Amazonの隠れページに‘Fire TV Cube’(Echo+Fire TV)の予告が

数か月前から浮遊している噂によると、AmazonはFire TVのメディアストリーミングとEchoの音声アシスタントを合体した新しいデバイスを発売するらしい。最近現れたそれらしきデバイスのリーク画像(下図)にはキューブ状の製品が写っているので、その未発表のデバイスは勝手に“Fire TV Cube”と呼ばれるようになった。

すると出ました!、Amazon.comの上にひっそり隠れていた公式ページらしきページが、Fire TV Cubeという言葉を使用し、“詳細は近く発表(details coming soon)”とある。

AFTVNewsが見つけたこの間に合わせ的予告ページには、いずれ詳細を発表する、とある。“What is Fire TV Cube?”という大きなタイトルと、詳細情報へ行くサインアップ・ボタンがある。それだけだ。

この、各種ニューズレター申し込みページ(これはamazon.comのアカウント保有者のための情報サービスの一部)にも、“Fire TV Cube”がある。よく探せば。〔上記のサインアップ・ボタンからも〕

そのリーク情報によると、Fire TV CubeにはEchoのスピーカーと、遠距離マイクロフォンとLEDのライトバー、そして4K対応Fire TVの回路基板がある。それをテレビにつなげば、1台2役のデバイスとなる。

つまり、発売の有無や時期はまだ何も発表がないけれども、それらしきものの準備が進められていることは確実なようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

2017年の音楽の売上の43%、ストリーミングが再び音楽産業を成長路線に戻した

音楽産業に関する新しい報告書によると、ストリーミングサービスとその会費収入が音楽ビジネスを救った。2017年までの3年連続で業界の売上が伸びたのも、デジタルミュージックの消費のおかげだ。録音音楽の2017年のグローバルの売上は174億ドルで、2016年は160億ドルだったから8%の増だ。これには増加率39%で売上74億ドル(上記174億ドルの43%)のストリーミングの貢献が大きい。

ダウンロードや物理的アルバムなど古い形は7億8300万ドル減ったが、上記の成長ぶりはこれを補ってあまりある。

アメリカだけに限れば、昨年のデジタルの売上は15%増の65億ドルで、前年の56億5000万ドルから増加した。この売上の大半がストリーミングの会費収入で、2016年の25億ドルから2017年の40億ドルへ63%増加した。〔端数を含めると63%、という意味だろう。〕

アメリカは今や、ストリーミングの最大の市場であり、全世界の録音音楽の売上の40%を占める。アメリカの音楽サービスはイノベーションと多様化が進んでいるので、この報告書は2025年の有料会員数が今の4910万の倍近い9010万人になる、と予測している。

この報告書は、メディアとテクノロジーの分析企業MIDiA Researchと、デジタルメディアの業界団体DiMAの共作だ。

デジタル音楽はその売上額のほかに、音楽消費の形を変えたことの貢献度も大きい。

たとえばストリーミングサービスは利用が簡単なので、海賊行為は2013年に比べて50%以上減少した。また多くの人が、音楽の新しいジャンルやアーチストたちを、積極的に発見するようになった、と同報告書は言っている。挙げられている顕著な例は、Chance the Rapperが初めてストリーミングだけでグラミー賞を取り、YouTube上の音楽のトップテンの内6つがスペイン語であることだ。“Despacito”のようなヒット曲は、97日で視聴回数10億に達した。

ストリーミングによって生まれたもうひとつの大きな変化は、プレイリストの強大化だ。アンケートによれば、今や消費者の54%が、アルバムではなくプレイリストで音楽を聴いている。

2016年に比べて14億ドル売上が伸びたことによって、2017年のグローバルの総売上174億ドルは、2008年の177億ドルに接近した。過去10年間に見られた減少傾向が止まり、業界は再び成長モードに入ったようだ。

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お天気の視覚化は目的別分野別に多様であるべき、と主張するスイスの大学のプロジェクト

空の雲を見て、“犬”や“綿毛”を連想する人もいる。あるいは、“あれは衰退中の積雲で、羽毛のようなエッジは北からの高気圧が上昇気流によって終わりつつあることを示唆しているが、そのためにたぶん乱気流が生じるだろう。それに、ちょっと犬にも似ているな”、と思う人もいる。天候データの複雑で美しい視覚化は、後者の人びとが作っているのだ。

ETH Zürich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校, ETHZ)のMarkus Grossが率いるプロジェクトは、天候データの視覚化はその利用目的や利用分野によって多様であるべき、と考えている。そこで彼のチームは、大量の天候データと格闘しながら、テレビ局や各種の研究所など、いろんなところにいるいろんな気象学者たちのための、それらのデータの正しい表現方法を模索してきた。

“われわれの視覚化の科学的価値は、既存のツールでは見ることができなかったものを見えるようにできるところにある”、とチームの一人、学部学生のNoël RimensbergerがETHZのニューズリリースで述べている。天候を、“比較的シンプルなわかりやすい方法で表現できる”、とも言っている。

問題のデータはすべて、2013年4月26日の夜のものだ。そのときは、ある大規模な気象学のプロジェクトにより、複数の研究機関が協力して大量のデータを集めたのだ。チームはそのデータを視覚化するためのさまざまな方法を作り出した。

たとえば、ひとつの郡全体を見るときには、雲に生じる小さな波動に注目することに意味があるだろうか? 必要なのはもっと大きな傾向であり、寒冷前線の生成や雨になりそうな領域など、重要なデータポイントを見つける方法だ。

  1. flights

  2. vorticity

  3. updrafts

  4. drafts

  5. clouds

しかし、局所的な雲の生成について知りたいときは、そんなマクロなデータは役に立たない。たとえばそこだけは、台風の風雨が異様に激しいかもしれない。

あるいは、あなたが小型飛行機のパイロットだったらどうか。ちょっとした雨や雲は気にならないかもしれないが、どこかに乱気流が起きそうなパターンがあって、それが今後どっち方向へどれぐらいの速さで動いていくのか知りたいときはどうする? または、先日墜落事故起きた、その場所の今の気象状況を知りたいときは?。

視覚化のこれら複数の例は、大量のデータ集合を解釈し表示する方法が、いろんな目的によってさまざまであることを、示している。

このプロジェクトにおけるRimensbergerの指導教官Tobias Güntherによると、膨大なデータを解釈してシミュレーションを作りだすために今使っているアルゴリズムが、とても遅すぎる。今は、その改良に取り組んでいるところだ。でも、時間条件がゆるい利用目的なら、現状でも十分使える、と。

彼らがETH Zürichの視覚化コンテストのために作成したペーパーの全文が、同大学のWebサイトにある。

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HeptioがKubernetesとOpenStack用のロードバランサーをオープンソースでローンチ

Heptioは、コンテナのエコシステムの中でおもしろい企業のひとつだ。まず同社は、Kubernetesを作った三人の技術者のうちの二人、Craig McLuckieとJoe Bedaが作った企業だ。しかしそれだけでなく、同社が開発している技術と、これまで調達した巨額の資金も、注目に値する。

同社の今日(米国時間4/23)の発表によれば、2018年第一四半期の売上は前四半期比で140%増加した。さらにまた、社員数は2017年の初めに比べて4倍に増加した。元の数の発表がないから、これらが実際にどれだけすごいことかよく分からないが、なにしろ同社が好調で、今急成長中のKubernetesのエコシステムに自分の足場をしっかり築きつつあることは分かる。

これらの数字の発表と並んで同社は今日、新しいオープンソースプロジェクトのローンチを発表した。それは、クラスターリカバリツールArkや、KubernetesのクラスターモニタリングツールSonobuoyなど、同社の既存のツール集合に、新たに加わるものだ。

そのHeptio Gimbalと呼ばれる新しいツールは、そのユースケースが非常に特殊で、少数のユーザーにしか関心がないと思われるが、でも彼らにとってはライフラインだ。GimbalはYahoo Japaの子会社Actapioとの共同開発で、エンタープライズがトラフィックをKubernetesのクラスターやOpenStackのデプロイへルートするタスクを助ける。多くのエンタープライズが今ではこれらの技術を並列で動かしていて、一部はOpenStackを超えてもっとKubernetes中心のアーキテクチャへ移行しつつあるが、でもOpenStackへのこれまでの投資の成果を今すぐ完全に捨て去る気はない。

ActapioのCEO Norifumi Matsuyaはこう述べている: “われわれがHeptioにアプローチしたのは、OpenStackなどのバックエンドシステムへのこれまでの投資を無駄にすることなく、自分たちのインフラストラクチャをKubernetesで現代化したかったからだ。アプリケーションを大きなスケールでデリバリすることが、うちのビジネスにとってもっとも重要だ。そのためには、より高速なサービスディスカバリーと、即時のロールバックとパフォーマンスの測定を可能とするカナリア分析を伴う、デプロイメント能力が必要だった。Gimbalはわが社のデベロッパーたちに、これらのチャレンジへの対応能力を与え、彼らの生産性を上げるとともに、システムのパフォーマンスを最適化する”。

GimbalはHeptioの既存のオープンソースツールの多くを利用し、またCloud Native Computing Foundationのクラウドネイティブプロジェクト群の一つであるEnvoyプロキシも使っている。今のところGimbalは、OpenStackの2016年のMitakaリリースのみサポートしているが、今後はVMwareやEC2もサポートしていく予定だ。

〔・Heptio関連記事:
Kubernetesによるコンテナクラスターのプロダクションレベルのデプロイを「安全化」するHeptioのオープンソースプロジェクト
Kubernetes展開お助けサービスで起業したHeptioが創立1年足らずでシリーズB $25Mを調達
オープンソースのライセンスをレビューするOpen Source InitiativeにMicrosoftが参加
HeptioとMicrosoftが共同でKubernetesのバックアップ/災害復旧ソリューションに取り組む

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米国アシュランド大学、「フォートナイト」プレーヤーに奨学金を提供

米国中西部の大学が、全米一のFortniteプレーヤーを同大学のeスポーツ代表チームに勧誘するべく、有望選手に奨学金を出す。

オハイオ州のアシュランド大学は、熱狂的人気のバトルロイヤルゲームを、同大学が今秋開講予定の競技eスポーツプログラムに組み込む。ゲームはFortnite以外に、League of Legents、Overwatch、Counter-Strike: Global Offensive、およびRocket Leagueが現在競技用タイトルとして採用されている。興味のあるゲーマーはこのフォームでプログラムに申し込める。

「Fortniteは、コアなゲーマーとカジュアルなゲームファンの両方に人気がある」と同大学のeスポーツヘッドコーチ、Josh Buchananがリリースで言った。「自分たちのスキルをより競争の激しい舞台で見せたいと思っているゲーマーたちに、このプラットフォームを提供できることを大変嬉しく思う。Fortniteは、プレーヤーがクリエイティブかつ革新的になり熟練したスキルを見せられる環境を提供するゲームだ」

同校に入学しアシュランドキャンパスの寮に入るための正規費用は3万1284ドルなので、4000ドルの奨学金は悪くないインセンティブではあるが、おそらくこれは、オハイオ州のアシュランド大学に行く別の理由のある人に最適なプログラムだろう。

このタイトルに対するゲームコミュニティーの反応はきわめて良好だ。これはゲーミングサイトで最も多くストリーミングされるゲームでもあり、数百万人が同時にプレーしている。

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Apple、MacBook Proの一部を対象にバッテリーを無料交換

Appleは、13インチMacBook Pro(Touch Bar非搭載モデル)ノートパソコンの不良部品を含む可能性のある機器を対象にバッテリーの無料交換を行う。

最近同社は、同機種の少数の個体で部品不良のために内蔵バッテリーが膨張する可能性があることを発表した。Appleはこれを安全性の問題ではないとしているが、無料バッテリー交換によってできるだけ早く問題を解決したい意向だ。

問題の起きる可能性があるのは2016年10月から2017年10月の間に製造されたモデルだ。

自分のMacBook Proが対象になるかどうかを知りたい人へ:
Appleは交換プログラムのウェブサイトを用意しているのでユーザーは機器のシリアル番号を入力すれば交換の対象になっているかどうかを確認できる。

Appleがバッテリー交換プログラムを提供するのはこれが初めてではない。昨年同社は、古いバッテリーを保護する目的で旧型iPhoneの速度を低下させていることがユーザーに発覚し、苦境に立たされた。AppleはiPhoneのバッテリー交換を29ドルで提供することで対応した。

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ホームレスを家族と再会させるMiracle Messages

サンフランシスコの住宅機器は痛々しいほど明らかだ。ホームレス人口は7499人に達していると2017年ホームレス調査が報告している。人が住まいを失う理由はさまざまある —— 失業、不当な立退き、過大な賃貸料の値上げなど。そして新しい住居を探すうえでの障壁には、情報不足、高額な賃貸料、友人や家族、パートナーとのつながりがないことなどがある。

後者の部分で力になろうと立ち上がったのが、Kevin Adlerが設立したNPO、Miracle Messagesだ。ホームレスの人たちが愛する家族に向けてショートメッセージを送れるしくみを提供する。

人が愛する人たちとのつながりを失う要因はさまざまある、とAdlerがCTRL+Tの最新エピソードで語った。

ひとつは官僚的障壁だと彼は言う。たとえば、保護施設はある人物が施設にいるかどうかを確認も否定もできない。これは「医療保険の携行性[相互運用性]と責任に関する法律」による。もうひとつが、デジタルリテラシーの問題だとAdlerは指摘する。

「多くの人々が携帯電話も電話番号も失くし、どうやって連絡すればいいのかわからない」とAdlerは言う。しかし、最大の問題は、「屈辱、困惑、恐怖、無気力」だとAdlerは言う。

Miracle Messagesは開始以来220件のメッセージを送り、118人がパートナーと再会した。そのうち80%が良い結果を生み、25%が安定した住居を得た。

Miracle Messagesを通じてAdlerは、人々が、住居のない人たちのことを単にホームレスとしてではなく、誰かの息子や娘、姉妹や兄弟として見るようになることを願っている。

残念ながら、家族とのつながりが途絶え、そのことが路上生活をする原因になった人たちもいる。同NPOが行っている月例の近隣夕食会はそのためにある。

大切なのは「近隣の人たちがホームレスの実態を知る機会を作ること」だとAdlerは言った。

「差し迫った問題を無視しているのではない。われわれが持つべき人間性、人間として必要な思いやりをあらためて強調するためだ」とAlderは言った。

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仮想通貨Centraの創立者、3200万ドルを調達したICO詐欺で告発される

米国政府は、仮想通貨ICO詐欺を厳重に取締る約束を果たしている。金曜日(米国時間4/20)SEC(証券取引委員会)は、Centra Tech Inc.の第3の共同ファウンダーであるRaymond Trapaniを告発した。同社は昨年、DJキャレドとボクサーのフロイド・メイウェザーが推奨した派手なICOで、仮想通貨デビットカードを通じて3200万ドルを調達した。他の二人の共同ファウンダー、Sam SharmaとRobert Farkasは今月すでに告発、逮捕されている。

「われわれはCentraの共同ファウンダーらが、以前から有効な最先端技術を開発したかのような誤認識を与えていたと疑っている」とSECのサイバーユニットの責任者、Robert A. Cohenが語った。「投資家は、デジタル資産への投資に十分な注意を払う必要がある。うますぎる話は特にそうだ」

SECはTrapaniを、不正ICOスキームの黒幕と呼んでいる。Trapaniは、主要クレジットカードと提携していると称し、自社製品の説明を偽り、ファウンダーの経歴詐称やCentraトークン(CTR)の価格操作を行って投資家を誘惑していた。

SEC文書によると、これらのICO詐欺犯は現行犯で逮捕された。

被告人らがやりとりしたテキストメッセージから、不正の意志が露呈した。主要銀行から、Centraの宣伝資料に掲載されていた銀行名を外すよう停止勧告が送られてきたあと、SharmaはFarkasとTrapaniaとメッセージを交換し、偽書類をでっち上げるよう指示していた。

ニュヨーク南地区連邦検察局もTrapaniを証券詐欺罪および有線通信詐欺罪で告発し、金曜日午前に逮捕した。Trapaniは証券詐欺の謀議1件、有線通信不正の謀議1件、証券詐欺1件、および有線通信詐欺1件で告発された。4件中3件の罪に最大20年の禁固刑が規定されている。

「告発のとおり、Raymond Trapaniは共同被告人らと共に、自社製品に関する虚偽の申告および信用ある金融機関との虚偽の関係を主張することによって投資家らを誘引した」とRobert Khuzami連邦検事補が罪状を説明した。

「仮想通貨に投資することは合法だが、投資家を騙すために嘘をつくことは違う」

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IKEAの家具を組み立てるロボットをMITとシンガポールNTUが開発

世の中には2種類の人間がいる。IKEAの家具を組み立てるのが嫌いな人と狂人だ。しかし今ではIkeaBotのおかげで狂人をリプレースできる。〔IKEAの家具を組み立てるのが好きな人は狂人だ、という意味〕

こちらのIkeaBotは、シンガポールNTU(南洋理工大学)Control Robotics Intelligenc(CRI)グループのプロジェクトだ。チームはロボットに、ピンを挿入してIKEAのパーツを扱うやり方から教え始めて、それから徐々に、ロボットに家具の扱い方を教えていった。結果は、Billy〔IKEAの書棚〕の組み立てで誰かと競争したことのある人を、元気づけるものだった。

以下はIEEE Spectrumより:

CRIの組み立て工程は必ずしも自律的ではない; “すべてのステップが自動的に計画され制御されるが、それらの順序は相当量の技術的努力によりハードコードされた”。研究者たちによると、“順序の自動的決定を、組み立てマニュアルや、人間監督者の自然言語による対話や、最終的には椅子の画像から行うことは構想可能である”。しかしわれわれは、彼らがRoss Knepperとチャットすべきだったと感ずる。彼の方のIkeaBotは、そういうことをいっさいせずに、上手に仕事をするからだ。

つまり、そのNTUのロボットは半自動だが、無駄な努力ではない。そして、ベーシックなヒューリスティクスにより、次のステップを見つけ出せる。そのロボットは今、椅子を約20分で組み立てるが、それは誰にでも真似できる偉業ではないだろう。最後のダンスは、ロボットが自分をほめているようだ。

ベストシーンは? ロボットもいらついて部品を放り投げることがある:

ぼくとしては、IKEAの椅子作りロボットに人類が支配されてもよい、と思うね。

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KubernetesをCloud Foundryが本格採用して両社の仲がより密接に

コンテナがソフトウェアの世界を食べている。そしてKubernetesがコンテナの王様だ。そこで、大きなソフトウェアプロジェクトに、とくに企業で関わる人は、いずれこの王様とお近づきになる。今ボストンで、半年に一度のデベロッパーカンファレンスをやっているCloud Foundryも、その興味深い例のひとつだ。

エンタープライズデベロッパーの世界の外にいる人にとっては、Cloud Foundryは馴染みのない名前だが、今ではFortune 500社の約半数がユーザーだ(スタートアップのユーザーはあまりいない)。Cloud Foundryをよく知らない人は、Herokuに似ている、と思ってもよい。ただしそれは商用ユーザーの大きなエコシステムのあるオープンソースのプロジェクトで、そのどんなクラウドやオンプレミス上のインストールでも、そしてどんなに大きなスケールでも、動かすことができる。デベロッパーは自分のコードを(Twelve-Factorの方法論–日本語–に従って)書き、実行に必要なものを定義すると、それが動くためのインフラや、必要なスケーリングについては、すべてCloud Foundryが面倒見てくれる。デベロッパーは自分のアプリケーションをどこで動かすか、どうやってもっと効率的に動かすかなどを、考えなくてよい。

それだけのことを可能にするためにCloud Foundryは、Dockerなどがまだ存在しない、きわめて初期のころからコンテナを導入した。そのころKubernetesはまだなかったので、Cloud Foundryに関わっているさまざまな企業が一緒になって、独自のコンテナオーケストレーションシステムを作った。それは今日のサービスでも利用されている。しかし、コンテナベースの開発が普及するに伴い、Cloud Foundryのエコシステムでも、Kubernetesをサポートせよ、という声が高くなった。昨年Foundationはその方向への第一歩を踏み出し、コンテナを管理するための、KubernetesベースのContainer Runtimeをローンチした。それが、これまでのApplication Runtimeの隣に座る。これによってデベロッパーは、Cloud Foundryを使って、彼らが開発する新しいサービスと並列に、彼らの新旧の一枚岩的なアプリケーションを動かし管理することもできる。

でも、Cloud FoundryではApplication Runtimeのための同団体独自のコンテナサービスをなぜ使い続けるのだろうか? 今ではKubernetesやそのほかの各種プロジェクトが出揃ってきて、それらがコンテナを扱うためのデフォルトになっているから、そんなことをする理由はないはずだ。そこで、当然とはいえ、今では、古いコンテナ管理システムをなくして、それらをKubernetesで置き換えていくCloud Foundryのプロジェクトがある。今やコンテナ管理の部分は、Cloud Foundryの差別化要因ではない。むしろ、Cloud Foundryの最大の差別化要因はデベロッパー体験であり、Cloud Foundryのそもそも中心的メリットは、デベロッパーがインフラストラクチャの内部構造をまったく気にする必要がない、という点にある。

Cloud FoundryのエコシステムがKubernetesに傾くことには、もうひとつの側面がある。Cloud Foundryも同じくソフトウェアだから、それをKubernetesの上で動かして悪い理由はない。だから、SUSEやIBMなど、Cloud Foundryの最大のベンダーたちの一部も、まさにそうしている。

Cloud Foundryの公認ディストリビューションであるSUSE Cloud Application Platformは、どのパブリッククラウドのKubernetesインフラストラクチャの上でも動く。それにはMicrosoftのAzure Container Serviceも含まれる。SUSEのチームによると、その方がデプロイが容易であるだけでなく、リソースの節約にもなる(アプリケーションがより少ないリソースで動く)。

同じくIBMも、今では顧客にKubernetesの上でCloud Foundryを提供している。ただしそれはまだ、実験段階だそうだ。IBMのCloud Developer ServicesのゼネラルマネージャーDon Bouliaが強調するのは、IBMの顧客の多くは自分たちのワークロードを、IBMのそのほかの顧客に共有されない隔離された環境で動かしたがることだ。

Bouliaによれば、多くの顧客に、KubernetesかCloud Foundryか、という視点はない。彼の顧客の多くにとっては、Kubernetesを使うことが即、自分たちの既存のアプリケーションをクラウドへ移すことだ。そして新しいアプリケーションに関しては、Cloud Foundryを動かすことを選ぶ。

SUSEのチームも、同じことを強調している。SUSEの顧客のひとつのパターンとして、彼らはコンテナ環境をセットアップしたくてSUSEにやってくるが、しかしその商談の過程で、Cloud Foundryを実装することを決心するのだ。

というわけで、今週のイベントのメッセージはまさに、KubernetesとCloud Foundryが互いに補完的な技術だ、ということだ。そのイベントのパネルディスカッションで、GoogleのContainer EngineとKubernetes担当技術部長Chen Goldbergも、その点を強調した。

Cloud Foundry Foundationと、KubernetesのホームCloud Native Computing Foundation(CNCF)は共に、Linux Foundationの傘下にある。しかしCloud FoundryはCNCFに比べて圧倒的にエンタープライズユーザーの比重が大きい。そこには何らかの政治が絡んでいるのかもしれないが、でも両団体は互いに十分に友好的で、メンバーも相当重複している。PivotalのCEO Rob Meeは、本誌のRon Millerの取材に対してこう述べた: “うちは半分CNCFで半分Cloud Foundryだ。二つのコミュニティはますますいろんな技術を共有し合っているし、共に進化している。完全に独立でもないし、競争関係もない。関係はもっといろいろ複雑で微妙だ。CNCFとCloud Foundryはどちらも、大きなエコシステムの部分であり、互いに補完し、収束している”。

つまりCNCFとCloud Foundryの技術共有と、もしかしてコラボレーションは、今後も増えるということだろう。CNCFはクラウドネイティブなアプリケーションを作るための、とてもおもしろいいろんなプロジェクトのホームであり、そしてそれらのユースケースの多くはCloud Foundryにもある。

関連記事: Cloud Foundry財団、Alibabaがゴールド会員に――中国のクラウドのオープンソース化加速へ

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インターネットを監視不可能な層で覆うOrchid Labsが$125Mの資金調達過程に入る

インターネットの上に監視のない層を作ろうとするサンフランシスコのOrchid Labsが巨額の資金調達を行い、SECに提出された報告文書によれば、この1歳のスタートアップはこのたび、3610万ドルのラウンドを完了した。同社はこれよりわずか5か月前に、Yes VCなどの投資家と、Caterina FakeやJyri Engeströmなどのシリアル・アントレプレナーから450万ドルを調達したばかりだ。

同社のサイトによれば、初期の支援者にはAndreessen Horowitz, DFJ, MetaStable, Compound, Box Group, Blockchain Capital, Sequoia Capitalなどがいる。

同社が宣言しているOrchidの目標は、世界中の人びとに匿名化されたインターネットアクセスを提供することだ。その典型的な想定ユーザーとしては、政府が国民の閲覧やショッピング行為を監視している国の個人が挙げられる。

その目標にはまた、ユーザーのデータを私物化して売っているような多くの企業からユーザーを隔離することも含まれるようだ。そんな企業の著名な例としては、FacebookやAT&Tのようなウォールド・ガーデン(高い塀のある庭)が挙げられる。〔Facebookが…売ってる、は象徴的な意味合いか〕

データの悪用に関しては、Cambridge Analyticaのスキャンダルのような事件が氷山の一角にすぎない今の世界では、このプロジェクトの投資家にとっての魅力も容易に理解できる。上記SEC文書によると、同社は3610万ドルをSAFTで調達している。それは、暗号通貨の開発者たちが認定投資家たちに与える投資契約だ。〔SAFT参考記事

当文書によると、これまで42名の個人が参加している。しかしながらその目標額は$125,595,882〔約1億2560万ドル〕であり、今ブロックチェーンは急速にその人気が過熱している(今週初めのBasisの例を見よ)から、今でなくてももうじき、同社にはもっと多くのお金が流れこむだろう。それもまた、この文書上のすごいターゲットだ。

今本誌は、同社に詳しい情報を求めている。読者は、このホワイトペーパーを勉強してもよろしい。

Orchidの5名のファウンダーは、その経歴がおもしろい:

Stephen BellはTrilogy Venturesで7年間マネージングディレクターを務め、その後中国に機会を探し、2015年にアメリカに帰国した

Steve Waterhouseは長年、デジタル通貨専門のPantera Capitalの投資家だった。

Gustav Simonssonは、元Ethereum Foundationのデベロッパーだ。

Jay Freemanは、ソフトウェアエンジニア。

Brian Foxは1995年に世界で初めての対話的オンラインバンキングソフトウェアをWells Fargoのために作った、とクレジットされており、また伝説のプログラマーRichard StallmanのFree Software Foundationの最初の職員でもあった。

金額、ミッション、そしてファウンダーたちの顔ぶれからして、これは大物のようだ。今後に注目しよう。

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cloud.govの公式参加でアメリカ政府省庁のCloud Foundryの採用が容易になった

ボストンで行われたCloud Foundry Summitで、アメリカ政府のアプリケーションプラットホームcloud.govCloud Foundryの公認プラットホームになり、そのほかの公認プロバイダー、IBM, Pivotal, SAP, そして今日からはSUSEなどとの互換性が保証される、と発表された。これによりcloud.govは、初めてのCloud Foundry公認政府機関になる。

この認定により、Cloud Foundryをサポートするさまざまなプラットホームのすべてが、お互いの互換性を確実に保証される。政府という文脈ではこれは、省庁が容易に彼らのワークロードを複数のクラウド間で移動できることを意味する(それらのクラウドがすべてに政府の証明があるとして)。しかしさらに重要と思われるのは、スキルのポータビリティが確実になることだ。それにより、コントラクター(政府下請)の起用や選択も容易になる。オープンソースのCloud Foundryは民間セクターでも広く採用され、Fortune 500社の半分は利用しているから、アプリケーションを構築するプラットホームを決めるときも、そのことが重要な要素になる場合が多い。

cloud.govは、General Services Administration(米国総務庁)の18階オフィス(18F)が、アメリカ政府の公開Webサイトやアプリケーションを改良するために立ち上げたサイトで、最初からCloud Foundryの上に構築されている。オーストラリアとイギリスの類似省庁も、同じ決定によりCloud Foundryプラットホームに標準化している。Cloud Foundryが認定事業を始めたのは数年前だが、昨年は個々のデベロッパーのスキルを認定するための事業を立ち上げた。

政府のワークロードを動かせるためには、そのクラウドプラットホームは一定のセキュリティ要件を満たす必要がある。Cloud Foundry FoundationのCTO Chip Childersによると、18Fがcloud.govのためにFedRAMPの認可でやった仕事が、アップストリームのプロジェクトのより良いコントロールに役立っている。そして彼は、このプラットホームを採用した政府のすべてが、そのすべてのプロジェクトに貢献してきた、と強調した。

〔参考: Cloud Foundry Wikipedia日本語Wikipedia)〕

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360度でない360度カメラRyloはソフトウェアでいろんなトリックを提供

Ryloは、360度カメラで撮った画像や映像を、後からソフトウェアで必要な形に整える。今日(米国時間4/19)同社はそのアプリと、カメラと、カメラのエフェクトに新しい機能を加え、同社の、本当は360度カメラでない360度カメラを、もっとおもしろいものにしようとしている。

アクションカメラとして使おうとすると、360度カメラにはそれに向いてない部分がいくつかある。たとえばカメラを胸に装着したら、撮った映像の約半分は使えないことを覚悟するだろう。そんなときのために、Ryloのカメラには180度モードがある。このモードで撮ると解像度と画質が良くなる、と同社は言っている。

実際、YouTubeがVR180モードを導入して以来、180度ビデオはいろんな記事でも取り上げられるようになった。その目標は、クリエイターがすべてのワークフローを再発明しなくても、もっと良い没入的なフォーマットを作れることだ。Ryloの単眼レンズでは3Dは無理だが、しかし同社のねらいは、VRヘッドセット用のコンテンツではなく、ふつうのレターボックスフォーマットによりパンチを効かせることだ。

このカメラのタイムラプスモードでは、“モーションブラー(動きのぼかし)”(下図)というクールなエフェクトがあって、パーフェクトなモンタージュを作れる。

またBluetoothによるリモートキャプチャという、360度カメラらしい機能もあり、アプリからリモートで映像の収録をon/offできる。撮影中にユーザーがモードの切り替えをできるから、いちいちカメラに触らなくても、スナップ写真モードから180度モードへ、などの切り替えができる。

いずれも、画期的と言うほどのアップグレードではないけど、この独特でおもしろい球面カメラがどんどん良くなっていることを、示している。アップデートは同社のAndroidとiOSアプリで今日から有効になる。

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2018年に中国のスマホ使用時間はテレビを超える(eMarketer予測)

2018年は、中国でスマートフォンの使用時間がテレビの視聴時間を超える年になる。すべてはデジタルビデオプラットフォームの成長による。eMarketerの最新レポートが伝えた。

世界最大のスマートフォン市場である中国では、すでに起きていたと思われてもしかたがないが、 eMarketer は、まもなくその歴史的瞬間が来ると予測する。

レポートによると、今年中国の平均的成人は1日あたり2時間39分モバイル機器を利用すると予想されている。これは2017年より11.1%多い。一方テレビの視聴時間は2%減の2時間32分だ。

デジタルビデオサービスの成長がこの変化の「主要な促進力」だとeMarketerは言う。同社は成人の1日あたりのオンラインビデオ利用時間は前年より26%増えて58分になると予測している。また2020年には中国の成人は自由時間の1/3をビデオ視聴に費やすとも予測している。

中国におけるデジタルメディアの勢いを示す兆候はこれまでにも見られており、同国のトップ企業が揃って相当額の資金を有力プレーヤーに注ぎ込んでいる。

Alibabaは2015年にYoukuを買収し、このYouTubeに似たサービスを46億ドルと評価した。一方、ライバルのTencentには独自サービスの “Tencent Video” があり、Baidu —— 中国の伝統的三大IT企業の残る一つ —— はビデオサービスのiQiyiを育て今年はじめに米国で上場を果たし15億ドルを調達した。3つのストリーミングプラットフォームはいずれもユーザー生成ビデオと制作作品シリーズの両方を提供しており、後者の一部はNetflixから供給されている

この三社以外に、Bilibili(米国でつい最近上場した)などのアニメーションプラットフォームやTencent-backed Kuaishouをはじめとするライブビデオプラットフォーム、さらにはeスポーツ専門で、今年はじめにGoogleから投資を受けたChushouなど、分野を絞ったバーティカル・ビデオサービスも出てきている。

ビデオは大きな促進要素に違いないが、中国人をスマホに縛りつけている唯一の理由ではもちろんない。チャットアプリのWeChat は中国全体でもっとも定着しているモバイルアプリだ。同社によるとアクティブユーザーは9億人以上で、毎日380億件のメッセージと2億500万件の通話が飛び交っている。

WeChatにはオフライン支払いの機能もあり、これも中国の新しい重要なスマートフォンの使い方になっている。WeChat Payのほかに、AlibabaAlipayは、5億2000万人のユーザーがカードや現金の代りに同サービスを使って商品を購入していると言っている。

AliPayの親会社であるAnt Financial新たに90億ドルの資金を調達し、会社評価額は1500億ドルにも及んだと言われている。

@sirstevenの情報に感謝。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SpaceX、NASAの宇宙望遠鏡を軌道に送り出す

SpaceX は、NASAの新しい太陽系外探査望遠鏡を地球高軌道に送り出すことに成功した。今後は月の重力補助を受けて軌道に乗りミッションを開始する。一方、地上ではFalcon 9の第一段ロケットがドローン船 Of course I Still Love Youへの着陸に成功した。

これは今年8回目の打ち上げで、SpaceXがFalcon 9の第一段 —— 人工衛星を大気圏外へと加速させたロケットの一部 —— を軟着陸させたのは計24回目だ。最終的な計画では、落下するロケットを「巨大キャッチャーミット」で捕獲するとElon Muskは言っていたが、ボートに乗ったミットは現在太平洋上にるが、今回の打ち上げは大西洋だった。

The rocket shortly after landing on Of Course I Still Love You. The ship’s feed cut out when the rocket landed.

回収したロケットは検査、再調整の後に、次のISS再補給ミッションで再利用される予定だ。しかしこの世代のFalcon 9は近々使い果たされる。SpaceXは第5世代のFalcon 9(ブロック5)をまもなく打ち上げる。これまでの2~3回よりも多く利用できるように再利用性を改善するためにさまざまな工夫がなされている。新世代ロケットの最初の打ち上げは来週計画されている。

2段目の噴射も無事に進みTESSは軌道に乗った。あとは月から必要な重力アシストを得られるようにNASAが軌道を微調整するだけだ。多少時間はかかるが、その後(数週間から数カ月以内)人工衛星からデータがやってくる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サイトに潜むトラッカーが、「Facebookでログイン」のデータを狙っている

Facebook がTechCrunchに伝えたところによると、現在同社は、「Facebookでログイン」機能を利用しているウェブサイトに埋め込まれたサードパーティー製Javascriptトラッカーが、Facebookのユーザーデータを取得できることを指摘したセキュリティー調査報告書を精査している。このバグを悪用すると、ユーザーが登録していれば、名前、メールアドレス、年齢層、性別、地域、プロフィール写真などを収集できてしまう。トラッカーがこのデータを何に使っているのかは不明だが、こうしたトラッカーを売っているTealium、AudienceStream、Lytics、ProPSといった会社は、集めたユーザーデータを使った収益化サービスをサイト管理者向けに販売している。

ウェブサイト上位100万件のうち悪意のあるスクリプトが見つかったサイトが434件あった、フリーランサーサイトのFiverr.com、カメラ販売のB&P Photo And Video、およびクライドデータベース・プロバイダーのMongoDBらの名前もあった。Steven EnglehardtがPrinstonのCenter For Information Technology PolicyがホストしているFreedom To Tinkerのチームと協力して調べた。

一方、コンサート発見サイトのBandsInTownは、同社のAmplifiedという広告アプリをインストールしているサイトの埋め込みスクリプトに、「Facebookでログイン」のユーザーデータを送り込んでいたことがわかった。サイトにロードされたBandsInTownの透明iFrameがユーザーデータを取り出し、埋め込みスクリプトがアクセスできるようにする。その結果BandsInTownを使っている悪質サイトは訪問者の個人情報を知ることができる。BandIn Townのこの脆弱性はすでに修正されている。

TechCrunchは、今もFacebookから「調査して後に連絡する」という以上の正式声明を待っている。今日(米国時間4/18)の午前にこの問題をMongoDBに伝えたところ、同社は調査した結果として次の声明を送ってきた。「サードパーティー製ツールがトラッキングスクリプトを利用してFacebookのユーザーデータの一部を収集していたことを、当社は認識していなかった。われわれはスクリプトの出所を突き止め、すでに停止した」

BandsInTownは私に、「BandsInTownは許可されていないデータをサードパーティーに提供することはない。当社の広告フラットフォームで動作していたスクリプトに脆弱性がある可能性を示す調査会社からのメールを見て、直ちに適切な作業をおこない、問題は全面的に解決している」。Fiverrからは本稿執筆時点で回答がない。

一連のデータセキュリティー欠陥の発覚は、Facebookが痛手を受けている時期に重なった。 Cambridge Analyticaスキャンダルから立ち直ろうとしている CEO Mark Zuckerbergは、つい最近議会で証言し、Facebookは、欧州のGDPR法に準拠するべくプライバシーの仕様を変更した。しかしFacebookが最近実施したユーザーデータを保護するためのAPI変更は、上記の脆弱性を防止できなかった。そして現在は、Facebookユーザーがサイトにいる間だけでなく、インターネットのどこにいても追跡される方法があるという、ほとんど知られていなかった事実に注目が集まりつつある。

「ユーザーがウェブサイトに自分のソーシャルメディアのプロファイルを渡すと、その人はそのウェブサイトを信用しただけでなく、サイトに埋め込まれているサードパーティーも信用したことになる」とEnglehardtは書いている。下の表は、トラッカーがユーザーから何を引き出しているかを示している。最近Freedom To Tinkerは、OnAudienceに対して別のセキュリティー問題について警告し、その結果同サービスはユーザー情報の収集を中止した。

FacebookがAPIを十分に監視していれば、こうしたトラッカーを見つけ出し悪用を未然に防いでいたかもしれない。現在同社はAPI監査を強化して、Cambridge Analyticaにユーザーデータを渡した手口を真似るデベロッパーを探し出そうとしている。さらにFacebookは、デベロッパーがアプリ固有のユーザーIDを使ってその人物のFacebookユーザーIDを突き止めることを阻止するために、システムを変更することができるはずだ。

この種の暴露はユーザーの大規模な反発につながることが多い。ここ数年、世間はウェブ周辺で自分のデータが無許可で利用されている状況に甘んじてきた。矢面に立たされているのはFacebookだが、Googleのような他のIT巨人たちも、ユーザーデータに依存し、容易には監視できないデベロッパープラットフォームを運用してる。そして、なんとか広告で稼いで生き残ろうとするニュース発信者たちは、怪しげな広告ネットワークやトラッカーに走りがちだ。

Zuckerbergが標的になりやすいのは、Facebookのファウンダーである彼が今もCEOを務めているからだ。評論家や規制当局は、Facebookの失敗をZuckerbergの責任にできる。しかし、ユーザーデータの扱いが大雑把な企業はどこも覚悟しておいたほうがいい。

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AmazonがBest BuyのストアブランドでFire TV/Alexa内蔵スマートテレビを(実店舗で)売る

Amazonは同社のFire TV Editionのスマートテレビを大型店で売ろうとしている。しかしそれは、幸いにもWhole Foodsではない。Amazonがねらっているのは、Amazonがこれまで苦しめてきた実店舗の代表格Best Buyで、同社のストアブランドのスマートテレビをFire TV内蔵にしたいのだ。

Best BuyのInsigniaブランドに、Amazonと独占提携した4KとHDの、東芝製ディスプレイを使った機種(計10機種以上)が登場し、この夏から各店舗で売られる。

AmazonのCEO Jeff Bezosは声明文で、“AmazonとBest Buyには長年の協働の歴史があり、そして今日は私たちのパートナーシップを新しいレベルに高める”、と述べている。

Best Buyの店ではすでにさまざまなスマートテレビが売られているが、AmazonのFire TV製品はそれらにできることなら何でもできる。しかしその大きなセールスポイントはAlexaの直接統合であり、しかもそれを通常のリモコンで使えることだ。

テレビを買うことは、今でも実際にお店まで足を運ぶ必要のある買い物の、数少ない例のひとつだ。ネット上のレビューも役に立つけど、解像度が高くなって4Kともなれば、実物を見ないと納得できない。大型画面の機種が安くなってる今でもBest Buyは、店内のかなりのスペースをテレビの実物展示に捧げている。

Amazonの成長はここ数年よく報道されているが、Best Buyもウォール街では以外に人気が高い。過去2年間で、株価は倍以上になった。

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Googleマップが「バーガーキングを右折」と言うようになった

運転中カーナビが「[聞いたことのない通りの名前をここに挿入]を右折」という代りに、「バーガーキングを右折」というところを想像してみてほしい。Google Mapsがこれをやろうとしている。

私がこれに気づいたのは、ワシントンDCでLyftに乗っていたときだったが、後にTechCrunchの姉妹誌であるEngadgetが記事にするまで思い出せずにいた。それはともかく、Google Mapsはランドマークや観光スポットに注目することでナビゲーションをわかりやすくしようとしている。

TechCrunch/MRD

ほかにも気づいた人がいた。

ランドマークを目印に使う方法は、Googleがナビゲーションや案内を便利にしようとする試みの一つだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アプリケーションにチャット(会話)機能をつけるAPI、Dialogflow Enterprise EditionをGoogle Cloudが一般公開

会話ができるための入出力インタフェイスを作ることは、デベロッパーにとって新しい挑戦分野だ。チャットボットはWebサイトやアプリにおけるトラブルを減らし、会話ができるという構造の中では、企業はよく聞かれる質問に簡単迅速に答えることができる。そこで今日(米国時間4/17)Googleは、これまでベータだったDialogflow Enterprise Editionを一般公開した。

この技術は、2016年におけるAPI.AIの買収の成果だ。Googleは賢明にもツールの名前を変え、それが実際にすることにマッチした名前にした。同社によると、現在すでに、数十万のデベロッパーがこのツールを使って会話のためのインタフェイスを構築している。

これは必ずしもGoogleオンリーのツールではなく、Google AssistantやAmazon Alexa、Facebook Messengerなどの音声インタフェイスでも使えるから、デベロッパーが一度チャットアプリを作ったら、それらを、コードを大幅に変えなくてもさまざまなデバイスで使えるようになる。

さらに今日のリリースでは、機能を増やすとともに、エンタープライズエディションへの移行を容易にした。

GoogleのCloud AIのプロダクトマネージャーDan Aharonが、このツールを発表するブログ記事で、こう述べている: “今日からは、一つのAPI呼び出しで複数のAPI呼び出しが必要になるような、バッチ的な処理ができるようになり、コードの行数を減らして開発時間を短縮できる。Dialogflow API V2は今や、すべての新しいエージェントのデフォルトであり、Google Cloud Speech-to-Textを統合、APIからのエージェントの管理が可能になり、gRPCをサポート、そしてコードのマイグレーション不要でEnterprise Editionに容易に移行できる”。

同社は、Dialogflowを使って顧客のためのチャットインタフェイスを構築した企業の例として、KLM Royal Dutch AirlinesやDomino’s、Ticketmasterなどを挙げた。

この新しいツールは今日(米国時間4/17)から可利用になり、30以上の言語をサポートする。一般公開されたエンタープライズプロダクトには、サポートパッケージとサービスレベルアグリーメント(SLA)がつく。

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Instagram上の仮想セレブ‘Lil Miquela’のアカウントが‘政敵’にハックされた

Instagram上の仮想セレブLil Miquelaアカウントが、ハックされた。

多民族混血のファッション仕掛け人で、つねに多文化主義を主張している‘彼女’のアカウントには100万近いフォロワーがいたが、そのアカウントが、同じくInstagram上の動画アカウント“Bermuda”によってハックされた。

さあ!、戦闘開始だ!

@Lilmiquelaアカウントのハックは今朝(米国時間4/7)始まったが、しかしBermudaアバターは前からMiquelaを敵視していて、これまで、SpotifyなどMiquelaのそのほかのソーシャルアカウントをハックしてきた。

時はまさに21世紀、政治的風土が多極化している今では、文化の上でも、、そしてアバターたちのあいだでも、多元主義の支持者たちとMake America Great Again(アメリカを再び偉大に)の運動が戦いを繰り広げても意外ではない。

[画像だけを表示するとメッセージも読めます]

Lil Maquelaのアカウントの上でBermudaは、自分の人工的な人格を誇示し、トランプ派としての強力なメッセージを述べている。

Miquelaの場合は仮想アバターに対して本人がいる、という前提だが、Bermudaはきわめて露骨にシミュレーションだ。そしてその政治的見解は、Miquelaのそれと真っ向から対立している。そしてMiquelaのフォロワーたちと一連のファッション系カルチャー系マガジンは、そのオープン性と人種的平等性の訴えに賛同している。

カリフォルニア州ダウニーのブラジル系アメリカ人Miquela Sousaは彼女のInstagramアカウントを2016年に立ち上げ、それ以来、そのアカウントの外見であるMiquelaは、ネット上でもマスコミの上でもその本人性の推測(どこの誰だろう?)があちこちに登場してきた。

雑誌の表紙になったり、いろんなインタビューにも応じてきたMiquelaは、Facebookが買収した人気最大のソーシャルメディア(Instagram)の上で、セレブ、インフルエンサー、そしてカルチャーの新しい形を一貫して探求してきた。

Lil Miquelaのアカウントに近い人物によると、Instagramは正常に戻っており、コントロールも取り戻している、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa