15)をインストールしているユーザーに米国時間3/15から順次展開される。

来週のうちには展開が終了する見込みだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ASMRビデオの専門サイトTingles、無宣伝で急成長、YouTubeの限界に挑む

Tinglesは宣伝やパブリシティをほとんどやっていないが、すでに多数のファンとそのコミュニティができている。ターゲットを絞った特殊なプロダクトが、これだけ急速に広まるなんて、めったにないすごいことだ。

スロベニアのGasper KolencとMiha Mlakarがこのサービスを立ち上げてからほぼ1年になるが、その間同社はもっぱらASMRだけを取り上げてきた。ASMR(autonomous sensory meridian response)とは、音や映像だけで幸福感やリラックス感を与える、という意味だが、そんなビデオを提供する同社は、最近Y Combinatorの傘下になったので、今後さらに大きく伸びるかもしれない。

同社のCPOであるMlakarはこう語る: “アーチストやコミュニティのためのサービスを構築する最良の方法を探している。すでにたくさんのアーチストやコミュニティと、仲良くなっている。いろんな機能はすべて、コミュニティからのアイデアがベースだ。それらを全部実装していくためには、もっと時間が欲しい”。

宣伝をまったくしなかった同社は、現在の月間アクティブユーザー数が6万、その1/3は毎日使っている。サイトのコンテンツは、200名あまりの“アーチスト”たちの作品だ。ASMRのコミュニティでは、アーチストよりも“ASMRティスト”と呼ばれている。その多くは、脱YouTubeの人たちだ。

ネット上にASMRが増えてきたその震源地は、もちろんGoogleのビデオサービスYouTubeだ。MlakarがASMRを知ったのもYouTubeからだが、YouTubeのような何でもありのビデオサイトには限界がある、と彼は言う。

“YouTubeは、発見のためには良い”、とMlakarは言う。“ぼくがASMRを発見したのもYouTubeだ。でもレギュラーユーザーになると、YouTubeは問題になる。主な問題は、広告だ。ASMRを聴いてて眠くなり、実際に眠りかけたとき、大音量の広告に起こされる。それは、とても不愉快だ”。

高度に専門化したサービスは、収益化に関しても有利だ。このサービスは広告なしで、しかも無料だが、クリエイターが同社の承諾のもとに有料コンテンツを作り、チップなどを収入源にすることができる。クリエイターに対しては、そのための審査過程があり、承認プロセスがある。それにビデオは同社が監視し、悪質なものは排除する。しかし、同社や多くのASMRファンが指摘するのは、性的なコンテンツが問題になることはない、ということだ。“エロのチャネルはほかにいくらでもあるからね”、とMlakarは述べる。

しかしTinglesにとっては、ASMRは手始めにすぎない。Mlakarによると、AndroidやiOSのアプリは、“リラックスして安眠できるビデオコンテンツを見つけるための最良の場所”だが、同社の将来プランとしては、瞑想やマインドフルネス(“気づき”)など、そのほかのリラクセーション法も取り上げていきたい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonの新規Prime会員のうち500万はビデオのオリジナルプログラムを見たい人だった

Amazonのオリジナルコンテンツへの取り組みは、少なくともPrimeの新会員を大きく増やしたことで、十分報われている。Primeは今や誰が見ても、このコマース巨人のメインの価値だ。Reutersが入手した文書によると、Primeビデオの、19の番組から成るトップのオリジナルプログラムは、2014年の終わりから昨年の初めまでの間のPrimeサービスの新規会員のなんと1/4を集めている。

その文書によると、Primeビデオのアメリカのオーディエンスは、オリジナルとライセンスコンテンツの両方を含めて、およそ2600万に達する。そして、そのプログラムを見たいがために入会したPrime会員はおよそ500万、そのうち115万はAmazonのThe Man in the High Castleシリーズが目当てだった。その製作費7200万ドルを新規会員獲得コストと考えると、Amazonの内部文書によると、年会費99ドルの新規会員の獲得に一人あたり63ドルのコストを要している。Amazonがオリジナルプログラムの編成に力を入れるのも、当然である。

でも、Primeの新規会員の登録動機がPrimeビデオの番組だった、とどうして言えるのか? 同社は、彼らの会員になってから最初のストリーミングが何であるかを調べ、また以下はぼくの想像だが、最初のとは言ってもその番組を見るためにあまり日にちや時間が経ったやつは、除外しているだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Boston DynamicsのSpotMiniが人類に代わって地球を支配したらこんな光景か?

