Apple PayとGoogle Payが今月からやっと7-11(セブンイレブン)でも使える

7-Eleven(セブンイレブン)が他より進んでいるところといえば、人類の飲み物消費量の限界を拡大する努力ぐらいだろう。しかし今や日本企業がオーナーであるこの巨大コンビニチェーンは、モバイルペイメントの導入が他よりずば抜けて遅いことでも、目立っていた。

同社の今日(米国時間9/10)の発表によれば、ついに同社も、今月からアメリカの“多くの”ストアにApple PayとGoogle Payを導入する。おもしろいことに、シャーベットドリンクSlurpeeの自販機では、Samsungがこの二大強敵を抑えている。まるでAとGの両社は、Glaxyのメーカーの決済システムを助けるべく、協定を結んだかのようだ。

AppleのCEO Tim Cookはこの夏の初めに、もうすぐ7-ElevenとドラッグストアチェーンのCVSにApple Payが入る、と発表した。Apple Payが7-Elevenで使えるようになればそれは、モバイル決済が小売業界の全域に一挙に普及するきっかけになるだろう。7-Elevenの店は17か国に計66000店あり、その約14%がアメリカだ。

でもアメリカではすでに大型リテールの多くがモバイル決済を採用しているから、そこに7-Elevenが加われば、人口の3/4以上がスマホを持っているアメリカでは、それだけですでにきわめて高い普及率になるだろう。

画像クレジット: Mark Schiefelbein / AP

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleのPixel 3の発売イベントは10月9日にニューヨークで

これまでの数週間リークリークを重ねてきたGoogleのPixel 3とPixel 3 XLは、今や秘密でも何でもなくなってしまったが、それでもまだ、公式の発表は何もない。

でも同社はこのほど、“Made By Google”というイベントの招待状を送ってきたから、イベントの名前からして、Google作のスマートフォンがテーマだろう。

招待状には、ニューヨークで10月9日の午前11時から、とあるだけで、説明等はない。でも“3”を使ってハートを作り、“I ❤ NY”(I love NY)と言っているから、Pixel 3を暗示しているのだろう。

一方、噂の内容は今や相当詳しい。それによると、Pixel 3はSnapdragon 845プロセッサーを使用、RAMは4GB、5.5インチのディスプレイの背後に12.2mpのカメラがある。大型のPixel 3 XLは、ディスプレイが6.71インチ、RAM 6GBだそうだ。いつも議論を呼ぶカメラのノッチ(スクリーンの切れ込み)もある。

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Facebook、アジア地域初となるデータセンターを構築予定

Facebookが、初めてアジアにデータセンターを構築する。Facebookのアナウンスによれば、シンガポールに11階建てを建築する予定であるとのこと。サービスパフォーマンスおよび効率性の向上を狙ってのことだとのこと。費用はシンガポールドルで14億ドル見込みで、米ドルにすると10億ドル程度となる。

なお、この新しいデータセンターで用いる電源は、100%再生可能エネルギーとなるのだそうだ。さらに新しいStatePoint Liquid Coolingを利用し、水資源および電力の消費を最低限に抑えるようになっているとのこと。

Facebookによれば新データセンターの構築により、数百名の雇用を創出し、シンガポールおよびアジア地域におけるプレゼンスの拡大を実現することができるとしている。

建設予定データセンターの外観予想図

アジア太平洋地域における月間利用者数は8億9400万となており、全利用者中40%を占めている。これは地域ごとにみれば最高の割合となっている。ただし、収益面では他地域の後塵を拝している。Facebookの直近四半期のデータによれば、アジア太平洋地域での売上額は23億ドルで、全体の18%となっており、アメリカからの売り上げの半分にも満たない。サービスの効率性をあげることで、利用者シェアと売り上げシェのギャップを埋めたい考えもあるのだろう。

なお、アジアにデータセンターを構築する動きは他にもあり、Googleはシンガポールに3つめとなるデータセンター設立を予定しているようだ。Googleは、シンガポール以外に、台湾でもデータセンターを運営している。

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(翻訳:Maeda, H

Googleの‘Dataset Search’サービスで科学者やジャーナリストがデータの発見と理解を強化

Googlegが水曜日(米国時間9/5)に、“Dataset Search”(データセット検索)のローンチを発表した。それは、科学者やデータを追うジャーナリストを助けて、彼らがデータまみれのWebの中で数字の行間にあるストーリーを素早く見つけられるようにする。

さまざまなデータセットはこれまで一般的に、いろんな研究者や研究機関のWebサイトに分散して存在する。たとえば、ある気候現象に関するデータはNASAとNational Oceanic and Atmospheric Administration(NOAA)の両方に分散していたりする。特殊なデータは、ProPublicaに行かないとないかもしれない。Google検索には前からGoogle Scholarという専門家向けの検索サービスがあるが、Dataset Searchはそれをさらに改良して、一回の検索でこれら主要なデータソースを取り出せるようにする。

Googleはデータセットのプロバイダーへのガイドラインで、彼らのデータをもっと容易に見つかるようにするための、データや情報の提示の仕方を示唆している。そのやり方は、データをめぐるコラボレーションのためのコミュニティSchemaが作った、オープンソースのスタンダードをベースとし、データのプロバイダーに、データセットの作者や、データの収集方法、発表された日付、データの利用にあたっての条件、などの情報を含めるよう、求めている。

この新しい検索機能は、検索によるデータへのアクセスと可視性を増強するイニシアチブの第二部に相当し、これの前には、今年の初めに、ふつうの検索でデータジャーナリストが容易にデータを発見できるようにするための方法が、開発/提示された。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleのAndroid Enterprise Recommendedに堅牢なスマートフォンが加わる

堅牢なスマートフォン(rugged smartphones)は、厳しい環境で働く社員に企業が与えるデバイスであり、やや特殊な市場だ。スマートフォンを選ぶとき、6フィート(180センチメートル)の高さから落としても壊れないことを条件にする消費者はあまりいない。でも、市場があることは確かで、調査会社のIDCは、Androidベースの堅牢デバイスが今後5年間、年率23%で伸びる、と予想している。

Googleが、企業向けに製品を推薦するAndroid Enterprise Recommended事業を拡大して、堅牢デバイスを含めるようにしたのも、当然だろう。でも、そこに載っているメーカーの名前をご存知だった方は、あまりいないと思う: Zebra, Honeywell, Sonim, Point Mobile, Datalogic…社名はご存知でも、スマートフォンとは結びつかない企業もあるだろう。Panasonicも長年、堅牢デバイスを作っているから、そのうちこの事業に当然入るだろう。

これらのデバイスの最低条件は、かなり単純明快だ: Android 7以上をサポート; Googleがリリースしてから90日以内にセキュリティアップデートを行なう; 堅牢デバイスであるために侵入保護があり落下試験合格であること。そして、ほかにも、少なくとも一つ以上のメジャーなOSをサポートできること。

Googleは今日の発表でこう言っている: “今日のローンチは、顧客のエンタープライズ体験の改善にコミットする私たちの姿勢が変わらないことを表している。これらのデバイスが、既存のユースケースに奉仕し、また企業の新たなモバイルのユースケースの追求を可能にして、企業の目標の実現に寄与することを期待する”。

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FacebookとTwitter:米国情報機関はもっと選挙妨害対策の力になれたはずだ

Facebook COO、Sheryl Sandbergは、プラットフォームとして海外からの選挙妨害防止に努力すべき点があったことを認めたが、政府も情報提供の強化に努めるべきだと語った。

これは米国時間9月5日に予定されている上院情報委員会公聴会を控えての発言だ。公聴会ではSandbergとTwitter CEO Jack Dorseyがソーシャルメディアプラットフォームの海外からの選挙妨害について証言する。GoogleのLarry Pageは招聘されたが出席を拒んだ

「われわれは、気づくのが遅すぎたし、行動も遅すぎた」とSandbergは用意された文書で語った。

この公聴会は、2016年大統領選挙でのロシアによる選挙妨害の後遺症といえる。ソーシャルメディア各社は、ロシア政府と密に協力していたとみられる外国人活動家らが誤情報を拡散し、選挙結果に影響を与えようとしたことを受け、にわかに注目を浴びている。選挙妨害は今秋の中間選挙も標的にしている。

FacebookTwitterの両社は、誤情報や偽ニュースの拡散に関わっていると思われるアカウントとボットをプラットフォームから削除した。Googleは昨年、同社サイトでロシアによる妨害行為を発見したことを報告した。

「われわれは、金銭目的の荒らし組織から高度な軍事情報作戦まで、敵を発見して戦うことに徐々に慣れてきた」とSandbergは言った。

しかしFacebookのナンバー2は、ソーシャルメディア各社がロシア妨害の全体像を理解するために、米国政府にはもっとできることがあったと語った。

「われわれは今後もサービス悪用の監視を続け、警察当局や他の業界にこれらの脅威に関する情報を提供していくつもりだ」とSandbergは言った。「2016年のロシアの活動全体に関するわれわれの知識は限られていた。それは米国政府やこの委員会がもつ情報や調査ツールを利用できなかったためだ」。

その後TwitterのDorseyも声明で自らの意見を述べた:「われわれが直面している脅威との戦いには政府パートナーや同業他社の多大な協力が必要だ」と言い、「われわれは、それぞれが他社のもたない情報を持っているので、情報を組み合わせることで脅威と戦う力はいっそう強くなる」と付け加えた。

SandbergとDorseyは両者ともに、政府のもつ民間企業が見ることのできない機密情報、すなわち国家機密とされる情報について微妙に言及した。

近年IT企業は、政府機関の保有する情報をアクセスする必要性が高まっている。増え続けるサイバーセキュリティーの脅威や国家レベルハッカーからの攻撃を防ぐために不可欠だ。背景にあるのは情報の共有 によって、豊富なリソースをもつハッカーに対抗することができるという考えだ。しかし、そのための法案導入には反対もある。脅威に関する情報を政府と共有することは、個人ユーザーのデータも収集され米国政府情報機関に送られるのではないかと反対派は恐れている。

それに代えてIT企業各社は、国家安全保障省の 情報アクセスを要求し、直面する脅威の理解を深め、各社が独立に将来の攻撃に備えようとしている。

報道によると、先月IT各社は秘密裏に集合し、海外からのプラットフォーム侵入に対抗する方法について検討した。しかし、Facebook、Twitter、Google、Microsoftらの参加者は、政府からほとんど洞察を得られなかったことに「落胆して会議を後にした」と語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Chrome、誕生10周年でメジャーアップデート――v69ではタブが角丸になり、検索対象も拡大

GoogleがChromeをリリースしてから10年経った。当時Googleの新しいブラウザは福音だった。Firefoxは重くなる一方でMicrosoftのIEは、つまりIEだった。マイナーなブラウザは多数出ていたが(おそらくOperaを例外として)どれ一つとして意味あるシェアを獲得することができなかった。そこにGoogleが軽快なモダン・ブラウザとして登場したわけだ。

その後10年経ち、今やGoogleは既成勢力となり、Chromeは挑戦を受ける立場だ。これにはFirefoxの復活のようなテクノロジー上の要素もあるし、大きくなりすぎ、強力になりすぎたGoogleに対する反感も後押ししている。しかしこれもGoogleがChromeの10周年を祝う大きな妨げにはなっていない。今日(米国時間)、Googleはすでにプレビュー版が広く用いられていたChrome(v69)を安定版としてリリースした。単にデザインが変わっただけではなく、オムニボックスを始め、Chriomneを特徴づける各種のパーツも改善されている。

読者がブラウザに関する情報に詳しければ新しいデザインに違和感は少ないだろう。いつものとおり、Googleは安定版のアップデートに先立って各種のチャンネルを通じて公開ベータテストを行ってきた。.またベータ版を利用していなかったとしてもChromeは見間違えるほど変わってはいない。

新Chromeのユーザー・インターフェイスは、デスクトップ、モバイルのすべてのプラットフォームでGoogleのMaterial Design 2ガイドラインに従ったデザインとなっている。タブは角丸になり、動作には控え目なアニメーションが加えられているなど、スマートでモダンなデザインだ。またカラースキームやアイコンも新しくなった。

Chromeの機能面では、パスワード・マネージャーが改良されており、ログインが必要なサイトでは自動的に強いパスワードを生成し保存してくれる。また配送先住所やクレジットカード情報などをそのつど聞いてくるしつこいサイトに対応して自動補完能力も改善されている。

しかしいちばん重要な改良はオムニボックス(URLや検索語句を入力する窓)に関するものだろう。新しいオムニボックス検索ではユーザーが開いている(開こうとしている)タブやGoogleドライブ内のファイルも検索対象になる。

また新しいChromeではタブごとにページの背景の色を変えたり、ショートカットを作成したりできる。

プロダクト・マネージメント担バイスプレジデントのRahul Roy-ChowdhuryはChromeの将来の方向について、「開発チームはAIベースの機能を付加しようと努力している」と述べた。

Chowdhuryは「Chromeがいっそう賢くなれば、単にウェブページを閲覧する以上のことができる。たとえば今聞いた歌の歌手を検索するところを考えてみよう。
Chromeは歌手の経歴を表示するばかりでなく、ユーザーの住む地域で近々開催されるコンサートやそのチケットの購入方法も教えてくれる。AIを利用すればChromeはユーザーが何を求めているか、何をしようとしようとしているか、より正確に判断できるようになる。しかも処理速度もアップする」と書いている。

言うまでもなくこれはMicrosoftもEdgeブラウザとCortanaの統合によって実現しようとしている目標だ。 私自身はいつもEdgeを使っているわけではないが、ブラウザへのAIの組み込みの効果には驚かされることが多い。たとえば付近のレストランを検索すると自動的に関連情報も表示される。GoogleがAIをどのように利用するのか興味が持たれる。

Roy-ChowdhuryはまたAR(拡張現実)機能の充実も準備中だと述べた。残念ながらこの種のテクノロジーは記事では素晴らしく聞こえるが、実装されてみると失望させられることが多い。しかしGoogleではこれはギミックではなく本当に役立つものになると期待しているようだ。どういうことになるのか、ライブで試せる日が楽しみだ。

〔日本版〕日本向けバージョンも公開中。タブが角丸になっているのが特徴。メニューから「Google Chromeについて」を開き、バージョン番号が69で始まっていればアップデートずみ。

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滑川海彦@Facebook
Google+

英国のメディア大企業、政府に独立したソーシャルメディア監視を要求

英国の主要な放送局やインターネットサービスプロバイダー(ISP)は政府に対し、ソーシャルメディアのコンテンツに独立した監視を導入するよう求めた。

規制の厳しい業界に身を置くメディアやブロードバンドオペレーターのグループは官営と民間の中間に位置するー。Sunday TelegraphへのレターにはBBC、ITV、 Channel 4、Sky、BTそしてTalkTalkのトップの署名が入っている。

彼らは、ソーシャルメディアに対する独立した監視が“早急”に必要だと主張している。テック企業がプラットフォーム上で何を許容すべきか(あるいは許容しないべきか)を決断しつつあることを考えると、彼らの提案するものは検閲に等しいだろう。

ソーシャルメディアの決断については、“責任と透明性”を確保するために独立した監視が不可欠と主張し、次のように書いている。「いかなる決断がなされるのか、独立した精密な調査と、さらなる透明性が早急に必要だ。これはインターネットの検閲のことをいっているのではない。そうしたソーシャルメディア企業がすでにとろうとしている決断に責任と透明性が伴っていることを確かめることで、最も人気のプラットフォームをより安全なものにすることをいっている」。

「我々は、インターネットやソーシャルメディア企業が、コンテンツがどんな内容なのか、許容されるものなのかを全て検討するのは、独立した監視なしには現実的でもなければ適当でもないと考えている」と付け加えている。

ソーシャルメディアプラットフォームへの規制を求める声はいくつかの地域や国で高まっていて、政治家は明らかにこの分野を取り上げるのは政治的意味があると感じている(実際、トランプの最近のオンライン上での攻撃対象はGoogleだ)。

世界の政策立案者が、非常に人気になり、それゆえにパワフルとなったプラットフォームをいかに統制するかという問題に直面している。(ドイツは昨年、ヘイトスピーチ発言に関してソーシャルメディアを規制する法律を制定したが、これは政府の行動としては先陣だ)。

英国政府はここ数年、インターネットの安全について一連の提案をしてきた。そしてメディアや電気通信事業のグループは、彼らがいうところの“オンライン上の有害となりうる全てのもの”ーさらにはソーシャルメディアによって悪化したものの多くも含めているーに対して行動をとる“絶好の機会”と主張してきた。

政府は、インターネットの安全性についての白書の作成作業を行なっている。Telegraphの報道では、現在内輪で議論されている可能性のある国の干渉としては、広告基準局(Ofcomの下部組織)に連なる機関を設置することが挙げられている。この機関はFacebookやGoogle、Twitterを監視し、ユーザーからの苦情への対応として対象となるものを排除すべきかどうかを決めることができるとしている。

Telegraphはまた、このアイデアの提案者は、そうした体制は任意のものだが、もしオンラインの環境が改善しなければ立法による取り締まりとなるかもしれないとみている(EUはヘイトスピーチ発言に関してはこのアプローチをとっている)。

今回のレターについてのコメントとして、政府の広報はTelegraphに対し、「オンライン上の悪に取り組むために、まだすべきことがたくさんあるのは明らかだ。我々はさらなる規制を任されている」。

一方のテックプラットフォームはというと、プラットフォームであり出版業者ではない、と主張している。

彼らのアルゴリズムは明らかに情報のヒエラルキーをつくった。ヒエラルキーは情報を広範に流す。同時に、テックプラットフォームは独自のコミュニティスタンダードのシステムやコンテンツルールを展開していて、適用は(概して完璧ではなく、また適当でもない)内容を修正した後となっている。

こうした見せかけの取り組みに入ったヒビはかなり明白だ。クレムリンが後ろ盾となってFacebookプラットフォームの大規模な操作を行うような明白な過ちか、または個人の節度の過ちのように小規模なものか。そうした企業が通常展開する自己規制には明らかに厳しい限界がある。

一方で、悪いコンテンツによる影響やコンテンツの節度維持の失敗はいよいよ明白になりつつあるー(特に)FacebookとGoogleのYouTubeのスケールの大きさからいえば当然だ。

英国では、民主主義についての偽情報を広めたソーシャルメディアの影響について調べてきた議会委員会が、テック大企業を取り締まるために第三者機関を設置することを最近提案した。ここで言うテック大企業とは、必ずしもプラットフォームか出版メディアかを問うものではなく、全社に対する責務を強化する。

今年の長く、ドラマの詰まった審理(Cambridge AnalyticaのFacebookデータの悪用スキャンダルのおかげで)の後に発表された委員会の最初の報告も、データ関連の不法行為を取り締まる英国のデータ保護ウォッチドッグの運用費のほとんどをソーシャルメディア会社に払わせるために税を課すことを求めている。

委員会はまた、市民がソーシャルメディアのプラットフォームから広まった物事を判断するのに必要なデジタルリテラシーのスキルにかかる費用もソーシャルメディア企業から徴収する教育課税で賄う案を提案した。

Sunday Telegraphへのレターでグループは、納税、オリジナルコンテンツの制作、高速ブロードバンドのインフラといった形で自国に投資してきたことを強調している。

一方、米国のテック大企業は、ビジネスの構造上、国の財源への貢献は少ないと非難されている。

税関連の批判についてテック会社の典型的な反応は、払うべき税は払っている、というものだ。しかし複雑な税法へのコンプライアンスは、今後彼らのビジネスが国に(貢献するより)何かしら流出させている、と広く受け止められるようになったときに苦しむ名誉ダメージを軽くすることにはならない。

それが、メディア企業やISP企業がいま動かそうとしている政治的レバーだ。

我々はFacebook、Twitter そしてGoogleにコメントを求めている。

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(翻訳:Mizoguchi)

Appleの自動運転テスト車が最初の事故に遭ってやっと事業公表への第一歩?

カリフォルニア州自動車局に提出された報告書によると、Appleがこれまで秘(ひそ)かにやってきた自動運転車事業が、その最初の事故を明らかにした。

8月24日に起きたその低速事故は同社にとって、事業が一定の段階に達したことを示している…残念ながら、めでたい事件ではなかったが。最近は多くの企業が公道で自動運転車をテストしているから、事故はありふれてきた。その多くが、ちょっとした低速事故だ。

2014年には、自動車局に報告された州内の自動運転車の事故は、Delphi社の1件のみだった。今年はすでに、40件あまりが報告されている。

自動運転車の最初の死亡事故は、歩行者にぶつかったUberの自動運転車だが、起きたのは今年の3月で、アリゾナ州だった。

Appleのテスト車は、カリフォルニア州クパチーノの本社近くで、時速約1マイル(1.6キロメートル)で高速道路に合流しようとしていた。報告書によるとそのとき、一台のNissan Leafに追突された。負傷者の報告はない。どちらも、車の軽い損傷を報告している。

Appleは、同社の自動運転車事業に関して、一貫して無言だ。州内の自動運転車事業を管轄するカリフォルニア州自動車局の事業認可リストにAppleが載っていることが、Appleによるかろうじて唯一の、確認の痕跡でもある。Appleの自動運転車事業は、シリコンバレーの公然の秘密だ。しかし最近CEOのTom Cookが、自律的システムへの同社の関心に言及した。Bloombergのインタビューで彼は、それが同社のすべてのAIプロジェクトの母胎だ、と言っている。しかしその‘自律的システム’とその製品計画が何であるのか、それは明かされていない。

事故の報告書も、Appleのテスト車の形や車種が分かるだけだ。事故に遭った自動運転テスト車は、2016i Lexus RX450Hだった。それはGoogleが同社の自動運転システムのテストに使っていた車種と同じだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleがMastercardとパートナーしてユーザーのオフラインの買い物を追跡する

Bloombergの記事によると、GoogleはMastercardとの秘密契約により、クレジットカードの利用データから小売の売上を調べられることになった。このことは、Googleの本当の顧客が広告主であることの、また新たな証拠だ。

オンライン広告は今や、他のすべての広告媒体を抜き去った。企業は、テレビや新聞などよりも多くの広告費をネット広告に支出している。

オンライン広告に人気があるのは、広告キャンペーンの効果を調べやすいからだ。GoogleやFacebookに広告を出せば、そこから何人の顧客が自分のオンラインストアに来たか分かる。しかも、彼らが何を買ったかすら分かる。

でもテレビ受像機のオンライン広告を見た人が、お店に来てテレビを買った場合はどうか? テクノロジー企業はこれまで何年も、このような、オンライン広告とオフラインの売上とのギャップを填める努力をしてきた。たとえばGoogleは、ユーザーが位置履歴を無効にしていても、常時密かに位置を追跡している日本語関連記事〕。GoogleがMastercardとパートナーしたのも、そのためだ。

Bloombergによると、Mastercardのアメリカ国内のトランザクションデータはすべて、暗号化されてGoogleへ送られる。GoogleはMastercardに金を払い、おそらく他のカード会社からも、同じ方法で情報を得ようとしている。

Googleに個々のトランザクションは見えないが、その大量のデータから有意な情報を取り出すことはできる。たとえば同社は、オフラインの購入をユーザーのプロフィールとマッチングできる。そしてそのユーザーが、広告をクリックしたことも分かる。

広告主はメールのデータベースをアップロードして、オフラインの売上をGoogleのプロフィールと広告クリックにマッチできる。Googleは彼らに、すべてのオフライン売上のレポートを送る。すると広告主は、自分たちのオンライン広告キャンペーンの売上寄与効果が分かる。

それは広告の顧客に、彼らのキャンペーンに効果があったと説得するための、うまい方法だ。オンライン広告の売上効果を確信した彼らは、次の広告予算でGoogleへの配分をさらに大きくするだろう。

このやり方は、大規模な広告ビジネスを構築するためには、プライバシーをある程度、二の次にしなければならないことを、あらためて示している。しかしGoogleがMastercardとの今回の契約を公表しないことは、かなり気持ち悪いな。ユーザーには、(自分のデータの使われ方について)知る権利があるからね。

このMastercardの一件は、ユーザーのGoogleアカウントの“Web and App Activity”(Webとアプリのアクティビティ)でオプトアウトできるそうだが、その設定は見つけにくいし、大量のものをかき分けて探さなければならない。そもそも、オフラインの購入は、“Web”でも“アプリ”でもないけどね。〔訳注: 今はアメリカ限定だから日本語のGoogleアカウント設定にはない。〕

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GoogleがKubernetesの開発インフラの自社負担から降りてすべてをCNCFに委ねる

Googleが今日(米国時間8/29)、同社がCloud Native Computing Foundation(CNCF)に、Google Cloudのクレジット900万ドルを提供して、Kubernetesコンテナオーケストレータの同団体による今後の開発を支援し、プロジェクトの運用に関わるコントロールを同団体に委ねる、と発表した。このクレジットは3年分割で提供され、Kubernetesソフトウェアの構築や試験、配布などに要する費用に充当される。

これまではGoogleが、このプロジェクトを支えるクラウドリソースのほとんどすべてをホストしていた。その中にはたとえばCI/CDによるテストのためのインフラストラクチャや、コンテナのダウンロード、同社クラウド上のDNSサービスなども含まれている。しかしGoogleは今回、一歩後退することになった。Kubernetesコミュニティの成熟に伴い、GoogleはKubernetesのすべてのサポートワークをコミュニティに移そうとしている。

テストのためのインフラストラクチャからコンテナダウンロードのホスティングまで、すべてを合わせるとKubernetesプロジェクトは常時、15万あまりのコンテナを5000基の仮想マシン上で動かしている。その費用は、相当に大きい。Kubernetesのコンテナレジストリはこれまで、1億3000万回近いダウンロードに応じてきた。

それにまた現在のCNCFは、互いに競合する多様なメンバーを抱えている。Alibaba Cloud, AWS, Microsoft Azure, Google Cloud, IBM Cloud, Oracle, SAP, VMwareなどがその例だ。全員がCNCFの仕事やKubernetesのコミュニティから利益を得ている。Googleはこれまで黙っていたが、そろそろKubernetesのインフラストラクチャを動かす重荷を、それにふさわしい者に担わせるべきだろう。それにコミュニティのメンバーの一部は、KubernetesがGoogleのインフラストラクチャにあまりにも密接に結びついていることを、嫌っていた。

GoogleのKubernetes EngineのプロダクトマネージャーWilliam Denissが、今日の発表声明でこう書いている: “Kubernetesの運用責任をプロジェクトのコントリビューターが共有することによって、彼ら全員が持ち寄る新しいアイデアや効率性を生かせるようになるだろう。それが楽しみである”。彼によると今後も、Kubernetesのインフラストラクチャの運用には、Googleの意思が適宜反映されていく、という。

CNCFの事務局長Dan Kohnはこう述べる: “KubernetesのコミュニティにGoogleの大きな財政支援があることによって、このプロジェクトのイノベーションと採用の安定的なペースが今後も減衰することなく維持されるだろう。Google CloudがKubernetesのテストとインフラストラクチャに関わるプロジェクトをコントリビューターの手に渡したことによって、プロジェクトはオープンソースであるだけでなく、オープンなコミュニティによってオープンに管理されるものになる”。

今後長期的には、インフラストラクチャがGoogleのクラウドから離れることになるのか、そのへんはまだ分からないが、3年後に他のクラウドプロバイダーが同様のクレジットを提供することは、大いにありえるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、Facebook、Twitterの幹部、上院情報委員会から呼び出される

【本稿のライターはZack Whittaker】
Twitterの最高経営責任者、Jack DorseyとFacebookのCOO、Sheryl Sandbergが、来週上院情報委員会の公聴会に出席することを同委員長が発表した。

Googleの親会社、AlphabetのCEO、Larry Pageも呼ばれているが、出席するかどうかは確認されていない。同委員会の広報担当がTechCrunchに伝えた。

Richard Burr上院議員(共和党・ノースカロライナ州選出)は、ソーシャルメディアの巨人たちは9月5日の公聴会で、海外からの影響に対する各社プラットフォームの責任について質問される予定だとリリース文で語った。

政府の情報および監視機能を監督する上院情報委員会が、企業を呼んで証言させるのはこれが2度目。しかし、上級幹部が出席するのはこれが初めてだ——ただし、Facebookの最高経営責任者、Mark Zuckerbergは4月に下院エネルギー商業委員会の公聴会に出席している。

これは、最近TwitterとFacebookが、イランおよびロシアの政治介入と繋がりがあるとされるアカウントを削除したことを受けてのことだ。ソーシャルメディア各社は、ロシアによる2016年大統領選挙への誤情報発信による介入以来、注目を浴びてきた。

Twitter広報は、委員会で予想される質問について発表できることはないと語った。TechCrunchはGoogleとFacebookにもコメントを求めているので、情報が入り次第続報する予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleのスマートウォッチがいっそう身近に――Wear OSがアップデート

今日(米国時間8/29)、以前Android Wearと呼ばれていたGoogleのスマートウォッチ向けOS、 Wear OSがアップデートされた。Googleによれば、このアップデートでさまざな情報へのアクセスがさらに素早く行えるようになり、ユーザーへのアシストもさらに積極的になったという。Google Fitがアップデートされたことにともない、Wear OSでもAndroidアプリと同様のヘルスモニター機能が提供される。

新しいWear OSでは、ユーザーは多数の情報をスワイプで次々に切り替えて表示させることができる。従来は通知カードをいちいち切り替える必要があった。これは小さな改良のように聞こえるが、実際の使い勝手としては非常に大きな改良だ。従来と同じくスワイプアップで新しい通知を表示することができる。表示された内容に返信するなどなんらかのアクションをする場合は単にタップするだけで必要なオプションが表示される。

新しいWear OSはかなりの程度、Google Nowの代わりになる。右にスワイプすればGoogleアシスタントが今日の予定、天気、フライト、ホテル予約などの重要な情報を教えてくれる。アシスタントを利用した他のアプリのインターフェイスと同じく、Wear OSの画面でもGoogleはタイマーのセット方法などアシスタントの機能をいろいろ教えてくれる(もっともタイマーの設定方法は誰も知っていると思う。実のところ私の場合、アシスタント利用の90%はタイマーだ)。

Google Fit機能についていえば、iWear OSは予想どおりAndroidアプリのHear Points、Move Minutesと同じサークル形のデザインを採用した。 丸型のWear OSウォッチとうまく調和する。

今回のアップデートではドラスティックなデザインの変更はなかったが、クオリティー・オブ・ライフは大きく改良され、Wear OSのスマートウォッチの使い勝手は向上したと思う。

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滑川海彦@Facebook Google+

Google Cloudが音声↔テキストAPIを大幅アップデート、WaveNetでより自然な音声を

Google CloudのText-to-SpeechSpeech-to-Text APIが今日(米国時間8/29)、大量のアップデートを行い、サポートする言語を増やし、いろんなスピーカーからの自動生成音声を聴きやすくし、スピーカーの音声認識ツールを改良してテキスト書き起こしの精度を上げる、などの機能向上を導入した。

このアップデートにより、Cloud Text-to-Speech APIが一般的に可利用になった。

多くのデベロッパーにとっていちばん魅力的なのは、17の新しいWaveNetベースの音声が複数の新しい言語でローンチしたことだろう。WaveNetはGoogle自身の技術で、機械学習を使ってテキスト読み上げのオーディオファイルを作る。その結果、より自然に聞こえる音声になった。

このアップデートで、Text-to-Speech API(テキスト読み上げAPI)は今や14の言語とそれらの変種をサポートし、標準音声30とWaveNetの音声26を揃えている。

ここへ行くと、今回加わった新しい音声も含め、自分のテキストでGoogleのデモを試すことができる。

新しい機能の中では、オーディオプロフィールもおもしろい。これは、再生するメディアに合わせてオーディオファイルを最適化する機能だ。たとえば、スマートフォンのスピーカーとテレビの下にあるサウンドバーでは、音が違うだろう。オーディオプロフィールを使うと、音声を、電話の通話やヘッドフォンやスピーカーなどなどに合わせて最適化できる。

[元の音声と最適化の結果]

Speech-to-Text(書き起こしAPI)の方では、複数のスピーカーからの音声をより正しく書き起こせるようになった。機械学習を使っていろんなスピーカーを認識し、ひとつひとつの語にスピーカー番号のタグをつける(スピーカーの数は人間が指定する)。たとえばスピーカー2つのステレオファイルなら、それぞれの言葉の出どころを区別できるし、怒った顧客がカスタマーサポートに電話をしている音声なら、やはり各語の話者を識別できる。

複数言語のサポートも、新しい。検索には前からあったが、これからはそれをデベロッパーが利用できる。この書き起こしAPIに対しては、最大で4つの言語を指定できる。するとAPIは、今どの言語が喋られているかを、自動的に聞き分ける。

さらに、Speech-to-Text APIは、単語のレベルでの自信点を返す。すでに個々の談話レベルの自信点はあったが、今度からはデベロッパーは単語レベルのアプリ構築ができる。たとえば、“please set up a meeting with John for tomorrow at 2PM”(明日の午後2時にジョンとのミーティングをセットアップしてくれ)に対して‘John’や‘2PM’の自信度が低ければ、ユーザーにそれらを二度繰り返させるアプリを書けばよい。‘please’の自信度が低くても、それは重要でない単語だから、そのままでよい。Googleのチームは、そう説明している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleがアメリカの退役軍人の就職や起業/企業を助けるための機能集合を展開

Googleは、アメリカの退役軍人が円滑に市民生活に戻れるために、彼らの職探しや起業および企業経営を助けるツールを提供しようとしている。

そのひとつが、同社のキャリア開発プログラムGrow with Googleの新しい機能だ。それは、彼らが従軍の期間に身につけたスキルを活かせる仕事を探す機能で、まずGoogleの検索で“jobs for veterans”と彼らの軍務を表すコード(military occupation code)を入力する。求人企業や求人求職サイトは、GoogleのCloud Talent Solutionという、機械学習による求職求人プラットホームを使って、自分のサイト上でその機能を有効にする(検索結果に現れるようにする)。

Googleの発表の中で、Google Cloud事業のマネージャーで、イラクとアフガニスタンで計3回も従軍した元空軍の土木技師Matthew Hudsonが、退役軍人は機会を逃しがちである、と述べている。それは、物理的にはまったく同じ仕事でも、民間世界の企業と元軍人の頭の中とでは、その理解、認識、言葉などがまったく違うからだ。だから求人側と求職側が、互いの目の前に求める技能や職種があっても、そのニーズがマッチしない。そのため退役軍人の三人に一人…年間およそ25万人発生している…は、自分の技能レベル以下の仕事しか得られていない。

企業を起こしたり経営しようとする退役軍人のためにGoogleは、Google My BusinesとGoogle Mapsとモバイルの検索に、新しい属性を加えた。Googleのデータサイエンティストで元アメリカ陸軍の二等軍曹だったSean O’Keefeが、アメリカの企業の250万社以上が、その過半数オーナーが退役軍人だ、とブログに書いている。そこでGoogleの企業一覧には、“Has Wifi”や“Family Friendly”などと並んで“Veteran-Led”(退役軍人が経営)という属性バッジがつくようになる。

またGoogleのチャリティー部門Google.orgは、慰安団体United Service Organizations(USO)に、退役軍人のための初歩的なIT教育と、その卒業者へのサポート職資格認定Google IT Support Professional Certificationを賦与するための事業をやってもらうために、250万ドルを助成する。

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自動運転車のWaymo(元Google)が中国に子会社を作る、部品調達が目的のよう

かつてのGoogleの自動運転プロジェクトは、その後Waymoという名前で、Alphabet傘下の独立企業へとスピンアウトした。その同社が、このほど中国に子会社を開設した。

その会社は、中国の会社登記情報開示サービスNational Enterprise Credit Information Publicity Systemによれば、Huimo Business Consulting Co.と呼ばれ、5月22日に上海にオープンしている。これを最初に報じたのは、China Money Networkだ。資本金は350万人民元(51万1000ドル)で、出資者はWaymoになっている。

Waymoもこの上海の一件を確認し、すでに人が働いているそうだ。では中国で一体何をするのか、この質問に答はなかった。

Waymoが中国で自動運転車によるライドシェアサービスを始めるとか、そのテストをする、という線はないだろう。登記書類によると、業務はロジスティクス、コンサルティング、サプライチェーン、自動運転車の部品、プロダクトデザイン、となっている。

同社に近い情報筋も、登記書面の記述を支持し、中国でサービスを立ち上げるのではなくサプライヤーのネットワークを作ることが目的だ、と言った。

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Googleの‘何でもAssistant’路線、今度はBang & Olufsenの高級スピーカーに取り付く

Google AssistantとAmazon Alexaはもはや、自社製の安価なスマートスピーカーだけが自分の世界ではない。中でもとくにGoogleは、サードパーティのハードウェアメーカーに積極的に働きかけて、同社の消費者向けAIを、できるかぎり多様な製品に載せようとしている。

Bang & OlufsenのBeoSound 1と2は間違いなく、この路線のハイエンドに位置するだろう。その高価なスピーカーは、Google Assistantが載る同社の初めての製品だが、しかしB&Oは前から、それを同社のすべての製品に載せる、と約束していた。今回の二つの機種は、そのために必要な技術を最初から装備しており、たとえばマイクロフォンは5つ搭載している。

また上部には4つのボタンがあり、それらに、天気予報、ニュースなどさまざまな機能を割り当てられる。このAssistant搭載の新機種は来月初めに、1が1750ドル、2が2250ドルで発売される。

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これがGoogle Pixel 3 XLだ、出揃ったリーク総集編

出るのは10月のはずだが、でも今すでに、大量のGoogle’s Pixel 3をわれわれは見せつけられている。大量の上にさらに大量を重ねる、この記事もその典型だ。

まだ出てないスマートフォンの詳細情報や写真が、今や世の中の至るところにあるから、どこかに実物があるはず、と思っても無理ではない。いや、それどころか今朝は(米国時間8/22)、リーク競争の様相を呈し、その一つはカメラを実際に使っている。その写真が、これらだ

どれが意図的なリークか分からないのも、これまた意図的だ。これらのリークは発売前にそれをレーダーに捉えさせるのが目的で、かなりの部分がネタバレを覚悟している。いずれにせよ、このような手口はどこにでもある。

Pixel 3/Pixel 3 XLに関しては、リアクションはまあまあポジティブだが、上部の大きなノッチ(切り欠け)だけは問題だ。しかしAndroid Pieの最新リリースにもその機能があるぐらいだから、Googleはあくまでもノッチ路線で行くらしい。

今朝登場した写真は、これまで見たものの総まとめだ。リアカメラは一つで、Pixelbudsの有線バージョンがある。そのためのUSB-C ドングル/アダプターも含まれている。

ディスプレイは3 XLが2960×1440、2 XLが2880×1440、と言われる。これも噂だが、画面は6.7インチと大きい。これならNote 9の6.4インチを上回る。

多数決で決めると、チップはSnapdragon 845となり、確かに理にかなっている。そしてもちろん、AndroidはAndroid Pieだ。

おっと、こんなものもある。

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GoogleのG SuiteアプリケーションやCalendarにGmailのようなサイドパネルがつく

新しいGmailでとても便利なのは、サイドパネルでCalendarやTasks, Keep, Gmailのエクステンションなどに簡単にアクセスできることだ。そして今日(米国時間8/22)からは、Google CalendarやDocs, Sheets, Slide, Drawingsなどでも、同じサイドパネル機能を利用できることになった。

そこでたとえばGoogle Calendarでは、KeepやTasksにアクセスできるようになり、またそのほかのG Suiteアプリケーションでは、Calendar, Keep, Tasksなどに容易にアクセスできる。

Gmailのサイドパネルでは、ユーザーがインストールしたG Suiteの各種エクステンションを使える。DocsとCalendarではまだそれができないようだが、これらのプロダクトと互換性のあるエクステンションが登場するのも、時間の問題だろう。でも今でも、G Suiteのマーケットプレースには、“Google Calendarで使える”など、ほかのG Suiteアプリケーションをサポートするエクステンションを探すことはできる。

ぼくの場合、ぼく自身のGoogle Calendarにはすでにこのサイドパネル機能があるが、Google Docsはまだだ。展開がゆっくりのようだ。Googleの公式声明では、G Suiteの有料ユーザーは今すでに利用できるが、そのほかは最大二週間待ちだそうだ。

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アシスタントの最新機能は「良いニュース」だけをお届けする

日々のニュースで消耗させられたように感じているのはあなただけではない。Googleいる連中も、どうやら時には良いニュースを摂取すべきだと信じているようだ。同社は本日(米国時間8月21日)、「なにか良いニュースを教えて」と呼ばれる新しいGoogle Assistantの機能をテストしていることを発表した【現時点ではこの機能は米国内に限定された実験的機能のようだ】。これによってユーザーは、より沢山の「気持ちを高めるニュース」のまとめを聞くことができる。ここで取り上げられるストーリーでは「コミュニティと世界の問題を解決しようとしている」人びとに、焦点を当てる予定だ。

この機能を呼び出すためには、米国のAssistantユーザーなら”Hey Google、tell me something good”(OK Google、なにか良いことを聞かせて)と呼びかければ良い。これによってその日の素敵なストーリーのまとめが始まる。

Googleが紹介した、「良いニュース」の例の中には、ジョージア州立大学が、学生たちが留年するのをどのように防いだのかとか、デトロイト東部の養蜂家がどのようにして減少している蜂の個体数を増やしているのかとか、あるいはどうやってアイスランドが10代の飲酒を抑制しているのかといったものが含まれている。

これらのストーリーは、中立の非営利団体であるSolutions Journalism Network(SJN)によって、選択され要約される。SJNは人びとが問題に対応するにはどうすれば良いか、そしてそうした対応が良い結果を導くにはどうすれば良いかに向けて行われる、ジャーナリストたちへの訓練を支援している団体だ。

一方、ストーリー自体は広範なメディアから選ばれる予定だ。

この機能は、多くの人びとが、大部分が否定的で厄介なニュースの波に圧倒されていると感じているときに登場した。

こうした悪いニュースへ晒され続けることによって、ストレス、不安、うつ病、場合によってはPTSDさえ招く、精神的健康への長期的影響があると信じる心理学者もいる。心理学者のGraham Davey博士は、もし晒されるニュースが、ストーリーの中の苦しみや感情的要素を特に強調するものであった場合には、その影響はより大きくなる可能性があると、このテーマに関して2015年にはハフィントン・ポスト紙に語っている。

さらに、最近米国心理学会によって行われた調査よれば、半数以上の米国人がニュースがストレスを与えていると語り、多くが不安や披露を感じ、その結果不眠を経験していると訴えている。そしてBlue Cross Blue Shieldの新しいデータによれば、米国人の900万人以上がいまや大うつ病で苦しんでいる、これは2013年から2016年にかけて33%も増加した。

もちろん、多くの人々は情報を知ることが自分の責任であると感じているために、ニュースを取り込み続けている。

残念なことに、日刊紙の時代と夜のテレビニュースの間で変化したものは、人びとがニュースを消費する方法だ。ストーリーは、視覚的または衝撃的な要素が含まれていることが多く、目撃者が撮影したビデオや写真、そしてオーディオクリップが含まれている。また、特定の時間にニュースを読んだり、見たりするのではなく、一日を通して携帯電話も継続的にチェックしている。

ソーシャルメディア中毒であることも救いにならない。継続的に自分のフィードをスクロールし続けることは、何らかの社会的孤立の気分にリンクされているというだけではなく、絶望や悲しみの感情を長引かせることを、いくつもの研究が示している。

Google Assistantからの一連の「良いニュース」がこの問題を解決してくれるわけではない。皆が皆、自分のストレスや不安の原因に自覚的であるわけではなく、自分自身の気分を良くするためのソリューションを追い求めている訳でもないからだ。さらに、多少の良いストーリーをそこここで聞いたとしても、私たちが日頃消費しているものの大勢を占める、「悪い」ニュースストーリーを帳消しにできるわけではない。

Googleは、この機能がある種の「魔法の弾丸」(悪を一撃で打ち倒す弾丸)にはならないことを認めている。

「しかし、それは試してみる価値のある実験です。それは、あなたの日常に良いものをもたらすかもしれない、良い仕事についての良い情報だからです」と同社は言う。

このGoogle Assistantの機能は、携帯電話、スマートディスプレイ、あるいはGoogle Homeデバイスなどの、アシスタント対応デバイス上で機能する。

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(翻訳:sako)