Black Mirrorのワンシーンのようなこのドキュメンタリーふうビデオは、Boston DynamicsのSpotMini
の大集団が地球上を覆い尽くす未来を描いている。もちろんフィクションだが、でもBoston Dynamicsのロボットに対する唯一の防御策として、エンジニアにホッケーのスティックを持たせることしかないのなら、このシーンはやがて現実になるかもしれない。

Boston Dynamicsのロボットは、技術もデザインも着実に進歩していて、その最新作、黄色い皮膚のSpotMiniはドアを開けることもできる。このビデオでは、何千台ものSpotMiniが地表を自由に動き回っている理由や経緯が分からない。充電はどこでするのか? リーダーはいるのか? 砂塵が吹き荒れているようだが、どうやって自分を洗うのか? ロボットの大公たちに、訊きたいことは山ほどあるね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Airはホームビデオをクラウドに保存するアプリ――空き容量を気にせず赤ちゃんをどんどん4Kで撮れる

最近ではユーザーがビデオを撮影するときにビデオカメラよりスマートフォンを使う場合が圧倒的に多くなった。しかしスマートフォン、特にmicroSDカードを使えないiPhoneの場合、ビデオを撮影しているとあっという間にストレージの空き容量がなくなってしまう。

こうした悲劇を防ぐために止むなく低画質での撮影を余儀なくされた読者も多いだろう。iPhoneには4K撮影能力があるが、途方もなくスペースを食うため往々にして宝の持ち腐れになっている。 今回紹介するAirはこのジレンマに対して解決策を提供するのが目的だ。

Airアプリは動画ファイルを、ローカルではなくクラウドに自動的にアップする。 4K(Ultra HD)で撮影されたビデオファイルもクラウド上のプライベートなスペースに保存される。つまり高画質、長時間のビデオを撮影してもモバイルデバイスの空き容量を心配する必要がない。

もちろんビデオファイルをクラウドに保存するというのは新しいアイディアではない。iCloudは事実上iOSデバイスの一部になっているし、Googleフォトに加えてAmazon、Dropboxのサービスもユーザーに人気がある。

しかしAir Labsの共同ファウンダー、CEOのShane Hegdeは「こうしたライバルはビデオ録画に特化したサービスではないところが問題だ」という。

「ビデオには特有の問題がある。写真と比べてサイズがはるかに巨大でファイル構造も複雑だ。しかし現在市場にあるソリューションのほとんどはビデオを静止画と同様に扱っている。その結果アップロードすると画質が劣化し、再生すると悲惨なことになる。われわれのプロダクトはNetflixやYoutubeの最新のテクノロジーと同様のレベルにあり、ユーザーが簡単にシームレスにビデオを撮影できる方法を提供する」とHegdeはいう。

Airのサービスはデジタルビデオをアダプティブ・ストリーミングができるよう自動的にトランスコードする。つまり接続速度が十分でない場合はそれに応じてで画質を調節するので、ほぼリアルタイムで再生される、延々とロードを待つ必要がない。Airの大きなセールスポイントは、共有の際に勝手に圧縮をかけないことだ。ユーザーは友達なり家族なりにAirのギャラリーに保存されたビデオのURLを送るだけでよい。受け手はそれぞれの接続環境に応じて最適な画質で再生できる。

またAirにはReelsと呼ばれる共同編集の機能もある。これはカンファレンス、コンサート、フェスティバル、ウェディングなど大勢が参加したイベントのビデオ編集するためのスペースだ。Reelsには誰でも自分のビデオクリップを投稿できる。編集後の成果物は、ソーシャルメディアその他の場所で公開可能だ。

Airは月額4.99ドルの有料サービスで、無料のものもある他のエントリーレベルのクラウド・サービスの中では多少高めに感じられるかもしれない。たとえばiCloudの場合、50GBが月0.99ドルだ。Googleだと100GBが月1.99ドル(これにはGoogleフォトだけでなくGmail、Googleドライブも含まれる)。しかしひんぱんにビデオを撮影するユーザーなら月5ドルで無制限のビデオストレージにアクセスできるのは価値があるだろう。

Airが赤ちゃんや小さい子どものいる両親をターゲットして売り込みを図っているのはそのあたりに理由がある。そうした若い両親は大量のビデオを撮影する傾向にある。もちろんセミプロのビデオグラファーにとっても空き容量を気にせずに4Kビデオを長時間撮影できるというのは便利だ。

Airが提供するもうひとつのサービスは物理メディアへの書き込みだ。まず50ドルを仮払いする必要があるが、HDD、DVD、USBメモリーはもちろん、必要ならVHSテープや映画フィルムにも動画を記録してくれる。料金はデジタイズにかかった時間とターゲット・フォーマットによって異なる。

Hedgeはスタンフォード大学出身で、同窓のTyler Strand(CTO)と共同でAirを創業した。Hegdeによれば、このサービスを作ることを思い立ったのは、子どもの頃、両親がソニー・ハンディカムでたくさんのビデオを撮ったのに、テクノロジーが変化して簡単に見ることができなくなってしまった経験からだという。

「今私はカムコーダーを持っていない。最新のノートパソコンにはDVDプレイヤーが内蔵されていない。つまりビデオファイルはそこにあるのに時代遅れのハードに閉じ込められてアクセスができなくなっている。2016年後半には私は勤めを辞めてホームビデオを生き返らせる仕事を始めることにした。Airは実は私のこうした個人的体験の上に作られたものだ。容量やフォーマットを気にせずに貴重なシーンをホームビデオを撮影できるようにしたい」とHegdeはいう。

HedgeはAir以前にスタンフォード大学時代にSwapというスタートアップを立ち上げている。卒業後はHPS Partnersで投資に携わり、 ロサンゼルスのRevolt TVでは最高デジタル・テクノロジー責任者を務めた。共同ファウンダーのTylerはスタンフォード時代にhostess.fmを創業し、SFX Entertainmentに売却している最近ではPostlightの創立パートナー、取締役を務めた。

現在ブルックリンに本拠を置くAirは2017年10月にシードラウンドを実行し、メディア企業、テクノロジー投資家から資金を調達している。金額は明らかになっていない。

Airアプリは当面iOS版が公開されており、App Storeから入手できる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

モバイルで写真やビデオの背景を変えて楽しめるGoogleのAIツールがYouTube Storiesに装備

Googleの研究者たちは、人びとが他人を騙(だま)して、今自分は月にいる、と思わせたり、今は昼ではなくて夜だと見せかけることが好きだ、と知っている。しかしそんな楽しいいたずらは、映画のスタジオへでも行って、グリーンのスクリーンの前で撮影しないと実現は難しい。そこで2018年の優秀なプログラマーたちは、自分たちにできることをした: ニューラルネットワークを利用してそれをやるのだ。

その、“ビデオセグメンテーション”(ビデオ切り出し)と呼ばれるツールは、モバイル上のYouTube Storiesで今日(米国時間3/1)から一部のユーザーに展開される。画面上にこのオプションがある方は、おめでとう、あなたはベータテスターだ。

この機能には、さまざまな工夫が盛り込まれているようだ。前景(被写体本体)と背景の境界を見つけなければならないが、それはiPhone Xの前面カメラ配列のような深さ(z軸方向)を感知するカメラと、大量の処理時間と、電池よりも長時間使える電源があれば、朝飯前だ。そう、デスクトップコンピューターを使えばよい。

でも、モバイルでしかもふつうのRGB画像(深さ情報がない)となると、そう簡単ではない。スチルの画像でも難しいのに、ビデオとなるとなおさらだ。コンピューターは、背景検出のための計算を、少なくとも毎秒30回やらなければならない。

そう、Googleの技術者たちも、それをチャレンジと捉えた。畳み込みニューラルネットワークをセットアップし、それを数千のラベル付き画像(その例が右図)で訓練した。

そのニューラルネットワークは、人の頭と肩のような、よくある特徴を検出できるように訓練され、一連の最適化によって、正確な検出のために必要なデータの量を減らしていった。また、前の計算の結果(頭の切り抜きなど)を次のための素材として使うという、一種のコンピューター騙しによって、計算負荷をさらに下げた。

その結果、高速でしかも比較的正確なセグメンテーションエンジンが得られ、ビデオに対しても使えるほどの速度を達成した。GoogleのPixel 2スマートフォンの上では40fps、そしてiPhone 7では100fpsを超えた(!)。

これは多くの人たちにとってビッグニュースだ。背景をなくしたり、入れ替えたりすることは、ツールボックスに常備したい楽しいツールだし、しかも、とても容易にそれができる。そして願わくば、短時間で電池を空にしませんように!。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Waymoの360度ビデオを見ると自動運転車の仕組みがよく分かる、VR体験もあり

Uberに対する厄介で高価な訴訟が一段落した今、Alphabetの自動運転部門Waymoは、そこから一歩踏み出して、自動運転車の仕組みを一般大衆に教育しようとしている。

同社はブログ記事で、Waymoの自動運転車はこれまでに公道を500万マイル(805万キロメートル)走ったと発表し、Waymo 360-degree Experience(Waymoの360度体験)と名付けたビデオをリリースした。

360度で撮られているこのビデオは、Waymoの車がライダーやレーダー、カメラ、コンピュータービジョンなどを駆使して、自分のまわりの世界を見るだけでなく、近くの物の動きを予測することを見せてくれる。実際に、Waymoの自動運転車に装備された技術は、300ヤード(274メートル)先の物を見分けることができる。

このビデオは、アリゾナ州フェニックスで走行中に撮られた。そこは、Waymoの自動運転車が公道の上など現実世界の状況でテストされた25の都市の一つだ。

都市内の本物の道路を500万マイル走っただけでなく、Waymoはそのソフトウェアを、2017年に、シミュレーションやプライベートなテストコースで累計27億マイル(43億キロメートル)走行してテストされている。同社によると、いずれWaymoの車は、平均的アメリカ人が1年間に走るぐらいの距離をドライブするだろう、という。

膨大な量のテストをしなければならないのは、たった一つの事故でもこの新しい産業を後戻りさせてしまうからだ。一般大衆からの信頼と信用、これが克服すべき最大のハードルだ。そのためWaymoは、その徹底的なテストを、大衆が信頼する気になるレベルの体験にまで達しさせたい、としている。

このビデオは、デスクトップ、モバイル、そしてVRヘッドセットで視聴できる。

編集者注記: 原文ではWaymoの仮想世界での走行履歴が270万マイルとなっていた。正しくは、27億マイルである。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

イベントの開催〜放送中にリアルタイムでビデオクリップを作れるWildmokaが$8Mを調達

フランスのスタートアップWildmokaは、ライブのイベントをやってる最中のビデオの制作や編集を助けてくれる。そんなWildmokaは、ライブのテレビ番組のハイライトをソーシャルネットワークで共有したい放送局などにとって、とくに便利だ。

同社は今日、Alven CapitalがリードするシリーズAのラウンドで800万ドルを調達した。前からの投資家Apicapも、参加した。

Wildmokaはスポーツやエンタテイメントなどさまざまな番組制作で使われている。ユーザー企業は、NBC Sports, NBC News, France Télévisions, Canal+, Fox, Orange, beIN Sportsなどなどだ。彼らはこのサービスを利用して複数のプラットホーム向けに同時にビデオクリップをカットして配給している。配給先は、ソーシャルネットワークのアカウント、Webサイト、モバイルアプリなどさまざまだ。

WildmokaはWebベースのプロダクトも作っているから、誰もがその機能を使える。同社は、ユーザー各社でソーシャルのチームとビデオのチームが別々であることが多いことを、よく知っている。ソーシャルのチームは通常、ビデオの技術を持っていないから、使いやすいツールを欲しがる。彼らはブラウザーの上でビデオクリップをカットし、そのサービスが開いたままの状態でクリップを共有できる。

Alven CapitalのパートナーRaffi Kamberは、ライブのビデオが機械学習を利用することに大きな機会がある、と考えている。そうなればビデオクリップの共有を、もっと自動化できるだろう。

Wildmokaを視聴者参加番組に利用しているユーザーもいる。たとえば何かのコンペのような番組では、出場者の友だちなどがモバイルアプリからビデオクリップを共有して、放送中の番組に対しコメントを言ったりできる。

Wildmokaはすでに5つの事業所があるが、今後は顧客ベースの拡大と製品の改良に注力したい、と言っている。とくに、顧客開拓に使うお金は、必ず見返りがある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhoneの速度低下問題で、司法省と証券取引委員会がAppleを共同捜査

米司法省(DOJ)および証券取引委員会(SEC)は、AppleのiPhone旧モデルを意図的に速度低下させたソフトウェアアップデートについての情報開示について共同捜査をしているとBloombergが報じた

本件に詳しい情報源によると、政府は同社のソフトウェアアップデートに関する情報提供の詳細を要求しているという。

現在両当局は捜査のごく初期段階にあるとBllombergは報じている。

本誌はApple、SEC、および司法省にコメントを求めており、情報が入り次第続報の予定だ。

背景を説明すると、AppleはiPhone旧モデルの性能が時間とともに低下していることに気づいた顧客と数多くトラブルを起こした。Appleは、バッテリーが劣化した旧機種で消費電力管理を性能に優先させるソフトウェアアップデートを提供したことを公表させられた。

当然ながら様々な反発がありAppleはアップデートの対応方法について謝罪せざるを得なかった

Appleが追加情報を要求されているのは米国だけではない。ヨーロッパからアジアまで世界の消費者擁護団体が速度低下問題の捜査を強く求めている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

最後まで邪魔されずに映画を見たい人はPoptheatrのバケツを頭にかぶろう

あなたは、人と接触するのが嫌いかな? でも映画は好き? バケツも好きかな? 最後の質問にイエスなら、そんなあなたのための製品があるんだ。

Poptheatrは、あなたが自分の頭を入れるためのバケツだ。バケツの上部にタブレットなどを置き、あなたは仰向けに寝た快適な姿勢で、映画でもテレビでもポルノでも、お好きなものを見られる。両手は空いているから、付属のBluetoothデバイスでビデオの再生をコントロールできる。

作者はこう書いている: “Poptheatrは、あなただけのプライベートな劇場だ。ご自分のモバイルデバイスの画面を見ながらパーソナルな視聴体験ができる。途中で邪魔がいっさい入らないから、一瞬も見落としのない完全な視聴を楽しめる”。これでお分かりと思うが、ビデオを楽しむ最良の方法は、仰向けに寝てバケツを頭にかぶることなのだ。

初期の出資支援者には54ドルで7月に届く。公園のベンチや田舎の廃校でバケツ・ビデオを見るには、最適の季節だ。最終小売価格は119ドルである。

それまで待てない人は、ホームセンターで買ったバケツの底に穴を開けて、そいつをかぶるのはどうだろう? 頭の小さな人なら、Quaker Oatsなど、シリアルやお菓子の大缶でもよいと思う。とにかく、頭にバケツをかぶって映画を見るというエキサイティングな体験をDIYした人は、その画像をぼく(@johnbiggs)にツイートしてほしい。前もって、ありがとう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeはLogan PaulをGoogle Preferredから外し彼のオリジナルを保留状態に、広告収入は絶たず

YouTubeは、ソーシャルメディアのスターであるLogan Paulに対するさらなる対応として、このヴロガー(vlogger)をGoogle Preferredから外した。Preferredに載ってるということは、広告主が安心して広告を出せる高品質なコンテンツとその作者たちだ、という意味になる。Paulはその信用に値しない、と判断された。

Paulが日本のいわゆる“自殺の森”で木からぶら下がっている死体のビデオをポストしてからは、YouTubeとGoogleが彼をPreferredから外そうとしたのも当然だ。ただしPaulは、YouTube上の広告収入を拒否されず、YouTube Partner Programを使ってビデオを収益化できる。

しかしPaulの嘆かわしい邪道的行為に対する罰は、これが終わりではない。このユーチューバーがYouTube Redの第四シーズンにフィーチャーされることはなく、また彼の今後のオリジナルポストも保留にされ、今後どうなるかは現時点で未定だ。

Paulの破戒行為に対してYouTubeはこれまで、コミュニティガイドラインへの違反非難の受け入れ、そのポリシーに沿ってビデオを取り下げる声明の発行、などをやってきた。

Paulは騒動のあとの声明で、毎日のヴログ(vlog)のポストを当分やめる、と言った。彼の最後のYouTubeビデオはお詫びのビデオで、それは1週間前に公開された。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeが残酷ビデオに関してやっと発言、しかし謝罪も経緯の説明もなし

YouTubeがやっと、Logan Paulのあのひどいビデオ*に関して応答した。一連のツイート(下図)でTwitterは、“このチャンネル[Logan Paul]はTwitterのコミュニティガイドラインに違反しているので、然るべき対応をとり、今後の経過を見守っている”、と述べている。〔*: ひどいビデオ, 自殺者を撮ったビデオ。〕

それは5つのツイートから成り、再発防止策については後日明らかにする、と言っている。しかし本稿を書いている時点では、Logan PaulのチャンネルはまだYouTubeにある。だから、あれだよ…。

先週は、YouTubeがLogan Paulを売り物にしているというニュースに対し、当然ながら、インターネットじゅうに怒りが渦巻いた。彼のチャンネルの登録会員は1500万おり、YouTubeのRedサービスにも含まれているが、彼は日本の“自殺の森”で自殺者を撮影した長いビデオを公開し、その後削除した。

Paulはネット上に怒りが氾濫してから24時間以内にビデオを削除したが、それまでに約600万人がそれを見た。そしてそれは、YouTubeの検査チームがそのビデオをOKしたからだった。

YouTubeのガイドラインは、“ショッキングであることや、センセーショナルであること、不敬であることをねらった、暴力的または残虐なコンテンツをポストすることは許容しない”、と言っている。

その後Paulは二度目の謝罪をしたが、今では問題は、YouTubeがなぜどうやって、そのビデオを削除しなかったのか、へ移っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Facebookとユニバーサルミュージックの提携によって、利用者は動画内で許諾された音楽を使うことができるようになった

Facebookは本日(米国時間12月21日)、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)との間で、Facebook、Instagram、Oculusなどのユーザーたちがアップロードしてシェアする動画の中に、ユニバーサルミュージックの音楽を利用することができようにする、というライセンス契約を結んだことを発表した。また今回の提携により、FacebookはMessengerも含むプラットフォーム間で新しい「音楽を使った製品」を提供できるようになるという。

契約条件は明らかにされていないが、大手音楽会社がFacebook上でビデオやその他のソーシャル機能に対して、そのカタログをライセンスするのは初めてのことだ。

これにより、Facebookはユニバーサルミュージックグループと協力して、アーティストの作品が、Facebookとその関連プラットフォーム上でで保護され、補償されることになる。これは、さまざまな方法で行われる。私たちの理解では、そこにはFacebookが、この先実験的なソーシャルミュージックの機能を立ち上げていく権利も含まれているようだ。

「音楽とコミュニティービルディングの間には引き合う関係があります。私たちはそれをUMGと協力して、Facebook、Instagram、Oculus、そしてMessengerの中に取り込むことができる機会に興奮しています。音楽愛好家、アーティスト、そしてライターたちは、私たちが音楽と動画を通して創造性、つながり、そしてイノベーションを開放することで、とても居心地よく感じて貰えるようになるでしょう」と語るのは、FacebookのMusic Business Development and Partnershipsの責任者Tamara Hrivnakである。

「FacebookとUMGは、共に、音楽会社とソーシャルプラットフォーム間の協力のためのダイナミックな新しいモデルを作り出して行きます。こうすることで、ファンのための音楽のソーシャル体験を向上させながら、レコーディングアーティストやソングライターたちの関心を高めることができます」と、ユニバーサル・ミュージック・グループのデジタル戦略副社長のMichael Nashは付け加えた。「この提携は、イノベーションと音楽クリエイターへの公正な報酬が、相補的であること、共に繁栄することができることを示すための、最初の重要なステップなのです。私たちは、Facebookが、アーティストたち、ファンたち、そして世界に偉大な音楽を届けるために投資するすべての人たちに恩恵を与えてくれる、健全な音楽生態系に対する重要な貢献者になってくれることを期待しています」。

同社は、この取引の結果、どのような「音楽を使った」製品が登場するのかに関しては詳しくは述べていないが、その動きは主に、アーティストがファンたちとのつながりを深めることに重点を置いているように見える。特にファンたちにお気に入りの音楽を自分たちの動画に使わせたり、お気に入りの音楽をシェアさせたりすることがその中心となる。アーティストたちはまた、他の方法で音楽を使って、コミュニティに関わり育てていくこともできる。

この契約がFacebookのビデオ活動にどのように役立つかを想像するのは簡単だ。今年は動画のための専用ポータルFacebook Watchが登場し、動画に対するさらなる注力が行われた。

このパートナーシップは、音楽とソーシャル空間を統合して活動する他のハイテク企業たちに、Facebookが挑戦するのにも役立つ。例えばライバルの1つはSpotifyだ。同社は今年、ストリーミングサービス上でのプレゼンスを管理し、リリースをトラックしファンたちと繋がるための一連の新しいツールを提供した。またMusical.lyも同様のライバルだ。自分自身の口パクミュージックビデオが作れることで多数の若いファンを引きつけたこのサービスは、中国の大手ソーシャルメディアBytedanceに8億ドル以上で売却された

今回の買収により、Facebookは、 新しく立ち上げられた”Sound Collection”の内容を、クリエイター向けに、有名な曲で埋めることもできるようになった。

ユニバーサル・ミュージック・グループは既に、SpotifyやYouTubeなどの他の企業と協力しているため、ソーシャル企業と協力することは前例のない話ではない。(Varietyには契約に関するUMGからの内部メモが掲載されているが、その中にはプレスリリース以上の詳しい情報は含まれていない。これは主にパートナーシップを鼓舞するためのものだ)。

私たちの問い合わせに対して、Facebookは、新しいソーシャル機能の計画についての、より詳細な情報を共有することは拒否した。

同社は、新しい野心をもって、これからも似たようなパートナーシップを結ぶ計画を温めていることだろう。ユニバーサル・ミュージック・グループのライブラリーを宣伝することで、音楽販売、商品販売、コンサートチケット売上などを増やすことができることを示せたならば、新たなパートナーシップも結びやすくなるだろう。

[原文へ]
(翻訳:sako)

ホームセキュリティサービスのOomaがAI機能搭載のライブストリーミングビデオカメラButterfleyeを買収

Oomaは、今でもVoPのプラットホームとして知られている企業だと思うが、このほど、AIを利用する家庭と企業用のビデオカメラ、スマートセキュリティカメラを作っているセキュリティプラットホームButterfleyeを買収した。OomaはButterfleyeのカメラを同社のセキュリティソリューションOoma Homeに統合するつもりだが、元のブランドでカメラを売ることも続ける。

両社は、買収の財務的詳細を明かしていない。

OomaのCEO Eric Stangは、今日(米国時間12/20)の発表声明でこう述べている: “Butterfleyeには、すばらしいインテリジェントなセキュリティカメラシステムがあり、その能力を私たちのセキュリティサービスOoma Homeに加えられることはすごく嬉しい。私たちの戦略は、Oomaのスマート通信プラットホームをベースとして、インターネットに接続された高度な家庭向けセキュリティサービスを提供することであり、今回の買収はそのための重要な一歩である”。

2015に創業されたButterfleyeは、そのカメラを2016年にIndiegogoのクラウドファンディングキャンペーンでプレゼンした。同社はその後400万ドル近くを調達したが、業界やメディアのレーダーにはなかなか映らなかった。その機能の中には、顔認識、個人認識、温度・音・動きのセンサー、そしてセキュリティカメラとしての24/7ライブ(リアルタイム)ストリーミングは、どんなデバイスへも送れる。

一見するとButterfleyeは、Amazonで30ドル以下で買える安物のWi-Fiカメラにしか見えないかもしれない。でもそんなカメラと違うのは、インテリジェンス(AI機能)があり、しかも頑丈だ。ただしお値段は、ワイヤレスカメラ1台で199ドル99セント以上、3台パックで499ドル99セントだから、誰もが真剣に対応すべきデバイスだ。名前が知れ渡っているNestの高級カメラも、同じ価格帯だけどね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa